2013年11月14日
P「ときめきメモリアルver765オールクリアデータ」
もしもアイマスがときめきメモリアルだったら
そんな内容です
1週目と2週目があるので、まずはそちらを読んでもらえたら話の流れがつかめるかと思います
そんな内容です
1週目と2週目があるので、まずはそちらを読んでもらえたら話の流れがつかめるかと思います
1週目
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1346228440/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1346311774/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1346389974/
2週目
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347441113/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347522666/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347542081/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347600244/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347625022/
あとはタイトル通りです
全キャラの内容を書いていこうと思います
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1349027728
P「アイドル達と夢の学園生活…」
P「年齢設定は全員15歳から…」
P「いや、まさか」
P「765プロと573の夢のコラボレーションで」
P「こんなゲームが発売される日が来るとはな…」
P「しかし亜美や真美、あずささんまで15歳か…」
P「……」
P「雪歩も貴音も美希も全てのイベントは見てない…」
P「なら…」
P「全員完全攻略だ!」カチッ…
P「ニューゲームと…」カチカチッ…
春香『あなたの名前を入力してくださいね!』
P「おお、春香の声だ!」
P「まぁ、春香が登場してるんだから春香が声優してないとおかしな話だよな」
P「名前は…プロ デューサー…と」カチ…
春香『あなたのあだ名はなんですか?』
P「プロデューサー」カチカチ…
春香『これで良いですか?』
P「はい」カチッ
ロード中…
P『俺の名前はプロ デューサー』
P『今日から私立765学園に通うことになる新入生だ』
P「おっ、プロローグ始まった」
P『なんでもこの高校には毎年アイドルクラスの女の子が多く入学してくるらしい』
P『そんな高校に晴れて入学出来て今は幸せな気持ちでいっぱいだ』
P「そりゃ攻略対象キャラが765プロアイドル全員ともなれば、そうなるよな」
P「俺だって今のプロデューサー業をやれてて幸せだよ」
P『あぁ、クラス表の掲示板が貼り出されているな…』
P『えーと、俺のクラスは…』
?『わわっ!?ど、どいてくださーい!!』
P『えっ?』
ドシーン!
P「おっ」
P「この声は…」
P『あいたた…』
春香『ご、ごめんなさい…!私がよそ見してたから…!』
P『あぁ、いや。大丈夫だよ』
P『それより君の方こそ大丈夫?』
春香『あっ!はい!私はへっちゃらです!』
春香『私っていつも、ドジばっかで…えへへ…』
P『(全力で人に体当たりをドジって言うのか…?)」』
春香『それよりも本当にごめんなさいっ!』
P『あぁ、いやいや…』
P『ていうか、そんなに畏まらなくて大丈夫だよ?』
P『胸のリボン、新入生だよね?俺も新入生』
春香『あっ、ホントだ!』
春香『えーと…』
P『プロ。プロデューサー』
春香『あっ、私、天海春香です!』
P『天海さん…って確か俺と同じクラスにいたような…』
春香『えっ?そうなの?』
P『うん。ほら、1−A』
春香『わぁっ。ホントだ!』
春香『えへへ♪なんだか運命的な出会いって感じだね!』
P『うーん…確かに今までには無い出会い方だったかな…』
春香『あっ、私のことは春香で良いよ!』
春香『これから1年、よろしくね!プロデューサーくん!』
P『さて…教室に着いたわけだが…』
P『うん』
春香『…!』
春香『…♪』フリフリ…
P『(春香が手を振ってる…)』
P『(振り返しておこう)』フリフリ…
P『(しかし、まぁ)』
P『(春香がアイドル並に可愛いってのもあるかもしれないが)』
P『(いまいちパッとしないクラスだな…)』
P『(せめて担任の先生が美人とかなら、まだ…)』
ガラッ…
. :: ´:: :: :: :: :: >.、
,.:' :: :: :ィ:: :: :: :: :: :: :: \
/ :: :: :/ |:: :: :: ::ハ ト:: :: :: ヽ 、
/ :: :: :/__.| | l:|:: i|_}:} ∨ :: ::ハ::}
/ :: :: :, ´ 乂从:_ハ リヽ∨:: :ト:}::!
,:: :: :: ::| ィ斧ミ、 ハ:: ハリ
|八 :: ::≧=ミ、 乂ン_ノム::}ノ:: :i!
l :: ヽ:: ト _'_ /ハ〉∧: |
ハ:ト: :: 、} {´ `} .ムイ::}、:ハ}
{ハ:\:ヽ .ヽ .ノ ィハ : 八} ′
ヽ:}ヽ:}> <ハリ レ′
/{ /ヽ、. ィ7⌒ ヽ
_ .ィ ∧ / //// / ハ
, ´ {//ハ_ ∨ .. :´: 〉 { ' i!
_ __ l .| 〉: : : ゝ‐ィ´: : : 〈ニコV i!
ー 、 `ヽ | ,|{ : : : :{、_:人 : : : ム :. i!
/  ̄ ´ ハ .| / 入:/! ハ:ヽ:ノ :ノ } i!
彡 ノ_ 、_ ノヽ. 〈!/ \: : |`く }: : :/ . . ' i!
- ´ 〈 ハ l {. . . . . .ヽ:j ◯〉 !/. . . .イ} |
{` ∧.| 、. . . . . . .: / ` ー < ハ |
ヽ }'_ `ー‐ ´ / / ∨ ∧
∨ ヽ } 、 { ∨ ∧
V ハ \ `丶、∨ ∧
ヽ / V ◯〉 〉、、 i!
\ / } / //,ヽ i!
ー' l ./ , '/////\ i!
|、 / 、 //////// ハ i!
|,ヽ/77> 、,ィ/////////// ハ 、
|//////////////////////ハ }
|//////////////////////! :< 人
|//////////////////////! ト、> ´`ー==7ア
|///////////////////> ' ! ヽ x≦彡'
|//////////////> ´ l ー<ヽ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄丁 ,
| , /
| i!、 . イ
|`:.ー--.:―:´|:.:`:.:.:.:.:.:.:.:.:.´:.:./
小鳥『はいはーい♪みんな席に着いてねー♪』
P『!!』
P『(び、美人だ!)』
P『(なんで先生やってるんだってぐらいに美人だ!)』
小鳥『はーい♪みんな席についたかな?』
小鳥『おっ…!そこの君!』
P『えっ?俺?』
小鳥『今、先生のこと見て美人だって思ったでしょー?』
P『うっ…』
小鳥『しょうがない子ねー♪でも、先生彼氏募集中だから頑張ってね♪』
P『は、はぁ…』
P『(凄いテンション高い人だな…)』
小鳥『さて、改めましてみんな入学おめでとう♪』
小鳥『私がこのクラスの担任となる音無小鳥です!』
小鳥『担当教科は美術!』
小鳥『同人誌とかに興味がある子は気軽に声をかけてね♪』
P『(うわぁ…)』
小鳥『まぁ、そんなこんなで…何か質問ありますかー?』
モブ『はーい!先生は何歳ですかー?』
小鳥『2X』
モブ『えっ?』
小鳥『2X』
モブ『……』
キンコーンカーンコーン…
P『ふぅ…』
P『(自己紹介っていくつになっても緊張するもんだな)』
P『(春香は緊張かドジかわからないけどイスから転がり落ちてたな)』
P『(まぁ、彼女のことだ。一躍このクラスで人気者になれるだろう)』
P『(そういや…自己紹介の時…)』
P『(1人、気になる子がいたな…)』
?『やぁ!』
P『ん?』
真『キミ、アイマス中学出身なんだって?』
真『ボクも同じ中学だよ!』
真『多分、一緒のクラスになったことは無いけど…』
真『なんか顔見たことあるなーって思ってたんだよねー』
P『……』
P『えーと…?』
真『あぁ、ごめんごめん!』
真『ボクの名前は菊地真!』
真『キミはプロデューサーくんだよね?』
P『…真クン?』
真『……』
真『……』ゲシッ!
P『ぐはぁ!?』
真『ス・カ・−・ト』ヒラヒラ…
P『ま、真ちゃん…』
P『(なんだ…今の一撃…重すぎるっ…!)』
真『全く…失礼な奴だなぁ…』
真『あと、真ちゃんって呼ばれるのは嬉しいけど、ちょっと男子から呼ばれるのはくすぐったいな…』
真『ボクのことは真って呼んでよ!』
P『そうさせて、もらうよ…』
P『(そういえば菊地真って聞いたことある…)』
P『(確か、空手部のスポーツ推薦で入学した期待の女の子って…)』
P『(まぁ、よく見てみれば…可愛いか…?)』
キンコーンカーンコーン
P『さて、帰ろう…』
小鳥『あぁ、プロデューサーくん!ちょっと待って!』
P『音無先生?』
小鳥『やん!そんな他人行儀な!』
小鳥『小鳥って呼んでいいのよ?』
P『…小鳥先生』
小鳥『まぁ、それでもいっかな♪』
P『(この人…ホントにいくつなんだ?)』
P『それより俺に何か用事でも…?』
小鳥『あぁ、うん!』
小鳥『じゃあ、ちょっと連絡先の交換でもしましょうか♪』
P『えっ?』
P『え…あの…』
小鳥『あっ!大丈夫、大丈夫!みなまで言わなくてもわかるわよー!』
小鳥『春香ちゃんや真ちゃん…』
小鳥『そして可愛い担任…』
小鳥『そんな子達がクラスいたら仲良くなりたいのは男の子として当然のこと!』
小鳥『だ・か・らー♪』
小鳥『私がみんなの情報をあなたに教えてあげる♪』
P『ええっ!?教師が良いんですか、そんなの!?』
小鳥『そりゃ条件もあるわよー?』
P『な、なんですか…?』
小鳥『月に1度は私とデートしなさい!』
P『ええっ!?』
P『で、デートって…』
小鳥『いやー♪年下の子って可愛いなぁー♪』
小鳥『ほら、交換交換♪』
P『は、はぁ…』
P『(デートって…)』
P『(そりゃ小鳥先生みたいな綺麗な人とデート出来たら嬉しいけど…)』
P『(生徒と教師が…良いのか…?)』
小鳥『それじゃあ改めてこれからよろしくねー♪』
【ふーん…サボっちゃうのね…】
P『さてと、もうすぐ昼休みも終わりか』
P『えーと、次の授業は…』
P『美術…』
P『……』
P『サボるか…』
小鳥『へー。どうして?』
P『いや、だって教科書が同人誌って正直あり得ないでしょ』
小鳥『ほうほう』
P『……』
小鳥『……』
P『うわっ!?』
小鳥『ごめんねー…あり得ない教師で…』
P『こ、小鳥先生…今のは…』
小鳥『そっかぁーあり得ないかぁー』
小鳥『そりゃそうよねー』
小鳥『私みたいなオバさんが同人誌持ってキャーキャー言ってるなんて…』
P『いや、そこまでは言って…』
小鳥『そりゃデートにも誘ってもらえないわよねー…』
P『あ…』
P『(そういえば、月に一度はデートしろって言われてた気がする…)』
P『……』
P『ご、ごめんなさい…決してイヤでデートに誘わなかったわけじゃないんです』
小鳥『…どういうこと?』
P『その…小鳥先生が美人過ぎて…』
P『俺なんかが、そんな人をデートに誘うってことを考えたら…』
P『いざとなると、どうも気が引けちゃって…』
小鳥『……』
P『(む、無理があったか…?)』
小鳥『なんだー♪そうだったんだー♪』
P『えっ?』
小鳥『それならそうと言ってくれれば良いのにー♪』
小鳥『もう、照れちゃって可愛いんだからー♪』
P『……』
P『(ど、どうにかなったか…?)』
小鳥『でも…』
P『えっ?』
小鳥『どうせなら、ここでデートに誘ってくれるぐらいの器量は見せて欲しかったかなー?』
P『ご、ごめんなさい…』
小鳥『まっ、今回だけは許してあげるわー♪』
【ホントにデートに誘われちゃった…】
P『そうだな…』
P『春香や真の番号も教えてもらったわけだし…』
P『小鳥先生には一度電話をかけた方が良いよな』
trrrrrrrr…
ガチャ…
小鳥『はーい!音無です!』
P『あっ、プロと申しますが…』
小鳥『ぴよっ!プロデューサーくんじゃないのー!!』
P『どうも』
小鳥『やーっとかけてきてくれたわね♪先生、待ってたんだから!』
P『す、すいません…』
小鳥『でも、ちゃんとかけてきただけよろしい!及第点!』
小鳥『それで、私にどんなご用かしら♪』
P『あっ、その…』
P『もし、良かったらデートしてくれませんか?』
小鳥『えっ?』
小鳥『……』
小鳥『ごめんないさい。もう1回言って?』
P『デート、してくれま・す・か?』
小鳥『今度の土曜日3日しかない!?』
P『ダイエットはしなくて大丈夫です』
P『えーと…』
P『海なんてどうですか?』
小鳥『い、行く!絶対に行きます!』
P『じゃあ、今度の土曜日は駅に集合ってことで大丈夫ですね』
小鳥『は、はいっ!』
小鳥『ぜ、絶対に行くから待っててね!』
P『(よっし!)』
【初デートで緊張しない方がおかしいわよ!】
P『今日ってデートなんですか?』
小鳥『そ、そのつもり…です…』
P『良いんですか?教師と生徒で?』
小鳥『そ、それはその…』ガチガチ…
P『(普段押せ押せなのに、いざとなると緊張しいだな…)』
P『とりあえず行きましょうか?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥『あ、あれ?泳がないの?』
P『波打ち際で遊んでいるのが好きなんです』
小鳥『あっ、良いわね♪』
小鳥『一緒に砂のお城でも作りましょうか♪』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥『今日はありがとう!とっても楽しかったわ!』
P『良かったです』
小鳥『もう良い時間ね。先生、お家まで送るわ』
【サボった結果がこれですよ!】
P『(さて、期末テストなわけだが…)』
P『……』
P『(しまったな…)』
P『(美術をサボったのは響いてるな…)』
P『(受けと攻めの定義とかまるでわからない…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥『テスト結果発表ー!!』
P『うっ…赤点…』
小鳥『もー!美術の赤点、あなただけよー?』
小鳥『ちゃんと夏休みは学校に出てきなさいね?』
P『はい…すいません…』
P『(赤点をくらってしまった…)』
【世話が焼ける子ほど可愛いとは言うけれど】
P『今日から夏休みだ!』
P『いやー今日は快晴だなぁ』
小鳥『えぇ!絶好のデート日和ね!』
P『……』
小鳥『……』
小鳥『あり得ない教師でごめんなさいねー…』
P『すいません、ホントごめんなさい…』
小鳥『全く…美術の補習なんて初めてよ…』
小鳥『やっぱり20代も半ばのオバサンの同人誌講義なんて…』
P『いや、小鳥先生は凄く綺麗だと思いますよ?』
小鳥『……』
小鳥『…ほんと?』
P『本当です!初めて見た時から綺麗だなって思ってました!』
小鳥『じゃあ、なんで授業をサボったりしたのよー…』
P『そ、それは…』
小鳥『それはー?』
P『ほ、ほら?ダメな奴ほど構ってもらえるかなって!』
小鳥『……』
P『(さ、流石に無理があったか…?)』
小鳥『なんだー♪なら最初からそう言ってよー♪』
小鳥『先生、あなたに嫌われたのかと思ってたー♪』
P『(おお…!)』
P『(ダメ元だったが意外にも好印象…!)』
小鳥『もう、しょうがないなープロデューサーくんは♪』
小鳥『わかった♪あなたがそうくるなら私も覚悟を決めるっ♪』
小鳥『今までのことは水に流しましょー!!』
P『あ、ありがとうございます…!』
小鳥『ああ、でも補習はしっかりやってね』
P『はい…』
【誘っておいてなんなんですがビックリしました】
小鳥『どう、少年!文化祭楽しんでるー?』
P『あっ、先生!ちょうど良かった!』
小鳥『ぴよっ?』
P『良かったら一緒に文化祭、まわりませんか?』
小鳥『……』
P『先生?』
小鳥『夢じゃない?』
P『現実を見ましょう』
小鳥『よ、喜んでっ!』
P『うわっ!?』
P『じゃあ、演劇部にでも行きませんか?』
P『今年の演劇は野獣と白雪姫らしいですよ』
小鳥『あらやだ、先生食べられちゃうわね///』
P『……』スタスタ…
小鳥『あぁ、ごめんなさい!無視しないで!』
P『まぁ、確かに先生はお姫様って感じですけどね』
小鳥『……』
小鳥『…ぴよぉっ!?///』
P『(こういうウブなところ含めて)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『文化祭いかがでした?』
小鳥『今年の文化祭は最高でした!』
小鳥『だからあなたは来年も私とまわりなさい!』
P『ええっ!?』
P『(こうして高校生活最初の文化祭が終わった)』
【クリスマス?予定ありますよ?】
P『今日はクリスマスだ!』
P『…っていっても予定が無い』
prrrrrr…
P『おや…電話なんて珍しいな…』
P『はい、もしもし!』
小鳥『プロデューサーくーん!』
P『うわっ!?小鳥先生!?』
小鳥『今、暇?暇よねー?』
小鳥『遊園地行くわよー!!』
P『ゆ、遊園地…?』
P『そんな唐突に…』
小鳥『えー!?無理なのー!?』
P『いや、無理ってことは無いですが…』
小鳥『もー!』
小鳥『男の子ならシャキッと「はい!」って言いなさい!』
小鳥『感じ悪いわよー?』
P『す、すいません…』
小鳥『まっ、いっか♪じゃあ、現地で落ち合いましょー!』
P『すいません、遅くなりました…』
小鳥『いやいやベストタイミング!』
小鳥『じゃあ、最初はメリーゴーランドに乗りましょう!』
P『め、メリーゴーランドですか…』
P『(この歳になると、ちょっと恥ずかしいな…』
小鳥『王子様とはっくばー♪』
小鳥『ねぇねぇ!?これ、後ろから抱きついても良いよね!?』
P『……』
P『(羞恥心のかけらもない…)』
〜〜〜♪
〜〜〜♪
〜〜〜♪
小鳥『えへへー///』
P『ご満足いただけましたか…お姫様…?』
小鳥『うむっ!くるしゅうない!』
P『(一応、生徒と教師なんだけどな…)』
小鳥『えへへー///』
P『ご満足いただけましたか…お姫様…?』
小鳥『うむっ!くるしゅうない!』
小鳥『じゃあ、次は観覧車としゃれこみましょうか!』
小鳥『密室で二人きりだからって襲わないでね…?』
P『こっちの台詞ですよ!』
〜〜〜〜〜♪
〜〜〜〜〜♪
〜〜〜〜〜♪
小鳥『いやー!絶景だったわねー♪』
P『この観覧車、うちの高校も見えるんですね』
小鳥『ここらじゃ最大規模の観覧車ですもの♪』
小鳥『さてと…名残惜しいけどそろそろ帰りましょうか?』
P『あれ?もう帰るんですか?』
小鳥『あんまり長い時間、教師が生徒を連れまわしちゃうのもいけないしね』
P『……』
P『(そういうところ…気にするのか…)』
小鳥『今日はありがとね!とっても楽しかった♪』
小鳥『お家まで送るわ♪』
【結果はいつも同じなんです】
小鳥『新年!明けましておめでとうございまーす!』
P『小鳥先生?どうしたんですか?』
小鳥『どうしたもこうしたもないわよ!』
小鳥『女の子が新年の挨拶に来たってことは初詣よ!初詣!』
P『あっ、初詣ですか。良いですね』
P『行きましょう』
小鳥『きゃー!ノリ良いわね、Pちゃーん///』
P『(…酔ってるのか?)』
P『(でも…)』
P『頬がほんのりピンク色で可愛いですね』
小鳥『ぴ、ぴよっ?』
小鳥『……』
小鳥『や、やだ…』
小鳥『そんなに…見ないで…///』ポー…
P『(やっぱ美人だよなぁ…)』
P『それじゃあ行きましょうか!』
小鳥『いやーお参りは家族連れがいっぱいねー』
P『そうですね』
小鳥『…私たちはどう見えるかしら?♪』
P『恋人同士ですかね?』
小鳥『ふぇっ!?』
小鳥『え、えと…その…』モジモジ…
P『(自分で話題を振っておいて…)』
P『ほら、行きますよ』
小鳥『あ、あん!待ってぇー!』
小鳥『ねぇねぇ、おみくじは引かないの?』
P『そうですねー…』
P『せっかくだし、引きましょうか?』
小鳥『…多分、今年もおんなじなんだろうなぁ』
P『?』
P『さて、今年の運勢は…』
P『うーん…末吉か…』
P『小鳥先生はどうでした?』
小鳥『私、結構大吉って引くのよ』
P『へぇ、凄いじゃないですか』
小鳥『それで、今引いたのも大吉』ペラッ…
P『ホントに凄いですね』
小鳥『でも、絶対「待ち人来ず」って書いてあるのよねー…』
P『(えー…)』
小鳥『付き合ってくれてありがとう!』
小鳥『あなたのおかげで新年、良いスタートが切れたわ♪』
P『こちらこそ誘ってくれてありがとうございます』
小鳥『改めて今年もよろしくね♪』
P『(こうして俺の高校生活最初の初詣が終わった)』
【傷つきやすいお年頃なんです!】
小鳥『チョコの調子はどうかしらー少年♪』
P『先生…まぁまぁですかね』
小鳥『あら…もてるのね…妬けちゃうな』
P『先生もくれるんですか?』
小鳥『んー…あげますけどー…』
小鳥『はい、これ!』スッ…
小鳥『ちょっとそういう態度はデリカシーが無いわよ!』
P『(怒られてしまった…)』
【期待してなかった分、嬉しさ倍増でした】
P『さて、そういうわけでやってきましたホワイトデー!』
小鳥『あらあら、浮かれてるわね、少年♪』
小鳥『もしかしてホワイトデーのお返し奮発しちゃったー!とか?』
P『そうなんですよね』
小鳥『あら…本当にそうなの…』
小鳥『良いわねー…若いって…』
P『どうぞ、小鳥先生』
小鳥『……』
小鳥『えっ?』
P『チョコ美味しかったです』
小鳥『……』
小鳥『あああああ、ありがとうございますっ!!』
P『(良かった。凄く喜んでくれているみたいだ)』
【あなたは誰にもあげません♪】
P『今日から新学期だ!』
小鳥『はい、今年もよろしくね♪』
P『俺、まだクラス表見てないんですけど…』
小鳥『あなたは来年も私のクラスでーす♪』
P『ええっ!?』
小鳥『頑張って勝ち取ったんだからね♪』
P『(クラス分けで勝ちとるって…)』
【不意打ち禁止です!】
trrrrrrrrr…
ガチャ…
小鳥『はいはーい、音無です』
P『あっ、プロですけど…』
小鳥『あら♪GWに電話をしてきてくれるなんて感激♪』
P『デートしませんか?』
小鳥『……』
P『先生?』
小鳥『そ、そんなサラっと誘わないでよー!?』
小鳥『こ、こっちだって心の準備が…』ドキドキ…
P『あっ、良かった。大丈夫なんですね?』
P『明後日、美術館に行きませんか?』
小鳥『は、はい!喜んで!』
P『じゃあ明後日、美術館前で待ち合わせで大丈夫ですか?』
小鳥『う、うん!何があっても絶対行くし待ってるからね!』
P『(っし!)』
【年齢的にもう…】
小鳥『お待たせー!』
P『俺も今、来たところです』
小鳥『あぁ、良かった。でも遅れてごめんなさいね?』
P『いえいえ』
小鳥『それじゃあ行きましょうか!』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥『あなたはどんな絵が好き?』
P『裸婦画ですかね』
小鳥『あら、正直ね♪』
小鳥『今度先生、授業でモデルになってあげよっか?』
P『恥ずかしくて出来ないでしょう?』
小鳥『……はい』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥『今日は良い気晴らしになったわ♪』
小鳥『それじゃあ、先生お家まで送ってあげるわね♪』
【テンションで乗り切ろうとしても、やっぱり緊張します…】
P『さて!夏休みの醍醐味と言えば花火大会だ!』
P『誰か誘おうかな?』
trrrrrrr…
P『ん?電話だ…』
P『もしもし?』
小鳥『花火大会に行きましょう!そうしましょう!』
P『わっ!?小鳥先生!?』
小鳥『あっ…い、いきなりごめんなさい…』
小鳥『良かったら一緒に…ど、どうかしら…?』
P『喜んで。俺の方から誘おうと思ってたぐらいです』
小鳥『ほ、ホントに!?』
小鳥『じゃ、じゃあ…』
P『ええ、河川敷公園で落ち合いましょう』
小鳥『は、はいっ!すぐ支度してすぐ行きますっ!』
P『(よし、行くか!)』
P『さてと、小鳥先生は…』
小鳥『こ、こんばんは…』
P『あっ、小鳥先生』
P『浴衣、着てきたんですね』
小鳥『は、はい…その…あんまり着る機会も無いし…』
P『和風美人ですね。とっても似合ってますよ』
小鳥『ぴよぉっ!?』
小鳥『……』
小鳥『…ありがとう、ございます…///』
P『おっ、そろそろ始まりますね』
ヒュー…パーン!パーン!
小鳥『うーん!花火は日本が生んだ芸術ねー♪』
P『でも、小鳥先生の方が綺麗ですよ』
小鳥『……』
P『先生?』
小鳥『そ、そういうキザな台詞で大人をからかわないでっ!』
小鳥『……もう///』
小鳥『…あなたと一緒に見ることが出来て良かった』
小鳥『ねぇ…一緒に帰りましょう?』
【今の今まで忘れてた】
P『今日から修学旅行だ!』
P『あれ?そういえば行き先ってどこだったっけ?』
P『……』
P『あぁ、そうだ京都・奈良だったな』
P『それじゃあ、バスに乗って出発だ!』
【引率じゃなくてデートよね?】
P『さて、今日は自由行動の日だ』
小鳥『プロデューサーくん、おはよう!』
P『あっ、おはようございます』
小鳥『全くー。せっかくの修学旅行で私なんか誘っちゃってー』
小鳥『…まぁ、嬉しいんだけど』
P『あははっ』
小鳥『あっ、こら!笑うなー!』
P『(本当可愛らしい人だな)』
小鳥『ねぇねぇ、プロデューサーくん?』
P『はい?』
小鳥『鹿と小鳥なら、どっちが好き!?』キラキラ…
P『鹿せんべい買ってきますね』
小鳥『あっ、もー!いじわるー!!』
P『いやーそうストレートに来られると、どうしても…』
小鳥『むー…やっぱりサボり癖でひねくれ者になっちゃたのね…』
小鳥『先生、哀しい…』ホロリ…
P『(照れるから素直に「小鳥」なんて言えるわけないだろ…)』
小鳥『…!!』
P『ん?どうしました…』
P『……』
P『巨大シカー!?』
P『に、逃げましょう小鳥先生!』
小鳥『…!!』ガクガク…
P『…ちょ!?』
P『(声が届いてない…!)』
巨大シカ『…!!』パシッ…!
P『……』
P『ええい!ままよ!』ガバッ…!
巨大シカ『!?』
小鳥『…!!』ガクガク…
P『(俺は小鳥先生を担いで逃亡した…)』
P『(正直、色んな意味で戦った方が楽だったんじゃないかなと思った…)』
P『小鳥先生、落ち着きました?』
小鳥『う、うん…』
小鳥『ご、ごめんね…私、重かったでしょ…?』
P『……』
小鳥『ううっ…みっともないとこみせちゃったなぁ…』
P『大丈夫ですよ』
小鳥『えっ?』
P『全然軽かったです』
小鳥『……』
小鳥『…ウソばっか///』
【引率なら良いんです!】
P『ふぅー…良いお湯だったー…』
小鳥『ぷ、プロデューサーくん!』
P『あれ?小鳥先生、どうしたんですか?』
小鳥『……』
P『…?』
小鳥『今から夜風に当たりに行くわよ!』
P『ええっ!?』
小鳥『ホテル出て、すぐ近くに良いスポットがあるのよ!』
P『えっ、でも…もう外出の時間…』
小鳥『先生が許します!』
P『ええっ!?』
小鳥『良いから着いてきなさいっ!』
P『は、はぁ…』
___
. ::_´::=≠:: ::  ̄ ::`:: 、
/´:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::\
. ' :: :: :: :: :: :: :: :: :、::、:\: :: :: ::ヽ
/ :: :: ::/ :: / :: :: :: :: ヽ:ト:: ヽ:: :: ::ハ
.' :: :/::/ /:イ{: :: :: :: :: ::ハ:} ヽ::}::}:: :: ::!
l::l /::/::イ/ {ハ :: :: :: :/‐ナメハ l:: :: ::|
.イ::l:'::/ /:ム斗 、::_::_:/ ィ斧ミ、}:l:: :: ::|
'::ハ:: / /:: { ィ斧ミ 乂歹 '/:; :: :: :!
|::! !::{ :{ :: -〈 乂歹 , /イ:: :: :: ;
|::! '. :: :: :: :∧ ` _ ´/:/:: :: ハ
|::! '._::_::_::_::_ヽ < ノ イ:/:: :イハ::}
|::レ´ ミヽー':: > 、・_ /∠:イ从 }!__
r ´ ヽ〉从从 ヘ _ _ /Y三三三| ̄}`ヽ
/ 、__.ノ刀/三三〈_ ヽ` ´/_ ム-一 ´ | , '.
' // | |: : ノ `Y⌒Y´ ヽ : : : |__/ '.
/ // }、| |: (r ´ ̄ ` ゝ- 代ニ二>':[小鳥]./ 〉 l
, '/ i ヽ,:´: : `フ´ ̄ / | || _ ゝ: : : : : ヽ' / .!
. / { `ヽ /: : : : :´⌒丶/ .!゚|L ィ´ : : : : : : : : : : :. ' ハ
' l ` /:: : : : : : : : : : { | | /: : : : : : : : : : : : : } / |
/ ト、 {: : : : : : : : : : : : :、 | |/ : : : : : : : : : : : : : / |
.' i!`、ヽ 、:. :. :. :. :. :. :. :. :. :ヾ':. :. :. :. :. :. :. :. :. :., ' ハ
, 八 ヽ } ,ヽ:. :. :. :. :._:. -‐:.r 、\`:.ー-:. :. :. :ィ / }
| / ハ }'/ 丶:_: : ´: : : : : :ゝ' :/: : : : : : : , : /`ーー ´ ./
l ムイ }/´ '. : |: : : : : : : : ,:' : : : : : : : /: :i!` ー‐ ┬'
} /  ̄ }: :l : : : : : : <: : : : : : : : : { : ハ !
ゝ-‐ ´ く : {二ニ=-: r ミヽー‐- :、 :〉 :、} , {
ム≦、 _:_:_:_: ゝ': /ー―- 、:}`:〈、 〈 !
/: : : ,.´////> ..ー-: : : :ヽ: :/ ` '.
/: : : /////////////> 、_一:´: \ '.
〈へ、:, '//////////////////ヽ \: : : ヽ }
ィニ三/////////////////////'ハ ヾー≦、 !
ィニ三//////////////ノ////////,} ∨三ヽ |
/三///////////// ,´彡////////! ∨三/ .l
,'ニ///////////////八一'//////// }三ハ |
{////////////////,'// \////// ,:三三'. l
, '////////////////,:'//////ヽ// /三三ニ} '.
/////////////////,:'/////////} /三三ニ/ l
. ///// ///////////,:'/////////// , '三三三/ |
///// //////////,〃/////////// .イ三三三ニ∧ ノ、___
. '//// ///////////'//////////ム ≦三三三三 ン '. ´ _,_} 〉
.//// ////////'/ ,:'////////////  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ー――ォ- ミヽ
,:'/// //////// ,:'///////////.イ 彡イり `
,:'/// /////// ,:'/////////////'
.,:'/// ////// ///////////////
///////// ///////////////
【あなたがいたから】
小鳥『うーんっ!夜風がきもちいいー!!』
P『良いのかなぁ…』
小鳥『サボりの常連が何を言ってるのよー?』ジトー
P『うっ…』
小鳥『まぁ、本当に良かったのかなって言えば確かにそうねー』
P『えっ?』
小鳥『…プロデューサーくん、修学旅行、ずっと私と一緒にいて…』
小鳥『後悔しなかった?思い出になった?』
P『……』
P『そんなの決まってるじゃないですか』
小鳥『……』
P『小鳥先生がいてくれたから、この修学旅行…』
P『俺はとても楽しかったです』
小鳥『…!』
小鳥『……』
小鳥『…ありがとう』ポテッ…
P『こ、小鳥先生…?』
小鳥『わたしも、すっごくたのしかった…』
P『……』
P『(こうして修学旅行、最後の夜は終わりを迎えた…)』
【お礼です♪】
P『まぁ、なんだ』
P『修学旅行の疲れも残ってるしな』
P『たまには一日、寝て過ごすか…』ゴロン…
P『……』
P『…zzz』
ピンポーン!
P『……』
ピンポーン!ピンポーン!
P『…んが?』
ピポピポピポ!ピンポーン!
P『うるせぇー!!』
P『ったく、子ども染みた真似を…』
P『はいはい、どちらさま…』ガチャ…
小鳥『はーい♪』
P『……』
小鳥『……』ニコニコ
P『おやすみなさい』バタン…!
小鳥『あぁ、ちょっとぉー!?』
P『…なんの用ですか?』ガチャ…
小鳥『えへへー♪』
小鳥『修学旅行のお礼をしに参上しました!』
P『…お礼?』
小鳥『はい♪美術のテスト対策のノートです♪』スッ…
P『あっ、助かります』
小鳥『でしょでしょ?』
P『でも…』
小鳥『ん?』
P『近所迷惑なんだよっ!!』
小鳥『ぴよぉっ!?』
P『(こうして俺の休日は潰された…)』
【約束しましたもの♪】
P『さて!今日は文化祭だ!』
小鳥『そこの少年♪』
P『小鳥先生』
小鳥『1人ー?お姉さんと一緒にまわらない?』
P『喜んで』
小鳥『おっ、良いお返事♪』
小鳥『去年の約束覚えててくれたのねー♪』
P『(そういえば、来年も一緒に見てまわれと言われてた気が…)』
小鳥『それじゃあ茶道部にでも行きましょうか♪』
ガラッ…
雪歩『い、いらっしゃいませー…!』
小鳥『雪歩ちゃん、頑張ってるー?』
雪歩『あっ、先生っ』
P『……』
P『(この子、中学の時に見かけたことあるな…)』
小鳥『って言っても、お茶とお茶菓子を出す休憩所だから、そんなに大変ってこともないか♪』
雪歩『でも、お茶もお茶菓子も好評です♪』
小鳥『そっか♪それは良かったわ♪』
P『先生、あの子と仲良いんですか?』
小鳥『あっ、私『茶道部』の顧問よ』
P『ええっ!?』
P『(てっきり美術部かと…)』
P『文化祭いかがでした?』
小鳥『そうね、来年も一緒に過ごしましょうね♪』
P『もう約束ってレベルじゃないですよね?』
P『(こうして2年目の文化祭は終わりを告げた)』
P『(きっと来年も俺の隣には小鳥先生がいるのだろう…)』
【クリスマス?だから予定ありますって!】
P『さて、帰るか…』
P『おや、あれは…?』
P『小鳥先生!』
小鳥『あら、まだ帰って無かったんだ?』
P『小鳥先生と一緒に帰りたくて…』
小鳥『え、えっ…』
小鳥『も、もー!しょうがない子ねー!』
小鳥『良いわ!そこまで言うなら一緒に帰ってあげましょう!』
P『じゃあ、帰りましょう』
P『もうすぐクリスマスですね』
小鳥『そうねー』
小鳥『まぁ、伊織ちゃんの家のパーティに行くから1人じゃないけど♪』
P『…それって』
小鳥『はい、この話はやめやめ!美術赤点にするわよ!』
P『横暴だー!!』
P『(などということを話ながら下校した…)』
【チケットは小鳥先生から貰った】
P『さーて!クリスマスですよ!クリスマス!』
P『水瀬家のクリスマスチケットも手に入れたし…』
P『多少小奇麗な格好をして行けば大丈夫だろう!』
P『って、思うんですよね?』
新堂『伊織お嬢様のご友人の方でいらっしゃいますか?』
P『あー…えーと…』
P『(水瀬家の名前は知ってるけど本人とは接点無いんだよな…)』
P『でも、チケットを…』ペラッ…
新堂『拝見させていただきます…』ジッ…
新堂『…結構でございます。どうぞごゆっくりとお楽しみくださいませ』
P『あっ、どうも』
【もちろん私はお酒です♪】
P『いやー流石に豪華なパーティーだな…』
P『テレビで見るようなお偉いさんの顔まで…』
P『…まぁ、それはともかくだ』
P『俺もパーティを楽しまないとな』
P『誰か知ってる顔はいるかな?』
小鳥『メリークリスマース!』
P『あっ、先生?』
小鳥『あら!?ドリンクも持たずに何をしてるの!?』
P『あぁ、いや。これから取りに行こうかと』
小鳥『しょうがない子ねー!』
小鳥『はい!これあげるから乾杯するわよ!』スッ…
P『えっ!?これ、お酒じゃ…』
小鳥『ノンアルコールカクテルよ。生徒にお酒を勧めるわけないじゃない』
P『……』
P『(…この人はそれでも勧めてきそうなものだが)』
小鳥『それじゃあ、改めて…』スッ…
P『あっ、はい』スッ…
P&小鳥『メリークリスマス!』チンッ…
【いくらなんでもあんまりだ】
P『さて、そろそろプレゼント交換の時間だな』
P『まぁ、ランダムだから欲しいものが貰えるわけじゃないけど…』
P『……』
P『どうせ貰えるなら小鳥さんの…』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『さてと…俺へのプレゼントは…』ガサッ…
P『……』
P『……P総受け(R15)』
P『同人誌ってアンタ』
小鳥『あっ、私のプレゼントだってわかった?』
P『…登校拒否になっても良いですか?』
小鳥『ええっ!?どうしてぇ!?』
P『(こうして2年目のクリスマスが終わった…)』
【あなたの教師ですもの】
P『謹賀新年!』
小鳥『さーて、今年から貴方は最上級生よ!』
P『本当ですね』
小鳥『1年なんて、あーっという間』
小鳥『どう?今までの高校生活に悔いは無い?』
P『それは…』
小鳥『まぁ、過ぎたことを思い返しても仕方ないけどね!』
小鳥『最後まで面倒見てあげるから安心しなさいな』
P『(こういう時は本当、頼れる先生だよな)』
P『(今年も1年頑張るぞ!)』
【私のことだけど】
P『バレンタインですよ!バレンタイン!』
P『ふぅ…』
P『今年はどうだろうか?』
小鳥『まぁ、貰えるとは思うけどねー』
P『うわっ!?』
小鳥『はいっ!まずは私からの手作りっ!』スッ…
P『あ、ありがとうございます』
小鳥『チョコ貰って安心してちゃダメよー?』
小鳥『目移りしてたら女の子はすぐに嫉妬しちゃうんだから』
P『うっ…』
【最後の1年】
P『ついに最上級生か…』
小鳥『ええ。最後の1年よ』
P『小鳥先生…』
小鳥『ってわけで今年も私が担任です!』
小鳥『卒業までの残り1年よろしくね!』
【だから、不意打ちは禁止ですってば!】
trrrrrrrr…
ガチャ
小鳥『はい。音無です』
P『あっ、すいません。プロと申しますが…』
小鳥『えっ!?プロデューサーくん!?』
小鳥『えー!?なになにー!?どうしたのー!?いきなりー!?』
P『(テンション高いな…)』
P『あのー先生?』
小鳥『ん?なぁに?』
P『デートしませんか?』
小鳥『……』
小鳥『えーと、もう一回?』
P『デートしてくれま・す・か?』
小鳥『今度の土曜日、3日しか無い!?』
P『あっ、OKですか。良かった』
P『それじゃあ今年も海に行きましょうか』
小鳥『う、海っ!?』
小鳥『え、えーと…あ、あの水着でも平気かしら…』
小鳥『でも、もう私も年齢的に…』ブツブツ…
P『…先生?』
小鳥『あっ、は、はいっ!バッチリOKですっ!』
P『3日後の土曜日に駅で待ち合わせで良いですか?』
小鳥『うんっ!何があっても絶対行くから待っててね!?』
小鳥『……』
P『水着、期待しても良いですか?』
小鳥『あ、あんまり…過度な期待は…』
P『……』
P『(やべぇ…小鳥先生が可愛く見える…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥『あ、お、お待たせ…///』
P『おお…』
......----
>::::, -=  ̄  ̄ >:....
/:::/ . ,...-::::: ̄:::::::::::::::::::>
./:::::/ . /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::: / /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::: ヘ
..{:::::::: l .ム::::::::::::::: l:::;、:l:::::::::::l::lヽ、ヘ::::::::::ヘ
l:::::::: l ム:::::::::/::::/l::ハl:::::::::::l├-|=、ミ,,:::::::ヾ
ハ::::::::l .ム::::::::/:::://|:l-┼|::::::::l_ll ..`┤::::::;l
.}:::::::∨::::::::::l:::/, ´ .l .. ̄ ==x . l::::::: ll
';::::::::::|:::::::: レ ,==- lノ l .ミ.l ::::::八
. .l::::::,┤:::::..ハ..xイノ::ハ .l:::ノ ..l::::::;:l
|:::.( .l:::::::::::',...`ゝ::ン . ̄ i:::::::ll
..l:::::::ゝ::::::::::: ', ::::::::::: `.:::::::::..l:::::::l:L
//l::::,:: l:::l:::::::ハ .<l::::::::リ ヽ
./ ..|l::::l::l:::ハ::::::: ヽ , - .、 / ./l:::::/ .l
. ̄ . v ,.ヽ::: ヽ≧- ... イ .l
/ ` -``  ̄/ .ヽ , l
/ ____\... -- 、 : ヽ i l
./ l ヽ } .l
/ l .ヽ , l
.} l .、 ....l
..l .l ヽ \ .l
.ハ .、 , l 、 l;ヽ.ヘl
.ハ . .l v .|;; ム .}
ヽ l .l .: .l;;;;; ムl
'., . } ./;;;\ .', .l;;;;;;;;;;ll
ヽ .i /;;;;;;;;;;;ム .i l;;;;;;; ノ
.、 i ./;;;;;;;;;;;;;;;;ム .; _...≦-ノ
l... 八/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ム_. -/ ‐ _.....´
ハ.ム 丶  ̄ ̄ ̄ .ノ ./
.,,,...┤.ム ヽ. ---- ´.../ /
/ ヽ ヽ ./ /
.. ヽ ヽ ,ノ、 ./
/ .. .ハ / ./
.} ヽ 、/ ./
∧ ム .l ../
【無理は承知で】
小鳥『……』モジモジ…
小鳥『や、やっぱ!無理あったよね…!?』
P『先生ってやっぱり美人でセクシーですよね』
小鳥『うん!自分でもこれはないなーって!』
小鳥『……』
小鳥『ぴよっ?』
P『小鳥先生、その水着凄く似合ってますよ』
P『ホント、眩しいくらいに』
小鳥『……』
小鳥『う、あ…ええっ…!?』
小鳥『……』
小鳥『ありがとう…ございます…///』プシュー
小鳥『きょ、今日はありがとうっ!!』
小鳥『すっごく楽しかった…ですっ!!』
P『俺も凄く楽しかったです』
小鳥『ま、また今度…』
P『はい。誘います』
小鳥『…///』
小鳥『や、約束だからね!?』
小鳥『忘れたら承知しないわよっ!?』
P『はいはい』
小鳥『じゃあ…一緒に帰ろう?』
P『はい、帰りましょうか』
【今までごめんなさい】
小鳥『さて、新学期早々進路相談のお時間です』
P『お願いします』
小鳥『あなたの成績なら色々な大学に行くアテがあります』
P『はぁ』
小鳥『おしまいです』
P『ええっ!?』
小鳥『進路相談なんかより、もっと大切な話があるの!』
P『いやいや!?教師がそれで良いんですか!?』
小鳥『まぁ、聞いて?』
小鳥『学生生活も残りわずか』
小鳥『どう?』
小鳥『そろそろ意中の女の子は決まった?』
P『え…?』
P『…はい』
小鳥『……』
小鳥『…そっか』
小鳥『…うん!それならそれで大変結構よ!』
小鳥『卒業までの期限、その子の為に時間を使ってあげて!』
P『…え?』
小鳥『…ありがとう。私の馬鹿に今まで付き合ってくれて』
P『せ、先生…?』
小鳥『それじゃあ、進路相談おしまい!』
P『……』
【俺はあなたが…】
P『先生…』
小鳥『あら?どうしたの?』
P『これ…誕生日プレゼントです…』
小鳥『…えっ?』
P『受け取って…くれませんか…?』
小鳥『……』
小鳥『…ダメよ』
P『えっ…』
小鳥『ダメダメ!教師と生徒でそんなプライベートな関係なんて!』
P『で、でも…』
小鳥『…良いのよ、もう』
小鳥『あなたを待っている子は他にいるから…』
P『先生…』
小鳥『…それじゃあね』ダッ…
P『あっ…!』
P『……』
P『…先生、違うんです』
P『俺は…』
【脚本書きたいです!】
P『さて10月だ!』
小鳥『はい!みんな、おはようございまーす♪』
小鳥『今日はあなた達に大切なお知らせ!』
小鳥『今年の文化祭はクラスで出し物をすることに決定しました!』
P『また唐突な』
小鳥『ていうわけで、みんな意見をちょーだいな!』
P『(ふむ…)』
P『(出し物か…)』
小鳥『…はい!じゃあ演劇をやることに決定!』
小鳥『みんなで頑張りましょうね♪』
真美『うー…残念無念…』
P『ゲームコーナーも面白そうだったのにな』
真美『まぁ、多数決だしね!』
真美『それに演劇は演劇でなんか楽しそうじゃん?』
P『(でも、脚本は小鳥先生なんだよな…)』
【ロミオとジュリエット】
真美『いあいあ…いよいよ明日が本番ってなるとキンチョーしますなー…』
P『全くだな…』
P『(なんせ俺と真美は主役とヒロインだからな)』
P『(緊張しない方がおかしいって話だ)』
小鳥『でも、二人ともとってもお似合いよ♪』
真美『てかさー、今更だけど何なの、このお話?』
小鳥『えっ?劇のタイトル忘れちゃったの?』
小鳥『現代版!ロミオとジュリエットよ!』
真美『いあ…ロミオとジュリエットはわかるんだけどさ…』
P『なんでロミオがスーツにネクタイなんですか…』
P『(劇のシナリオは小鳥先生が1人で担当)』
P『(まぁ、予想通りというかなんというか…ぶっとんだ内容だった…)』
P『(これ、大丈夫なのか?)』
【私がヒロインになんて…】
P『今日は文化祭だ!』
P『…文化祭なんだけど』
小鳥『ぴよぉっ!?真美ちゃんが急な発熱で学校をお休みってウソでしょー!?』アタフタ…
P『(まさかのヒロイン、舞台に立つ前に降板…)』
ザワザワザワザワ…
小鳥『うう…代役を立てるにしても、みんなそれぞれの役柄に着いちゃってるし…』
小鳥『諦めるしかないのかなぁ…』グズッ…
P『(確かに…他のクラスから代役を頼むにしても…)』
P『(今から台詞を覚えてもらうのは…)』
P『……』
P『(いや?待てよ?)』
P『(ヒロイン役…台詞を覚えてる…)』
P『…!!』
P『まさに1人、適任がいるじゃないか!!』
小鳥『ふぇっ?』
小鳥『ぴよぉっ!?わ、私がジュリエットの役で出るのぉ!?』
小鳥『そ、そんなの無理無理ー!!』
P『でも、劇を行う為には自らシナリオを書いて台詞も網羅している小鳥先生…!』
P『あなたしかいないんですよ!!』
小鳥『で、でもぉ…』ガタガタ…
P『…大丈夫ですよ』
小鳥『えっ?』
P『先生なら誰もが憧れるジュリエットになりきれます』
P『ロミオの俺が保障しますよ』
小鳥『…!』ドキッ…
小鳥『……』
小鳥『わ、わかったわ…』
小鳥『わ、私…やってみる!!』
P『そうこなくちゃ!』
,、 __ __
/,:::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::‘::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::゙:、
/:::::::f:;:;:;;:,゙、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、
/7:::::::::::i''゙´¨ヾ::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
,'::::,::::::::i .ヽ:i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::}
{:::.イ::::::i ___i!И::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::、
_ -‐,:.:.:.:.:. . ,'/ ;: 、:i ヾ ヘ::::i:::::::,-、::::::::::::::::::ハ
. :' i゚ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ ,: ! =、__r==ヽ≠-‐ゞi!:::| }::::::::::::::,
/.:.:.:{ ,′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:、 ./ !_jl ヽ_仗_j Иj /:::::::::::::::'
/.:.:.:.:.:.:! .{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ.:.:.:`.:.:.:.:. / ノ  ̄/// j ´!:::::::::::::::i!
,:.:.:.:.:.:.:.:.、 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.' ヽ:.:.:.:.:.:.:ヾ ,′, ーー `i ノ |:::::::::::::::,
i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゙、',.:.:.:.:.:i,.:/ /ヾ.:_:.:_:.:ヽ ,: / ヽ ==' / jヘ:::::::::::!
. !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ!.:.:.:.:.:.:{ /だ ヽ、 ∠,!__r¨i´ i__ ,'' ´ i!ハ',::,
',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!:.:.:.:.:.:.! `´ ! /|___ノj i /!
',.:.:.:.:.:.:.:.:.:/^!.:.:.:.:.:! ``` j ./: : : : : : : : / _ . -‐ ! _ ,,... -‐ '' " /ヽ
、.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ !.:.:.:.:.:| -‐ .i /: : : : : : : : / /: : : /ゞr.、 /: /゙\
丶.:.:.:.:.:.:.:j:ヘ.:.:.:.:.:ハ_ __゚ −' /: : : : : : : : / //: : : /,ィ'‘_.} ' /: : : , ': : : : : ヽ、
}.:.:.:.:.:.:'.:.:.:.:ハ.:.:゙ イ.:.:.! ,: : : : : : : : : :i/: : {: : : /刈7 { / /: : :/: : : : : : : : : : : 、
从.:.:.:.:.:.:.:.:/ }.:.:} !.:.:.!j / : : : : : : : : : } _: /)≠ミ/ !/ , ': : : /: : : : : : : : : : : : : i
}!ハ:И.:./ j.:!:j ! '゙゙ ,: : : : : : : : .'  ̄/  ̄¨つ /: : : : /: : : : /: : : : : : : : : : 、
r='ー−、^ { i: : : : : : : : / / j /: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : i
/ \ .ヽ :.: : : : : : : / / .} / /: : _,′: : : {: : : : : : : : : : : : ',
/ \ 、 |: : : : : : : ' ./ /ー‐ ≠ /`< _: : : : : :i: : : : : : : : : : : : :i
i ヾ丶 {: : : : ., ' / ./ ,_|i: .{ミ{ /: : : : : /: : : : : i: : : : : : : : : : : : :|
| ヽ、‘、 `ー, ' , ' / .|i : |ミ'.! ./: : : : : /: : : : : : :i : : : : : : : : : : : :|
{ 、 ', \/ , / ii!: :!ミ! /: : : : : /: : : : : : : : i: : : : : : : : : : : :|
', ヽ ヽ、\, ' / 、: ; !ミ!./: : : :,. ′: : : : : : : i: : : : : : : : : : : :|
‘, \ ,¨.∨ / |: ;}ミ/: : : :/: : : : : : : :: : : : :i: : : : : : : : : : : .|
、 \ ', / !: !ミ{: : : / : : : : : : : : : : : : i : : : : : : : : : : :.|
゙ \ j } , !: : !i!|: : /: : : : : : : :: : : : : : |: : : : : : : : : : : .|
、 \ 丿 / 、ヾ :|: /: : : : : : : : :: : : : : :: |: : : : : : : : : : : :i
. ゚゛‐-、__/;、/ ', i!/: : : : : : : : : : :: : : : : |. : : : : : : : : : : :|
i } i : : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : :|
i .i ,: :i : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : : :.|
| i ,: : :j.: : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : :|
【私はあなたが…】
小鳥『ああ…ロミオ…あなたはどうしてネクタイが曲がっているの…?』
P『それは君に直してもらう為さ、ジュリエット』
P『(よし、ここまでは順調だ!)』
P『……』
P『(…あれ?)』
小鳥『……』
P『(せ、先生?次、台詞ですよ…?)』パクパク…
小鳥『ねぇ…ロミオ?』
P『(きた…って、あれ?)』
P『(なんか台本と違わないか…?)』
小鳥『……』
小鳥『ねぇ、本当のロミオとジュリエットの結末って知ってる…?』
P『えっ?』
P『(おいおい!?これ、台本には書いて無いぞ!?)』
P『(小鳥先生、何を…!?)』
小鳥『二人の間には愛がありながらも結局その恋は報われずに最期を迎えるの』
P『……』
P『(…ジュリエットの台詞なんかじゃない…?)』
P『(これは…小鳥先生自身の言葉…?)』
小鳥『辛い想いをするだけなら…』
小鳥『報われない恋だとわかっているなら…』ツー…
P『…!』
P『(涙…)』
小鳥『最初から好きにならなければ良いのにね?』
小鳥『すっぱりと…諦め…られたら…』
小鳥『……っ!』
P『……』
P『(小鳥先生の涙に魅せられたのか…)』
P『(大勢の観客を飲みこんでいるはずの会場はいつしか静寂に包まれていた…)』
小鳥『…無理よぉっ』
小鳥『諦めたく…ないよぉ…!』グスッ…
小鳥『だって、だって…!』
小鳥『私はぁ…あなたが…!!』
P『……』
小鳥『う、ぐぅっ…!!』グズッ…
P『…諦めないでくれよ、ジュリエット』ギュッ…
小鳥『あっ…!?』
P『諦めないで、良いんだよ…』
P『どんなに結末が待っているかもわからない…』
P『その結末に絶望するかもしれない…』
小鳥『……』
P『…それでもっ!』
P『誰だって最後の最後までハッピーエンドを望んでいたいだろ!』
小鳥『…!!』
P『無責任な台詞かもしれない…』
P『だけど、僕は…貴女に幸せになって欲しい…』
小鳥『……』
小鳥『…もう』
小鳥『そこは「僕が君を幸せにする」ぐらい言ったらどうなの?』
小鳥『私の…この世界で見つけたロミオさん…///』ギュッ…
観客『……』
観客『…う』
観客『うおおおおお!!!』パチパチパチパチ…
生徒『……』ポカーン
生徒『…!』
生徒『お、おい!幕閉じろ!幕!』
生徒『ここで締めるぞ!!』
P『ふぅ…なんとか凌いだな…』
小鳥『……』
P『…先生』
小鳥『…最後の最後まで諦めない、か』
P『…先生?』
小鳥『うん…!そうよね…!』
小鳥『簡単に手放したりしたら…いけないわよね…!』
P『あの…』
小鳥『プロデューサーくんっ!!』
P『は、はいっ!?』
小鳥『一緒にキャンプファイヤー見るわよ♪良いわね?』
P『ええっ!?』
P『(こうして高校生活最後の文化祭は幕を閉じた…)』
【一世一代の大勝負】
P『さて、期末テストなんだが…』
P『…うん』
P『これだけ出来れば上出来だ!』
小鳥『赤点無しは喜ばしいことです!』
P『わっ?小鳥先生?』
小鳥『えーと、なんだろ…』
小鳥『い、1年間、お疲れ様でしたっ!』
P『あっ、どうも』ペコッ
P『(なんだか、よそよそしいな…)』
小鳥『あ、うう…』
小鳥『い、行くのよ、小鳥…!』
小鳥『もしかしたら、これが最後のチャンスかもしれないんだからっ…!』
P『…先生?』
小鳥『…すーはー』
小鳥『ぷ、プロデューサーきゅん!』
P『は、はいっ!?』
小鳥『く、クリスマスっ!!』
小鳥『良かったら二人っきりで過ごしてもらえませんか!?』
小鳥『お願いしますっ!!!』
P『…!!』
P『…喜んで』
小鳥『……』
小鳥『…えっ?今、なんて言ったの…?』
P『一緒に過ごしましょう、小鳥先生』
小鳥『……』
小鳥『ぴっよぉ!?』
P『ちょ!?どれだけ驚いてるんですか!?』
P『(こうして小鳥先生とクリスマスを一緒に過ごす約束をした)』
【光】
P『さて、クリスマス当日だ!』
P『えーと、水瀬家にでも行くんですか?』
小鳥『い、いえ…その…』
小鳥『もっと…大人っぽいデートが出来るような…』
P『まさかバーとか言いませんよね?』
小鳥『……ぴよぴよ♪』
P『えぇっ!?本当にバーなんですか!?』
P『俺、未成年ですよ!?』
小鳥『だ、大丈夫!マスターにはお酒出さないように事前にお願いしてるからっ!』
P『(それで本当に許されるのか…?)』
カランコロン…
高木『いらっしゃい!』
小鳥『こんばんわ、マスター♪』
高木『おお、音無くん!』
高木『待ってたよ』
P『し、失礼します…』
P『(随分と洒落たお店だな…)』
P『(奥にはステージとピアノがあるし…)』
P『(マスター…真っ黒だし…)』
高木『おっ?』
高木『君かぁ!音無くんが言ってたお気に入りっていうのは!』
小鳥『ちょ!?ま、マスター!?』
高木『まぁ、良いじゃないか』
高木『こんな夜に二人きりで過ごしているんだ』
高木『言葉を選ぶような仲でも無いだろう?』
小鳥『で、でも…もう少しムードってものが…!』
P『……』
P『(なんだか大っぴらな人だな…)』
高木『うん…中々のティンとくる面構えをしている』
高木『私は音無くんにはピッタリだと思うよ!』
小鳥『だ、だから、そういうのはやめてくださいってばー!!』
P『(小鳥先生、だいぶこのお店の常連なんだな…)』
高木『どうだ、音無くん?』
高木『せっかくお似合いの彼を連れているんだ』
高木『ここは1曲、彼の為に歌ってあげてはいかがかな?』
小鳥『ぴよっ!?ちょ、な、なにを言い出すんですか…!?』
小鳥『私は人前で歌うのが苦手っていつも…!』
高木『彼女の歌唱力は、それはもうアイドル顔負けでね…』
P『へぇー』
小鳥『もー!!』
P『小鳥先生の歌声かー』
P『確かに聴いてみたい気もするなぁ』
小鳥『…えっ?』
小鳥『だ、だめよ…』
小鳥『そんな…』
P『……』
P『俺、クリスマスプレゼント欲しいんです』
小鳥『えっ?』
P『…プレゼントってことで…聴かせてくれませんか?』
小鳥『…!』
高木『ほう…!』
小鳥『…全く』
小鳥『あなたはいつまで経っても可愛い問題児さんね…』ハァ…
小鳥『…1曲だけだから』ザッ…
高木『…音無くんがステージに立つぞ!』
高木『皆、速やかに配置に着くんだ!』
P『(えっ?そんなにVIP待遇なの?)』
http://www.youtube.com/watch?v=g9arsC58jeE
高木『彼女の歌声はどうかね、君ぃ?』
P『凄い…なんで美術教師やってるんだってぐらいに上手です…』
高木『そうだろう』
高木『しかし彼女は極度緊張しいでねぇ』
高木『中々、人前で歌いたがらない』
高木『趣味の話なら誰を目の前にしても平気なんだが…』
P『(同人誌か)』
高木『…見てみなさい』
高木『あんな美人の歌声が我々だけのものだ』
高木『こんな最高のプレゼントがよもや今も転がっているだなんてねぇ』
P『(ホント…なんで彼氏いないんだろ…)』
P『(こうして高校生活生活最後のクリスマスの夜は更けていった…)』
【繋いだ手は離さないで】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
P『……』
ピンポーン!
P『おや?誰だろう?』
ガチャ…
小鳥『新年明けましておめでとう!』
P『先生』
小鳥『……』
小鳥『…ねぇ?初詣行きましょう?』
P『あっ…』
P『もちろんです』
小鳥『…!』
小鳥『…嬉しいな』
P『……』
P『しかし、外は冷えますねー…』
小鳥『あっ、そうね。手袋でもした方が良いんじゃ…』
P『先生』
小鳥『は、はい?』
P『外は寒いし、初詣はきっと人が溢れかえっててはぐれてしまうかもしれません』
小鳥『そ、そうかも』
P『だから…』
P『手、繋ぎませんか?』スッ…
小鳥『えっ…』
小鳥『……』
小鳥『…うん』
小鳥『そっちの方が暖かいものね…///』ギュッ…
P『それじゃあ…行きましょう…!』
小鳥『…うんっ!』
―――そして、時は流れ
P『3月1日…卒業式…』
P『今日、最後の制服…』
P『この道を歩くのも最後になるんだな…』
P『……』
P『…行こう』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥『…それじゃあ、私からは以上!』
小鳥『みんな!今までありがとねっ!!』
P『……』
P『(本当に卒業しちゃうんだな、俺…)』
小鳥『あぁ、あとプロデューサーくんは残っててね?』
P『えっ?』
小鳥『ちょっと個人的な連絡事項がありますので♪』
真美『……』
真美『(ピヨちゃん、ガンバ!)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『…先生、ここって』
P『(伝説の木…)』
小鳥『…あなたも知ってた?』
小鳥『この学校の伝説のこと』
P『…はい』
小鳥『そっか…』
小鳥『……』
小鳥『…え、えーと』
小鳥『プロデューサーくん!まずは卒業おめでとう!』
P『…ありがとうございます』
小鳥『うん…』
小鳥『その…そのね…?』
小鳥『え、えっと…』
小鳥『あ、あはは…』
小鳥『ダメだ…私ったら…』
小鳥『こんな大事な時に、伝えたいこと上手く言葉に出来ない…』
P『小鳥先生、ゆっくりで良いです』
小鳥『…えっ?』
P『俺、ちゃんと聞いてますから』
小鳥『……』
小鳥『…ありがとう』
小鳥『優しいな…』
小鳥『そうね…順をおって話しましょうか…』
小鳥『初めて出会った時のこと、覚えてる?』
P『えっと…入学式のことですか?』
小鳥『そう』
小鳥『あなたは新入生。そして私はあなたの担任』
小鳥『あの頃のあなたは可愛かったなぁ♪』
P『えー?今は可愛くないんですか?』
小鳥『ふふっ♪今だって、もちろん可愛いわよ?』
小鳥『だけど…今は可愛いっていうよりは…そうね…』
小鳥『この3年間でとっても素敵な男の子になったなって感じかしら』
小鳥『あなたが立派な男の子になっていく様子を三年間、見守ってこれて嬉しかった』
P『……』
小鳥『私、初めて会った時、あなたに凄くがっついたでしょ?』
P『そ、そうですね…』
P『彼氏募集中だから…とかのアピールなんかもして…』
小鳥『実はね…一目惚れだったのよ?』
P『えっ?』
小鳥『ふふっ♪良い歳した女が年下の、しかも自分の生徒に一目惚れ!』
小鳥『ホント、笑っちゃうわね』
P『小鳥先生…』
小鳥『だから、私は積極的にアピールしたわ』
小鳥『あなたのことをもっと知りたい』
小鳥『私のことも、もっと知ってもらいたい』
小鳥『…だけどね』
小鳥『時が経つにつれて、それはいけないことなんだって思ったの』
P『…どうしてですか?』
小鳥『…私とあなたの年齢差かしらね』
P『そんなの…』
小鳥『あなたはまだ若いわ』
小鳥『きっと、これからも様々な出会いをすると思う』
小鳥『まだ出会ってない女の子が実はあなたの運命の人かもしれない』
小鳥『そう思うとね』
小鳥『私があなたに構い過ぎるのはいけない』
小鳥『あなたの可能性を奪ってしまう』
小鳥『そんな気がして…一度はあなたから距離を置いたわ…』
P『……』
小鳥『けど…けどね?』
小鳥『いけないことだってわかってても…』
小鳥『それでも3年間…ずっとあなたの近くにいた…』
小鳥『いけないって気持ちが高まるにつれて…』
小鳥『あなたへの想いも…』
小鳥『…私、自分の気持ちに嘘はつけなかった』
小鳥『諦められなかった…』
小鳥『だって…』
小鳥『だって、私っ!』
小鳥『本当にあなたのことが大好きだからっ!!』
P『…!!』
小鳥『ずっと…ずっと傍にいたいの…』
小鳥『だからっ…』グズッ…
P『…先生』
小鳥『うっ…ひぐっ…』
P『…渡したいものがあるんです』
小鳥『…えっ?』
P『…あの日、受け取って貰えなかった誕生日プレゼント』
P『左手、借りますね』スッ…
小鳥『こ、これって…』
小鳥『指輪…?』
P『…諦めたくないのは俺もでした』
P『ずっと一緒にいたいと思っていた気持ちだってそうです』
P『小鳥先生…』
P『いや…』
P『小鳥さん』
小鳥『あっ…』
P『俺も…小鳥さんのことが好きです』
P『ずっと前から…大好きでした』
P『だから、これからもずっと』
P『俺の傍にいてください』
P『そして、俺が大人になったと思えるその時がきたら』
P『結婚してください』
小鳥『…!!』
リンゴーン!リンゴーン!
小鳥『うっ、うぅぅっ…!!』
P『な、泣きやんでくださいよ』
小鳥『だっでぇ…だっでぇっ…!!』
小鳥『私…こんなに幸せなの初めてなんだもんっ…!!』
P『…これから、もっと幸せになっていくんです』
小鳥『…えっ?』
P『俺と小鳥さんと…二人で…』
小鳥『…!』
小鳥『うんっ…うんっ…!』
P『返事、もらってもいいですか…?』
小鳥『…はい』
小鳥『私を…』
小鳥『あなたのお嫁さんにしてくださいっ!』
小鳥『大好きですっ!!』
―――二人で幸せになりましょうね
―――若い子に浮気とかしないでね?
―――私、すぐ妬いちゃうんだから
.-‐::::::::::::::::::::::::::::‐- 、
,ィ::::::, -‐…━━…‐-ミ 、::::ヽ
/:::/, ィ:゙::::::::::::::::::::::::::::::::`ヾ\:::\
/:::/, '::::::::::::::::::,'::::::::::::ヾ:::::::::::::ヽy:::::::\ ,、
, :::/ /::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::ヽ、::::::::::::::ヾ:::::::':、 i !f^!
,':::/ ,:::::::::::::::::::::/ i::::::::::::':、:::::::ヽ:::::::::::::::::',:::::゛、 f^i | i i /〉
i::::i i:::::::i::::::::::::/ i!:::::::::::::ト::::::::::::::',:::::::::::::::::ヾ:::::::i | .i i | i //
|::::i !::::::i:::::::::,′ |::::::::::::::! ヽ、:::::::::、:::::::::::::::ヾ:::} i 'v=0ァ |/ ,′
|::::y!::::::!:::/i::iー‐‐i:::::::::::::::i ―-\:::::::`、:::::::::::::::マ i i i i {/ )
|:::::::!:::::i:/ !:| 弋::::::::::::{ ヽ:::::::::::::::::::::::::ヽ } | /
|::::::ム::::i ィf'乏心 \:_::从 r弍抃 \ト、:::::::::::::`:::', | };
|::::::{ �{ 。r_匕炒 丈ソ_っ ,ハ、;:ヾ:ヽ:::::`:、 ! i
|::::::! 圦:! ;´ .,,,. , .,,,. ゚゛o }ヾ::::::i `、::::'. ヽ, {
i!:::::::ヾ__ヽ /__'从:::゚::::':。 `':、 | ,,.__! END
乂::::::::::::::ハ ー-ー 厶::::::{ 乂::/ ` }゚ ̄´ i
ヽ::::::::::::::ヽ、 . ,イ::::::ヾ.:ミ ′ { i
ヾゞ:::.,,':、r≧ ‐-‐ イj弋ヾ i ,,r'}
} ヽ、__ / 辷. 〈~ ̄¨´ j
∠ヲ f¨圦 }三三ニ≧=-、 i {
yニ≦三\ _厶;-、廴_.-‐―、三三三三!ヽ、 | i
,r-‐ィ孑三三三=_,r'"´.:.:.:i{.:j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{: :ヾニ三/ \ i !
