2014年07月25日

モバP「そうだよ、どうして気づかなかったんだ」


モバP「ちひろさん、俺って百人以上プロデュースしてるじゃないですか」



ちひろ「そうですね。人間のなせる技じゃないですけど」





P「俺自身、疲れたりする訳じゃないんですけどね?でもみんなの仕事についていくのはさすがに無理じゃないですか」



ちひろ「さすがにそうですね。今は一人で行く子も多いですし」



P「他のプロデューサーを雇えればいいんですけどほら、俺って人気じゃないですか」



ちひろ「自分でいうのはどうかと思いますけど、そうですね」





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P「でもやっぱり、プロデューサーとしてみんなの仕事についていくべきだと思うんです」



ちひろ「確かに、小さい子もいますし...」



P「だったら解決方法は1つじゃないですか!」



P「俺が分裂すればいいんですよ!」





ちひろ「いやいやいや何言ってるんですかあなたは」



P「だから分裂...」



ちひろ「いや、無理ですし出来たら怖いですって」



P「...ちひろさん。DNAがどうやって複製されるかしってますか?」



ちひろ「どうって...詳しく覚えてませんけど、二重らせん構造をほどいてそれぞれの鎖を複製...みたいな感じじゃありませんでしたっけ」



P「そう、そんな感じです!つまり、1つから2つのDNA!」



P「プラナリアのように半分になるのではなく、完全なる2つになるんですよ!」



P「同じことが俺にもできるはずです!」



ちひろ「無理です」





P「...ちひろさん、俺達の体の中にDNAがあります。確かにDNAはそこにあります。確かに俺達の体内で複製されてるんです」



P「だったら俺にだってできるはずじゃないですか!」



P「俺がDNAを作って、あれ?DNAが俺を作って?あれ?...取り敢えず、広い目で見れば俺達はDNAなんですよ!」



ちひろ「意味がわかりません」









P「やはり理解してもらえませんか...」



ちひろ「プロデューサーさんって生物履修してませんよね?DNAっていうのは、体を作るというよりは設計図だから実際は...」



P「あー!生物履修だからってそうやって!良いですよもう、生物学なんて凌駕してやりますから!」



ちひろ「それが出来たらあなたは人外です」



P「アイドルのために、俺は俺にできることをします!俺はやりますよ!やってみせます!」



ちひろ「どうせ無理ですって...」



P「見ててくださいよ!...えーと、まずは二重らせんをほどく...でも俺はらせんじゃないなあ」



ちひろ「やらないんですか?だったら早く仕事しましょうよ...百人以上アイドルがいるんですから...」



P「それも今に楽になりますよ!...ええい、とりあえず二本に分ければいいんだな?」













P「そりゃ」バリバリバリミチミチバリ





ちひろ「きゃあああああああ!?」













右P「よし!きれいに半分になったぞ!」



左P「我ながらきれいに裂けたな!両側に引っ張るだけでいいのか!」



右P「お、複製が始まった!」メキメキメキメキメキ



左P「おおおおおおお!?」メキメキメキメキメキ



















P1「やった!成功だ!」



P2「人間の力ってすげーな!」













P1「いや、待て。本当にお前は俺か?」



P2「お前こそ俺か?」



P1「このあとの予定は?」



P2「凛のシンデレラガール記念の撮影会についていく」



P2「小さい頃言われてた悪口は?」



P1「お前の母ちゃんマジピッコロ」



P2「...間違えなく俺だな」



P1「お前こそ、間違えなく俺だ!」



P「HAHAHA!!」

















P1「ちひろさん!見てください!俺ですよ!」



P2「成功ですよ、成功!」

















P1「......気絶...している!?」



P2「なんだって!?脈はあるのか!?」



P1「脈はある。...くそっ、誰だちひろさんにショックを与えたのは!!!」



P2「許すまじ!!」







P1「いや待て。もしかして、俺達の分裂でショックを受けたのかもしれん」



P2「それはないんじゃないかなあ」



P1「俺達は自分の分裂を見れてないだろ?想像以上にグロテスクかもしれん」



P2「...確かに。つまり人に見えないところで分裂するべきってことだな」



P1「今度から気を付ければいいだろ!...これ一人に戻れるのか?」







P2「ああー!!!確かにそれ大事だ!部屋が狭くなる!」



P1「歯ブラシも1本しかないしな。どれ、戻ってみようぜ」



P2「分裂するときは左右に引っ張ったんだよな...」



P1「じゃあ...両側からこう、圧迫すればいいのかな」



P2「俺も同じことを考えてたよ!よし、やってみようぜ!」











P「そおいっ」グチャ バチュン

















P「うおおおーーー!!!戻れた!!生きてるって素晴らしい!」







...............



P「ちひろさん、ほら、起きてください」



ちひろ「...あれ、寝ちゃってましたか?」



P「そりゃあぐっすり」



ちひろ「アハハ、お恥ずかしいところを...あ、そういえば変な夢を見ましたよ」



ガチャ



凛「おはようプロデューサー、ちひろさん」



P「お、凛。改めてシンデレラガールおめでとう」



ちひろ「おめでとう凛ちゃん」



凛「ふふっ、もう何日も聞いてるよ。でも、ありがと」



凛「プロデューサー、そろそろ時間だよね?もういった方がいいんじゃない?」



P「お、そんな時間か...」















P (しかし待てよ。今の今まで仕事はやってなかったから...ここで俺が出たら、ちひろさんは一人で仕事か...)



P (男モバP、そんなことは出来ない)



