2013年11月11日

幸子「プロぢゅーサーさん!」

P「は?」

幸子「……プロデューサーさん//」

P「……」


幸子「何か言ってくださいよ!」ヒリヒリ

P「舌、大丈夫か?」

Pさんは少し呆れ顔で、冷蔵庫へ足を向ける。

…バタン

幸子「ボクはカワイイので、我慢できます」ヒリヒリ

本当は結構痛い、舌を噛むなんて本当に久しぶりだ。

少し涙目になってしまう。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370194813

P「何の関係があるんだよ。ほれ、氷」ヒョイ

幸子「……ぁ、ん」モゴモゴ

ひゃっこい。

喋れないし、お行儀も良くないけれど。

Pさんの気遣いなので頂いておく。他の男の人からだったら

絶対に受け取らない。涼しい顔して……わかってますか?

P「で、何の話だっけ?」

幸子「ごほうひへす!」モゴモゴ

P「溶けてから話そうな」

怒られた。むー、Pさんのせいなのに!

幸子「……ご褒美、です」

P「?」

幸子「不思議そうな顔しないでください!約束しましたよねっ」

幸子「CDデビューと総選挙5以内!ユニットに入れたら何でも言うこと聞くって!」

P「あー、言ったかもなぁ。」

幸子「何ですか、その気のない返事は!まさかカワイイボクとの約束を違えるなんてことはないでしょうね?」

P「ま、今回は本当に頑張ったからな。分かったよ、出来る範囲で聞くから。言ってみな?」

幸子「ふふーん。それでいいんですよ♪さて、どうしてあげましょうかね♪」

胸が高鳴る。実は、最初から少しドキドキしてたのだけれど。


P「買い物なら、いくらでも付き合うぞ?これからは私服の撮影も増えるかもだしなー」

幸子「買い物に付き合ってくれるのは、ボクのプロデュースをしているんですから当たり前です!」

幸子「そうですね……では、カワイイボクを遊園地にエスコートする役目をあげましょう!」

幸子「独り身で寂しいPさんは、女の子と遊園地行く機会なんて無いでしょうからね?」フフーン

一口に捲くし立てる。事前に考えていたセリフだけど、危うく噛みそうになってしまう。

P「え?俺、妻子持ちだけど」シレッ



……は?再試?餅?
幸子「――はあぁ!?」

P「おい、その顔はアイドルとしてマズイぞ」

幸子「え、や、て……聞いてなひですろ!」グァリ

幸子「……グスッ、うぅ」

わけが分からない。

何だか泣けてきた、せっかく一大決心してきたのに。

P「すまん、悪ふざけが過ぎた。とりあえず舌を消毒しよう」

幸子「」ツーン

P「悪かったって……」
幸子「知りません。いくらカワイイボクにでも、言っていい冗談と悪い冗談があります!」

P「ん、幸子はカワイイからな。見てるとつい構いたくなるだろ?だから、な?」

この通り、と拝むように片手を出して、苦笑い。

全然理由になってないのに、もう怒る気持ちが萎んでいく。

でも、このまま許してしまうのも負けっぱなしみたいでイヤだから。

幸子「本当に反省してるなら、行動で示してください!」

なんて、拗ねた態度をとってしまう。

P「うーん。行動か」

P「これじゃ、ダメか?」ナデナデ

幸子「……ま、まだまだです。大体、カワイイボクの頭を撫でれるなんて、光栄なことですよ?」

幸子「まあ、Pさんにもご褒美は必要ですから。今日は、存分に撫でてくれてもいいですけど」フフン

P「ん。ありがとな」ニコ

む、ちょっと予想外な反応。いつもみたいにはぐらかされると思ったのに。

少し嬉しくなってしまうけれど、今日のボクは笑顔なんかにごまかされたりしないっ。

幸子「そ、それで。どうなんですか?カワイイボクへのご褒美、決まりましたか?」キュッ

つい、目の前にあったPさんのシャツを握ってしまう。

最初の勢いがなくなってきた上に、正面から微笑まれて照れ……た訳ではないけど!

小声と、上目遣いで子供のおねだりみたいになっていないだろうか。

P「……幸子もなかなかやるじゃないか」ゴホン

幸子「どういう意味ですか?またからかうんなら」

P「お姫さま?」

少し、改まった表情で

P「よかったら私と、遊園地に行って頂けませんか」

見たことのない恭しい仕草でボクの手を取るPさんに、いつもの調子で話せなくなってしまったのも仕方ない事だと、思う。

幸子「ぁ……は、はい」カァ

これは試合に負けて、勝負に勝った!かな?ふふーん!