/ {三三�:"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!、{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}__: : : : { `: 、 、 ',
,′ 孑"¨: : :{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}!l \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ.:{: : : :i{ `'.、__,{ ‘,
,′ }: : : : : ヽ、.:.:.:.:.:.:.:.:}.:ヽ `丶..,,_/.:.:.:./: : : : `、 ,'
/ \ !:./: : : : : :乂____,ノ.:.:.:\ノヾ.:.:.:.:.:/: : : : : : :∨ i i
{ /: : : : : : : :f_.:.:.:.:.,i.:.:.:.:.:.:.:ゝ\,: '゙::: : : : : : : : : } }
/ {: : : : : : : :::::: ̄孑--‐一' ::::::::::::: : : : : : : : : ノ‐- ..,,_ ‘, !
小鳥編終了です
次回更新時は伊織編を投下していこうと思います
【バッドコミュニケーション】
P『うおぉぉっ!やべぇ、遅刻遅刻!!』ダッ…
P『(深夜の再放送のガッチャマンが面白過ぎて完全に寝過ごした!)』
P『(なんだよ!科学忍法火の鳥って!どっちだよ!)』
P『(…って、校門が見えてきた!)』
P『(人もまばら…どうやらデッドラインは超えたようだな…)』フゥ…
ブロロロー…
P『…ん?』
P『!?』
キィッ!
P『な、な…』
P『(校門前に…リムジン…!?)』
ガチャ…
新堂『お嬢様、お足もとのご注意を…』
?『わかってるわよ』
?『ありがとう、新堂。御苦労さま』
新堂『いえ。それではお気をつけて…』
P『……』ポカーン
P『(お、お嬢様…?)』
?『ん?ちょっとアンタ?何見てんのよ?』
P『えっ?』
?『見世物じゃないわよ』
伊織『まぁ、水瀬家令嬢の伊織ちゃんに視線が釘付けになっちゃう気持ちは…』
伊織『仕方ないことだけどね。にひひ♪』
P『な、なんだよ…?』
伊織『ふぅ…』
伊織『なんだかパッとしない男ねー』
P『なっ!?』
P『(こ、コイツ…!?出会い頭になんてことを…!?)』
伊織『まぁ、伊織ちゃんぐらい眩しい人間なんてそうそうは…』
P『そうだな。お前のデコは眩しいよ』
伊織『……』
伊織『はぁっ!?アンタ、今なんて言った!?』
P『デコちゃんほど輝いてるおでこはそうはいないって言ってやったんだよ!』
伊織『な、な…!?』
,. : : ´ ̄ ̄: :`丶、
__/: : : : _: : : : : : : : : ヽ
{/{:、:::' ´ `丶、: : : :,: : :ト
//: / /` \: :l: : l: .
{/!:{ 、_ ー' ィ斥 }! �: l: : .
� ,ィtハォ ::,:::: l: : l }: :.
{∧` `¨ ,...、 ,イ: : |´: : :.
ヽ:ハ r'_=- ' !: : : |__: : : :.
}:人 ,ィ: ///∧: : :.
|: : : :≧=--, く/ / ⌒ヽ//}: : : .
/: : : : : //l / ,/ / ,///: : : : .
/: : : : rr{//�/ / //イ: : : : : :.
/: : : : /ハ {// / / / |: : : : : : }
/: : : : // `´_/ / {: : : : : : :!
,. - -―  ̄ ´ / /: : : : : : /
伊織『なんて失礼な奴なの!?』
P『お前にだけは言われたくないよ!』
伊織『こんのー…!!』
キンコーンカーンコーン
P『あっ、やべ!?予鈴…!』ダッ…
伊織『あっ!?ちょっとアンタ待ちなさいよ!?』
P『うるさい!口悪いでこちゃんに構ってる時間なんて無いんだよっ!!』
伊織『でこちゃん言うなー!!』
伊織『くぅぅぅぅっ…!!』
伊織『覚えてなさいよー!!』
P『(あとで聞いた話だと水瀬伊織は見た目通りの良いとこのお嬢様)』
P『(そんな奴にケンカ売って大丈夫だったのか…俺?』
【そういうつもりじゃなかった】
P『GWだ!』
P『いやーしかし…』
P『そんな日に男1人でファンシーショップってどうなんだ?』
P『……』
P『いやいや可愛い物に惹かれる気持ちに男女なんて関係ない!』
伊織『なに1人でブツブツ言ってるわけ?』
伊織『気持ち悪いわよ?』
P『なっ!?お前は…!?』
伊織『あの時は世話になったわね…』
P『デコちゃん!』
伊織『デコちゃん言うな!!』
伊織『アンタって奴は性懲りもなく、この伊織ちゃんに立てつこうってわけ!?』
P『いや、そんなことは無いぞ?』
P『俺は今日は可愛いウサギのぬいぐるみを見て心を癒しに来てるんだから』
伊織『あら…そうなの…』
P『……』
P『(腕にウサギのぬいぐるみを抱えてる…)』
P『(ウサギが好きなんだろうか?)』
伊織『ま、まぁ。アンタみたいのでもウサちゃんの可愛さはやっぱり理解出来るものなのね!』
P『(おっ、このウサギのぬいぐるみ…可愛いな…)』
P『(ふむ…ここはあの生意気なデコちゃんに恩を売るチャンスか…!)』
P『デコちゃん』
伊織『ちょ、だからデコちゃんって…!』
P『ちょっと待ってろ』
伊織『へ?』
アリガトウゴザイマシター
P『これをお前にやろう』
伊織『えっ?ウサちゃんのぬいぐるみ…?』
P『なに、お前にピッタリだと思ってな』
伊織『…!』ドキッ
P『(ふっふっふ)』
P『(これであの口うるさい生意気なデコちゃんを…)』
伊織『…アンタ、知ってたのね、私の誕生日』
P『(黙らせて…)』
P『えっ?』
伊織『まぁ、正確には明日だけどさ…』
伊織『……』
伊織『…ありがとう』
P『(な、なんだか予想よりはるかに感謝されてしまった…)』
【名前はピョンちゃんよ!】
P『……』
P『いや、違う!断じて違う!』
P『俺は散歩をしていただけだ!』
P『そしたら、たまたま水瀬家の前に来てしまっただけだ!』
新堂『伊織お嬢様のお友達の方でいらっしゃいますか?』
P『うわっ!?』
P『(し、執事さんか…)』
P『(本当にいるんだな、こういう人って…)』
P『あっ、いや俺は…』
新堂『申し訳ございません』
新堂『そのようなお召し物の方のご入場は…』
P『ああ…』
P『(そりゃそうだ)』
P『(軽装でパーティ会場に行く奴がどこに…)』
伊織『新堂、入れてあげて』
P『で、デコちゃん…』
新堂『お嬢様…しかし…』
伊織『ソイツは私個人のお客様よ』
伊織『会場には入場させないから安心して』
新堂『そうでしたか…』
新堂『失礼いたしました…どうぞ、こちらから…』
P『えっ、お、俺は…』
伊織『ほら、行くわよ?』
P『…えー?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
伊織『まぁ、すぐ会場に戻らなきゃいけないから』
伊織『アンタの相手をしてる時間は少ないけどね』
P『……』
P『(すっげー…こんな大広間がコイツの1人部屋かよ…)』
P『(あっ、昨日俺があげたウサギのぬいぐるみ)』
P『(デコちゃんが抱えてたウサギと並んでおいてある…)』
伊織『あ、そ、それは別に意味は無いわよ!!』
伊織『ただ、二匹とも可愛いから並んで置いた方が見栄えが良いってだけで…!』
P『……』
P『…なぁ、デコちゃん』
伊織『デコちゃん言うな!』
P『じゃあ、なんて呼べば良い?』
伊織『えっ?』
伊織『なんてって…』
伊織『……』
伊織『…い、伊織ちゃんとでも呼びなさいよ』
P『伊織』
伊織『んなっ!?』
伊織『ちゃ、ちゃんを付けなさいって言ったでしょ!?』
P『(俺はコイツのことを勘違いしていたのかもしれないな)』
P『(口は悪くてプライドは高いけど)』
P『(根は可愛くて良い奴じゃないか)』
P『なぁ、伊織』
伊織『だからっ…!』
P『誕生日おめでとう』
伊織『あうっ…!?』
伊織『……ありがとう』カァァッ…
P『(こうして伊織の誕生日を祝った)』
【水瀬家たるもの勉学には勤しんでるわよ!】
P『さーて、期末テスト1週間前だ!』
P『今週も頑張るぞー!』
P『……』
P『勉強するのダルいなー…』
P『いや、流石に入学早々赤点なんてくらったらシャレにならんだろう』
P『夏休みも補習で潰れちゃうしな』
P『勉強、勉強』カリカリ…
P『……』
P『…ダメだ』
P『なんだよ…サイン、コサイン、ターンジェントって…』
P『……』
P『もう公式だけ暗記しちゃうか…』
伊織『そういうのはオススメしないわよ』
P『えっ?』
_,. . .-―- . _
,. : :´: :_:_: : : : : : : : `ヽ、
,. : ´r/,. -―-、//`ヽ、: : : : :.ヽ、
_/,. : :´: : : : : : : : :`ヽ、//\: : : : : :ヽ
//: : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、/\: : : : : :.
rィ/∧: : _: : : : : : : : : : : : : : : : :.\/ハ: : : : ::.
{//: : _/:::::> 、 : : : : : : : : : : : : : : \ハ: : : : :.
/: :イ `ヽ、: : : : : : : : : : : : : �: : : :.i
{: :./ , \: : : : :.i: : : : : : :�: : : {
∨:! -‐ ' ` ー―-\: : :l: : : : : : : l: :\: : `ヽ、
� \:l: : : : : : :.}: : : :\: : : : `ヽ、
- - |: : : : : :,イ: : : : : : : : : : : : : \
ハ 三三 三三三 |: : : : : ;' }: : : : : : :__:_: : : : : :`
`ム , ;': : : :.:/ノ: : : : ://///ハ: : : : : :
八 _ |: : : :/ ヽ : : : ////////: : : : : :
\ < _,ノ ,ィ: : :.イ///\:_//////,イ : : : : : :
/: : `ヽ、 ,イ |: : : :!//////}//// !ヽ: : : : :
,: : : : : : : :T77´∧ !/ !: : :.:|////// ,!´ { ',: : : :
{: : : i: : : : :|////\//|: :.:.:.|///// | | : : : :
|: : : l: : : : :|\//// �: : : {\//. } | |: : : :
∨: :{: : : : :| i ̄ ̄ヽ|: : : :|、 | | |: : : :
伊織『公式だけ覚えてもダメだって言ってんの』
伊織『こういうのは基礎からしっかり学んで、そして応用出来るようにならなくちゃ』
P『伊織…?』
伊織『…って、サイン、コサインがわかんないってアンタどんだけ勉強してなかったのよ』
P『…うるせ』
伊織『全くしょうがないわねー』
伊織『この学年上位の伊織ちゃんがわかりやすく解説してあげるわよ』
P『えっ?』
伊織『あ、か、勘違いしないでよね!』
伊織『こういうのは基礎からが大切なんだから!』
伊織『私自身の復習も兼ねて、ついで教えてあげるってだけなんだからっ!』
P『いや、それはありがたいんだけど…』
伊織『な、なによ?』
P『お前…頭良かったんだな…』
伊織『…はぁ!?』
【むしろ踏んでくれ】
P『期末テストですよ、期末テスト!』
P『……』
P『うん』
P『伊織の教え方が上手かったせいか理系科目は問題無しだな』
伊織『あら?なにその気の抜けた顔?』
P『伊織』
伊織『赤点免れて一安心ってところ?』
P『まぁな』
伊織『それは結構なことね』
伊織『ていうか、私が教えてあげたのに散々な結果だったら踏んでたとこだったわ』
P『(こうして学生生活最初の期末テストが終わった)』
【現実を忘れて】
P『夏休みと言えば花火大会だろう!』
P『……』
P『…伊織って普通に誘っても良いのか?』
trrrrrrrr…
ガチャ…
P『もしもし?水瀬さんのお宅でお間違いないでしょうか?』
伊織『あら?その間の抜けた声はプロデューサーじゃない』
P『おお、伊織か』
伊織『なに?わざわざ電話をかけてくるぐらいだから、つまらない用じゃないわよね?』
P『なぁ、今から一緒に花火大会とかって行けるか?』
伊織『えっ?』
伊織『……』
P『…やっぱりダメか?』
伊織『あっ!?いや、その…』
伊織『い、良いわよ!付き合ってあげるわ!』
P『おおっ!?良いのか!?』
伊織『か、勘違いしないで欲しいわね!』
伊織『アンタの一言で純粋に花火が見たいって気持ちになっただけなんだから!』
P『それで充分だよ』
P『それじゃあ河川敷公園で落ち合う感じで良いか?』
伊織『え、ええ…』
伊織『お、遅れずにきなさいよ!?』
P『(よし!準備して行くか!)』
P『さてと…伊織は…』
伊織『ちょ、ちょっと!遅いわよ!』
P『伊織、先に来てたのか』
伊織『全く…人を呼び出しておいて遅刻だなんてどういう了見よ…』
P『(伊織が早すぎる…ってのは言わないでおこう…)』
P『ていうか、伊織…』
伊織『な、なによ?』
, _,..-''"
. /! ,. :": :/_,,.. .-‐
l .| ./: : : / :´: :_ ィ_´.-- 、
. |: :V: :: : : :‐'' :~,.'´: : : : : : : ヘ
l.: :ゝ , '.: :: : : :': :: :,ィ=ミ.、 : : : :ヽ
. , ´_.: :/: :: : : : : :,メ''"~´'''''-.、: : : :.
レ´!: :,': : 、: :: :∠ _..-==-_ \ : ハ
冫.{.: :: :ヽ: :/ _ ` ,,_トi: :|
/: :爪: : : :_: { ィ'´乍ミ、゙ ,,_ノ.l: ;'
\l ',.ヽ /ッ ` 弋シ .lメ: :.|,'
. '; :'; `ヾ、ニ >: : l'
`ー、: :: :{ヽ ノ :ノ!
゙''''' | .._ '´イ: ;.': :!
,ィ|. ト__‐' レ : : : }
_ノ .{´ / ソ : : : ;.'
,. ´ l | / ,ィ': : : :.;.'‐t
/ l 〉'´ /,./: : : :/ .l
, ,' | /. /./,':l: : : :l |
. i ,′ !/ , '::::,'. .iリl : ハ:l .l
lヽ i / ., '::;-〈. ヾ|. ` /:::|
l:::::|. / , '::::ハ ∨ ./゙ヽ` /:::::::::!
. l::::::l / ,.':::::ん゚〉、_〉〈 l! ',,.'::::::::::::::::|.
|::::::レ′/::::::/ {` 。 。}ゝイ::::::::::::::;--|
. lヾ::;' ./:::::::,' 〉、 ・ ノ l:::::::::/ .l
. l ,'_,'__r''"~{ l`¨´! }ニ=-ィ〔 |
lノ´ `i `¨ ¨ ` |
/ r┬ ┬┤ l
P『浴衣着てきたんだな』
伊織『ま、まぁ…』
伊織『み、水瀬家の娘たるものTPOはしっかりと…』
P『よく似合ってるな。可愛いぞ』
伊織『んなっ!?』
伊織『……』
伊織『…そっか、似合ってるか』
伊織『…にひひ♪』
P『おっ、そろそろ花火が始まるな』
ヒュー…パーン!パーン!パーン!
伊織『…こうやって何も考えずにいられる時間って良いわね』
P『現実を忘れるのも良いよな』
伊織『現実を…忘れてか…』
伊織『…そうね』
伊織『楽しい夢を見続けられたら…』
P『(…伊織?)』
伊織『…今日はありがとう。良い時間だったわ』
P『こちらこそ来てくれてありがとな』
伊織『お家まで送ってくれるんでしょ?当然よね?』
【小鳥先生は美術教師】
P『今日から新学期だ!』
P『スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋…』
P『伊織ならどれだ?』
伊織『なに惚けたこと言っちゃってんの、アンタ?』
伊織『そんなの伊織ちゃん自身が芸術の秋そのものに決まってるじゃない!』
P『そうか…お前も小鳥先生サイドだったのか…』
伊織『…ごめん。今の発言、取り消すわ』
P『そうしておけ』
小鳥『ちょっとぉー!?どういう意味ー!?』
【伊織ちゃんの誕生石よ♪】
P『さて!文化祭当日だ!』
P『うーん…』
P『せっかくだし誰かと一緒に見てまわろうかな?』
伊織『相変わらず暇そうね』
P『おっ、伊織』
伊織『1人なの?私が一緒に見てまわってあげても良いわよ?』
P『おぉ、ちょうど良かった。相手を探してたところなんだよ』
伊織『あら。良い心がけじゃない』
伊織『まぁ、伊織ちゃんの頼みを断るだなんてこと許されないけれどねー♪』
伊織『にひひ♪』
P『そんじゃ、美術部にでも行ってみるか』
P『伊織は美術品の価値とかってある程度わかるのか?』
伊織『まぁ、見慣れているから人並み程度ってぐらいかしら?』
伊織『って言っても欲しい物は買えるだけ買うから関係無いんだけどね』
P『…流石だな』
伊織『あーでもぉ、そろそろ新しいジュエリーが欲しいわねー』チラッ…
P『…何が言いたい?』
伊織『今度の誕生日プレゼントとかエメラルドなんて贈ってくれていいのよー♪』
P『わりとマジで何言ってんだ、このダイヤモンドデコちゃん』
伊織『あっ!?』
伊織『またデコちゃんって言ったわねー!?』
美術部員『……』
美術部員『あの二人、作品も見ないなら帰ってくれないかな…』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『文化祭どうだった?』
伊織『終わってみると呆気ないものねー』
伊織『来年に期待ってとこかしら?』
P『(そうだな…来年は頑張ろう…)』
P『(こうして高校生活最初の文化祭が終わった)』
【遊園地、楽しかった】
P『今日はクリスマスだ!』
P『…っていっても予定が無い』
prrrrrr…
P『おや…電話なんて珍しいな…』
P『はい、もしもし!』
小鳥『プロデューサーくーん!』
P『うわっ!?小鳥先生!?』
小鳥『今、暇?暇よねー?』
小鳥『遊園地行くわよー!!』
P『ゆ、遊園地…?』
P『そんな唐突に…』
小鳥『えー!?無理なのー!?』
P『いや、無理ってことは無いですが…』
小鳥『せっかく伊織ちゃんも誘ったのにー』
P『えっ、伊織?』
P『行きます!すぐ行きます!現地集合ですか!?』
小鳥『…感じわるーい』
P『す、すいません…』
小鳥『まっ、いっか♪じゃあ、現地で落ち合いましょー!』
P『すいません!遅くなりました!』
小鳥『いやいやベストタイミング!』
伊織『全く…来てみればプロデューサーに小鳥…』
伊織『このガッカリ感ったら、ないわー』
小鳥『でも、プロデューサーくんが来るのをずっとソワソワして待ってたわね♪』
伊織『は、はぁっ!?な、なっ…そんな適当なこと…!?』
P『俺はお前に会えて嬉しいぞ、伊織』
伊織『はうっ!?』
伊織『……』
伊織『…こ、光栄に思いなさいよね…///』カァァッ…
小鳥『(ふふっ♪)』
小鳥『じゃあ、最初はメリーゴーランドに乗ろうか?』
小鳥『プロデューサーくん、どんな感じで乗りたい?』
P『えっ?その…』チラッ…
伊織『……』ソワソワ…
P『……』
P『(なんだアイツ、可愛い)』
小鳥『(可愛いわね)』
P『伊織と一緒で』
小鳥『そうしてあげなさい♪』
伊織『あ、アンタと二人きりなの?』
伊織『…ま、まぁ…どうしてもって言うんなら乗ってあげても良いわよ…?』
〜〜〜♪
〜〜〜♪
〜〜〜♪
伊織『私、メリーゴーランドって結構好きよ』
P『そうなのか?』
伊織『だって華やかで良いじゃない』
伊織『それに白馬や馬車なんて伊織ちゃんにはピッタリの乗り物だしね♪』
P『…なるほどな』
P『(子どもっぽいじゃなくて華やか…)』
P『(確かにそうやって捉えられれば楽しめるな)』
伊織『ところで小鳥は?』
P『お姫様になってくるって言ってもう一周』
伊織『…そう』
伊織『小鳥を待ってるのもなんだし次、行きましょうよ』
P『良いのかな?』
伊織『そもそも遊園地はペット同伴不可よ』
P『なるほど、それもそうだ』
P『伊織、なに乗りたい?』
伊織『……』
P『伊織?』
伊織『きょ、今日は良い天気よね…』
P『そうだな、観覧車からの眺めも絶景だろうな』
伊織『か、観覧車?し、仕方ないわね』
伊織『二人きりで変な気を起こさないなら付き合ってあげるっ!』
P『はいはい』
P『うーん!ホントに良い眺めだなー』
P『おっ、伊織の家も見えるぞ』
P『やっぱでかいよなぁ…』
伊織『……』
伊織『…そうね』
P『ん?どうした?』
P『浮かない顔して…具合でも悪いのか?』
伊織『別に』
P『…そうか』
伊織『あぁ、私、これ下まで着いたら帰るから』
P『えっ?もう帰るのか?』
伊織『あぁ、アンタ知らないんだっけ?』
伊織『今日は夜から水瀬家でのクリスマスパーティがあるのよ』
P『クリスマスパーティ…そんなのもあるのか…』
伊織『会場には色々な人たちを招くわ』
伊織『だからパパにママ』
伊織『お兄様』
伊織『…当然、娘の私もその場にいなきゃいけないってわけ』
P『そっか…お嬢様っていうのも楽じゃないんだな…』
伊織『そうね…』
伊織『誇れるからこそ…なおのことね…』
P『えっ?』
ガコン…
伊織『…さてと、もう終わりね』
P『あ、あぁ…』
伊織『今日は楽しかったわ』
伊織『小鳥にもよろしく伝えておいて』
伊織『じゃあね』ヒラヒラ…
P『……』
P『(水瀬家という名の誇り…?)』
P『(こうして学生生活最初のクリスマスが終わった)』
【コツってなんだ?】
P『伊織…』
P『新年早々、相手をしてくれるだろうか?』
trrrrrrrrrr…
ガチャ…
P『もしもし、プロと申しますが…』
伊織『あら、アンタじゃないの』
伊織『新年早々、伊織ちゃんに何か用事?』
P『これから初詣に行かないか?』
伊織『初詣…悪く無いわね』
伊織『良いわよ。付き合ってあげる』
P『おっ、ホントか?じゃあ神社の前で待ち合わせでどうだ?』
伊織『結構よ。遅れたりしたら承知しないから』
P『(よし、準備していくか)』
P『さてと…伊織は…』
伊織『あら、私よりも早く着いてるなんて感心ね』
P『伊織』
伊織『まぁ、当然のことだけど』
P『(伊織の奴、晴れ着だぞ)』
P『和服も似合うな』
伊織『まぁ、当然ね』
伊織『この伊織ちゃんに着られてるんだもの』
伊織『この晴れ着も本望ってとこじゃない?』
伊織『お参りするんでしょう?早く行きましょうよ』
P『ああ、そうだな』
伊織『おみくじがあるわね』
伊織『まぁ、伊織ちゃんは当然大吉だろうけど…』
伊織『アンタ、どうする?』
P『あぁ、やってみるかな』
P『よーし…今年の運勢は…』
P『中吉!なかなか良いじゃないか!』
P『(伊織はどうだったかな?)』
伊織『どうだった?』
P『こんな感じだったよ。伊織は?』
伊織『伊織ちゃんは大吉に決まってるじゃない!ほらっ』ペラッ…
P『おお…本当に大吉だ…』
伊織『にひひ♪』
伊織『おみくじにはちょっとしたコツがあるのよねー♪』
P『(おみくじにコツなんて必要あるのか?)』
伊織『まぁ、楽しかったわよ?』
P『そうか、そりゃ良かった』
伊織『……』
伊織『…家にいても同じことだしね』
伊織『新鮮な新年の幕開けだったわ』
伊織『ありがと』
P『(…伊織?)』
P『(こうして高校生活最初の初詣が終わった)』
【見損なわないでよね】
P『さて、帰ろう…』
P『おっ、あれは…?』
P『伊織!』
伊織『あぁ、アンタ?』
伊織『この伊織ちゃんに声をかけてくるんだもの』
伊織『それ相応の用があるのよね?』
P『良かったら一緒に帰らないか?』
伊織『なるほど…死ぬ気で声をかけてきたってわけね』
伊織『良いわよ。アンタの勇気に免じてボディーガードさせてあげる』
P『じゃあ、帰るか』
P『伊織って行きはリムジンなのに帰りは歩きなんだな』
伊織『ホントは行きも歩きで良いんだけどね』
P『どうしてだ?リムジンの方が楽だろ?』
伊織『校門前に止めてちゃ、みんなの迷惑なるじゃない』
伊織『家柄のせいで人に迷惑かけるの私はイヤなのよ』
伊織『まぁ、行きも歩きにしちゃったら執事の仕事が減っちゃうんだけどね』
P『(強気な性格でも、お嬢様であることを鼻にかけない…か…)』
P『(そんなことを話ながら下校した…)』
【ばかぁ!】
P『(さて、今日はバレンタインデーだ!)』
伊織『ねぇ、アンタ?』
P『伊織じゃないか、どうした?』
伊織『こ、これは、特別な意味はなんにもないんだからね?』ハイッ!
P『えっ?』
伊織『きょ、今日の為にベルギーから取り寄せたとか、そんなんじゃ…』
伊織『むしろ私がベルギーのチョコを食べたかったっていうか…』
P『ありがとう、伊織。嬉しいよ』
伊織『…っ!!』
伊織『ば、ばかぁ〜〜〜〜!!』ダッ…
P『(ばかぁ?俺、なんかしたか?)』
【渡して良かった…】
P『さて、そういうわけでやってきましたホワイトデー!』
伊織『な、なによ…呼び出したりして…』
P『おお、伊織』
P『いや、なんだ。チョコレートのお返しをだなと』
伊織『えっ…』
伊織『ま、まぁ、当然よね!』
伊織『アンタにしては良い心がけじゃない!』
P『サンキュー。伊織、美味しかったよ』
伊織『…あ」
伊織『…うん』
P『(良かった。凄く喜んでくれたみたいだ)』
【「お嬢様」なんて肩書】
P『うーん、もうすっかり春だなぁ』
P『ポカポカして、麗らかな日差しが気持ちいい…』
P『こういう時はオープンカフェでゆったりとお茶でも…』ズズズ…
P『……』
P『俺ってもしかしてセレブ?』
伊織『なーにがセレブよ』
P『おわっ!?…伊織?』
伊織『ここ空いてる?』
P『あ、あぁ…』
伊織『まぁ、空いて無いって言われても座るけど』ストン…
P『……』
P『(いつからいたんだ?)』
伊織『アンタ、何飲んでるの?』
P『ストレートティだけど?』
伊織『あはは、似合わない♪』
P『うるせ』
伊織『にひひ♪』
P『そういう伊織は何を飲んでるんだよ?』
伊織『私?私はこれだけど?』ハイ
P『…なんだこれ?』
P『(見た感じオレンジジュースにしか見えないが…)』
伊織『オレンジジュース』
P『って、まんまかよ!』
P『伊織のことだから、もっと高級な飲み物かと…』
伊織『はぁ?なに言ってんのよ』
伊織『確かに私はお嬢様かもしれないけど』
伊織『それ以前に他の女の子と変わりは無いと思ってるわ』
P『…!』
伊織『だから良いじゃない。オレンジジュースが好きでも』ゴク…
P『…すまん』
伊織『なに謝ってんの?わけわかんないの』
P『(伊織はプライドは高いけど、水瀬家の看板に複雑な思いを持っているみたいだ…)』
P『(発言には気をつけないとな…)』
P『(こうして伊織とオープンカフェでお茶をした)』
【小鳥先生の趣味】
P『さて、今日から2-Aだ!』
P『知ってる顔はいるかな?』
P『…おっ?あれは…?』
P『伊織!』
伊織『あぁ、アンタか』
P『同じクラスになったな』
伊織『まぁ、普通のことよね』
P『普通?』
伊織『このクラス、小鳥のお気に入りを集めて出来たクラスみたいだから』
P『(…あの人、何者なんだ)』
【忘れてないか?は大抵忘れてる】
P『さてGWですよ!GW!』
P『って言っても、今日は最終日の子どもの日…』
P『……』
P『なにか忘れてないか?』
P『まぁ、いいか』
P『柏餅食べて寝よ…』
P『…ん?留守電が入ってる…』
ピーッ…
伊織『アンタ、今日が何の日か…!…ううん…別にいいわ…』
P『あっ…!』
P『(やばい…!今日は伊織の誕生パーティがあったんだった…!)』
P『(近いうちにフォロー入れておかないとな…)』
【ずっと待ってた】
P『さて…帰るか…』
P『おっ、あれは…?』
P『伊織!』
伊織『……』
P『…伊織?』
,. : ´____: : : : : :`ヽ、_
_,.. :--‐―--. .、//`ヽ、: : : : :ヽ、
_/: : : : : : : : : : : : : `ヽ、/\: : : : : : :.
_{: : : : : : : : : : : : : : : : : : : \/ハ、: : : : : :.
r/∧:r:::...、: : : : : : : : : : : : : : : : \/ハ: : : : :.:.
{/: : :_-'‐-`ヽ、: : : : : : : : : : : : : : :ヽ/}: : : : : :.
i: : / `ヽ、: : : : 、: : : : : : : �: : : : : :i
{: イ \: : : ヽ: : : : : : :}!: : : : : :|
�! 、 ,ィ、: ∨: : : : :.j!: : : : :.:.|
� \__, 、_,.ノ \l: : : : : :j!: : : : : :.|
', r┬t┬ ┬ ォ┬下: : : : :j!: : : : :.:.:|
ハ 弋ソ 弋z)ソ |: : : : : |}: : : : : : |
ヽ} , , , |: : : : :.j!: : : : : : :!
l:. |: : : : :j!: : : : : : : :.
人 v⌒ヽ ,..::|: : : : :{: : : : : : : : :.
|: : >、 ゝ _,ノ ,..ィ |: : : : j!:,: : : : : : : :{
|: : : : : :> - ,r ´ /|: : : :/: :',: : : : : : : :.
. �: ://// //! // /: : : :;: /: ト 、__: : :.:.
/: : ,i/// ///!,.イ////: : : : : :i/:/ �//ハ: : :.
/: : / � ///介∨///: : : : : : : / //////: : : :.
,: : :/ / {// o//∨/: : : : : : : / /////l: : : : : .
,: : / / ∨ o/////:イ : : : : :./ // / ;: : : : : : .
/: : , / ∨//// i: : : : : / {// /: : : : : : : l
,: : :/ {  ̄´ ,: : : :イ � /: : : : : : : : l
伊織『…なんで、来なかったのよ』
P『えっ?』
伊織『…私、待ってたんだから…』
P『…!!』
P『(誕生日のことか…)』
P『(これは忘れていた俺が悪い…)』
P『(素直に謝ろう)』
P『…ごめんな』
伊織『……』
P『お詫びと言ったらなんだけど…良かったら今度一緒にでかけないか?』
伊織『…えっ?』
P『どうかな?』
伊織『……』
伊織『…当然、アンタのおごりでしょうね?』
P『もちろん』
伊織『…どこに連れていってくれるわけ?』
P『どうだ?カラオケでストレス発散とか!』
伊織『ストレスを溜めさせたのはアンタでしょうに!』
P『うっ…』
P『(だ、ダメか…?)』
伊織『…まぁ、私の誕生日を忘れていたなんて信じられないことだけど』
伊織『アンタみたいな鳥頭にもっと事前に伝えておかなかった伊織ちゃんにも非はあるかもしれないわ』
伊織『良いわよ。それで手を打ってあげる』
P『そうか、良かった』
伊織『……』
P『…一緒に帰ろうぜ?』
伊織『…うんっ』
P『(こうして伊織とのデートの約束を取りつけた)』
【海外は行き慣れてる】
P『期末テストも終わって俺の夏が始まった!』
P『今日は海外旅行から帰ってきた伊織とのデート!』
P『(伊織は…うわっ!もう来てるぞ!)』
伊織『ちょっとアンタ、何してたのよ!』
P『いや時間通りだけど・・・』
伊織『時間通りでも、この伊織ちゃんより早く来てることが当たり前でしょ!?』
P『(そんな無茶な)』
伊織『ほら、遅れた時間を取り戻すわよ』
P『夏休み入って、すぐに旅行に行ったじゃん?』
伊織『ええ、そうね』
P『どこに行ってきたんだ?』
伊織『ああ、そういえば言ってなかったっけ』
P『うん』
伊織『じゃあ伊織ちゃんがクイズを出してあげるわ!』
伊織『もし正解出来たら、お土産あげるわ!』
P『ええ!?クイズ式なのか!?』
伊織『にひひ♪世の中そんなに甘くないのよ♪』
伊織『じゃあ、いくわよ?』
伊織『どこの国の言葉でしょうか?』
伊織『de変態』
P『フランス』
伊織『あら、意外と頭良いのね』
P『フランスに行ってきたのか』
伊織『そうね。年に1度は行ってるから、そろそろ飽き飽きしてるけど』
P『(年に1度って…他の国も含めたらどうなるんだ…)』
P『それよりも約束通り、お土産くれよ』
伊織『えっ?お土産?』
,. _//: :ヽ:{:/ -\: : : : : : \
,<//: - \: : : : : : : .
///: ィ ´ ̄` ∨: : : : : : : .
/:.{/: :/ __ ´ ̄ヽ: : : : : : :.!
,: : {: / ィ斥�ヾ _ ',: : : : : : :|
;: : :� 弋(ソ ィチ� ',: : : : : : ;
l: : /ハ! , , , 弋)ソ }i !: : : : :./
|: :.{ i> ' !: : : : /
|: : ヾ、_l , -、 ィ: : : イ
|: : : : 込、 { ∨ //: : :/:.!
i:/: : : : : :.\ `´ ,.ィ:/: : :/: :{
/: : : : : : : :r'、> - ‐ <-=-、 : /: : :|
/: :. -- 、:_:_:l/∧ ///ィ^! } l j: :{_: : : .
/: :∧///ハ //、∨ィ//ノ} ! /: :|//7: .
/: : :}/∨// } ∨/ヽ// / /: : {/ハ{: : .
. /: : :./ ∨// ヽ/// /: : : : |/ }: : : .
/: : :./ };/ ` { イ |: : : /!:.! {: : : : 、
. /: : :./ / ! ! j: : ://!リ |: : : : : :.
伊織『伊織ちゃん、なんのことかわかんなーい』
P『…おい、こら』
伊織『冗談よ。あとであげるわね』
P『全く…』
伊織『にひひ♪』
【せーの】
P『さて、カラオケに着いたわけだけど』
伊織『歌って良いの?歌うわよ?』
P『おっ、結構好きなのか?歌うの?』
伊織『まぁ、人並みにね』ピッ…
P『なっ…この歌は…!?』
http://www.youtube.com/watch?v=a4hcoYYSlXk
伊織『はい!拍手―!』
P『確かに自然に拍手が出るぐらいに上手かったよ』
伊織『まっ。伊織ちゃんの美声を持ってすれば、どんな歌でもそうなるのは当然よ♪』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
伊織『楽しかったわ。次回も期待ってところかしらね』
伊織『…えーと』
P『一緒に帰ろうぜ』
伊織『…!!』
伊織『べ、別にそんな…!』
伊織『……』
伊織『…うん。一緒に帰る…』
【稀にハブが勝つ】
P『今日から修学旅行だ!』
P『あれ?そういえば行き先ってどこだったっけ?』
P『……』
P『そうだそうだ、沖縄だったな』
P『よし!飛行機に乗って出発だ!』
P『(初日はクラスで団体行動の日だ)』
伊織『元々、ハブとマングースって天敵同士じゃないのよ』
P『えっ?そうなのか?』
伊織『ハブの血清が出来る前での沖縄ではだいぶハブの被害に悩まされていたの』
伊織『色んな対策をとったけど、どれもいまいち効果は出ず』
伊織『そこで試しにアフリカあたりからマングースを引っ張ってきて戦わせてみたらマングースが勝った』
伊織『そしてハブとマングースのショーが生まれたってわけ』
P『へぇー』
伊織『まぁ、ショーは昼間にやるから大概マングースが勝つんだけどね』
伊織『ハブは夜行性だし』
P『(伊織の話を聞いてると、まさに『修学』旅行に来てるって感じになるな)』
【思い出の修学旅行】
P『さて、今日は自由行動の日だ』
小鳥『そんなあなたに大事なお知らせ!』
P『わっ!?小鳥先生!?』
小鳥『伊織ちゃんが熱を出して寝込んじゃってるみたいなの…』
P『えっ?』
小鳥『はい!大事なお知らせはおしまい!』
小鳥『みんながみんな、修学旅行が良い思い出になると良いわね♪』
P『……』
P『…伊織』
__
_. /: : : : : : : ̄`ヽ、
////:,. -  ̄`ヽ、: : : \ /
/:_//: {/ - ─\: : ',: .
/:!//!: : イ , ,ィr、、: :、:\
{:∨/!: : :! / ゙ゞ゚' ヽ:.\: :- 、__
l: :{/ハ: : {., ,ィ、 //'// ∨: 、: : : : \
{: :�ハ: : {_ イrメ //// ,.., }: : :\: : : : :}__
∨: :\\: \ //// '´ ;: : : : : ヽ///∧ア、
∨: : :`ヾ、: ,ィ ,イrr、--ヽ: ∨////- ''´ ̄ ̄\
─\: : : : : {( _,- ,..._,... <r7、////´  ̄ ̄´
─\: : : : : ̄ ´: : : {//// //// \
ヽ: : : : : : : : : :,}//////
',: : : : : : :./  ̄/ \ \
}: : : : :///>、 /
|: : : :.ノ//////
|: : :.////// \ \
{: :.〈////
ヽ: :.`/
\/
/
伊織『…う、うーん…』
伊織『……』
伊織『(今頃アイツは自由行動でも楽しんでる最中かしらね…)』
伊織『(まぁ、別にどうでも…)』
伊織『……』
伊織『…一緒にいたかったな』
ガラッ
P『そうか、そりゃ嬉しいな』
伊織『きゃぁっ!?』
P『あぁこら、起きるな。寝とけ寝とけ』
伊織『ぷ、プロデューサー…!?』
伊織『あ、アンタ…なにしてるのよ…!?』
P『なにって伊織のお見舞いだけど』
伊織『…!』
伊織『は、はぁ?』
伊織『あ、アンタバカじゃないの…?』
伊織『別に私は大丈夫…』
伊織『アンタが自分の自由行動を削るほどのことじゃ…』
P『バカはお前だ、このデコちゃん』コツン…
伊織『あうっ…!』
伊織『な、なにすんのよ…!?』
P『自分の自由行動だろ?』
P『つまり俺が思うように使って良い時間ってわけだ』
伊織『そ、そうよ…』
伊織『だから、こんな無駄なことしてないで…!』
P『俺はだな』
P『お前と一緒にいたいから、ここにいる』
伊織『…!!』
P『お前と一緒に修学旅行を楽しみたいんだ』
P『それは無駄な理由か?』
伊織『……』
伊織『…アンタ、バカよ』
P『よく言われるよ』
伊織『…いたいなら勝手にすれば?』
P『あぁ』
伊織『……ありがと』
P『(こうして俺は伊織と修学旅行の思い出を作った)』
【美味しいみかんジュースになるんだから♪】
P『食欲の秋だ!』
P『……』
P『栗や柿が食べたいな…』
伊織『そこは、みかんでしょ』
P『伊織?』
伊織『はい、おすそわけ』スッ…
P『…みかん』
P『どうしたんだ、これ?』
伊織『最近、造園に凝ってるの』
伊織『ウチのみかんの木がそれは良いもぎたてフレッシュなみかんを作ってくれるもんだから♪』
P『造園って…』
P『(その技術は凄いんだろうけど…渋いな…)』
【私が法よ!】
P『もうすぐ生徒会総選挙の日だ』
P『まぁ、まるで興味は無いのだが』
伊織『はぁ!?アンタ、興味無いって正気!?』
P『伊織?どうした、そうカッカして』
伊織『どうしたもこうしたも、この伊織ちゃんが生徒会長に立候補するのよ!』
P『えっ!?そうなのか!?』
伊織『アンタ…ポスターとか見て無いわけ…?』
P『いや…ホントに興味無かったから…』
伊織『はぁー…まぁ、いいわ』
伊織『そんなアンタでも、これでもう目が離せなくなっちゃったでしょ?』
P『そうだな』
P『伊織が立候補してるとならば話は別だな』
P『伊織がしっかりものなのはよく知ってるし俺は応援するよ』
伊織『にひひ♪当然!』
伊織『最高の学校をつくるには最高の伊織ちゃんじゃないとね!』
P『(ここまで胸を張って言えるんだから大したもんだよ)』
P『(後日、生徒会総選挙で伊織の無駄の無い説得力のある演説が行われた)』
P『(そして、その翌日、晴れて伊織は765学園の生徒会長に任命された)』
【大人買いってレベルじゃない】
P『今日は文化祭だ!』
伊織『小物屋に行くから付き合いなさい』
P『唐突だな!』
伊織『なに?ダメなわけ?』
P『いや、全然ダメじゃないが』
伊織『じゃあ決まりね!』
伊織『アンタは荷物持ちっ♪』
P『おい…文化祭の小物屋でいくら使う気だ…?』
伊織『まぁ、お小遣いの3万円ぐらいの範囲で?』
P『そんなにいらねーよ!』
P『文化祭、どうだった?』
伊織『そーねー』
伊織『お祭り感覚なんてパーティで慣れてるけど』
伊織『こういう方が気楽で良いわね』
P『楽しかったってことか?』
伊織『……』
伊織『ま、まぁ…そこそこね!』
P『(こうして2年目の文化祭は終わりを迎えた…)』
【伊織ちゃんは学年2位】
P『期末テスト前だ!』
伊織『アンタもえらくなったもんねー』
伊織『まさか、この伊織ちゃんを家庭教師につけるだなんて』
P『いや、ホント…お前ぐらいしか頼れる奴がいなくて…』
伊織『…///』
伊織『ま、まーね!』
伊織『が、学年トップクラスの伊織ちゃんに頼りたくなる気持ちは人として当然よねー!!』
P『うおー…微分積分わかんねぇー…』カリカリ…
伊織『あぁ、それはね…』
P『(こうして伊織に家庭教師をしてもらった)』
【絶対だからね!】
P『今年もクリスマスパーティやるのか?』
伊織『そーね』
伊織『24日に水瀬家で開催されるわ』
P『へぇー流石は水瀬財閥…スケールがデカいな…』
伊織『それでそのー…』
P『?』
伊織『ど、どうせ、クリスマス1人なんでしょ!?』
伊織『だったら遊びにくればいいんじゃない!』スッ…
P『これは…クリスマスチケット…?』
伊織『…来てくれる?』
P『必ず行くよ!ありがとう伊織!』
伊織『…ふんっ』
【ラストダンスは二人で】
P『さーて!クリスマスですよ!クリスマス!』
P『伊織本人からクリスマスチケットも貰ったし…』
P『多少小奇麗な格好をして行けば大丈夫だろう!』
P『って、思うんですよね?』
新堂『伊織お嬢様のご友人の方でいらっしゃいますか?』
P『はい。本人からチケットも…』ペラッ…
新堂『拝見させていただきます…』ジッ…
新堂『…結構でございます。どうぞごゆっくりとお楽しみくださいませ』
P『あっ、どうも』
P『いやー流石に豪華なパーティーだな…』
P『テレビで見るようなお偉いさんの顔まで…』
P『…まぁ、それはともかくだ』
P『俺もパーティを楽しまないとな』
P『誰か知ってる顔はいるかな?』
伊織『どう?水瀬家のパーティ、楽しんでる?』
P『伊織』
P『あぁ、楽しませてもらってるよ』
P『それにしても凄い規模のパーティだな…』
P『やっぱりこういうパーティだと社交ダンスタイムとかあるのか?』
伊織『あるわよ?当たり前じゃない』
P『うおっ!?マジかよ!?』
伊織『まぁ、自由参加だけどね』
P『伊織は踊るのか?』
伊織『誘われはするけど、正直、どいつもこいつもねー』
P『おいおい…』
伊織『…まぁ』
伊織『アンタが、どーしてもっていうなら…』
伊織『一緒に踊ってあげても、いいけど…』
P『水瀬家のお嬢様の引いてか…』
P『そりゃいいな。誇りになるし最高のクリスマスプレゼントだ』
伊織『えっ…?』
伊織『わ、私がアンタの誇り…?』
P『あぁ、難しく考えなくて良いぞ』
P『俺はお前と仲良くなれて良かったって意味だから』
伊織『…!!』
伊織『……』
伊織『…上手くエスコート出来るんでしょうね?』
P『任せろ。運動神経には自信ある』
伊織『…そ』
伊織『…ねぇ?』
P『ん?』
伊織『私もアンタが友達で…良かったわよ…』
P『……』
P『あぁ、ありがとな』
P『(こうして2年目のクリスマスは終わりを迎えた…)』
【と、友達同士なら普通でしょ!?】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
伊織『慌ただしいわねー』
P『今年も初詣付き合ってくれてありがとな』
伊織『べ、別にっ…!』
伊織『……』
伊織『…その…友達だから…』モジモジ…
P『(素直な伊織も可愛いな)』
P『(今年も1年頑張るぞ!)』
【バカ二人=親友】
P『ふぁっ…眠っ…』
P『……』
P『午後の授業はサボろうかな…』
美希『それがいいと思うな!』
P『星井さん』
美希『ねぇねぇ、どこか遊びに行こうよ!』
P『そうだな…そうしようか!』
伊織『…そんなこと許されると思ってるわけ?』
P&美希『げっ!?』
P『い、伊織…』
美希『で、でこちゃん…』
伊織『そこ!でこちゃん言うなっ!』
伊織『校則違反よ!』
美希『ええっ!?なにその校則!?』
伊織『今、作ったの』
伊織『生徒会長権限で、これは絶対よ』
美希『あんまりなのっ!?』
伊織『アンタ達はホントにもう…』
伊織『ていうか!私の親友ならもっとシャキッとしなさいっ!』
P&美希『……』
伊織『…な、なによ。急に黙っちゃって…』
P『そうだな『親友』だもんな』
美希『『親友』の言うことは聞かなきゃダメだね』
伊織『!?』
伊織『な、何、無駄に『親友』を強調してんのよ!?』
P『別にそんなことないよな?』
美希『うんっ』
P&美希『それに『親友』なのは事実だし』
伊織『〜〜〜っ!!!!』カァァァッ…
伊織『あ、アンタ達のことなんて、なんとも思ってないんだからっ!!』
P『ふふっ』
美希『あはっ☆』
P『(こうして俺と星井さんは午後の授業にもサボらず出席した)』
【幸せにしてあげてね?】
P『ついに最上級生か…』
小鳥『ええ。最後の1年よ』
P『小鳥先生…』
小鳥『女の子の誕生日は把握してる?』
小鳥『伊織ちゃんの誕生日、絶対に忘れちゃダメよ?』
P『伊織の誕生日…』
小鳥『ってわけで、今年も私が担任です!』
小鳥『残り1年、よろしくね!』
【小鳥先生も手を貸した】
P『さて担任は変わらずともクラスは変わった…』
P『誰か知っている子は…』
P『あっ…』
伊織『おはよ』
P『伊織、今年も同じクラスだな』
伊織『そうね、生徒会長権限でそう仕向けたもの』
P『えっ?』
伊織『残り1年だけどよろしくね』
P『(えっ?えっ!?)』
【水瀬伊織】
P『GW最終日…』
P『子どもの日…間違いない…』
P『礼服も着たし…』
P『今年こそちゃんと伊織の誕生日パーティに行くぞ!』
trrrrrrrr…
P『ん?誰だ、こんな時に…』
P『もしもし?』
伊織『あぁ、アンタ?私よ。伊織』
P『伊織?』
P『どうしたんだ?』
伊織『……』
P『あぁ、誕生日パーティか?』
P『大丈夫だぞ。もう、ちゃんと出かける準備してあるから』
伊織『…そう』
伊織『一緒に過ごしてくれるってことよね?』
P『?』
P『まぁ…そうなるな…』
伊織『じゃあ、中央公園に来て?』
P『えっ?中央公園?』
P『今から中央公園って…パーティの時間、始まるぞ?』
伊織『良いから一緒に過ごしてくれるなら来てよ』
P『でも…』
伊織『…お願い』
P『……』
P『…わかった。中央公園の入り口で良いのか?』
伊織『うん…私、待ってるから』
ガチャ…
ツーツー…
P『……』
P『(…伊織!)』ダッ…
伊織『……』
P『伊織っ!』
伊織『プロデューサー…』
P『……』ハァハァ…
伊織『…走ってきたの?』
伊織『くすっ…髪の毛、乱れててみっともないわよ?』
P『…バカ野郎』
P『お前が走らせたんだろうが…』
伊織『…心配してくれたの?』
P『当たり前だろ…』
伊織『……』
P『……』
伊織『……』
伊織『…何も聞かないの?』
P『必要なら聞くけど』
伊織『えっ?』
P『とりあえず、今はお前と一緒に過ごすってことだけしか考えてないから』
伊織『…!』
伊織『アンタってホント、人が良いわね…』
伊織『こんな、わがままで口悪い私なんかに付き合ってくれて…』
P『おいおい、なんだよそれ?』
P『いつも自信満々の水瀬伊織はどうした?』
伊織『…そう、私は『水瀬』伊織なの』
P『えっ?』
伊織『…私の誕生日パーティはね、多くの人が集まってくれるわ』
伊織『でもね…嬉しくないのよね、これが』
P『……』
伊織『私のパパとママはそれはもう凄い人達よ』
伊織『私は二人の娘であることを誇りに思える』
伊織『お兄様達だってそう』
伊織『一族の最高傑作!なんて言われるほどの人達なんだから!』
伊織『…とても誇らしいことなの』
伊織『でも、私は?』
伊織『誕生日パーティ、クリスマスパーティ…』
伊織『来るお客、来るお客…』
伊織『みんな私と親族のことを比べるの』
伊織『それもそう』
伊織『だって私には何も無いもの』
P『……』
伊織『それがイヤで今日のパーティから逃げたしてきたのよ』
伊織『ホント、ダメよね』
伊織『私は『水瀬』の看板を与えられているだけ』
伊織『でも、それが気に入らなくて私は必死に努力した』
伊織『学校の勉強だって、いつも良い点数を取った!』
伊織『だけど、それって』
伊織『『水瀬』じゃ当たり前のことだったのよね』
伊織『私は自分自身で自分だけの何かを掴めない』
伊織『目標を高く掲げても現実は残酷』
伊織『そんなことも知らずに今まで頑張ってきた』
伊織『私は私の家族のようになれない』
伊織『褒めてもらえない』
伊織『認めてもらえないっ…!』
伊織『私っ…もうっ…!』グズッ…
P『……』
P『それ、本気で言ってるなら本気で怒るぞ?』
伊織『えっ…?』
P『何も無い?認めてもらえない?』
P『誇れるものも無い?』
P『…ふざけるなよ』
伊織『プロデューサー…?』
P『何も無いのなら、俺達の関係も全部嘘だったってことか』
伊織『なっ…!?』
伊織『そ、そんなこと言ってないでしょ!?』
P『じゃあ伊織にとって俺や星井さんとの関係ってなんだよ?』
伊織『そんなの決まってるでしょ!?』
伊織『大切な友達よっ!!』
伊織『なに!?そんなこと言うアンタの方が、今までの関係を嘘だって思ってるんじゃないの!?』
P『……』
P『…伊織にもあるじゃないか』
伊織『えっ?』
P『何も無いだなんてことは無い』
P『少なくとも、伊織には友情関係が存在してるじゃないか』
伊織『そ、それは…』
伊織『それとこれとは…!』
P『前にも言ったけどさ』
伊織『えっ?』
P『俺は伊織のことを認めてるし、お前と友達であることを誇りに思ってるぞ』
伊織『…!!』
P『もちろん星井さんも俺と同じだと思う』
P『伊織はどうだ?』
伊織『……』
伊織『…認めてるわよ、アンタも美希のことも』
P『……』
伊織『私だって誇りに思ってるわよっ!』
伊織『アンタや美希の存在を!』
伊織『私の…友達だからっ!!』
P『……』
P『…それで良いんだよ』
伊織『えっ…?』
P『認め合える、誇り合える誰が傍にいる』
P『それだけでもう、栄光は掴み取ってるじゃないのか?』
伊織『あ…』
伊織『……』
伊織『だ、だけど…』
P『水瀬家の名前に縛られてるんじゃないぞ?』
伊織『え?』
P『確かに名前の看板は大事なのかもしれない』
P『だけど、それに縛られて何も出来なきゃ本末転倒だろ?』
P『確かにお前は『水瀬』だ』
P『だけど『伊織』なんだ』
伊織『…!!』
P『周りの目なんて気にするな』
P『今じゃなくて良い』
P『お前のペースで…』
P『お前のやりたいようにやって…』
P『いつか誰にでも認めてもらえるようなスーパーガール伊織ちゃんになれば良いじゃないか!』
伊織『プロデューサー…』
P『その日が来るまで支えてやるから』
伊織『…!!』
P『な?』
伊織『……』
伊織『あははっ…なにそれ?』
伊織『それってこの伊織ちゃんの下僕宣言ってことかしら?』
P『おっ、いつもの調子に戻ってきたじゃないか』
伊織『……』
伊織『ねぇ…』
伊織『…ずっと仲良くしてくれる?』
P『あぁ、俺は伊織と仲良くしたい』
伊織『……』
伊織『ありがとう…』
伊織『…にひひっ♪』
伊織『じゃあ、これでアンタは完全に私の下僕ってことね!』
P『えっ!?結局下僕なのか!?』
伊織『ええ、そうよー!』
伊織『アンタは私がスーパーガール伊織ちゃんになる為の下僕なんだからっ!』
P『おいおい…』
伊織『…ねぇ?』
P『ん?』
伊織『今日はこのまま…』
P『…あぁ』
P『一緒に過ごそうか、伊織』
P『あとで俺も一緒に謝りに水瀬家に行くからさ』
伊織『…!』
/: : :/: : : : : : : : : : : :`丶、: : : : \
/: :/ィ!_: : : : : : : : : : : : : : :\: : : : .
/: rr//_: {:::::::\__: : : : : : : : : : : : : \: : :.
/: : }///: :∨イ´  ̄`丶、: : : : {: : : : :ヽ: ::.
; : : //イ:_ィ´ \: : l: : : : : :.',: ::.
l: // 〉/ , -�: : : : : : !: : .
<////:{ / ∨: : : : :.|: : :.
|: : l/: :.!  ̄ ̄`ヽ. _�: : :.:.:|: : :.{
|: : : ; : | ,ィ示�下: :.:.:.|: : : !
|: : /: : |、 下示�、 弋z(ソ |: : : : |: : : |
|: /: : : |{ハ 弋z(ソ //// |: : : : |: : : |
� : : : |、,ム //// 、 |: : : : |: : : |
/: : : : :.|:.ゝハ _, /!: : : : !: : : !
/: : : : : :.j: : :l込、 ` ´ イ: !: : : : !: : : !
,: : : : : : :/__!: : :.> ィ: : : :/: : : : j: : : {
/: : : :.:.:,/////`ヽ、: :.,-| ` ¨´ |: : :/: : : : :/: : : :.:.
,: : : : : /////////l l//∧ /∧,: : : : :イ: : : : : :.
, : : : : //////////| |///∧ ,イ///: : : : ://///ハ、::.
{: : : : :T `\/////!| |/////\,イ//,イ: : : : :///////∧:.
|: : : : :.! \/// ∨// ̄` </|: : , -' ̄ ̄´ ̄ ノl: .
|: : : : :.| ∨ ` { 、 }!: / 、 / !: :.
|: : : : : ! { | `T ー '� 7ー ´ !: : .
〉: : : : l ! ', r、 ! / / ;: : : :.
/:,ハ{∨! | 、」r、イ}' ̄ `ヾ、 ,: : : : : .
/r-'- `ヽ! | (_f、丸 ヽ ,: : : : : : :.
,:_}ー ', | l 。 。 } /: : : : : : : .
/:{ マ i ! 叭 。 ; ;: : : : : : :l: : .
. /: : :ゝ} ヽ、 ! , - \ 人 / /: : : : : : リl: :l
,: : /l: ヽ、 `丶、 、 _/:::::::ヽ} ` ー― イ、 /: : : : : : :/ !: |
/: / ∨: : ゝ、__ 人:::::::ノ ̄`丶、/!::::::::} /: : : : : : / }リ
!:/ 、: : : /l: : Tヽ、  ̄ ゝ::::ノ /:l\: : : / /
/ ヽ: / ,: ∧ ` ー _ /l: ! ヽ: {
伊織『うんっ…!』
P『(こうして伊織の誕生日を二人きりで過ごした)』
【ジャグジーも完備よ!】
P『夏休みだ!』
P『いや、しかしだな…』
伊織『どうしたの?』
P『水瀬家は室内プールまで完備って…』
伊織『日に焼けちゃったら困るじゃないの』
P『そういう問題なのか…?』
伊織『無料で使わせてあげてるんだからぐちぐち言わないの!』
P『確かに…タダほど安い物は無い』
伊織『ねぇ、それよりもさ』
P『ん?』
___
,..-:ア--ー--ニ=、:、_
rくXへ=-'^ ̄':"~: : : : : `ヽ;ヽ、
rJヘトr (: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ:':.、
(^5 〉ヽ {: : : :_;.;、: : : : : : : : : : : :ヽ;:、
,. .ス(_ ,.( r'フ: r='" `ヽ、: : : ; : : : i;.l、_
,r:': : : )ー(-‐',r':r __ ヽ; : :i : : : :i:|. ト:、
i': : : : : ヽ-ヘ-' `ヽ、 _,...._'i; :i : : : : ij.ノ: : i、
. | : : : : : : : : |1;、l _,,、,,_ ':j : : : : :i/: : : :.i
,ノi、: : : : : : : :|.(ヘi ( i'..::ヽ、 _,,.. 、_ij : : : : .|: : : : : :.
,/ i: : : : : : : :|. ヽ_i 'ー'^ '^i..::::j`i : : : : :j; : : : : :.i、
i、: : : :i; : : : : : : :| l. , `ー' j : : : : j'|: : : : : :j:ヽ、
,/i; : : : :.i; : : : : ,: -ー')/ 、 、 ,ノ: : : : /ノ: : : : : : : : l
/ : i; : : : : i; : :/ )i i ヽ、` ー‐ '" ノ/: : : : /: : : : : : : : : ノ
i、: : ヽ: : : : j ' jj iノ. ` - '"i /: : : : /: : : : : : : : :,/:.i
.j::\:.:ヽ: / _ji....,i_ ) /: : : :.:/`i; : : : : : /: :ノ
i:j: : ヽ;. ' /n__njヽ. (/: : : ノj/. i;: :_;.:'": : : /
い:.:; ' ,.r1〜〜-、ヘヽ. ,.r'~,.:': : /.ノ i;': : : : : ノ、
i `/ / ヽー-ィ__'‐ニ、i、/. /: ;.r'-/:i i; : : :ィ: : :ヽ
.>'" / ヽ、.____二フノi-=' -'"〜〜;ノ}、 ':/ノ: : : :ノ
. '~ _/ヽ △ .l r'"lj' T i^ヽー--‐'^7 i:, ';/: : :/--、
_,...-'~ヽ._ノ (__(^>./' 、 |__ノl ヽヘノ-ー、 .{、':\ `'v' ̄ノ:ノ
. '" _,.ィ'^/'| i、__. ヽ,_ ̄ヽ ヽフj^
./ lノr'^i、 、. lニi (;:\ ':、
▽ /`r'へ、 ノo=三つ\ \.,rー'^ヽ
,.' i, ノヽ、_ _/、-ljヽ、,_,..-、\ ヽ /
,. ' 'rー、j `'┬--r---‐へ __ノ^'ll.__ノ `' - 、._.. ニ)
,/ ヽ ー-'^'ー-i___ノー'^/ |
:/ \ _,. '" l
/ フー-v‐‐ ' " j
/ / | j
伊織『どう?伊織ちゃんの可愛らしー水着姿は?』
P『その姿をタダで見れる俺は幸せ者だよ』
伊織『なっ…!?あっ…///』
伊織『…う、うう…!』
伊織『み、見せ物じゃないわよ!ド変態っ!』
P『(伊織から見せてきたのにその言い草はあんまりだ)』
P『(まぁ、その言い草を期待してたんだけど)』
P『(…その考えに至る時点でやっぱり俺って変態か?)』
【ときメモで1番大切なのは女の子!】
P『今日から新学期だ!』
小鳥『はいはーい。進路相談の時間よー』
P『あっ、はい』
小鳥『まぁ、そんなのどうだっていいわね』
P『!?』
小鳥『あなたの成績なら行くアテはありますし』
P『そ、そんなアバウトな…』
小鳥『それよりも大切なのは女の子との関係でしょ?』
小鳥『伊織ちゃんとはとっても仲良しね!』
小鳥『このまま卒業まで一直線っ!』
小鳥『そういうわけで進路相談終わりっ!』
【なんで私が魔女なわけ!?】
P『さて10月だ!』
小鳥『はい!みんな、おはようございまーす♪』
小鳥『今日はあなた達に大切なお知らせ!』
小鳥『今年の文化祭はクラスで出し物をすることに決定しました!』
P『また唐突な』
小鳥『ていうわけで、みんな意見をちょーだいな!』
P『(ふむ…)』
P『(出し物か…)』
伊織『(出し物…)』
小鳥『…はい!じゃあ演劇をやることに決定!』
小鳥『脚本は私!』
小鳥『題目は白雪姫!』
小鳥『王子様!プロデューサーくん!』
P『えっ!?もうそこまで決めるの!?』
小鳥『ヒロインは私!』
伊織『ちょ…!?こ、小鳥!なにこの伊織ちゃんを差し置いて…!』
小鳥『伊織ちゃんは魔女の役でーす♪』
伊織『はぁぁっ!?』
P『(おいおい…これ大丈夫なのか…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
伊織『……』ムッスー…
P『見るからにご機嫌ナナメだな』
伊織『あったりまえでしょ!?』
伊織『なんで小鳥がお姫様なのよ!?』
P『結局押し切られたっていうか、脚本は既に完成してたし役割分担も決めたみたいだからな…』
伊織『しかも、よりにもよって王子役がアンタとか…』
P『あぁ、俺が王子ってのはサマにならないよな』
伊織『あ…い、いや、ちがくて…』
P『…?』
伊織『…うー!』
伊織『ほ、本来なら王子役のアンタが私をお姫様役として選ぶべきだったのよっ!!』
P『え?』
伊織『ばかぁっ!!』ダッ…
P『…そんな無茶な』
【認める…わけないでしょ!】
P『(今日は文化祭だ!)』
P『(そういうわけで、クラスで演劇をしているわけなんだけど…)』
伊織『鏡よ…鏡よ…鏡さん』
伊織『世界で一番可愛い女の子はだーれだ?』
モブ『それはしらゆ…』
伊織『そうよねー!私に決まってるわよねー!』
モブ『えっ…?』
小鳥『(ちょ、ちょっと伊織ちゃーん!?)』
P『(生徒会長、大暴走…)』
/" ̄ ̄ ̄`/....rへl )ー:::〈,
__,.../-‐=ー---、l......i,.__,ィ@へ.....l.
_,.。-‐'"~ 三三__,.三.,、。.三.,_三`'へ..ヽ.__r、ノ..ノ
r='--ー'" ̄ 三三 /: r' `ヽ、;`':‐:、,__`'ー-く
\三三三三三 i : i,. -‐- -‐':, :.i: : `T'‐、 `ヽ、
rvヘ,、 `'ー-、_三三 l : l. ,...__ __..,.ヽi: : :.:l :三`ヽ、_`' 、
〉o く{ `'ー-、_l :_:i ((.::j` 'i..::)〉.l: : : ;i. 三三= `ヽ、'_、
‐^ーく l:.lr:i `" ' `" ,j: : : :;i. 三三三=_,.ノ
\ ('ー‐‐-!、:ヽ;、 r ― ┐ /i : : :.l:i.ー--ー '"
\ \三三三=ヽ.、ヽ .. ノ ノ. 7: ;. : lー---ァ ,.、
r-っ、,_ \三三三= `'i- 1ィ l:/ : : | 三/ ri,r'/
〈/ミュハヽ、 /:\三三: oNvvv1/i8 /: : : : j/:':、 /r彡i
`く =、 1 /: : :.r\三 8 pO/.:: :.r'l:ノヘ: ; :i. r' 'ーク
`ヽ、 ヽn /: : :/三三 ,r'^'POP‐、/; : / /' 三l; i :l.l / ./
iヘ_r'^>>1、 .i : :.ノ 三三 l _r'"⌒ヽ.i':./ 三三∧;:r{_,. イ
\、、i.l i、l:r'"三三三 フ. 〉^・^〈くl/ 三三三三 |Y ヽん
(1.l | ヽー、三三彡'"\`火'_ノ^ヽ、三三彡‐^i-i : ム
j Y l j i.1 i:1 - イヽl.、 l l_
. ) i.| /:i. l i i l、 l::::ヽ、 : ヽ.lj、 l、
) l l ,l::::i、 | i i l、 'i;::::::l、_ \i l
( j l ノ::::::j1 l. i i. l ';::::::::l, `ヘ `i
)l .| /:::::::.::i l. i. i. li ';::::::::i、 \l
i.j j /::::::::::::l | i. i. li. ';:::::::ヽ,_ .lノ
Yj /::::::::::::::l l i. i ll ';::::::::::1 ノ
伊織『ねぇ、そこのお姫様』
小鳥『あら、こんにちは魔女さん』
小鳥『なにかご用?』
伊織『毒リンゴは私が自分で食べたわ』
小鳥『えっ?』
伊織『私が王子の愛で目を覚ますから…』
伊織『アンタは…小人達と平和に…生きてなさい…』バタリ…
小鳥『……』
シーン…
小鳥『ええっ!?』
アハハハハハハ…!!
小鳥『…!』
小鳥『あ、あはは…』
小鳥『ま、まぁーこれは大変なことにー』
小鳥『お墓でも作って王子様に気づかれないように埋めちゃいましょー』
伊織『埋めたら意味無いじゃない!?』ムクッ…!
小鳥『ぴよっ!?生き返るにしても今じゃないでしょー!?』
アハハハハハハ…!!
