2014年07月22日

あずさ「いつまでも私の隣に…」

1:あずささん誕生日おめでとう! 遅れてごめんなさい。



2:あずささんの口調に違和感が……。



3:毎回の如く短いです。





4:よくある話です。



それでは。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405846878



P「すみません。ここまで撮影が長引くなんて……」



あずさ「プロデューサーさんのせいじゃありませんよ? 私がドジちゃったから……」



P「それは、俺のフォローが足りなかったからーー」



あずさ「いいえ……私が……」



P「いいや、俺が……」



あずさ「うふふ……キリがありませんね」



P「じゃあ、お互い様って事で」



あずさ「はい♪」

P「あ、あの店無くなってる……」



あずさ「この辺も大分、変わりましたね」



P「便利って言ったら、便利なんですけどね」



あずさ「……少し、寂しい。ですね」



P「……ま、変わらないものなんてありませんよ」



あずさ「……それは」



P「はい?」



あずさ「それは……私たちも、ですか?」



P「……」



あずさ「私たちなら、大丈夫ーーですよね?」



P「……例外はありません」



あずさ「そう、ですか……そうですよね」



P「……言っている事がおかしいかも知れませんが……変わらないものもありますよ」



あずさ「え?」



P「そうだ。食事に行きませんか?」



あずさ「え、え?っと……」



P「あ、都合が合いませんか?」



あずさ「い、いいえ! そんな事は……」



P「じゃあ、問題ありませんね」



あずさ「は、はい……」

店員「注文には鮮度というものがあります。迷えば迷う程、食事を楽しむ時間が死んでいくものなのです」



P「俺は……このイチゴパスタとPランチで」



あずさ「私は……トマトパスタで」



店員「かしこまりました」



あずさ「オシャレなお店ですねぇ~……結構、来るんですか?」



P「はい。誰かと来たのはあずささんが初めてですけど」



あずさ「そ、そうなんですか……うふふ~」



P「……」



あずさ「あ、あの……」



P「はい?」



あずさ「プロデューサーさんは……どうして、この仕事に?」



P「つまらない話ですよ?」



あずさ「それでも……聞きたいんです。プロデューサー事なら、何でも……」



P「は、はい……」



あずさ(恥ずかしいこと、言っちゃった……)



P「社長に声をかけて貰った時点で、俺はある会社のサラリーマンだったんです」



あずさ「プロデューサーさんにピッタリですねぇ~」



P「割といい会社だったんですよ?」



あずさ「あら、そうなんですか? でも、どうして?」



P「……プロデュースしてみたい人が居たからです」



あずさ「あら、あら、あら~」



P「あ、あずささん?」



あずさ「す、すみません……でも……良いですね。そういうの」



P「……ま、それだけです。ご期待に応えられなかったら、すみません」



あずさ「いいえ、嬉しかったです……ちょっと、羨ましいですけど」



P「え?」

店員「食事の祈りは済ませましたかな? さあ目で楽しみ、舌で味わいなさい!」



あずさ「あ、来ましたねぇ~」



P「そうですね……食べましょうか」



あずさ「はい♪」



P(……意外と美味しい)



あずさ「パスタ、お好きなんですか?」



P「いや……洒落た店は他に知らない物で……」



あずさ「あらあら……プロデューサーさんたら……うふふ」

あずさ「美味しかったですねぇ~」



P「はい……あずささんは明日、オフでしたよね」



あずさ「え?っと……はい。久しぶりのお休みですねぇ~」



P「しっかり休んで下さいよ? 仕事が鬼のようにありますから」



あずさ「……お、お手柔らかにお願いします」



P「あずささんの事は心配してませんけど」



あずさ「そんなこと……」



P「あずささんは、ご自分で思っている以上にしっかりとした女性なんですよ?」



あずさ「……そうでしょうか? 自分ではあんまり……」

P「……あずささん?」



あずさ「私がしっかりして見えて……実際、そうだとしたら……それは……」



P「……」



あずさ「プロデューサーさんが、居るからなんです」



P「あずささん」



あずさ「好きな人の前では……少しでも一人前になろうって、私なりに……努力してるんですよ?」



P「……」



あずさ「プロデューサーさんからは……私はどう見えましたか?」



あずさ「一人でも、プロデューサーさんが居なくても……頑張っていけるように……ならなくちゃ、いけないのに……」



あずさ「怖いんです……なるのがじゃなくて……その時が来るのが」

P「そうですね。確かに、あずささんは……アイドルとしてもう、一人前です」



あずさ「!」



P「正直……もう少し、時間が掛かると思ってましたが、こんなに早いとは」



あずさ「そんな、私は……」



P「……これなら、もう」



あずさ「嫌です! 私は……!」



P「……やめませんよ」



あずさ「……え?」



P「確かに、俺がずっと付いて居る必要はありませんけど……まだまだやることはあります」

P「それに……」



あずさ「それに……?」



P「道に迷うような人を一人にする訳には……」



あずさ「も、もう! プロデューサーさんは、意地悪なんですから……!」



P「あはは……すみません」



あずさ「もう……」



P「それに……」



あずさ「はい?」



P「例外はない……だけど、それでも変わらないものがあると言いましたよね?」



あずさ「はい……」



P「確かに、765プロのみんながずっとこのまま……ということはありません」



あずさ「……」



P「みんなが、それぞれ違う方向に売れ、違う道を進んで行くでしょう……でも」



あずさ「……?」



P「俺は変わらずにあずささんの隣に……居ますよ」



あずさ「ぷ、プロデューサーさん!?」

P「あなたが、トップアイドルになって、その先に進んで、アイドルをやめる時まで……ずっと」



あずさ「あ、あの……恥ずかしいです……」



P「俺もですけど、前から言いたかったことですから……」



あずさ「プロデューサーさんの……意地悪……」



P「ははは……すみません」



あずさ「あの……プロデューサーさんが、プロデュースしてみたかった子って……」



P「あずささんの事ですよ?」



あずさ「!」



P「あ、あずささん!? か、顔が赤ーー」



あずさ「や、やっぱり……プロデューサーさんは意地悪なんですね」



P「え、ええ?」

「あれからずっと……私は迷いながらも、転びながらも、立ち止まりながらも……」



あずさ「歩いてくる事が出来ました」



あずさ「それはきっと……」



あずさ「あなたが、いつまでも隣に…居てくれたから」



あずさ「これからも……ずっと、隣に…居て貰えますか?」



P「……はい。喜んで」



end



21:30│三浦あずさ 
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