前半終わりです。
後半、朝にアップしようと思います。
初のSS、コメントくれた方に心から感謝を。
ごめん、方言は未チェックなんだ(;ω;)

幸子「そそそれで、いつ連れて行ってくれるんですか?何ならボクは今からでも結構ですよ!Pさんも今日はお休みですよね?」

今日の事務所は珍しく一斉に休日の日。ただこれまでの例から、こういった日にPさんがよく一人で事務所にいる事をボクは知っていた。

それでも、二人きりになれたのは結構な偶然だ。何しろ同じようなことを考えている子は、多数いるだろうから。

P「あぁ、俺もデータチェックに来ただけだからな。しかし偶然だな、幸子も今日は休みだろ?」

幸子「ボクはカワイイだけでなく、間もいいですから!」ムッフー

P「うん。よくわからんが、気にしないでおこう」

幸子「適当にあしらわないで下さい!本当なのに……」

P「ん?まあ天気も良いしな、行くとするか!ほら、車いくぞー」パタン

幸子「あ、待って下さいよ、もう!」

ノートPCを閉じると、あっという間に行ってしまうPさんを追いかけ、玄関へ向かう。

何はともあれ、作戦成功です!

P「では、お車へどうぞ?」バタン

駐車場につくと、助手席のドアを開けてくれる。

幸子「//。Pさんにしては気がきいていますね!今日のPさんは、ボクから見てもいい感じですよ?」

P「はは、ありがとう。シートベルトしっかりな?行くぞー」

アピールが通じないのは変わらないけれど。今回は許してあげましょう!
P「おー、着いたな!プライベートで遊園地なんて久しぶりだが、この歳になってもワクワクするもんだな」

幸子「この歳って。そういう物言いが衰えを招く元になるんですよ?しょうがありませんね」コホン

幸子「こんなカワイイボクと二人きりで遊園地にこれるなんて幸せものですね!……ボクは優しいのではぐれないように手をつないであげますよ!」

P「お、おう。しかし何がしょうがないんd」

幸子「さあさあ、時間がもったいないから行きますよ!」ズンズン

P「おい、はしゃぎ過ぎてこけるなよー……て聞いちゃいない。ん?」

<ギャオオォッス!タノシカー!

P「なんか聞いたような声の奴がいるな、おい」

幸子「何をしているんですか、Pさん!早く行きますよ!」

P「わるいわるい。よし、行くか!」

P「ふぅ、結構遊んだなー」

幸子「次はアレがいいですね!ほら!はやく!あっ……ぜ、絶叫マシーンですね…」

P「なんだ幸子、怖いのか?」

幸子「なっ、ボクはスカイダイビングしたくらいなのでぜ……全然余裕ですよ!」

P「そうだよな?というか、アレに比べたら普通に乗ってもつまらないんじゃないか?」ニヤー

幸子「ま……まぁそうですね!でもそんなこと言ったって、変なことをして迷惑になっても仕方ないですし」

P「そこでだな。幸子の従者である俺が乗り場まで誘導する、なんてどうだ?」

幸子「誘導って。今だって、手を握っているじゃないですか。あ、まだボクに奉仕したりないってことですか?分かります!でもPさんにそこまで言わせてしまうなんて、カワイイのにも限度ってものがありますよねぇ」どやぁ…

P「あ、あぁ」ヒクッ

方言の件、ありがとうございます(TωT)
残り夕方〜夜になりますがアップさせて頂きます。
ID変わるかもしれません、それではまたm(__)m
>>21
親切に教えてくれてありがとう。
つけれたかな?
遅くなってしまったけれど、続けます。
P「まあそういう事だ。それに、次のライブパフォーマンスへのインスピレーションが湧きそうでな。協力してくれるか?」

幸子「遊園地にきてまで仕事のこと考えてるなんて、Pさんも仕方ない人ですね!ボクがカワイイせいなんでしょうど……。ふふーん、ここは協力してあげましょう。ボクは優しいので!」

幸子「とはいってもどうするんですか?手を握って、乗り場まで連れて行くだけなんて言いませんよね?」

P「もちろんだ。まずは、目を瞑ってくれるか?」

幸子「え、いいですけど……勝手に居なくなったりしないで下さいよ?」シュン

P「(時々本当にカワイイから困る。)もちろん。まずは演出として、天使を迎えに行く所から始めたいんだ」

幸子「……天使?」ピクッ

P「そこからお手を拝借。従者よ、いざ試練の滝へ誘わん!てな。どうだ?」

幸子「悪くないですね!」プックー

P「うん、鼻ふくらんでるからな?」

幸子「細かいことは良いんですよ!それならそれで、早く始めましょう!」

P「よし。じゃあすぐ来るから、目を瞑って待っててくれな?開けたらだめだぞ?」

幸子「分かってます。でも早くしてくださいね?」パチ

P「わかったよ。一旦離れるからな」タタッ

幸子「……」

<ハイ、カッパヒトツデスネ!ドウゾー!