P『……』
P『(まぁ、客席のウケも良いし…)』
P『(もう小鳥先生と伊織の漫才で良いか…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『なにやってんだ、アンタ達は』
小鳥『ごめんなさい…』
伊織『私は悪くないわよ』ツーン
小鳥『あーん!王子様とキスしたかったのにー!』
伊織『教師と生徒でそんなのダメに決まってるでしょ!』
伊織『生徒会長として、そのような不純な行為を見過ごすわけにはいかないわ!』
小鳥『…伊織ちゃんだってキスしたかったくせに』ボソッ…
伊織『んなっ!?』
P『ん?』
伊織『小鳥ー!?今年のクリスマスは1人で過ごしたいようね!?』
小鳥『ええっ!?パーティチケットちょうだいよー!?』
P『(小鳥先生、何を言ったんだろう?)』
P『(こうして高校生活最後の文化祭は幕を閉じた…)』
【言われなくても美希も誘うつもり】
伊織『そんなこんなで、もうすぐクリスマスね』
P『そうだな』
伊織『……』
伊織『ねぇ?』
伊織『今年もパーティ…来てくれる?』
P『あぁ』
P『行けるならもちろん行くぞ』
伊織『…!』
伊織『本当よね?』
伊織『絶対!絶対に来なさいよね!?』
P『うん』
美希『ミキもいくのー!』
P&伊織『わっ!?』
P『(こうして今年もクリスマスは伊織の家で過ごすことになった)』
【とっておきの場所】
P『さて!やってきたぞ、クリスマス!』
P『しかし相も変わらず凄いパーティだ…』
伊織『ちゃんと来たわね』
P『おお、伊織』
P『今年も誘ってくれてありがとな』
伊織『お礼を言うのはまだ早いわよ?』
P『ん?』
伊織『さて…歓談タイムの今がチャンスね』
伊織『プロデューサー、ちょっと着いてきなさいよ』
P『え?』
P『良いのか?会場にいなくて』スタスタ…
伊織『良いのよ。私が良いと思ったんだから』テクテク…
P『ははっ、流石だな』
伊織『にひひっ♪まーね♪』
伊織『私は私のやりたいように生きていくんだから!』
P『伊織…』
伊織『さぁ、ここよ』ピタッ…
P『あっ…』
,ヘ_
∠+ く
/; V⌒:';;
★、;:;":;ノ;;"★
,ノソ”'・*☆.:*・“ヾ
☆.;;:。;:;;::、;ゞ:;ヾ☆';
,:';;”*,:.。.:";`;:;"ノ,,:*゚;:、
★;ヾ ,.;;゚・*:.★:*・゚ヽノ;;;;入★
,r゚・*:.:;ヾ :::ソゞ:;ヾ :::ソ:ソゞ;.*・゚:;ゝ
<ヾ;ヾ”`*☆ ,.;;,.;;:。;:;;::☆*・゚ ;:;;、;ゝ
. ぐヾソゝ,.;;:。;:;;:゚゚・*:.。..。.:*・゚、;ヽノ;;;;ノ;;;;;ヾ);;;)
☆:;ァノゞ:;ヾ,.;;:。;::;;:::、;:;":;";";;;ノ;;;;;ヾ);;;☆
<*ノソゝヾ★”,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.★¨"';X ,*'
゚・*:,。*゚ Yji !|ijl シ/"' ゚*。,:*・゚
________ j|il:';:';ki j _______________________
Il二Il二Il二Il二Il二II l^l==l^l==l^l Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二
. ||j!i:|..|:i;:i| |
i'三,i'三,i'三,i'三j
伊織『ここからの眺めが一番良いのよ?』
P『伊織…お前、これを俺に見せたくて…?』
伊織『い、色々考えたんだけどね』
伊織『アンタには、その何かと世話になったと思うし…』
伊織『それでその…この場所は私だけのとっておきの場所だから…』
伊織『えーと…』
P『ありがとな、伊織』
P『お前とこんな景色が見れて嬉しいよ』
伊織『あっ…』
伊織『うんっ…』
伊織『二人だけの…秘密なんだからね…?』
P『(こうしてクリスマス最後の夜は更けていった…)』
【絶対に叶えたい】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
P『……』
ピンポーン!
P『おや?誰だろう?』
ガチャ…
伊織『新年明けましておめでとうございます』
P『伊織』
伊織『まぁ、挨拶はともかくとして…初詣、行くわよ?』
伊織『付き合ってくれる…?』
P『…あっ』
P『もちろん』
伊織『そっか…ありがと』
伊織『二人の方がきっと…お願いも叶いそうな気がするから…』
P『お願い?』
伊織『あ…な、なんでもないわよ!』
伊織『ほら、早く着替えてきなさい!』
伊織『おいてくわよっ!』
P『おいおい…そんな急かすなよ』
P『(…俺がいての願いごと、か)』
―――そして、時は流れ
P『3月1日…卒業式…』
P『今日、最後の制服…』
P『この道を歩くのも最後になるんだな…』
P『……』
P『…行こう』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
伊織『私たち卒業生は今日、765学園を卒業し、社会への一歩を踏み出します』
P『(流石は伊織。しっかりとした答辞だな)』
美希『あふぅ…』
伊織『……』
伊織『さてと…お堅い挨拶はこれぐらいにしておきましょうか』
P『(…えっ?)』
美希『ん?』
伊織『にひひ♪』
伊織『私ねー、この3年間が凄く楽しかった』
伊織『入学した当初は全然期待してなかったんだけどね』
伊織『きっと、私が水瀬財閥の娘だからってことで媚を売ったり疎んだり…』
伊織『実際、そういう奴らもいたと思う』
伊織『だから学生生活なんかになんの期待もしてなかった』
伊織『私が私であることを変えるつもりは無かったしね』
P『……』
美希『……』
小鳥『あんな答辞…止め無くて良いんですか、校長?』
高木『君なら止めるかね?』
小鳥『まさか♪』
高木『はっはっは、そうだろう』
伊織『そんな、私が楽しかったと言える理由…』
伊織『それはね…』
伊織『大切な『親友』達がいたからなの』
伊織『ソイツらは私の家柄と性格とか関係無く』
伊織『いつもありのままで接してくれたわ』
伊織『ソイツらはホント、バカで頭にクることばっかりだった』
伊織『だけど、ソイツらがいたからたくさん笑ったり嬉しいことがあった』
伊織『まずは、お礼を言うわ』
伊織『…美希』
美希『…!』
伊織『ありがと、アンタのおかげでホント退屈しなかった』
伊織『こんな私だけど、これからも仲良くしてくれる?』
美希『…トーゼンなの!』
美希『ミキはでこちゃんの『親友』だもん!』
美希『これからも、ずーっと『親友』だよっ!』
伊織『…ありがと』
美希『…あはっ☆』
伊織『…さてと』
伊織『もう1人、伝えたいことがある奴がいるの』
伊織『ソイツと出会いはそれはもう最悪だったわ』
伊織『お互いがお互いをいがみ合って…』
伊織『実際、私だって『こんな奴!』って思ったし…』
伊織『ソイツもそうだったと思う』
伊織『だけど、ソイツはいつも傍にいてくれた』
伊織『辛い時も、悲しい時も…』
伊織『……』
伊織『…アンタがいなかったら自分自身を乗り越えるが出来ないまま』
伊織『私はずっと葛藤し続けたと思うし…』
伊織『今、こうしていられるのもアンタのおかげだと思ってるわ』
伊織『…プロデューサー』
P『…!』
伊織『だけど、いつかまた私は崩れそうになる時があると思う』
伊織『そんな時に、私はアンタがいないとダメだと思ってる』
伊織『…私は』
伊織『私は!アンタのことが必要なの!』
伊織『私の人生には!アンタがいなきゃ、ダメなのよ!』
P『!!』
伊織『私…アンタのことが好きっ!』
伊織『だ、だから…えーと…』
P『伊織っ!』
伊織『…!』
P『えーと、なんだ…』
P『これからも…ずっと一緒にいよう!』
伊織『えっ…』
P『俺も、俺も伊織のことが好きだ!』
伊織『…!!』
伊織『……』
伊織『…以上、卒業生答辞…』
伊織『卒業生代表、765学園生徒会長…水瀬伊織っ!!』ニコッ!!
生徒『……』
美希『…あはっ☆』パチパチパチ…!
生徒『…!』
生徒『…うぉぉぉぉぉぉぉ!!!』パチパチパチパチ…!!!
高木『うむ!これ以上にない最高の答辞じゃないか!』
小鳥『ですね♪』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
リンゴーン!リンゴーン!
美希『伝説の鐘まで鳴っちゃって、なんだか結婚式みたい!』
伊織『まぁ、そのつもりだったけど』
美希『わお』
P『えっ、そうなの?』
伊織『…なによ、浮気でもするの?』ジトッ…
P『い、いや…しないけど…』
伊織『にひひ♪あったりまえよねー♪』
―――この伊織ちゃんをお嫁さんに出来るんだもの
―――これ以上に幸せなことは無いわよね
―――さて、これから3人で卒業祝いでもしにいきましょうか!
__rf´: : : : : : : : : : :`: .、 、 / 、
,f´ア八fて≧ミ 、 : : : : : : \ /\ \ /
rf アz‐' _\: : \ /\ \ ×
r ア.:/ 〃⌒丶: : :ヽ: : :丶 、/、 丶
{ {: ;′ ,,っ ,, \ : }i:. :\:/\ 丶
{ { : / '7斥”ヽ Υハ /\ 丶 END
�! ′ _、 Vh} ′} : : }: : :i 丶
. |八 (r ⌒ , `¨、、 ,': : : ; : : | 丶
. |/ :ト、 、、 / : : /| : : |
. /: : l :|ヽ lヽ / : : / i| : : |
/: : : : :|ーヘ ┘ ′ : ′リ : : |
/: : : : :/「∨: :>. . __,. イi: : : : i∠=ミ:.:|
. r─一'´ ̄`7 } г=ミ:_:_}: |: : : : |、 �
冫⌒7⌒ 7{ :{ }; W}i | i: : : |ハ 、__
. , : : : : {_/ /_,. ィ' }} `丶 八{: : : � _}{
/ i: : : : : し'⌒i |ヽ ,}} `ミト :\ヘ、_彡、
. i : |: : :|: : : : : : | �ーK_}}___ _ _彡ヘ{厂 rヘ._}
伊織編終了です
次回更新時は真美編を投下していこうと思います
俺の中で攻略していくキャラの順番はもう決めちゃってるので好きなキャラが中々出てこなくても気長に待っててね
>>135
脱落イベントは無くなるけど演劇のフラグが立たないのでノーマルENDになります
>>136
雪歩、貴音、美希も再攻略します
【優しい人が声をかけてくれました!】
P『ふぅ…』
P『散歩がてらにウォーキングをしてたら随分と遠くまで来ちゃったな…』
P『目の前のスーパーとか見たことないぞ…』
P『…ん?』
?『んしょ…!んしょっ…!』
P『(小柄な女の子が凄い大荷物を抱えて出てきた…)』
P『……』
?『ふぅー!』
?『今日はたくさん買えたなー!』
P『大丈夫?ちょっと持とうか?』
?『えっ?』
?『えっ?わ、私ですか…?』
P『うん。そこの大荷物のキミ』
?『え、ええっ!?』
?『そ、そんな悪いですっ!』
?『見ず知らずの方に…そんな…!』
P『いやーでも、これを見過ごせっていうのも酷な話でさ…』ヒョイ…
?『あっ…』
P『ほら?こっちの方が早いでしょ?』
?『……』
?『ありがとう…ございます…』
P『いえいえ』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『へぇー。じゃあ大家族なんだ?』
?『はいっ!私が長女です!』
P『でも高校にも通ってないって…大変でしょ?』
?『うーん…そう言われれば確かにそうかもしれませんー…』
?『でも、へーっちゃらです!』
?『みんながいるだけで私は幸せですので!』
P『…そっか』
P『(良い子だなぁ)』
?『あっ、ここまでで大丈夫ですっ!』
?『本当にありがとうございましたー!』
P『あぁ、いやいや。俺もホント帰るついでだったし』
やよい『あの!私、高槻やよいっていいますっ!』
やよい『そのー…良かったらお名前をー…』
P『あぁ、うん。俺の名前?』
P『俺はプロ。プロデューサー』
やよい『プロさんですねー!』
やよい『あのっ!今日はホントにありがとうございました、プロさんっ!!』ペコッ!
やよい『良かったらまたお会いしたいなー…なんてー…』 モジモジ…
やよい『…えへへ』
P『……』
P『(かわいい)』
/: .: .: .: .: .: .: .: .: .>. :´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .‐<: .: .: ./: .: .: .: .: .: .: .: .`ヽ
//: .: .: .: .: .: . /: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: . `ヽ⌒): .: .: .: .: .: .: .: .\ )
/.: .: .: .:.:/⌒:::; '.: .: .: .: .: .: ./i: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .マこ)_: .: .: .: .: .: .: .\
/: .: .: .: .: .: .: .: ./: .: .: .: ./i: .: .i ! : .: .: .iハ: .: .ハ: .:',: .: .: .V ):::::`ヽ.:. .: .: .: .: .: .\
/.: .: .: .: .Y´.:.:.: .: .;' : .: .: .: .i |: .: .| !.:.:.: .: .l ! : .| .!: .|: .: .: .ハ ):::::::::::::\.:.:.:.:.: .: .: .: .}
. ミ: .: .: ..i.: .: .: .: .i: .ハ: .: .斗.!: .: .i‐.i : .: .: .l 丁: .ト|:.:.i: .: .: .: .i,): .: .: .: .::::.:..: .: .: .: ., '
`ヽ: .ノ : .: .: .: .V: .i: .: .: l  ̄  ̄ ̄  ̄ \|.: .: .: .: .} : .: .: .: .::::): : .: ./
. / :.: .: .: .: .:::i: .: .V ̄ ィテミ、 テミヽ、 .i: .: .: .l :,': .: .: .: .:::/: : ../
.: .: .: .: .: .:..::::::::i.: .::∧ 〃んイ } .しイ::i i}.,': .: .: .i/: .: .: .: .: .: .: ./
/: .: .: .: .:/::::::::::i,:.: .::::ハ.ト 乂_ソ 乂_ソ // : .: .: .i`ヽヽ: .: .: .: ./{_
. { : .( : : (::::::::::::::::l.: .: ::::::i /: .: .: .: .:| ハ:.: .: .: ./: .: .`ヽ
ミ.: .\: :\:::::::::::i.: .::::::::{ r― ‐┐ /イ : .: .: .:i ノ : .: .: .: .: .: .: .: .\
`ヽ : .: .: . ::/.!.: .::::::人 マ´ | /! : .: .: .:|"´ : .: .: .: .: .: .: .: .:::::) i}
): .): ::( ハ.: .::::::! > ヽ _,ノ イ | : .: .: .:トミ.:: .\ : .: .: .: .::::彡イ
/ 彡イ: ::/ ‘;:::::::| >r < | .|: : .: .: ;' ).: .: .\: .: .::::(__
{::::::::::'⌒V .〉:::::!,.-―/ ,| |`フ.!. : .: ./ ヽ.{::::::彡:::::::::::::::::::::i
\( ,イ .\! ',/,ノ / ,!: .: .イ マニ=:::::::::(⌒ヽ::/
ヽ \ \ ∧ / / / _, -‐、`ヽ:::::::) .:/
/\ \ / ./ < ヽ )イ
P『やよいちゃんの都合がつく時なら喜んで』
やよい『ホントですかー!?やったー!』
やよい『あっ、じゃあじゃあ…お電話の番号を教えてもらっても…』
P『あぁ、うん。じゃあ、これ番号ね』
やよい『うっうー!ありがとうございますー!』
やよい『また、ぜーったいにお会いしましょうねー!』
【また優しくしてもらいました!】
P『さて!体育祭だ!』
P『正直、身体は鍛えてきたから自信あるぞ!』
P『……』
P『とか言って意気込んでると、しんどくなるな…』
P『…うん』
P『意気込んだだけで充分だ』
P『今日は蒸し暑いし運動するには適して無い』
P『サボろう!』
美希『そうしよう!』
P『うおっ!?』
美希『ちょうど、共犯を探してたとこなの!』
美希『ほら、先生に見つからないうちに外、いこっ?』グイッ…
P『ちょ、ほ、星井さん…!』
P『星井さん?』
美希『なに?』
P『外に出たのは良いけど、これからどうするんだ?』
美希『わかんない』
P『ええっ!?』
美希『だってミキ、保健室や屋上以外でサボることしないし…』
美希『でも今日は保健室も屋上も使えないし…』
美希『だから、わかんない!』
美希『そういうあなただって考え無しでしょ?』
P『まぁ…そうだけど…』
美希『でしょ?』
美希『でも、とりあえず近くにいたら危ないから、もうちょっと学校から距離とろう?』
P『あぁ、そうだな…』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
美希『…ってことなの!』
P『……』
美希『あれ?どうしたの?』
P『星井さんって結構喋るんだね…』
美希『うん。ミキ、お友達とのおしゃべり好きだよ?』
P『…!』
P『(俺は友達のカテゴリに入ってたのか!)』
P『(ちょっと感動…)』
美希『ていうか、おしゃべりしながらお散歩してたのは良いんだけど…』
美希『ここ、どこ?』
P『あっ…』
P『このスーパーは…』
P『(こんなところまで歩いてきてたのか…)』
美希『結構ミキ達、歩いたよね?』
美希『そろそろUターンした方が良いと思うな?』
P『そうだな…このままじゃHRまで終わってしまう…』
P『…ん!?』
美希『ん?なに?』
やよい『よいしょ…!よいしょっ…!』ウググ…
P『やよいちゃん…』
美希『あの子…大変そうだね』
P『なぁ、星井さん?』
美希『うん?』
P『俺、あの子の手伝いしたいから先に戻ってていいよ』
美希『……』
P『星井さん?』
美希『それじゃあ、ミキはただのヒトデナシなの!』
P『えっ!?』
美希『ミキは確かに他人にそんなに興味無いけど…』
美希『困ってる人を見過ごすほど落ちぶれてはいないの!』
美希『だから、ほらっ!』グッ…!
P『お、おいっ…!』
美希『ねぇねぇ、そこのあなた!』
やよい『う?』
やよい『あ…』
やよい『あーっ!!』
P『や、やぁ…やよいちゃん…』
やよい『プロさーん!こんにちわー!!』
P『うん。こんにちわ』
美希『あれ?知り合いだったの?』
やよい『えっと…』
美希『ミキは星井美希なの。この人のお友達』
やよい『あっ、そうでしたかー!』
やよい『あっ、自己紹介が遅れてすいませんっ!高槻やよいですっ!』
美希『うん。こんにちわ、やよい』ヒョイ…
やよい『わっ!?わ、私の荷物…』
P『まぁ、そういうことなんだよ』ヒョイ…
やよい『わわっ!?もう一袋も!?』
美希『3人で運べば早いの』
やよい『え、そ、そんな…悪いです!』
P『悪くない、悪くない』
美希『そうなの。ミキ達が好きでやってるの』
やよい『で、でもぉー…』
P『やよいちゃん、こうなったら彼女は聞かないぞ?』
P『可愛いけど中々のひねくれ者だからな』
美希『それ褒めてるの?けなしてるの?』
P『褒めてるよ』
美希『んー…まぁ、いいの』
美希『やよいのかわいさに免じて見逃すの』
やよい『はわっ!?』
P『あぁ、確かにかわいいなぁ』
やよい『はわわっ!?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やよい『ほんっとーにありがとうございましたー!!』
美希『いいの、いいの。おしゃべり楽しかったし』
P『早く家族に美味しい料理を作ってあげな』
やよい『…!』
やよい『はいっ!』
やよい『……』
やよい『…えっとぉ』モジモジ…
美希『またね、やよい』
P『またね、やよいちゃん』
やよい『!!』
_ _ _
, .イ: : : :≠: : : : : : : : >.、 _
_/ : : : :/:ヽ: :/: ミ: :、: : : : : :\γY У: : : : : : : : : :ヽ
/У: : : :/: : : : : : : : : : : :\: : :ヽ: :ヽノ- 、 : : : : : : : : : : |
_ ィ_/: : :/ /:f: : : : : : :l: : : 、 : \: : : : : : ヽ .ノ: : ; :- 、: : : : :|
/: : : : ; :八 }: : : : :, : :|: : : : : : :|: : : :ヽ: : : : : : : : : : マ Y:.:.:.:.:.:.:ヽ: : : !
./: : : : //: /_/: : : : : l: : :l: : : : : : :|: :i!: : : : : : ヽ: : : : : : ト 1: : : : : : } : : l
}: : : : f :/: :ノ_/: : : :l : :|: : : :|! : : : : |: : !: : : |: : : : :l: : : : : :}八:.:.:. : : / : : /
|: : : : :}f: :γ {: : : : l : :|: :i : |1: : : :.:ト : |: : :_|_: : : : : : : : : : :Y:.:.:.:. f : : ; イ _ _
|: : : : :ヾ: : :Y : : : : |: : l: :i! :| _.: : :.:.| ヽfヽ: :|ヽ: : ;ィ: : : : : : :|:.:.:.:.:. : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ノ
ヽ : : : : : : : i!:.: : : : l : ;レf: :| ヽ:ハ;j }ノ V |: : i : : : } 、:.:.:.:.:..._: : : : : :/
\: : : : : : |: : : : : l: : 、:|_:」 |: : l: : |: | > ": : : : : : /
ヽ : : : : ! : : : : : : :ヾノ ィ≠ = 、.!:/ : : l: : f :<: : : : : : : 〈
_ ,ノ: : : : 入: : : : : :ト 、:〉,≠ = /:1: : : |: l ー ≠: : :ノ
/: : : : : :< /:} : : : : :\ ' xxx /' ,: : : :ハ:| }: :.:.:.人
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y: ; : :ハ: : : ヽ}、 xxx r  ̄ ! /: : : :!_ ! ー ―'
ゝ:.:.:.:.:.:.:.:.:._/ y 1: :| ヽ : : :|ヽ ヽ ノ /}; : :./ \
 ̄ ̄ 7: {´_ ノ! ヽ:| \ : ;へ>o。。. 二 .。イ /; !: /_ー 〉
f: : : :_:ノ 、 / У yYヽ / | .l ヽ V _ - /ヽ
ヾ: : : ー:.ソ , イ/ / /‐.! ' l ハ ノ ' .|
 ̄ 入 ヽ ´ ス , ヽ l .∧_八
/ \ \ ト _ ノ / ハ / Y !
l Y 〉 八 / f::ヽ / |\l
| /{ ヘ /::! \ / イ:::::...、ノ
} / | \/::::ハ_ >ー.|| ヽ ー / .|
//〈 ヽ  ̄ 〉 || || ゝ _ ノ ト
〈/ \ _ / .|| || |
/ / || ||_ \
/ .|| l ゝノ
l (ソ l \ /
\ _ / 、 ゝ _ ノ
やよい『はいっ!!またっ!!』ニコッ
美希『てか、今何時?』
P『…げっ』
P『(このあと、俺と星井さんが職員室で仲良くお説教を受けたのは言うまでも無い…)』
【でーとしてくれるんですか?】
P『もうすぐ夏が来るな!』
P『女の子を誘って海でデートも悪くない…』
P『……』
P『番号教えあったんだし、誘っても良いよな?』
trrrrrrrr…
ガチャ…
P『すいません。高槻さんのお宅でお間違いないでしょうか?』
やよい『あっ!プロさーん!お電話くれたんですねー!』
P『あっ、やよいちゃん?』
やよい『はいっ!』
やよい『何か私にご用ですかー?』
P『あっ、えっと…』
P『もし、良かったら7月になったら一緒に海でも行かない?』
やよい『7月…』
やよい『えっと、海ですか?』
P『うん。どうかな?』
やよい『…はいっ!』
やよい『よろこんでっ!』
P『良かった。じゃあ、7月の頭でも大丈夫かな?』
やよい『はいっ!なんとかしてみますっ!』
P『じゃあ、7月の最初の休日に駅で待ち合わせで良いかな?』
やよい『はーいっ!楽しみにしてますねー!』
ガチャ…
P『っしゃー!!』
【本番当日です!】
P『まだ、やよいちゃんは来てないみたいだな…』
やよい『はぁはぁ…す、すいませーんっ…!』
P『あっ、やよいちゃん』
やよい『ご、ごめんなさい!お待たせしちゃいましたよね!』
やよい『出かける時に、ちょっとあれこれ大変でー…』
P『大丈夫。俺も今来たところだよ』
やよい『あっ!?本当ですかぁ!?良かったぁ…』
P『(あれこれってやっぱり家族絡みだろうか?)』
P『それじゃあ行こうか』
やよい『お待たせしましたー!』
P『…うん』
やよい『ほえ?どうかしましたか?』
P『髪をほどいた、やよいちゃんもかわいいね』
やよい『ふぇっ!?そ、そんなことっ…!』
やよい『…からかっちゃ、やですよぅ…///』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やよい『うっうー!今日はとーっても楽しかったですっ!!』
やよい『時間頑張って作るんで、またぜーったいに誘ってくださいねっ!!』
P『うん。また連絡するよ』
やよい『あのー良かったら途中まで一緒に帰りませんか?』
【家族愛?】
P『今日は花火大会だ!』
P『出店も出てるし誰かと一緒にまわりたいな』
P『……』
P『やよいちゃん、来てくれるだろうか?』
trrrrrrrr…
ガチャ…
やよい『はい!高槻ですっ!』
P『あっ、やよいちゃん。俺、プロ』
やよい『プロさん!えへへ…私に何かご用ですか?』
P『これから一緒に花火大会って行けるかな?』
やよい『あー…花火大会ですかぁ…』
やよい『うーん…』
P『(ありゃ、やっぱ忙しくてダメかな…)』
?『姉ちゃん、行ってきなよ!』
?『デートのお誘いなんでしょ?』
やよい『ちょ、ちょっと二人とも…!?』
やよい『って、長介…!?』
P『ん?』
?『あーすいません。今から姉ちゃん行かせますんで』
?『河川敷公園で待っててもらっても良いですか?』
やよい『こ、こらぁっ!勝手に…!』
?『そういうわけなんで、よろしくお願いしまーす』
ガチャ…
ツーツー…
P『……』
P『…大丈夫なのか?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『やよいちゃん、ホントに来るのかな?』
やよい『あっ、ぷ、プロさーんっ!!』ダダダッ…!
P『おわっ!?』
やよい『はぁっ…はぁっ…!』
'; : .: .: .: .: .: .: .: .: .(こ ,': .: ./: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .\: .V⌒): .:. . ..: .\: . .: .: .: .: .}
i.: .: .: .: .: .: .: .: .: .( {: ./: .: .: .:/´⌒ヽ : .: .: .: .: .: .: .: .⌒ヽ: .: .: .: .\:', こ).: .: .: .: ..: \.: .: .: ./
. } : .: .: .: .: .: .: .: .: .(こ|/: .: .: .:/: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .\: .: .: .: .‘,( )`ヽ : .: .: .: .: .: .: .{
,: .: ./:::::::::::::::::::::::::::./ : .: ./: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .\. : .: .: .: .\ : .: .: .V ,):::::::\: .: .: .: .: .: .`ヽ
/ /::::::::::::::::::::::::::::::./: .: .; ': : :/: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .\ : .: .: .: .ヽ: .: .: .V::::::::::::::::\ : .: .: .: .: .: .\
_ _彡イ::::::::::::::::::::::::::::::::::/: .: ./: .;. ’ : : / :/! : .: .: .|.\ : .: .: .: .\.:.:.: .: .: .: .: .: .:';::::::::::::::::::::`ヽ: .: .: .: .: .: .: . ..
: . ̄ : .: ;ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::; .: .:./: ./: .: .: ': :/ .! : .: .: .| \ : .: .: .: .\ : : \ハ. : : i:::::::::::::::::::::::::::::.. : . :. :. : .: .: .`ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,': .: /: ./: .:.:./: :/ .| : : : : :| \.:.:.: .: .: .`ヽ : .}: .: .: .',ミ::::::::::::::::::::::::::::::... : .: .: .: .: .: .: ..
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:/: ../!:..:.:/: :/ .|: : .: .: :| ヽ: .: .: .; イ: /: .: .: .Vト、::::\::::::::::::::::::::::::.... : .: .: .: .: ..:
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.: .: ./.:\/ 〃___,,.斗<:: . :.i > ミ .._,,≦彡 V::::::. :.:: ‘; \::::::::::::::::::::::::::::::::::.... : .: .: .: .}
.:::::::::::::::::::::::; -‐- ./: .: .: .: .: ./V x" _ ) ハ  ̄ ´_) 心`ヽ .ハ::::::::..: .: .:.; \:::::::::_彡 ⌒): .: .: .: .: .: .ノ
::::::::::::::::::/ ./: : : : : : : :.∧ . ヘ. 《 弋:::::り 辷:::り 》 / }:::::::::. : :.ハ  ̄ /: .: .: .: .: .: '
::::::::::::/ ./ : .: .: .: .: .: ./ \ ハ (⌒) (⌒) / ,' /!:::::: .: .: .', {: .: .: .: .: ./
\::::( / :,ィ .: .: .: .: .:.:.;'. `ヽ_ /////,/////// /_ ,.イ/ .|:::ハ: .: .: .} `ヽ: ./
\::} .{.:( {.: .: .: .: .:.:..i. ハ / ./ |/ i: : : :.; ノ´
\ \!‘,: :.: : /i: :|. 込_ イ / .l : .: .,' /
\: :{. \: > (⌒ ⌒) r< i : : /
\. \ | >  ̄ < .| / /
\ | | /
やよい『ご、ごめんなさいーっ!ウチの弟が勝手なことをっ!!』
P『あぁ、さっき出た子は弟くんだったんだ』
P『ていうか、大丈夫?息、切らしてるよ?』
やよい『あっ、へ、へっちゃらですっ!』
やよい『その…プロさんがホントに河川敷公園に来てたら申し訳ないなと思って…』
やよい『ちょっと急いで来ただけなので…』
P『来てくれたってことは一緒に花火、見れるのかな?』
やよい『あっ…そのぉ…』
やよい『……』
やよい『…ご迷惑でなければ、ご一緒したいかなーって…』モジモジ…
P『迷惑なものか、一緒に見よう』
P『(こうして、やよいちゃんと花火大会を過ごした)』
P『(ただ、家が気になるのか常にそわそわしてたので遅くならないうちに送ってあげた)』
【絶対だからね!】
P『今日から新学期だ!』
P『もう秋かぁ』
P『芸術の秋…スポーツの秋ともよく言うよな』
美希『ミキは食欲の秋かな!』
P『星井さん』
美希『ねーねー、今度おにぎり持ってピクニック行こうよ!』
美希『やよいも誘えたら良いな!』
P『でも、家のことでやよいちゃん忙しそうだしなぁ…』
美希『ぶー…』
美希『じゃあじゃあ、いつかやよいのお家でパーティしようよ!』
美希『それなら出来ると思うな!』
P『パーティか…良いかもな』
P『(きっと賑やかなことになるんだろうなぁ)』
【デートしてもらえませんでした…】
P『そろそろ文化祭だ!』
P『ところで小鳥先生?』
小鳥『はいはーい?』
P『一般のお客さんとデートするのってOKですか?』
小鳥『あら、デートだなんて大胆!』
小鳥『もちろん一般のお客様も入場可だから出来るわよー♪』
小鳥『なになに?どんな子なの!?』
P『…あー、今回は誘えなかったんですけど』
P『ちょっとお家のことで忙しいみたいで…』
小鳥『あぁ、やよいちゃんなのね』
P『……』
P『えっ!?なんで、やよいちゃんのこと知ってるんですか!?』
小鳥『とっぷしーくれっとよ♪』
P『(やよいちゃん、いつか一緒に文化祭を過ごせたら良いな…)』
【いつか絶対にやると思ってた】
P『今日はクリスマスだ!』
P『…っていっても予定が無い』
trrrrrr…
P『おや…電話なんて珍しいな…』
P『はい、もしもし!』
小鳥『プロデューサーくーん!』
P『うわっ!?小鳥先生!?』
小鳥『今、暇?暇よねー?』
小鳥『遊園地行くわよー!!』
P『ゆ、遊園地…?』
P『そんな唐突に…』
小鳥『えー!?無理なのー!?』
P『いや、無理ってことは無いですが…』
小鳥『せっかくやよいちゃんも誘ったのにー』
P『えっ、やよいちゃん!?』
P『どうやって誘ったんですか!?』
小鳥『ちょっと拉致って…♪』
P『早く110番を…!』
小鳥『あぁ!?ストップ、ストーップ!?』
【真実】
P『すいません、遅くなりました…』
小鳥『いやいやベストタイミング!』
やよい『あのー…私も一緒に良いんでしょうか…?』
やよい『お二人のお邪魔では〜…』
小鳥『良いのよ、やよいちゃん!この子、私よりやよいちゃんの方が好みみたいだから♪』
やよい『……』
やよい『はわっ!?///』
P『いやまぁ、否定しませんけど』
小鳥『…ヒドい』グスン…
P『一体何なんですか…』
P『しかし、小鳥先生がやよいちゃんが中学生の時の非常勤の美術教師をしてたとは』
P『それなら知り合いでもおかしくないわけだけど…』
P『やよいちゃん、大丈夫?この人に変なこと教えられなかった?』
やよい『えっとぉ…多分…』
やよい『今でも受けと攻めの定義って、よくわかってませんけど…』
P『そこの美術教師、ちょっと来い』
小鳥『あ、R15に抑えておいたから大丈夫なはずよっ!』
P『中学生のR15はアウトだ!』
やよい『?』
【デートします】
小鳥『じゃあ、最初はメリーゴーランドに乗ろうか?』
小鳥『プロデューサーくん、どんな感じで乗りたい?』
P『やよいちゃん、腰に手を回して良いよ』
やよい『なんだか照れちゃいます…///』キュッ…
小鳥『……』
小鳥『良いもーん…1人で馬車に乗るもーんだ…』
〜〜〜♪
〜〜〜♪
〜〜〜♪
P『足元、気を付けて』スッ…
やよい『あっ、ありがとうございますっ!』
やよい『えへへっ!プロさんは優しいなぁ♪』
P『そんなことないよ』
小鳥『そうよ、そうよ!』
P『それじゃあ次はコーヒーカップに行こうか?』
やよい『あっ、はいっ!』
小鳥『あぁっ!?スルーしないでぇ!』
〜〜〜♪
〜〜〜♪
〜〜〜♪
やよい『あっ、私…そろそろ帰らないとだ…』
P『えっ?もうそんな時間?』
やよい『クリスマスですし、家族のみんなと出来るだけ一緒に…』
P『あぁ、そっか…』
P『……』
P『家まで送るよ』
やよい『そ、そんな!悪いですっ!』
やよい『プロさんは、まだ遊園地を楽しんでいても…!』
P『俺はやよいちゃんと一緒にいることが楽しいから』
やよい『えっ…?』
やよい『……』
やよい『……私もですっ』
やよい『お言葉にあまえちゃっても良いですか…?』
P『もちろん』
P『(ただでさえ、会える時間も少ないんだし)』
小鳥『……』
小鳥『…ふむ』
小鳥『まぁ、良いでしょう!』
小鳥『やよいちゃんも彼と一緒にいるのが嬉しそうだったし…』
小鳥『さって私は、もう一度メリーゴーランドにでも…』
P『(こうして学生生活1年目のクリスマスは終わりを迎えた…)』
【俺も年賀状書こう】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
P『年賀状…来てるかな…』
P『おっ…』
P『やよいちゃんから年賀状が来てるぞ!』
P『さて、やよいちゃんを初詣に誘いたいところだが…』
P『新年早々、大家族の時間に水を差すのもなんだ…』
P『ここは我慢我慢…』
【もしかしてですっ!】
P『今日はバレンタインだ!』
美希『あっ、プロデューサーくん、いたの』
P『星井さん。もしかしてチョコでもくれるの?』
美希『ミキ?あげないよ?』
P『えっ?』
美希『それよりも早く行ってあげるの。校門前』
P『こ、校門前…?』
美希『まっ、頑張るのー』ヒラヒラ…
P『(校門前に誰かいるのか…?)』
P『(校門前で待ち合わせっていうのも…)』タッ…
P『(心辺りは…)』
P『…えっ』
P『や、やよいちゃん!?』
やよい『あっ、ぷ、プロさんっ!』
やよい『こ、こんにちわー!』
P『えっ?どうして、こんなとこに?』
やよい『え、えっと、そのぉ…』モジモジ…
やよい『こ、これ!受け取ってくださーいっ!』バッ…
P『えっ?これってもしかして…?』
やよい『その、もしかしてですー!それではまたーっ!』タッ…
P『……』
P『(これは味わって食べよう…)』
【はい!た〜っち!】
P『さて、そういうわけでやってきましたホワイトデー』
P『(やよいちゃんにとって、最高のお返し…)』
P『(それは!)』
やよい『うっうー!いーっぱい買えましたぁ!!』ニコッ!
P『(スーパーの特売の付き添い!!)』
やよい『プロさん、やりましたぁ!』スッ…
P『ん?その手は何?』
やよい『あっ、え、えっとぉ…』
やよい『いっぱい買えたお祝いにー…』
やよい『二人でハイタッチしたいかなーって…えへへ…///』
P『……』
P『(かわいい)』
やよい『えっと、ダメですかぁ…?』
P『…ダメなものか』
P『こんなにもたくさん買えたんだ!』
P『喜びたくもなるよなっ!』
やよい『あっ…!じゃあじゃあ…!』
P『やろうか』スッ…
やよい『…!』
やよい『はいっ!!』
やよい『じゃあ、いきますよぉ!』スッ…
やよい『はい、たーっち!』
', ', ‘, ‘, ヽ ^ ー ': :/⌒j /: : : : : : : : : : : : : : ヽ ): : : : : :l
. , ',. ‘. ‘. V: : : :/ .,′: : :/: : : /ヽ: : : : ヽ: : :Y ): : : :.ト-、
', ', ‘ V: : { j: :/: /: : /〃 V: : : : :\: Y: : : : : : : /_ _
', V: j |: ': :/_ノ-/ _V-ト: :l: :`ヽ:_彡: :/: / /: :/
‘. _ / V l: :Y  ̄`y: : :l: : :/: :/ ./: : : :.ヽ
V _/ / l: :.| __ ぅ r= /: : : 厂: : :/ ̄´::::/⌒ヽ
ヽ j: : } 〃⌒ -=ミメ {: : : :.ト、: : : : : : :::: /
`ヽ ノ: : j _′ ` 从: : :!:::::>-、: ::::/
\ >-- '/: : :ハ rァ `ヽ. /yヘ: :\ }¨´{
>--< 彡: : :/: : :.l ヽ ヽ } / ' }: ト: ヽ_/ ィ
ヘ:\: : : : /: :|: : : |{ { > ー ' <:} ) /: :.l l: } : :}>'
ヽ: : ̄´: : : ::|ハ: |: : >::::|: >< 〃:::ノ: :./: : /: :リ: r'
. \: : : :_:」、: ゝ: / ヽ{ト、 /}<: : : :/: /: : : /
` ̄ ヽ: / ヾ>< 〃 \://ー ´
Y ヾrぅ=え У
に二} {y⌒ rァ {
ヽ>-ミ_`ー ' <
やよい『いぇい♪』パァン!
【音無小鳥。職業、教師】
P『さて今日から2-Aだ!』
P『知ってる顔はいるかな?』
P『…おっ?あれは…?』
美希『あふぅ…』
P『星井さん』
美希『…プロデューサーくんなの!』
美希『ちょうどいい相手見つけた♪先生もいないしサボりにいこっ♪』
P『そうだな、そうするか』
小鳥『…一応、私って教師なんだけどなぁ?』
P&美希『あれ?』
【サボりは、めっ!】
P『ふあぁーあ…』
P『春眠暁はなんとやら…』
P『昼からの授業…』
P『やる気が無いなら頑張ったって無駄だと思うな…』
美希『ミキもそう思うな』
P『星井さんも保健室に?』
美希『いや、もう帰ろうかなって思ってるの』
P『……』
美希『……』
P『その考え、のった!』
美希『きゃー♪プロデューサーくんったらノリ、いいー!』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
美希『ねぇねぇ?』
P『ん?どうしたの?』
美希『この時間に、あそこのスーパーに寄ったらやよいに会えるかな?』
美希『ミキ、久しぶりにやよいとおしゃべりしたいな』
P『あー確かに』
P『普段会う機会なんて、そうそう無いからなー』
美希『ミキ達と同い年で学校行ってないって凄いよね』
P『それだけ大変な家庭環境なんだろうな…』
美希『でも、やよいは幸せそうなの』
P『うん、そうだな』
美希『……』
P『……』
美希『スーパー行ってみようよ』
P『そうだな』
P『さてと…そろそろあのスーパーが見えてくるころだけど…』
美希『あっ』
P『ん?』
やよい『ふぇっ?』
やよい『はわっ!?』
美希『やよいー♪久々なのー♪』ギュー
やよい『美希さんだー♪お久しぶりですー!』
P『やぁ、やよいちゃん』
やよい『わぁ、プロさーんまでー♪こんにちわー!!』
P『…おや?』
?『えっと…』
P『(こっちの女の子は…?)』
やよい『ほら、かすみもご挨拶して?』
やよい『お姉ちゃんのお友達だよ?』
かすみ『こ、こんにちわ…』
かすみ『高槻かすみです…』
美希『わっ?なにこの子、かわいいの!』
美希『やよいの妹ちゃんなの?』
かすみ『……』コクコク…
美希『ミキは星井美希だよ』
美希『よろしくね、かすみ』
P『俺はプロデューサー』
P『よろしくな』
かすみ『あっ…』
x≦三ヽ x≦´  ̄ ≧<{´} ̄`ヽ
,'二二ヽ :}: / :/: : : : : : : :`丶/,ィ}}
{ ハヘヘV/: : /: : : : : : : : : : : : : \ノ
乂}_,>イ/: ::/:|: : : :|: : ||::_|: : :|: :V ハ
|:\|: : :|斗┼: |: /||: :|`ヽl: ::|: : }
|:\|: : :|_j N_|/  ̄N__ノ : |: }:|
∨=|: : :| イ什リ 什リハN/l//
{ V : | ー' ー' /: :|
\ハ: |"" ` ""j: /
. ∧|\ ` ´ /|/
_/|> r<
/ | \. l| ',_
rへ | \| ! \
/\::\| ,へ | >、
{--、 ハ:::ハ / O\| / ∧
かすみ『はい…!よろしくおねがいしますっ!』
美希『かすみは姉妹で何番目?』
かすみ『えっと…私とお姉ちゃんで…』
やよい『あっ、うちは後は弟が3人です!』
美希『わぁ…7人家族なんだ…』
P『そりゃ大変だな…』
かすみ『だから、今日は学校を早退してお姉ちゃんのお手伝いを…』
やよい『もー!ちゃんと学校は行かなきゃ、めっ!だよー!』
P&美希『……』
やよい『あれ?お二人ともどうしたんですか?』
P『…いや、ちょっと耳が痛くてね』
美希『お願い。何も言わずに今日も手伝わせて』
やよい『えっ?えっ?』
かすみ『?』
P『(こうして、学校をサボってやよいちゃんの手伝いをした…)』
P『(純粋な目が痛かった…)』
【何も反省していない】
P『さて!今日は体育祭だ!』
P『……』
P『去年もこうやって意気込んでた気がする…』
美希『意気込むだけなら誰でも出来るの!』
美希『ミキ達にしか出来ないことがあるはずだよ!』
P『星井さん…!』
美希『プロデューサーくん…!』
P&美希『サボろう!!』
P『それじゃあ、やよいちゃんにでも会いに行くか』
美希『うん』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『これは一大事だ…』
P『やよいちゃんが出没するルートを辿っているはずなのに…』
美希『やよいに会えないの…』
P&美希『……』ズーン…
美希『あっ、でもでも、偶然かすみと会えるかも!』
P『その手があったか!』
美希『…なんか犯罪者みたい』
P『確かに…』
美希『うーん…まだお家にいるとか?』
P『もしくは買い物が終わって家にいるかだな』
美希『それってお家まで行けば良いんじゃないの?』
P『突撃お宅訪問か』
P&美希『……』
美希『アリかも』
P『アリだな』
美希『やよいのお手伝いするの!』
P『学校なんて知らん!』
かすみ『…あれ?』
P『おっ、かすみちゃん』
美希『今、帰るとこなの?』
かすみ『そうですけど…』
かすみ『こんなところでどうしたんですか?』
P『俺達は今から、やよいちゃんに会いに…』
美希『かすみ達のお宅にお邪魔をするところ…』
かすみ『今日って765学園の体育祭ですよね?』
かすみ『お姉ちゃん、お二人の応援しに行くんだって…』
かすみ『さっき765学園に…』
P&美希『……!?』
かすみ『体育祭、もう終わったんですか?』
P『…星井さん』
美希『…ミキ達にしか出来ないこと、見つけたの』
P『またな、かすみちゃん!!』ダッ…!
美希『気をつけて帰ってね!!』ダッ…!
かすみ『えっ?えっ!?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やよい『(プロさんも美希さんも見当たらないなぁ…)』キョロキョロ…
やよい『(もしかして、今日お休みなのかな…?)』
やよい『(だとしたら残念…)』
やよい『(お弁当、作ってきたから3人で食べようかなーって思ってたのに…)』シュン…
『ただいまより、二人三脚を開始します』
『出場ペアは入場門まで…』
小鳥『プロデューサーくーん!?美希ちゃーん!?』
小鳥『あぁ、もう!?またサボり〜!?』
小鳥『二人とも運動出来るのに、なんでこんな時まで〜!!』
美希『…お待たせ!!』ザッ…!
P『…どうやら間に合ったみたいだな!!』ザッ…!
小鳥『えっ!?』
小鳥『ふ、二人とも…!?』
美希『小鳥!入場門はどこ!?』
P『俺達がサクッと1位を取ってきますよ!』
小鳥『…!』
小鳥『ふ、二人が意欲的になるなんて…』
小鳥『やっと私の想いが二人に伝わったのね…!』
小鳥『先生…嬉しいっ…!』グスッ…
P『あっちみたいだな!』
美希『行くのっ!』
やよい『あっ…!』
やよい『(プロさんと美希さんだー!!)』パァッ…!
【きまぐれ覚醒モード】
真『ヒーロは遅れてやってくるってやつ?かっこいいね!』
響『それでも自分達には勝てないぞ!』
P『真…響…!』
美希『甘くみないで欲しいな』
美希『ミキは今、覚醒モードなの』
美希『適当にやって何でも出来るミキが本気を出したら、一体どうなると思う?』
美希『プロデューサーくん、付いて来れるよね?』
P『当然』
真『へへっ、言ってくれるねー!』
響『相手にとって不足無しだなっ!』
『それでは位置について…』
P&美希『……』ザッ…!
真&響『……』ザッ…!
やよい『……』ドキドキ…!
『よーい…!』
パァン!
真&響『せーのっ…いち、にっ!』ダッ…!
P&美希『……』ダダダダッ…!
真&響『…えっ!?』
真『(か、掛け声無しで全力疾走!?)』
響『(に、二人三脚で、そんなのアリなのかー!?)』
やよい『わぁっ…!!』
やよい『プロさーん!美希さーん!頑張ってくださーいっ!!』
P&美希『…!!』
P&美希『いっけぇぇぇぇぇっ!!!』ダダダダダダダダ…!
『1着は赤組。プロ、星井ペア!』
ワァァァァァッ…!!
P『まぁ、ざっとこんなもん!』
美希『なの!』
響『あんなの反則だよー!!』
真『でも、紐で結んだ足並みは綺麗に揃ってたから文句は言えないよ…』
P『そんじゃ、行くか』
美希『うん』
真&響『えっ!?まだ退場の合図は…!?』
やよい『お疲れさまでーすっ!』
P『やよいちゃんっ!』
美希『やよいっ!』
やよい『お二人とも、すーっごくかっこよかったですっ!』ニコニコ
P&美希『……』
P『星井さん』
美希『言いたいことはわかるの』
P&美希『この笑顔が見たかったってね』
やよい『う?』
P『(こうして今年の体育祭は俺と星井さんが大暴れして幕を閉じた)』
P『(やよいちゃんが作ってくれたお弁当はとても美味しかった)』
【やよいだって甘えたい】
P『あー…毎日あっついなぁ…』
P『……』
P『こういう日はコンビニでアイスでも買って…』
P『…おや?あれは…』
やよい『うーん…でもでもー…やっぱり贅沢は良くないよねー…』
P『(やっぱり、やよいちゃんだ)』
P『やよいちゃん』
やよい『はいっ?』クルッ…
やよい『あっ!』
やよい『プロさーん!こんにちわっー!』
P『こんにちは』
P『やよいちゃんもアイス買うの?』
やよい『あっ…』
やよい『え、えっとぉ…』
P『…?』
やよい『さ、さっきまではそういう気分だったんですけどー』
やよい『でも、今はそうじゃないかなーって…』
P『(目が泳いでる…)』
P『(…そっか)』
P『(高校に入ってない大家族の長女…)』
P『(無駄遣いはしないように…ってことか…)』
P『……』
P『やよいちゃん』
やよい『はい?あ、ご、ごめんなさいっ!ここ邪魔ですよねっ!』
やよい『さぁ、どうぞどうぞー!』
P『どれが食べたい?』
やよい『……』
やよい『ふぇっ?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やよい『あ、あのっ…!やっぱりお金…!』
P『良いよ良いよ』
P『一つのアイスを二人で半分こなんだからさ』
やよい『で、でもー…』
P『ほら、それよりも早く食べな?溶けちゃうよ?』
やよい『はわっ!?』
やよい『……』
やよい『ううっ…!ありがとうございますっ…!』
やよい『いただきまーすっ!』ヒョイ…
P『はい、どうぞ』
やよい『あむっ…』モグ…
やよい『〜っ!!』
やよい『つめたくて、おいしい〜…♪』
P『(かわいいなぁ)』
やよい『えへへ…♪』
やよい『プロさんとアイスを二人で半分こして食べるなんて…』
やよい『なんだか、妹になった気分っ…♪』
P『ん?』
やよい『……』
やよい『…お兄ちゃん』
P『……』
P『えっ?』
やよい『はい、あーん?』スッ…
P『……』
P『えっ?』
P『(こ、これは…!?)』
P『あ、あーん…?』ンガッ…
やよい『あーん♪』ヒョイ…
P『あむっ…』パクッ…
やよい『えへへー♪』
やよい『おいし?』
P『(こ、これって間接…キスだよな…?)』ドキドキ…
やよい『…お兄ちゃん』
やよい『私にも、あーんしてね?』アー…
P『…!?』
_/ ̄`ヽ
|: :{: /: : ヽ: : >、
∧八{:rヘ>< ̄ ̄ ‐- .
/: :.〉''"´ ̄ ̄`ヽ: : : : _`ー--、 ,r=ミx
{:/: : : : : : : / : : : : : : : \: : : :.\/:./ ̄`ヽ
// : /.:.:.:. :/: /: : : : ハ: : : :小: : : : : Y´-──--{
/'.:.:./:/.: :.:.:./: /: : : : / l: : ..�}: :ヽ: : 廴}⌒ヽ\:.ハ
/:.:.:./:/.: :.:.:./: /l: .:.:.:./ 八,′|:.|: : : l: :廴}`ヽ.:.\\ハ
/: : : l::レ'⌒メ、: l l: : :./ /: : : : :|:.|: : : |: :》、}: : :}: : : V气
/: : : : レ─'´ └┘|:.:./_/: : : : :./ :|: : : |'´人} : 八: :.�: 入
_/ヽ__ へ l:.:.:.:. : { _、  ̄ ./`ヽ: : ./: イ: : : :|彡イ: :/:.:.)) �(.: : l
. /´ `´ __ ヽ.__ |: : : : ,'z'´ ̄ヾ __ \: : :V://.: : :..:.レ': :| /: :((: : ノ: : )./
/ / }\_} \ |: :l: :/ ;;;;;; ' ==ミx \//': : : : /:.|.:.://: : :.:.): : : : :./
. / `--┴-、`ー´}: :|:.{ ,r‐‐、. ヾ /: : : : :/: /彡' : : : : : : .:.:./
'"´ ,r'¨¨¨´`¨¨´:.:.|∧ l {ハ ;;;;;;; ∨: : :. :./: /イ: : : : : :/:.:.:./
,. '"´ |: :|:j∧. l } /: : : : ://j/}: : : :.:./.:./
'"´ |: :ト、{ {\ ヽ_.ノ /: : : : : ' {:. : :.:.//
レ'i乂Nニ_> _____ /: /// .\ 八(
/ /: :/〃 __.} -=彡'/イ:/ ヾ《: }
/ l: :.l〃 { (____/>.》、__ ノ:)ノ
ヽ 人:,《 `ー───‐´ 〃' へ ///
ハ /: :/〈 `ヽ メ// ヽ ヾ((
| |': : :〃: :`ヽ ‐-----‐'´〃 ハ ヽ
| l: : 〃: : : : : : : :ー‐┬‐‐'〃 l
| |: 〃: : : : : : : : : : .:.:.|: :.:〃 -─ }
やよい『あーん♪』
P『……』ヒョイ…
やよい『あむっ…♪』ングング…
やよい『う〜んっ!!』
やよい『やっぱり暑い夏はアイスで決まりですっ!』
P『(やよいちゃん…大家族の長女だから甘えたい願望があるのかな…)』
P『(でも同い年の子にお兄ちゃん呼びされるのは…いや、うん…)』
P『(……顔が熱い)』
【ちょっと鈍感さん】
美希『もうすぐ修学旅行だよ』
P『そうだな』
美希『やよいにお土産買ってあげようよ!』
P『おお、それ良いな』
P『何が良いかな?』
美希『とりあえずプロデューサーくんは何か形に残る物を買ってあげないとダメ』
P『俺は?』
美希『うん』
美希『やよい、きっとすっごく大切にすると思うな』
P『(なんで俺は形に残る物じゃないとダメなんだ?)』
【天使がいないと問題児】
P『今日から修学旅行だ!』
美希『行き先はどこ?』
P『聞いて無かったなぁ』
美希『ミキもミキも』
小鳥『沖縄ですっ!早く搭乗口まで行って!』
【この人も色々問題ある】
P『(初日はクラスで団体行動だ)』
P『(そして、今はバスで行動しているわけなんだが)』
小鳥『皆さま、左手をご覧ください♪』
小鳥『あちらに見えますのが沖縄が誇る美ら海でーす♪』
P『(なんで小鳥先生がバスガイドやってるんだろう…)』
美希『…zzz』
【だってミキ、ただの女子校生だし】
P『今日は自由行動の日だ!』
美希『やよいへのお土産、買った?』
P『いや、これから買うつもりなんだ』
美希『えっ?なになに?何買うの?』
P『服を買ってあげようかなって』
美希『服?』
P『ほら、やよいちゃんがいつも着てるトレーナー…』
P『だいぶ襟のとこ、くたびれてきてるだろ?』
美希『確かにそうかも。長いこと着てるんだろうね』
P『大切にしてるのは良いけど、やよいちゃんも女の子だから着飾らせてあげたいなと』
P『だから買ってあげるなら服が良いかなって』
美希『うーん、悪くは無いと思うんだけどねー』
P『なにか問題がありそうか?』
美希『あっ、ううん。やよいは喜んでくれると思うの』
美希『でもね、普通に考えたらさ?』
P『ん?』
美希『男の子が女の子に服を買って着せてあげるって、なんだかHかも』
美希『付き合ってるならなんの問題も無いと思うけど』
P『…そういうもんかな?』
美希『アイドルじゃないから、わかんないや』
P『(うーん…やっぱりエプロンとかにしておこうかな…?)』
P『(こうして沖縄での修学旅行を満喫した)』
【やよいも実は会いたがってた】
P『さて今日は日曜!明日は修学旅行休みだ!』
P『お土産も渡したいし、こういう時こそデートに誘わないとな!』
trrrrrrrrrr…
ガチャ…
やよい『はい、高槻ですっ!』
P『あっ、プロですけど…やよいちゃん?』
やよい『わぁー♪プロさんっ♪なにかご用ですかぁ!?』
P『明日なんだけど時間あるかな?』
P『一緒に動物園行かない?』
やよい『んーと…明日ですか?』
やよい『えっと…はいっ!大丈夫です!』
P『あっ、良かった。じゃあ明日バス停で待ち合わせってことで良いかな?』
やよい『はーい!えへへ♪楽しみだなぁ♪』
P『(っし!)』
【となりのねこ】
P『(さて…やよいちゃんは…)』
やよい『あっ!おーい!おーいっ!』フリフリ…
P『やよいちゃん』
P『ごめん、待たせちゃったかな?』
やよい『いえ!全然ですっ!私も今、来たところですから!』
P『そっか、それなら良かったよ』
やよい『それじゃ、いきましょ?』
-‐- 、
___ . イ__ /: :.\
.ィf⌒ヽ '"´: : : : : '"´ ̄ >く__: : :\
升十xヘry'´. : :ミx.. : : : : : : : : ´: : :.:}\ト、\: :.:\
|: : : : ry/: : : : : : : : : : : : ⌒ :、/: :.:.′: ヽ 〉:.:\:. :.\
|: : : r y′: : : : : : : : : : \: : : :\/:..:.:}l: :l:ヽ. :. :.ヽ.:.:.:.\
|: : : レ′: : : : : : : : : : : :. :.:\: : : :\/,′!:ハ\: : : : : : : ヽ
',: :./: : /: : : : : : : : :ヾ . : : :.:.:.\: : : :゙ ,:..:l: : :ト、 \: : : : : : :.)
. y′ .′:.|: : : :.|: : : :.|:! ト、: : : : :ヽ. : : :V: : : ト、\: `二ニ=-::: ┐
. ′:.:.l: : : l!: : : :|: : : :.l:l:.l: :.\:.ヽ : :. : : :.'.: :} |: :`二ニ==---:::: :.::.ノ
l: : |: |:.i : |l: :. :.:|: : : :.|:!:レヘ⌒ヽ.ト、: |: :. :.:V .:!、:.:. : : : : :.___):`)
|.:.:.|: |:.|:.:.|:!: : : ト、:. :.:l:|:ト、_xッ==ミ|! !: :. :.:.|:.:八\: :. .イ:./: : :/
|:.:.:|: |:.l: : Y⌒ :'.. \从j レiし:::.j}| ト、: : :.レ′ `¨¨´ l_{: : :.:く
|:.:.:|: ト、\_〉`ー┘ V(/_ソ| l '.:.:.:| `7/
‐- |.:.:.|: ヽ.:ト、 x≠z '''''' j/ ハ:.:.i⌒ヽ (
\'. : '. :. :.'. Y′ , イ│:.l>ヘ
. \:.:.ヽ. l. 人''''' 、__, '`ー‐'′┴┴┐´ ̄ `ヽ
. \ノ:.ヽ>`¨¨¨¨¨´ /  ̄ 、}
\ \ノ __ '"´ ./ ̄ `ヽ.\
. \ `¨´  ̄\/ /′ ', .〉
⊂ > J \ / / }
. .′し ( ・ ) ( ・ ) V: : / } .V
⊂ , _ .=====キv′ ′ ',
二二ニニ=== `¨´ -‐< /
l^Y¨¨ _┐ ___ / ,.ヘ \_〈 |
. /Y / ̄ ) '"´ ` 、 て二二 ヽ ゙ ,\_ |
│.| ´ 7 / ⌒ ⌒ \ `ゝ 〉 〉 `ヽ
やよい『ねこ、つかまえましたー♪』
P『(俺達は今、いぬねこふれあい広場にいるわけなんだが…)』
P『ソイツって、ねこなの?』
やよい『ちがうんですか?』
P『いや、違うのかと問われれば…』ジッ…
ねこ『…!!』
P『……ねこだな』
ねこ『…!?』
【ずっと大切にします!】
やよい『今日はほーんとに楽しかったですっ!!』
やよい『また良かったら、お誘いして欲しいかなーって…///』モジモジ…
P『うん。また誘うよ!』
やよい『うっうー!ありがとうございますー!』
P『あっ、そうだ。修学旅行のお土産』ガサゴソ…
やよい『えっ?』
P『受け取ってくれるかな?』
やよい『これ…貰っちゃって良いんですか?』
P『もちろん』
やよい『…ありがとうございます…ずっと大切にしますっ…!』キュッ…
P『(良かった。凄く喜んでくれたみたいだ)』
【賞品が食材だったので】
P『今日は文化祭だ!』
美希『どうする?屋上も保健室も空いて無いよ?』
P『とりあえず適当に見て回らないか?』
美希『うーん。なら、そうしよっか』
P『じゃあ、料理部にでも行こう』
美希『そういえば結局、やよいへのお土産ってエプロンにしたんだっけ?』
P『あぁ、そうだよ』
P『ほら、あんな感じの』スッ…
美希『ん?どれどれ?』
部員『もやしを使ったお料理バトル…制したのは…』
部員『Aコーナー!高槻やよいさん!』
_
≠: ̄: ヽ. _ _ ≠.: : : :\
/: : : : : ≠斗==`-´=ミx:ヽ: : : : : :ヽ.
,......∠ -:‐:=:≠´: : : /: : :!、: : : :\ヽ: : : : `ゝ、
i : : : : /: : 〃: : / ,/,/: : /||ハ :ト.: : ヽ:マミ: : : : :`ヽ.
__ .: : : /: : : /:{/!: :{:,ム-L...l」 lj +リ、i: : !N.:マ: :ヾ:.、: : : :}
. { `ヽ ヽ: ノ.: : :,' : : :ト.ノ' __ __ ヽリ:、: i: : : : :.}.: :/
ゝ. ,ハf: ̄: : : : : | : : /! ,r== =ミ:、 { : :\: : : (.:/
` ‐ 、、_: : : : : ∧: :.lΑ .´: : ' : :` ム i: : :ヽ: : : : ̄:.}
r‐-゙r―_う7:ハ: :l' ハ :'´ ̄ ̄ヽ /}゙|:l: : : : i.: : : : :/
,ノ:.;.、ハ マ´゙/`r ミハゝム、 丶. ノ /. ィ!': i!≠゙´´`.<-┐
.乂{ r': :! ' / / f ー'ヘメ、>。. .。<≠ /.:/ハィ′` ` /: :l
乂ム\ `ヽ!ゝマ `:/∧: ̄ :∧《 .ンイ≠ .ィリノ
 ̄ `ヽ !:、r‐-'/_ ヘ...../ ハ.マ斗:i′ ,ィ ´)ノ
| |: :l {ィ!  ̄`冖‐´ハ}! !:.! ´.ハ ´
x! !: :| ` r:゚ニ゚:i. ´.ハ:| |メ、
{:.| lヽ:! ゞゝ:ク l: :| |: :}
やよい『うっうー!やりましたぁ!』ピョン!
美希『あのエプロン、中々良いと思うな』
P『着ている子も可愛いしな』
美希『うん、やよいそっくりで可愛いね』
P『うん、本当にそっくりだ』
やよい『あっ、プロさーん!美希さーん!!』フリフリ…
やよい『遊びにきましたー!!』
P&美希『……』
P『体育祭の時の失敗を学んだな、俺達』
美希『ふふん。トーゼンなの』
P『(このあとはやよいちゃんを引き入れてテンションが高くなった俺達は時間いっぱい文化祭を満喫した)』
P『(こうして2年目の文化祭は終わりを告げた…)』
【クリスマス1人でしょ?】
P『ウィンドウショッピングも久々だなぁ』
P『しかしもう街はもうクリスマス一色って感じだな』
伊織『あら…?』
P『ん…?』
伊織『テスト前日におでかけなんて大した余裕ね?』
P『なんだよ…お前だってそうだろ?』
伊織『あら?この伊織ちゃんを甘くみないでくれる?』
伊織『私はアンタと違って常に成績上位者なのよっ!』
P『なっ…!?』
P『(流石は良いとこの令嬢…教育はバッチリか…!)』
伊織『にひひ♪』
伊織『だから、こうしてクリスマスプレゼントをじっくり吟味出来るってわけなの』
伊織『おわかりかしら?』
P『クリスマスプレゼント?』
伊織『ほら、もうすぐ水瀬家で開催されるクリスマスパーティ』
伊織『もしかしてチケット手に入れて無いわけ?』
P『クリスマスパーティ…』
P『(そうか…そういうのもあるのか…)』
P『(…もしかしてパーティと称すれば高槻家に遊びに行けるんじゃないのか?)』
伊織『……』
伊織『あぁ、もう。見てられないわねー』
伊織『どうせアンタのことだからクリスマス1人なんでしょ?』
伊織『しょうがない…そんな惨めなアンタに…』
伊織『伊織ちゃんから早めのクリスマスプレゼントをしてあげるわよ!』スッ…
P『えっ?』
P『クリスマスチケット?』
伊織『た、またま1枚余ってたのよ!』
伊織『暇だったら…来れば…?』
P『……もしかしたら行くかも』
伊織『はぁ!?なにそれ!?』
P『(チケットは嬉しいが、やよいちゃんと過ごしたいんだよな)』
【なによー!?1人じゃないわけー!?】
P『さて、期末テストですよ!期末テスト!』
P『……』
P『まぁ、可も無く不可も無くだな』
美希『ねぇ、クリスマスどうする?』
P『星井さん』
美希『でこちゃんからパーティのチケット貰ったんだけどさ』
P『星井さんも?』
美希『プロデューサーくんも貰ったんだ』
P&美希『……』
P『やよいちゃんにアポ取ってみるよ』
美希『オッケーだったらチケット返そっか』
伊織『惨めになるから、やめてよ!?』
P&美希『うわっ!?』
【1人どころか大人数】
やよい『クリスマスパーティですか?』
P『うん。もし良かったらでいいんだけど』
P『俺と星井さんで食材とか飲み物持って行くからさ』
P『やよいちゃんや、その兄弟達と一緒に過ごせたらなと思って』
やよい『……』
やよい『えっ!?私のお家で!?』
P『う、うん…やっぱりダメかな?』
やよい『い、いえ!そんなことっ!』
やよい『そのっ…プロさんや美希さんが遊びに来てくれるってことを聞いたら驚いちゃって…』
やよい『……』
やよい『私達と一緒に過ごしてもらっていいんですか…?』
P『もちろん!』
P『(こうして今年のクリスマスはやよいちゃんの家でパーティをすることになった!)』
【家族と過ごすクリスマス】
P『さーて!クリスマスですよ!クリスマス!』
美希『ありがとう、かすみ。お迎えに来てくれて』
かすみ『いえ、そんな』
かすみ『お姉ちゃんや弟たちもそうですけど…』
かすみ『私も今日のこと、楽しみにしてましたから』
美希『えへへ♪そっか♪』ナデナデ…
かすみ『えへへ…♪』テレテレ…
かすみ『ところで今日のお夕飯って一体なにを買ってきたんですか?』
P『あぁこれは料理してみれば…』
美希『わかるの!』
かすみ『?』
ガチャ…
かすみ『ただいまー』
P&美希『おじゃましまーす』
?『あっ、もしかしてお兄さんが姉ちゃんの彼氏?』
P『えっ?』
かすみ『こらっ!失礼なこと言わないの!』
かすみ『まずはご挨拶でしょ?』
?『わかってるよー』
長介『あっ、どうも。高槻長介です』
長介『多分前にお兄さんと電話で話したの俺です』
P『あの時の……あぁ、俺、プロデューサー』
美希『ミキもはじめましてかな』
美希『ミキは星井美希だよ』
長介『うわっ…!?すっげー美人…』
長介『えっ?付き合ってるの?』
かすみ『長介っ!』
美希『そんなことないよ?』
P『まぁ、そうだな』
かすみ『えっ?』
P『ん?どうしたの?』
かすみ『い、いえ…』
かすみ『(恋人同士なのかと思ってた…)』
P『?』
P『そういえば、やよいちゃんは?』
かすみ『あっ、今日の仕度をしている最中かと…』
美希『それならミキ、手伝ってくるね』
美希『お夕飯の食材、やよいに渡さなきゃ!』ダッ…!
P『お、おい!人の家で走るなって!』
P『…全く』
かすみ『あのー…プロさん?』
P『ん?』
かすみ『その…美希さんとは付き合ってなかったんですね…』
P『え?』
長介『なんだよー。結局自分も気になってるじゃん』
かすみ『こ、これは…!』
長介『まぁ、そうなるよな』
長介『なんてたって姉ちゃんの…』
かすみ『ぷ、プロさん!私達も早くっ!』グイッ…!
P『わっと!?』
長介『あっ、待てって!追いてくなよー!』
P『(…なんなんだ?)』
かすみ『(ますます応援に熱が入るっ…!)』グッ…!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
浩太郎『ねぇねぇ、次はこのゲームで…!』
P『おっ、懐かしいな。よーし…』
やよい『お夕飯の用意できたよー!!』
浩太郎『あっ、ご飯の時間だ』
P『やよいちゃん』
やよい『あっ、Pさん…///』
P『メリークリスマス』
やよい『あ、うっう…』
やよい『メ、メリークリスマース…///』モジモジ…
美希『やよい、お鍋持ってモジモジしてたら危ないよ!』
やよい『は、はわっ!?す、すいませんっ!』ペコ…
美希『お辞儀しようとしなくても大丈夫だから!』
P『あはは…』
x‐==‐- . _
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>-ヽ、_ ,.ィ:.> .