P「ちょっと凛、用意しててくれ。俺は用足してから行くよ」



凛「早くしてね」スタスタ



P「おーう」ガチャ







ちひろ「さっきのはやっぱり夢だったのかしら...」



凛「ちひろさん、どうかしたの?」



ちひろ「うーん、なんかあやふやなんだけどプロデューサーさんが裂けていたような...」



凛「避けてる?それは...私だったら耐えられないかも」



WC フンッ ブチブチブチブチィッ



ちひろ「やっぱり耐えられないわよね...」



凛「でもプロデューサーの性格なら...絶対ちひろさんを避けたりしないよ」



WC ウォースゲェ!!! ハジマッタハジマッタ メキメキメキメキメキ











ちひろ「あ、いやその避けてるじゃなくてね...」



P「よーし凛、行くぞー」



凛「あ、うん! ...それじゃちひろさん、行ってきます」



P「行ってきまーす」ガチャ バタン











ちひろ「...そうよね、避けるなんて、そんなこと...」



P「凛は行きましたか?」



ちひろ「ひゃあああああ!?」

















ちひろ「プププププロデューサーさん!?今出たんじゃ!?」



P「ああはい、あっちの俺が行きました!俺はちひろさんと仕事しようと思いまして...」



ちひろ「え?え?」



P「やだなあ、ちひろさんに見せたじゃないですか、分裂!」









P「...ちひろさん!?やだなあ、また気絶してる」















P「しょうがない、ちひろさんの分のもやるためにもう一人...」



P「...」



P「男モバP閃いた」



P「腰辺りまで裂けば足は一人分、上半身は三人分の阿修羅Pが出来るんじゃね?」



P「三人で表情変えれば完璧じゃん」



P「阿修羅P...この事務所最高のマスコットになれるぞ」















P「そうと決まれば実践あるのみ」



P「しっかし上半身を三等分...どうやってやればいいかな」



P「こうか...?」ブチブチブチブチィッ



P「いって!ああーミスっちまった。やっぱうまく分けないと複製しないみたいだなあ」





P「しっかし三等分キツいなあ...ったく出来たら人間業じゃねえよ本当に」













頑張ること30分



P「あはあー美しい!きれいに上半身三等分出来たぞ!」



P「ここまできれいに分けれるとは...本格的に人間離れしてきたな」



P「...っと、キタキタキタキタキタァ!!!」メキメキメキメキメキ









P3「我ら!」



P4「敏腕!」



P1「阿修羅P! うおおお決まった!マジ阿修羅じゃんこれ!」



P3「完成度高いなオイ」



P4「阿修羅像とかって俺らを予言して作ってたんじゃね?」



P3「ああーあるある!」













P1「しかしおかしいな。俺足感触あるけど動かせんわ」



P4「あー俺もだ」



P3「俺動かせるっぽいわ。ちょい歩くね」ヨタヨタ



P1「ちょ、揺れる揺れる揺れる!!」



P4「下手くそ!交代しろ交代!」



P3「交代なんざできるか!まあ歩いてりゃ慣れるだろ...」





ガチャ



みく「今日はPチャンいないもんね...一人で仕事かあ...」







P1「そんなことないぞ、みく!」



P3「俺達が!」



P4「ついている!!!」









みく「ぎにゃああああああ!!!!」













P1「おい、受けがよくないみたいだ阿修羅P」



P3「人気者が3人だから人気3倍じゃないのか?ユニットみたいにさ」



