2014年07月24日

佐久間まゆ「Pさんを監禁したはずなんですけど……」




まゆ「Pさんって、紅茶はお好きですよね?アイスティーはいかがですかぁ?」サッー!







モバP「淹れてくれたのか?喜んでいただくよゴクッキューバタン」グー……





まゆ「……という事をして、まゆはPさんを監禁したはず、なんですけど……」



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佐久間邸:玄関



モバP「おかえりー、遅かったじゃないか。風呂沸いてるし、ご飯も豆腐入れたら完成するぞ」





まゆ「Pさんのお味噌汁ですかぁ?」





モバP「ああ。秘蔵の赤味噌さ」







まゆ「うふふ、楽しみです♪ご飯を先にいただきますね」





モバP「ほい来た。よそってくるよ」





まゆ(……なんで適応してるんですかねぇ。しれっと縄抜けと手錠外しをしてる事は、もう聞きません)







モバP「あ、そうだ。まゆ。そっその……」





まゆ「何ですかぁ?」





モバP「……」





まゆ「……?」





モバP「なんでもない」シュン……







まゆ「ご、ごめんなさい……」





モバP「なんでもないんだってば……」





まゆ(絶対なんでも無くありません!)







佐久間邸:食卓



まゆ(Pさんは手先が不器用です。手のひらはあかぎれと……絆創膏でいっぱいです)パクパク





モバP「……」モグモグ





まゆ(こっ、この空気は……重いです!監禁生活の倦怠期!?いえ、そんなものはありませんけど……)





まゆ モバP「あっ、あの!」





まゆ モバP「……」





モバP「……まゆから、どうぞ」





まゆ「は、はい……えっと、Pさん、料理お上手になりましたね?」





モバP「……そう思うか?」





まゆ「本当ですよ!ハンバーグとか、とっても美味しいですよぉ♪」





モバP「ほ、本当にか?」パァァァァァ!





まゆ「本当の本当です♪」







モバP「ありがとう。食べてくれる人がいると、本当にやり甲斐があるんだよ!」





モバP「それにつけてもハンバーグって凄いよな。食べれない部分はすり潰してしまえばいいって発想は、力づくだけど合理的だ!」





まゆ「で、ですねぇ!」





まゆ(この生活は幸せです。何かが著しくズレてる気がしますけど、まゆは幸せです♪)









まゆ(……食べ過ぎちゃいました)





モバP「ご馳走様でした。まゆも、な」





まゆ「あっ、ご馳走様でした」





モバP「お粗末様でした。食後のお茶を沸かしてくるよ」





まゆ「それでしたら、まゆが」





モバP「ダメだ。日頃お世話になりっぱなしなんだ、恩返しくらいはさせてくれよ」





モバP「それに、どうせ外いけなくて暇してるんだしさ?まゆの苦労を、減らしてやりたいさ」





まゆ「う……では、お願いします」





モバP「うーっす。ミルクは多めでいいな?」





まゆ「お砂糖は……夜遅いですし、1個にします」





モバP「かしこまっ」コトコトコトコト……





まゆ(……そうでした。まゆは今、Pさんを監禁してるんです)





まゆ(こんな幸せな生活を守る為にも……まゆは、より一層頑張らなきゃ!)ホッペパチン!







数分後





モバP「お茶があがったぞ」





まゆ「いただきます……暖かい……♪」





モバP「こればっかりは、まゆに負けてられないからな」





まゆ「Pさんは、ミルク入れないんですかぁ?」





モバP「アッサムの濃い水色が好きなんだよ……ほっとするし」





まゆ「そうですか……次は、それで飲んでみます」





モバP「嗜好品だ。好きに飲んだ方が、お茶だって喜ぶ……ところでさ、まゆ」





モバP「最近遅いが、大丈夫か?根を詰め過ぎてたりしないか?」







まゆ「大丈夫ですよ。ちひろさんが最近はプロデュースの代行を少ししてくれますし……問題ありません♪」





モバP「本当に、そうなのか?舞台にテレビにラジオにLIVE、何個兼任してるんだか……ちひろさんって、アイドルの体力あんま考えないし」





まゆ「……正直、最近はちょっぴりだけ体力オーバー気味ですね。でも……」ギュッ





モバP「な、なんだ?」





まゆ「Pさんが家にいてくれるから、辛い事なんてありません♪」









モバP「……ありがとう。まゆ、怖いものなんて、何も無いからな?だから……」ナデナデ





まゆ「ふわぁ……」





モバP「やっぱり眠いんじゃないか……このまま寝るか?」







まゆ「……そうします。おやすみなさい……」





モバP「おやすみ、まゆ。明日も、明後日も、ここに帰ってくるんだぞ……」





まゆ「すー……」







まゆ(まゆは心地良いまどろみに包まれながら、眠りに落ちて行きました。ただ一つ、気がかりがありましたけど……)





まゆ(まゆはPさんに、仕事をしている事は常々伝えてました。でも)





まゆ(テレビとかラジオとか、そこまで詳しくは仕事の説明はしていません……)







モバP「……さて。俺も一仕事するか」シャキン





モバP「仕事しか取り柄の無い男だったんだ……そうまで言ってくれて、嬉しくないわけが無いんだ」





モバP「まゆが疲れないように、苦労の種は減らさないと、な」





モバP「……タマネギ、足りるかな」





おわり



20:30│佐久間まゆ 
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