/:.:.:.:.:.:.::.:_;,.≠:.'':.“¨“:.'':.:.=‐ ._ _,,.:才:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`-―
,,r≠:.:.:.:, イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:..、+、:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
,イ:.:.:.:.:.;,イ:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:マヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
{:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.,イ:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:マヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
l:.:.:.;イ:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.マ} ̄`:.:、‐:.、:.:.:.:
x=\ _ ,!:/:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./⌒:./:.:.:.:.:.:.:.:.:/´ ̄`:.ト、|:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.マヽ:.:.:.:\:.:.:.:..
. {. X .ヽ. /:,':.:.:.:.:.:.:.:.:.;':.:"_,,. -、L. - =、:/L:.:_:.:.:.:.:.:,'ヽ:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.';.:.:.マ}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
〉 、 \ヽ=x 〈:.;':.:.:.:.:._」 -'''7´ _,..、 ,二ニ‐_"L:,_:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::';:.:.:マ〉:.:.:.:.:.:.:.:.
. ! ゙ヽ、ノ、.\} lヽ Vィ:''´,':.:.:.:.:.:.: / ,..ヽ '"xュ、 ゙ヽ `'、!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:./:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.
/''ト 、 )、 \.}. 〈:.:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:!,' i人! i::l!::ヘ ヘ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.}:':.リ:.:.:.:.:.:.:.:.:.
‘、 `¨).\\\-、:,':.:.:.:.:.:.:.:.:!.! {:Yリ |ノマ:::} } |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.!:./}:.:.:.:.:.:.:.:.:.
!、 _) .ヾ,\\ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.. V_' !:Ycノ ! .,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:l:.':.:ハ:.:.:.:.:.:.:.:.
. //`¨彡',//,' . . . .゙.┘}:.:.:.:.:.:.:,' ~ `¨´ .,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.l:/:.:.';.:.:.:.:.:.:.:
. ゝ'' ´>": :,',' . . . . . . . ,'l:.:.:.:.:.:.: //// ///////// . ,':,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,':.:,':.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;ィ
. }~´: : : : :l.: . . . . . . ..,'l:l!:.:.:.:.:.:. ,ィ―- 、 /////// ,':/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:,':.:.:!、:.:.:.:.:.:/:.:
/: : : : : : :.{: . . . . . . ..!. ll.';.:.:.:.:.:.:.i、 !: : : : : : : ヽ. .〃:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./:.:.:,」:.:. ̄´:.:.:.:.:.
'、: : : : : : ',', . . . . . . l. l! ∨:.:.:.:.! ヽ ヽ : : : : : : :}. '/:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:./:〃イ >:.:.:.:.:.:.:¬´
. ヽ: : : : : :.',', . . . . ..ノ. ゙ ∨:.:.:|. > 、¨ ¬、_) . 7:.:.:.:.:.::.:.//=-' \:.:_;,r‐'´
| : : : : : : ゙ー-=‐''゙ ∨:| _,,.-―'~゙ー''Tノ ,イ:.:.:.:.:.>'‐''" そ
| : : : : : : : : : : ∧ ヽ!イ : : : : : : : : }.ヘ ∠ - ''ヽ._
| : : : : : : : : : : :.∧、 ., イ´: : : : ,: : : :,. イ .ヘ.ヘ _,,...≠_ム、
. l : : : : : : : : : : : : ヘ:ヽィ": : : : : : :,:,.才´ ゙ー ニニ¨-‐'゙了´: : : :`i
l : : : : : : : : : : : : :.l :.`: : : : : : : :/ | : : : : : :ヘ
やよい『わぁー…』
美希『やよい、よだれ出てるよ』
やよい『は、はわっ!?』
長介『うわっ!?この肉、マジでうめぇ!』モグモグ…!
かすみ『このお肉、高かったんじゃ…?』
美希『気にしないで食べて』
P『こうやってパーティに参加させて貰ってることを考えたら安いもんだから』
やよい『このお肉のせいで、お鍋の仕度しながら震えちゃいましたよう…』
美希『ほら、やよいも食べてっ!』
美希『ふーふー……はい、あーん』スッ…
やよい『えっ?』
やよい『あ、あー…?』アー…
やよい『んぐっ…んぐんぐ…』モグモグ…
やよい『お…』
やよい『おいしいっ〜!!』
美希『でしょでしょ?まだまだたくさんあるよ☆』
P『長介くん!この肉は俺のだ!』グググ…!
長介『いくらお兄さんでも、これは譲れないです!』グググ…!
かすみ『お行儀わるーい!』
美希『あはっ☆』
やよい『えへへ♪』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やよい『今日はホントにごちそうさまでしたっ!』
やよい『えっと、お見送り…』
美希『大丈夫。一応この人いるし』
P『ていうか、星井さんなら何かあってもなんとかしそうだし』
やよい『で、でも…』
美希『…やよいのその気持ちだけでお腹いっぱいだよ!』
美希『今日はありがとね☆』
P『楽しかったよ、やよいちゃん』
P『来年もよろしくね』
やよい『あっ…』
やよい『はいっ!今年もお世話になりましたっ!!』
やよい『来年もよろしくおねがいしまーすっ!!』ペコッ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
美希『ねぇ、プロデューサーくん?』
P『ん?』
美希『ホンネで言うと、やよいのことはどう思ってるの?』
P『そうだな……今日のことでもう家族みたいな存在にはなったかな』
美希『ミキもそうかな』
P『それがどうかしたか?』
美希『…ミキ達の存在が、やよいを笑顔にするんだったら…』
美希『少なくともミキはずっとやよいの傍にいたいなって思ってね』
美希『プロデューサーくんはどう?』
P『…そうだな』
P『俺は…』
P『(こうして2年目のクリスマスの夜は更けていった)』
【兄弟に背中押された】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
P『さて、年賀状は来てるかな?』
P『おおっ』
P『今年もやよいちゃんから年賀状が届いたぞ!』
ピンポーン!
P『ん?誰だ?』
ガチャ…
やよい『新年!あけましておめでとうございまーす!』
P『やよいちゃん!?』
やよい『あの!新年のご挨拶にきました!』
やよい『なので、良かったらその〜…』モジモジ…
やよい『ご一緒に初詣はいかがですか!?』
P『あ、あぁ…うん…』
P『行こうか…』
やよい『ホントですかぁ!?やったぁ♪』
P『(やよいちゃんが来てくれるなんて夢にも思わなかったよ)』
【お嫁さん…ですか?】
P『おせちはもう食べた?』
やよい『あっ、はい!』
やよい『って言っても、私の手作りなんですけどね…えへへっ…♪』
P『えっ?おせちも作れるんだ、やよいちゃんって』
やよい『あっ、でもでも…そんな大したものじゃあ…』
P『凄いなぁ。やよいちゃんは将来、良いお嫁さんになれるよ』
やよい『えっ…』
やよい『…良い、お嫁さん…?』カァァッ…
P『ん?』
P『あ…』
やよい『…///』モジモジ…
P『お、お参り行こうか!?』
やよい『はい…』
やよい『あ・な・た……えへへー///』
P『(…かわいいなぁ)』
P『(今年も1年、頑張るぞ!)』
【もしかしなくても、そうです!】
P『今日はバレンタインだ!』
美希『いたの』
P『あっ、星井さん』
美希『ミキはあげないけど外』
P『えっ?』
美希『じゃあね…あふぅ…』
P『(外って…まさか…)』
やよい『……』チョコン…
P『やよいちゃん!』
やよい『あっ!ぷ、プロさんっ…///』
P『もしかして…』
やよい『もしかして、です…///』
やよい『頑張って作ったので食べてくださーいっ!』ダッ…
P『あっ!?…行ってしまった…』
【ときメモ主人公の必殺技。誕生日スルー】
P『さて、ホワイトデーもやよいちゃんに返して…』
P『これで心おきなく3年生に…』
美希『ねぇ、プロデューサーくん?』
P『ん?どうした?』
美希『やよいって「やよい」だから、きっと3月生まれだよね?』
美希『誕生日、もう過ぎちゃったかな?』
P『……』
P『…いや!まだ間に合う!』
美希『あっ!じゃあじゃあ…!』ワクワク…
P『学校サボって、やよいちゃんの誕生日プレゼント買いに行くぞー!』
美希『おー!』
P『(危ない…忘れてた…)』
【最高のお友達】
P『ふぅ…』
P『(星井さんと一緒にやよいちゃんに誕生日プレゼントを贈ってあげたけど…)』
―――――――
――――――
――――
やよい『う、うあああぁぁぁん…!!』
美希『えっ!?ど、どしたの?』
P『もしかしてプレゼント…気に入らなかった…?』
やよい『…っ!!』フルフル…
美希『じゃあ、どうして泣いてるの?』
やよい『だっでぇっ…!』
___ _
__ _,rァ': ´: : : : : : : : ”¨:丶、_ __,,.. ..,,_
/: : :_rク′: : : : : : : : : : : : : : : : : :\L,_: : : :\
/: : : :rク′: /:_ : : : : : : : : : : : : : : : : : \L, : : : :\
/: : : j7′ : // : : : : : : : : : : : : : : \: : : : :V: : : : : : :.
: : : : /: : : : /′: : : :/; : : : : : : : : : : : : : :, : : : :'v: : : : : :}
{: : : :/: : /: /: : : : ; :/ ′: : : : : : : \: : : : ′: : : ; : : : : :,
\/: : /: /: : : : /:/: :| : : : : : | i : : : : : : : : i: : : : : : : : /
j): / : ' : : : :/:/:! : | : : : : : |_i: : : : }: : : :.|i: : : :!: : :/
,灯 j: : l: : : :/_」斗:' |: : : : : :厂\___}: : : :.|i : : :|: : {
_,//: | i| :i:l:i: : :|∧:/__;八: : : :/ j/‐-} |i: : : :.|i : : |: : : :\
〈: : | i| :i:l:|: : :|i_,」L./ ^⌒ ァ=‐-ミ|i : : :亥 : 八: : : : : ;
_,.≧.,i|_:i:l:|: : :|{f^⌒tぅ 〃 とつ: : :| }/): : : : : /
( ( (丶_〉从: :とう.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i: : : jイ \:} ; /
〈\\\`¨” ̄ \ ; 八: : :爪 V/
{\ ____ ト, ⊂-‐ ⊃ /小: : ;少 ′
;: :厂/ (__}_ / {(≧: .,__ ,. <ニニ}: :/′ |、
ノノ {__ }_ __//\\ニニニニ/,′/ |\:.__,
 ̄ ! {^ ー ' ノ ) ”¨ニ¨” /: : { |
:, \___ イ /l , //jノ |
| 、 `汽/, | {__ // / { , / ,
| \ __/ | j⌒い,} / } / / ,:′
| | | {(ノヘ }′/ /{
やよい『お二人がらっ…お誕生日プレゼントを貰えるだなんて…』
やよい『わだし…すっごい、だいじに思われるなぁって…』グスグス…
やよい『わぁぁぁぁぁんっ…』
美希『……』
美希『なんだか、こっちが泣けてくるの…』グスッ…
P『(星井さんとやよいちゃんはもうすっかり親友同士だな)』
【ずっと一緒にいられたら】
P『さて、やよいちゃんの誕生日を祝ってたら春休みが終わったぞ!』
P『ついに最上級生か…』
小鳥『ええ。最後の1年よ』
P『小鳥先生…』
小鳥『女の子の交友関係は把握してる?』
小鳥『いつまでもみんな仲良しだと良いわね♪』
小鳥『というわけで、今年も私が担任です!』
小鳥『最後まで面倒見てあげるからよろしくね!』
【まるで成長していない】
P『さて担任は変わらずともクラスは変わった…』
P『誰か知っている子は…』
P『あっ…』
P『星井さん!』
美希『プロデューサーくん!』
美希『サボる?ねぇ、サボる?』ワクワク…
P『よしっ!行くか!』
美希『おー!』
小鳥『お願いだから始業式ぐらい最後まで学校いてよー!!』
P&美希『わっ!?』
【となりのねこの主題歌】
P『朝のジョギングも久々だなー』エッホ…!
?『あーるこー♪あーるこー♪わたしはげんきー♪』
P『(おや?どこからともなく、甘ったるい歌声が…)』
P『って、この声…』
,.、,...、
__ ,=.、 /:.:':.;ノ'´:,`:.ヽ
,.ィ':.:´:.',:.:.:` ̄`ャ/:.:.:.:.:.:.:.、::..
/:.:./:.:;:.:.:i.:.:.:.i:.:.:.{:.:.;.:.:.:.:.!.:.:.i.:.:.:`ヽ
ヘ:rヘ;/.乂!:.:.:.:i:.:.:.:Y:.:.:.:.:.j:.:.:':.:.:.:.:.:.:.〉
/:i _ };.:.:.:.!:.:.:.:` ̄ソ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:)
,' ノ `ヽ .!,':.:.:.:!、.:.:.:.:(:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;ノ
.':i , -、 j:.:.:.:.:iノ.:.:.:.:.:ノヽ:.:.:.:..:<
!:.ヽゞ.ノ ./ィ:.:.:.:.!:.:.:/j:.:.:f´:.:.:.:.:.:iリ
'、:.ゝ-‐ / !:.:/リ,j_)、(/{:'Y(:.:/):ノ
∨! ._/_)、!/-!´ `ヽ` ゞ
__ _ >'リ´ ! ,::.i' > '´ ̄-ァ、
__, ァ-‐-f´  ̄ :..、 , -〃!,__>〃 / `ー、
三三、 ̄ .j ! ` ー-// ii // ,' ,...:´:'ヽ-- 、
. `彡'´7_ノ´`ー‐人____...::::::j:;'. lj // / ,.::': ´ `ー- __
 ̄.}i 〃 ( .:' )- 、
}i ,',' .. ,.:ィ-───---==-- ___/ /ー--==、
∨'r-'_ヽ `:::´ i `ー- '`ヽ ュ_. 三'
,'___f´ijヾ:.. | ヾ,  ̄
,′ !¨フノ', |
,′ `¨ .', !
{_,.-==-=----`- 、 .}
j´ ヾ/
;' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽノ
,' _ ,イ
i' jヽ!_,) / .',
,' ゙くi,.r' ',
,' ∧
/`ー---===二二二 .',
/ , '´ ̄ ̄ヽ  ̄ ̄`.{
'′ ./ ∧ ∨
,.′ / ∧ ゛、
, ' ., ' ゛、. ヽ
/ .∧ ヽ ∨
__ .j < ̄ `< ̄ `ヽ 丶 ',_
´  ̄ ̄ ̄ `ー- ・ `ー-ャ, ∧ /´ ∨
. , ´ , ) ',´ ∨
. ,、_ _, ′ `ゝ、 ーt-y' ∧ ',
..乂  ̄ ̄ ` 、 , /´ /. \ `}
,ゝ j! ) ,.、_/ ` ´ l ノへ
.. `ヾ,___>'弋.. /__. , ´¨ 〈../ ,.イ
. ´>--ァ 〆´ { ./ ノj〈_/ )
i ._..,ィ´`¨´/ r、彡' /ノ
} ̄イ / {_」______ノ ̄
やよい『あるくのーだいすきー♪』
P『…やよいちゃん』
P『って、あれ?やよいちゃん、犬飼ってたっけ?』
響『おっ、デューサーじゃないか!』
P『おお、響』
響『ジョギングか?良かったらこれから一緒にいぬ美の散歩でもどうかな?』
響『デューサーの知らない子も一緒だけど…』
P『あぁ、そういうこと』
響『ん?』
P『(あとで聞いた話だと、響とやよいちゃんはやよいちゃんがいぬ美に構ったのをキッカケに最近交流が出来たらしい)』
P『(意外な交友関係を知れたな)』
【事前に言っておけばサボリじゃない】
P『さぁ、学生生活最後の体育祭だ!』
P『…不思議だ』
P『これだけ意気込んでもサボろうって選択肢も浮かんでくる…』
美希『でも、去年学んだよね』
P『あぁ、サボるなんて言語道断だ』
小鳥『あなた達…』ジーン…
美希『眠たいから早退するの』
P『頭痛が痛いので帰ります』
P&美希『じゃあ、行こうか?』
やよい『お二人とも大丈夫ですかー…?』
小鳥『……』
小鳥『ええっ!?ちょっとぉ!?』
P『(こうして学生生活最後の体育祭は幕を閉じた…)』
【そろそろ怒るわよ?】
小鳥『はいはーい!期末テストの結果発表ー!』
P『おおっ…!』
P『無駄に家庭科のテストが満点だ!』
小鳥『やるわねー♪』
小鳥『担任名利に尽きるわ♪』
P『ありがとうございます!』
小鳥『美希ちゃん、漢字書き問題「合挽き肉」だけ正解って…』
美希『やよいの影響なの!』
小鳥『わかってるわね?補習よ?』
美希『や!』
小鳥『いや、やじゃなくて本当に卒業出来なくなるわよ』
P『(小鳥先生、声と目が本気だ…)』
【ミキは女の子だから無理なのに!】
P『(とある夏の日、俺と星井さんはやよいちゃんの家へと遊びに来ていた)』
美希『へぇーお家でお野菜育ててるんだぁ』
やよい『はいっ!この時期は、もやしそーめんとかおすすめですよ!』
やよい『今からお二人の分のお昼ご飯も作っちゃいますね!』トテテ…
美希『…お嫁さんにほしい』
P『奇遇だな。俺もだ』
美希『ずるいっ!』
P『なにが!?』
【近所の大学でも探して入学してね♪】
P『今日から新学期だ!』
小鳥『はいはーい。進路相談の時間よー』
P『あっ、はい』
小鳥『まぁ、そんなのどうだっていいわね』
P『!?』
小鳥『あなたの成績なら行くアテはありますし』
P『そ、そんなアバウトな…』
小鳥『それよりも大切なのは女の子との関係でしょ?』
小鳥『良い?今から言うことは大切なことだから、ちゃんと良く聞くのよ?』
小鳥『美希ちゃんはあなたとやよいちゃんのことを応援してくれているわ』
小鳥『ここで重要なこと!』
小鳥『文化祭やクリスマスはやよいちゃんと二人きりで過ごすのよ!』
小鳥『美希ちゃんなら理解してくれるから大丈夫!』
小鳥『これを守らないと、やよいちゃんは告白してくれないから気をつけるのよ?』
小鳥『はい!進路相談は終わりですっ!』
【もう手段は選ばない】
P『さて10月だ!』
小鳥『はい!みんな、おはようございまーす♪』
小鳥『今日はあなた達に大切なお知らせ!』
小鳥『今年の文化祭はクラスで出し物をすることに決定しました!』
P『また唐突な』
小鳥『ていうわけで、みんな意見をちょーだいな!』
P『(ふむ…)』
P『(出し物か…)』
美希『…zzz』
小鳥『…じゃあ、仮装行列をすることに決定!』
小鳥『みんなで頑張りましょうね!』
美希『…あふぅ。どーなったの…?』ゴシゴシ…
P『仮装行列だよ』
美希『ぎょーれつ…?なんだかめんどくさそう…』
美希『ねぇ…?サボって、やよいと一緒に文化祭見て回ろうよ…あふぅ…』
P『…あっ、ごめん。俺、文化祭はやよいちゃんと二人で…』
美希『えっ?』
美希『…へぇー。プロデューサーくんも意外と積極的なんだね』
美希『そういうことならミキは邪魔しないの!』
美希『1人でサボって応援してるね!』
小鳥『美希ちゃんはサボったら留年よ』
美希『あんまりなの!?』
P『(あとでやよいちゃんを誘っておかないとな…)』
【いや、かわいいけどさ】
P『今日は文化祭だ!』
P『…いや、しかし』
P『やよいちゃん、その格好…どうしたの?』
やよい『う?』
,、
. /:::::ヽ ,...‐.、
. /::::::::::::::ヘ _ /:::::::::∧
/::::::::::::/:::::::::ヘ:`ヽ ̄:::V^ヽ... /::i::::::::::::::::}
. /::::::::::::::|::::::::::::::!,..-〜^>:::┴- 、/:::/:::::::::::::::/
/:::::::::::::::リ¨\:::ノ:´:::::::::::::::::::::::::::::::/:::i::::::::::::::::/:::ヽ
/:::::::::::::/ ./:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::ヽ!:::::::::::::::i\:::::::\
. |:::::::::/ ,:':::::::::::::::/i:::::::::i::::::::::::::::::::|::::|:::::::::::::/、:::ヽ::::::::ハ
. {:::/ 〃::::::/::::/ .{::::::/|:::: i:::::: i::::|::::|::::::::::/ ):::\:::::/
V /:L::|_::i⌒ー-' L:::ト、:: i::::|::::::.|: : ::/ /:::::::::::::/
/:::::::::::/}::圷ミ _  ̄}:/:::::.:|::::::/ 乂::::::::::::\
/1:::::::::/く:::}.Vソ 圷ミx /:::::::: |// >x::::::::}
|:::::::/. `{" ′ Vン/::::::::::/ レ' r':::r―'
|:{::::{ 人 、_, /::::::::::/イ ソ
|八:| > イ:/::::::/{
/´  ̄` ̄ ヽ
/ '. \
/{ / }
,/! ! / / , !
r'::::::::ヽ、i レ' /´ ,'
/::::::::::::::::.! / / !
!::::::::::::::::::l i:.ー/ l
,':::::::::::::::::::l ;.:::/.| .!
. /:::::::::::::::::::::| レ' .! |
i:::::::::::::::::::::::| { .! .`、
|:::::::::::::::::::::::! {イ ! }
!::::::::::::::::::::::,' |、 '. !
;::::::::::::::::::::::.; |:\ : |
i:::::::::::::::::::::::l |::::::\ ! l
|::::::::::::::::::::::| |::::::::::::\ !
,':::::::::::::::::::::::! l::,r' ⌒ゝ、::、 |
i:::::キ::::::::::::::::! !:::f }::::`、
!::::::キ::::::::::::::! ;:::::ゝ,_,、 ノ:::::::::V
l::::::/\:::::::::| :::::::::::::::::::::::::::::::::::
!:::/ \::! .;:::::::::::::.,':::::::::::::::::::.!
|/ `; ,':::::::::::,.':::::::::::::::::::::ノ
/ ,ノ ;:::::::::,:',:ヽ、,.:_,.:イ
/ _,. イ ` !,.イ´/¨ ,'
,' /´ ノ / ,'
i / ,〉 , /´ ,' /
| ヽ/ / / / / /
やよい『え、えっと…仮装をするって聞いたんで…』
P『いや、仮装するのは俺達だけで良いんだよ…』
やよい『はわっ!?そうだったんですかぁ!?』
P『…やよいちゃんも一緒に行列にまざる?可愛いし』
やよい『え、え…』
やよい『……』
やよい『は…恥ずかしいから無理かなーって…』
P『(まぁ、俺以外に見せたくないって気持ちもあるな)』
P『(こうして今年最後の文化祭は幕を閉じた…)』
【なによー…ばか…】
P『さて、もうじきクリスマスだ!』
伊織『そうね』
P『……』
伊織『……』
P『誰!?』
伊織『はぁっ!?』
P『おお…いおりんか…』
P『久々だな…』
伊織『なによ、その呼び方…』
P『えっ?ていうか、どうしたの?』
伊織『いや、どうしたもこうしたも…』
伊織『今年はパーティ来るのかしらって思って…』
伊織『去年はアンタもあのバカもホントに来なかったし…』
P『あぁ、その件はすまなかった…』
伊織『全く…』
伊織『で、どうなの?ちゃんと来るならチケットあげるけど…?』
P『うーん…』
P『……』
P『…なぁ、いおりん?』
伊織『いおりん言わないの』
伊織『なによ?』
P『お前から貰ったクリスマスチケットって765学園以外の子でも入れるか?』
伊織『まぁ、ちゃんとチケット持ってれば…』
P『2枚買った!』
伊織『……』
伊織『えっ!?なに!?アンタ、もしかしてそういう子がいるの!?』
P『誘えるかはわからない!』
P『でも3年間、お疲れ様の意味も込めて2枚欲しいんだ!!』
伊織『……』
伊織『…まぁ、せいぜい頑張んなさいよ?』スッ…
P『おお、ありがとう!いおりん!』
伊織『全く…じゃあね?』ザッ…
伊織『……』
伊織『(…そういう子がいるのかぁ)』
美希『デコちゃんにはミキがいるよ!』ガバッ!
伊織『きゃっ!?』
【今年は二人が良いかなーって…】
P『クリスマスまであと少し…』
P『よし……やよいちゃんに電話を…!』
trrrrrrrr…
P『おや?電話がかかってくるなんて珍しい…』
P『もしもし?』
やよい『あのー…プロさんのお宅でよろしかったでしょうかー…?』
P『やよいちゃん?』
やよい『あっ、プロさんですか!?』
P『あぁ、うん。俺』
P『どうしたの?』
やよい『あっ…えっと…』
やよい『そ、その…』
やよい『ううー……』
P『……』
P『…やよいちゃん』
やよい『は、はいっ!?ごめんな…』
P『俺もやよいちゃんに用事があってさ』
P『聞いて貰えるかな?』
やよい『えっ…?』
やよい『は、はい…?』
P『クリスマス…二人きりで会える時間って作ってもらえないかな?』
やよい『……』
やよい『ふえぇっ!?』
P『ダメかな?』
やよい『い、いえ!?そんなことないですっ!』
やよい『むしろ私から…その…』
P『えっ?』
やよい『あぁっ!?そ、そのっ!?ち、違うんですっ!?』
P『…当日はショッピング街で待ち合わせでどうかな?』
やよい『えっ?』
やよい『は、はいっ…!』
やよい『……楽しみにしてますからねっ…?』
P『うん』
P『(やよいちゃんから誘ってくれようとしたのか。感激だな)』
【甘えたい。甘えても良いの?】
P『さてと…やよいちゃんは…』
やよい『プロさんっ!』
P『やよいちゃん』
やよい『えへへっ……来ちゃいましたよ?』
P『うん、ありがとう。嬉しいよ』
やよい『…私もですっ♪』
P『それじゃあ、早速だけどそこのブティックで着替えて貰っても良いかな?』
やよい『えっ?着替え…?』
P『うん。パーティ用の衣装にね』
,∠二ニヽ
/ \
__/´ ̄_`ヽ /_,. - ‐ ‐ - .._\ /´ ̄`ヽ__
__厂 ,:'゙´ `':,ァ'"´ `゙' ,y'"´`゙' ,'´ `ヽ._
/´/´ ̄` ';. ! ,. - ‐- -‐ - .._ ; ; /´ ̄丶`ヽ
l/ _ゞ._ _,/''"´,. -─ - - ─- .._゙ヾ:,._ _.,.,'_ }
| /´,:'´ `;′/ \V´ `゙':,⌒ヽ ,ノ
j' / :, ,/ ´ ヾ:, ,ゝ、 ! {
{ {⌒ヽ_〃 , / 、 j> ─' ,ノ }
\ ,ゝ `\ / '// l !| ヽ / `\/
Y´ o ヽ‐ヽ // l | l l l\ _/ o }
/ ー(_, o _丿/ | l | l 、 | ヽヽ(__ o _)‐' ヽ
/ /'´,二._`l L.l│/´,二_`ヽ}ヘ \
/ /ハ〈 {しj}` ´{しリ 〉 ハ j\_ ヽ
/ ノ__ l ` ´ `´ / /r─'´ 丶
/ _,八 、 ,. イ へ、 \
. / / ヽ \ r──, / // / \ ヽ
/ / \ヘヽ 丶 ` ー _ ∠._ 〃 / `ヽ 〈
_ノ ´/ ヽゝイ  ̄ `{_i _トく_ { \
/ /─r─一く _」,」 |_!_j,」  ̄ >へ,ヘ ヽ
〈 / 、 \ l_|_| l_l _」 / / ヽ ノ
. \ / \ ,ハ !_l」 |」 _| / / j /
/ \ / _,ゝ ハ j 」}_ ,!」_j_ j' /‐- _ { _ ´\
{ ` .._ ノ-‐  ̄ `ヽ ,ゝ'"´ `゙' ー ‐ '"´ `゙'i  ̄ゝ.._ -‐ ´ ノ
やよい『ど、どうでしょうかー…?』バッ…
P『うん、似合ってるよ』
やよい『えっと、これって…』
P『あぁ、俺からのクリスマスプレゼント』
やよい『ええーっ!?でもでも、これ高いんじゃあ…!?』
P『大丈夫、この日の為にお金も貯めてたし』
やよい『で、でもぉ…』
P『…可愛いよ、やよい』
やよい『…えっ!?』
やよい『い、今…?』
P『多分、今日だって家族のみんなに行っても良いか聞いてから来たんでしょ?』
やよい『え…?は、はい…』
P『でも、聞かなくても大丈夫だったと思うよ』
P『「行ってくるね」の一言できっとみんなは笑顔で送り出してくれたと思う』
P『いつも頑張ってくれている大好きなお姉ちゃんがそう言ってるんだから』
やよい『えっと…?』
P『たまには甘えて、わがままになったって良いんだよ』
P『俺は全部、受け止めるからさ』
やよい『プロさん…』
P『だからその服を着て今からパーティに行こう。……やよい!』スッ…
やよい『…!!』
やよい『…うん』
やよい『……うんっ!!行こう、デューサーくんっ!』ギュッ…!
やよい『今日はずーっと一緒だよっ!!』
P『(こうして学園生活クリスマス最後の夜は更けていった…)』
【あなたも家族】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
P『今年もやよいから年賀状が来てるな』
P『……』
ピンポーン!
P『はーい?』
ガチャ…
やよい『新年あけましておめでとうございますっ!』
P『やよい』
やよい『…えへへ』
やよい『ねぇ、良かったら私の家でみんなでおせち食べよ…?』
P『えっ…?』
P『良いのか?』
やよい『もっちろん!』
やよい『デューサーくん、来たらみんな喜ぶもんっ!』
P『やよいも喜んでくれるか?』
やよい『えっ?』
やよい『う、うん…』
やよい『喜ぶよ…?』モジモジ…
P『じゃあ行こうかな?』
やよい『えー?なに、それー?』
P『あはは』
―――そして、時は流れ
P『3月1日…卒業式…』
P『今日、最後の制服…』
P『この道を歩くのも最後になるんだな…』
P『……』
P『…行こう』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『(卒業式も終わっちゃったな…)』
P『(さて、帰ろうかな…)』
P『……』
P『(…あれ!?)』
P『(そういや今日、星井さん見てないぞ!?)』
美希『あっ、良かった!まだいた!』
P『わっ!?』
P『星井さん!?』
美希『良かったぁ、間に合って』
P『いや…卒業式終わっちゃったよ…?』
美希『そんなことはどうでも良いの』
P『ええっ!?』
美希『伝説の木の下、行ってあげて』
P『えっ?』
美希『やよいが待ってるよ』
P『やよいが…?』
美希『うん』
P『…ありがとう。行ってくる!』ダッ…!
美希『……』
美希『とまぁ、ミキの遅刻の理由はこんなカンジ』
美希『別に後悔はしてないから好きにして良いよ?』
小鳥『全く…あなたは最後まで…』
小鳥『学生としてはとても褒められたものじゃないわ』
小鳥『でも……友達を思いやる心は満点そのもの!』
小鳥『卒業証書、渡してあげるからきなさいな♪』
美希『ホントに!?やったー♪』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やよい『あっ…デューサーくん…』
P『やよい』
やよい『えへへっ…卒業おめでとうっ!!』
P『うん、ありがとう』
やよい『うん…おめでとう…』
やよい『……』
P『…やよい?』
やよい『……やだ、どこにも行かないで』
P『えっ!?』
やよい『私、デューサーくんがいなくなったやだ…』
P『ど、どうしたんだ?俺は別にどこにも行かないぞ?』
P『卒業してもこの街にいるし…』
やよい『違うの!そうじゃないの!』
やよい『デューサーくんや美希さんが卒業して、この街にいたとしても…』
やよい『私達の思い出は15歳からの思い出…』
やよい『デューサー君たちが高校生の時に出来た思い出…』
やよい『そして今日、765学園を卒業するんだってことを聞いたら、なんだか私だけ取り残されちゃう…』
やよい『そんな気がして…』
P『……』
P『そんなことないよ…卒業したって…』
やよい『うん…二人がそう言ってくれるのはわかるよ…』
やよい『だって二人とも優しいんだもんっ…』
やよい『いつもこんな私に優しくしてくれた…』
やよい『今日だって美希さんは私の為にお迎えに来てくれた…』
やよい『ホントにいなくなっちゃう前に、自分の気持ちを全部伝えなきゃって言ってくれて…』
やよい『いつもいつも…幸せを貰ってばかりで…』
やよい『私…』グスッ…
P『やよい…』
やよい『こんな私と仲良くしてくれた…』
やよい『高校にも通ってない私をイヤにならないで一緒にいてくれた…』
やよい『まるでね…?高校生になった気分だったんだよっ…?』
やよい『あなたと出会ってからの3年間…ホントに楽しかった…』
やよい『これからも一緒にいられたらどんなに楽しいのかな…?』
やよい『きっときっと、今まで以上に楽しくなるって思う…』
やよい『嬉しくなるって思う…』
やよい『そんな時間をいつまでも過ごしたい、感じたいっ!』
やよい『だから、あなたをどこにも行かせないために思いっきりわがまま言っちゃうのっ!!』
やよい『私、あなたのことが好きですっ!』
やよい『ずーっと前から好きでした!!』
やよい『これからもずーっと一緒にいてくださいっ!!!』
P『…!!』
P『やよい…俺はやよいに幸せをあげてばっかりいたわけじゃないよ』
やよい『えっ?』
P『優しいやよいがいるから俺もやよいに優しく出来た』
P『そんなやよいと一緒にいることが俺にとっての幸せだった』
P『いつも幸せを貰っていたのは俺だってそうだったんだ』
やよい『あ…』
P『俺も…俺もやよいのことが好きだよ』
やよい『…!』
P『どこにも行かないから、ずっと傍にいるよ』
やよい『うん…うんっ…!どこにも行ったりしないで…!』グスッ…
やよい『ずっと私の傍にいて…お願いっ…!』
リンゴーン!リンゴーン!
P『伝説の鐘…』
やよい『はわっ?私、この学校の生徒じゃー…』
P『良いんじゃないかな?何度か遊びに来てたし、伝説のご利益を受けてもおかしくはないよ?』
やよい『そうかなー…?』
P『そうそう』
やよい『…そっかぁ!』
やよい『うっうー!ありがとう、デューサーくん!!』
やよい『ねぇ…デューサーくん?』
P『うん?』
―――私ね、さいっこーに幸せだよっ!
―――これからも…ううん…
―――あなたがいれば、ずっとずーっと!!
/ : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::x=-- 、: :', ',: : : : : :',: :/: :/: : : : : : : :
/ : : : : : : : : : :/: : : /: ://: : //: :/: : : : / .γγ::::::ミリヘ .|: :i: : : : : :|: :/,, i|: : //: :
/ : : : : : : : : // / /// i /i // /(/ ! .マ》::V彡ミiヾ: |: : : : : :|: :// | |/ /: : : :
/ : : : : : : : :// / i i |/ |_ | し" V::::::::::: ノ |: :|: :i: : : :.|/ / /ノ \: : : END
: : : : : : : : : : : : : ::|/| /| | ||/i x=ュ ゝ- " .|: :|: :|!: : : |/ ヘ彡ヽ ヽ: :
: : : : : : : : : ::::::::::ヾ| ∧.',| .|.,' :::::ミ,, / ./ / |: : : | ⌒i | / ヘ ',: :
:::::\::: : : :::::::::::::::::::::ヽ|ヽ ヾ.|( マ彡》! / .ィ /: :|: : : | ノ.ノ" ',
::::::::::::::::_ :::::::::::::::::::::::::::::ノ ヽ. ', ヾ:ゝ '、:: /: :/|/: : |: : : |-‐" _ ゞ
:::::::::ヽ ヽ ` 、::::::::::::::::/ ', `" _.....‐=ヽ _ノ / i: : ::/: : : | _,,.-‐": : : : :
::::::::::::| .i ` ‐-" ', ィ:::::::::::::::::::::::| `" ./: : /: : : :〈: : : : : : :
::::::::::::::::| .| λ 丶::::::::::::::::::::| /: : /: : : : / ',: : : : :
:::::::_ノ-‐" __ .\ \:::::::::::::ノ ./: : :/: : : ::/ ',: : : :
:::::::ゝ_ /: : : : : : : :\- v-、 \  ̄ /: /: : : : / i: : : :
:::::::/ /: : : : : : : : : : : : : :,: :: ヽ. 丶、 / _//: : : :/ _-‐: : : : :
`"〈:::::〈 /: : : : : : : : : : : : : : :i|: ト-\ ` 、__ - ̄ /: : /: :ヽ,/: : : : : : : :
ヘ' i: : : : : : : : : : : : : : :/|: :i ', ヽ-‐‐" /: //: : : : : : : : : : : : : :
|: : : : : : : : : : : : : ::/ .|: :', ヽ /:/ |: : : : :/ヽ: : : : : : : : : : : :
|: : : : : : : : : : : : : / |: : ', ヘ  ̄ /ヽヘノ: : : : `- _: : : :/ ̄
やよい編終了です
次回更新時は美希(イベント追加編)を投下予定です
いつも感想ありがとうございます
感想だけでなく、ここはこうして欲しいと意見なども気軽にお待ちしてます
出来る限り参考にします
【突然こくられました】
P『(高校生の赤点はシャレにならんから日々の積み重ねが大切だ)』カリカリカリ…
P『……』
P『って、もうこんな時間か!?』
P『(しまった…普段慣れない図書館で勉強なんかしたもんだから…)』
P『(つい時間を忘れて集中してしまった…)』
P『(流石にそろそろ月が出てもおかしくない時間だ…早く帰ろう…)』
P『って、もう完全に夜じゃねーか!』
P『星もお月さまも綺麗だぞって!』
P『この学校、色々と開放し過ぎだろ!』
?『ええ。屋上も開放されていますよ』
P『屋上かぁ…こんな夜はさぞかし空の眺めが良いだろうなぁ…』
?『ええ。この数億年前から続く煌めき…まこと美しく映ります…』
P『……』
?『……』
P『えっ?』
?『はて?』
P『えっ…えっと…?』
?『……』
P『(な、なんだ…この神秘的な女の子は…)』
?『……』
P『(な、何か話した方が良いか…?)』
P『(え、えっと…)』
P『つ、月が綺麗ですねっ!』
P『(…って、なに言ってんだ俺は!?)』
?『まぁ…///』
?『うふふっ…お上手ですね♪』
P『えっ?』
-― ⌒ ー― - , 、
/ _ _ \
___/ , '´  ̄ ヽ、 _ `i \
イ /´_ -――‐- , \i. | ヽ
l /レ ´ ` 、 ! | '
l / / / `l l ,
! ,/ イ i ! k l l l
! ! ! ! | ! | ! .l l. i ! l
l !/i l ! !l l lヽ ! \、_l l , l
l ! ヽ!、!⌒!ー―宀'  ̄⌒ー' 亅 了 ', l
l \Y升心 升小⌒ハY 、 , l
! ト 弋ツ 弋七' | ', k l
i l::::', , ! ヽ !
' !:::::〉 ` l \ ヽl
/ l:::::/::\ ー- −' /!l \、 ',
/ l/::!::; -',ヽ、 / l l .. /\ \
い l::;/-ニ_ ー -イ l !、.........:i ./:::::::::ヽ ヽ
\ !::`ー- 、' 、 | ,l , ' 〉、:::::i /:::::::::::i:::::', l
ヽ |:::::::::::::::::::\\ | /! l−' ヽ::::l ./::::::::::::::l::::::l:: l
/ ) :::::::::::::;r−'´ヽ l /V l l lノ /l::::::::::::::/:::::::l |
,r ' ´ , イ / ,ノノ ノ l ! / ./ !:::::::::::/:::::::::l l
?『…それでは、あなた様…良い夢を…』スッ…
P『あっ…』
P『一体なんだったんだ…?』
小鳥『あら?貴音ちゃんとお知り合いだったの?』
P『うわっ!?』
小鳥『うわっ!?って失礼ねー!』
P『あっ、小鳥先生…すいません…』
P『それよりも…たかね?』
小鳥『四条貴音ちゃん。1年生よ』
小鳥『神秘的な子よねー』
小鳥『ミステリアスっていうのはああいう子のことを指すのね!』
小鳥『やっぱり女の子は秘密があった方が…燃えちゃう?』
P『四条貴音さん…か…』
P『(また会えるだろうか…?)』
小鳥『もしもーし?無視しないでー?』
【君をもっと知りたくて】
P『俺としたことが、また夜になるまで図書室に籠りっぱなしになってしまった…』
P『ていうか、この図書室は閉館何時だよ!?』
P『…帰ろう』
P『……』
P『(…そういえば)』
P『(前に四条さんと会った時に屋上も開放されてるって…)』
P『……』
P『(行ってみようかな…)』
ガチャ…
P『おお、本当に開放されてる!』
P『うーん!夜風が気持ちいいなぁ』
貴音『ええ。今宵の風は私達を優しく包んでくださいますね』
P『あっ…』
貴音『御機嫌よう。あなた様』
P『四条さん…』
貴音『このような夜に屋上とは如何なされました?』
P『あぁ…いや…』
P『なんかこの前、四条さんと話した時に屋上も開放されてるって話を聞いたの思い出してさ…』
P『なんとなく、つい足を運んだっていうか…』
貴音『うふふ。そうだったのですか』
P『(…上品な子だよなぁ)』
P『そういう四条さんはこんな時間に屋上だなんて、どうしたの?』
貴音『私ですか?』
貴音『そうですね…』
貴音『…月の導きに誘われたと申しましょうか?』
P『えっ?』
貴音『つまり…私もつい足を運んでしまったわけです♪』
P『……』
P『そうだね。今日の月は一段と輝いてるし、その気持ちわかるよ』
貴音『ええ♪』
P『(神秘的で上品で…とっつきにくい子かもしれないって思ってたけど…)』
P『(もしかして、結構お茶目で可愛い子なのかな…?)』
P『…あのさ、四条さん?』
貴音『はい?如何なさいました?』
P『良かったら今度、一緒にどこか遊びに行ったりしない?』
貴音『えっ?』
P『ダメかな?』
貴音『……』
貴音『うふふ。構いませんよ』
P『あっ、ホントに?』
貴音『ええ。あなた様からのお声掛け、心よりお待ちしておりますね?』
P『うん!絶対に誘うよ!』
P『(不思議な導き…とか俺は信じてないけど…)』
P『(それでも彼女と出会い、仲良くなりたいと思う気持ちに俺は…)』
P『(何か運命的なものを感じられずにはいられなかった)』
【あだ名はお姫ちん】
P『さて!体育祭だ!』
P『やっぱり一番の楽しみと言えばフォークダンスだよな!』
P『さて、次の相手は…』
貴音『まぁ、あなた様!』
P『あっ、四条さん』
貴音『この様な余興で、あなた様と巡り合えるとは…』
貴音『これもまた…月の導き…』
P『そう…なのかな?』
P『(ていうか、余興って…)』
貴音『さぁ、お手を…』スッ…
P『あぁ、うん』スッ…
貴音『〜♪』
P『(四条さん、舞踏会のお姫様みたいに優雅だな)』
P『(…そんな彼女を手を取ってるとか…)』
P『(…なんかドキドキしてきた)』
P『(こうして高校生活最初の体育祭は終わりを迎えた…)』
【片仮名言葉は苦手です…】
P『(さて、期末テストなわけだが…)』
P『……』
P『うん。中々良いんじゃないか?』
貴音『あなた様、如何でしたか?』
P『四条さん』
P『まぁ、わりと良かった方かな』
貴音『それは何よりでございます』
P『四条さんはどうだった?』
貴音『その…私はお恥ずかしながら赤点を…』
P『えっ!?意外だな…』
貴音『英語…面妖な文字の羅列に私は成す術も無く…』
P『(あぁ…なんかわかるかも…)』
【君と一緒に見たい】
P『さて、夏と言えば花火大会だろう!』
P『これは女の子との距離を一気に縮めるチャンス!』
P『……』
P『四条さん、来てくれるかな…?』
trrrrrrrr…
ガチャ…
貴音『はい』
P『あっ、プロと申しますが…四条さんの…』
貴音『あなた様?私に何か急用でも?』
P『あっ、四条さん?』
P『突然電話してごめんね』
P『もし良かったらこれから一緒に花火大会に行かない?』
貴音『花火大会…ですか』
貴音『ええ、構いませんよ』
P『本当?じゃあ、河川敷公園で待ち合わせで良いかな?』
貴音『はい。承知いたしました』
P『(よっし!じゃあ河川敷公園に向かうぞ!)』
【理由なんていらない】
P『四条さんはまだ来てないみたいだな…』
貴音『あなた様』
P『あっ、四条さん』
貴音『夜空に浮かぶ大輪を眺める為に集められた人の波…』
貴音『面妖な光景ですね』
P『(あっ、四条さん。浴衣着てる)』
P『四条さん、浴衣姿可愛いね』
貴音『えっ…?あっ…』
貴音『か、可愛い…ですか…?』
P『うん』
貴音『…着てきて良かった』ボソッ…
P『あっ、そろそろ花火が打ち上がるな』
ヒュー…パーン…パーン…
貴音『夜空に浮かぶ大きな大輪…』
貴音『人は何故、あの輝きに心打たれるのでしょう…』
P『理由なんていらないんじゃないかな?』
貴音『えっ?』
P『美しいものを素直に美しいと思えること…』
P『そう思える心だけで俺は充分だと思うな』
貴音『……』
貴音『そうですね』
貴音『あなた様のおっしゃる通りですね…♪』
貴音『今日という、この刻…まこと充実した時間を過ごせました…』
貴音『感謝致します』
P『いやいや、そんな…』
貴音『宜しければ、途中まで帰路をご一緒させていただいても…』
P『うん。帰ろう』
【だって銀髪だし】
P『今日から新学期だ!』
P『もう秋かぁ』
P『芸術の秋…スポーツの秋ともよく言うよな』
P『だが、しかし俺は読書の秋を選ぶぜ!』ペラッ…
P『何々…アイドルマスターシンデレラガールズ大特集?』
P『この蘭子って子、四条さんとは違ったベクトルでミステリアスだな…』
貴音『お呼びですか?』
P『うわっ!?』
貴音『きゃっ…?』
P『し、四条さん…』ドキドキ…
貴音『も、申し訳ありません…』
貴音『驚かす、などということは全くもって…』シュン…
P『(本当、神出鬼没だよなぁ…)』
P『いや、大丈夫。いきなりだったからちょっとびっくりしただけ』
貴音『ですが…』
P『いや、本当気にしないで』
P『四条さんにはそんな憂いに満ちた顔は似合わないよ』
貴音『…!』
貴音『あ、あなた様ったら…♪』
P『……』
P『(流石にゲームの女の子を指さして…)』
P『(四条さんだ!)』
P『(…なんてバレたらシャレにならないよな)』
【もっと君に近づきたくて】
P『そうだな』
P『四条さんとはこの間の花火大会でぐっと距離が縮まったはずだ!』
P『俺はもっと彼女と仲良くなりたい!』
trrrrrrrr…
ガチャ…
貴音『はい』
P『あっ、プロと申しますが…』
貴音『まぁ、あなた様』
貴音『今日は一体どのようなご用でいらっしゃいますか?』
P『えっとさ…』
P『今度の日曜日、中央公園に一緒に行かない?』
貴音『はい。私で宜しければお供させていただきます』
P『じゃあ、今度の日曜日に中央公園の前で待ち合わせで良いかな?』
貴音『はい。承知いたしました』
P『っし!』
【友達?恋人?】
P『さて、中央公園の前にいるわけだが…』
貴音『あなた様』
P『あっ、四条さん』
貴音『お待たせをしてしまい、まこと申し訳ございません…』
P『いや、俺も今来たところだよ』
貴音『ほっ…ならば一安心です』
P『(四条さんは礼儀正しいよなぁ)』
貴音『では、参りましょう?』
貴音『この並木道を歩く男女…恋仲である男女が多いのですね』
P『俺達もそう見えるかな?』
貴音『…うふふっ♪』
貴音『形だけなら、なんとやらというところでしょうか♪』
貴音『私は…構いませんよ?』
P『えっ?』ドキッ…
貴音『うふふっ♪』
P『(これは一本取られたな…)』
貴音『あなた様と過ごす刻の早さの流れは残酷です…』
貴音『その、宜しければ帰路を共に…』
P『うん、一緒に帰ろうか』
貴音『…はいっ♪』
【もぐもぐ】
P『今日は文化祭だ!』
P『誰か誘ってまわりたいところだけど…』
P『あっ…』
P『四条さん!』
貴音『まぁ、あなた様』
貴音『何かご用でしょうか?』
P『良かったら一緒に文化祭を見てまわらない?』
貴音『ええ、もちろん。お供させていただきます』
P『あっ、良かった』
P『それじゃあ、料理部にでも行こうか』
/ / / | | | |
.′.′ .′| i| 、 | | |
{ ; \ |∧ i|、 (\ k | |
ハ i{_j_{,,=ミトヘ.__{廴ー=¬トミk| | �
∨l∧《 ノ^ト ャ_,示うK| | �
| ∧゛弋_y 弋__y �| h |i
| / } , | l } 八
| ″ ´´ | リ \
|/ :{{ ト、__ .小 \
,′八 ′ ` ο .′ 、 ヽ
/ 人: :≧=- 、 イ{ ', }i .
( \ : : : : :ー‐ャ 人 . : リ :
_/)⌒>、 ハ : : : : : / } _,,个ト、. : : :} / : :
// / .ィ�^ , } : : : :_; ∧ ̄ /:::::;ハ: : / / : : :
/ .′ ィ�,' ,'冫} 人 _/ノ_/Vハ /:::/ }ン゙ .′: : :
/{ { {�,' ,'/)ノ / / /:{⌒只⌒}/:::/ / . :i{\: : :
貴音『あななしゃま、ほれはまももひみなうものれす』モグモグ…
P『…四条さん、一度飲みこんでからもう一度喋って貰っても良いかな?』
貴音『……』コクリ…ゴクン…
貴音『あなた様、これはまこと美味なるものです』キリッ
P『四条さん、キリッと言い直してくれてありがとう』
P『でも、口に食べカス付いてるよ』
貴音『なんとっ!?』
貴音『み、見ないでくださいましっ…』バッ…
貴音『は、恥ずかしい…』
P『(口に頬張りながら喋ることには抵抗無かったのに…)』
P『(でも、恥ずかしがる四条さんって新鮮で可愛いなぁ)』
P『(こうして高校生活最初の学園祭は終わりを迎えた…)』
【彼女が来るなら当然】
P『今日はクリスマスだ!』
P『…っていっても予定が無い』
trrrrrr…
P『おや…電話なんて珍しいな…』
P『はい、もしもし!』
小鳥『プロデューサーくーん!』
P『うわっ!?小鳥先生!?』
小鳥『今、暇?暇よねー?』
小鳥『遊園地行くわよー!!』
P『ゆ、遊園地…?』
P『そんな唐突に…』
小鳥『えー!?無理なのー!?』
P『いや、無理ってことは無いですが…』
小鳥『せっかく貴音ちゃんも誘ったのにー』
P『えっ、四条さん?』
P『行きます!すぐ行きます!現地集合ですか!?』
小鳥『…感じわるーい』
P『す、すいません…』
小鳥『まっ、いっか♪じゃあ、現地で落ち合いましょー!』
【姫と小鳥と】
P『すいません、遅くなりました…』
小鳥『いやいやベストタイミング!』
貴音『この様な日に、あなた様と一日過ごすことが出来るとは…』
貴音『月の力に感謝致します…』
小鳥『月の力って凄いわねー!』
小鳥『男の子1人動かしちゃうんだから!』
P『ちょ、やめてくださいよっ!?』
P『そ、それよりも早く入りましょうよ!』
小鳥『はいはい♪』
小鳥『じゃあ、最初はメリーゴーランドに乗ろうか?』
小鳥『プロデューサーくん、どんな感じで乗りたい?』
P『四条さん、一緒に乗ってくれるかな?』
貴音『あなた様がお望みとあらば…』
小鳥『あら、良いわねー♪』
小鳥『二人が白馬なんて王子様とお姫様って感じで、絵になってるわよ♪』
P『そんな、俺と四条さんじゃ月とすっぽんですよ』
貴音『そうです、小鳥嬢』
貴音『そのような発言は、彼に失礼にあたります』
P『いや、俺がすっぽんのつもりで発言したんだけど…』
小鳥『ふふっ♪』
〜〜〜♪
〜〜〜♪
〜〜〜♪
P『四条さん、足元気を付けて』スッ…
貴音『あっ…はい…///』スッ…
小鳥『良いわねー。プロデューサーくんが貴音ちゃんの手を取って…』
小鳥『もう1枚、写真撮っておこうかしらね♪』カシャ!
P『って、あれ?小鳥先生、乗らなかったんですか?』
小鳥『カメラマンよ。カメラマン!』
小鳥『貴音ちゃんがプロデューサーくんに抱きついてる光景…』
小鳥『良い写真を撮らせてもらったわ♪』
貴音『そ、そんな…そのようなはしたない姿…』
貴音『恥ずかしいです…』モジモジ…
P&小鳥『(可愛い)』
小鳥『じゃあ、次は観覧車に乗りましょうか!』
小鳥『プロデューサーくん、どう乗りたい?』
P『俺と四条さんばっかり楽しむのも悪いんで3人一緒に乗りましょう』
P『四条さんも、それで良いかな?』
貴音『ええ、もちろん』
貴音『このような刻を設けてくださった小鳥嬢にとっても良い日であって欲しいですから』
小鳥『あなた達…』ジーン…
小鳥『先生想いの優しい生徒たちを受け持って、私幸せ…♪』
小鳥『こんな子たちがいるなら、もう恋人なんて…』
P「(おいおい…)」
〜〜〜♪
〜〜〜♪
〜〜〜♪
小鳥『さてと、だいぶ良い時間ね…』
小鳥『あんまり遅くなっちゃうのもあれだし、そろそろ帰りましょうか』
P『そうですね』
貴音『今日という刻…げに素晴らしき一日でした』
貴音『心より感謝致します』ペコッ…
P『俺もとても楽しかったです』
小鳥『喜んでもらえて良かった♪』
小鳥『また機会があったら3人で遊びにいきましょうね♪』
P『はい!』
P『(こうして高校生活最初のクリスマスは幕を閉じた…)』
【おみくじは凶でした】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
P『年賀状…来てるかな…』
P『おっ…』
P『四条さんから届いてるぞ!』
P『初詣、誘ったら来てくれるかな?』
trrrrrr…
ガチャ…
貴音『はい』
P『あっ、プロと申しますが…』
貴音『まぁ、あなた様』
貴音『新年から私に何かご用でしょうか?』
P『あっ、四条さん?』
P『もし良かったらこれから一緒に初詣に行かない?』
貴音『初詣ですか…ええ、喜んで』
P『じゃあ、神社の前で待ち合わせしよう』
P『(よっし!準備して行くか!)』
P『(さてと…四条さんは…)』
貴音『あなた様』
P『あっ、四条さん。明けましておめでとう』
貴音『初詣という一大いべんとへの誘い…』
貴音『まこと感謝の気持ちで一杯でございます』
貴音『どうか今年も宜しくお願い致します』
P『そんな大袈裟な…』
P『あっ、四条さん。晴れ着だね?』
貴音『あっ…は、はい』
r‐-r-ミ
(⌒「`'r┴=ミメ、、
. -―=个込丿{{�}]l});) ハ
‐==-- - ミ: : : :f父竺父多’.:|
r笠笠ミメ、 . : : ≧入___辷少′. | : .
厂. : : : : : `ヾ」: : : : : : }: : : : . : :|| ,
/ . : : : : : : : : : : \: : : :,′ .: . : :|�
/ . : : : |: :八: : : : : : : : :/: : .: . : : :| :. : .
. : l : : : |./ \ : : . : レ′: :′ . . : : : : :|� ; ′
八 : l : : :ノ ,. -― \ : : | : : 人___シ. : : : : :|| :. .
`弋二 笊芳ミ). :ノ: : ( : :\__シ : : : :| :. i . .
ー'鋩} `″ (: : ./`\: : \__シ: : ノ� :. . ′
{:У \(⌒ヾ : .、 丶/ : ! i . :. .
_r少.、_- \、. : : : ) . : ) : : .:. :. : :.
.. -―=个=―- 、 .人 . :从__,. - ___ノ:).ゞ/: .ィ": : : .人. . ′
. : |: . .′ .:7:、 : {: :爪 (: : ( . :( . :.八 : : :( : : \ : .i
:, . : |: . .′ .:/: . _乂ノ.ハ _ 斗分、: . (,,ノ\ : ゙"`ヾ: :\: : :\乂_.:
:, . : |: . .′ :/: . .:′ /`:. i ,,)´ ) . :) 、 ノ . : ゙).、: : .\
:, . : |: . .::/: . ..:′ ( ノ丿 ,;'" (_:/ ≧==彡. \: : .丶
:, . : |: . .:/: . ..:′ .,; '"゙´ , : :": , ; : :`Y ` . )
:. :, . : |: ..′ .:/: . .:′ .:/ ,;″: . . : : : : : : : :゙: :`'":゛:″: : /| . : :)
:. :,. : | .′..:/: . ..:′. :/ .; '" . : : :`. . ' : : ; '゙゙"`”' 、: : : : : : : : : {,ノ : i
:. -=个=- ミ ..:′ / ;": : : : : : : : :, '" /⌒Y `゙"゙' ; : : ; :父_乂_
:、 ´ .:|:. ` / .;゙: : : : : : : :,.;"゙. :(,ノ(_入ノ`ヽ : . . . : : |゙____\: : .
: \ |: /ヾ ゙';. '"゙ . : /. : (_ イ )_仄_) . : : |: . `ヽ
: \ |: / / . : ′ /. : :じ′ : . . : : : /\:. ) 厂
: \ |: / Y´: . : : } :/. : . : : {: : : }彡' /: : } \
: \ | ./ 八: : : . :(`ヽ }/._:ノ . : : . . : : : \/: : : /: : /: : .
―――― 〔l〕――――‐ '゚:, : : (⌒/ ̄ _(〕rぅ . : : : : 〈`ー'⌒ヽ|: : : : : .
r‐-孑'゙⌒ヽ、r―=ミ、/\___/ (_ノ. : . : : / ̄ `ヽ . :\__ノ
:. r七つ‐┐ :|: : : : ./\__/: : , :〔 .(__`Y´). :/{:/ \_人
::\ 〈厂__):厂 .:|: : 、/\__厶. : 〔_ノ(__,) (_ラ . : / . : :} \
. .:`( う/7斗r匕⌒|_, :斗. : : . . : : . . : : . . : : : : : / . : : :}
. .:′/7 :, /: . . : : : / . : : : :} . : : :
.:′/7 :.,/: . . : : . . : : : : : / . : : : : :} }: : : :/
. .:′/7 _/: : . : : : / . : : : : : :} }: :/
.:′/7 / /: : : : : . . : : . ┐ . : : . . : : : : : く }/
r七爪 /.: : (⌒Y´ ノ . : : : : : : : : : : : :\________}
貴音『いかがでしょうか…?』
P『バッチリ似合ってるね。可愛いよ』
貴音『そ、そんな…嬉しい…///』
P『それじゃあお参りに行こうか?』
貴音『私はあなた様と共に…』
P『それじゃあ行こう』
貴音『御神籤がございますね』
貴音『あなた様はお引きになられますか?』
P『おみくじかー…うーん…』
P『せっかくだから引いていこうか?』
貴音『お供致します』
P『よし…今年の運勢は…』
P『大吉!今年の俺は一味違うぜ!』
P『(四条さんはどうだったかな?)』
P『四条さん、どうだった?』
貴音『……』
P『…四条さん?』
貴音『待ち人、来ず』
P『えっ』
貴音『待ち人、来ず』
P『……』
P『(凶か…大凶か…これ以上は深く突っ込まないでおこう…)』
貴音『あなた様のおかげで晴々しい新年のすたぁとが切れました』
貴音『まこと感謝致します』
P『いやいや、そんな』
P『俺の方こそ四条さんと一緒に初詣に来れただけで今年1年良い年だったよ』
貴音『まぁ、そんな…///』ポッ…
P『(今年も1年、頑張るぞ!)』
【貴音さん】
P『さて、帰ろう…』
P『おっ、あれは…?』
P『(四条さん…)』
P『……』
P『(最近、仲良くなってきたと思うし…)』
P『(呼び方を変えてみるか?)』
P『貴音さん!』
貴音『やっぱり、あなた様でしたか』
貴音『気配でわかりましたよ♪』
P『良かったら一緒に帰らない?』
貴音『ええ、喜んで。一人よりも二人の方が何卒賑やかでしょう』
P『じゃあ帰ろう』
P『(貴音さんと楽しく下校した)』
【隠し味はとっぷしーくれっとです♪】
P『さて、今日はバレンタインだ!』
貴音『あなた様』
P『貴音さん』
貴音『つまらないものですが…』スッ…
P『おお、実は期待してたんだ!』
貴音『うふふ…♪』
貴音『そういった反応を示していただけると手作りした甲斐があります…♪』
P『えっ?』
P『(貴音さんの手作りなのか!嬉しいな!)』
【とんこつ味】
P『さて、そういうわけでやってきましたホワイトデー』
P『貴音さんは…どこにいるだろう…?』
貴音『お呼びですか?』
P『わっ!?いつから、そこに!?』
貴音『うふふ…♪』
P『(実は超能力者とかじゃないよな?)』
P『でも、ちょうど良かったよ、貴音さん』
貴音『…?はて?』
P『これバレンタインのお返し。チョコ美味しかったよ』スッ…
貴音『…!!』
貴音『こ、このような品を本当に頂いても…!?』
P『うん、もちろん』
貴音『あなた様…あなた様は…空に散る星よりも輝いて…』
P『そんな大袈裟な』
P『(ラーメンキャラメル…まさかこんなにウケが良いとは…)』
【実際、小鳥先生の趣味でした】
P『さて…今日から2-Aだ!』
P『知ってる顔はいるかな?』
P『…おっ?あれは…?』
貴音『まぁ、あなた様!』
P『貴音さん、同じクラスだね』
貴音『月よ…不思議な運命の巡り合わせに心から感謝致します…』
P『(多分、小鳥先生の趣味…っていうのは言わないでおこう)』
P「(同じクラスになれて嬉しいしな)』
【かふんし…ちくしっ】
貴音『ちくしっ』
P『え?』
貴音『あ、あなた様…!?』
貴音『はしたない姿をお見せしてしまい申し訳……ちくしっ』
貴音『……うぅ』ズズ…
P『えっと…今のくしゃみ?』
貴音『お恥ずかしながら…花粉症を患ってしまい…』
P『……』
貴音『ちくしっ』
P『(…可愛い)』
【断る理由が存在するわけが】
P『おっ、この雑誌に載ってるラーメン屋、うちの近所だな』ペラッ…
P『貴音さん、誘ったらきてくれるかな?』
trrrrrrrr…
ガチャ…
貴音『はい』
P『あっ、貴音さん?俺、プロだけど…』
貴音『やはりあなた様でしたか』
貴音『月の導きが私にこの予感を教えてくれました』
貴音『ご用件はなんでございましょうか?』
P『えっとさ…』
P『今度の日曜日、水族館の隣のラーメン屋に行かない?』
P『魚介のスープが絶品らしいよ』
貴音『まぁ!なんと素晴らしきお誘いでしょう!』
貴音『是非、お供させてくださいませ!』
P『じゃあ、日曜日に水族館の前で集合で良いかな?』
貴音『はい!承知いたしました!』
P『(よっし!日曜日は食うぞー!)』
【らぁめん、おかわり】
P『貴音さんは…あっ、もう来てる!』
貴音『あなた様っ!』
P『ごめん。待たせちゃったかな?』
貴音『そのようなことは二の次でございます!』
貴音『一刻も早く隣接しておられる、らぁめん屋へと参りましょう!』
P『あ、あははっ…』
P『(ラーメン食べたさに早く来たのか…)』
/ヽ
/ s i
/ .|/\――ァ _ / ̄/ ̄:::''‐、. ら
. r―――くS / |―― ァ ./::/ /::::::::::::::::::::::\. お. あ
\__r――― '――― ァ_ノ /::::::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ. か め
. r、{ ̄∽ \∽ ∽∽ ノ―ァ ア ./_/__i i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ わ. ん
r、! \ r――――― '‐―ァ/}. ../ | .|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| り
!\ S. ` 、r‐` ――――――‐ァ―ァ /┃ ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
r――――.\______ ,ノ―ァ ( (7::::::::i:::::::::::::::::::::::::/
. \∽ { ̄∽ ∽∽ ,フ / .\ /::::::::::/:::::::::::::::::::::::(
. \: : : : :\: : : : : : : : : : : :/: :/ /:::::::::::く::::::::::::___\_______
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\::::::::\:::::::::::/ __ _ /
,r'―――.//_,,..-‐"::::::/ / / /// /
,`‐η‐-' く::::::\:::::::::::/ /ヽ / /~/ /
―――――――――――――――ヽ‐<...,,__/)λ" ):/ / / / / / /――――
ヽ ) (/ / "/ / / /
P『す、凄い食べっぷりだね…四条さん…』
貴音『ええ…この魚介が生みだす旨み…』
貴音『一度手を付けたら…止められませぬ…』ズルズル…
P『(…栄養は全部、胸にいくのだろうか?)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
貴音『まこと、美味でございました』
貴音『このお店は贔屓にいたしましょう』
P『(結局、何杯食べたんだっけな…)』
貴音『あなた様、その…腹ごなしと申しましょうか…』モジモジ…
P『そうだね。少し遠回りして帰ろうか?』
貴音『は、はいっ!』
貴音『何処までも、お供致します♪』
【あの風、散すハヤテのごとく】
P『さて!今日は体育祭だ!』
P『さてと、100M走に出場するぞ!』
P『うおおおおおおおお!!』タッタッタ…!
