2014年08月01日

輝子「き、今日は…誕生日…」

モバマスssです

思いつきで書き溜めないからゆっくり書いてく



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輝子「き、今日は誕生日…」





輝子「今まで…友達に祝ってもらうことって無かったけど…」



輝子「で、でも今は…アイドルの皆がいるし…もしかしたら……誰か…」



輝子「祝って…く、くれるかも…」



輝子「し、親友もいるしね…フヒヒ…」

事務所近く



輝子「今日も…昨日も、雨が降ってて良い天気…」テクテク



輝子「キノコも元気…わ、私も一緒に元気に…なる…フヒヒ」テクテク



輝子「Pの机の下の…シイタケは元気かな…」テクテク



輝子「あ、あそこはとっても落ち着くから…ずっといれるのは…羨ましい…」テクテク



輝子「ジメジメしてて…真っ暗…フヒヒ…」テクテク



輝子「き、昨日と今日の雨でさらにジメジメ…」テクテク



輝子「今日の…ジメジメ具合が楽しみだぜ…フヒヒ…」

事務所前



ドスン!バタン!ガシャン!



輝子「ん…?何か…凄い物音がするよ…」



輝子「こ、これはもしかしたら…ジメジメ具合が最高すぎて…し、親友のキノコたちが元気になりすぎてる…?」



輝子「キ、キノコが元気なのは良いけど…増えすぎたら処分されちゃうかも…?」



輝子「と、止めなきゃ…!」ドアガチャー



P「オラァ!!森久保ォ!!仕事行くぞオラァン!!」



輝子「!?」

乃々「ひぃ…!」



P「今日は仕事だって言ったろ!観念して机の下のバリケードを取って出て来い!」



美玲「そーだぞー!ここで意地張ったって連れて行かれるんだからさー!」



乃々「むーりぃー…」



輝子「な、何事なんだ…?」



美玲「あ、輝子おはよう」



輝子「お、おはよう美玲…フヒヒ」

輝子「い…いったい何の騒ぎなんだ…?」



美玲「それがさー、乃々の奴が仕事に行きたくないってんで机の下にバリケード作っちゃって出て来ないんだ」



輝子「バリケード…?も、もしかして…あのPの机の下に壁のように詰まれた少女マンガが…?」



美玲「そうそう」



輝子「あ、アレくらいなら…すぐ崩せそうだけど…」



美玲「Pの奴が前に乃々の好きな少女マンガを汚して泣かしちゃった事があったんだよ。その時にPはマンガを大事に扱うことを乃々と約束したんだ」



美玲「だから逆に乃々がそれを利用してバリケードにしてるんだ。崩したらマンガが折れたり汚れたりするかもしんないからPもなかなか手が出せないんだ」



輝子「さ、策士だね…フヒヒ…」



輝子「で、でもそれならさっき大きい音がしたのは何でだ…?」ヤ、ヤッパリキノコガ…?



美玲「ああ、バリケードに手が出せないからPが机の周りで大きな音を立てて驚かせてたんだよ」キノコ?



P「おおうらあああああああ!!!!」



ドスン!バタン!ガシャン!