P4「わけがわからんな」







みく「Pチャン?Pチャンなの!?じゃあこれドッキリでしょ!ドッキリなんでしょ!?」





























P1「そんなドッキリなんて...内容にもよるけど俺は基本しないぞ」



P4「これはまぎれもなく現実だ」



P3「大切なアイドルを泣かせるような真似はしたくないしな」ヨタヨタ





みく「こっ、来ないで!」





P134「!?」ガーン







みく「Pチャン...お願いだからもうやめてよぉ...」ボロボロ



P1「こっ、これはみんなとの時間を増やそうとだな!?」



P3 (阿修羅Pは違う気がする)



みく「嫌だよ...そんなPチャンは嫌だよぉ...」ボロボロ



P4「ど、どうしてなんだみく!」



P1「俺がたくさんいれば仕事は捗る、お前たちの側にもいれる!良いこと尽くしなのに!」













みく「ずっと一緒じゃなくても良いから...みくはPチャンとお仕事したいの!」ボロボロ



みく「この世でたった一人のPチャンと、自分だけの思い出を築きたいの!」ボロボロ



みく「みくのPチャンの代わりなんて、みくのPチャン以外いないんだからぁ...!」ボロボロ





P134「!!」





ウワァァァァン



P1「...やめよう」



P3「俺達は、俺達だけど...」



P4「俺は俺、お前はお前だもんな...」



P3「見た目とか、性格とかそんなんじゃなくてさ」



P1「何があっても、今を生きる俺は俺しかいないんだもんな...」



P3「代わりはいない、か...」











P4「凛は気付かなかったけどな」



P1「おいやめろ」





P1「戻ろう。いつもの俺に、お前に」



P3「ああ」



P4「戻ろう」











バチュン









............



P「おいみく?おーい」



みく「...うにゃ、Pチャン?」



P「随分うなされてたな。悪い夢でも見てたのか?」



みく「...Pチャン?」



P「ん?」



みく「うわああああ!怖かったにゃああああ!!」ウワーン



P「どうした、みく?」



P「...ありがとう、ごめんな」ボソッ















バーン



P2「ただいま戻りましたー!!」



凛「ただいま」



P「あ、やべ」



みく「にゃ?」







凛みく「ひゃあああああ!?」







あれから、モバPは分裂をやめた。この一件で、俺は唯一無二の存在なんだと、強く彼の胸に刻まれた。





同時に、この能力も唯一無二のものだと...。

ていせい、



×同時にに

◯同時に



事務所 夜



P1「ヒョーッホオ!!!ついにヤマタノオロチ完成だ!!!!」



P7「やっぱり頭八等分はきつかったな」



P5「これは神の領域ですよ、神の領域!!」



P4「いやーどっから見てもヤマタノオロチだわ」



P2「今ならヤマトタケルとかマジ余裕だわー瞬殺だわー」



P6「戦う前にビビって逃げちまうだろ」



P3「最強敏腕プロデューサー」



P8「ヤマタノオロチPってか!!」



HAHAHAHAHAHA...























小梅「すごい...!!!!」





まだまだ事件は続くようです...











終劇!!!





17:30│モバマス 
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