〜〜〜1位〜〜〜
P『…ふぅ』
P『俺、はえー…』
貴音『あなた様…』
P『貴音さん』
貴音『あの風、散す疾風の如く…』
貴音『私、惚れ惚れいたしました…///』ポッ…
P『(やったぜ!)』
【惹かれない方が無理がある】
P『さて!2年生の夏休み!』
P『今、遊ばないでいつ遊ぶ!?』
P『……』
P『貴音さんって凄いスタイル良いよな…』
P『水着姿、見てみたいかも…』
trrrrrrrrr…
ガチャ…
貴音『はい』
P『あっ、貴音さん?俺、プロだけど』
貴音『あなた様…あなた様もお声をお聞き出来るだなんて今日という刻は、げに素晴らしき…』
貴音『今日はどのようなご用件で?』
P『えっとさ…』
P『今度の休みの日、良かったら一緒に海に行かない?』
貴音『ええ、喜んで。あなた様のお誘いとあらば…』
P『あっ、良かった。じゃあ今度の休みの日に駅で待ち合わせで良いかな?』
貴音『はい。遅れずに参りますゆえ…』
ガチャ…
P『っし!』
【ぼん!きゅっ!ぼんっ!】
P『さてと、貴音さんは…』
貴音『あなた様///』
P『貴音さん、もう来てたんだ』
貴音『当然です』
貴音『殿方を…あなた様をお待たせするわけにはいきません』
P『ごめんね。俺ももっと早く来れば良かったね』
貴音『いいえ。私はあなた様をお待ちしている時間さえも尊いものだと感じてますゆえ』
P『(貴音さんは女性の鑑だなぁ…)』
貴音『では、参りましょう?』
P『そうだね』
_ ___
, ´ ``ヽ、
/ ``´ ´ `ヽ、
/ `> ====\:.\
/ / /´,. ´  ̄ ̄ ̄ `ヽ}
.′ / /::/ `ヽヽ\\
i | | |:/ i : ハ ヽ.j:|:|:| トヽヽ
. | | | | :| | :} .:.ィ´トトトト、ハハ:}
i { | | j.:i:.:i :| :| |:ハイィイ.:Vイイi: i ノ
| '. '. V´ナナナiノノノ l/ヒりノ N l: l
|.:.i. : ::ハ }: : Vフ不心 ゙゙゙ リ:l: l
/〃. :/レ'⌒ヽ 弋:ソノ 、 j:.:l: l_
/ /. / 丿ノノ:.i )''''' , ハ:.l:ト、`ヽ
/ /:/ `ヽイ: 〈 ` イ ハ\: \}
//:/ ´ ̄ ` つ > -イ l/ \\: \
//.:.:/ 、 __ <´: ヽ`ヽ 〈 , ′`ヽ\ヽ: :〉
/ /: :.〃 /.:/ } } }ー- / V: : Vハ
/ / .// /:/ リノ ノ \〈 }
〈 〈:// // ノ ∧ / \ノ
ノ: :// 〃 / / '. ヽ ′ ヽ
, .:´: ::// / / ′ '. \ ハ)
: : :〃 / /ハゝ `ヽ i ヽ /ハ
: :./ / / : i | | `ヽ } } ト、 _ __,. イ i リ
: :i / イ .:.: :.| | ト、 / / 八 _ _, イト、: : : : : : ∩り
: :l イ: : i . : : j | | V / __ ノ: : : : : : : ハ:.:.>=<ノ_ノ
: :.ゝ一 ´:ノ:ノ: :.ノ ノノノ \ \.: : : : : : : ; イ /:.}: }ト、
V. : : :イ イイ / イ ノ_ ノ` ー一 ´ /: ノ:,ハ:ヽ\
〈 イ レ'´ , ´ /:イ イ \〉
ヽレ'´ . '´, イ/ /_ ノ: ノ
〃〃:〃´ 〈 / / V ( (
リ リ:〃 \ /l
V \ / !
l \ _ __ .ィ´ l
| ヽ: : : / |
. ` く |
ヽ i |
貴音『あなた様、お待たせをして申し訳ありません』
P『…!』
貴音『…?惚けにとられて如何なさいました?』
P『貴音さん、セクシー過ぎだよ』
貴音『せくしぃ…ですか?』
P『うん…』
P『あまりに綺麗で見とれちゃったよ…』
貴音『まぁ…///』
貴音『うふふ///あなた様ったら…///』
貴音『けれど、そう仰っていただけて光栄です///』
P『(周りの男の視線、全部持っていくぐらいだよ)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
貴音『素晴らしい刻を過ごさせていただき、まこと感謝します』
P『俺も楽しかったよ』
貴音『あの…』モジモジ…
P『一緒に帰ろうか?』
貴音『…はいっ♪』
【いつだって君と一緒にいたい】
P『9月ですよ!9月!』
P『修学旅行前日も貴音さんと一緒に遊びたい気分だ!』
P『早速電話しよう』
trrrrrrrr…
ガチャ…
貴音『はい』
P『あっ、貴音さん?俺、プロだけど』
貴音『あなた様…お電話お待ちしておりました…』
貴音『今日は私にどのようなご用でしょうか?』
P『えっとさ…』
P『もし良かったら修学旅行の前日の日曜日…』
P『一緒に遊園地に行かない?』
貴音『断る理由など存在しません』
貴音『仰せのままに』
P『じゃあ、日曜日はバス停前待ち合わせで大丈夫かな?』
貴音『はい。承知いたしました』
P『(よっし!これで今週も頑張れるぞ!)』
【物の怪は苦手です…】
P『遊園地かー』
貴音『…?どうかなされましたか?』
P『あぁ、いやいや』
P『(この前の遊園地は小鳥先生もいたしな)』
P『(貴音さんとは結構遊んでるけど二人きりって考えると、やっぱドキドキするな)』
貴音『ところであなた様、本日のご予定は?』
P『そういえば最近、お化け屋敷が出来たみたいだよ』
貴音『…!?』
貴音『お、お化け屋敷…』
貴音『なんと面妖な響きで、ございましょうか…』ガタガタ…
P『…あれ?』
P『貴音さん、もしかしてお化け屋敷って苦手?』
貴音『あっ!?いや、その…!』
貴音『……』
貴音『……お恥ずかしながら、物の怪の類は…その…』
P『へぇー。なんだか意外だな』
貴音『申し訳ございません…』シュン…
P『じゃあ、行こうか?』
貴音『なんとっ!?』
P『冗談だよ』
貴音『…いけずですっ』プクー
P『(頬を膨らませて怒る貴音さん、可愛い)』
貴音『あなた様、あなた様』
P『ん?どうしたの?』
貴音『その…』
貴音『まだ月が昇るには少々…』
P『うーん、そうだね』
P『それじゃあ、どこか寄り道でもして帰ろうか?』
貴音『は、はい!』
貴音『終わりまで、お供させてくださいまし…///』ポッ…
【基本的に先生の話は聞かないP】
P『今日から修学旅行だ!』
P『あれ?そういえば行き先ってどこだったっけ?』
P『……』
P『あぁ、そうだ。京都、奈良だったな』
P『それじゃあバスに乗って出発だ!』
【だって祇園だし】
P『(初日はクラスで団体行動だ)』
貴音『祇園精舎の鐘の声…』
P『諸行無常の響きあり…』
P『ところで祇園精舎ってどこにあるんだろう?』
P『やっぱり見てまわったりするのかな?』
貴音『…はて?修学旅行は京都・奈良以外も見てまわるのですか?』
P『えっ?京都・奈良だけだと思うけど…』
P『どうして?』
貴音『いえ、祇園精舎は印度にありますゆえ…』
貴音『1週間という短い日程で見てまわるには…』
P『えっ!?インドなの!?』
貴音『そ、そのように記憶しておりますが…』
P『(ずっと京都だと思ってた…)』
【あなた様のお傍にいたくて】
P『さて、明日は自由行動の日だ』
貴音『あなた様っ♪』
P『あれ?貴音さん、どうしたの?』
貴音『こほん…』
貴音『えー…』
貴音『…///』モジモジ…
貴音『その…明日のご予定を…お聞きしたくて…///』
P『(これは一緒に自由行動しようっていう誘いかな?)』
P『ちょうど貴音さんのことを誘おうと思ってたんだ』
貴音『なんと!?』
貴音『ま、まことでございますか…?』
P『うん。良かったら一緒にまわろうよ』
貴音『ああ…あなた様からそのようなお申し出…』
貴音『まるで夢の中にいるようでございます…///』
P『そんな大袈裟な』
P『それよりも明日は朝にロビーに集合って感じでも大丈夫かな?』
貴音『はい!何も問題ございません!』
P『(貴音さんと二人きりか…楽しみだな)』
P『さて、今日は自由行動の日だ!』
貴音『あなた様っ♪』
P『貴音さん、おはよう』
貴音『本日は晴天…』
貴音『まるで私達を祝福してくれているかのように…』
P『あはは、そうだね』
P『きっと貴音さんがいうように今日という日を祝ってくれているんだね』
貴音『ええ///』
貴音『清々しいほどの青空……良かった///』
P『よっし!それじゃあ祝福も受けたことだし元気よく行こうか!』
貴音『はいっ♪』
【せめて親子から貰いなさい】
貴音『むむ…』
P『どうしたの?難しい顔して?』
貴音『あぁ、いえ…』
シカ「モシャモシャ」パリパリ…
子ども「あっ!おせんべいたべてるー!」
母親「ふふっ。きっと鹿さん、お腹を空かせてたのね」
貴音『……』ジー…
P『…食べたいの、鹿せんべい?』
貴音『…あちらの鹿から分けていただくのは……』
P『そうだね。やめておこうね』
貴音『…無念です』シュン…
P『(見かけによらず食い意地はってるよなぁ…)』
【二人の時】
P『ふぅー…良いお湯だったー…』
貴音『あなた様、お時間よろしいでしょうか?』
P『貴音さん?どうしたの?』
貴音『あ…その…』
貴音『今宵の星々たちはまこと美しく輝いていて…』
P『へぇー。そうなんだ』
貴音『はい…』
P『じゃあ、今から一緒に見に行こうか?』
貴音『…!』
貴音『はいっ!是非とも!』
P『うわ…本当に満開の星空だね』
貴音『ええ…』
貴音『このような煌めきをよもや最終日に見ることが出来るなんて…』
貴音『この修学旅行…』
貴音『これ以上に無い思い出となりました…』
P『そうだね、こんなにも綺麗な星空』
P『一生の素敵な思い出になるね』
貴音『はい…』
貴音『けれど、この星空だけじゃなく…』
貴音『もう1つのことがあったからこそ素敵な思い出となりました』
P『えっ?なになに?』
貴音『うふふ…それは…』
}: / : : : : : : : : : : :`ヽ::::::Y: : : : : ヽ: : : :ヽ
/´: : : ,: : : : : :i!: : : : \: \}: : : : : : : 〉: : : :ハ
/: : : :./ !ハ: : : :{ : : : : : : \/: : : : : : :/: : : : : :
! : |:|:/ー{'、 }: : : 、: :i!: :{: : : /: : : : : : :/: : : : : : :
�从、__ ミ ー- ヽハ: :ヽ: /: : : : : : :/: : : : : : : :
/: :ハ、{心 芹笊ミ/ : : : : : : ハ: : : : : : : :
/: :/: :} ツ 、�( 〉: : : : : : : :{ .}: : : : : : : :
/: : : : : ! { /: : : : : : : :八ノ: : : : : : : :
/: : : : : : :/ 〉 _ /: : : : :\ : : : {: : : : : : : : :
/ : : : : : : : / ∧ ¨ ̄ {: : : : : : : :\: : ヽ、: : : : : :
、 : : : : : : : { .{: :ヽ __ j: : : : : : : : : : ー=ミ: : : :
\: : : :_: : } .}: : : `¨¨¨:_:}_人: : : : : : : : : : : : : : :ヽ\
ヽ:/_ `ヽ 〉: : : : :/ > .. : : : : : :ノ : : : :}: :
/`ヽ `ヽ !: : :_:__{____/ `ヽ:/: : : : :/、: :
ヽ Tヽ |:_/:/::/:::::/ .. :´: : : : : : :/: : \
}人} !::ノ、/:::::/ .. :´: : : : : : : : : : /: : : : : :
貴音『とっぷしーくれっとですっ♪』
P『(でも、本当に良い思い出になった)』
P『(貴音さんと修学旅行を一緒に過ごせて良かったな)』
P『(こうして修学旅行、最後の夜は終わりを迎えた…)』
【四条さんLOVE】
P『さて、今日は文化祭だ!』
雪歩『はいっ。お茶のおかわりは自由ですよー』
P『……』
P『うーむ…』
P『お祭りなのに、茶道部のこのまったり感…』
貴音『これもまた風流ではございませんか?』
P『あれ?貴音さん?』
雪歩『あっ!四条さん!いらっしゃいませっ!』
貴音『雪歩、私も休息の時をいただいてもよろしいでしょうか?』
雪歩『あっ、はい!どうぞ、ごゆっくり!』
雪歩『今、お茶とお茶菓子を用意しますねっ!』
P『貴音さんと萩原さんって仲が良いんだね?』
貴音『そうですね…』
貴音『少なくとも私にとっては彼女の存在はかけがえのないもの…』
雪歩『そ、そんな!私なんて…!』
雪歩『でも、四条さんにそんな風に言ってもらえるなんて…///』
貴音『雪歩、お茶菓子のおかわりをいただいてもよろしいですか?』
雪歩『あっ、はい!ただいまー!』
P『(なるほど)』
P『(萩原さんが貴音さんに懐いているって感じなんだな)』
P『(まぁでも、女の子からしたら凛としてる貴音さんは憧れの存在でもおかしくないよな)』
P『(こうして2年目の文化祭は終わりを迎えた)』
【誤りでは無いはずですっ!】
P『さて、帰るか…』
P『おっ、あれは貴音さん…』
P『貴音さん!』
貴音『先ほど冬の風の噂で知りました…』
貴音『あなた様がこうして私に声をかけてくれること…♪』
P『良かったら一緒に帰らない?』
貴音『はい。お供します』
P『じゃあ、帰ろう』
P『期末テストの準備はどう?』
貴音『万全とは言い難いですね…』
貴音『私、やはりどうしても英語だけは…』
P『シャンプー』
貴音『しゃんぷぅ?』
P『あははっ、可愛いな』
貴音『むぅ』プクー
P『(などということを話ながら下校した…)』
【予言は、ばっちりです♪】
P『もうすぐクリスマス!』
P『けど23日が祝日だな』
P『だったら貴音さんと前祝いでもしようかな!』
trrrrrrr…
ガチャ…
貴音『お電話お待ちしておりました、あなた様…』
P『えっ?』
貴音『その日でございますか?空けております』
P『……』
P『(ふ、普通に話を進めても良いのか?)』
P『えーと、じゃあ23日にショッピング街に付き合ってもらっても…』
貴音『承知いたしました。必ずや迎います』
P『(四条さんは本当にミステリアスだな…)』
【信じる気持ち】
P『さてと…貴音さんは本当に来てるのかな…』
P『って…いた』
貴音『あなた様っ♪』
P『ごめん、四条さん。待たせちゃったかな?』
貴音『いいえ。微塵も』
貴音『あなた様に来ていただけるということを考えているだけで…』
貴音『刻はあっという間に過ぎ去ってしまうものですし…///』
P『(貴音さん、いつからいたんだ?)』
貴音『しかし、街の色はもう、くりすますで彩られておりますね』
P『うん、そうだね』
P『みんなサンタクロースは信じないのに、こういうイベントには積極的だよなぁ』
貴音『……』
P『…貴音さん?』
貴音『信じる、気持ち…ですか』
P『貴音さん、どうしたの?』
貴音『…あなた様』
P『ん?』
貴音『あなた様は神秘的な力や生物…』
貴音『そのような類の存在は一切認めたりはしませんか?』
P『えっ?』
P『し、しじょ…』
貴音『答えてください』
P『…!!』
P『(貴音さんの目…本気だ…)』
P『……』
P『信じられる…と言われたら難しい…』
貴音『…!』
P『だけど、期待はあるかもしれない…』
貴音『…期待、ですか?』
P『貴音さんの言う神秘的な力や生物が何を指すのかはわからない…』
貴音『……』
P『だけど信じたいと思えるなら信じたい』
P『子どもがサンタクロースを信じるように…』
P『そういう気持ちは持っていたいかな』
貴音『……』
貴音『…そうですか』ニコッ
貴音『不躾な質問をしてしまい申し訳ありませんでした』ペコッ…
P『いや、そんな全然…』
貴音『…あなた様にそう言っていただけて良かった』
P『貴音さん、この質問って…』
貴音『……』
貴音『申し訳ありません』
貴音『今はまだ…』
貴音『とっぷしーくれっとにさせてくださいまし』
P『……』
P『…うん、わかった』
P『(四条さん…君は一体…)』
【王子と姫】
P『さーて!クリスマスですよ!クリスマス!』
P『伊織本人からクリスマスチケットも貰ったし…』
P『多少小奇麗な格好をして行けば大丈夫だろう!』
P『って、思うんですよね?』
新堂『伊織お嬢様のご友人の方でいらっしゃいますか?』
P『はい。本人からチケットも』ペラッ…
新堂『拝見させていただきます…』ジッ…
新堂『…結構でございます。どうぞごゆっくりとお楽しみくださいませ』
P『あっ、どうも』
P『いやー流石に豪華なパーティーだな…』
P『テレビで見るようなお偉いさんの顔まで…』
P『…まぁ、それはともかくだ』
P『俺もパーティを楽しまないとな』
P『誰か知ってる顔はいるかな?』
P『貴音さんがいたら嬉しいんだけど…』
『もし?そこの素敵なあなた様?』
P『えっ?』
_,,
___ 〃7公ミ、,
_ ,z乙二二二{{、{{゙=彡}!_
>rグ´ ゞ ゙=≠ノ⌒ヽ
ノ /  ̄ヾ, ゙,
{i〃 ' '! i
}| i }! | ! ! ヽ :!|! !
{| | ,ハ j | ト、 }} ,刈 !
从 厂⌒ヽハ、 彳厂广'寸 〃 |
,>=ヘ」 、rf�  ̄ xニミハ〃, |
/: :r _;リJムハ)u! 〃h;Jリ》 {{/ ! |!
, : : : ; : :゙vク ゞ , ゞソ .;り、_ ,リ |i
」x,、: ノ: : :ノ ;ハ ''' ヽ '''' ,ム__)ヽ)、 ぃ
く;.;.;.;.;゙xr< / r゙\ ゝ '゙ ,ィ゙__)、_,,ノ゙;.v |、ヽ
,/`'`';.;.r゙/! '_ノ > _ < ,!;> r゙ | ヽ \
/ /''゙゙ ' | |゙¬ j/゙ }ミ三彡|7 ,ノ 八 \ ヽ
,/ ハ ゝj /⌒; )'´ ゙⌒⌒´ノ く ヽ __) )
/ ムゝ_ / ,ノ ノ、 /_ ) ノ ̄ ヽ く
,r'⌒7 ハ,_,, ノ ,ノ ゙; '´ ̄_メ r゙ V;ハヽ ゙
ゞ / ム ヽ, ク 〃7 ,r'゙ 、_ 7 r゙ ' :! ;! |
r一`; ノ彡ノ ゙ ノ゙〃く)_ )゙ ryr7 ノ ┐ ! :レ' !
{ `;! ノ゙x'〃_ノ/ ;! . . ヽ)_ / ry ゙. ⌒ヾ;.ノv゙ ,ノ } ! ノ
ゞzバ=彡ミ彡ゾハ:; '. . . . .ヽ);ry゙. . . . . .:::::! :!く ゙''= i , {
ヽ_,ノ⌒゙´ 八 ゞ_::::::::ノ(::::.. . . . .::::ノ ' ヽ | ゝ ヽ
{{ }} ノ ゝ __ 二{><} ==彡 ノム ∨ ! } ゙,
{{ }} /, ; 州 「! : :  ̄ゝ _ 彡ムハ j ハ ;
{{ }} !ム.i j |:!:!:j !: :(_): : ,: : /: :ム//// } ; ヽ ノ
ゝソ ; 川 リ: : : : : : ; : :!: :.ム/// ! ノ ,r ) ノ
ヽ ∨/:川: : (_): :j: : |: : {/// ! ( _ ノ /[ (
∨/:ノ/ノ: : : : : : }: : !: : {/ハ ハ / ノ ヽ
貴音『よろしければ私と踊っていただけませんか?』
P『貴音さん…』
P『……』
P『俺でよければ是非』
P『さぁ、お手をどうぞ。お姫様…』スッ…
貴音『まぁ…///』
貴音『うふふ…///』
貴音『では、踊り場へと参られましょう…』
貴音『私の王子様…///』スッ…
P『(貴音さんとダンス相手になれるなんて光栄だな)』
P『(こうして学生生活2年目のクリスマスは終わりを迎えた…)』
【美人だけど可愛い】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
ピンポーン!
P『ん?誰だろう?』
ガチャ…
貴音『あなた様、新年のご挨拶へと参りました』
P『おぉ、貴音さん』
貴音『その挨拶のついでと言ってしまうのも…えーと…』
貴音『宜しければ…ご一緒に初詣でも…』
P『あぁ、行く!準備するよ!』
貴音『…!良かった』
P『そういえば貴音さん、晴れ着だね』
貴音『ええ…その…おかしくはございませんでしょうか?』
P『可愛いよ』
貴音『か、可愛い…ですか…?』
貴音『……嬉しい///』ポッ…
P『じゃあ、ちょっと待っててね』
貴音『ええ、ごゆるりと』
【素敵な温もり】
貴音『荒れ狂う人の波…』
貴音『まこと…面妖な光景でございます…』
P『荒れ狂うって…まぁ、確かに凄い人ごみだけど…』
貴音『これでははぐれてしまいますね』
P『いや、ちゃんとそばにいるから大丈夫だよ』
貴音『はぐれてしまいます』キリッ
P『……』
P『(左手でグーパー作ってる…)』
P『…こうすれば安心かな?』キュッ…
貴音『…!!』パァッ…!
貴音『は、はいっ!』
貴音『こ、これならば…例え茨の道でも…///』
P『(照れてる顔が本当可愛いな、四条さんは)』
貴音『…るん♪』
【大凶でした…】
貴音『御神籤…』
貴音『…おのれっ!』
P『……』
P『(去年、貴音さんは良く無い結果だったんだよな…)』
P『とりあえず引く?』
貴音『りべんじまっちです』
P『(去年は相当悔しかったんだな…)』
P『さて…今年の運勢は…』
P『き、凶…』
P『(貴音さんはどうだったかな?)』
P『貴音さん…おみくじ…』
貴音『おだまりなさい!』
P『!?』 ビクッ…
貴音『…はっ!?』
貴音『も、申し訳ありません…!』アセアセ…
P『(今年もダメだったのか…)』
貴音『この時間となると人も疎らになりますね』
P『もうお昼時だしね』
貴音『私、少々腹の音が…』クー
P『……』
貴音『……』
P『何か食べて帰る?』
貴音『らぁめん!』
P『はいはい』
P『(今年も1年、頑張るぞ!)』
【あなた様ぁ///】
P『1月21日…』
P『今日は貴音さんの誕生日だ!』
P『さて、貴音さんは…』
貴音『お呼びですか?』
P『あっ、貴音さん。ちょうど良かった』
貴音『…はて?』
P『今日、誕生日だよね?』
P『おめでとう!これ、俺からの誕生日プレゼント!』スッ…
貴音『…!!』
貴音『あ、あなた様…』フルフル…
P『…あれ?』
P『(も、もしかして日にち間違えたか…?)』』
貴音『あなた様っ…!』ダッ…!
P『えっ?』
_|_
__|_/
__|_ (__|/`)
| _/_
\ / _| ヽ
_|_ / (_ノヽ
‐┼‐ ._|_
(二フヽ | ─‐
| ─‐
つ
__, _- ニ二 _ ̄`ー- ,,._
l´ __,厶-──-、ヽ  ̄`ヽ  ̄`ー'´ ̄ ̄`ヽ
レ'´ / | /l ヽ〉 `ー─--─‐┐ }
/ //. |/ ヽ _,ハ\ .∧ | |
. 〈__/一' 三三 .∨`/: ̄`ヽ └┐ `ーァ
/ l 三三 ///// /: : : : :/─-、__,r‐v' /
___/__,}///// r‐.┐ /: : : : :/ /
\ノ`´: :l ヽ::ノ /: : : : :/ `ー┐
く__: : ::〈 ,.x≦く: : : : : `ー┐ /ヽ/
V: : `: :ー─┬<⊥ノ ノ\: : : : /──--一'
丁≧─--/ヽ─┴一'_/ /丁 ̄`ヽ
`ー─┐ ヽ┐二二´__//:.:.:.:.:.:.:.ハ
 ̄レ亡三三/'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:', __
\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:´:.:.:./
P『わっ!?』
貴音『私の誕生日を覚えていてくださっただけでも感激ですのに…』
貴音『そのうえ贈り物まで頂けるなんて…』
貴音『私…感謝してもしきれませぬ!』ギュッ…!
P『ちょ、ちょっとタンマ!』
P『(む、胸が…!)』
貴音『あなたさまぁ…///』
P『(まぁでも、喜んでもらえて良かった)』
【変化球です♪】
P『今日はバレンタインだ!』
貴音『あなた様♪』
P『貴音さん』
貴音『時に甘い物はいかがでしょうか?』
P『もしかしてチョコくれるの?』
貴音『いえ、あんみつです』
P『あんみつ!?』
貴音『ちょっとひと工夫…♪』
P『(貴音さんは本当に読めないなぁ…)』
【変化球返し】
P『さてとホワイトデーだ!』
P『やっぱりここ貴音さんにも変化球で返すべきだろう』
貴音『お呼びですか?』
P『うん、会いたかった』
貴音『まぁ…///』ポッ…
P『今日、学校が終わったらラーメン食べて帰らない?』
貴音『なんと?』
P『もちろんホワイトデーだし俺のおごりでさ』
貴音『なんと!?』
貴音『あなた様…あなた様が放つ光は月光かの如く…』
P『(良かった。凄く喜んでくれたみたいだ)』
【そうでしょ?】
P『ついに最上級生か…』
小鳥『ええ。最後の1年よ』
P『小鳥先生…』
小鳥『貴音ちゃんは正直、謎の多い子よ』
小鳥『けれど、それを受け止めてあげるだけの器量…』
小鳥『あなたは持ってるでしょうけどね♪』
小鳥『ってわけで今年も私が担任です!』
小鳥『最後まで面倒見てあげるから残り1年よろしくね!』
【ムーンプリズムパワーよ♪】
P『さて担任は変わらずともクラスは変わった…』
P『誰か知っている子は…』
P『あっ…』
P『貴音さん!』
貴音『あなた様…』
貴音『偶然…?いえ、必然…』
貴音『月と…小鳥嬢に感謝致します…』
P『えっ?小鳥先生?』
小鳥『月の力に導かれて二人を同じクラスにしました♪』
P『先生、そんな権力持ってるんですか!?』
P『(こうして今年も貴音さんと同じクラスになった!)』
【残された時間を】
P『(月の晩にお会いしたい、と貴音さんからの電話があった…)』
P『なんだ!?月に帰るのか!?』
P『帰らないよね!?』
貴音『え、えぇ…』
P『…良かった』
貴音『私はただ…』
貴音『あなた様とこうして肩を並べ…』
貴音『夜空を眺めたい…』
貴音『それだけのことですゆえ…』
P『…貴音さん』
P『(でも、なんでそんな哀しそうな横顔を見せるんだ…?)』
【尻が本当に凄い】
P『さぁ、学生生活最後の体育祭だ!』
貴音『騎馬戦ですか…』
P『落ちないようにしっかり支えてるから安心してね』
貴音『あなた様…』
貴音『はい…!この身…あなた様に預けます!』ヨイショ…
P『(うおっ!?)』ムチッ…!
貴音『では、参りましょう!』
P『(太ももが!尻がっ!!)』ムチーン
貴音『…あなた様?』
P『いや、大丈夫だ…問題ない…』
貴音『…?』
P『(こうして理性とも闘いながら騎馬戦に臨んだ)』
P『(色々な意味で俺は…勝った…)』
P『(こうして学生生活最後の体育祭は終わりを迎えた)』
【気づかぬ愛の囁き】
P『もうすっかり夏の夜って感じだね』
貴音『ええ』
貴音『ほら、見てください…あなた様…』
貴音『この夏空の満天の星々に敵う美しい輝き…』
貴音『この世に存在するのでしょうか?』
P『だけど…月も綺麗だよ』
貴音『…まぁ///』ポッ…
P『(天体観測が趣味なんて貴音さんらしいな)』
P『(でも、なんで「月が綺麗」で照れ笑いするんだろう?)』
【色々な場所に行こう】
P『学生生活最後の夏休み…』
P『貴音さんに会いたいな…』
trrrrrrr…
ガチャ…
P『もしもし、貴音さん?』
貴音『あなた様からのお電話…待ち焦がれていました…』
貴音『ご用件はなんでございましょう?』
P『あっ、えっと…』
P『今度の日曜日、動物園に行かない?』
貴音『はいっ。喜んで♪』
P『ホント?じゃあ、日曜日はバス停に集合で大丈夫かな?』
貴音『はい。承知致しました』
P『(っし!)』
【そういえばカエルは両生類】
P『さてと、日曜日だ!』
P『今日は日差しが強いから屋内を中心に見て回ろうか?』
貴音『私はあなた様に従います』
P『それじゃあ、屋内へ行こう!』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
貴音『あなた様は爬虫類はどう思いですか?』
P『カエルの着ぐるみとかは可愛くて好きかな』
P『本物はちょっと苦手かも』
貴音『まぁ!』
貴音『あなた様もよもや私と同じ感性をお持ちになっていらっしゃるとは…』
貴音『まこと面妖なものです…』
貴音『実物は受け付けられないのに…』
貴音『創作されたものは、きゅーと、と感じ私も心惹かれてしまうのです』
貴音『その…あなた様…』モジモジ…
P『うん、一緒に帰ろう』
貴音『はいっ♪』
【特別だけど特別じゃない】
P『今日から新学期だ!』
小鳥『はいはーい。進路相談の時間よー』
P『あっ、はい』
小鳥『まぁ、そんなのどうだっていいわね』
P『!?』
小鳥『あなたの成績なら行くアテはありますし』
P『そ、そんなアバウトな…』
小鳥『それよりも大切なのは女の子との関係でしょ?』
小鳥『良い?今から言うことは大切なことだから、ちゃんと良く聞くのよ?』
小鳥『貴音ちゃん…あの子の誕生日は絶対に忘れちゃダメ』
小鳥『そして、あなたはそこで大きな決断を迫られることになる』
P『大きな決断…』
小鳥『だけど、貴音ちゃんのことを特別だなんて思わないでね?』
小鳥『あの子も1人の女の子なんだから』
小鳥『彼女の気持ち…大切にしてあげてね?』
P『……』
小鳥『それじゃあ進路相談はおしまいですっ!』
【その言葉が聞きたくて】
貴音『今宵は十五夜でございますね』
P『うん、晴れて良かったね』
P『満月がはっきりと見えるよ』
貴音『ええ…』
貴音『……』
貴音『…その、あなた様?』
P『ん?どうしたの?』
貴音『こんな夜だからこそ…その…』モジモジ…
P『(あぁ、月に対しての感想かな?)』
P『(天体観測が趣味だから、他人の感想とかも参考にしてるんだろうな)』
P『うん。今夜も月が綺麗だね』
P『貴音さんと見るからかな?』
P『(って、キザ過ぎるか?)』
貴音『…!』
貴音『あなた様…///』ポッ…
P『(って、凄い喜んでもらえてる…)』
貴音『……死んでもいいです///』ボソッ…
P『えっ?』
貴音『なんでもございませんっ♪』
P『(なんて言ったんだろう?)』
【お店の名は二十郎に致しましょう】
P『さて10月だ!』
小鳥『はい!みんな、おはようございまーす♪』
小鳥『今日はあなた達に大切なお知らせ!』
小鳥『今年の文化祭はクラスで出し物をすることに決定しました!』
P『また唐突な』
小鳥『ていうわけで、みんな意見をちょーだいな!』
P『(ふむ…)』
P『(出し物か…)』
貴音『(催し物…)』
小鳥『…はい。ラーメン屋をすることに決定!』
小鳥『みんなで頑張りましょうね!』
貴音『味見はお任せあれ』キリッ
貴音『みなの納得のいく味が完成するまで私が食しますゆえ!』
P『ラーメンマイスターの貴音さんの納得するラーメンか…』
P『ところで貴音さんが一番好きなラーメンって何味なの?』
貴音『ヤサイニンニクアブラカタメ』
P『……』
P『(お、男らしい…)』
【なまえをよんで】
P『うっ…』フラッ…
小鳥『あらっ?具合でも悪いの?』
P『ええ…ちょっと…』
P『(ここ最近、ちゃんと休んで無かったからな…)』
小鳥『ダメじゃない!無理しちゃー!』
小鳥『文化祭、出られなくなったらどうするのー?』
小鳥『ここは私達に任せて保健室で休んでらっしゃいな』
P『でも…』
小鳥『良いから、良いから』
小鳥『ちゃんとあなたがいない分まで頑張るわ』
P『ううっ…すいません…』
ガラッ…
P『失礼しまーす…』
P『……』
P『誰もいないのか…?』
P『ううっ…意識し出したら猛烈に目まいが…』フラッ…
P『勝手にベッドで休ませてもらいますよー…』バタッ…
P『……』
P『…zzz』
ガラッ…
貴音『……』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『……』
P『…はっ』
P『すっかり寝ちゃってたな…』
P『外は…もう結構薄暗いな…』
P『ん…んんっ…』
P『そろそろ起きないとな…』
貴音『お加減はもうよろしいのですか?』
P『えっ?』
/ /::::::::::::::::::\ヽ !
. ! r: /:::::>―――‐ヽ! |
j l/:::::/ \}
/ |:/j i 、 ヽ、
. / ! / ! j、l ! Nヽ\. }
/ / { l // /| / | N_j |ィY7rー{
:| :ヽ、 !/ /-l√` 仞 '∧\ヽ
/ | : : :ト、. ∨イ yタ示. レ゙ {/ :::::) 〉
:| : : :K^ヽ ∧〈匕り 、 }::::::/
:! : :/ `7l ∧ /:::::
/ : : / ∧l ∧. ー '/:::::
>r―‐〈 l / ∧ーr――...::::::::
/ l: ヽ.: : :ヽ、! / /V :::::::::::::::::
√ ̄l:::: : :、: : :.| / /\:::::::::::
. : : :.j:::: : : :\:八 / / ヽ
: : : /:::: : :-、: :\:\ / /
: : 〈:::::: : : : :\: : : : 〉
: : : ヽ::: : : : : : \: 〈
P『し、四条さん…?』
P『(えっ…?いつのまに…?)』
P『(ていうか、いつからいたんだ…?)』
貴音『あなた様が保健室へ向かわれるとこを目撃し…』
貴音『あなた様のお身体の加減を案じ…』
貴音『勝手ながら今というこの刻まで付きそわさせていただきました』
貴音『もう、大丈夫なのですか?』
P『……』
P『(じゃあ、昼過ぎからずっと俺のこと看てくれていたのか…?)』
貴音『保健教諭には許可は取っております』
貴音『まだ完全では無いのでした、お身体を横にしていても…』
P『いや…もう大丈夫…』
貴音『…まことですか?』
P『うん』
貴音『…良かった』ホッ…
P『えっと、四条さん…』
貴音『……』
貴音『つーん』ツーン
P『えっ?』
貴音『…貴音と呼んでくださいまし』
P『あっ…!』
P『ご、ごめん…貴音さん…つい…!』
貴音『……』ムゥ…
P『…ていうか、意外と気にしてたんだね呼び名』
貴音『当然ですっ』キッパリ
P『おおっ!?』
貴音『あなた様に名を呼ばれること…』
貴音『それは私にとって、どれほど嬉しいことか…』
P『貴音さん…』
貴音『…あなた様はいけずです』
P『……』
P『…ごめんね、貴音さん』
貴音『……』
P『良かったら一緒に帰ろう?』
貴音『…!』
貴音『お望みとあらば…///』
P『じゃあ、帰ろう』
P『(名前を呼ばれて嬉しいか…)』
P『(なんか俺も嬉しくなっちゃうな)』
【はらぺこお姫ちん】
P『今日は文化祭だ!』
P『って、貴音さん…休憩中だから良いけどさ…』
貴音『はひ?』モグモグ…
P『お客さんに出すぶんまで食べないようにね?』
貴音『ご安心ください』
貴音『最近、腹八分目という言葉を覚えましたゆえ』
P『そっか。それなら安心かな』
貴音『すみません。おかわりを』
P『って、おい!』
【あの子の傍にいてあげて♪】
P『ふう…だいぶ良い時間になりましたね…』
小鳥『そうねーそろそろキャンプファイヤーの時間よ♪』
P『あっ、キャンプファイヤー…』
小鳥『一緒に見たい子…いるんでしょ?』
P『……』
【時間よ、止まれ】
貴音『この炎のゆらめき…』
貴音『最後の文化祭も終わりを迎え…』
貴音『高校生活も残りわずかということを実感いたしますね…』
P『そうだね…』
P『でも、まだ終わりじゃない』
P『最後の最後まで…』
P『俺は貴音さんとの思い出を作りたい』
貴音『あなた様…』
貴音『……もう少し、そちらに寄ってもよろしいでしょうか?』
P『うん…』
貴音『……ずっとこのままでいられたら良いのに』ピトッ…
P『(貴音さん…)』
P『(こうして高校生活最後の文化祭は終わりを迎えた)』
【聖なる夜は…】
P『さて…クリスマスパーティがあることも考えて服屋に来てみたが…』
P『よく考えれば俺はそんなに着飾る必要も無いよな…』
P『けど、女性物の方は凄いバリエーションだな…』
貴音『どれがあなた様のお好みですか?』
P『このサンタ服とか可愛いと思うなぁ』
貴音『ほほう』
P『……』
貴音『……』
P『いつからいたの!?』
貴音『とっぷしーくれっとです♪』
貴音『しかし、この様な可愛らしい衣装…』
貴音『私に、合いますでしょうか?』
P『えっ?』
貴音『……』
貴音『もし…?』
貴音『私が、この衣装を着ると宣言したら…』
貴音『24日…一緒に過ごしていただくことは出来ますか…?』
P『…!!』
P『…そんな宣言しなくたって良いよ』
貴音『…!』
貴音『そう、ですか…』
貴音『不躾な質問をしてしまい、申し訳…』
P『俺は衣装とか関係無しに』
貴音『えっ?』
P『貴音さんと一緒にクリスマスを過ごしたいから』
貴音『…!!』
貴音『…ま、まことでございますか…?』
P『もちろん』
P『俺で良かったら、喜んで』
貴音『夢現では、無いのでしょうか…?』
P『ほっぺた、つねり』ぐいっ
貴音『あいたっ…!?』
貴音『な、何を…?』
P『痛かった?』
貴音『そ、それはもう…!』
P『じゃあ、夢じゃないんだよ』
貴音『…!!』
P『な?』
貴音『……』
貴音『…もっと、ろまんのある、手段は無かったのでしょうか?』
貴音『…あなた様は…いけずです…///』
【二人、1つのマフラー】
P『いやー来たる24日!』
P『伊織が今年もクリスマスチケットをくれたから今からパーティ会場に向かうわけなんだが…』
P『貴音さん、待ち合わせ場所にまだ来てないな…』
P『どうしたんだろう…?』
『良い子にして待っておられましたか?』
P『えっ?』
/: : ,, ..、 ,. ,, :ヽー\
,/ ''" `^'' ,, :\
. ,:' -. ===ミ 、,, `':,ハ
;ィ 〃.´/ / / | i ヽ`\ー,. ;. }
/l / / / :l{ | l | ! .', ヽ ヽ,⊥.
, / | i !{ || | l | | .', lハ j.', '.
,. {. | i.斗-.―ハ. ! ーl l<.} | | ., .... '
, 八r 1.ィ=ミ、 ,. =ァ、7イ{.ハ ',
/ j |.ハ代::イ {:::リ〃! ハ ヽ ,
/ノ ,. ハ }ヘ"""" , """"/.イ 八 \
. / / /j. V!.へ - . イー1 l. } ヽ
. / ノ - / ヽ ≧. .≦ ,リ .トヽ \
/ /: : : :{ \ヽ .,'ー、v.., ァ'; ノ/ j:⌒ヽ. \
. / /: : : : : \ r ― --rt-----i //:_: :ハ\ ` 、
. / //!: :ニヽ ''--、1ニ {ミミ:H´:ラ-- | ≦、'^'' .,: : ハ .\ ヽ
{ { / .{ヽ,:' ., ^ 、::i }´ノ } ト、ヽ ̄.! -::く '':, '; :.ハ ',.ヽ }
ハ / ヽ; ;' /´::::}、 ー― | |― --イ::::::::::ヽ '; .;∧. ∨ } /
. / ノ { f '.ヽ!::/i. \ | | /. i::::::::::::ノ,:', '/ } / j { \
. ´ / /\ \! ハ{ ノ{´ )マ ァ十、ー―:{::::マ !{ l | ∨ ./! \ `
./ ./\ \. } !ヽ::::ヽノ!::/: {:::!ヽ:}ヽ::ト :j:ハ ヽ! { ,' \ ヽ
// / } リ/ }: : T: :.ト': : :ト j: ト': :}ー: :,' \ ヽ. \ ヽ ヽ 、
/ { { l | ノ j ノ/ ハ: : :!: : i: : (こ): |: : :|: : ハ }ヽ } ト ヽー' } ヽ
{ ヽ \ ヽ {. f ハl / ',: :.|: : |: : |: :j: : :j: :イ l j } j /ノ ノ/ ノハ
P『た、貴音さん…?』
P『(その衣装…あの時の…)』
貴音『良い子に待っておられた、あ、あなた様には…』
貴音『さんたのお姉さんからの…贈り物です…』
貴音『う、受け取って…くださいますでしょうか…?』
P『あ、う、うん…』
P『……』ガソゴソ…
P『…これはロングマフラー?』
貴音『み、水瀬家への道のりは遥か遠くでございます』
貴音『そのような道のりをこの様な軽装で歩いてたら…その…』
貴音『と、凍死は免れません!』
P『免れないの!?』
貴音『ですので…その…』
P『…1人で巻くには長すぎるなぁ』
貴音『……』 モジモジ…
P『…一緒に巻いて、歩こうか?』スッ…
貴音『…!!!』
貴音『…は、はいっ!』
貴音『あなた様が…お望みとあれば…///』
P『よっし、じゃあ行こうか?』
貴音『はい…♪』
P『(こうして高校生活最後のクリスマスは終わりを迎えた…)』
【まずはあなた様のお顔を拝見したい】
P『謹賀新年!』
P『えーと、貴音さんから年賀状…』
P『……』
ピンポーン!
P『おや、誰だろう?』
ガチャ…
貴音『新年も私に付きっきりでも、よろしいかと…』
P『わっ?貴音さん?』
貴音『新年のご挨拶と初詣へのお誘いへ参りました』
P『えっと…』
貴音『もしや既にご予定が…?』
P『いや、そんなことは!』
貴音『ならば、いざっ!』
P『……』
P『(行動力あるなぁ…)』
【かけがえのない温もり】
貴音『さぁ、お手を繋ぎましょう』パッ…
P『えっ?』
貴音『はぐれる可能性を無くすことは勿論のこと…』
貴音『二人の手と手が合わされば…』
貴音『凍傷の心配も無くなりますゆえ』
P『(凍傷って…いや、寒いけどさ…)』
P『(でも…)』
P『そうだね。こうした方があったかいね』ギュッ…
貴音『あっ…///』
貴音『はい…』
貴音『まこと…あったかです///』
貴音『御神籤に使う刻はございません』
P『えっ?』
貴音『残された刻…』
貴音『今は一分一秒という刻…』
貴音『あなた様とこうして過ごす時間を…』
貴音『私は…大切にしたいのです…』
P『(貴音さん…)』
【この温もりを忘れないから】
P『1月も後半へ…』
P『……』
P『ふぅー…』
貴音『あなた様…』
P『うん…』
P『18歳の誕生日…おめでとう』
貴音『恐縮です…』
P『……』
貴音『……』
P『…なんとなく前々から予感はしてたんだ』
貴音『えっ?』
P『卒業まで一緒にいられないんじゃないかって』
貴音『…!』
貴音『あなた様…』
P『…どこへ行くの?』
貴音『……』
貴音『…それは』
P『……』
P『(…きっと、こんな言葉を投げかけるのは無駄なことなのかもしれない)』
P『(それでも俺は…)』
P『(俺は…!!!)』
P『行かせないよ…』
貴音『えっ…?』
P『貴音さんはどこにも行かせない!!』
貴音『あなた…様…』
P『…それでも行かなければならないのなら約束して欲しい』
貴音『約束…ですか…?』
P『絶対に俺の元に…帰ってきてくれるって…』
貴音『…!!』
P『これっきりなんて絶対に許さないんだからなっ!』ニコッ…
貴音『…!!』
貴音『ふふっ…』
貴音『…あなた様という方は、まことに…』
貴音『まこと…欲張りな方で…ございます…』グスッ…
貴音『その約束…守れるかは約束は出来ますぬ…』
貴音『けれど…絶対に忘れたりは致しませぬ…!』
P『うん…』
貴音『あなた様…お願いがございます』
P『なにかな?』
貴音『私のことを…きつく抱擁してください…』
貴音『…そして』
貴音『―――。―――』
P『……』
P『…うん』ギュッ…
, - ": :: ̄: ::',―-,--
, - ": : : : : : : : : : : : : :',:::::::',
, ": : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',:::::::',
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',:::::::|
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',:::::::| i
/: : : : : :/'/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',::::::| |
/: : : : : / ./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i:::::| |
i: : : : ::/ i: :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i::::| i
|,: : : /i .i /i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .|:::|,'
|\: :|:| .i/i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:/: : :
|::::|`'::| |' v-|ト 、|: : : : : : :|: : : : : :i: :i: i/: : : : /: : :/
i::::|::::::| ,`:: ! `|゛:::、: : : |: : : : : i: :i::/: : : : /: : :/
i::::|::::::| / ヽ、:|: : : : ::/: /: : : : :/: : ::/
',:::|::ゝ' __i ` ‐-|:/: : :
/ 彡"�ュ,,,_ /
r'  ̄ / / /
',:..
',:::: / /
/
ヽ 、 / /
.i 、ヽ
ヾ
', /: :
', /: : : : : : :::/
ゝ__ /: : : : : : : :/
',::|::i::/: : : : : : //
丿:|/::i::/: : : : : /
貴音『行ってまいります…あなた様…』
P『行ってらっしゃい…』
P『(貴音さんから感じる、この温もり…)』
P『(俺は絶対に忘れたりしない…)』
【娘の幸せを願わぬ父親などおらん】
貴音父『…地球へ戻りたいだと?』
貴音『勝手なお言葉だと重々承知しております』
貴音『しかしながら、私には果たすべき約束を残してきてしまいました』
貴音『その約束を果たさぬことは、私にとって一生の悔いとなりえます』
貴音『ですので、どうか…』
貴音父『ふむ…』
貴音父『貴音よ、顔を上げろ』
貴音『…はっ』スッ…
貴音父『その約束はお前の一生を左右するほどの価値はあるか?』
貴音『…はい』
貴音『今の私にとっての全てと言っても過言ではない』
貴音『そう考えております!』
貴音父『…ならば、再び地球に戻るが良い』
貴音『…!』
貴音『よ、よろしいのですか…?』
貴音父『なぁに。私も地球は好いておる』
貴音父『かくいう私も765学園で青春を過ごしたのだ』
貴音父『だから、お前を765学園に通わせたのだからな』
貴音父『お前の人生だ』
貴音父『決まりに縛られることは無い!』
貴音父『その約束とやら、四条家の名のもとに果たしてくるが良い!』
貴音『…!!』
貴音『…心より感謝致しますっ!!』
―――そして、時は流れ
P『3月1日…卒業式…』
P『今日、最後の制服…』
P『この道を歩くのも最後になるんだな…』
P『……』
P『…行こう』
P『さて…卒業式も終わったな…』
P『あとはもう帰宅をするだけか…』
P『……』
P『だけど、彼女は約束してくれたんだ』
P『必ず、また逢うことを…」
P『……』
P『伝説に何か信じちゃいないさ…』
P『だけど…』
P『やっぱり信じる気持ち…忘れたくはない…!』
P『伝説の木の下…か…』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『(伝説の木の下…)』
P『……』
P『やっぱり約束は約束のままだったのかな…』
P『貴音さん…』
P『俺は今…!』
P『君に…会いたいっ!!』
『呼びました?』
P『…えっ?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『…貴音…さん?』
貴音『あなた様…///』
貴音『…今日というこの学生生活での一大いべんと…』
貴音『あなた様に再び巡りあえたことを…』
貴音『月の導きに心より感謝致します…』
P『…本物だよね?』
貴音『ほっぺた、むにー』つねっ
P『あいたっ!?』
貴音『痛かったですか?』
P『そりゃ、いきなりなにを…!?』
貴音『夢現では無いということでございます』
P『…!!』
貴音『それにしばしの別れを告げてから…もう既に私達の再会は約束はされていた』
貴音『あなた様も、そうお考えだったのでしょう?』
P『う…』
P『そりゃ…絶対忘れないって言ってくれたし…』
貴音『ええ』
貴音『だから、こうしてあなた様の元へと参りました』
貴音『大切な言葉を…伝える為に…』
P『大切な…言葉…?』
貴音『ええ…』
貴音『私がいつも、その言葉をいただいて貰ってばかりでしたから…』
貴音『あなた様と初めて出会いした、あの夜…』
貴音『あなた様は私に囁いてくれました…』
貴音『これ以上に無い、口説き文句を…』
P『(…そんなの言ったっけ?)』
貴音『…私はその言葉を受けてからでしょうか』
貴音『あなた様のことが寝て覚めても…頭の中から離れる日というもの存在しませんでした…」
P『……』
貴音『さて…この学校の伝説に乗っ取って私は…』
貴音『あえて直情的な台詞であなた様にこの胸の内を伝えたいかと存じます』
P『うん…』
貴音『お慕い申しております』
貴音『誰より強く…かけがえない私の想い…』
貴音『どうか…受け取ってくださいますか?』
P『……』
P『…期待はしていたんだ』
貴音『えっ?』
P『けど、叶わないと思っていた…!』
P『だって貴音さんは…!』
貴音『あなた様…』
P『俺も…俺も貴音さんのことが大好きだよ』
貴音『…!!』
P『クールでミステリアス…だけど可愛らしくて…』
P『そんな君といた時間は俺にとっての全てだったんだ…』
P『だから…だから会えなくなるだなんて…耐えられなかった…』
貴音『あなた様…』
リンゴーン!リンゴーン!
貴音『これは…伝説の鐘の音…』
貴音『鳴らないはずと噂には聞いたのですが…』
貴音『けれども…鳴るって信じておりました…』
貴音『いえ!鳴って欲しかったんですっ!!』
P『2つの伝説の祝福を受けたんだ』
P『俺達、二人の関係は永遠だよ』
貴音『嬉しい…』
貴音『こんなにも幸せ…良いのでしょうか…』
P『あっ、ところで四条さん?』
貴音『はい?』
P『俺が貴音さんに言った口説き文句って一体何?』
貴音『えっ?』
P『月が綺麗ですね、で照れ笑いをしてるのは見たことあるけど…』
P『あれは違うよね?』
貴音『……』
P『四条さん…?』
貴音『あなた様は…いけずですっ!』
P『えっ!?』
貴音『けれども…』ギュッ…
P『わっ…』
貴音『そんなあなた様だからこそ…』
貴音『これほどまでに惹かれてしまったのかもしれませんね…///』
貴音『もう…どこへも行きません…』
貴音『…私は、未来永劫…あなた様のお傍に…』
P『うん…』
P『離さないよ。もう二度と』ギュッ…
貴音『はい…』
貴音『私もです…』
貴音『この温もりを二度と…』
P『ねぇ、貴音さん』
貴音『はい?』
P『また、しても良いかな?』
P『この前の誕生日の時みたいに…』
貴音『…はい///』
―――こちらからお願いしたほどです
―――どうか、あの夜みたいに…
―――優しく、口づけて…
, '´ ,. :´: : _ ;: - - ::;_` ', `ヽ
/ , ' .,. ' : -'"´ ~"'‐ ',. ゙'、
,' i, '::, '´ , '., .', ',
l .l, ' /.| |.', il . l
,| ! / l | | .i ll . l
/| l l.,'. ,l |_/l |=i ll !
,'| l li .,_=≠'´  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄`' l l END
/ ll l lハ' ´ ! l.
,′.l ! | __=- ≦ィニミェ、.| |!
,' l ,' | 、,ィ.彡-一‐' ` l |.',
,' l,' |.`´ 、 ,! |. ',
.,.' , ./ l iヽ /,| |. ',
,.' /./ .l |、._'., ,'´.| ! .',
. ,.' , ' /. .! |l ∧ マ ̄ ̄ソ イ :::| l ヽ
/,. '" ,.' ', |::::::::::ヽ.  ̄ .< .:::::::::| / ',. ヽ
_.ィ'´ / ヘ |:::::::::::::. `ト _ ,.ィ ::::::::::::::: ,l ,' ', \
'´ , ' `.、 ',:::::::::::,ィ'.| |、 .:::::::::::/'´ '.,. .\
i′ 、 ゙'.、.',: : / `ヽ、_ .!ハ:::::::::,.' \ ` 、
l. ' , `、Y `ー 、_,. '"ノ\_/ ゙'.、 ヽ
. `‐- ..,_', ゙ .、 Y´`Y´ / '., ' ,
', `ヽ .l .l ,' ',. '.,
貴音編終了です
次回更新時は雪歩(イベント追加編)を投下予定です
恐らく雪歩編はこのスレだけじゃ収まりきらないので次回更新をする際に、このスレに次スレのURLを張って更新という形を取ろうかと思います
よろしくお願いします
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1346228440/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1346311774/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1346389974/
2週目
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347441113/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347522666/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347542081/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347600244/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347625022/
あとはタイトル通りです
全キャラの内容を書いていこうと思います
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1349027728
P「アイドル達と夢の学園生活…」
P「年齢設定は全員15歳から…」
P「いや、まさか」
P「765プロと573の夢のコラボレーションで」
P「こんなゲームが発売される日が来るとはな…」
P「しかし亜美や真美、あずささんまで15歳か…」
P「……」
P「雪歩も貴音も美希も全てのイベントは見てない…」
P「なら…」
P「全員完全攻略だ!」カチッ…
P「ニューゲームと…」カチカチッ…
春香『あなたの名前を入力してくださいね!』
P「おお、春香の声だ!」
P「まぁ、春香が登場してるんだから春香が声優してないとおかしな話だよな」
P「名前は…プロ デューサー…と」カチ…
春香『あなたのあだ名はなんですか?』
P「プロデューサー」カチカチ…
春香『これで良いですか?』
P「はい」カチッ
ロード中…
P『俺の名前はプロ デューサー』
P『今日から私立765学園に通うことになる新入生だ』
P「おっ、プロローグ始まった」
P『なんでもこの高校には毎年アイドルクラスの女の子が多く入学してくるらしい』
P『そんな高校に晴れて入学出来て今は幸せな気持ちでいっぱいだ』
P「そりゃ攻略対象キャラが765プロアイドル全員ともなれば、そうなるよな」
P「俺だって今のプロデューサー業をやれてて幸せだよ」
P『あぁ、クラス表の掲示板が貼り出されているな…』
P『えーと、俺のクラスは…』
?『わわっ!?ど、どいてくださーい!!』
P『えっ?』
ドシーン!
P「おっ」
P「この声は…」
P『あいたた…』
春香『ご、ごめんなさい…!私がよそ見してたから…!』
P『あぁ、いや。大丈夫だよ』
P『それより君の方こそ大丈夫?』
春香『あっ!はい!私はへっちゃらです!』
春香『私っていつも、ドジばっかで…えへへ…』
P『(全力で人に体当たりをドジって言うのか…?)」』
春香『それよりも本当にごめんなさいっ!』
P『あぁ、いやいや…』
P『ていうか、そんなに畏まらなくて大丈夫だよ?』
P『胸のリボン、新入生だよね?俺も新入生』
春香『あっ、ホントだ!』
春香『えーと…』
P『プロ。プロデューサー』
春香『あっ、私、天海春香です!』
P『天海さん…って確か俺と同じクラスにいたような…』
春香『えっ?そうなの?』
P『うん。ほら、1−A』
春香『わぁっ。ホントだ!』
春香『えへへ♪なんだか運命的な出会いって感じだね!』
P『うーん…確かに今までには無い出会い方だったかな…』
春香『あっ、私のことは春香で良いよ!』
春香『これから1年、よろしくね!プロデューサーくん!』
P『さて…教室に着いたわけだが…』
P『うん』
春香『…!』
春香『…♪』フリフリ…
P『(春香が手を振ってる…)』
P『(振り返しておこう)』フリフリ…
P『(しかし、まぁ)』
P『(春香がアイドル並に可愛いってのもあるかもしれないが)』
P『(いまいちパッとしないクラスだな…)』
P『(せめて担任の先生が美人とかなら、まだ…)』
ガラッ…
. :: ´:: :: :: :: :: >.、
,.:' :: :: :ィ:: :: :: :: :: :: :: \
/ :: :: :/ |:: :: :: ::ハ ト:: :: :: ヽ 、
/ :: :: :/__.| | l:|:: i|_}:} ∨ :: ::ハ::}
/ :: :: :, ´ 乂从:_ハ リヽ∨:: :ト:}::!
,:: :: :: ::| ィ斧ミ、 ハ:: ハリ
|八 :: ::≧=ミ、 乂ン_ノム::}ノ:: :i!
l :: ヽ:: ト _'_ /ハ〉∧: |
ハ:ト: :: 、} {´ `} .ムイ::}、:ハ}
{ハ:\:ヽ .ヽ .ノ ィハ : 八} ′
ヽ:}ヽ:}> <ハリ レ′
/{ /ヽ、. ィ7⌒ ヽ
_ .ィ ∧ / //// / ハ
, ´ {//ハ_ ∨ .. :´: 〉 { ' i!
_ __ l .| 〉: : : ゝ‐ィ´: : : 〈ニコV i!
ー 、 `ヽ | ,|{ : : : :{、_:人 : : : ム :. i!
/  ̄ ´ ハ .| / 入:/! ハ:ヽ:ノ :ノ } i!
彡 ノ_ 、_ ノヽ. 〈!/ \: : |`く }: : :/ . . ' i!
- ´ 〈 ハ l {. . . . . .ヽ:j ◯〉 !/. . . .イ} |
{` ∧.| 、. . . . . . .: / ` ー < ハ |
ヽ }'_ `ー‐ ´ / / ∨ ∧
∨ ヽ } 、 { ∨ ∧
V ハ \ `丶、∨ ∧
ヽ / V ◯〉 〉、、 i!
\ / } / //,ヽ i!
ー' l ./ , '/////\ i!
|、 / 、 //////// ハ i!
|,ヽ/77> 、,ィ/////////// ハ 、
|//////////////////////ハ }
|//////////////////////! :< 人
|//////////////////////! ト、> ´`ー==7ア
|///////////////////> ' ! ヽ x≦彡'
|//////////////> ´ l ー<ヽ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄丁 ,
| , /
| i!、 . イ
|`:.ー--.:―:´|:.:`:.:.:.:.:.:.:.:.:.´:.:./
小鳥『はいはーい♪みんな席に着いてねー♪』
P『!!』
P『(び、美人だ!)』
P『(なんで先生やってるんだってぐらいに美人だ!)』
小鳥『はーい♪みんな席についたかな?』
小鳥『おっ…!そこの君!』
P『えっ?俺?』
小鳥『今、先生のこと見て美人だって思ったでしょー?』
P『うっ…』
小鳥『しょうがない子ねー♪でも、先生彼氏募集中だから頑張ってね♪』
P『は、はぁ…』
P『(凄いテンション高い人だな…)』
小鳥『さて、改めましてみんな入学おめでとう♪』
小鳥『私がこのクラスの担任となる音無小鳥です!』
小鳥『担当教科は美術!』
小鳥『同人誌とかに興味がある子は気軽に声をかけてね♪』
P『(うわぁ…)』
小鳥『まぁ、そんなこんなで…何か質問ありますかー?』
モブ『はーい!先生は何歳ですかー?』
小鳥『2X』
モブ『えっ?』
小鳥『2X』
モブ『……』
キンコーンカーンコーン…
P『ふぅ…』
P『(自己紹介っていくつになっても緊張するもんだな)』
P『(春香は緊張かドジかわからないけどイスから転がり落ちてたな)』
P『(まぁ、彼女のことだ。一躍このクラスで人気者になれるだろう)』
P『(そういや…自己紹介の時…)』
P『(1人、気になる子がいたな…)』
?『やぁ!』
P『ん?』
真『キミ、アイマス中学出身なんだって?』
真『ボクも同じ中学だよ!』
真『多分、一緒のクラスになったことは無いけど…』
真『なんか顔見たことあるなーって思ってたんだよねー』
P『……』
P『えーと…?』
真『あぁ、ごめんごめん!』
真『ボクの名前は菊地真!』
真『キミはプロデューサーくんだよね?』
P『…真クン?』
真『……』
真『……』ゲシッ!