美玲「あんな感じで」



輝子「す、凄い…」



美玲「腕立てとか腹筋みたいな筋トレであんな音が出るもんなんだな」

乃々「ひぃー!?」



美玲「お、出てきた」



P「やっと出てきたか!仕事行くぞ森久保ォ!」ガシッ



乃々「むぅーりぃ……!」



P「時間無いから全力疾走だ!行くぞおお!!」



ダダダダダダダ・・・



輝子「い、行っちゃった…」



美玲「あ、ウチもこれから仕事あるから一緒に送ってもらわなくちゃ!行ってくる!」



輝子「い、行ってらっしゃい…」



輝子「フヒ…」



輝子「フヒヒ…」

輝子「あ、そ・・・そうだ・・・ちひろさんに挨拶しなきゃ・・・」



輝子「あれ・・・いない・・・?」



輝子「スケジュール表に・・・。えっと・・・あ、今日は休みなのか・・・」



輝子「ほ、他の子は・・・」



輝子「あ、みんな仕事か休み・・・」



輝子「フヒヒ・・・」



輝子「・・・」



輝子「つ、机の下にでも・・・入ってよう・・・かな・・・」

輝子「キノコーキノコーボッチノコーホシショウコー・・・」



輝子「フヒ・・・机の下・・・すごいジメジメしてる・・・」



輝子「キノコは凄い元気・・・。大きくなってる・・・フヒ」



輝子「わ、私も・・・元気・・・」



輝子「キノコが元気なら・・・私も元気・・・だから・・・



輝子「ボッチなのも・・・い、いつも通りだし・・・」



輝子「だ、だから・・・私は元気・・・」



輝子「元気・・・」グスッ



―――――



輝子「ん・・・」



輝子「あれ・・・寝てた・・・」



輝子「えっと・・・携帯は・・・」ゴソゴソ



輝子「あ、もう・・・夕方・・・」



輝子「ほ、他の人は・・・」キョロキョロ



輝子「いない・・・」



輝子「か、帰ろう・・・かな・・・」



輝子(ぼ、ボッチなのは昔からだし・・・)



輝子「帰ろう・・・」



輝子(こ、これが・・・いつも通りなんだから・・・)



?『アーッハッハッ!!』



輝子「フヒィッ!?」ビクッ

輝子「だ、誰・・・?」



?『アタシが誰だなんてどうでも良いわ!何さっさと帰ろうとしてんのよ!』



輝子「え、でも・・・」



?『デモもクラシーも無いわ!とにかく帰るんじゃないわよ!』



輝子「う、うん・・・。でも・・・い、いったいどこにいるの・・・?」



?『ここよ!ハアッ!』



ドゴッ!



輝子「フヒッ!?」

?『アガアア・・・ゲホッゲホッ・・・オエエ・・・』



?『大丈夫か!アイドルが出しちゃいけない声が出てるぞ!』



?『大丈夫じゃないわよ!痛くて吐き気までしてきたっての!』



?『大変だ!ドルフィで回復するからちょっと待って!』エル・アイ・オー・エヌ・ライオーン!



?『ああもう!そういうのはいいから早く出るわよ!』バタバタ



輝子「フヒ・・・レイナに・・・光・・・?」



麗奈「そうよ!」



光「ああ、輝子!誕生日おめでとう!」

麗奈「ちょっと!アタシより先に言ってんじゃないわよ!」



光「誰が先でも一緒だろー?」



輝子「二人とも・・・ど、どうしてここに・・・?」



麗奈「アンタの誕生日を祝うために決まってんでしょ!」



輝子「・・・!」



麗奈「仕事が早めに終わったからついでに寝起きのアンタを驚かそうと待ち伏せしてたのよ!」



光「失敗したけどな」



麗奈「うるさい!」



輝子「あ、ありがとう・・・二人とも・・・」

麗奈「ふん!一応同じ事務所仲間の友達なんだしそれくらいはするわよ。おめでとう。はい、これプレゼント。でっかいキノコのクッションよ」



光「まったく素直じゃないなあ麗奈は・・・。はいアタシからもプレゼント!キノコの怪人が出てくるクウガっていう仮面ライダーのDVD全巻セット!」



輝子「と、友達・・・。ありがとう・・・フヒ・・・」



麗奈「ていうかアンタずっと机の下にいたの?アタシらが帰ってきたのはついさっきだったけどアンタ以外誰もいなかったじゃない」



輝子「みんな・・・忙しいみたいだったから・・・」



麗奈「だからってずっと机の下にいなくても良いでしょうーに・・・」



光「あ、でもみんな帰ってきたみたいだぞ!」

ドタバタ



幸子「フフーン!カワイイボクが帰ってきましたよ!」ドアガチャー



輝子「あ・・・幸子ちゃん・・・」



麗奈「いつ聞いてもイラっと来る挨拶ね・・・」



光「一応麗奈の方が年下なんだしさ。こう、何というかオブラートに包んで言おうよ」



小梅「ただいま・・・。あ、輝子さん・・・お誕生日・・・おめでとうございます・・・」



輝子「こ、小梅ちゃんも一緒だったのか・・・。ありがとう・・・小梅ちゃん」



幸子「ボクがカワイイのは永久不変ですが輝子さんも誕生日を迎えて、より魅力に磨きがかかりますね!おめでとうございます!」



輝子「み、魅力・・・?私なんかに・・・?」



幸子「ええ!ボクが魅力たっぷりなのは周知の事実ですが、輝子さんには輝子さんの魅力がたっぷりですよ!ライブの時も普段の輝子さんも!輝子さんはもっとボクのように自信を持つべきです!」