幸子「?……まだかな、もう。」ソワソワ

P「お待たせ。あ、目は瞑ったままでな?では、幸子様。お手を頂戴できますか?」
幸子「カワイイボクを待たせ過ぎです!さあ早く行きますよっ」スタスタ

P「おっと足元気をつけろよ?……よし、ここから階段になるからな。お、すぐ乗れるみたいだぞ!」

幸子「もう目を開けても良いですか?全然見えないのもつまらないですし……」

P「もう少しだけ、な!よし、来たぞー。乗せてやるからな、しっかり捕まってろよ!」ヒョイ

幸子「ひゃあ!?な、何をっ//」

P「さすがに乗り込むのまで誘導できないからな、安全確実な天使抱っこでございます」

幸子「もう、ビックリするじゃないですか!って最初は暗いんですね……目を開けても変わりません」ガタンガタン

P「ああ、最後に外に出るみたいだな。……だんだんスピード上がってきたぞ!」ゴー

幸子「ぜ…絶叫マシーンに乗ってもこんなに余裕ですよ聞いてますか!…なんでレインコート着てるんですか?」

P「お、落ちるぞーwwwwww」ゴォー!ザッパーン

幸子「ガボゴボガボゴボボ!」

P「わははは!」プルプル

幸子「こ、この程度ですか……試練の滝といってもたいした事ないですね!」ピチョーン

P「うむ、良いぞ幸子。天使にふさわしい気丈さだな」ゴシゴシ

幸子「当然です、ボクはカワイイので!ただ」

P「ん?」ポンポン

幸子「Pさんは、まだボクのかわいさを理解しきれていない節があります」

幸子「なので、もう一度ボクの可憐な姿を見せてあげます!さあ、もう一度乗りますよ!」

P「何?今拭いたとこだぞ、それに何回も濡れると風邪ひk」

幸子「大丈夫、ですよ」ドドドドド…

幸子「今度は、Pさんが濡れる番ですからねっ!」ドヤァッ!

P「」



P「ゴボガボゴボガボボ!」ザパーン


幸子「あっははは!」プルプル


P「あぁ、ヒドイ目にあった」

幸子「それはこっちのセリフです!あんな子どもっぽい真似して……ほら、頭拭いてあげますからしゃがんでください」

P「でも面白くなかったか?あの時の顔、っていたいいたいです、もっと優しく」

幸子「まったく、アイドルをずぶ濡れにして喜んでるプロデューサーなんて聞いたことありませんよ?ホントPさんはボクがいないとダメダメですね!」

P「……幸子がいないとって言うか、幸子がいるからいじりたくなるんだけどな」ポツ

幸子「また適当なこと言って……。目、閉じてないと髪が入って痛いですよ?」ゴシゴシ

P「本当のことだけどな。他の子には、こんなマネできん。それも魅力の内だぞ?」

幸子「……それって、どういう意味ですか?」ドキ

P「んー」ジッ

幸子「って、こっち見てたら余計ダメじゃないですか!本当に子どもみたい……今日のPさんはおかしいですね」クスッ

P「珍しい図だったからつい、な」

幸子「……はい、終わりです。カワイイボクを堪能できましたか?」ポンポン

P「おー大分乾いた、ありがとな。さて日も傾いてきたし、そろそろ撤収するか?」

幸子「そこはスルーなんですか!素直じゃないですね。まぁいいですけど」ニヨニヨ

P「何ニヤニヤしてるんだ、気味悪いぞ」

幸子「本当に失礼ですね!でも許してあげます、今日はPさんの素の一面が見れましたから」

P「おーい。遅いぞー」

幸子「て、置いていかないでください!まったくもう。女の子の扱いを知らないなんて、可哀相ですね」

慌ててPさんの下に駆け寄り、思い切って手を取ってみる。

幸子「遊園地の終わりは観覧車って決まっているんですよ?最後まで気を抜かないでエスコートしてください!」ギュッ

息を整え、いつものように見上げたPさんの頬が少し赤く見えたのは、夕日のせいだろうか。

P「もうネタ切れなんだがなぁ」

あまりこっちを見てくれないけれど、それが少しでも照れてくれているからなら、とても嬉しい。

幸子「芸人ネタはいいですから!ほら、行きますよ!」グイグィ

ボクだけを見てくれる時はまだまだ先かもしれないけれど。

こうやって手を引いたり引かれたりしながら、一緒に歩いて行ければ

絶対ボクのカワイさにメロメロになってしまうハズです♪

幸子「ボクが一番カワイイってこと、証明してもらいますからね!」

おわりです。
読んでくれた方、コメント頂いた皆様。
楽しいひと時をありがとうございました。

13:16│輿水幸子 
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