P『ぐはぁ!?』
真『ス・カ・−・ト』ヒラヒラ…
P『ま、真ちゃん…』
P『(なんだ…今の一撃…重すぎるっ…!)』
真『全く…失礼な奴だなぁ…』
真『あと、真ちゃんって呼ばれるのは嬉しいけど、ちょっと男子から呼ばれるのはくすぐったいな…』
真『ボクのことは真って呼んでよ!』
P『そうさせて、もらうよ…』
P『(そういえば菊地真って聞いたことある…)』
P『(確か、空手部のスポーツ推薦で入学した期待の女の子って…)』
P『(まぁ、よく見てみれば…可愛いか…?)』
キンコーンカーンコーン
P『さて、帰ろう…』
小鳥『あぁ、プロデューサーくん!ちょっと待って!』
P『音無先生?』
小鳥『やん!そんな他人行儀な!』
小鳥『小鳥って呼んでいいのよ?』
P『…小鳥先生』
小鳥『まぁ、それでもいっかな♪』
P『(この人…ホントにいくつなんだ?)』
P『それより俺に何か用事でも…?』
小鳥『あぁ、うん!』
小鳥『じゃあ、ちょっと連絡先の交換でもしましょうか♪』
P『えっ?』
P『え…あの…』
小鳥『あっ!大丈夫、大丈夫!みなまで言わなくてもわかるわよー!』
小鳥『春香ちゃんや真ちゃん…』
小鳥『そして可愛い担任…』
小鳥『そんな子達がクラスいたら仲良くなりたいのは男の子として当然のこと!』
小鳥『だ・か・らー♪』
小鳥『私がみんなの情報をあなたに教えてあげる♪』
P『ええっ!?教師が良いんですか、そんなの!?』
小鳥『そりゃ条件もあるわよー?』
P『な、なんですか…?』
小鳥『月に1度は私とデートしなさい!』
P『ええっ!?』
P『で、デートって…』
小鳥『いやー♪年下の子って可愛いなぁー♪』
小鳥『ほら、交換交換♪』
P『は、はぁ…』
P『(デートって…)』
P『(そりゃ小鳥先生みたいな綺麗な人とデート出来たら嬉しいけど…)』
P『(生徒と教師が…良いのか…?)』
小鳥『それじゃあ改めてこれからよろしくねー♪』
【ふーん…サボっちゃうのね…】
P『さてと、もうすぐ昼休みも終わりか』
P『えーと、次の授業は…』
P『美術…』
P『……』
P『サボるか…』
小鳥『へー。どうして?』
P『いや、だって教科書が同人誌って正直あり得ないでしょ』
小鳥『ほうほう』
P『……』
小鳥『……』
P『うわっ!?』
小鳥『ごめんねー…あり得ない教師で…』
P『こ、小鳥先生…今のは…』
小鳥『そっかぁーあり得ないかぁー』
小鳥『そりゃそうよねー』
小鳥『私みたいなオバさんが同人誌持ってキャーキャー言ってるなんて…』
P『いや、そこまでは言って…』
小鳥『そりゃデートにも誘ってもらえないわよねー…』
P『あ…』
P『(そういえば、月に一度はデートしろって言われてた気がする…)』
P『……』
P『ご、ごめんなさい…決してイヤでデートに誘わなかったわけじゃないんです』
小鳥『…どういうこと?』
P『その…小鳥先生が美人過ぎて…』
P『俺なんかが、そんな人をデートに誘うってことを考えたら…』
P『いざとなると、どうも気が引けちゃって…』
小鳥『……』
P『(む、無理があったか…?)』
小鳥『なんだー♪そうだったんだー♪』
P『えっ?』
小鳥『それならそうと言ってくれれば良いのにー♪』
小鳥『もう、照れちゃって可愛いんだからー♪』
P『……』
P『(ど、どうにかなったか…?)』
小鳥『でも…』
P『えっ?』
小鳥『どうせなら、ここでデートに誘ってくれるぐらいの器量は見せて欲しかったかなー?』
P『ご、ごめんなさい…』
小鳥『まっ、今回だけは許してあげるわー♪』
【ホントにデートに誘われちゃった…】
P『そうだな…』
P『春香や真の番号も教えてもらったわけだし…』
P『小鳥先生には一度電話をかけた方が良いよな』
trrrrrrrr…
ガチャ…
小鳥『はーい!音無です!』
P『あっ、プロと申しますが…』
小鳥『ぴよっ!プロデューサーくんじゃないのー!!』
P『どうも』
小鳥『やーっとかけてきてくれたわね♪先生、待ってたんだから!』
P『す、すいません…』
小鳥『でも、ちゃんとかけてきただけよろしい!及第点!』
小鳥『それで、私にどんなご用かしら♪』
P『あっ、その…』
P『もし、良かったらデートしてくれませんか?』
小鳥『えっ?』
小鳥『……』
小鳥『ごめんないさい。もう1回言って?』
P『デート、してくれま・す・か?』
小鳥『今度の土曜日3日しかない!?』
P『ダイエットはしなくて大丈夫です』
P『えーと…』
P『海なんてどうですか?』
小鳥『い、行く!絶対に行きます!』
P『じゃあ、今度の土曜日は駅に集合ってことで大丈夫ですね』
小鳥『は、はいっ!』
小鳥『ぜ、絶対に行くから待っててね!』
P『(よっし!)』
【初デートで緊張しない方がおかしいわよ!】
P『今日ってデートなんですか?』
小鳥『そ、そのつもり…です…』
P『良いんですか?教師と生徒で?』
小鳥『そ、それはその…』ガチガチ…
P『(普段押せ押せなのに、いざとなると緊張しいだな…)』
P『とりあえず行きましょうか?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥『あ、あれ?泳がないの?』
P『波打ち際で遊んでいるのが好きなんです』
小鳥『あっ、良いわね♪』
小鳥『一緒に砂のお城でも作りましょうか♪』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥『今日はありがとう!とっても楽しかったわ!』
P『良かったです』
小鳥『もう良い時間ね。先生、お家まで送るわ』
【サボった結果がこれですよ!】
P『(さて、期末テストなわけだが…)』
P『……』
P『(しまったな…)』
P『(美術をサボったのは響いてるな…)』
P『(受けと攻めの定義とかまるでわからない…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥『テスト結果発表ー!!』
P『うっ…赤点…』
小鳥『もー!美術の赤点、あなただけよー?』
小鳥『ちゃんと夏休みは学校に出てきなさいね?』
P『はい…すいません…』
P『(赤点をくらってしまった…)』
【世話が焼ける子ほど可愛いとは言うけれど】
P『今日から夏休みだ!』
P『いやー今日は快晴だなぁ』
小鳥『えぇ!絶好のデート日和ね!』
P『……』
小鳥『……』
小鳥『あり得ない教師でごめんなさいねー…』
P『すいません、ホントごめんなさい…』
小鳥『全く…美術の補習なんて初めてよ…』
小鳥『やっぱり20代も半ばのオバサンの同人誌講義なんて…』
P『いや、小鳥先生は凄く綺麗だと思いますよ?』
小鳥『……』
小鳥『…ほんと?』
P『本当です!初めて見た時から綺麗だなって思ってました!』
小鳥『じゃあ、なんで授業をサボったりしたのよー…』
P『そ、それは…』
小鳥『それはー?』
P『ほ、ほら?ダメな奴ほど構ってもらえるかなって!』
小鳥『……』
P『(さ、流石に無理があったか…?)』
小鳥『なんだー♪なら最初からそう言ってよー♪』
小鳥『先生、あなたに嫌われたのかと思ってたー♪』
P『(おお…!)』
P『(ダメ元だったが意外にも好印象…!)』
小鳥『もう、しょうがないなープロデューサーくんは♪』
小鳥『わかった♪あなたがそうくるなら私も覚悟を決めるっ♪』
小鳥『今までのことは水に流しましょー!!』
P『あ、ありがとうございます…!』
小鳥『ああ、でも補習はしっかりやってね』
P『はい…』
【誘っておいてなんなんですがビックリしました】
小鳥『どう、少年!文化祭楽しんでるー?』
P『あっ、先生!ちょうど良かった!』
小鳥『ぴよっ?』
P『良かったら一緒に文化祭、まわりませんか?』
小鳥『……』
P『先生?』
小鳥『夢じゃない?』
P『現実を見ましょう』
小鳥『よ、喜んでっ!』
P『うわっ!?』
P『じゃあ、演劇部にでも行きませんか?』
P『今年の演劇は野獣と白雪姫らしいですよ』
小鳥『あらやだ、先生食べられちゃうわね///』
P『……』スタスタ…
小鳥『あぁ、ごめんなさい!無視しないで!』
P『まぁ、確かに先生はお姫様って感じですけどね』
小鳥『……』
小鳥『…ぴよぉっ!?///』
P『(こういうウブなところ含めて)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『文化祭いかがでした?』
小鳥『今年の文化祭は最高でした!』
小鳥『だからあなたは来年も私とまわりなさい!』
P『ええっ!?』
P『(こうして高校生活最初の文化祭が終わった)』
【クリスマス?予定ありますよ?】
P『今日はクリスマスだ!』
P『…っていっても予定が無い』
prrrrrr…
P『おや…電話なんて珍しいな…』
P『はい、もしもし!』
小鳥『プロデューサーくーん!』
P『うわっ!?小鳥先生!?』
小鳥『今、暇?暇よねー?』
小鳥『遊園地行くわよー!!』
P『ゆ、遊園地…?』
P『そんな唐突に…』
小鳥『えー!?無理なのー!?』
P『いや、無理ってことは無いですが…』
小鳥『もー!』
小鳥『男の子ならシャキッと「はい!」って言いなさい!』
小鳥『感じ悪いわよー?』
P『す、すいません…』
小鳥『まっ、いっか♪じゃあ、現地で落ち合いましょー!』
P『すいません、遅くなりました…』
小鳥『いやいやベストタイミング!』
小鳥『じゃあ、最初はメリーゴーランドに乗りましょう!』
P『め、メリーゴーランドですか…』
P『(この歳になると、ちょっと恥ずかしいな…』
小鳥『王子様とはっくばー♪』
小鳥『ねぇねぇ!?これ、後ろから抱きついても良いよね!?』
P『……』
P『(羞恥心のかけらもない…)』
〜〜〜♪
〜〜〜♪
〜〜〜♪
小鳥『えへへー///』
P『ご満足いただけましたか…お姫様…?』
小鳥『うむっ!くるしゅうない!』
P『(一応、生徒と教師なんだけどな…)』
小鳥『えへへー///』
P『ご満足いただけましたか…お姫様…?』
小鳥『うむっ!くるしゅうない!』
小鳥『じゃあ、次は観覧車としゃれこみましょうか!』
小鳥『密室で二人きりだからって襲わないでね…?』
P『こっちの台詞ですよ!』
〜〜〜〜〜♪
〜〜〜〜〜♪
〜〜〜〜〜♪
小鳥『いやー!絶景だったわねー♪』
P『この観覧車、うちの高校も見えるんですね』
小鳥『ここらじゃ最大規模の観覧車ですもの♪』
小鳥『さてと…名残惜しいけどそろそろ帰りましょうか?』
P『あれ?もう帰るんですか?』
小鳥『あんまり長い時間、教師が生徒を連れまわしちゃうのもいけないしね』
P『……』
P『(そういうところ…気にするのか…)』
小鳥『今日はありがとね!とっても楽しかった♪』
小鳥『お家まで送るわ♪』
【結果はいつも同じなんです】
小鳥『新年!明けましておめでとうございまーす!』
P『小鳥先生?どうしたんですか?』
小鳥『どうしたもこうしたもないわよ!』
小鳥『女の子が新年の挨拶に来たってことは初詣よ!初詣!』
P『あっ、初詣ですか。良いですね』
P『行きましょう』
小鳥『きゃー!ノリ良いわね、Pちゃーん///』
P『(…酔ってるのか?)』
P『(でも…)』
P『頬がほんのりピンク色で可愛いですね』
小鳥『ぴ、ぴよっ?』
小鳥『……』
小鳥『や、やだ…』
小鳥『そんなに…見ないで…///』ポー…
P『(やっぱ美人だよなぁ…)』
P『それじゃあ行きましょうか!』
小鳥『いやーお参りは家族連れがいっぱいねー』
P『そうですね』
小鳥『…私たちはどう見えるかしら?♪』
P『恋人同士ですかね?』
小鳥『ふぇっ!?』
小鳥『え、えと…その…』モジモジ…
P『(自分で話題を振っておいて…)』
P『ほら、行きますよ』
小鳥『あ、あん!待ってぇー!』
小鳥『ねぇねぇ、おみくじは引かないの?』
P『そうですねー…』
P『せっかくだし、引きましょうか?』
小鳥『…多分、今年もおんなじなんだろうなぁ』
P『?』
P『さて、今年の運勢は…』
P『うーん…末吉か…』
P『小鳥先生はどうでした?』
小鳥『私、結構大吉って引くのよ』
P『へぇ、凄いじゃないですか』
小鳥『それで、今引いたのも大吉』ペラッ…
P『ホントに凄いですね』
小鳥『でも、絶対「待ち人来ず」って書いてあるのよねー…』
P『(えー…)』
小鳥『付き合ってくれてありがとう!』
小鳥『あなたのおかげで新年、良いスタートが切れたわ♪』
P『こちらこそ誘ってくれてありがとうございます』
小鳥『改めて今年もよろしくね♪』
P『(こうして俺の高校生活最初の初詣が終わった)』
【傷つきやすいお年頃なんです!】
小鳥『チョコの調子はどうかしらー少年♪』
P『先生…まぁまぁですかね』
小鳥『あら…もてるのね…妬けちゃうな』
P『先生もくれるんですか?』
小鳥『んー…あげますけどー…』
小鳥『はい、これ!』スッ…
小鳥『ちょっとそういう態度はデリカシーが無いわよ!』
P『(怒られてしまった…)』
【期待してなかった分、嬉しさ倍増でした】
P『さて、そういうわけでやってきましたホワイトデー!』
小鳥『あらあら、浮かれてるわね、少年♪』
小鳥『もしかしてホワイトデーのお返し奮発しちゃったー!とか?』
P『そうなんですよね』
小鳥『あら…本当にそうなの…』
小鳥『良いわねー…若いって…』
P『どうぞ、小鳥先生』
小鳥『……』
小鳥『えっ?』
P『チョコ美味しかったです』
小鳥『……』
小鳥『あああああ、ありがとうございますっ!!』
P『(良かった。凄く喜んでくれているみたいだ)』
【あなたは誰にもあげません♪】
P『今日から新学期だ!』
小鳥『はい、今年もよろしくね♪』
P『俺、まだクラス表見てないんですけど…』
小鳥『あなたは来年も私のクラスでーす♪』
P『ええっ!?』
小鳥『頑張って勝ち取ったんだからね♪』
P『(クラス分けで勝ちとるって…)』
【不意打ち禁止です!】
trrrrrrrrr…
ガチャ…
小鳥『はいはーい、音無です』
P『あっ、プロですけど…』
小鳥『あら♪GWに電話をしてきてくれるなんて感激♪』
P『デートしませんか?』
小鳥『……』
P『先生?』
小鳥『そ、そんなサラっと誘わないでよー!?』
小鳥『こ、こっちだって心の準備が…』ドキドキ…
P『あっ、良かった。大丈夫なんですね?』
P『明後日、美術館に行きませんか?』
小鳥『は、はい!喜んで!』
P『じゃあ明後日、美術館前で待ち合わせで大丈夫ですか?』
小鳥『う、うん!何があっても絶対行くし待ってるからね!』
P『(っし!)』
【年齢的にもう…】
小鳥『お待たせー!』
P『俺も今、来たところです』
小鳥『あぁ、良かった。でも遅れてごめんなさいね?』
P『いえいえ』
小鳥『それじゃあ行きましょうか!』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥『あなたはどんな絵が好き?』
P『裸婦画ですかね』
小鳥『あら、正直ね♪』
小鳥『今度先生、授業でモデルになってあげよっか?』
P『恥ずかしくて出来ないでしょう?』
小鳥『……はい』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥『今日は良い気晴らしになったわ♪』
小鳥『それじゃあ、先生お家まで送ってあげるわね♪』
【テンションで乗り切ろうとしても、やっぱり緊張します…】
P『さて!夏休みの醍醐味と言えば花火大会だ!』
P『誰か誘おうかな?』
trrrrrrr…
P『ん?電話だ…』
P『もしもし?』
小鳥『花火大会に行きましょう!そうしましょう!』
P『わっ!?小鳥先生!?』
小鳥『あっ…い、いきなりごめんなさい…』
小鳥『良かったら一緒に…ど、どうかしら…?』
P『喜んで。俺の方から誘おうと思ってたぐらいです』
小鳥『ほ、ホントに!?』
小鳥『じゃ、じゃあ…』
P『ええ、河川敷公園で落ち合いましょう』
小鳥『は、はいっ!すぐ支度してすぐ行きますっ!』
P『(よし、行くか!)』
P『さてと、小鳥先生は…』
小鳥『こ、こんばんは…』
P『あっ、小鳥先生』
P『浴衣、着てきたんですね』
小鳥『は、はい…その…あんまり着る機会も無いし…』
P『和風美人ですね。とっても似合ってますよ』
小鳥『ぴよぉっ!?』
小鳥『……』
小鳥『…ありがとう、ございます…///』
P『おっ、そろそろ始まりますね』
ヒュー…パーン!パーン!
小鳥『うーん!花火は日本が生んだ芸術ねー♪』
P『でも、小鳥先生の方が綺麗ですよ』
小鳥『……』
P『先生?』
小鳥『そ、そういうキザな台詞で大人をからかわないでっ!』
小鳥『……もう///』
小鳥『…あなたと一緒に見ることが出来て良かった』
小鳥『ねぇ…一緒に帰りましょう?』
【今の今まで忘れてた】
P『今日から修学旅行だ!』
P『あれ?そういえば行き先ってどこだったっけ?』
P『……』
P『あぁ、そうだ京都・奈良だったな』
P『それじゃあ、バスに乗って出発だ!』
【引率じゃなくてデートよね?】
P『さて、今日は自由行動の日だ』
小鳥『プロデューサーくん、おはよう!』
P『あっ、おはようございます』
小鳥『全くー。せっかくの修学旅行で私なんか誘っちゃってー』
小鳥『…まぁ、嬉しいんだけど』
P『あははっ』
小鳥『あっ、こら!笑うなー!』
P『(本当可愛らしい人だな)』
小鳥『ねぇねぇ、プロデューサーくん?』
P『はい?』
小鳥『鹿と小鳥なら、どっちが好き!?』キラキラ…
P『鹿せんべい買ってきますね』
小鳥『あっ、もー!いじわるー!!』
P『いやーそうストレートに来られると、どうしても…』
小鳥『むー…やっぱりサボり癖でひねくれ者になっちゃたのね…』
小鳥『先生、哀しい…』ホロリ…
P『(照れるから素直に「小鳥」なんて言えるわけないだろ…)』
小鳥『…!!』
P『ん?どうしました…』
P『……』
P『巨大シカー!?』
P『に、逃げましょう小鳥先生!』
小鳥『…!!』ガクガク…
P『…ちょ!?』
P『(声が届いてない…!)』
巨大シカ『…!!』パシッ…!
P『……』
P『ええい!ままよ!』ガバッ…!
巨大シカ『!?』
小鳥『…!!』ガクガク…
P『(俺は小鳥先生を担いで逃亡した…)』
P『(正直、色んな意味で戦った方が楽だったんじゃないかなと思った…)』
P『小鳥先生、落ち着きました?』
小鳥『う、うん…』
小鳥『ご、ごめんね…私、重かったでしょ…?』
P『……』
小鳥『ううっ…みっともないとこみせちゃったなぁ…』
P『大丈夫ですよ』
小鳥『えっ?』
P『全然軽かったです』
小鳥『……』
小鳥『…ウソばっか///』
【引率なら良いんです!】
P『ふぅー…良いお湯だったー…』
小鳥『ぷ、プロデューサーくん!』
P『あれ?小鳥先生、どうしたんですか?』
小鳥『……』
P『…?』
小鳥『今から夜風に当たりに行くわよ!』
P『ええっ!?』
小鳥『ホテル出て、すぐ近くに良いスポットがあるのよ!』
P『えっ、でも…もう外出の時間…』
小鳥『先生が許します!』
P『ええっ!?』
小鳥『良いから着いてきなさいっ!』
P『は、はぁ…』
___
. ::_´::=≠:: ::  ̄ ::`:: 、
/´:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::\
. ' :: :: :: :: :: :: :: :: :、::、:\: :: :: ::ヽ
/ :: :: ::/ :: / :: :: :: :: ヽ:ト:: ヽ:: :: ::ハ
.' :: :/::/ /:イ{: :: :: :: :: ::ハ:} ヽ::}::}:: :: ::!
l::l /::/::イ/ {ハ :: :: :: :/‐ナメハ l:: :: ::|
.イ::l:'::/ /:ム斗 、::_::_:/ ィ斧ミ、}:l:: :: ::|
'::ハ:: / /:: { ィ斧ミ 乂歹 '/:; :: :: :!
|::! !::{ :{ :: -〈 乂歹 , /イ:: :: :: ;
|::! '. :: :: :: :∧ ` _ ´/:/:: :: ハ
|::! '._::_::_::_::_ヽ < ノ イ:/:: :イハ::}
|::レ´ ミヽー':: > 、・_ /∠:イ从 }!__
r ´ ヽ〉从从 ヘ _ _ /Y三三三| ̄}`ヽ
/ 、__.ノ刀/三三〈_ ヽ` ´/_ ム-一 ´ | , '.
' // | |: : ノ `Y⌒Y´ ヽ : : : |__/ '.
/ // }、| |: (r ´ ̄ ` ゝ- 代ニ二>':[小鳥]./ 〉 l
, '/ i ヽ,:´: : `フ´ ̄ / | || _ ゝ: : : : : ヽ' / .!
. / { `ヽ /: : : : :´⌒丶/ .!゚|L ィ´ : : : : : : : : : : :. ' ハ
' l ` /:: : : : : : : : : : { | | /: : : : : : : : : : : : : } / |
/ ト、 {: : : : : : : : : : : : :、 | |/ : : : : : : : : : : : : : / |
.' i!`、ヽ 、:. :. :. :. :. :. :. :. :. :ヾ':. :. :. :. :. :. :. :. :. :., ' ハ
, 八 ヽ } ,ヽ:. :. :. :. :._:. -‐:.r 、\`:.ー-:. :. :. :ィ / }
| / ハ }'/ 丶:_: : ´: : : : : :ゝ' :/: : : : : : : , : /`ーー ´ ./
l ムイ }/´ '. : |: : : : : : : : ,:' : : : : : : : /: :i!` ー‐ ┬'
} /  ̄ }: :l : : : : : : <: : : : : : : : : { : ハ !
ゝ-‐ ´ く : {二ニ=-: r ミヽー‐- :、 :〉 :、} , {
ム≦、 _:_:_:_: ゝ': /ー―- 、:}`:〈、 〈 !
/: : : ,.´////> ..ー-: : : :ヽ: :/ ` '.
/: : : /////////////> 、_一:´: \ '.
〈へ、:, '//////////////////ヽ \: : : ヽ }
ィニ三/////////////////////'ハ ヾー≦、 !
ィニ三//////////////ノ////////,} ∨三ヽ |
/三///////////// ,´彡////////! ∨三/ .l
,'ニ///////////////八一'//////// }三ハ |
{////////////////,'// \////// ,:三三'. l
, '////////////////,:'//////ヽ// /三三ニ} '.
/////////////////,:'/////////} /三三ニ/ l
. ///// ///////////,:'/////////// , '三三三/ |
///// //////////,〃/////////// .イ三三三ニ∧ ノ、___
. '//// ///////////'//////////ム ≦三三三三 ン '. ´ _,_} 〉
.//// ////////'/ ,:'////////////  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ー――ォ- ミヽ
,:'/// //////// ,:'///////////.イ 彡イり `
,:'/// /////// ,:'/////////////'
.,:'/// ////// ///////////////
///////// ///////////////
【あなたがいたから】
小鳥『うーんっ!夜風がきもちいいー!!』
P『良いのかなぁ…』
小鳥『サボりの常連が何を言ってるのよー?』ジトー
P『うっ…』
小鳥『まぁ、本当に良かったのかなって言えば確かにそうねー』
P『えっ?』
小鳥『…プロデューサーくん、修学旅行、ずっと私と一緒にいて…』
小鳥『後悔しなかった?思い出になった?』
P『……』
P『そんなの決まってるじゃないですか』
小鳥『……』
P『小鳥先生がいてくれたから、この修学旅行…』
P『俺はとても楽しかったです』
小鳥『…!』
小鳥『……』
小鳥『…ありがとう』ポテッ…
P『こ、小鳥先生…?』
小鳥『わたしも、すっごくたのしかった…』
P『……』
P『(こうして修学旅行、最後の夜は終わりを迎えた…)』
【お礼です♪】
P『まぁ、なんだ』
P『修学旅行の疲れも残ってるしな』
P『たまには一日、寝て過ごすか…』ゴロン…
P『……』
P『…zzz』
ピンポーン!
P『……』
ピンポーン!ピンポーン!
P『…んが?』
ピポピポピポ!ピンポーン!
P『うるせぇー!!』
P『ったく、子ども染みた真似を…』
P『はいはい、どちらさま…』ガチャ…
小鳥『はーい♪』
P『……』
小鳥『……』ニコニコ
P『おやすみなさい』バタン…!
小鳥『あぁ、ちょっとぉー!?』
P『…なんの用ですか?』ガチャ…
小鳥『えへへー♪』
小鳥『修学旅行のお礼をしに参上しました!』
P『…お礼?』
小鳥『はい♪美術のテスト対策のノートです♪』スッ…
P『あっ、助かります』
小鳥『でしょでしょ?』
P『でも…』
小鳥『ん?』
P『近所迷惑なんだよっ!!』
小鳥『ぴよぉっ!?』
P『(こうして俺の休日は潰された…)』
【約束しましたもの♪】
P『さて!今日は文化祭だ!』
小鳥『そこの少年♪』
P『小鳥先生』
小鳥『1人ー?お姉さんと一緒にまわらない?』
P『喜んで』
小鳥『おっ、良いお返事♪』
小鳥『去年の約束覚えててくれたのねー♪』
P『(そういえば、来年も一緒に見てまわれと言われてた気が…)』
小鳥『それじゃあ茶道部にでも行きましょうか♪』
ガラッ…
雪歩『い、いらっしゃいませー…!』
小鳥『雪歩ちゃん、頑張ってるー?』
雪歩『あっ、先生っ』
P『……』
P『(この子、中学の時に見かけたことあるな…)』
小鳥『って言っても、お茶とお茶菓子を出す休憩所だから、そんなに大変ってこともないか♪』
雪歩『でも、お茶もお茶菓子も好評です♪』
小鳥『そっか♪それは良かったわ♪』
P『先生、あの子と仲良いんですか?』
小鳥『あっ、私『茶道部』の顧問よ』
P『ええっ!?』
P『(てっきり美術部かと…)』
P『文化祭いかがでした?』
小鳥『そうね、来年も一緒に過ごしましょうね♪』
P『もう約束ってレベルじゃないですよね?』
P『(こうして2年目の文化祭は終わりを告げた)』
P『(きっと来年も俺の隣には小鳥先生がいるのだろう…)』
【クリスマス?だから予定ありますって!】
P『さて、帰るか…』
P『おや、あれは…?』
P『小鳥先生!』
小鳥『あら、まだ帰って無かったんだ?』
P『小鳥先生と一緒に帰りたくて…』
小鳥『え、えっ…』
小鳥『も、もー!しょうがない子ねー!』
小鳥『良いわ!そこまで言うなら一緒に帰ってあげましょう!』
P『じゃあ、帰りましょう』
P『もうすぐクリスマスですね』
小鳥『そうねー』
小鳥『まぁ、伊織ちゃんの家のパーティに行くから1人じゃないけど♪』
P『…それって』
小鳥『はい、この話はやめやめ!美術赤点にするわよ!』
P『横暴だー!!』
P『(などということを話ながら下校した…)』
【チケットは小鳥先生から貰った】
P『さーて!クリスマスですよ!クリスマス!』
P『水瀬家のクリスマスチケットも手に入れたし…』
P『多少小奇麗な格好をして行けば大丈夫だろう!』
P『って、思うんですよね?』
新堂『伊織お嬢様のご友人の方でいらっしゃいますか?』
P『あー…えーと…』
P『(水瀬家の名前は知ってるけど本人とは接点無いんだよな…)』
P『でも、チケットを…』ペラッ…
新堂『拝見させていただきます…』ジッ…
新堂『…結構でございます。どうぞごゆっくりとお楽しみくださいませ』
P『あっ、どうも』
【もちろん私はお酒です♪】
P『いやー流石に豪華なパーティーだな…』
P『テレビで見るようなお偉いさんの顔まで…』
P『…まぁ、それはともかくだ』
P『俺もパーティを楽しまないとな』
P『誰か知ってる顔はいるかな?』
小鳥『メリークリスマース!』
P『あっ、先生?』
小鳥『あら!?ドリンクも持たずに何をしてるの!?』
P『あぁ、いや。これから取りに行こうかと』
小鳥『しょうがない子ねー!』
小鳥『はい!これあげるから乾杯するわよ!』スッ…
P『えっ!?これ、お酒じゃ…』
小鳥『ノンアルコールカクテルよ。生徒にお酒を勧めるわけないじゃない』
P『……』
P『(…この人はそれでも勧めてきそうなものだが)』
小鳥『それじゃあ、改めて…』スッ…
P『あっ、はい』スッ…
P&小鳥『メリークリスマス!』チンッ…
【いくらなんでもあんまりだ】
P『さて、そろそろプレゼント交換の時間だな』
P『まぁ、ランダムだから欲しいものが貰えるわけじゃないけど…』
P『……』
P『どうせ貰えるなら小鳥さんの…』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『さてと…俺へのプレゼントは…』ガサッ…
P『……』
P『……P総受け(R15)』
P『同人誌ってアンタ』
小鳥『あっ、私のプレゼントだってわかった?』
P『…登校拒否になっても良いですか?』
小鳥『ええっ!?どうしてぇ!?』
P『(こうして2年目のクリスマスが終わった…)』
【あなたの教師ですもの】
P『謹賀新年!』
小鳥『さーて、今年から貴方は最上級生よ!』
P『本当ですね』
小鳥『1年なんて、あーっという間』
小鳥『どう?今までの高校生活に悔いは無い?』
P『それは…』
小鳥『まぁ、過ぎたことを思い返しても仕方ないけどね!』
小鳥『最後まで面倒見てあげるから安心しなさいな』
P『(こういう時は本当、頼れる先生だよな)』
P『(今年も1年頑張るぞ!)』
【私のことだけど】
P『バレンタインですよ!バレンタイン!』
P『ふぅ…』
P『今年はどうだろうか?』
小鳥『まぁ、貰えるとは思うけどねー』
P『うわっ!?』
小鳥『はいっ!まずは私からの手作りっ!』スッ…
P『あ、ありがとうございます』
小鳥『チョコ貰って安心してちゃダメよー?』
小鳥『目移りしてたら女の子はすぐに嫉妬しちゃうんだから』
P『うっ…』
【最後の1年】
P『ついに最上級生か…』
小鳥『ええ。最後の1年よ』
P『小鳥先生…』
小鳥『ってわけで今年も私が担任です!』
小鳥『卒業までの残り1年よろしくね!』
【だから、不意打ちは禁止ですってば!】
trrrrrrrr…
ガチャ
小鳥『はい。音無です』
P『あっ、すいません。プロと申しますが…』
小鳥『えっ!?プロデューサーくん!?』
小鳥『えー!?なになにー!?どうしたのー!?いきなりー!?』
P『(テンション高いな…)』
P『あのー先生?』
小鳥『ん?なぁに?』
P『デートしませんか?』
小鳥『……』
小鳥『えーと、もう一回?』
P『デートしてくれま・す・か?』
小鳥『今度の土曜日、3日しか無い!?』
P『あっ、OKですか。良かった』
P『それじゃあ今年も海に行きましょうか』
小鳥『う、海っ!?』
小鳥『え、えーと…あ、あの水着でも平気かしら…』
小鳥『でも、もう私も年齢的に…』ブツブツ…
P『…先生?』
小鳥『あっ、は、はいっ!バッチリOKですっ!』
P『3日後の土曜日に駅で待ち合わせで良いですか?』
小鳥『うんっ!何があっても絶対行くから待っててね!?』
小鳥『……』
P『水着、期待しても良いですか?』
小鳥『あ、あんまり…過度な期待は…』
P『……』
P『(やべぇ…小鳥先生が可愛く見える…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥『あ、お、お待たせ…///』
P『おお…』
......----
>::::, -=  ̄  ̄ >:....
/:::/ . ,...-::::: ̄:::::::::::::::::::>
./:::::/ . /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::: / /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::: ヘ
..{:::::::: l .ム::::::::::::::: l:::;、:l:::::::::::l::lヽ、ヘ::::::::::ヘ
l:::::::: l ム:::::::::/::::/l::ハl:::::::::::l├-|=、ミ,,:::::::ヾ
ハ::::::::l .ム::::::::/:::://|:l-┼|::::::::l_ll ..`┤::::::;l
.}:::::::∨::::::::::l:::/, ´ .l .. ̄ ==x . l::::::: ll
';::::::::::|:::::::: レ ,==- lノ l .ミ.l ::::::八
. .l::::::,┤:::::..ハ..xイノ::ハ .l:::ノ ..l::::::;:l
|:::.( .l:::::::::::',...`ゝ::ン . ̄ i:::::::ll
..l:::::::ゝ::::::::::: ', ::::::::::: `.:::::::::..l:::::::l:L
//l::::,:: l:::l:::::::ハ .<l::::::::リ ヽ
./ ..|l::::l::l:::ハ::::::: ヽ , - .、 / ./l:::::/ .l
. ̄ . v ,.ヽ::: ヽ≧- ... イ .l
/ ` -``  ̄/ .ヽ , l
/ ____\... -- 、 : ヽ i l
./ l ヽ } .l
/ l .ヽ , l
.} l .、 ....l
..l .l ヽ \ .l
.ハ .、 , l 、 l;ヽ.ヘl
.ハ . .l v .|;; ム .}
ヽ l .l .: .l;;;;; ムl
'., . } ./;;;\ .', .l;;;;;;;;;;ll
ヽ .i /;;;;;;;;;;;ム .i l;;;;;;; ノ
.、 i ./;;;;;;;;;;;;;;;;ム .; _...≦-ノ
l... 八/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ム_. -/ ‐ _.....´
ハ.ム 丶  ̄ ̄ ̄ .ノ ./
.,,,...┤.ム ヽ. ---- ´.../ /
/ ヽ ヽ ./ /
.. ヽ ヽ ,ノ、 ./
/ .. .ハ / ./
.} ヽ 、/ ./
∧ ム .l ../
【無理は承知で】
小鳥『……』モジモジ…
小鳥『や、やっぱ!無理あったよね…!?』
P『先生ってやっぱり美人でセクシーですよね』
小鳥『うん!自分でもこれはないなーって!』
小鳥『……』
小鳥『ぴよっ?』
P『小鳥先生、その水着凄く似合ってますよ』
P『ホント、眩しいくらいに』
小鳥『……』
小鳥『う、あ…ええっ…!?』
小鳥『……』
小鳥『ありがとう…ございます…///』プシュー
小鳥『きょ、今日はありがとうっ!!』
小鳥『すっごく楽しかった…ですっ!!』
P『俺も凄く楽しかったです』
小鳥『ま、また今度…』
P『はい。誘います』
小鳥『…///』
小鳥『や、約束だからね!?』
小鳥『忘れたら承知しないわよっ!?』
P『はいはい』
小鳥『じゃあ…一緒に帰ろう?』
P『はい、帰りましょうか』
【今までごめんなさい】
小鳥『さて、新学期早々進路相談のお時間です』
P『お願いします』
小鳥『あなたの成績なら色々な大学に行くアテがあります』
P『はぁ』
小鳥『おしまいです』
P『ええっ!?』
小鳥『進路相談なんかより、もっと大切な話があるの!』
P『いやいや!?教師がそれで良いんですか!?』
小鳥『まぁ、聞いて?』
小鳥『学生生活も残りわずか』
小鳥『どう?』
小鳥『そろそろ意中の女の子は決まった?』
P『え…?』
P『…はい』
小鳥『……』
小鳥『…そっか』
小鳥『…うん!それならそれで大変結構よ!』
小鳥『卒業までの期限、その子の為に時間を使ってあげて!』
P『…え?』
小鳥『…ありがとう。私の馬鹿に今まで付き合ってくれて』
P『せ、先生…?』
小鳥『それじゃあ、進路相談おしまい!』
P『……』
【俺はあなたが…】
P『先生…』
小鳥『あら?どうしたの?』
P『これ…誕生日プレゼントです…』
小鳥『…えっ?』
P『受け取って…くれませんか…?』
小鳥『……』
小鳥『…ダメよ』
P『えっ…』
小鳥『ダメダメ!教師と生徒でそんなプライベートな関係なんて!』
P『で、でも…』
小鳥『…良いのよ、もう』
小鳥『あなたを待っている子は他にいるから…』
P『先生…』
小鳥『…それじゃあね』ダッ…
P『あっ…!』
P『……』
P『…先生、違うんです』
P『俺は…』
【脚本書きたいです!】
P『さて10月だ!』
小鳥『はい!みんな、おはようございまーす♪』
小鳥『今日はあなた達に大切なお知らせ!』
小鳥『今年の文化祭はクラスで出し物をすることに決定しました!』
P『また唐突な』
小鳥『ていうわけで、みんな意見をちょーだいな!』
P『(ふむ…)』
P『(出し物か…)』
小鳥『…はい!じゃあ演劇をやることに決定!』
小鳥『みんなで頑張りましょうね♪』
真美『うー…残念無念…』
P『ゲームコーナーも面白そうだったのにな』
真美『まぁ、多数決だしね!』
真美『それに演劇は演劇でなんか楽しそうじゃん?』
P『(でも、脚本は小鳥先生なんだよな…)』
【ロミオとジュリエット】
真美『いあいあ…いよいよ明日が本番ってなるとキンチョーしますなー…』
P『全くだな…』
P『(なんせ俺と真美は主役とヒロインだからな)』
P『(緊張しない方がおかしいって話だ)』
小鳥『でも、二人ともとってもお似合いよ♪』
真美『てかさー、今更だけど何なの、このお話?』
小鳥『えっ?劇のタイトル忘れちゃったの?』
小鳥『現代版!ロミオとジュリエットよ!』
真美『いあ…ロミオとジュリエットはわかるんだけどさ…』
P『なんでロミオがスーツにネクタイなんですか…』
P『(劇のシナリオは小鳥先生が1人で担当)』
P『(まぁ、予想通りというかなんというか…ぶっとんだ内容だった…)』
P『(これ、大丈夫なのか?)』
【私がヒロインになんて…】
P『今日は文化祭だ!』
P『…文化祭なんだけど』
小鳥『ぴよぉっ!?真美ちゃんが急な発熱で学校をお休みってウソでしょー!?』アタフタ…
P『(まさかのヒロイン、舞台に立つ前に降板…)』
ザワザワザワザワ…
小鳥『うう…代役を立てるにしても、みんなそれぞれの役柄に着いちゃってるし…』
小鳥『諦めるしかないのかなぁ…』グズッ…
P『(確かに…他のクラスから代役を頼むにしても…)』
P『(今から台詞を覚えてもらうのは…)』
P『……』
P『(いや?待てよ?)』
P『(ヒロイン役…台詞を覚えてる…)』
P『…!!』
P『まさに1人、適任がいるじゃないか!!』
小鳥『ふぇっ?』
小鳥『ぴよぉっ!?わ、私がジュリエットの役で出るのぉ!?』
小鳥『そ、そんなの無理無理ー!!』
P『でも、劇を行う為には自らシナリオを書いて台詞も網羅している小鳥先生…!』
P『あなたしかいないんですよ!!』
小鳥『で、でもぉ…』ガタガタ…
P『…大丈夫ですよ』
小鳥『えっ?』
P『先生なら誰もが憧れるジュリエットになりきれます』
P『ロミオの俺が保障しますよ』
小鳥『…!』ドキッ…
小鳥『……』
小鳥『わ、わかったわ…』
小鳥『わ、私…やってみる!!』
P『そうこなくちゃ!』
,、 __ __
/,:::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::‘::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::゙:、
/:::::::f:;:;:;;:,゙、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、
/7:::::::::::i''゙´¨ヾ::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
,'::::,::::::::i .ヽ:i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::}
{:::.イ::::::i ___i!И::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::、
_ -‐,:.:.:.:.:. . ,'/ ;: 、:i ヾ ヘ::::i:::::::,-、::::::::::::::::::ハ
. :' i゚ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ ,: ! =、__r==ヽ≠-‐ゞi!:::| }::::::::::::::,
/.:.:.:{ ,′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:、 ./ !_jl ヽ_仗_j Иj /:::::::::::::::'
/.:.:.:.:.:.:! .{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ハ.:.:.:`.:.:.:.:. / ノ  ̄/// j ´!:::::::::::::::i!
,:.:.:.:.:.:.:.:.、 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.' ヽ:.:.:.:.:.:.:ヾ ,′, ーー `i ノ |:::::::::::::::,
i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゙、',.:.:.:.:.:i,.:/ /ヾ.:_:.:_:.:ヽ ,: / ヽ ==' / jヘ:::::::::::!
. !.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ゝ!.:.:.:.:.:.:{ /だ ヽ、 ∠,!__r¨i´ i__ ,'' ´ i!ハ',::,
',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!:.:.:.:.:.:.! `´ ! /|___ノj i /!
',.:.:.:.:.:.:.:.:.:/^!.:.:.:.:.:! ``` j ./: : : : : : : : / _ . -‐ ! _ ,,... -‐ '' " /ヽ
、.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ !.:.:.:.:.:| -‐ .i /: : : : : : : : / /: : : /ゞr.、 /: /゙\
丶.:.:.:.:.:.:.:j:ヘ.:.:.:.:.:ハ_ __゚ −' /: : : : : : : : / //: : : /,ィ'‘_.} ' /: : : , ': : : : : ヽ、
}.:.:.:.:.:.:'.:.:.:.:ハ.:.:゙ イ.:.:.! ,: : : : : : : : : :i/: : {: : : /刈7 { / /: : :/: : : : : : : : : : : 、
从.:.:.:.:.:.:.:.:/ }.:.:} !.:.:.!j / : : : : : : : : : } _: /)≠ミ/ !/ , ': : : /: : : : : : : : : : : : : i
}!ハ:И.:./ j.:!:j ! '゙゙ ,: : : : : : : : .'  ̄/  ̄¨つ /: : : : /: : : : /: : : : : : : : : : 、
r='ー−、^ { i: : : : : : : : / / j /: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : i
/ \ .ヽ :.: : : : : : : / / .} / /: : _,′: : : {: : : : : : : : : : : : ',
/ \ 、 |: : : : : : : ' ./ /ー‐ ≠ /`< _: : : : : :i: : : : : : : : : : : : :i
i ヾ丶 {: : : : ., ' / ./ ,_|i: .{ミ{ /: : : : : /: : : : : i: : : : : : : : : : : : :|
| ヽ、‘、 `ー, ' , ' / .|i : |ミ'.! ./: : : : : /: : : : : : :i : : : : : : : : : : : :|
{ 、 ', \/ , / ii!: :!ミ! /: : : : : /: : : : : : : : i: : : : : : : : : : : :|
', ヽ ヽ、\, ' / 、: ; !ミ!./: : : :,. ′: : : : : : : i: : : : : : : : : : : :|
‘, \ ,¨.∨ / |: ;}ミ/: : : :/: : : : : : : :: : : : :i: : : : : : : : : : : .|
、 \ ', / !: !ミ{: : : / : : : : : : : : : : : : i : : : : : : : : : : :.|
゙ \ j } , !: : !i!|: : /: : : : : : : :: : : : : : |: : : : : : : : : : : .|
、 \ 丿 / 、ヾ :|: /: : : : : : : : :: : : : : :: |: : : : : : : : : : : :i
. ゚゛‐-、__/;、/ ', i!/: : : : : : : : : : :: : : : : |. : : : : : : : : : : :|
i } i : : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : :|
i .i ,: :i : : : : : : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : : :.|
| i ,: : :j.: : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : :|
【私はあなたが…】
小鳥『ああ…ロミオ…あなたはどうしてネクタイが曲がっているの…?』
P『それは君に直してもらう為さ、ジュリエット』
P『(よし、ここまでは順調だ!)』
P『……』
P『(…あれ?)』
小鳥『……』
P『(せ、先生?次、台詞ですよ…?)』パクパク…
小鳥『ねぇ…ロミオ?』
P『(きた…って、あれ?)』
P『(なんか台本と違わないか…?)』
小鳥『……』
小鳥『ねぇ、本当のロミオとジュリエットの結末って知ってる…?』
P『えっ?』
P『(おいおい!?これ、台本には書いて無いぞ!?)』
P『(小鳥先生、何を…!?)』
小鳥『二人の間には愛がありながらも結局その恋は報われずに最期を迎えるの』
P『……』
P『(…ジュリエットの台詞なんかじゃない…?)』
P『(これは…小鳥先生自身の言葉…?)』
小鳥『辛い想いをするだけなら…』
小鳥『報われない恋だとわかっているなら…』ツー…
P『…!』
P『(涙…)』
小鳥『最初から好きにならなければ良いのにね?』
小鳥『すっぱりと…諦め…られたら…』
小鳥『……っ!』
P『……』
P『(小鳥先生の涙に魅せられたのか…)』
P『(大勢の観客を飲みこんでいるはずの会場はいつしか静寂に包まれていた…)』
小鳥『…無理よぉっ』
小鳥『諦めたく…ないよぉ…!』グスッ…
小鳥『だって、だって…!』
小鳥『私はぁ…あなたが…!!』
P『……』
小鳥『う、ぐぅっ…!!』グズッ…
P『…諦めないでくれよ、ジュリエット』ギュッ…
小鳥『あっ…!?』
P『諦めないで、良いんだよ…』
P『どんなに結末が待っているかもわからない…』
P『その結末に絶望するかもしれない…』
小鳥『……』
P『…それでもっ!』
P『誰だって最後の最後までハッピーエンドを望んでいたいだろ!』
小鳥『…!!』
P『無責任な台詞かもしれない…』
P『だけど、僕は…貴女に幸せになって欲しい…』
小鳥『……』
小鳥『…もう』
小鳥『そこは「僕が君を幸せにする」ぐらい言ったらどうなの?』
小鳥『私の…この世界で見つけたロミオさん…///』ギュッ…
観客『……』
観客『…う』
観客『うおおおおお!!!』パチパチパチパチ…
生徒『……』ポカーン
生徒『…!』
生徒『お、おい!幕閉じろ!幕!』
生徒『ここで締めるぞ!!』
P『ふぅ…なんとか凌いだな…』
小鳥『……』
P『…先生』
小鳥『…最後の最後まで諦めない、か』
P『…先生?』
小鳥『うん…!そうよね…!』
小鳥『簡単に手放したりしたら…いけないわよね…!』
P『あの…』
小鳥『プロデューサーくんっ!!』
P『は、はいっ!?』
小鳥『一緒にキャンプファイヤー見るわよ♪良いわね?』
P『ええっ!?』
P『(こうして高校生活最後の文化祭は幕を閉じた…)』
【一世一代の大勝負】
P『さて、期末テストなんだが…』
P『…うん』
P『これだけ出来れば上出来だ!』
小鳥『赤点無しは喜ばしいことです!』
P『わっ?小鳥先生?』
小鳥『えーと、なんだろ…』
小鳥『い、1年間、お疲れ様でしたっ!』
P『あっ、どうも』ペコッ
P『(なんだか、よそよそしいな…)』
小鳥『あ、うう…』
小鳥『い、行くのよ、小鳥…!』
小鳥『もしかしたら、これが最後のチャンスかもしれないんだからっ…!』
P『…先生?』
小鳥『…すーはー』
小鳥『ぷ、プロデューサーきゅん!』
P『は、はいっ!?』
小鳥『く、クリスマスっ!!』
小鳥『良かったら二人っきりで過ごしてもらえませんか!?』
小鳥『お願いしますっ!!!』
P『…!!』
P『…喜んで』
小鳥『……』
小鳥『…えっ?今、なんて言ったの…?』
P『一緒に過ごしましょう、小鳥先生』
小鳥『……』
小鳥『ぴっよぉ!?』
P『ちょ!?どれだけ驚いてるんですか!?』
P『(こうして小鳥先生とクリスマスを一緒に過ごす約束をした)』
【光】
P『さて、クリスマス当日だ!』
P『えーと、水瀬家にでも行くんですか?』
小鳥『い、いえ…その…』
小鳥『もっと…大人っぽいデートが出来るような…』
P『まさかバーとか言いませんよね?』
小鳥『……ぴよぴよ♪』
P『えぇっ!?本当にバーなんですか!?』
P『俺、未成年ですよ!?』
小鳥『だ、大丈夫!マスターにはお酒出さないように事前にお願いしてるからっ!』
P『(それで本当に許されるのか…?)』
カランコロン…
高木『いらっしゃい!』
小鳥『こんばんわ、マスター♪』
高木『おお、音無くん!』
高木『待ってたよ』
P『し、失礼します…』
P『(随分と洒落たお店だな…)』
P『(奥にはステージとピアノがあるし…)』
P『(マスター…真っ黒だし…)』
高木『おっ?』
高木『君かぁ!音無くんが言ってたお気に入りっていうのは!』
小鳥『ちょ!?ま、マスター!?』
高木『まぁ、良いじゃないか』
高木『こんな夜に二人きりで過ごしているんだ』
高木『言葉を選ぶような仲でも無いだろう?』
小鳥『で、でも…もう少しムードってものが…!』
P『……』
P『(なんだか大っぴらな人だな…)』
高木『うん…中々のティンとくる面構えをしている』
高木『私は音無くんにはピッタリだと思うよ!』
小鳥『だ、だから、そういうのはやめてくださいってばー!!』
P『(小鳥先生、だいぶこのお店の常連なんだな…)』
高木『どうだ、音無くん?』
高木『せっかくお似合いの彼を連れているんだ』
高木『ここは1曲、彼の為に歌ってあげてはいかがかな?』
小鳥『ぴよっ!?ちょ、な、なにを言い出すんですか…!?』
小鳥『私は人前で歌うのが苦手っていつも…!』
高木『彼女の歌唱力は、それはもうアイドル顔負けでね…』
P『へぇー』
小鳥『もー!!』
P『小鳥先生の歌声かー』
P『確かに聴いてみたい気もするなぁ』
小鳥『…えっ?』
小鳥『だ、だめよ…』
小鳥『そんな…』
P『……』
P『俺、クリスマスプレゼント欲しいんです』
小鳥『えっ?』
P『…プレゼントってことで…聴かせてくれませんか?』
小鳥『…!』
高木『ほう…!』
小鳥『…全く』
小鳥『あなたはいつまで経っても可愛い問題児さんね…』ハァ…
小鳥『…1曲だけだから』ザッ…
高木『…音無くんがステージに立つぞ!』
高木『皆、速やかに配置に着くんだ!』
P『(えっ?そんなにVIP待遇なの?)』
http://www.youtube.com/watch?v=g9arsC58jeE
高木『彼女の歌声はどうかね、君ぃ?』
P『凄い…なんで美術教師やってるんだってぐらいに上手です…』
高木『そうだろう』
高木『しかし彼女は極度緊張しいでねぇ』
高木『中々、人前で歌いたがらない』
高木『趣味の話なら誰を目の前にしても平気なんだが…』
P『(同人誌か)』
高木『…見てみなさい』
高木『あんな美人の歌声が我々だけのものだ』
高木『こんな最高のプレゼントがよもや今も転がっているだなんてねぇ』
P『(ホント…なんで彼氏いないんだろ…)』
P『(こうして高校生活生活最後のクリスマスの夜は更けていった…)』
【繋いだ手は離さないで】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
P『……』
ピンポーン!
P『おや?誰だろう?』
ガチャ…
小鳥『新年明けましておめでとう!』
P『先生』
小鳥『……』
小鳥『…ねぇ?初詣行きましょう?』
P『あっ…』
P『もちろんです』
小鳥『…!』
小鳥『…嬉しいな』
P『……』
P『しかし、外は冷えますねー…』
小鳥『あっ、そうね。手袋でもした方が良いんじゃ…』
P『先生』
小鳥『は、はい?』
P『外は寒いし、初詣はきっと人が溢れかえっててはぐれてしまうかもしれません』
小鳥『そ、そうかも』
P『だから…』
P『手、繋ぎませんか?』スッ…
小鳥『えっ…』
小鳥『……』
小鳥『…うん』
小鳥『そっちの方が暖かいものね…///』ギュッ…
P『それじゃあ…行きましょう…!』
小鳥『…うんっ!』
―――そして、時は流れ
P『3月1日…卒業式…』
P『今日、最後の制服…』
P『この道を歩くのも最後になるんだな…』
P『……』
P『…行こう』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小鳥『…それじゃあ、私からは以上!』
小鳥『みんな!今までありがとねっ!!』
P『……』
P『(本当に卒業しちゃうんだな、俺…)』
小鳥『あぁ、あとプロデューサーくんは残っててね?』
P『えっ?』
小鳥『ちょっと個人的な連絡事項がありますので♪』
真美『……』
真美『(ピヨちゃん、ガンバ!)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『…先生、ここって』
P『(伝説の木…)』
小鳥『…あなたも知ってた?』
小鳥『この学校の伝説のこと』
P『…はい』
小鳥『そっか…』
小鳥『……』
小鳥『…え、えーと』
小鳥『プロデューサーくん!まずは卒業おめでとう!』
P『…ありがとうございます』
小鳥『うん…』
小鳥『その…そのね…?』
小鳥『え、えっと…』
小鳥『あ、あはは…』
小鳥『ダメだ…私ったら…』
小鳥『こんな大事な時に、伝えたいこと上手く言葉に出来ない…』
P『小鳥先生、ゆっくりで良いです』
小鳥『…えっ?』
P『俺、ちゃんと聞いてますから』
小鳥『……』
小鳥『…ありがとう』
小鳥『優しいな…』
小鳥『そうね…順をおって話しましょうか…』
小鳥『初めて出会った時のこと、覚えてる?』
P『えっと…入学式のことですか?』
小鳥『そう』
小鳥『あなたは新入生。そして私はあなたの担任』
小鳥『あの頃のあなたは可愛かったなぁ♪』
P『えー?今は可愛くないんですか?』
小鳥『ふふっ♪今だって、もちろん可愛いわよ?』
小鳥『だけど…今は可愛いっていうよりは…そうね…』
小鳥『この3年間でとっても素敵な男の子になったなって感じかしら』
小鳥『あなたが立派な男の子になっていく様子を三年間、見守ってこれて嬉しかった』
P『……』
小鳥『私、初めて会った時、あなたに凄くがっついたでしょ?』
P『そ、そうですね…』
P『彼氏募集中だから…とかのアピールなんかもして…』
小鳥『実はね…一目惚れだったのよ?』
P『えっ?』
小鳥『ふふっ♪良い歳した女が年下の、しかも自分の生徒に一目惚れ!』
小鳥『ホント、笑っちゃうわね』
P『小鳥先生…』
小鳥『だから、私は積極的にアピールしたわ』
小鳥『あなたのことをもっと知りたい』
小鳥『私のことも、もっと知ってもらいたい』
小鳥『…だけどね』
小鳥『時が経つにつれて、それはいけないことなんだって思ったの』
P『…どうしてですか?』
小鳥『…私とあなたの年齢差かしらね』
P『そんなの…』
小鳥『あなたはまだ若いわ』
小鳥『きっと、これからも様々な出会いをすると思う』
小鳥『まだ出会ってない女の子が実はあなたの運命の人かもしれない』
小鳥『そう思うとね』
小鳥『私があなたに構い過ぎるのはいけない』
小鳥『あなたの可能性を奪ってしまう』
小鳥『そんな気がして…一度はあなたから距離を置いたわ…』
P『……』
小鳥『けど…けどね?』
小鳥『いけないことだってわかってても…』
小鳥『それでも3年間…ずっとあなたの近くにいた…』
小鳥『いけないって気持ちが高まるにつれて…』
小鳥『あなたへの想いも…』
小鳥『…私、自分の気持ちに嘘はつけなかった』
小鳥『諦められなかった…』
小鳥『だって…』
小鳥『だって、私っ!』
小鳥『本当にあなたのことが大好きだからっ!!』
P『…!!』
小鳥『ずっと…ずっと傍にいたいの…』
小鳥『だからっ…』グズッ…
P『…先生』
小鳥『うっ…ひぐっ…』
P『…渡したいものがあるんです』
小鳥『…えっ?』
P『…あの日、受け取って貰えなかった誕生日プレゼント』
P『左手、借りますね』スッ…
小鳥『こ、これって…』
小鳥『指輪…?』
P『…諦めたくないのは俺もでした』
P『ずっと一緒にいたいと思っていた気持ちだってそうです』
P『小鳥先生…』
P『いや…』
P『小鳥さん』
小鳥『あっ…』
P『俺も…小鳥さんのことが好きです』
P『ずっと前から…大好きでした』
P『だから、これからもずっと』
P『俺の傍にいてください』
P『そして、俺が大人になったと思えるその時がきたら』
P『結婚してください』
小鳥『…!!』
リンゴーン!リンゴーン!
小鳥『うっ、うぅぅっ…!!』
P『な、泣きやんでくださいよ』
小鳥『だっでぇ…だっでぇっ…!!』
小鳥『私…こんなに幸せなの初めてなんだもんっ…!!』
P『…これから、もっと幸せになっていくんです』
小鳥『…えっ?』
P『俺と小鳥さんと…二人で…』
小鳥『…!』
小鳥『うんっ…うんっ…!』
P『返事、もらってもいいですか…?』
小鳥『…はい』
小鳥『私を…』
小鳥『あなたのお嫁さんにしてくださいっ!』
小鳥『大好きですっ!!』
―――二人で幸せになりましょうね
―――若い子に浮気とかしないでね?
―――私、すぐ妬いちゃうんだから
.-‐::::::::::::::::::::::::::::‐- 、
,ィ::::::, -‐…━━…‐-ミ 、::::ヽ
/:::/, ィ:゙::::::::::::::::::::::::::::::::`ヾ\:::\
/:::/, '::::::::::::::::::,'::::::::::::ヾ:::::::::::::ヽy:::::::\ ,、
, :::/ /::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::ヽ、::::::::::::::ヾ:::::::':、 i !f^!
,':::/ ,:::::::::::::::::::::/ i::::::::::::':、:::::::ヽ:::::::::::::::::',:::::゛、 f^i | i i /〉
i::::i i:::::::i::::::::::::/ i!:::::::::::::ト::::::::::::::',:::::::::::::::::ヾ:::::::i | .i i | i //
|::::i !::::::i:::::::::,′ |::::::::::::::! ヽ、:::::::::、:::::::::::::::ヾ:::} i 'v=0ァ |/ ,′
|::::y!::::::!:::/i::iー‐‐i:::::::::::::::i ―-\:::::::`、:::::::::::::::マ i i i i {/ )
|:::::::!:::::i:/ !:| 弋::::::::::::{ ヽ:::::::::::::::::::::::::ヽ } | /
|::::::ム::::i ィf'乏心 \:_::从 r弍抃 \ト、:::::::::::::`:::', | };
|::::::{ �{ 。r_匕炒 丈ソ_っ ,ハ、;:ヾ:ヽ:::::`:、 ! i
|::::::! 圦:! ;´ .,,,. , .,,,. ゚゛o }ヾ::::::i `、::::'. ヽ, {
i!:::::::ヾ__ヽ /__'从:::゚::::':。 `':、 | ,,.__! END
乂::::::::::::::ハ ー-ー 厶::::::{ 乂::/ ` }゚ ̄´ i
ヽ::::::::::::::ヽ、 . ,イ::::::ヾ.:ミ ′ { i
ヾゞ:::.,,':、r≧ ‐-‐ イj弋ヾ i ,,r'}
} ヽ、__ / 辷. 〈~ ̄¨´ j
∠ヲ f¨圦 }三三ニ≧=-、 i {
yニ≦三\ _厶;-、廴_.-‐―、三三三三!ヽ、 | i
,r-‐ィ孑三三三=_,r'"´.:.:.:i{.:j.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{: :ヾニ三/ \ i !
/ {三三�:"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!、{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}__: : : : { `: 、 、 ',
,′ 孑"¨: : :{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}!l \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ.:{: : : :i{ `'.、__,{ ‘,
,′ }: : : : : ヽ、.:.:.:.:.:.:.:.:}.:ヽ `丶..,,_/.:.:.:./: : : : `、 ,'
/ \ !:./: : : : : :乂____,ノ.:.:.:\ノヾ.:.:.:.:.:/: : : : : : :∨ i i
{ /: : : : : : : :f_.:.:.:.:.,i.:.:.:.:.:.:.:ゝ\,: '゙::: : : : : : : : : } }
/ {: : : : : : : :::::: ̄孑--‐一' ::::::::::::: : : : : : : : : ノ‐- ..,,_ ‘, !
小鳥編終了です
次回更新時は伊織編を投下していこうと思います
【バッドコミュニケーション】
P『うおぉぉっ!やべぇ、遅刻遅刻!!』ダッ…
P『(深夜の再放送のガッチャマンが面白過ぎて完全に寝過ごした!)』
P『(なんだよ!科学忍法火の鳥って!どっちだよ!)』
P『(…って、校門が見えてきた!)』
P『(人もまばら…どうやらデッドラインは超えたようだな…)』フゥ…
ブロロロー…
P『…ん?』
P『!?』
キィッ!
P『な、な…』
P『(校門前に…リムジン…!?)』
ガチャ…
新堂『お嬢様、お足もとのご注意を…』
?『わかってるわよ』
?『ありがとう、新堂。御苦労さま』
新堂『いえ。それではお気をつけて…』
P『……』ポカーン
P『(お、お嬢様…?)』
?『ん?ちょっとアンタ?何見てんのよ?』
P『えっ?』
?『見世物じゃないわよ』
伊織『まぁ、水瀬家令嬢の伊織ちゃんに視線が釘付けになっちゃう気持ちは…』
伊織『仕方ないことだけどね。にひひ♪』
P『な、なんだよ…?』
伊織『ふぅ…』
伊織『なんだかパッとしない男ねー』
P『なっ!?』
P『(こ、コイツ…!?出会い頭になんてことを…!?)』
伊織『まぁ、伊織ちゃんぐらい眩しい人間なんてそうそうは…』
P『そうだな。お前のデコは眩しいよ』
伊織『……』
伊織『はぁっ!?アンタ、今なんて言った!?』
P『デコちゃんほど輝いてるおでこはそうはいないって言ってやったんだよ!』
伊織『な、な…!?』
,. : : ´ ̄ ̄: :`丶、
__/: : : : _: : : : : : : : : ヽ
{/{:、:::' ´ `丶、: : : :,: : :ト
//: / /` \: :l: : l: .
{/!:{ 、_ ー' ィ斥 }! �: l: : .
� ,ィtハォ ::,:::: l: : l }: :.
{∧` `¨ ,...、 ,イ: : |´: : :.
ヽ:ハ r'_=- ' !: : : |__: : : :.
}:人 ,ィ: ///∧: : :.
|: : : :≧=--, く/ / ⌒ヽ//}: : : .
/: : : : : //l / ,/ / ,///: : : : .
/: : : : rr{//�/ / //イ: : : : : :.
/: : : : /ハ {// / / / |: : : : : : }
/: : : : // `´_/ / {: : : : : : :!
,. - -―  ̄ ´ / /: : : : : : /
伊織『なんて失礼な奴なの!?』
P『お前にだけは言われたくないよ!』
伊織『こんのー…!!』
キンコーンカーンコーン
P『あっ、やべ!?予鈴…!』ダッ…
伊織『あっ!?ちょっとアンタ待ちなさいよ!?』
P『うるさい!口悪いでこちゃんに構ってる時間なんて無いんだよっ!!』
伊織『でこちゃん言うなー!!』
伊織『くぅぅぅぅっ…!!』
伊織『覚えてなさいよー!!』
P『(あとで聞いた話だと水瀬伊織は見た目通りの良いとこのお嬢様)』
P『(そんな奴にケンカ売って大丈夫だったのか…俺?』
【そういうつもりじゃなかった】
P『GWだ!』
P『いやーしかし…』
P『そんな日に男1人でファンシーショップってどうなんだ?』
P『……』
P『いやいや可愛い物に惹かれる気持ちに男女なんて関係ない!』
伊織『なに1人でブツブツ言ってるわけ?』
伊織『気持ち悪いわよ?』
P『なっ!?お前は…!?』
伊織『あの時は世話になったわね…』
P『デコちゃん!』
伊織『デコちゃん言うな!!』
伊織『アンタって奴は性懲りもなく、この伊織ちゃんに立てつこうってわけ!?』
P『いや、そんなことは無いぞ?』
P『俺は今日は可愛いウサギのぬいぐるみを見て心を癒しに来てるんだから』
伊織『あら…そうなの…』
P『……』
P『(腕にウサギのぬいぐるみを抱えてる…)』
P『(ウサギが好きなんだろうか?)』
伊織『ま、まぁ。アンタみたいのでもウサちゃんの可愛さはやっぱり理解出来るものなのね!』
P『(おっ、このウサギのぬいぐるみ…可愛いな…)』
P『(ふむ…ここはあの生意気なデコちゃんに恩を売るチャンスか…!)』
P『デコちゃん』
伊織『ちょ、だからデコちゃんって…!』
P『ちょっと待ってろ』
伊織『へ?』
アリガトウゴザイマシター
P『これをお前にやろう』
伊織『えっ?ウサちゃんのぬいぐるみ…?』
P『なに、お前にピッタリだと思ってな』
伊織『…!』ドキッ
P『(ふっふっふ)』
P『(これであの口うるさい生意気なデコちゃんを…)』
伊織『…アンタ、知ってたのね、私の誕生日』
P『(黙らせて…)』
P『えっ?』
伊織『まぁ、正確には明日だけどさ…』
伊織『……』
伊織『…ありがとう』
P『(な、なんだか予想よりはるかに感謝されてしまった…)』
【名前はピョンちゃんよ!】
P『……』
P『いや、違う!断じて違う!』
P『俺は散歩をしていただけだ!』
P『そしたら、たまたま水瀬家の前に来てしまっただけだ!』
新堂『伊織お嬢様のお友達の方でいらっしゃいますか?』
P『うわっ!?』
P『(し、執事さんか…)』
P『(本当にいるんだな、こういう人って…)』
P『あっ、いや俺は…』
新堂『申し訳ございません』
新堂『そのようなお召し物の方のご入場は…』
P『ああ…』
P『(そりゃそうだ)』
P『(軽装でパーティ会場に行く奴がどこに…)』
伊織『新堂、入れてあげて』
P『で、デコちゃん…』
新堂『お嬢様…しかし…』
伊織『ソイツは私個人のお客様よ』
伊織『会場には入場させないから安心して』
新堂『そうでしたか…』
新堂『失礼いたしました…どうぞ、こちらから…』
P『えっ、お、俺は…』
伊織『ほら、行くわよ?』
P『…えー?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
伊織『まぁ、すぐ会場に戻らなきゃいけないから』
伊織『アンタの相手をしてる時間は少ないけどね』
P『……』
P『(すっげー…こんな大広間がコイツの1人部屋かよ…)』
P『(あっ、昨日俺があげたウサギのぬいぐるみ)』
P『(デコちゃんが抱えてたウサギと並んでおいてある…)』
伊織『あ、そ、それは別に意味は無いわよ!!』
伊織『ただ、二匹とも可愛いから並んで置いた方が見栄えが良いってだけで…!』
P『……』
P『…なぁ、デコちゃん』
伊織『デコちゃん言うな!』
P『じゃあ、なんて呼べば良い?』
伊織『えっ?』
伊織『なんてって…』
伊織『……』
伊織『…い、伊織ちゃんとでも呼びなさいよ』
P『伊織』
伊織『んなっ!?』
伊織『ちゃ、ちゃんを付けなさいって言ったでしょ!?』
P『(俺はコイツのことを勘違いしていたのかもしれないな)』
P『(口は悪くてプライドは高いけど)』
P『(根は可愛くて良い奴じゃないか)』
P『なぁ、伊織』
伊織『だからっ…!』
P『誕生日おめでとう』
伊織『あうっ…!?』
伊織『……ありがとう』カァァッ…
P『(こうして伊織の誕生日を祝った)』
【水瀬家たるもの勉学には勤しんでるわよ!】
P『さーて、期末テスト1週間前だ!』
P『今週も頑張るぞー!』
P『……』
P『勉強するのダルいなー…』
P『いや、流石に入学早々赤点なんてくらったらシャレにならんだろう』
P『夏休みも補習で潰れちゃうしな』
P『勉強、勉強』カリカリ…
P『……』
P『…ダメだ』
P『なんだよ…サイン、コサイン、ターンジェントって…』
P『……』
P『もう公式だけ暗記しちゃうか…』
伊織『そういうのはオススメしないわよ』
P『えっ?』
_,. . .-―- . _
,. : :´: :_:_: : : : : : : : `ヽ、
,. : ´r/,. -―-、//`ヽ、: : : : :.ヽ、
_/,. : :´: : : : : : : : :`ヽ、//\: : : : : :ヽ
//: : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、/\: : : : : :.
rィ/∧: : _: : : : : : : : : : : : : : : : :.\/ハ: : : : ::.
{//: : _/:::::> 、 : : : : : : : : : : : : : : \ハ: : : : :.
/: :イ `ヽ、: : : : : : : : : : : : : �: : : :.i
{: :./ , \: : : : :.i: : : : : : :�: : : {
∨:! -‐ ' ` ー―-\: : :l: : : : : : : l: :\: : `ヽ、
� \:l: : : : : : :.}: : : :\: : : : `ヽ、
- - |: : : : : :,イ: : : : : : : : : : : : : \
ハ 三三 三三三 |: : : : : ;' }: : : : : : :__:_: : : : : :`
`ム , ;': : : :.:/ノ: : : : ://///ハ: : : : : :
八 _ |: : : :/ ヽ : : : ////////: : : : : :
\ < _,ノ ,ィ: : :.イ///\:_//////,イ : : : : : :
/: : `ヽ、 ,イ |: : : :!//////}//// !ヽ: : : : :
,: : : : : : : :T77´∧ !/ !: : :.:|////// ,!´ { ',: : : :
{: : : i: : : : :|////\//|: :.:.:.|///// | | : : : :
|: : : l: : : : :|\//// �: : : {\//. } | |: : : :
∨: :{: : : : :| i ̄ ̄ヽ|: : : :|、 | | |: : : :
伊織『公式だけ覚えてもダメだって言ってんの』
伊織『こういうのは基礎からしっかり学んで、そして応用出来るようにならなくちゃ』
P『伊織…?』
伊織『…って、サイン、コサインがわかんないってアンタどんだけ勉強してなかったのよ』
P『…うるせ』
伊織『全くしょうがないわねー』
伊織『この学年上位の伊織ちゃんがわかりやすく解説してあげるわよ』
P『えっ?』
伊織『あ、か、勘違いしないでよね!』
伊織『こういうのは基礎からが大切なんだから!』
伊織『私自身の復習も兼ねて、ついで教えてあげるってだけなんだからっ!』
P『いや、それはありがたいんだけど…』
伊織『な、なによ?』
P『お前…頭良かったんだな…』
伊織『…はぁ!?』
【むしろ踏んでくれ】
P『期末テストですよ、期末テスト!』
P『……』
P『うん』
P『伊織の教え方が上手かったせいか理系科目は問題無しだな』
伊織『あら?なにその気の抜けた顔?』
P『伊織』
伊織『赤点免れて一安心ってところ?』
P『まぁな』
伊織『それは結構なことね』
伊織『ていうか、私が教えてあげたのに散々な結果だったら踏んでたとこだったわ』
P『(こうして学生生活最初の期末テストが終わった)』
【現実を忘れて】
P『夏休みと言えば花火大会だろう!』
P『……』
P『…伊織って普通に誘っても良いのか?』
trrrrrrrr…
ガチャ…
P『もしもし?水瀬さんのお宅でお間違いないでしょうか?』
伊織『あら?その間の抜けた声はプロデューサーじゃない』
P『おお、伊織か』
伊織『なに?わざわざ電話をかけてくるぐらいだから、つまらない用じゃないわよね?』
P『なぁ、今から一緒に花火大会とかって行けるか?』
伊織『えっ?』
伊織『……』
P『…やっぱりダメか?』
伊織『あっ!?いや、その…』
伊織『い、良いわよ!付き合ってあげるわ!』
P『おおっ!?良いのか!?』
伊織『か、勘違いしないで欲しいわね!』
伊織『アンタの一言で純粋に花火が見たいって気持ちになっただけなんだから!』
P『それで充分だよ』
P『それじゃあ河川敷公園で落ち合う感じで良いか?』
伊織『え、ええ…』
伊織『お、遅れずにきなさいよ!?』
P『(よし!準備して行くか!)』
P『さてと…伊織は…』
伊織『ちょ、ちょっと!遅いわよ!』
P『伊織、先に来てたのか』
伊織『全く…人を呼び出しておいて遅刻だなんてどういう了見よ…』
P『(伊織が早すぎる…ってのは言わないでおこう…)』
P『ていうか、伊織…』
伊織『な、なによ?』
, _,..-''"
. /! ,. :": :/_,,.. .-‐
l .| ./: : : / :´: :_ ィ_´.-- 、
. |: :V: :: : : :‐'' :~,.'´: : : : : : : ヘ
l.: :ゝ , '.: :: : : :': :: :,ィ=ミ.、 : : : :ヽ
. , ´_.: :/: :: : : : : :,メ''"~´'''''-.、: : : :.
レ´!: :,': : 、: :: :∠ _..-==-_ \ : ハ
冫.{.: :: :ヽ: :/ _ ` ,,_トi: :|
/: :爪: : : :_: { ィ'´乍ミ、゙ ,,_ノ.l: ;'
\l ',.ヽ /ッ ` 弋シ .lメ: :.|,'
. '; :'; `ヾ、ニ >: : l'
`ー、: :: :{ヽ ノ :ノ!
゙''''' | .._ '´イ: ;.': :!
,ィ|. ト__‐' レ : : : }
_ノ .{´ / ソ : : : ;.'
,. ´ l | / ,ィ': : : :.;.'‐t
/ l 〉'´ /,./: : : :/ .l
, ,' | /. /./,':l: : : :l |
. i ,′ !/ , '::::,'. .iリl : ハ:l .l
lヽ i / ., '::;-〈. ヾ|. ` /:::|
l:::::|. / , '::::ハ ∨ ./゙ヽ` /:::::::::!
. l::::::l / ,.':::::ん゚〉、_〉〈 l! ',,.'::::::::::::::::|.
|::::::レ′/::::::/ {` 。 。}ゝイ::::::::::::::;--|
. lヾ::;' ./:::::::,' 〉、 ・ ノ l:::::::::/ .l
. l ,'_,'__r''"~{ l`¨´! }ニ=-ィ〔 |
lノ´ `i `¨ ¨ ` |
/ r┬ ┬┤ l
P『浴衣着てきたんだな』
伊織『ま、まぁ…』
伊織『み、水瀬家の娘たるものTPOはしっかりと…』
P『よく似合ってるな。可愛いぞ』
伊織『んなっ!?』
伊織『……』
伊織『…そっか、似合ってるか』
伊織『…にひひ♪』
P『おっ、そろそろ花火が始まるな』
ヒュー…パーン!パーン!パーン!