光「幸子は自信持ちすぎだと思うけどなあ」

小梅「これ・・・プレゼント・・・です・・・。見たこと無いって言ってたから・・・マタンゴのDVD・・・」



幸子「ボクからは輝子さんに似合いそうな服を色々買ってきたのでそれをプレゼントします!体格はボクとほとんど一緒ですからサイズが合わないなんてことも有りませんよ!」



輝子「あ、ありがとう・・・。う、嬉しいなこんなにたくさん祝ってもらえて・・・」



幸子「何言ってるんですか!仕事にいってる人はみんな帰ってきますよ!休みの人だってです!みんなが輝子さんの事をお祝いしに来るんですよ!」



輝子「フ、フヒッ!?」



小梅「ちひろさんも・・・誕生日ケーキを買って・・・今から来るよ・・・」



麗奈「これから事務所のみんなでアンタのパーティよ!」



輝子「パーティ・・・」



輝子「パーティ・・・!」

ちひろ「うひー!間に合ったー!」バタバタ



光「あ、ちひろさんこんばんわ!」



ちひろ「こんばんわーみんな。輝子ちゃんも誕生日おめでとー。来るの遅れてごめんなさいね車が渋滞してたから・・・。そうそう、ケーキ買ってきましたよ」



輝子「フヒヒ・・・ありがとう・・・ち、ちひろさん」



ちひろ「みんなも食べれるくらいの量は買ってきましたからね。みんなが事務所に集まってくる前にパーティの準備をしましょうか」



幸子「そうですね!カワイイボクの手にかかればすぐに準備は終わりますよ!」

菲菲「どもーコンバンワー!」ドアガチャー



小梅「あ・・・フェイフェイさん・・・」



菲菲「いやー車が渋滞してたから来るの遅れちゃったヨー。タクシー使ってたら確実に遅刻だったヨ。ウサミンカーで送ってもらえて助かったネ!」



麗奈「ウサミンカー?」



菜々「ヒーッ!ヒーッ!先に行かないでくださいよ菲菲さーん・・・!」ドアガチャー



輝子「な、菜々さんまで来てくれたのか・・・。ありがとうございます・・・」フカブカ



菜々「な、なんでそんな大御所を相手にするようなお辞儀なんですか!年は二歳しか変わらないんですから普通で良いですって!」



輝子「え、で、でもウサミンカーがあるって事は・・・少なくとも五歳以上は・・・」



菜々「そ、送迎してくれるウサミン星の運転手がいるんです!」



菲菲「そんなのいなk」



菜々「はいはい!この話はやめやめ!」

P「おーおーなんだか騒がしいな」ドアガチャー



幸子「フフーン!やっと帰ってきましたねプロデューサー!」



P「ああ、輝子のプレゼントを乃々と美玲の二人と一緒に選んでたら遅くなってな」



輝子「お、お帰り・・・プロデューサー・・・」



P「おう、ただいま、輝子。誕生日おめでとう。昼はすまなかった、時間ギリギリで話す余裕が無くてな」



輝子「フヒ・・・だ、大丈夫」



光「乃々と美玲はどうしたんだ?」



P「乃々が車酔いしたらしくてな・・・美玲がつきそいながら階段を上ってるよ。そろそろ来るんじゃないか?」



美玲「ただいまー」ドアガチャー



乃々「オウ・・・ウエッ」

光「乃々!大丈夫か!回復を!」ドルフィ・ゴー!ドッドッドッドッドルフィ!