伊織『…こうやって何も考えずにいられる時間って良いわね』
P『現実を忘れるのも良いよな』
伊織『現実を…忘れてか…』
伊織『…そうね』
伊織『楽しい夢を見続けられたら…』
P『(…伊織?)』
伊織『…今日はありがとう。良い時間だったわ』
P『こちらこそ来てくれてありがとな』
伊織『お家まで送ってくれるんでしょ?当然よね?』
【小鳥先生は美術教師】
P『今日から新学期だ!』
P『スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋…』
P『伊織ならどれだ?』
伊織『なに惚けたこと言っちゃってんの、アンタ?』
伊織『そんなの伊織ちゃん自身が芸術の秋そのものに決まってるじゃない!』
P『そうか…お前も小鳥先生サイドだったのか…』
伊織『…ごめん。今の発言、取り消すわ』
P『そうしておけ』
小鳥『ちょっとぉー!?どういう意味ー!?』
【伊織ちゃんの誕生石よ♪】
P『さて!文化祭当日だ!』
P『うーん…』
P『せっかくだし誰かと一緒に見てまわろうかな?』
伊織『相変わらず暇そうね』
P『おっ、伊織』
伊織『1人なの?私が一緒に見てまわってあげても良いわよ?』
P『おぉ、ちょうど良かった。相手を探してたところなんだよ』
伊織『あら。良い心がけじゃない』
伊織『まぁ、伊織ちゃんの頼みを断るだなんてこと許されないけれどねー♪』
伊織『にひひ♪』
P『そんじゃ、美術部にでも行ってみるか』
P『伊織は美術品の価値とかってある程度わかるのか?』
伊織『まぁ、見慣れているから人並み程度ってぐらいかしら?』
伊織『って言っても欲しい物は買えるだけ買うから関係無いんだけどね』
P『…流石だな』
伊織『あーでもぉ、そろそろ新しいジュエリーが欲しいわねー』チラッ…
P『…何が言いたい?』
伊織『今度の誕生日プレゼントとかエメラルドなんて贈ってくれていいのよー♪』
P『わりとマジで何言ってんだ、このダイヤモンドデコちゃん』
伊織『あっ!?』
伊織『またデコちゃんって言ったわねー!?』
美術部員『……』
美術部員『あの二人、作品も見ないなら帰ってくれないかな…』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『文化祭どうだった?』
伊織『終わってみると呆気ないものねー』
伊織『来年に期待ってとこかしら?』
P『(そうだな…来年は頑張ろう…)』
P『(こうして高校生活最初の文化祭が終わった)』
【遊園地、楽しかった】
P『今日はクリスマスだ!』
P『…っていっても予定が無い』
prrrrrr…
P『おや…電話なんて珍しいな…』
P『はい、もしもし!』
小鳥『プロデューサーくーん!』
P『うわっ!?小鳥先生!?』
小鳥『今、暇?暇よねー?』
小鳥『遊園地行くわよー!!』
P『ゆ、遊園地…?』
P『そんな唐突に…』
小鳥『えー!?無理なのー!?』
P『いや、無理ってことは無いですが…』
小鳥『せっかく伊織ちゃんも誘ったのにー』
P『えっ、伊織?』
P『行きます!すぐ行きます!現地集合ですか!?』
小鳥『…感じわるーい』
P『す、すいません…』
小鳥『まっ、いっか♪じゃあ、現地で落ち合いましょー!』
P『すいません!遅くなりました!』
小鳥『いやいやベストタイミング!』
伊織『全く…来てみればプロデューサーに小鳥…』
伊織『このガッカリ感ったら、ないわー』
小鳥『でも、プロデューサーくんが来るのをずっとソワソワして待ってたわね♪』
伊織『は、はぁっ!?な、なっ…そんな適当なこと…!?』
P『俺はお前に会えて嬉しいぞ、伊織』
伊織『はうっ!?』
伊織『……』
伊織『…こ、光栄に思いなさいよね…///』カァァッ…
小鳥『(ふふっ♪)』
小鳥『じゃあ、最初はメリーゴーランドに乗ろうか?』
小鳥『プロデューサーくん、どんな感じで乗りたい?』
P『えっ?その…』チラッ…
伊織『……』ソワソワ…
P『……』
P『(なんだアイツ、可愛い)』
小鳥『(可愛いわね)』
P『伊織と一緒で』
小鳥『そうしてあげなさい♪』
伊織『あ、アンタと二人きりなの?』
伊織『…ま、まぁ…どうしてもって言うんなら乗ってあげても良いわよ…?』
〜〜〜♪
〜〜〜♪
〜〜〜♪
伊織『私、メリーゴーランドって結構好きよ』
P『そうなのか?』
伊織『だって華やかで良いじゃない』
伊織『それに白馬や馬車なんて伊織ちゃんにはピッタリの乗り物だしね♪』
P『…なるほどな』
P『(子どもっぽいじゃなくて華やか…)』
P『(確かにそうやって捉えられれば楽しめるな)』
伊織『ところで小鳥は?』
P『お姫様になってくるって言ってもう一周』
伊織『…そう』
伊織『小鳥を待ってるのもなんだし次、行きましょうよ』
P『良いのかな?』
伊織『そもそも遊園地はペット同伴不可よ』
P『なるほど、それもそうだ』
P『伊織、なに乗りたい?』
伊織『……』
P『伊織?』
伊織『きょ、今日は良い天気よね…』
P『そうだな、観覧車からの眺めも絶景だろうな』
伊織『か、観覧車?し、仕方ないわね』
伊織『二人きりで変な気を起こさないなら付き合ってあげるっ!』
P『はいはい』
P『うーん!ホントに良い眺めだなー』
P『おっ、伊織の家も見えるぞ』
P『やっぱでかいよなぁ…』
伊織『……』
伊織『…そうね』
P『ん?どうした?』
P『浮かない顔して…具合でも悪いのか?』
伊織『別に』
P『…そうか』
伊織『あぁ、私、これ下まで着いたら帰るから』
P『えっ?もう帰るのか?』
伊織『あぁ、アンタ知らないんだっけ?』
伊織『今日は夜から水瀬家でのクリスマスパーティがあるのよ』
P『クリスマスパーティ…そんなのもあるのか…』
伊織『会場には色々な人たちを招くわ』
伊織『だからパパにママ』
伊織『お兄様』
伊織『…当然、娘の私もその場にいなきゃいけないってわけ』
P『そっか…お嬢様っていうのも楽じゃないんだな…』
伊織『そうね…』
伊織『誇れるからこそ…なおのことね…』
P『えっ?』
ガコン…
伊織『…さてと、もう終わりね』
P『あ、あぁ…』
伊織『今日は楽しかったわ』
伊織『小鳥にもよろしく伝えておいて』
伊織『じゃあね』ヒラヒラ…
P『……』
P『(水瀬家という名の誇り…?)』
P『(こうして学生生活最初のクリスマスが終わった)』
【コツってなんだ?】
P『伊織…』
P『新年早々、相手をしてくれるだろうか?』
trrrrrrrrrr…
ガチャ…
P『もしもし、プロと申しますが…』
伊織『あら、アンタじゃないの』
伊織『新年早々、伊織ちゃんに何か用事?』
P『これから初詣に行かないか?』
伊織『初詣…悪く無いわね』
伊織『良いわよ。付き合ってあげる』
P『おっ、ホントか?じゃあ神社の前で待ち合わせでどうだ?』
伊織『結構よ。遅れたりしたら承知しないから』
P『(よし、準備していくか)』
P『さてと…伊織は…』
伊織『あら、私よりも早く着いてるなんて感心ね』
P『伊織』
伊織『まぁ、当然のことだけど』
P『(伊織の奴、晴れ着だぞ)』
P『和服も似合うな』
伊織『まぁ、当然ね』
伊織『この伊織ちゃんに着られてるんだもの』
伊織『この晴れ着も本望ってとこじゃない?』
伊織『お参りするんでしょう?早く行きましょうよ』
P『ああ、そうだな』
伊織『おみくじがあるわね』
伊織『まぁ、伊織ちゃんは当然大吉だろうけど…』
伊織『アンタ、どうする?』
P『あぁ、やってみるかな』
P『よーし…今年の運勢は…』
P『中吉!なかなか良いじゃないか!』
P『(伊織はどうだったかな?)』
伊織『どうだった?』
P『こんな感じだったよ。伊織は?』
伊織『伊織ちゃんは大吉に決まってるじゃない!ほらっ』ペラッ…
P『おお…本当に大吉だ…』
伊織『にひひ♪』
伊織『おみくじにはちょっとしたコツがあるのよねー♪』
P『(おみくじにコツなんて必要あるのか?)』
伊織『まぁ、楽しかったわよ?』
P『そうか、そりゃ良かった』
伊織『……』
伊織『…家にいても同じことだしね』
伊織『新鮮な新年の幕開けだったわ』
伊織『ありがと』
P『(…伊織?)』
P『(こうして高校生活最初の初詣が終わった)』
【見損なわないでよね】
P『さて、帰ろう…』
P『おっ、あれは…?』
P『伊織!』
伊織『あぁ、アンタ?』
伊織『この伊織ちゃんに声をかけてくるんだもの』
伊織『それ相応の用があるのよね?』
P『良かったら一緒に帰らないか?』
伊織『なるほど…死ぬ気で声をかけてきたってわけね』
伊織『良いわよ。アンタの勇気に免じてボディーガードさせてあげる』
P『じゃあ、帰るか』
P『伊織って行きはリムジンなのに帰りは歩きなんだな』
伊織『ホントは行きも歩きで良いんだけどね』
P『どうしてだ?リムジンの方が楽だろ?』
伊織『校門前に止めてちゃ、みんなの迷惑なるじゃない』
伊織『家柄のせいで人に迷惑かけるの私はイヤなのよ』
伊織『まぁ、行きも歩きにしちゃったら執事の仕事が減っちゃうんだけどね』
P『(強気な性格でも、お嬢様であることを鼻にかけない…か…)』
P『(そんなことを話ながら下校した…)』
【ばかぁ!】
P『(さて、今日はバレンタインデーだ!)』
伊織『ねぇ、アンタ?』
P『伊織じゃないか、どうした?』
伊織『こ、これは、特別な意味はなんにもないんだからね?』ハイッ!
P『えっ?』
伊織『きょ、今日の為にベルギーから取り寄せたとか、そんなんじゃ…』
伊織『むしろ私がベルギーのチョコを食べたかったっていうか…』
P『ありがとう、伊織。嬉しいよ』
伊織『…っ!!』
伊織『ば、ばかぁ〜〜〜〜!!』ダッ…
P『(ばかぁ?俺、なんかしたか?)』
【渡して良かった…】
P『さて、そういうわけでやってきましたホワイトデー!』
伊織『な、なによ…呼び出したりして…』
P『おお、伊織』
P『いや、なんだ。チョコレートのお返しをだなと』
伊織『えっ…』
伊織『ま、まぁ、当然よね!』
伊織『アンタにしては良い心がけじゃない!』
P『サンキュー。伊織、美味しかったよ』
伊織『…あ」
伊織『…うん』
P『(良かった。凄く喜んでくれたみたいだ)』
【「お嬢様」なんて肩書】
P『うーん、もうすっかり春だなぁ』
P『ポカポカして、麗らかな日差しが気持ちいい…』
P『こういう時はオープンカフェでゆったりとお茶でも…』ズズズ…
P『……』
P『俺ってもしかしてセレブ?』
伊織『なーにがセレブよ』
P『おわっ!?…伊織?』
伊織『ここ空いてる?』
P『あ、あぁ…』
伊織『まぁ、空いて無いって言われても座るけど』ストン…
P『……』
P『(いつからいたんだ?)』
伊織『アンタ、何飲んでるの?』
P『ストレートティだけど?』
伊織『あはは、似合わない♪』
P『うるせ』
伊織『にひひ♪』
P『そういう伊織は何を飲んでるんだよ?』
伊織『私?私はこれだけど?』ハイ
P『…なんだこれ?』
P『(見た感じオレンジジュースにしか見えないが…)』
伊織『オレンジジュース』
P『って、まんまかよ!』
P『伊織のことだから、もっと高級な飲み物かと…』
伊織『はぁ?なに言ってんのよ』
伊織『確かに私はお嬢様かもしれないけど』
伊織『それ以前に他の女の子と変わりは無いと思ってるわ』
P『…!』
伊織『だから良いじゃない。オレンジジュースが好きでも』ゴク…
P『…すまん』
伊織『なに謝ってんの?わけわかんないの』
P『(伊織はプライドは高いけど、水瀬家の看板に複雑な思いを持っているみたいだ…)』
P『(発言には気をつけないとな…)』
P『(こうして伊織とオープンカフェでお茶をした)』
【小鳥先生の趣味】
P『さて、今日から2-Aだ!』
P『知ってる顔はいるかな?』
P『…おっ?あれは…?』
P『伊織!』
伊織『あぁ、アンタか』
P『同じクラスになったな』
伊織『まぁ、普通のことよね』
P『普通?』
伊織『このクラス、小鳥のお気に入りを集めて出来たクラスみたいだから』
P『(…あの人、何者なんだ)』
【忘れてないか?は大抵忘れてる】
P『さてGWですよ!GW!』
P『って言っても、今日は最終日の子どもの日…』
P『……』
P『なにか忘れてないか?』
P『まぁ、いいか』
P『柏餅食べて寝よ…』
P『…ん?留守電が入ってる…』
ピーッ…
伊織『アンタ、今日が何の日か…!…ううん…別にいいわ…』
P『あっ…!』
P『(やばい…!今日は伊織の誕生パーティがあったんだった…!)』
P『(近いうちにフォロー入れておかないとな…)』
【ずっと待ってた】
P『さて…帰るか…』
P『おっ、あれは…?』
P『伊織!』
伊織『……』
P『…伊織?』
,. : ´____: : : : : :`ヽ、_
_,.. :--‐―--. .、//`ヽ、: : : : :ヽ、
_/: : : : : : : : : : : : : `ヽ、/\: : : : : : :.
_{: : : : : : : : : : : : : : : : : : : \/ハ、: : : : : :.
r/∧:r:::...、: : : : : : : : : : : : : : : : \/ハ: : : : :.:.
{/: : :_-'‐-`ヽ、: : : : : : : : : : : : : : :ヽ/}: : : : : :.
i: : / `ヽ、: : : : 、: : : : : : : �: : : : : :i
{: イ \: : : ヽ: : : : : : :}!: : : : : :|
�! 、 ,ィ、: ∨: : : : :.j!: : : : :.:.|
� \__, 、_,.ノ \l: : : : : :j!: : : : : :.|
', r┬t┬ ┬ ォ┬下: : : : :j!: : : : :.:.:|
ハ 弋ソ 弋z)ソ |: : : : : |}: : : : : : |
ヽ} , , , |: : : : :.j!: : : : : : :!
l:. |: : : : :j!: : : : : : : :.
人 v⌒ヽ ,..::|: : : : :{: : : : : : : : :.
|: : >、 ゝ _,ノ ,..ィ |: : : : j!:,: : : : : : : :{
|: : : : : :> - ,r ´ /|: : : :/: :',: : : : : : : :.
. �: ://// //! // /: : : :;: /: ト 、__: : :.:.
/: : ,i/// ///!,.イ////: : : : : :i/:/ �//ハ: : :.
/: : / � ///介∨///: : : : : : : / //////: : : :.
,: : :/ / {// o//∨/: : : : : : : / /////l: : : : : .
,: : / / ∨ o/////:イ : : : : :./ // / ;: : : : : : .
/: : , / ∨//// i: : : : : / {// /: : : : : : : l
,: : :/ {  ̄´ ,: : : :イ � /: : : : : : : : l
伊織『…なんで、来なかったのよ』
P『えっ?』
伊織『…私、待ってたんだから…』
P『…!!』
P『(誕生日のことか…)』
P『(これは忘れていた俺が悪い…)』
P『(素直に謝ろう)』
P『…ごめんな』
伊織『……』
P『お詫びと言ったらなんだけど…良かったら今度一緒にでかけないか?』
伊織『…えっ?』
P『どうかな?』
伊織『……』
伊織『…当然、アンタのおごりでしょうね?』
P『もちろん』
伊織『…どこに連れていってくれるわけ?』
P『どうだ?カラオケでストレス発散とか!』
伊織『ストレスを溜めさせたのはアンタでしょうに!』
P『うっ…』
P『(だ、ダメか…?)』
伊織『…まぁ、私の誕生日を忘れていたなんて信じられないことだけど』
伊織『アンタみたいな鳥頭にもっと事前に伝えておかなかった伊織ちゃんにも非はあるかもしれないわ』
伊織『良いわよ。それで手を打ってあげる』
P『そうか、良かった』
伊織『……』
P『…一緒に帰ろうぜ?』
伊織『…うんっ』
P『(こうして伊織とのデートの約束を取りつけた)』
【海外は行き慣れてる】
P『期末テストも終わって俺の夏が始まった!』
P『今日は海外旅行から帰ってきた伊織とのデート!』
P『(伊織は…うわっ!もう来てるぞ!)』
伊織『ちょっとアンタ、何してたのよ!』
P『いや時間通りだけど・・・』
伊織『時間通りでも、この伊織ちゃんより早く来てることが当たり前でしょ!?』
P『(そんな無茶な)』
伊織『ほら、遅れた時間を取り戻すわよ』
P『夏休み入って、すぐに旅行に行ったじゃん?』
伊織『ええ、そうね』
P『どこに行ってきたんだ?』
伊織『ああ、そういえば言ってなかったっけ』
P『うん』
伊織『じゃあ伊織ちゃんがクイズを出してあげるわ!』
伊織『もし正解出来たら、お土産あげるわ!』
P『ええ!?クイズ式なのか!?』
伊織『にひひ♪世の中そんなに甘くないのよ♪』
伊織『じゃあ、いくわよ?』
伊織『どこの国の言葉でしょうか?』
伊織『de変態』
P『フランス』
伊織『あら、意外と頭良いのね』
P『フランスに行ってきたのか』
伊織『そうね。年に1度は行ってるから、そろそろ飽き飽きしてるけど』
P『(年に1度って…他の国も含めたらどうなるんだ…)』
P『それよりも約束通り、お土産くれよ』
伊織『えっ?お土産?』
,. _//: :ヽ:{:/ -\: : : : : : \
,<//: - \: : : : : : : .
///: ィ ´ ̄` ∨: : : : : : : .
/:.{/: :/ __ ´ ̄ヽ: : : : : : :.!
,: : {: / ィ斥�ヾ _ ',: : : : : : :|
;: : :� 弋(ソ ィチ� ',: : : : : : ;
l: : /ハ! , , , 弋)ソ }i !: : : : :./
|: :.{ i> ' !: : : : /
|: : ヾ、_l , -、 ィ: : : イ
|: : : : 込、 { ∨ //: : :/:.!
i:/: : : : : :.\ `´ ,.ィ:/: : :/: :{
/: : : : : : : :r'、> - ‐ <-=-、 : /: : :|
/: :. -- 、:_:_:l/∧ ///ィ^! } l j: :{_: : : .
/: :∧///ハ //、∨ィ//ノ} ! /: :|//7: .
/: : :}/∨// } ∨/ヽ// / /: : {/ハ{: : .
. /: : :./ ∨// ヽ/// /: : : : |/ }: : : .
/: : :./ };/ ` { イ |: : : /!:.! {: : : : 、
. /: : :./ / ! ! j: : ://!リ |: : : : : :.
伊織『伊織ちゃん、なんのことかわかんなーい』
P『…おい、こら』
伊織『冗談よ。あとであげるわね』
P『全く…』
伊織『にひひ♪』
【せーの】
P『さて、カラオケに着いたわけだけど』
伊織『歌って良いの?歌うわよ?』
P『おっ、結構好きなのか?歌うの?』
伊織『まぁ、人並みにね』ピッ…
P『なっ…この歌は…!?』
http://www.youtube.com/watch?v=a4hcoYYSlXk
伊織『はい!拍手―!』
P『確かに自然に拍手が出るぐらいに上手かったよ』
伊織『まっ。伊織ちゃんの美声を持ってすれば、どんな歌でもそうなるのは当然よ♪』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
伊織『楽しかったわ。次回も期待ってところかしらね』
伊織『…えーと』
P『一緒に帰ろうぜ』
伊織『…!!』
伊織『べ、別にそんな…!』
伊織『……』
伊織『…うん。一緒に帰る…』
【稀にハブが勝つ】
P『今日から修学旅行だ!』
P『あれ?そういえば行き先ってどこだったっけ?』
P『……』
P『そうだそうだ、沖縄だったな』
P『よし!飛行機に乗って出発だ!』
P『(初日はクラスで団体行動の日だ)』
伊織『元々、ハブとマングースって天敵同士じゃないのよ』
P『えっ?そうなのか?』
伊織『ハブの血清が出来る前での沖縄ではだいぶハブの被害に悩まされていたの』
伊織『色んな対策をとったけど、どれもいまいち効果は出ず』
伊織『そこで試しにアフリカあたりからマングースを引っ張ってきて戦わせてみたらマングースが勝った』
伊織『そしてハブとマングースのショーが生まれたってわけ』
P『へぇー』
伊織『まぁ、ショーは昼間にやるから大概マングースが勝つんだけどね』
伊織『ハブは夜行性だし』
P『(伊織の話を聞いてると、まさに『修学』旅行に来てるって感じになるな)』
【思い出の修学旅行】
P『さて、今日は自由行動の日だ』
小鳥『そんなあなたに大事なお知らせ!』
P『わっ!?小鳥先生!?』
小鳥『伊織ちゃんが熱を出して寝込んじゃってるみたいなの…』
P『えっ?』
小鳥『はい!大事なお知らせはおしまい!』
小鳥『みんながみんな、修学旅行が良い思い出になると良いわね♪』
P『……』
P『…伊織』
__
_. /: : : : : : : ̄`ヽ、
////:,. -  ̄`ヽ、: : : \ /
/:_//: {/ - ─\: : ',: .
/:!//!: : イ , ,ィr、、: :、:\
{:∨/!: : :! / ゙ゞ゚' ヽ:.\: :- 、__
l: :{/ハ: : {., ,ィ、 //'// ∨: 、: : : : \
{: :�ハ: : {_ イrメ //// ,.., }: : :\: : : : :}__
∨: :\\: \ //// '´ ;: : : : : ヽ///∧ア、
∨: : :`ヾ、: ,ィ ,イrr、--ヽ: ∨////- ''´ ̄ ̄\
─\: : : : : {( _,- ,..._,... <r7、////´  ̄ ̄´
─\: : : : : ̄ ´: : : {//// //// \
ヽ: : : : : : : : : :,}//////
',: : : : : : :./  ̄/ \ \
}: : : : :///>、 /
|: : : :.ノ//////
|: : :.////// \ \
{: :.〈////
ヽ: :.`/
\/
/
伊織『…う、うーん…』
伊織『……』
伊織『(今頃アイツは自由行動でも楽しんでる最中かしらね…)』
伊織『(まぁ、別にどうでも…)』
伊織『……』
伊織『…一緒にいたかったな』
ガラッ
P『そうか、そりゃ嬉しいな』
伊織『きゃぁっ!?』
P『あぁこら、起きるな。寝とけ寝とけ』
伊織『ぷ、プロデューサー…!?』
伊織『あ、アンタ…なにしてるのよ…!?』
P『なにって伊織のお見舞いだけど』
伊織『…!』
伊織『は、はぁ?』
伊織『あ、アンタバカじゃないの…?』
伊織『別に私は大丈夫…』
伊織『アンタが自分の自由行動を削るほどのことじゃ…』
P『バカはお前だ、このデコちゃん』コツン…
伊織『あうっ…!』
伊織『な、なにすんのよ…!?』
P『自分の自由行動だろ?』
P『つまり俺が思うように使って良い時間ってわけだ』
伊織『そ、そうよ…』
伊織『だから、こんな無駄なことしてないで…!』
P『俺はだな』
P『お前と一緒にいたいから、ここにいる』
伊織『…!!』
P『お前と一緒に修学旅行を楽しみたいんだ』
P『それは無駄な理由か?』
伊織『……』
伊織『…アンタ、バカよ』
P『よく言われるよ』
伊織『…いたいなら勝手にすれば?』
P『あぁ』
伊織『……ありがと』
P『(こうして俺は伊織と修学旅行の思い出を作った)』
【美味しいみかんジュースになるんだから♪】
P『食欲の秋だ!』
P『……』
P『栗や柿が食べたいな…』
伊織『そこは、みかんでしょ』
P『伊織?』
伊織『はい、おすそわけ』スッ…
P『…みかん』
P『どうしたんだ、これ?』
伊織『最近、造園に凝ってるの』
伊織『ウチのみかんの木がそれは良いもぎたてフレッシュなみかんを作ってくれるもんだから♪』
P『造園って…』
P『(その技術は凄いんだろうけど…渋いな…)』
【私が法よ!】
P『もうすぐ生徒会総選挙の日だ』
P『まぁ、まるで興味は無いのだが』
伊織『はぁ!?アンタ、興味無いって正気!?』
P『伊織?どうした、そうカッカして』
伊織『どうしたもこうしたも、この伊織ちゃんが生徒会長に立候補するのよ!』
P『えっ!?そうなのか!?』
伊織『アンタ…ポスターとか見て無いわけ…?』
P『いや…ホントに興味無かったから…』
伊織『はぁー…まぁ、いいわ』
伊織『そんなアンタでも、これでもう目が離せなくなっちゃったでしょ?』
P『そうだな』
P『伊織が立候補してるとならば話は別だな』
P『伊織がしっかりものなのはよく知ってるし俺は応援するよ』
伊織『にひひ♪当然!』
伊織『最高の学校をつくるには最高の伊織ちゃんじゃないとね!』
P『(ここまで胸を張って言えるんだから大したもんだよ)』
P『(後日、生徒会総選挙で伊織の無駄の無い説得力のある演説が行われた)』
P『(そして、その翌日、晴れて伊織は765学園の生徒会長に任命された)』
【大人買いってレベルじゃない】
P『今日は文化祭だ!』
伊織『小物屋に行くから付き合いなさい』
P『唐突だな!』
伊織『なに?ダメなわけ?』
P『いや、全然ダメじゃないが』
伊織『じゃあ決まりね!』
伊織『アンタは荷物持ちっ♪』
P『おい…文化祭の小物屋でいくら使う気だ…?』
伊織『まぁ、お小遣いの3万円ぐらいの範囲で?』
P『そんなにいらねーよ!』
P『文化祭、どうだった?』
伊織『そーねー』
伊織『お祭り感覚なんてパーティで慣れてるけど』
伊織『こういう方が気楽で良いわね』
P『楽しかったってことか?』
伊織『……』
伊織『ま、まぁ…そこそこね!』
P『(こうして2年目の文化祭は終わりを迎えた…)』
【伊織ちゃんは学年2位】
P『期末テスト前だ!』
伊織『アンタもえらくなったもんねー』
伊織『まさか、この伊織ちゃんを家庭教師につけるだなんて』
P『いや、ホント…お前ぐらいしか頼れる奴がいなくて…』
伊織『…///』
伊織『ま、まーね!』
伊織『が、学年トップクラスの伊織ちゃんに頼りたくなる気持ちは人として当然よねー!!』
P『うおー…微分積分わかんねぇー…』カリカリ…
伊織『あぁ、それはね…』
P『(こうして伊織に家庭教師をしてもらった)』
【絶対だからね!】
P『今年もクリスマスパーティやるのか?』
伊織『そーね』
伊織『24日に水瀬家で開催されるわ』
P『へぇー流石は水瀬財閥…スケールがデカいな…』
伊織『それでそのー…』
P『?』
伊織『ど、どうせ、クリスマス1人なんでしょ!?』
伊織『だったら遊びにくればいいんじゃない!』スッ…
P『これは…クリスマスチケット…?』
伊織『…来てくれる?』
P『必ず行くよ!ありがとう伊織!』
伊織『…ふんっ』
【ラストダンスは二人で】
P『さーて!クリスマスですよ!クリスマス!』
P『伊織本人からクリスマスチケットも貰ったし…』
P『多少小奇麗な格好をして行けば大丈夫だろう!』
P『って、思うんですよね?』
新堂『伊織お嬢様のご友人の方でいらっしゃいますか?』
P『はい。本人からチケットも…』ペラッ…
新堂『拝見させていただきます…』ジッ…
新堂『…結構でございます。どうぞごゆっくりとお楽しみくださいませ』
P『あっ、どうも』
P『いやー流石に豪華なパーティーだな…』
P『テレビで見るようなお偉いさんの顔まで…』
P『…まぁ、それはともかくだ』
P『俺もパーティを楽しまないとな』
P『誰か知ってる顔はいるかな?』
伊織『どう?水瀬家のパーティ、楽しんでる?』
P『伊織』
P『あぁ、楽しませてもらってるよ』
P『それにしても凄い規模のパーティだな…』
P『やっぱりこういうパーティだと社交ダンスタイムとかあるのか?』
伊織『あるわよ?当たり前じゃない』
P『うおっ!?マジかよ!?』
伊織『まぁ、自由参加だけどね』
P『伊織は踊るのか?』
伊織『誘われはするけど、正直、どいつもこいつもねー』
P『おいおい…』
伊織『…まぁ』
伊織『アンタが、どーしてもっていうなら…』
伊織『一緒に踊ってあげても、いいけど…』
P『水瀬家のお嬢様の引いてか…』
P『そりゃいいな。誇りになるし最高のクリスマスプレゼントだ』
伊織『えっ…?』
伊織『わ、私がアンタの誇り…?』
P『あぁ、難しく考えなくて良いぞ』
P『俺はお前と仲良くなれて良かったって意味だから』
伊織『…!!』
伊織『……』
伊織『…上手くエスコート出来るんでしょうね?』
P『任せろ。運動神経には自信ある』
伊織『…そ』
伊織『…ねぇ?』
P『ん?』
伊織『私もアンタが友達で…良かったわよ…』
P『……』
P『あぁ、ありがとな』
P『(こうして2年目のクリスマスは終わりを迎えた…)』
【と、友達同士なら普通でしょ!?】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
伊織『慌ただしいわねー』
P『今年も初詣付き合ってくれてありがとな』
伊織『べ、別にっ…!』
伊織『……』
伊織『…その…友達だから…』モジモジ…
P『(素直な伊織も可愛いな)』
P『(今年も1年頑張るぞ!)』
【バカ二人=親友】
P『ふぁっ…眠っ…』
P『……』
P『午後の授業はサボろうかな…』
美希『それがいいと思うな!』
P『星井さん』
美希『ねぇねぇ、どこか遊びに行こうよ!』
P『そうだな…そうしようか!』
伊織『…そんなこと許されると思ってるわけ?』
P&美希『げっ!?』
P『い、伊織…』
美希『で、でこちゃん…』
伊織『そこ!でこちゃん言うなっ!』
伊織『校則違反よ!』
美希『ええっ!?なにその校則!?』
伊織『今、作ったの』
伊織『生徒会長権限で、これは絶対よ』
美希『あんまりなのっ!?』
伊織『アンタ達はホントにもう…』
伊織『ていうか!私の親友ならもっとシャキッとしなさいっ!』
P&美希『……』
伊織『…な、なによ。急に黙っちゃって…』
P『そうだな『親友』だもんな』
美希『『親友』の言うことは聞かなきゃダメだね』
伊織『!?』
伊織『な、何、無駄に『親友』を強調してんのよ!?』
P『別にそんなことないよな?』
美希『うんっ』
P&美希『それに『親友』なのは事実だし』
伊織『〜〜〜っ!!!!』カァァァッ…
伊織『あ、アンタ達のことなんて、なんとも思ってないんだからっ!!』
P『ふふっ』
美希『あはっ☆』
P『(こうして俺と星井さんは午後の授業にもサボらず出席した)』
【幸せにしてあげてね?】
P『ついに最上級生か…』
小鳥『ええ。最後の1年よ』
P『小鳥先生…』
小鳥『女の子の誕生日は把握してる?』
小鳥『伊織ちゃんの誕生日、絶対に忘れちゃダメよ?』
P『伊織の誕生日…』
小鳥『ってわけで、今年も私が担任です!』
小鳥『残り1年、よろしくね!』
【小鳥先生も手を貸した】
P『さて担任は変わらずともクラスは変わった…』
P『誰か知っている子は…』
P『あっ…』
伊織『おはよ』
P『伊織、今年も同じクラスだな』
伊織『そうね、生徒会長権限でそう仕向けたもの』
P『えっ?』
伊織『残り1年だけどよろしくね』
P『(えっ?えっ!?)』
【水瀬伊織】
P『GW最終日…』
P『子どもの日…間違いない…』
P『礼服も着たし…』
P『今年こそちゃんと伊織の誕生日パーティに行くぞ!』
trrrrrrrr…
P『ん?誰だ、こんな時に…』
P『もしもし?』
伊織『あぁ、アンタ?私よ。伊織』
P『伊織?』
P『どうしたんだ?』
伊織『……』
P『あぁ、誕生日パーティか?』
P『大丈夫だぞ。もう、ちゃんと出かける準備してあるから』
伊織『…そう』
伊織『一緒に過ごしてくれるってことよね?』
P『?』
P『まぁ…そうなるな…』
伊織『じゃあ、中央公園に来て?』
P『えっ?中央公園?』
P『今から中央公園って…パーティの時間、始まるぞ?』
伊織『良いから一緒に過ごしてくれるなら来てよ』
P『でも…』
伊織『…お願い』
P『……』
P『…わかった。中央公園の入り口で良いのか?』
伊織『うん…私、待ってるから』
ガチャ…
ツーツー…
P『……』
P『(…伊織!)』ダッ…
伊織『……』
P『伊織っ!』
伊織『プロデューサー…』
P『……』ハァハァ…
伊織『…走ってきたの?』
伊織『くすっ…髪の毛、乱れててみっともないわよ?』
P『…バカ野郎』
P『お前が走らせたんだろうが…』
伊織『…心配してくれたの?』
P『当たり前だろ…』
伊織『……』
P『……』
伊織『……』
伊織『…何も聞かないの?』
P『必要なら聞くけど』
伊織『えっ?』
P『とりあえず、今はお前と一緒に過ごすってことだけしか考えてないから』
伊織『…!』
伊織『アンタってホント、人が良いわね…』
伊織『こんな、わがままで口悪い私なんかに付き合ってくれて…』
P『おいおい、なんだよそれ?』
P『いつも自信満々の水瀬伊織はどうした?』
伊織『…そう、私は『水瀬』伊織なの』
P『えっ?』
伊織『…私の誕生日パーティはね、多くの人が集まってくれるわ』
伊織『でもね…嬉しくないのよね、これが』
P『……』
伊織『私のパパとママはそれはもう凄い人達よ』
伊織『私は二人の娘であることを誇りに思える』
伊織『お兄様達だってそう』
伊織『一族の最高傑作!なんて言われるほどの人達なんだから!』
伊織『…とても誇らしいことなの』
伊織『でも、私は?』
伊織『誕生日パーティ、クリスマスパーティ…』
伊織『来るお客、来るお客…』
伊織『みんな私と親族のことを比べるの』
伊織『それもそう』
伊織『だって私には何も無いもの』
P『……』
伊織『それがイヤで今日のパーティから逃げたしてきたのよ』
伊織『ホント、ダメよね』
伊織『私は『水瀬』の看板を与えられているだけ』
伊織『でも、それが気に入らなくて私は必死に努力した』
伊織『学校の勉強だって、いつも良い点数を取った!』
伊織『だけど、それって』
伊織『『水瀬』じゃ当たり前のことだったのよね』
伊織『私は自分自身で自分だけの何かを掴めない』
伊織『目標を高く掲げても現実は残酷』
伊織『そんなことも知らずに今まで頑張ってきた』
伊織『私は私の家族のようになれない』
伊織『褒めてもらえない』
伊織『認めてもらえないっ…!』
伊織『私っ…もうっ…!』グズッ…
P『……』
P『それ、本気で言ってるなら本気で怒るぞ?』
伊織『えっ…?』
P『何も無い?認めてもらえない?』
P『誇れるものも無い?』
P『…ふざけるなよ』
伊織『プロデューサー…?』
P『何も無いのなら、俺達の関係も全部嘘だったってことか』
伊織『なっ…!?』
伊織『そ、そんなこと言ってないでしょ!?』
P『じゃあ伊織にとって俺や星井さんとの関係ってなんだよ?』
伊織『そんなの決まってるでしょ!?』
伊織『大切な友達よっ!!』
伊織『なに!?そんなこと言うアンタの方が、今までの関係を嘘だって思ってるんじゃないの!?』
P『……』
P『…伊織にもあるじゃないか』
伊織『えっ?』
P『何も無いだなんてことは無い』
P『少なくとも、伊織には友情関係が存在してるじゃないか』
伊織『そ、それは…』
伊織『それとこれとは…!』
P『前にも言ったけどさ』
伊織『えっ?』
P『俺は伊織のことを認めてるし、お前と友達であることを誇りに思ってるぞ』
伊織『…!!』
P『もちろん星井さんも俺と同じだと思う』
P『伊織はどうだ?』
伊織『……』
伊織『…認めてるわよ、アンタも美希のことも』
P『……』
伊織『私だって誇りに思ってるわよっ!』
伊織『アンタや美希の存在を!』
伊織『私の…友達だからっ!!』
P『……』
P『…それで良いんだよ』
伊織『えっ…?』
P『認め合える、誇り合える誰が傍にいる』
P『それだけでもう、栄光は掴み取ってるじゃないのか?』
伊織『あ…』
伊織『……』
伊織『だ、だけど…』
P『水瀬家の名前に縛られてるんじゃないぞ?』
伊織『え?』
P『確かに名前の看板は大事なのかもしれない』
P『だけど、それに縛られて何も出来なきゃ本末転倒だろ?』
P『確かにお前は『水瀬』だ』
P『だけど『伊織』なんだ』
伊織『…!!』
P『周りの目なんて気にするな』
P『今じゃなくて良い』
P『お前のペースで…』
P『お前のやりたいようにやって…』
P『いつか誰にでも認めてもらえるようなスーパーガール伊織ちゃんになれば良いじゃないか!』
伊織『プロデューサー…』
P『その日が来るまで支えてやるから』
伊織『…!!』
P『な?』
伊織『……』
伊織『あははっ…なにそれ?』
伊織『それってこの伊織ちゃんの下僕宣言ってことかしら?』
P『おっ、いつもの調子に戻ってきたじゃないか』
伊織『……』
伊織『ねぇ…』
伊織『…ずっと仲良くしてくれる?』
P『あぁ、俺は伊織と仲良くしたい』
伊織『……』
伊織『ありがとう…』
伊織『…にひひっ♪』
伊織『じゃあ、これでアンタは完全に私の下僕ってことね!』
P『えっ!?結局下僕なのか!?』
伊織『ええ、そうよー!』
伊織『アンタは私がスーパーガール伊織ちゃんになる為の下僕なんだからっ!』
P『おいおい…』
伊織『…ねぇ?』
P『ん?』
伊織『今日はこのまま…』
P『…あぁ』
P『一緒に過ごそうか、伊織』
P『あとで俺も一緒に謝りに水瀬家に行くからさ』
伊織『…!』
/: : :/: : : : : : : : : : : :`丶、: : : : \
/: :/ィ!_: : : : : : : : : : : : : : :\: : : : .
/: rr//_: {:::::::\__: : : : : : : : : : : : : \: : :.
/: : }///: :∨イ´  ̄`丶、: : : : {: : : : :ヽ: ::.
; : : //イ:_ィ´ \: : l: : : : : :.',: ::.
l: // 〉/ , -�: : : : : : !: : .
<////:{ / ∨: : : : :.|: : :.
|: : l/: :.!  ̄ ̄`ヽ. _�: : :.:.:|: : :.{
|: : : ; : | ,ィ示�下: :.:.:.|: : : !
|: : /: : |、 下示�、 弋z(ソ |: : : : |: : : |
|: /: : : |{ハ 弋z(ソ //// |: : : : |: : : |
� : : : |、,ム //// 、 |: : : : |: : : |
/: : : : :.|:.ゝハ _, /!: : : : !: : : !
/: : : : : :.j: : :l込、 ` ´ イ: !: : : : !: : : !
,: : : : : : :/__!: : :.> ィ: : : :/: : : : j: : : {
/: : : :.:.:,/////`ヽ、: :.,-| ` ¨´ |: : :/: : : : :/: : : :.:.
,: : : : : /////////l l//∧ /∧,: : : : :イ: : : : : :.
, : : : : //////////| |///∧ ,イ///: : : : ://///ハ、::.
{: : : : :T `\/////!| |/////\,イ//,イ: : : : :///////∧:.
|: : : : :.! \/// ∨// ̄` </|: : , -' ̄ ̄´ ̄ ノl: .
|: : : : :.| ∨ ` { 、 }!: / 、 / !: :.
|: : : : : ! { | `T ー '� 7ー ´ !: : .
〉: : : : l ! ', r、 ! / / ;: : : :.
/:,ハ{∨! | 、」r、イ}' ̄ `ヾ、 ,: : : : : .
/r-'- `ヽ! | (_f、丸 ヽ ,: : : : : : :.
,:_}ー ', | l 。 。 } /: : : : : : : .
/:{ マ i ! 叭 。 ; ;: : : : : : :l: : .
. /: : :ゝ} ヽ、 ! , - \ 人 / /: : : : : : リl: :l
,: : /l: ヽ、 `丶、 、 _/:::::::ヽ} ` ー― イ、 /: : : : : : :/ !: |
/: / ∨: : ゝ、__ 人:::::::ノ ̄`丶、/!::::::::} /: : : : : : / }リ
!:/ 、: : : /l: : Tヽ、  ̄ ゝ::::ノ /:l\: : : / /
/ ヽ: / ,: ∧ ` ー _ /l: ! ヽ: {
伊織『うんっ…!』
P『(こうして伊織の誕生日を二人きりで過ごした)』
【ジャグジーも完備よ!】
P『夏休みだ!』
P『いや、しかしだな…』
伊織『どうしたの?』
P『水瀬家は室内プールまで完備って…』
伊織『日に焼けちゃったら困るじゃないの』
P『そういう問題なのか…?』
伊織『無料で使わせてあげてるんだからぐちぐち言わないの!』
P『確かに…タダほど安い物は無い』
伊織『ねぇ、それよりもさ』
P『ん?』
___
,..-:ア--ー--ニ=、:、_
rくXへ=-'^ ̄':"~: : : : : `ヽ;ヽ、
rJヘトr (: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ:':.、
(^5 〉ヽ {: : : :_;.;、: : : : : : : : : : : :ヽ;:、
,. .ス(_ ,.( r'フ: r='" `ヽ、: : : ; : : : i;.l、_
,r:': : : )ー(-‐',r':r __ ヽ; : :i : : : :i:|. ト:、
i': : : : : ヽ-ヘ-' `ヽ、 _,...._'i; :i : : : : ij.ノ: : i、
. | : : : : : : : : |1;、l _,,、,,_ ':j : : : : :i/: : : :.i
,ノi、: : : : : : : :|.(ヘi ( i'..::ヽ、 _,,.. 、_ij : : : : .|: : : : : :.
,/ i: : : : : : : :|. ヽ_i 'ー'^ '^i..::::j`i : : : : :j; : : : : :.i、
i、: : : :i; : : : : : : :| l. , `ー' j : : : : j'|: : : : : :j:ヽ、
,/i; : : : :.i; : : : : ,: -ー')/ 、 、 ,ノ: : : : /ノ: : : : : : : : l
/ : i; : : : : i; : :/ )i i ヽ、` ー‐ '" ノ/: : : : /: : : : : : : : : ノ
i、: : ヽ: : : : j ' jj iノ. ` - '"i /: : : : /: : : : : : : : :,/:.i
.j::\:.:ヽ: / _ji....,i_ ) /: : : :.:/`i; : : : : : /: :ノ
i:j: : ヽ;. ' /n__njヽ. (/: : : ノj/. i;: :_;.:'": : : /
い:.:; ' ,.r1〜〜-、ヘヽ. ,.r'~,.:': : /.ノ i;': : : : : ノ、
i `/ / ヽー-ィ__'‐ニ、i、/. /: ;.r'-/:i i; : : :ィ: : :ヽ
.>'" / ヽ、.____二フノi-=' -'"〜〜;ノ}、 ':/ノ: : : :ノ
. '~ _/ヽ △ .l r'"lj' T i^ヽー--‐'^7 i:, ';/: : :/--、
_,...-'~ヽ._ノ (__(^>./' 、 |__ノl ヽヘノ-ー、 .{、':\ `'v' ̄ノ:ノ
. '" _,.ィ'^/'| i、__. ヽ,_ ̄ヽ ヽフj^
./ lノr'^i、 、. lニi (;:\ ':、
▽ /`r'へ、 ノo=三つ\ \.,rー'^ヽ
,.' i, ノヽ、_ _/、-ljヽ、,_,..-、\ ヽ /
,. ' 'rー、j `'┬--r---‐へ __ノ^'ll.__ノ `' - 、._.. ニ)
,/ ヽ ー-'^'ー-i___ノー'^/ |
:/ \ _,. '" l
/ フー-v‐‐ ' " j
/ / | j
伊織『どう?伊織ちゃんの可愛らしー水着姿は?』
P『その姿をタダで見れる俺は幸せ者だよ』
伊織『なっ…!?あっ…///』
伊織『…う、うう…!』
伊織『み、見せ物じゃないわよ!ド変態っ!』
P『(伊織から見せてきたのにその言い草はあんまりだ)』
P『(まぁ、その言い草を期待してたんだけど)』
P『(…その考えに至る時点でやっぱり俺って変態か?)』
【ときメモで1番大切なのは女の子!】
P『今日から新学期だ!』
小鳥『はいはーい。進路相談の時間よー』
P『あっ、はい』
小鳥『まぁ、そんなのどうだっていいわね』
P『!?』
小鳥『あなたの成績なら行くアテはありますし』
P『そ、そんなアバウトな…』
小鳥『それよりも大切なのは女の子との関係でしょ?』
小鳥『伊織ちゃんとはとっても仲良しね!』
小鳥『このまま卒業まで一直線っ!』
小鳥『そういうわけで進路相談終わりっ!』
【なんで私が魔女なわけ!?】
P『さて10月だ!』
小鳥『はい!みんな、おはようございまーす♪』
小鳥『今日はあなた達に大切なお知らせ!』
小鳥『今年の文化祭はクラスで出し物をすることに決定しました!』
P『また唐突な』
小鳥『ていうわけで、みんな意見をちょーだいな!』
P『(ふむ…)』
P『(出し物か…)』
伊織『(出し物…)』
小鳥『…はい!じゃあ演劇をやることに決定!』
小鳥『脚本は私!』
小鳥『題目は白雪姫!』
小鳥『王子様!プロデューサーくん!』
P『えっ!?もうそこまで決めるの!?』
小鳥『ヒロインは私!』
伊織『ちょ…!?こ、小鳥!なにこの伊織ちゃんを差し置いて…!』
小鳥『伊織ちゃんは魔女の役でーす♪』
伊織『はぁぁっ!?』
P『(おいおい…これ大丈夫なのか…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
伊織『……』ムッスー…
P『見るからにご機嫌ナナメだな』
伊織『あったりまえでしょ!?』
伊織『なんで小鳥がお姫様なのよ!?』
P『結局押し切られたっていうか、脚本は既に完成してたし役割分担も決めたみたいだからな…』
伊織『しかも、よりにもよって王子役がアンタとか…』
P『あぁ、俺が王子ってのはサマにならないよな』
伊織『あ…い、いや、ちがくて…』
P『…?』
伊織『…うー!』
伊織『ほ、本来なら王子役のアンタが私をお姫様役として選ぶべきだったのよっ!!』
P『え?』
伊織『ばかぁっ!!』ダッ…
P『…そんな無茶な』
【認める…わけないでしょ!】
P『(今日は文化祭だ!)』
P『(そういうわけで、クラスで演劇をしているわけなんだけど…)』
伊織『鏡よ…鏡よ…鏡さん』
伊織『世界で一番可愛い女の子はだーれだ?』
モブ『それはしらゆ…』
伊織『そうよねー!私に決まってるわよねー!』
モブ『えっ…?』
小鳥『(ちょ、ちょっと伊織ちゃーん!?)』
P『(生徒会長、大暴走…)』
/" ̄ ̄ ̄`/....rへl )ー:::〈,
__,.../-‐=ー---、l......i,.__,ィ@へ.....l.
_,.。-‐'"~ 三三__,.三.,、。.三.,_三`'へ..ヽ.__r、ノ..ノ
r='--ー'" ̄ 三三 /: r' `ヽ、;`':‐:、,__`'ー-く
\三三三三三 i : i,. -‐- -‐':, :.i: : `T'‐、 `ヽ、
rvヘ,、 `'ー-、_三三 l : l. ,...__ __..,.ヽi: : :.:l :三`ヽ、_`' 、
〉o く{ `'ー-、_l :_:i ((.::j` 'i..::)〉.l: : : ;i. 三三= `ヽ、'_、
‐^ーく l:.lr:i `" ' `" ,j: : : :;i. 三三三=_,.ノ
\ ('ー‐‐-!、:ヽ;、 r ― ┐ /i : : :.l:i.ー--ー '"
\ \三三三=ヽ.、ヽ .. ノ ノ. 7: ;. : lー---ァ ,.、
r-っ、,_ \三三三= `'i- 1ィ l:/ : : | 三/ ri,r'/
〈/ミュハヽ、 /:\三三: oNvvv1/i8 /: : : : j/:':、 /r彡i
`く =、 1 /: : :.r\三 8 pO/.:: :.r'l:ノヘ: ; :i. r' 'ーク
`ヽ、 ヽn /: : :/三三 ,r'^'POP‐、/; : / /' 三l; i :l.l / ./
iヘ_r'^>>1、 .i : :.ノ 三三 l _r'"⌒ヽ.i':./ 三三∧;:r{_,. イ
\、、i.l i、l:r'"三三三 フ. 〉^・^〈くl/ 三三三三 |Y ヽん
(1.l | ヽー、三三彡'"\`火'_ノ^ヽ、三三彡‐^i-i : ム
j Y l j i.1 i:1 - イヽl.、 l l_
. ) i.| /:i. l i i l、 l::::ヽ、 : ヽ.lj、 l、
) l l ,l::::i、 | i i l、 'i;::::::l、_ \i l
( j l ノ::::::j1 l. i i. l ';::::::::l, `ヘ `i
)l .| /:::::::.::i l. i. i. li ';::::::::i、 \l
i.j j /::::::::::::l | i. i. li. ';:::::::ヽ,_ .lノ
Yj /::::::::::::::l l i. i ll ';::::::::::1 ノ
伊織『ねぇ、そこのお姫様』
小鳥『あら、こんにちは魔女さん』
小鳥『なにかご用?』
伊織『毒リンゴは私が自分で食べたわ』
小鳥『えっ?』
伊織『私が王子の愛で目を覚ますから…』
伊織『アンタは…小人達と平和に…生きてなさい…』バタリ…
小鳥『……』
シーン…
小鳥『ええっ!?』
アハハハハハハ…!!
小鳥『…!』
小鳥『あ、あはは…』
小鳥『ま、まぁーこれは大変なことにー』
小鳥『お墓でも作って王子様に気づかれないように埋めちゃいましょー』
伊織『埋めたら意味無いじゃない!?』ムクッ…!
小鳥『ぴよっ!?生き返るにしても今じゃないでしょー!?』
アハハハハハハ…!!
P『……』
P『(まぁ、客席のウケも良いし…)』
P『(もう小鳥先生と伊織の漫才で良いか…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『なにやってんだ、アンタ達は』
小鳥『ごめんなさい…』
伊織『私は悪くないわよ』ツーン
小鳥『あーん!王子様とキスしたかったのにー!』
伊織『教師と生徒でそんなのダメに決まってるでしょ!』
伊織『生徒会長として、そのような不純な行為を見過ごすわけにはいかないわ!』
小鳥『…伊織ちゃんだってキスしたかったくせに』ボソッ…
伊織『んなっ!?』
P『ん?』
伊織『小鳥ー!?今年のクリスマスは1人で過ごしたいようね!?』
小鳥『ええっ!?パーティチケットちょうだいよー!?』
P『(小鳥先生、何を言ったんだろう?)』
P『(こうして高校生活最後の文化祭は幕を閉じた…)』
【言われなくても美希も誘うつもり】
伊織『そんなこんなで、もうすぐクリスマスね』
P『そうだな』
伊織『……』
伊織『ねぇ?』
伊織『今年もパーティ…来てくれる?』
P『あぁ』
P『行けるならもちろん行くぞ』
伊織『…!』
伊織『本当よね?』
伊織『絶対!絶対に来なさいよね!?』
P『うん』
美希『ミキもいくのー!』
P&伊織『わっ!?』
P『(こうして今年もクリスマスは伊織の家で過ごすことになった)』
【とっておきの場所】
P『さて!やってきたぞ、クリスマス!』
P『しかし相も変わらず凄いパーティだ…』
伊織『ちゃんと来たわね』
P『おお、伊織』
P『今年も誘ってくれてありがとな』
伊織『お礼を言うのはまだ早いわよ?』
P『ん?』
伊織『さて…歓談タイムの今がチャンスね』
伊織『プロデューサー、ちょっと着いてきなさいよ』
P『え?』
P『良いのか?会場にいなくて』スタスタ…
伊織『良いのよ。私が良いと思ったんだから』テクテク…
P『ははっ、流石だな』
伊織『にひひっ♪まーね♪』
伊織『私は私のやりたいように生きていくんだから!』
P『伊織…』
伊織『さぁ、ここよ』ピタッ…
P『あっ…』
,ヘ_
∠+ く
/; V⌒:';;
★、;:;":;ノ;;"★
,ノソ”'・*☆.:*・“ヾ
☆.;;:。;:;;::、;ゞ:;ヾ☆';
,:';;”*,:.。.:";`;:;"ノ,,:*゚;:、
★;ヾ ,.;;゚・*:.★:*・゚ヽノ;;;;入★
,r゚・*:.:;ヾ :::ソゞ:;ヾ :::ソ:ソゞ;.*・゚:;ゝ
<ヾ;ヾ”`*☆ ,.;;,.;;:。;:;;::☆*・゚ ;:;;、;ゝ
. ぐヾソゝ,.;;:。;:;;:゚゚・*:.。..。.:*・゚、;ヽノ;;;;ノ;;;;;ヾ);;;)
☆:;ァノゞ:;ヾ,.;;:。;::;;:::、;:;":;";";;;ノ;;;;;ヾ);;;☆
<*ノソゝヾ★”,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.★¨"';X ,*'
゚・*:,。*゚ Yji !|ijl シ/"' ゚*。,:*・゚
________ j|il:';:';ki j _______________________
Il二Il二Il二Il二Il二II l^l==l^l==l^l Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二Il二
. ||j!i:|..|:i;:i| |
i'三,i'三,i'三,i'三j
伊織『ここからの眺めが一番良いのよ?』
P『伊織…お前、これを俺に見せたくて…?』
伊織『い、色々考えたんだけどね』
伊織『アンタには、その何かと世話になったと思うし…』
伊織『それでその…この場所は私だけのとっておきの場所だから…』
伊織『えーと…』
P『ありがとな、伊織』
P『お前とこんな景色が見れて嬉しいよ』
伊織『あっ…』
伊織『うんっ…』
伊織『二人だけの…秘密なんだからね…?』
P『(こうしてクリスマス最後の夜は更けていった…)』
【絶対に叶えたい】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
P『……』
ピンポーン!
P『おや?誰だろう?』
ガチャ…
伊織『新年明けましておめでとうございます』
P『伊織』
伊織『まぁ、挨拶はともかくとして…初詣、行くわよ?』
伊織『付き合ってくれる…?』
P『…あっ』
P『もちろん』
伊織『そっか…ありがと』
伊織『二人の方がきっと…お願いも叶いそうな気がするから…』
P『お願い?』
伊織『あ…な、なんでもないわよ!』
伊織『ほら、早く着替えてきなさい!』
伊織『おいてくわよっ!』
P『おいおい…そんな急かすなよ』
P『(…俺がいての願いごと、か)』
―――そして、時は流れ
P『3月1日…卒業式…』
P『今日、最後の制服…』
P『この道を歩くのも最後になるんだな…』
P『……』
P『…行こう』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
伊織『私たち卒業生は今日、765学園を卒業し、社会への一歩を踏み出します』
P『(流石は伊織。しっかりとした答辞だな)』
美希『あふぅ…』
伊織『……』
伊織『さてと…お堅い挨拶はこれぐらいにしておきましょうか』
P『(…えっ?)』
美希『ん?』
伊織『にひひ♪』
伊織『私ねー、この3年間が凄く楽しかった』
伊織『入学した当初は全然期待してなかったんだけどね』
伊織『きっと、私が水瀬財閥の娘だからってことで媚を売ったり疎んだり…』
伊織『実際、そういう奴らもいたと思う』
伊織『だから学生生活なんかになんの期待もしてなかった』
伊織『私が私であることを変えるつもりは無かったしね』
P『……』
美希『……』
小鳥『あんな答辞…止め無くて良いんですか、校長?』
高木『君なら止めるかね?』
小鳥『まさか♪』
高木『はっはっは、そうだろう』
伊織『そんな、私が楽しかったと言える理由…』
伊織『それはね…』
伊織『大切な『親友』達がいたからなの』
伊織『ソイツらは私の家柄と性格とか関係無く』
伊織『いつもありのままで接してくれたわ』
伊織『ソイツらはホント、バカで頭にクることばっかりだった』
伊織『だけど、ソイツらがいたからたくさん笑ったり嬉しいことがあった』
伊織『まずは、お礼を言うわ』
伊織『…美希』
美希『…!』
伊織『ありがと、アンタのおかげでホント退屈しなかった』
伊織『こんな私だけど、これからも仲良くしてくれる?』
美希『…トーゼンなの!』
美希『ミキはでこちゃんの『親友』だもん!』
美希『これからも、ずーっと『親友』だよっ!』
伊織『…ありがと』
美希『…あはっ☆』
伊織『…さてと』
伊織『もう1人、伝えたいことがある奴がいるの』
伊織『ソイツと出会いはそれはもう最悪だったわ』
伊織『お互いがお互いをいがみ合って…』
伊織『実際、私だって『こんな奴!』って思ったし…』
伊織『ソイツもそうだったと思う』
伊織『だけど、ソイツはいつも傍にいてくれた』
伊織『辛い時も、悲しい時も…』
伊織『……』
伊織『…アンタがいなかったら自分自身を乗り越えるが出来ないまま』
伊織『私はずっと葛藤し続けたと思うし…』
伊織『今、こうしていられるのもアンタのおかげだと思ってるわ』
伊織『…プロデューサー』
P『…!』
伊織『だけど、いつかまた私は崩れそうになる時があると思う』
伊織『そんな時に、私はアンタがいないとダメだと思ってる』
伊織『…私は』
伊織『私は!アンタのことが必要なの!』
伊織『私の人生には!アンタがいなきゃ、ダメなのよ!』
P『!!』
伊織『私…アンタのことが好きっ!』
伊織『だ、だから…えーと…』
P『伊織っ!』
伊織『…!』
P『えーと、なんだ…』
P『これからも…ずっと一緒にいよう!』
伊織『えっ…』
P『俺も、俺も伊織のことが好きだ!』
伊織『…!!』
伊織『……』
伊織『…以上、卒業生答辞…』
伊織『卒業生代表、765学園生徒会長…水瀬伊織っ!!』ニコッ!!
生徒『……』
美希『…あはっ☆』パチパチパチ…!
生徒『…!』
生徒『…うぉぉぉぉぉぉぉ!!!』パチパチパチパチ…!!!
高木『うむ!これ以上にない最高の答辞じゃないか!』
小鳥『ですね♪』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
リンゴーン!リンゴーン!
美希『伝説の鐘まで鳴っちゃって、なんだか結婚式みたい!』
伊織『まぁ、そのつもりだったけど』
美希『わお』
P『えっ、そうなの?』
伊織『…なによ、浮気でもするの?』ジトッ…
P『い、いや…しないけど…』
伊織『にひひ♪あったりまえよねー♪』
―――この伊織ちゃんをお嫁さんに出来るんだもの
―――これ以上に幸せなことは無いわよね
―――さて、これから3人で卒業祝いでもしにいきましょうか!
__rf´: : : : : : : : : : :`: .、 、 / 、
,f´ア八fて≧ミ 、 : : : : : : \ /\ \ /
rf アz‐' _\: : \ /\ \ ×
r ア.:/ 〃⌒丶: : :ヽ: : :丶 、/、 丶
{ {: ;′ ,,っ ,, \ : }i:. :\:/\ 丶
{ { : / '7斥”ヽ Υハ /\ 丶 END
�! ′ _、 Vh} ′} : : }: : :i 丶
. |八 (r ⌒ , `¨、、 ,': : : ; : : | 丶
. |/ :ト、 、、 / : : /| : : |
. /: : l :|ヽ lヽ / : : / i| : : |
/: : : : :|ーヘ ┘ ′ : ′リ : : |
/: : : : :/「∨: :>. . __,. イi: : : : i∠=ミ:.:|
. r─一'´ ̄`7 } г=ミ:_:_}: |: : : : |、 �
冫⌒7⌒ 7{ :{ }; W}i | i: : : |ハ 、__
. , : : : : {_/ /_,. ィ' }} `丶 八{: : : � _}{
/ i: : : : : し'⌒i |ヽ ,}} `ミト :\ヘ、_彡、
. i : |: : :|: : : : : : | �ーK_}}___ _ _彡ヘ{厂 rヘ._}
伊織編終了です
次回更新時は真美編を投下していこうと思います
俺の中で攻略していくキャラの順番はもう決めちゃってるので好きなキャラが中々出てこなくても気長に待っててね
>>135
脱落イベントは無くなるけど演劇のフラグが立たないのでノーマルENDになります
>>136
雪歩、貴音、美希も再攻略します
【優しい人が声をかけてくれました!】
P『ふぅ…』
P『散歩がてらにウォーキングをしてたら随分と遠くまで来ちゃったな…』
P『目の前のスーパーとか見たことないぞ…』
P『…ん?』
?『んしょ…!んしょっ…!』
P『(小柄な女の子が凄い大荷物を抱えて出てきた…)』
P『……』
?『ふぅー!』
?『今日はたくさん買えたなー!』
P『大丈夫?ちょっと持とうか?』
?『えっ?』
?『えっ?わ、私ですか…?』
P『うん。そこの大荷物のキミ』
?『え、ええっ!?』
?『そ、そんな悪いですっ!』
?『見ず知らずの方に…そんな…!』
P『いやーでも、これを見過ごせっていうのも酷な話でさ…』ヒョイ…
?『あっ…』
P『ほら?こっちの方が早いでしょ?』
?『……』
?『ありがとう…ございます…』
P『いえいえ』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『へぇー。じゃあ大家族なんだ?』
?『はいっ!私が長女です!』
P『でも高校にも通ってないって…大変でしょ?』
?『うーん…そう言われれば確かにそうかもしれませんー…』
?『でも、へーっちゃらです!』
?『みんながいるだけで私は幸せですので!』
P『…そっか』
P『(良い子だなぁ)』
?『あっ、ここまでで大丈夫ですっ!』
?『本当にありがとうございましたー!』
P『あぁ、いやいや。俺もホント帰るついでだったし』
やよい『あの!私、高槻やよいっていいますっ!』
やよい『そのー…良かったらお名前をー…』
P『あぁ、うん。俺の名前?』
P『俺はプロ。プロデューサー』
やよい『プロさんですねー!』
やよい『あのっ!今日はホントにありがとうございました、プロさんっ!!』ペコッ!
やよい『良かったらまたお会いしたいなー…なんてー…』 モジモジ…
やよい『…えへへ』
P『……』
P『(かわいい)』
/: .: .: .: .: .: .: .: .: .>. :´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .‐<: .: .: ./: .: .: .: .: .: .: .: .`ヽ
//: .: .: .: .: .: . /: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: . `ヽ⌒): .: .: .: .: .: .: .: .\ )
/.: .: .: .:.:/⌒:::; '.: .: .: .: .: .: ./i: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .マこ)_: .: .: .: .: .: .: .\
/: .: .: .: .: .: .: .: ./: .: .: .: ./i: .: .i ! : .: .: .iハ: .: .ハ: .:',: .: .: .V ):::::`ヽ.:. .: .: .: .: .: .\
/.: .: .: .: .Y´.:.:.: .: .;' : .: .: .: .i |: .: .| !.:.:.: .: .l ! : .| .!: .|: .: .: .ハ ):::::::::::::\.:.:.:.:.: .: .: .: .}
. ミ: .: .: ..i.: .: .: .: .i: .ハ: .: .斗.!: .: .i‐.i : .: .: .l 丁: .ト|:.:.i: .: .: .: .i,): .: .: .: .::::.:..: .: .: .: ., '
`ヽ: .ノ : .: .: .: .V: .i: .: .: l  ̄  ̄ ̄  ̄ \|.: .: .: .: .} : .: .: .: .::::): : .: ./
. / :.: .: .: .: .:::i: .: .V ̄ ィテミ、 テミヽ、 .i: .: .: .l :,': .: .: .: .:::/: : ../
.: .: .: .: .: .:..::::::::i.: .::∧ 〃んイ } .しイ::i i}.,': .: .: .i/: .: .: .: .: .: .: ./
/: .: .: .: .:/::::::::::i,:.: .::::ハ.ト 乂_ソ 乂_ソ // : .: .: .i`ヽヽ: .: .: .: ./{_
. { : .( : : (::::::::::::::::l.: .: ::::::i /: .: .: .: .:| ハ:.: .: .: ./: .: .`ヽ
ミ.: .\: :\:::::::::::i.: .::::::::{ r― ‐┐ /イ : .: .: .:i ノ : .: .: .: .: .: .: .: .\
`ヽ : .: .: . ::/.!.: .::::::人 マ´ | /! : .: .: .:|"´ : .: .: .: .: .: .: .: .:::::) i}
): .): ::( ハ.: .::::::! > ヽ _,ノ イ | : .: .: .:トミ.:: .\ : .: .: .: .::::彡イ
/ 彡イ: ::/ ‘;:::::::| >r < | .|: : .: .: ;' ).: .: .\: .: .::::(__
{::::::::::'⌒V .〉:::::!,.-―/ ,| |`フ.!. : .: ./ ヽ.{::::::彡:::::::::::::::::::::i
\( ,イ .\! ',/,ノ / ,!: .: .イ マニ=:::::::::(⌒ヽ::/
ヽ \ \ ∧ / / / _, -‐、`ヽ:::::::) .:/
/\ \ / ./ < ヽ )イ
P『やよいちゃんの都合がつく時なら喜んで』
やよい『ホントですかー!?やったー!』
やよい『あっ、じゃあじゃあ…お電話の番号を教えてもらっても…』
P『あぁ、うん。じゃあ、これ番号ね』
やよい『うっうー!ありがとうございますー!』
やよい『また、ぜーったいにお会いしましょうねー!』
【また優しくしてもらいました!】
P『さて!体育祭だ!』
P『正直、身体は鍛えてきたから自信あるぞ!』
P『……』
P『とか言って意気込んでると、しんどくなるな…』
P『…うん』
P『意気込んだだけで充分だ』
P『今日は蒸し暑いし運動するには適して無い』
P『サボろう!』
美希『そうしよう!』
P『うおっ!?』
美希『ちょうど、共犯を探してたとこなの!』
美希『ほら、先生に見つからないうちに外、いこっ?』グイッ…
P『ちょ、ほ、星井さん…!』
P『星井さん?』
美希『なに?』
P『外に出たのは良いけど、これからどうするんだ?』
美希『わかんない』
P『ええっ!?』
美希『だってミキ、保健室や屋上以外でサボることしないし…』
美希『でも今日は保健室も屋上も使えないし…』
美希『だから、わかんない!』
美希『そういうあなただって考え無しでしょ?』
P『まぁ…そうだけど…』
美希『でしょ?』
美希『でも、とりあえず近くにいたら危ないから、もうちょっと学校から距離とろう?』
P『あぁ、そうだな…』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
美希『…ってことなの!』
P『……』
美希『あれ?どうしたの?』
P『星井さんって結構喋るんだね…』
美希『うん。ミキ、お友達とのおしゃべり好きだよ?』
P『…!』
P『(俺は友達のカテゴリに入ってたのか!)』
P『(ちょっと感動…)』
美希『ていうか、おしゃべりしながらお散歩してたのは良いんだけど…』
美希『ここ、どこ?』
P『あっ…』
P『このスーパーは…』
P『(こんなところまで歩いてきてたのか…)』
美希『結構ミキ達、歩いたよね?』
美希『そろそろUターンした方が良いと思うな?』
P『そうだな…このままじゃHRまで終わってしまう…』
P『…ん!?』
美希『ん?なに?』
やよい『よいしょ…!よいしょっ…!』ウググ…
P『やよいちゃん…』
美希『あの子…大変そうだね』
P『なぁ、星井さん?』
美希『うん?』
P『俺、あの子の手伝いしたいから先に戻ってていいよ』
美希『……』
P『星井さん?』
美希『それじゃあ、ミキはただのヒトデナシなの!』
P『えっ!?』
美希『ミキは確かに他人にそんなに興味無いけど…』
美希『困ってる人を見過ごすほど落ちぶれてはいないの!』
美希『だから、ほらっ!』グッ…!