麗奈「だからそれはもういいからアンタは準備を手伝いなさい!」



輝子「だ、大丈夫・・・?」



乃々「だ・・・大丈夫、です・・・ウエッ 輝子さん・・・お誕生日・・・おめウップ・・・でとう・・・ございます・・・」



美玲「無理するなよなー。グラビア撮影の時より顔が真っ青だぞ。輝子もこんな状態で悪いけど誕生日おめでとうな」



乃々「グラビアは・・・もう・・・むーりぃ・・・ゴフッ」



輝子「仕事・・・ぐ、グラビア撮影だったんだ・・・」



美玲「ウチはファッション雑誌の表紙の撮影で、乃々が週刊誌のグラビアだったんだ」



乃々「何で・・・森久保はゲフッ・・・グラビアなんですか・・・いぢめですか・・・」



美玲「まあもう撮影は終わったんだしゆっくり休みながらパーティやれば良いだろ。ほら乃々、ソファに座らすぞ」



乃々「うう・・・肩貸してくれてありがとうございます・・・美玲さん・・・」

ちひろ「こっちは準備終わりましたよー」



菲菲「料理の準備もばっちりネ!ジャンジャン作るヨ!」



菜々「材料はたくさん有りますからたくさん食べてくださいね!」



光「よし!パーティの始まりだ!」



麗奈「何でアンタが仕切ってんのよ!」



幸子「フフーン!やっぱりボクがいたおかげで準備が早く終わりましたね!」



小梅「ケーキ・・・美味しそう・・・だね。ね・・・?フフ」



乃々「うう・・・ゴフッ」



美玲「ああもう無理するなって・・・」



P「ほら輝子、これ持って」



輝子「シイタケ・・・?」



P「ああ、雨だからって理由もあるだろうが、こいつも輝子を祝ってるんだろうさ。一緒に机に置いておこうぜ」



輝子「そうだね・・・フヒヒ」

P「ほれ、みんな席についたなー?」



\はーい!/



P「よーし、じゃあパーティの前に輝子にお祝いの歌を歌うぞー」セーノ



『Happy birthday to you』



輝子(今まではずっと・・・ボッチだったけど)



『Happy birthday to you』



輝子(私は・・・アイドルになって友達ができた)



『Happy birthday, dear【輝子】!』



輝子(アイドルの仕事は大変だけど・・・)



『Happy birthday to you』



輝子(みんなと・・・キノコと・・・親友がいてくれる・・・)



輝子「とっても・・・嬉しいな・・・」



『お誕生日おめでとう!!』

夜、帰り道、車の中



P「雨が止んですっかり綺麗な空になったな。渋滞も無くなったし良いことだ」



輝子「そ、そうだね・・・フヒ」



P「たくさんプレゼント貰ったな」



輝子「うん・・・。し、食器を置くスペースが無いくらい・・・色々貰ったね・・・」



P「そうだな・・・。輝子がどれだけ愛されてるかって事も良く分かったな」



輝子「フヒヒ・・・て、照れるぜ・・・」



P「・・・」



輝子「・・・」

P「・・・」



輝子「フヒ・・・」



P「なあ、輝子」



輝子「フヒ?」



P「アイドルは楽しいか?」



輝子「うん・・・と、とっても・・・楽しい」



輝子「れ、レッスンとか大変・・・仕事も大変・・・」



輝子「でも・・・友達ができて・・・し、親友がいて・・・」



輝子「そ、それだけじゃなくて・・・。一緒に・・・ライブバトルで勝ったりとか・・・イベントを成功させた時・・・すごく、楽しかった。すごく、嬉しかった」



輝子「だから、アイドルは・・・楽しい・・・」



P「・・・そっか。そう言ってくれるなら俺もスカウトした甲斐があったよ」

P「・・・そうだ。プレゼント、渡して無かったろ。輝子の座ってる後部座席にある袋がそれだよ」



輝子「フヒ・・・これ?」ガサガサ



P「そうそうそれだ。開けてみ」



輝子「フヒ・・・。ネ、ネックレス・・・?」



P「ああ、パーティの時に渡そうと思ったが乃々と美玲の選んだアクセサリと比べるとセンスに自信がなくてな・・・」



輝子「フヒヒ・・・でも、嬉しいよ。ありがとう」



P「ああ・・・。どういたしまして」



輝子「フヒヒ・・・」



P「・・・」



輝子「・・・」

P「よし、寮についたぞ」キキッ



輝子「フヒヒ・・・じゃあ、明日のために早く寝るよ・・・」ガチャリ



P「ああ、そうだな。プレゼント持ちきれないだろうから一緒に持って行こう」



輝子「それは助かるぜ・・・し、親友・・・」



P「なあ、輝子」



輝子「?」



P「アイドル、頑張ろうな」



輝子「うん・・・頑張る・・・」



P「輝子もみんなも。必ずトップアイドルにするからな」



輝子「うん。し、親友も・・・友達も、一緒にね・・・」



輝子「頑張ろう・・・また、明日も・・・次の日も・・・」



終わり



22:30│星輝子 
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