P『お、おいっ…!』
美希『ねぇねぇ、そこのあなた!』
やよい『う?』
やよい『あ…』
やよい『あーっ!!』
P『や、やぁ…やよいちゃん…』
やよい『プロさーん!こんにちわー!!』
P『うん。こんにちわ』
美希『あれ?知り合いだったの?』
やよい『えっと…』
美希『ミキは星井美希なの。この人のお友達』
やよい『あっ、そうでしたかー!』
やよい『あっ、自己紹介が遅れてすいませんっ!高槻やよいですっ!』
美希『うん。こんにちわ、やよい』ヒョイ…
やよい『わっ!?わ、私の荷物…』
P『まぁ、そういうことなんだよ』ヒョイ…
やよい『わわっ!?もう一袋も!?』
美希『3人で運べば早いの』
やよい『え、そ、そんな…悪いです!』
P『悪くない、悪くない』
美希『そうなの。ミキ達が好きでやってるの』
やよい『で、でもぉー…』
P『やよいちゃん、こうなったら彼女は聞かないぞ?』
P『可愛いけど中々のひねくれ者だからな』
美希『それ褒めてるの?けなしてるの?』
P『褒めてるよ』
美希『んー…まぁ、いいの』
美希『やよいのかわいさに免じて見逃すの』
やよい『はわっ!?』
P『あぁ、確かにかわいいなぁ』
やよい『はわわっ!?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やよい『ほんっとーにありがとうございましたー!!』
美希『いいの、いいの。おしゃべり楽しかったし』
P『早く家族に美味しい料理を作ってあげな』
やよい『…!』
やよい『はいっ!』
やよい『……』
やよい『…えっとぉ』モジモジ…
美希『またね、やよい』
P『またね、やよいちゃん』
やよい『!!』
_ _ _
, .イ: : : :≠: : : : : : : : >.、 _
_/ : : : :/:ヽ: :/: ミ: :、: : : : : :\γY У: : : : : : : : : :ヽ
/У: : : :/: : : : : : : : : : : :\: : :ヽ: :ヽノ- 、 : : : : : : : : : : |
_ ィ_/: : :/ /:f: : : : : : :l: : : 、 : \: : : : : : ヽ .ノ: : ; :- 、: : : : :|
/: : : : ; :八 }: : : : :, : :|: : : : : : :|: : : :ヽ: : : : : : : : : : マ Y:.:.:.:.:.:.:ヽ: : : !
./: : : : //: /_/: : : : : l: : :l: : : : : : :|: :i!: : : : : : ヽ: : : : : : ト 1: : : : : : } : : l
}: : : : f :/: :ノ_/: : : :l : :|: : : :|! : : : : |: : !: : : |: : : : :l: : : : : :}八:.:.:. : : / : : /
|: : : : :}f: :γ {: : : : l : :|: :i : |1: : : :.:ト : |: : :_|_: : : : : : : : : : :Y:.:.:.:. f : : ; イ _ _
|: : : : :ヾ: : :Y : : : : |: : l: :i! :| _.: : :.:.| ヽfヽ: :|ヽ: : ;ィ: : : : : : :|:.:.:.:.:. : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ノ
ヽ : : : : : : : i!:.: : : : l : ;レf: :| ヽ:ハ;j }ノ V |: : i : : : } 、:.:.:.:.:..._: : : : : :/
\: : : : : : |: : : : : l: : 、:|_:」 |: : l: : |: | > ": : : : : : /
ヽ : : : : ! : : : : : : :ヾノ ィ≠ = 、.!:/ : : l: : f :<: : : : : : : 〈
_ ,ノ: : : : 入: : : : : :ト 、:〉,≠ = /:1: : : |: l ー ≠: : :ノ
/: : : : : :< /:} : : : : :\ ' xxx /' ,: : : :ハ:| }: :.:.:.人
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y: ; : :ハ: : : ヽ}、 xxx r  ̄ ! /: : : :!_ ! ー ―'
ゝ:.:.:.:.:.:.:.:.:._/ y 1: :| ヽ : : :|ヽ ヽ ノ /}; : :./ \
 ̄ ̄ 7: {´_ ノ! ヽ:| \ : ;へ>o。。. 二 .。イ /; !: /_ー 〉
f: : : :_:ノ 、 / У yYヽ / | .l ヽ V _ - /ヽ
ヾ: : : ー:.ソ , イ/ / /‐.! ' l ハ ノ ' .|
 ̄ 入 ヽ ´ ス , ヽ l .∧_八
/ \ \ ト _ ノ / ハ / Y !
l Y 〉 八 / f::ヽ / |\l
| /{ ヘ /::! \ / イ:::::...、ノ
} / | \/::::ハ_ >ー.|| ヽ ー / .|
//〈 ヽ  ̄ 〉 || || ゝ _ ノ ト
〈/ \ _ / .|| || |
/ / || ||_ \
/ .|| l ゝノ
l (ソ l \ /
\ _ / 、 ゝ _ ノ
やよい『はいっ!!またっ!!』ニコッ
美希『てか、今何時?』
P『…げっ』
P『(このあと、俺と星井さんが職員室で仲良くお説教を受けたのは言うまでも無い…)』
【でーとしてくれるんですか?】
P『もうすぐ夏が来るな!』
P『女の子を誘って海でデートも悪くない…』
P『……』
P『番号教えあったんだし、誘っても良いよな?』
trrrrrrrr…
ガチャ…
P『すいません。高槻さんのお宅でお間違いないでしょうか?』
やよい『あっ!プロさーん!お電話くれたんですねー!』
P『あっ、やよいちゃん?』
やよい『はいっ!』
やよい『何か私にご用ですかー?』
P『あっ、えっと…』
P『もし、良かったら7月になったら一緒に海でも行かない?』
やよい『7月…』
やよい『えっと、海ですか?』
P『うん。どうかな?』
やよい『…はいっ!』
やよい『よろこんでっ!』
P『良かった。じゃあ、7月の頭でも大丈夫かな?』
やよい『はいっ!なんとかしてみますっ!』
P『じゃあ、7月の最初の休日に駅で待ち合わせで良いかな?』
やよい『はーいっ!楽しみにしてますねー!』
ガチャ…
P『っしゃー!!』
【本番当日です!】
P『まだ、やよいちゃんは来てないみたいだな…』
やよい『はぁはぁ…す、すいませーんっ…!』
P『あっ、やよいちゃん』
やよい『ご、ごめんなさい!お待たせしちゃいましたよね!』
やよい『出かける時に、ちょっとあれこれ大変でー…』
P『大丈夫。俺も今来たところだよ』
やよい『あっ!?本当ですかぁ!?良かったぁ…』
P『(あれこれってやっぱり家族絡みだろうか?)』
P『それじゃあ行こうか』
やよい『お待たせしましたー!』
P『…うん』
やよい『ほえ?どうかしましたか?』
P『髪をほどいた、やよいちゃんもかわいいね』
やよい『ふぇっ!?そ、そんなことっ…!』
やよい『…からかっちゃ、やですよぅ…///』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やよい『うっうー!今日はとーっても楽しかったですっ!!』
やよい『時間頑張って作るんで、またぜーったいに誘ってくださいねっ!!』
P『うん。また連絡するよ』
やよい『あのー良かったら途中まで一緒に帰りませんか?』
【家族愛?】
P『今日は花火大会だ!』
P『出店も出てるし誰かと一緒にまわりたいな』
P『……』
P『やよいちゃん、来てくれるだろうか?』
trrrrrrrr…
ガチャ…
やよい『はい!高槻ですっ!』
P『あっ、やよいちゃん。俺、プロ』
やよい『プロさん!えへへ…私に何かご用ですか?』
P『これから一緒に花火大会って行けるかな?』
やよい『あー…花火大会ですかぁ…』
やよい『うーん…』
P『(ありゃ、やっぱ忙しくてダメかな…)』
?『姉ちゃん、行ってきなよ!』
?『デートのお誘いなんでしょ?』
やよい『ちょ、ちょっと二人とも…!?』
やよい『って、長介…!?』
P『ん?』
?『あーすいません。今から姉ちゃん行かせますんで』
?『河川敷公園で待っててもらっても良いですか?』
やよい『こ、こらぁっ!勝手に…!』
?『そういうわけなんで、よろしくお願いしまーす』
ガチャ…
ツーツー…
P『……』
P『…大丈夫なのか?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『やよいちゃん、ホントに来るのかな?』
やよい『あっ、ぷ、プロさーんっ!!』ダダダッ…!
P『おわっ!?』
やよい『はぁっ…はぁっ…!』
'; : .: .: .: .: .: .: .: .: .(こ ,': .: ./: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .\: .V⌒): .:. . ..: .\: . .: .: .: .: .}
i.: .: .: .: .: .: .: .: .: .( {: ./: .: .: .:/´⌒ヽ : .: .: .: .: .: .: .: .⌒ヽ: .: .: .: .\:', こ).: .: .: .: ..: \.: .: .: ./
. } : .: .: .: .: .: .: .: .: .(こ|/: .: .: .:/: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .\: .: .: .: .‘,( )`ヽ : .: .: .: .: .: .: .{
,: .: ./:::::::::::::::::::::::::::./ : .: ./: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .\. : .: .: .: .\ : .: .: .V ,):::::::\: .: .: .: .: .: .`ヽ
/ /::::::::::::::::::::::::::::::./: .: .; ': : :/: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .\ : .: .: .: .ヽ: .: .: .V::::::::::::::::\ : .: .: .: .: .: .\
_ _彡イ::::::::::::::::::::::::::::::::::/: .: ./: .;. ’ : : / :/! : .: .: .|.\ : .: .: .: .\.:.:.: .: .: .: .: .: .:';::::::::::::::::::::`ヽ: .: .: .: .: .: .: . ..
: . ̄ : .: ;ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::; .: .:./: ./: .: .: ': :/ .! : .: .: .| \ : .: .: .: .\ : : \ハ. : : i:::::::::::::::::::::::::::::.. : . :. :. : .: .: .`ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,': .: /: ./: .:.:./: :/ .| : : : : :| \.:.:.: .: .: .`ヽ : .}: .: .: .',ミ::::::::::::::::::::::::::::::... : .: .: .: .: .: .: ..
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:.:/: ../!:..:.:/: :/ .|: : .: .: :| ヽ: .: .: .; イ: /: .: .: .Vト、::::\::::::::::::::::::::::::.... : .: .: .: .: ..:
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.: .: ./.:\/ 〃___,,.斗<:: . :.i > ミ .._,,≦彡 V::::::. :.:: ‘; \::::::::::::::::::::::::::::::::::.... : .: .: .: .}
.:::::::::::::::::::::::; -‐- ./: .: .: .: .: ./V x" _ ) ハ  ̄ ´_) 心`ヽ .ハ::::::::..: .: .:.; \:::::::::_彡 ⌒): .: .: .: .: .: .ノ
::::::::::::::::::/ ./: : : : : : : :.∧ . ヘ. 《 弋:::::り 辷:::り 》 / }:::::::::. : :.ハ  ̄ /: .: .: .: .: .: '
::::::::::::/ ./ : .: .: .: .: .: ./ \ ハ (⌒) (⌒) / ,' /!:::::: .: .: .', {: .: .: .: .: ./
\::::( / :,ィ .: .: .: .: .:.:.;'. `ヽ_ /////,/////// /_ ,.イ/ .|:::ハ: .: .: .} `ヽ: ./
\::} .{.:( {.: .: .: .: .:.:..i. ハ / ./ |/ i: : : :.; ノ´
\ \!‘,: :.: : /i: :|. 込_ イ / .l : .: .,' /
\: :{. \: > (⌒ ⌒) r< i : : /
\. \ | >  ̄ < .| / /
\ | | /
やよい『ご、ごめんなさいーっ!ウチの弟が勝手なことをっ!!』
P『あぁ、さっき出た子は弟くんだったんだ』
P『ていうか、大丈夫?息、切らしてるよ?』
やよい『あっ、へ、へっちゃらですっ!』
やよい『その…プロさんがホントに河川敷公園に来てたら申し訳ないなと思って…』
やよい『ちょっと急いで来ただけなので…』
P『来てくれたってことは一緒に花火、見れるのかな?』
やよい『あっ…そのぉ…』
やよい『……』
やよい『…ご迷惑でなければ、ご一緒したいかなーって…』モジモジ…
P『迷惑なものか、一緒に見よう』
P『(こうして、やよいちゃんと花火大会を過ごした)』
P『(ただ、家が気になるのか常にそわそわしてたので遅くならないうちに送ってあげた)』
【絶対だからね!】
P『今日から新学期だ!』
P『もう秋かぁ』
P『芸術の秋…スポーツの秋ともよく言うよな』
美希『ミキは食欲の秋かな!』
P『星井さん』
美希『ねーねー、今度おにぎり持ってピクニック行こうよ!』
美希『やよいも誘えたら良いな!』
P『でも、家のことでやよいちゃん忙しそうだしなぁ…』
美希『ぶー…』
美希『じゃあじゃあ、いつかやよいのお家でパーティしようよ!』
美希『それなら出来ると思うな!』
P『パーティか…良いかもな』
P『(きっと賑やかなことになるんだろうなぁ)』
【デートしてもらえませんでした…】
P『そろそろ文化祭だ!』
P『ところで小鳥先生?』
小鳥『はいはーい?』
P『一般のお客さんとデートするのってOKですか?』
小鳥『あら、デートだなんて大胆!』
小鳥『もちろん一般のお客様も入場可だから出来るわよー♪』
小鳥『なになに?どんな子なの!?』
P『…あー、今回は誘えなかったんですけど』
P『ちょっとお家のことで忙しいみたいで…』
小鳥『あぁ、やよいちゃんなのね』
P『……』
P『えっ!?なんで、やよいちゃんのこと知ってるんですか!?』
小鳥『とっぷしーくれっとよ♪』
P『(やよいちゃん、いつか一緒に文化祭を過ごせたら良いな…)』
【いつか絶対にやると思ってた】
P『今日はクリスマスだ!』
P『…っていっても予定が無い』
trrrrrr…
P『おや…電話なんて珍しいな…』
P『はい、もしもし!』
小鳥『プロデューサーくーん!』
P『うわっ!?小鳥先生!?』
小鳥『今、暇?暇よねー?』
小鳥『遊園地行くわよー!!』
P『ゆ、遊園地…?』
P『そんな唐突に…』
小鳥『えー!?無理なのー!?』
P『いや、無理ってことは無いですが…』
小鳥『せっかくやよいちゃんも誘ったのにー』
P『えっ、やよいちゃん!?』
P『どうやって誘ったんですか!?』
小鳥『ちょっと拉致って…♪』
P『早く110番を…!』
小鳥『あぁ!?ストップ、ストーップ!?』
【真実】
P『すいません、遅くなりました…』
小鳥『いやいやベストタイミング!』
やよい『あのー…私も一緒に良いんでしょうか…?』
やよい『お二人のお邪魔では〜…』
小鳥『良いのよ、やよいちゃん!この子、私よりやよいちゃんの方が好みみたいだから♪』
やよい『……』
やよい『はわっ!?///』
P『いやまぁ、否定しませんけど』
小鳥『…ヒドい』グスン…
P『一体何なんですか…』
P『しかし、小鳥先生がやよいちゃんが中学生の時の非常勤の美術教師をしてたとは』
P『それなら知り合いでもおかしくないわけだけど…』
P『やよいちゃん、大丈夫?この人に変なこと教えられなかった?』
やよい『えっとぉ…多分…』
やよい『今でも受けと攻めの定義って、よくわかってませんけど…』
P『そこの美術教師、ちょっと来い』
小鳥『あ、R15に抑えておいたから大丈夫なはずよっ!』
P『中学生のR15はアウトだ!』
やよい『?』
【デートします】
小鳥『じゃあ、最初はメリーゴーランドに乗ろうか?』
小鳥『プロデューサーくん、どんな感じで乗りたい?』
P『やよいちゃん、腰に手を回して良いよ』
やよい『なんだか照れちゃいます…///』キュッ…
小鳥『……』
小鳥『良いもーん…1人で馬車に乗るもーんだ…』
〜〜〜♪
〜〜〜♪
〜〜〜♪
P『足元、気を付けて』スッ…
やよい『あっ、ありがとうございますっ!』
やよい『えへへっ!プロさんは優しいなぁ♪』
P『そんなことないよ』
小鳥『そうよ、そうよ!』
P『それじゃあ次はコーヒーカップに行こうか?』
やよい『あっ、はいっ!』
小鳥『あぁっ!?スルーしないでぇ!』
〜〜〜♪
〜〜〜♪
〜〜〜♪
やよい『あっ、私…そろそろ帰らないとだ…』
P『えっ?もうそんな時間?』
やよい『クリスマスですし、家族のみんなと出来るだけ一緒に…』
P『あぁ、そっか…』
P『……』
P『家まで送るよ』
やよい『そ、そんな!悪いですっ!』
やよい『プロさんは、まだ遊園地を楽しんでいても…!』
P『俺はやよいちゃんと一緒にいることが楽しいから』
やよい『えっ…?』
やよい『……』
やよい『……私もですっ』
やよい『お言葉にあまえちゃっても良いですか…?』
P『もちろん』
P『(ただでさえ、会える時間も少ないんだし)』
小鳥『……』
小鳥『…ふむ』
小鳥『まぁ、良いでしょう!』
小鳥『やよいちゃんも彼と一緒にいるのが嬉しそうだったし…』
小鳥『さって私は、もう一度メリーゴーランドにでも…』
P『(こうして学生生活1年目のクリスマスは終わりを迎えた…)』
【俺も年賀状書こう】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
P『年賀状…来てるかな…』
P『おっ…』
P『やよいちゃんから年賀状が来てるぞ!』
P『さて、やよいちゃんを初詣に誘いたいところだが…』
P『新年早々、大家族の時間に水を差すのもなんだ…』
P『ここは我慢我慢…』
【もしかしてですっ!】
P『今日はバレンタインだ!』
美希『あっ、プロデューサーくん、いたの』
P『星井さん。もしかしてチョコでもくれるの?』
美希『ミキ?あげないよ?』
P『えっ?』
美希『それよりも早く行ってあげるの。校門前』
P『こ、校門前…?』
美希『まっ、頑張るのー』ヒラヒラ…
P『(校門前に誰かいるのか…?)』
P『(校門前で待ち合わせっていうのも…)』タッ…
P『(心辺りは…)』
P『…えっ』
P『や、やよいちゃん!?』
やよい『あっ、ぷ、プロさんっ!』
やよい『こ、こんにちわー!』
P『えっ?どうして、こんなとこに?』
やよい『え、えっと、そのぉ…』モジモジ…
やよい『こ、これ!受け取ってくださーいっ!』バッ…
P『えっ?これってもしかして…?』
やよい『その、もしかしてですー!それではまたーっ!』タッ…
P『……』
P『(これは味わって食べよう…)』
【はい!た〜っち!】
P『さて、そういうわけでやってきましたホワイトデー』
P『(やよいちゃんにとって、最高のお返し…)』
P『(それは!)』
やよい『うっうー!いーっぱい買えましたぁ!!』ニコッ!
P『(スーパーの特売の付き添い!!)』
やよい『プロさん、やりましたぁ!』スッ…
P『ん?その手は何?』
やよい『あっ、え、えっとぉ…』
やよい『いっぱい買えたお祝いにー…』
やよい『二人でハイタッチしたいかなーって…えへへ…///』
P『……』
P『(かわいい)』
やよい『えっと、ダメですかぁ…?』
P『…ダメなものか』
P『こんなにもたくさん買えたんだ!』
P『喜びたくもなるよなっ!』
やよい『あっ…!じゃあじゃあ…!』
P『やろうか』スッ…
やよい『…!』
やよい『はいっ!!』
やよい『じゃあ、いきますよぉ!』スッ…
やよい『はい、たーっち!』
', ', ‘, ‘, ヽ ^ ー ': :/⌒j /: : : : : : : : : : : : : : ヽ ): : : : : :l
. , ',. ‘. ‘. V: : : :/ .,′: : :/: : : /ヽ: : : : ヽ: : :Y ): : : :.ト-、
', ', ‘ V: : { j: :/: /: : /〃 V: : : : :\: Y: : : : : : : /_ _
', V: j |: ': :/_ノ-/ _V-ト: :l: :`ヽ:_彡: :/: / /: :/
‘. _ / V l: :Y  ̄`y: : :l: : :/: :/ ./: : : :.ヽ
V _/ / l: :.| __ ぅ r= /: : : 厂: : :/ ̄´::::/⌒ヽ
ヽ j: : } 〃⌒ -=ミメ {: : : :.ト、: : : : : : :::: /
`ヽ ノ: : j _′ ` 从: : :!:::::>-、: ::::/
\ >-- '/: : :ハ rァ `ヽ. /yヘ: :\ }¨´{
>--< 彡: : :/: : :.l ヽ ヽ } / ' }: ト: ヽ_/ ィ
ヘ:\: : : : /: :|: : : |{ { > ー ' <:} ) /: :.l l: } : :}>'
ヽ: : ̄´: : : ::|ハ: |: : >::::|: >< 〃:::ノ: :./: : /: :リ: r'
. \: : : :_:」、: ゝ: / ヽ{ト、 /}<: : : :/: /: : : /
` ̄ ヽ: / ヾ>< 〃 \://ー ´
Y ヾrぅ=え У
に二} {y⌒ rァ {
ヽ>-ミ_`ー ' <
やよい『いぇい♪』パァン!
【音無小鳥。職業、教師】
P『さて今日から2-Aだ!』
P『知ってる顔はいるかな?』
P『…おっ?あれは…?』
美希『あふぅ…』
P『星井さん』
美希『…プロデューサーくんなの!』
美希『ちょうどいい相手見つけた♪先生もいないしサボりにいこっ♪』
P『そうだな、そうするか』
小鳥『…一応、私って教師なんだけどなぁ?』
P&美希『あれ?』
【サボりは、めっ!】
P『ふあぁーあ…』
P『春眠暁はなんとやら…』
P『昼からの授業…』
P『やる気が無いなら頑張ったって無駄だと思うな…』
美希『ミキもそう思うな』
P『星井さんも保健室に?』
美希『いや、もう帰ろうかなって思ってるの』
P『……』
美希『……』
P『その考え、のった!』
美希『きゃー♪プロデューサーくんったらノリ、いいー!』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
美希『ねぇねぇ?』
P『ん?どうしたの?』
美希『この時間に、あそこのスーパーに寄ったらやよいに会えるかな?』
美希『ミキ、久しぶりにやよいとおしゃべりしたいな』
P『あー確かに』
P『普段会う機会なんて、そうそう無いからなー』
美希『ミキ達と同い年で学校行ってないって凄いよね』
P『それだけ大変な家庭環境なんだろうな…』
美希『でも、やよいは幸せそうなの』
P『うん、そうだな』
美希『……』
P『……』
美希『スーパー行ってみようよ』
P『そうだな』
P『さてと…そろそろあのスーパーが見えてくるころだけど…』
美希『あっ』
P『ん?』
やよい『ふぇっ?』
やよい『はわっ!?』
美希『やよいー♪久々なのー♪』ギュー
やよい『美希さんだー♪お久しぶりですー!』
P『やぁ、やよいちゃん』
やよい『わぁ、プロさーんまでー♪こんにちわー!!』
P『…おや?』
?『えっと…』
P『(こっちの女の子は…?)』
やよい『ほら、かすみもご挨拶して?』
やよい『お姉ちゃんのお友達だよ?』
かすみ『こ、こんにちわ…』
かすみ『高槻かすみです…』
美希『わっ?なにこの子、かわいいの!』
美希『やよいの妹ちゃんなの?』
かすみ『……』コクコク…
美希『ミキは星井美希だよ』
美希『よろしくね、かすみ』
P『俺はプロデューサー』
P『よろしくな』
かすみ『あっ…』
x≦三ヽ x≦´  ̄ ≧<{´} ̄`ヽ
,'二二ヽ :}: / :/: : : : : : : :`丶/,ィ}}
{ ハヘヘV/: : /: : : : : : : : : : : : : \ノ
乂}_,>イ/: ::/:|: : : :|: : ||::_|: : :|: :V ハ
|:\|: : :|斗┼: |: /||: :|`ヽl: ::|: : }
|:\|: : :|_j N_|/  ̄N__ノ : |: }:|
∨=|: : :| イ什リ 什リハN/l//
{ V : | ー' ー' /: :|
\ハ: |"" ` ""j: /
. ∧|\ ` ´ /|/
_/|> r<
/ | \. l| ',_
rへ | \| ! \
/\::\| ,へ | >、
{--、 ハ:::ハ / O\| / ∧
かすみ『はい…!よろしくおねがいしますっ!』
美希『かすみは姉妹で何番目?』
かすみ『えっと…私とお姉ちゃんで…』
やよい『あっ、うちは後は弟が3人です!』
美希『わぁ…7人家族なんだ…』
P『そりゃ大変だな…』
かすみ『だから、今日は学校を早退してお姉ちゃんのお手伝いを…』
やよい『もー!ちゃんと学校は行かなきゃ、めっ!だよー!』
P&美希『……』
やよい『あれ?お二人ともどうしたんですか?』
P『…いや、ちょっと耳が痛くてね』
美希『お願い。何も言わずに今日も手伝わせて』
やよい『えっ?えっ?』
かすみ『?』
P『(こうして、学校をサボってやよいちゃんの手伝いをした…)』
P『(純粋な目が痛かった…)』
【何も反省していない】
P『さて!今日は体育祭だ!』
P『……』
P『去年もこうやって意気込んでた気がする…』
美希『意気込むだけなら誰でも出来るの!』
美希『ミキ達にしか出来ないことがあるはずだよ!』
P『星井さん…!』
美希『プロデューサーくん…!』
P&美希『サボろう!!』
P『それじゃあ、やよいちゃんにでも会いに行くか』
美希『うん』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『これは一大事だ…』
P『やよいちゃんが出没するルートを辿っているはずなのに…』
美希『やよいに会えないの…』
P&美希『……』ズーン…
美希『あっ、でもでも、偶然かすみと会えるかも!』
P『その手があったか!』
美希『…なんか犯罪者みたい』
P『確かに…』
美希『うーん…まだお家にいるとか?』
P『もしくは買い物が終わって家にいるかだな』
美希『それってお家まで行けば良いんじゃないの?』
P『突撃お宅訪問か』
P&美希『……』
美希『アリかも』
P『アリだな』
美希『やよいのお手伝いするの!』
P『学校なんて知らん!』
かすみ『…あれ?』
P『おっ、かすみちゃん』
美希『今、帰るとこなの?』
かすみ『そうですけど…』
かすみ『こんなところでどうしたんですか?』
P『俺達は今から、やよいちゃんに会いに…』
美希『かすみ達のお宅にお邪魔をするところ…』
かすみ『今日って765学園の体育祭ですよね?』
かすみ『お姉ちゃん、お二人の応援しに行くんだって…』
かすみ『さっき765学園に…』
P&美希『……!?』
かすみ『体育祭、もう終わったんですか?』
P『…星井さん』
美希『…ミキ達にしか出来ないこと、見つけたの』
P『またな、かすみちゃん!!』ダッ…!
美希『気をつけて帰ってね!!』ダッ…!
かすみ『えっ?えっ!?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やよい『(プロさんも美希さんも見当たらないなぁ…)』キョロキョロ…
やよい『(もしかして、今日お休みなのかな…?)』
やよい『(だとしたら残念…)』
やよい『(お弁当、作ってきたから3人で食べようかなーって思ってたのに…)』シュン…
『ただいまより、二人三脚を開始します』
『出場ペアは入場門まで…』
小鳥『プロデューサーくーん!?美希ちゃーん!?』
小鳥『あぁ、もう!?またサボり〜!?』
小鳥『二人とも運動出来るのに、なんでこんな時まで〜!!』
美希『…お待たせ!!』ザッ…!
P『…どうやら間に合ったみたいだな!!』ザッ…!
小鳥『えっ!?』
小鳥『ふ、二人とも…!?』
美希『小鳥!入場門はどこ!?』
P『俺達がサクッと1位を取ってきますよ!』
小鳥『…!』
小鳥『ふ、二人が意欲的になるなんて…』
小鳥『やっと私の想いが二人に伝わったのね…!』
小鳥『先生…嬉しいっ…!』グスッ…
P『あっちみたいだな!』
美希『行くのっ!』
やよい『あっ…!』
やよい『(プロさんと美希さんだー!!)』パァッ…!
【きまぐれ覚醒モード】
真『ヒーロは遅れてやってくるってやつ?かっこいいね!』
響『それでも自分達には勝てないぞ!』
P『真…響…!』
美希『甘くみないで欲しいな』
美希『ミキは今、覚醒モードなの』
美希『適当にやって何でも出来るミキが本気を出したら、一体どうなると思う?』
美希『プロデューサーくん、付いて来れるよね?』
P『当然』
真『へへっ、言ってくれるねー!』
響『相手にとって不足無しだなっ!』
『それでは位置について…』
P&美希『……』ザッ…!
真&響『……』ザッ…!
やよい『……』ドキドキ…!
『よーい…!』
パァン!
真&響『せーのっ…いち、にっ!』ダッ…!
P&美希『……』ダダダダッ…!
真&響『…えっ!?』
真『(か、掛け声無しで全力疾走!?)』
響『(に、二人三脚で、そんなのアリなのかー!?)』
やよい『わぁっ…!!』
やよい『プロさーん!美希さーん!頑張ってくださーいっ!!』
P&美希『…!!』
P&美希『いっけぇぇぇぇぇっ!!!』ダダダダダダダダ…!
『1着は赤組。プロ、星井ペア!』
ワァァァァァッ…!!
P『まぁ、ざっとこんなもん!』
美希『なの!』
響『あんなの反則だよー!!』
真『でも、紐で結んだ足並みは綺麗に揃ってたから文句は言えないよ…』
P『そんじゃ、行くか』
美希『うん』
真&響『えっ!?まだ退場の合図は…!?』
やよい『お疲れさまでーすっ!』
P『やよいちゃんっ!』
美希『やよいっ!』
やよい『お二人とも、すーっごくかっこよかったですっ!』ニコニコ
P&美希『……』
P『星井さん』
美希『言いたいことはわかるの』
P&美希『この笑顔が見たかったってね』
やよい『う?』
P『(こうして今年の体育祭は俺と星井さんが大暴れして幕を閉じた)』
P『(やよいちゃんが作ってくれたお弁当はとても美味しかった)』
【やよいだって甘えたい】
P『あー…毎日あっついなぁ…』
P『……』
P『こういう日はコンビニでアイスでも買って…』
P『…おや?あれは…』
やよい『うーん…でもでもー…やっぱり贅沢は良くないよねー…』
P『(やっぱり、やよいちゃんだ)』
P『やよいちゃん』
やよい『はいっ?』クルッ…
やよい『あっ!』
やよい『プロさーん!こんにちわっー!』
P『こんにちは』
P『やよいちゃんもアイス買うの?』
やよい『あっ…』
やよい『え、えっとぉ…』
P『…?』
やよい『さ、さっきまではそういう気分だったんですけどー』
やよい『でも、今はそうじゃないかなーって…』
P『(目が泳いでる…)』
P『(…そっか)』
P『(高校に入ってない大家族の長女…)』
P『(無駄遣いはしないように…ってことか…)』
P『……』
P『やよいちゃん』
やよい『はい?あ、ご、ごめんなさいっ!ここ邪魔ですよねっ!』
やよい『さぁ、どうぞどうぞー!』
P『どれが食べたい?』
やよい『……』
やよい『ふぇっ?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やよい『あ、あのっ…!やっぱりお金…!』
P『良いよ良いよ』
P『一つのアイスを二人で半分こなんだからさ』
やよい『で、でもー…』
P『ほら、それよりも早く食べな?溶けちゃうよ?』
やよい『はわっ!?』
やよい『……』
やよい『ううっ…!ありがとうございますっ…!』
やよい『いただきまーすっ!』ヒョイ…
P『はい、どうぞ』
やよい『あむっ…』モグ…
やよい『〜っ!!』
やよい『つめたくて、おいしい〜…♪』
P『(かわいいなぁ)』
やよい『えへへ…♪』
やよい『プロさんとアイスを二人で半分こして食べるなんて…』
やよい『なんだか、妹になった気分っ…♪』
P『ん?』
やよい『……』
やよい『…お兄ちゃん』
P『……』
P『えっ?』
やよい『はい、あーん?』スッ…
P『……』
P『えっ?』
P『(こ、これは…!?)』
P『あ、あーん…?』ンガッ…
やよい『あーん♪』ヒョイ…
P『あむっ…』パクッ…
やよい『えへへー♪』
やよい『おいし?』
P『(こ、これって間接…キスだよな…?)』ドキドキ…
やよい『…お兄ちゃん』
やよい『私にも、あーんしてね?』アー…
P『…!?』
_/ ̄`ヽ
|: :{: /: : ヽ: : >、
∧八{:rヘ>< ̄ ̄ ‐- .
/: :.〉''"´ ̄ ̄`ヽ: : : : _`ー--、 ,r=ミx
{:/: : : : : : : / : : : : : : : \: : : :.\/:./ ̄`ヽ
// : /.:.:.:. :/: /: : : : ハ: : : :小: : : : : Y´-──--{
/'.:.:./:/.: :.:.:./: /: : : : / l: : ..�}: :ヽ: : 廴}⌒ヽ\:.ハ
/:.:.:./:/.: :.:.:./: /l: .:.:.:./ 八,′|:.|: : : l: :廴}`ヽ.:.\\ハ
/: : : l::レ'⌒メ、: l l: : :./ /: : : : :|:.|: : : |: :》、}: : :}: : : V气
/: : : : レ─'´ └┘|:.:./_/: : : : :./ :|: : : |'´人} : 八: :.�: 入
_/ヽ__ へ l:.:.:.:. : { _、  ̄ ./`ヽ: : ./: イ: : : :|彡イ: :/:.:.)) �(.: : l
. /´ `´ __ ヽ.__ |: : : : ,'z'´ ̄ヾ __ \: : :V://.: : :..:.レ': :| /: :((: : ノ: : )./
/ / }\_} \ |: :l: :/ ;;;;;; ' ==ミx \//': : : : /:.|.:.://: : :.:.): : : : :./
. / `--┴-、`ー´}: :|:.{ ,r‐‐、. ヾ /: : : : :/: /彡' : : : : : : .:.:./
'"´ ,r'¨¨¨´`¨¨´:.:.|∧ l {ハ ;;;;;;; ∨: : :. :./: /イ: : : : : :/:.:.:./
,. '"´ |: :|:j∧. l } /: : : : ://j/}: : : :.:./.:./
'"´ |: :ト、{ {\ ヽ_.ノ /: : : : : ' {:. : :.:.//
レ'i乂Nニ_> _____ /: /// .\ 八(
/ /: :/〃 __.} -=彡'/イ:/ ヾ《: }
/ l: :.l〃 { (____/>.》、__ ノ:)ノ
ヽ 人:,《 `ー───‐´ 〃' へ ///
ハ /: :/〈 `ヽ メ// ヽ ヾ((
| |': : :〃: :`ヽ ‐-----‐'´〃 ハ ヽ
| l: : 〃: : : : : : : :ー‐┬‐‐'〃 l
| |: 〃: : : : : : : : : : .:.:.|: :.:〃 -─ }
やよい『あーん♪』
P『……』ヒョイ…
やよい『あむっ…♪』ングング…
やよい『う〜んっ!!』
やよい『やっぱり暑い夏はアイスで決まりですっ!』
P『(やよいちゃん…大家族の長女だから甘えたい願望があるのかな…)』
P『(でも同い年の子にお兄ちゃん呼びされるのは…いや、うん…)』
P『(……顔が熱い)』
【ちょっと鈍感さん】
美希『もうすぐ修学旅行だよ』
P『そうだな』
美希『やよいにお土産買ってあげようよ!』
P『おお、それ良いな』
P『何が良いかな?』
美希『とりあえずプロデューサーくんは何か形に残る物を買ってあげないとダメ』
P『俺は?』
美希『うん』
美希『やよい、きっとすっごく大切にすると思うな』
P『(なんで俺は形に残る物じゃないとダメなんだ?)』
【天使がいないと問題児】
P『今日から修学旅行だ!』
美希『行き先はどこ?』
P『聞いて無かったなぁ』
美希『ミキもミキも』
小鳥『沖縄ですっ!早く搭乗口まで行って!』
【この人も色々問題ある】
P『(初日はクラスで団体行動だ)』
P『(そして、今はバスで行動しているわけなんだが)』
小鳥『皆さま、左手をご覧ください♪』
小鳥『あちらに見えますのが沖縄が誇る美ら海でーす♪』
P『(なんで小鳥先生がバスガイドやってるんだろう…)』
美希『…zzz』
【だってミキ、ただの女子校生だし】
P『今日は自由行動の日だ!』
美希『やよいへのお土産、買った?』
P『いや、これから買うつもりなんだ』
美希『えっ?なになに?何買うの?』
P『服を買ってあげようかなって』
美希『服?』
P『ほら、やよいちゃんがいつも着てるトレーナー…』
P『だいぶ襟のとこ、くたびれてきてるだろ?』
美希『確かにそうかも。長いこと着てるんだろうね』
P『大切にしてるのは良いけど、やよいちゃんも女の子だから着飾らせてあげたいなと』
P『だから買ってあげるなら服が良いかなって』
美希『うーん、悪くは無いと思うんだけどねー』
P『なにか問題がありそうか?』
美希『あっ、ううん。やよいは喜んでくれると思うの』
美希『でもね、普通に考えたらさ?』
P『ん?』
美希『男の子が女の子に服を買って着せてあげるって、なんだかHかも』
美希『付き合ってるならなんの問題も無いと思うけど』
P『…そういうもんかな?』
美希『アイドルじゃないから、わかんないや』
P『(うーん…やっぱりエプロンとかにしておこうかな…?)』
P『(こうして沖縄での修学旅行を満喫した)』
【やよいも実は会いたがってた】
P『さて今日は日曜!明日は修学旅行休みだ!』
P『お土産も渡したいし、こういう時こそデートに誘わないとな!』
trrrrrrrrrr…
ガチャ…
やよい『はい、高槻ですっ!』
P『あっ、プロですけど…やよいちゃん?』
やよい『わぁー♪プロさんっ♪なにかご用ですかぁ!?』
P『明日なんだけど時間あるかな?』
P『一緒に動物園行かない?』
やよい『んーと…明日ですか?』
やよい『えっと…はいっ!大丈夫です!』
P『あっ、良かった。じゃあ明日バス停で待ち合わせってことで良いかな?』
やよい『はーい!えへへ♪楽しみだなぁ♪』
P『(っし!)』
【となりのねこ】
P『(さて…やよいちゃんは…)』
やよい『あっ!おーい!おーいっ!』フリフリ…
P『やよいちゃん』
P『ごめん、待たせちゃったかな?』
やよい『いえ!全然ですっ!私も今、来たところですから!』
P『そっか、それなら良かったよ』
やよい『それじゃ、いきましょ?』
-‐- 、
___ . イ__ /: :.\
.ィf⌒ヽ '"´: : : : : '"´ ̄ >く__: : :\
升十xヘry'´. : :ミx.. : : : : : : : : ´: : :.:}\ト、\: :.:\
|: : : : ry/: : : : : : : : : : : : ⌒ :、/: :.:.′: ヽ 〉:.:\:. :.\
|: : : r y′: : : : : : : : : : \: : : :\/:..:.:}l: :l:ヽ. :. :.ヽ.:.:.:.\
|: : : レ′: : : : : : : : : : : :. :.:\: : : :\/,′!:ハ\: : : : : : : ヽ
',: :./: : /: : : : : : : : :ヾ . : : :.:.:.\: : : :゙ ,:..:l: : :ト、 \: : : : : : :.)
. y′ .′:.|: : : :.|: : : :.|:! ト、: : : : :ヽ. : : :V: : : ト、\: `二ニ=-::: ┐
. ′:.:.l: : : l!: : : :|: : : :.l:l:.l: :.\:.ヽ : :. : : :.'.: :} |: :`二ニ==---:::: :.::.ノ
l: : |: |:.i : |l: :. :.:|: : : :.|:!:レヘ⌒ヽ.ト、: |: :. :.:V .:!、:.:. : : : : :.___):`)
|.:.:.|: |:.|:.:.|:!: : : ト、:. :.:l:|:ト、_xッ==ミ|! !: :. :.:.|:.:八\: :. .イ:./: : :/
|:.:.:|: |:.l: : Y⌒ :'.. \从j レiし:::.j}| ト、: : :.レ′ `¨¨´ l_{: : :.:く
|:.:.:|: ト、\_〉`ー┘ V(/_ソ| l '.:.:.:| `7/
‐- |.:.:.|: ヽ.:ト、 x≠z '''''' j/ ハ:.:.i⌒ヽ (
\'. : '. :. :.'. Y′ , イ│:.l>ヘ
. \:.:.ヽ. l. 人''''' 、__, '`ー‐'′┴┴┐´ ̄ `ヽ
. \ノ:.ヽ>`¨¨¨¨¨´ /  ̄ 、}
\ \ノ __ '"´ ./ ̄ `ヽ.\
. \ `¨´  ̄\/ /′ ', .〉
⊂ > J \ / / }
. .′し ( ・ ) ( ・ ) V: : / } .V
⊂ , _ .=====キv′ ′ ',
二二ニニ=== `¨´ -‐< /
l^Y¨¨ _┐ ___ / ,.ヘ \_〈 |
. /Y / ̄ ) '"´ ` 、 て二二 ヽ ゙ ,\_ |
│.| ´ 7 / ⌒ ⌒ \ `ゝ 〉 〉 `ヽ
やよい『ねこ、つかまえましたー♪』
P『(俺達は今、いぬねこふれあい広場にいるわけなんだが…)』
P『ソイツって、ねこなの?』
やよい『ちがうんですか?』
P『いや、違うのかと問われれば…』ジッ…
ねこ『…!!』
P『……ねこだな』
ねこ『…!?』
【ずっと大切にします!】
やよい『今日はほーんとに楽しかったですっ!!』
やよい『また良かったら、お誘いして欲しいかなーって…///』モジモジ…
P『うん。また誘うよ!』
やよい『うっうー!ありがとうございますー!』
P『あっ、そうだ。修学旅行のお土産』ガサゴソ…
やよい『えっ?』
P『受け取ってくれるかな?』
やよい『これ…貰っちゃって良いんですか?』
P『もちろん』
やよい『…ありがとうございます…ずっと大切にしますっ…!』キュッ…
P『(良かった。凄く喜んでくれたみたいだ)』
【賞品が食材だったので】
P『今日は文化祭だ!』
美希『どうする?屋上も保健室も空いて無いよ?』
P『とりあえず適当に見て回らないか?』
美希『うーん。なら、そうしよっか』
P『じゃあ、料理部にでも行こう』
美希『そういえば結局、やよいへのお土産ってエプロンにしたんだっけ?』
P『あぁ、そうだよ』
P『ほら、あんな感じの』スッ…
美希『ん?どれどれ?』
部員『もやしを使ったお料理バトル…制したのは…』
部員『Aコーナー!高槻やよいさん!』
_
≠: ̄: ヽ. _ _ ≠.: : : :\
/: : : : : ≠斗==`-´=ミx:ヽ: : : : : :ヽ.
,......∠ -:‐:=:≠´: : : /: : :!、: : : :\ヽ: : : : `ゝ、
i : : : : /: : 〃: : / ,/,/: : /||ハ :ト.: : ヽ:マミ: : : : :`ヽ.
__ .: : : /: : : /:{/!: :{:,ム-L...l」 lj +リ、i: : !N.:マ: :ヾ:.、: : : :}
. { `ヽ ヽ: ノ.: : :,' : : :ト.ノ' __ __ ヽリ:、: i: : : : :.}.: :/
ゝ. ,ハf: ̄: : : : : | : : /! ,r== =ミ:、 { : :\: : : (.:/
` ‐ 、、_: : : : : ∧: :.lΑ .´: : ' : :` ム i: : :ヽ: : : : ̄:.}
r‐-゙r―_う7:ハ: :l' ハ :'´ ̄ ̄ヽ /}゙|:l: : : : i.: : : : :/
,ノ:.;.、ハ マ´゙/`r ミハゝム、 丶. ノ /. ィ!': i!≠゙´´`.<-┐
.乂{ r': :! ' / / f ー'ヘメ、>。. .。<≠ /.:/ハィ′` ` /: :l
乂ム\ `ヽ!ゝマ `:/∧: ̄ :∧《 .ンイ≠ .ィリノ
 ̄ `ヽ !:、r‐-'/_ ヘ...../ ハ.マ斗:i′ ,ィ ´)ノ
| |: :l {ィ!  ̄`冖‐´ハ}! !:.! ´.ハ ´
x! !: :| ` r:゚ニ゚:i. ´.ハ:| |メ、
{:.| lヽ:! ゞゝ:ク l: :| |: :}
やよい『うっうー!やりましたぁ!』ピョン!
美希『あのエプロン、中々良いと思うな』
P『着ている子も可愛いしな』
美希『うん、やよいそっくりで可愛いね』
P『うん、本当にそっくりだ』
やよい『あっ、プロさーん!美希さーん!!』フリフリ…
やよい『遊びにきましたー!!』
P&美希『……』
P『体育祭の時の失敗を学んだな、俺達』
美希『ふふん。トーゼンなの』
P『(このあとはやよいちゃんを引き入れてテンションが高くなった俺達は時間いっぱい文化祭を満喫した)』
P『(こうして2年目の文化祭は終わりを告げた…)』
【クリスマス1人でしょ?】
P『ウィンドウショッピングも久々だなぁ』
P『しかしもう街はもうクリスマス一色って感じだな』
伊織『あら…?』
P『ん…?』
伊織『テスト前日におでかけなんて大した余裕ね?』
P『なんだよ…お前だってそうだろ?』
伊織『あら?この伊織ちゃんを甘くみないでくれる?』
伊織『私はアンタと違って常に成績上位者なのよっ!』
P『なっ…!?』
P『(流石は良いとこの令嬢…教育はバッチリか…!)』
伊織『にひひ♪』
伊織『だから、こうしてクリスマスプレゼントをじっくり吟味出来るってわけなの』
伊織『おわかりかしら?』
P『クリスマスプレゼント?』
伊織『ほら、もうすぐ水瀬家で開催されるクリスマスパーティ』
伊織『もしかしてチケット手に入れて無いわけ?』
P『クリスマスパーティ…』
P『(そうか…そういうのもあるのか…)』
P『(…もしかしてパーティと称すれば高槻家に遊びに行けるんじゃないのか?)』
伊織『……』
伊織『あぁ、もう。見てられないわねー』
伊織『どうせアンタのことだからクリスマス1人なんでしょ?』
伊織『しょうがない…そんな惨めなアンタに…』
伊織『伊織ちゃんから早めのクリスマスプレゼントをしてあげるわよ!』スッ…
P『えっ?』
P『クリスマスチケット?』
伊織『た、またま1枚余ってたのよ!』
伊織『暇だったら…来れば…?』
P『……もしかしたら行くかも』
伊織『はぁ!?なにそれ!?』
P『(チケットは嬉しいが、やよいちゃんと過ごしたいんだよな)』
【なによー!?1人じゃないわけー!?】
P『さて、期末テストですよ!期末テスト!』
P『……』
P『まぁ、可も無く不可も無くだな』
美希『ねぇ、クリスマスどうする?』
P『星井さん』
美希『でこちゃんからパーティのチケット貰ったんだけどさ』
P『星井さんも?』
美希『プロデューサーくんも貰ったんだ』
P&美希『……』
P『やよいちゃんにアポ取ってみるよ』
美希『オッケーだったらチケット返そっか』
伊織『惨めになるから、やめてよ!?』
P&美希『うわっ!?』
【1人どころか大人数】
やよい『クリスマスパーティですか?』
P『うん。もし良かったらでいいんだけど』
P『俺と星井さんで食材とか飲み物持って行くからさ』
P『やよいちゃんや、その兄弟達と一緒に過ごせたらなと思って』
やよい『……』
やよい『えっ!?私のお家で!?』
P『う、うん…やっぱりダメかな?』
やよい『い、いえ!そんなことっ!』
やよい『そのっ…プロさんや美希さんが遊びに来てくれるってことを聞いたら驚いちゃって…』
やよい『……』
やよい『私達と一緒に過ごしてもらっていいんですか…?』
P『もちろん!』
P『(こうして今年のクリスマスはやよいちゃんの家でパーティをすることになった!)』
【家族と過ごすクリスマス】
P『さーて!クリスマスですよ!クリスマス!』
美希『ありがとう、かすみ。お迎えに来てくれて』
かすみ『いえ、そんな』
かすみ『お姉ちゃんや弟たちもそうですけど…』
かすみ『私も今日のこと、楽しみにしてましたから』
美希『えへへ♪そっか♪』ナデナデ…
かすみ『えへへ…♪』テレテレ…
かすみ『ところで今日のお夕飯って一体なにを買ってきたんですか?』
P『あぁこれは料理してみれば…』
美希『わかるの!』
かすみ『?』
ガチャ…
かすみ『ただいまー』
P&美希『おじゃましまーす』
?『あっ、もしかしてお兄さんが姉ちゃんの彼氏?』
P『えっ?』
かすみ『こらっ!失礼なこと言わないの!』
かすみ『まずはご挨拶でしょ?』
?『わかってるよー』
長介『あっ、どうも。高槻長介です』
長介『多分前にお兄さんと電話で話したの俺です』
P『あの時の……あぁ、俺、プロデューサー』
美希『ミキもはじめましてかな』
美希『ミキは星井美希だよ』
長介『うわっ…!?すっげー美人…』
長介『えっ?付き合ってるの?』
かすみ『長介っ!』
美希『そんなことないよ?』
P『まぁ、そうだな』
かすみ『えっ?』
P『ん?どうしたの?』
かすみ『い、いえ…』
かすみ『(恋人同士なのかと思ってた…)』
P『?』
P『そういえば、やよいちゃんは?』
かすみ『あっ、今日の仕度をしている最中かと…』
美希『それならミキ、手伝ってくるね』
美希『お夕飯の食材、やよいに渡さなきゃ!』ダッ…!
P『お、おい!人の家で走るなって!』
P『…全く』
かすみ『あのー…プロさん?』
P『ん?』
かすみ『その…美希さんとは付き合ってなかったんですね…』
P『え?』
長介『なんだよー。結局自分も気になってるじゃん』
かすみ『こ、これは…!』
長介『まぁ、そうなるよな』
長介『なんてたって姉ちゃんの…』
かすみ『ぷ、プロさん!私達も早くっ!』グイッ…!
P『わっと!?』
長介『あっ、待てって!追いてくなよー!』
P『(…なんなんだ?)』
かすみ『(ますます応援に熱が入るっ…!)』グッ…!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
浩太郎『ねぇねぇ、次はこのゲームで…!』
P『おっ、懐かしいな。よーし…』
やよい『お夕飯の用意できたよー!!』
浩太郎『あっ、ご飯の時間だ』
P『やよいちゃん』
やよい『あっ、Pさん…///』
P『メリークリスマス』
やよい『あ、うっう…』
やよい『メ、メリークリスマース…///』モジモジ…
美希『やよい、お鍋持ってモジモジしてたら危ないよ!』
やよい『は、はわっ!?す、すいませんっ!』ペコ…
美希『お辞儀しようとしなくても大丈夫だから!』
P『あはは…』
x‐==‐- . _
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>-ヽ、_ ,.ィ:.> .
/:.:.:.:.:.:.::.:_;,.≠:.'':.“¨“:.'':.:.=‐ ._ _,,.:才:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`-―
,,r≠:.:.:.:, イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:..、+、:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
,イ:.:.:.:.:.;,イ:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:マヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
{:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.,イ:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:マヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
l:.:.:.;イ:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.マ} ̄`:.:、‐:.、:.:.:.:
x=\ _ ,!:/:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./⌒:./:.:.:.:.:.:.:.:.:/´ ̄`:.ト、|:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.マヽ:.:.:.:\:.:.:.:..
. {. X .ヽ. /:,':.:.:.:.:.:.:.:.:.;':.:"_,,. -、L. - =、:/L:.:_:.:.:.:.:.:,'ヽ:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.';.:.:.マ}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
〉 、 \ヽ=x 〈:.;':.:.:.:.:._」 -'''7´ _,..、 ,二ニ‐_"L:,_:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::';:.:.:マ〉:.:.:.:.:.:.:.:.
. ! ゙ヽ、ノ、.\} lヽ Vィ:''´,':.:.:.:.:.:.: / ,..ヽ '"xュ、 ゙ヽ `'、!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:./:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.
/''ト 、 )、 \.}. 〈:.:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:!,' i人! i::l!::ヘ ヘ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.}:':.リ:.:.:.:.:.:.:.:.:.
‘、 `¨).\\\-、:,':.:.:.:.:.:.:.:.:!.! {:Yリ |ノマ:::} } |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.!:./}:.:.:.:.:.:.:.:.:.
!、 _) .ヾ,\\ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.. V_' !:Ycノ ! .,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:l:.':.:ハ:.:.:.:.:.:.:.:.
. //`¨彡',//,' . . . .゙.┘}:.:.:.:.:.:.:,' ~ `¨´ .,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.l:/:.:.';.:.:.:.:.:.:.:
. ゝ'' ´>": :,',' . . . . . . . ,'l:.:.:.:.:.:.: //// ///////// . ,':,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,':.:,':.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;ィ
. }~´: : : : :l.: . . . . . . ..,'l:l!:.:.:.:.:.:. ,ィ―- 、 /////// ,':/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:,':.:.:!、:.:.:.:.:.:/:.:
/: : : : : : :.{: . . . . . . ..!. ll.';.:.:.:.:.:.:.i、 !: : : : : : : ヽ. .〃:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./:.:.:,」:.:. ̄´:.:.:.:.:.
'、: : : : : : ',', . . . . . . l. l! ∨:.:.:.:.! ヽ ヽ : : : : : : :}. '/:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:./:〃イ >:.:.:.:.:.:.:¬´
. ヽ: : : : : :.',', . . . . ..ノ. ゙ ∨:.:.:|. > 、¨ ¬、_) . 7:.:.:.:.:.::.:.//=-' \:.:_;,r‐'´
| : : : : : : ゙ー-=‐''゙ ∨:| _,,.-―'~゙ー''Tノ ,イ:.:.:.:.:.>'‐''" そ
| : : : : : : : : : : ∧ ヽ!イ : : : : : : : : }.ヘ ∠ - ''ヽ._
| : : : : : : : : : : :.∧、 ., イ´: : : : ,: : : :,. イ .ヘ.ヘ _,,...≠_ム、
. l : : : : : : : : : : : : ヘ:ヽィ": : : : : : :,:,.才´ ゙ー ニニ¨-‐'゙了´: : : :`i
l : : : : : : : : : : : : :.l :.`: : : : : : : :/ | : : : : : :ヘ
やよい『わぁー…』
美希『やよい、よだれ出てるよ』
やよい『は、はわっ!?』
長介『うわっ!?この肉、マジでうめぇ!』モグモグ…!
かすみ『このお肉、高かったんじゃ…?』
美希『気にしないで食べて』
P『こうやってパーティに参加させて貰ってることを考えたら安いもんだから』
やよい『このお肉のせいで、お鍋の仕度しながら震えちゃいましたよう…』
美希『ほら、やよいも食べてっ!』
美希『ふーふー……はい、あーん』スッ…
やよい『えっ?』
やよい『あ、あー…?』アー…
やよい『んぐっ…んぐんぐ…』モグモグ…
やよい『お…』
やよい『おいしいっ〜!!』
美希『でしょでしょ?まだまだたくさんあるよ☆』
P『長介くん!この肉は俺のだ!』グググ…!
長介『いくらお兄さんでも、これは譲れないです!』グググ…!
かすみ『お行儀わるーい!』
美希『あはっ☆』
やよい『えへへ♪』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やよい『今日はホントにごちそうさまでしたっ!』
やよい『えっと、お見送り…』
美希『大丈夫。一応この人いるし』
P『ていうか、星井さんなら何かあってもなんとかしそうだし』
やよい『で、でも…』
美希『…やよいのその気持ちだけでお腹いっぱいだよ!』
美希『今日はありがとね☆』
P『楽しかったよ、やよいちゃん』
P『来年もよろしくね』
やよい『あっ…』
やよい『はいっ!今年もお世話になりましたっ!!』
やよい『来年もよろしくおねがいしまーすっ!!』ペコッ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
美希『ねぇ、プロデューサーくん?』
P『ん?』
美希『ホンネで言うと、やよいのことはどう思ってるの?』
P『そうだな……今日のことでもう家族みたいな存在にはなったかな』
美希『ミキもそうかな』
P『それがどうかしたか?』
美希『…ミキ達の存在が、やよいを笑顔にするんだったら…』
美希『少なくともミキはずっとやよいの傍にいたいなって思ってね』
美希『プロデューサーくんはどう?』
P『…そうだな』
P『俺は…』
P『(こうして2年目のクリスマスの夜は更けていった)』
【兄弟に背中押された】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
P『さて、年賀状は来てるかな?』
P『おおっ』
P『今年もやよいちゃんから年賀状が届いたぞ!』
ピンポーン!
P『ん?誰だ?』
ガチャ…
やよい『新年!あけましておめでとうございまーす!』
P『やよいちゃん!?』
やよい『あの!新年のご挨拶にきました!』
やよい『なので、良かったらその〜…』モジモジ…
やよい『ご一緒に初詣はいかがですか!?』
P『あ、あぁ…うん…』
P『行こうか…』
やよい『ホントですかぁ!?やったぁ♪』
P『(やよいちゃんが来てくれるなんて夢にも思わなかったよ)』
【お嫁さん…ですか?】
P『おせちはもう食べた?』
やよい『あっ、はい!』
やよい『って言っても、私の手作りなんですけどね…えへへっ…♪』
P『えっ?おせちも作れるんだ、やよいちゃんって』
やよい『あっ、でもでも…そんな大したものじゃあ…』
P『凄いなぁ。やよいちゃんは将来、良いお嫁さんになれるよ』
やよい『えっ…』
やよい『…良い、お嫁さん…?』カァァッ…
P『ん?』
P『あ…』
やよい『…///』モジモジ…
P『お、お参り行こうか!?』
やよい『はい…』
やよい『あ・な・た……えへへー///』
P『(…かわいいなぁ)』
P『(今年も1年、頑張るぞ!)』
【もしかしなくても、そうです!】
P『今日はバレンタインだ!』
美希『いたの』
P『あっ、星井さん』
美希『ミキはあげないけど外』
P『えっ?』
美希『じゃあね…あふぅ…』
P『(外って…まさか…)』
やよい『……』チョコン…
P『やよいちゃん!』
やよい『あっ!ぷ、プロさんっ…///』
P『もしかして…』
やよい『もしかして、です…///』
やよい『頑張って作ったので食べてくださーいっ!』ダッ…
P『あっ!?…行ってしまった…』
【ときメモ主人公の必殺技。誕生日スルー】
P『さて、ホワイトデーもやよいちゃんに返して…』
P『これで心おきなく3年生に…』
美希『ねぇ、プロデューサーくん?』
P『ん?どうした?』
美希『やよいって「やよい」だから、きっと3月生まれだよね?』
美希『誕生日、もう過ぎちゃったかな?』
P『……』
P『…いや!まだ間に合う!』
美希『あっ!じゃあじゃあ…!』ワクワク…
P『学校サボって、やよいちゃんの誕生日プレゼント買いに行くぞー!』
美希『おー!』
P『(危ない…忘れてた…)』
【最高のお友達】
P『ふぅ…』
P『(星井さんと一緒にやよいちゃんに誕生日プレゼントを贈ってあげたけど…)』
―――――――
――――――
――――
やよい『う、うあああぁぁぁん…!!』
美希『えっ!?ど、どしたの?』
P『もしかしてプレゼント…気に入らなかった…?』
やよい『…っ!!』フルフル…
美希『じゃあ、どうして泣いてるの?』
やよい『だっでぇっ…!』
___ _
__ _,rァ': ´: : : : : : : : ”¨:丶、_ __,,.. ..,,_
/: : :_rク′: : : : : : : : : : : : : : : : : :\L,_: : : :\
/: : : :rク′: /:_ : : : : : : : : : : : : : : : : : \L, : : : :\
/: : : j7′ : // : : : : : : : : : : : : : : \: : : : :V: : : : : : :.
: : : : /: : : : /′: : : :/; : : : : : : : : : : : : : :, : : : :'v: : : : : :}
{: : : :/: : /: /: : : : ; :/ ′: : : : : : : \: : : : ′: : : ; : : : : :,
\/: : /: /: : : : /:/: :| : : : : : | i : : : : : : : : i: : : : : : : : /
j): / : ' : : : :/:/:! : | : : : : : |_i: : : : }: : : :.|i: : : :!: : :/
,灯 j: : l: : : :/_」斗:' |: : : : : :厂\___}: : : :.|i : : :|: : {
_,//: | i| :i:l:i: : :|∧:/__;八: : : :/ j/‐-} |i: : : :.|i : : |: : : :\
〈: : | i| :i:l:|: : :|i_,」L./ ^⌒ ァ=‐-ミ|i : : :亥 : 八: : : : : ;
_,.≧.,i|_:i:l:|: : :|{f^⌒tぅ 〃 とつ: : :| }/): : : : : /
( ( (丶_〉从: :とう.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i: : : jイ \:} ; /
〈\\\`¨” ̄ \ ; 八: : :爪 V/
{\ ____ ト, ⊂-‐ ⊃ /小: : ;少 ′
;: :厂/ (__}_ / {(≧: .,__ ,. <ニニ}: :/′ |、
ノノ {__ }_ __//\\ニニニニ/,′/ |\:.__,
 ̄ ! {^ ー ' ノ ) ”¨ニ¨” /: : { |
:, \___ イ /l , //jノ |
| 、 `汽/, | {__ // / { , / ,
| \ __/ | j⌒い,} / } / / ,:′
| | | {(ノヘ }′/ /{
やよい『お二人がらっ…お誕生日プレゼントを貰えるだなんて…』
やよい『わだし…すっごい、だいじに思われるなぁって…』グスグス…
やよい『わぁぁぁぁぁんっ…』
美希『……』
美希『なんだか、こっちが泣けてくるの…』グスッ…
P『(星井さんとやよいちゃんはもうすっかり親友同士だな)』
【ずっと一緒にいられたら】
P『さて、やよいちゃんの誕生日を祝ってたら春休みが終わったぞ!』
P『ついに最上級生か…』
小鳥『ええ。最後の1年よ』
P『小鳥先生…』
小鳥『女の子の交友関係は把握してる?』
小鳥『いつまでもみんな仲良しだと良いわね♪』
小鳥『というわけで、今年も私が担任です!』
小鳥『最後まで面倒見てあげるからよろしくね!』
【まるで成長していない】
P『さて担任は変わらずともクラスは変わった…』
P『誰か知っている子は…』
P『あっ…』
P『星井さん!』
美希『プロデューサーくん!』
美希『サボる?ねぇ、サボる?』ワクワク…
P『よしっ!行くか!』
美希『おー!』
小鳥『お願いだから始業式ぐらい最後まで学校いてよー!!』
P&美希『わっ!?』
【となりのねこの主題歌】
P『朝のジョギングも久々だなー』エッホ…!
?『あーるこー♪あーるこー♪わたしはげんきー♪』
P『(おや?どこからともなく、甘ったるい歌声が…)』
P『って、この声…』
,.、,...、
__ ,=.、 /:.:':.;ノ'´:,`:.ヽ
,.ィ':.:´:.',:.:.:` ̄`ャ/:.:.:.:.:.:.:.、::..
/:.:./:.:;:.:.:i.:.:.:.i:.:.:.{:.:.;.:.:.:.:.!.:.:.i.:.:.:`ヽ
ヘ:rヘ;/.乂!:.:.:.:i:.:.:.:Y:.:.:.:.:.j:.:.:':.:.:.:.:.:.:.〉
/:i _ };.:.:.:.!:.:.:.:` ̄ソ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:)
,' ノ `ヽ .!,':.:.:.:!、.:.:.:.:(:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;ノ
.':i , -、 j:.:.:.:.:iノ.:.:.:.:.:ノヽ:.:.:.:..:<
!:.ヽゞ.ノ ./ィ:.:.:.:.!:.:.:/j:.:.:f´:.:.:.:.:.:iリ
'、:.ゝ-‐ / !:.:/リ,j_)、(/{:'Y(:.:/):ノ
∨! ._/_)、!/-!´ `ヽ` ゞ
__ _ >'リ´ ! ,::.i' > '´ ̄-ァ、
__, ァ-‐-f´  ̄ :..、 , -〃!,__>〃 / `ー、
三三、 ̄ .j ! ` ー-// ii // ,' ,...:´:'ヽ-- 、
. `彡'´7_ノ´`ー‐人____...::::::j:;'. lj // / ,.::': ´ `ー- __
 ̄.}i 〃 ( .:' )- 、
}i ,',' .. ,.:ィ-───---==-- ___/ /ー--==、
∨'r-'_ヽ `:::´ i `ー- '`ヽ ュ_. 三'
,'___f´ijヾ:.. | ヾ,  ̄
,′ !¨フノ', |
,′ `¨ .', !
{_,.-==-=----`- 、 .}
j´ ヾ/
;' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽノ
,' _ ,イ
i' jヽ!_,) / .',
,' ゙くi,.r' ',
,' ∧
/`ー---===二二二 .',
/ , '´ ̄ ̄ヽ  ̄ ̄`.{
'′ ./ ∧ ∨
,.′ / ∧ ゛、
, ' ., ' ゛、. ヽ
/ .∧ ヽ ∨
__ .j < ̄ `< ̄ `ヽ 丶 ',_
´  ̄ ̄ ̄ `ー- ・ `ー-ャ, ∧ /´ ∨
. , ´ , ) ',´ ∨
. ,、_ _, ′ `ゝ、 ーt-y' ∧ ',
..乂  ̄ ̄ ` 、 , /´ /. \ `}
,ゝ j! ) ,.、_/ ` ´ l ノへ
.. `ヾ,___>'弋.. /__. , ´¨ 〈../ ,.イ
. ´>--ァ 〆´ { ./ ノj〈_/ )
i ._..,ィ´`¨´/ r、彡' /ノ
} ̄イ / {_」______ノ ̄
やよい『あるくのーだいすきー♪』
P『…やよいちゃん』
P『って、あれ?やよいちゃん、犬飼ってたっけ?』
響『おっ、デューサーじゃないか!』
P『おお、響』
響『ジョギングか?良かったらこれから一緒にいぬ美の散歩でもどうかな?』
響『デューサーの知らない子も一緒だけど…』
P『あぁ、そういうこと』
響『ん?』
P『(あとで聞いた話だと、響とやよいちゃんはやよいちゃんがいぬ美に構ったのをキッカケに最近交流が出来たらしい)』
P『(意外な交友関係を知れたな)』
【事前に言っておけばサボリじゃない】
P『さぁ、学生生活最後の体育祭だ!』
P『…不思議だ』
P『これだけ意気込んでもサボろうって選択肢も浮かんでくる…』
美希『でも、去年学んだよね』
P『あぁ、サボるなんて言語道断だ』
小鳥『あなた達…』ジーン…
美希『眠たいから早退するの』
P『頭痛が痛いので帰ります』
P&美希『じゃあ、行こうか?』
やよい『お二人とも大丈夫ですかー…?』
小鳥『……』
小鳥『ええっ!?ちょっとぉ!?』
P『(こうして学生生活最後の体育祭は幕を閉じた…)』
【そろそろ怒るわよ?】
小鳥『はいはーい!期末テストの結果発表ー!』
P『おおっ…!』
P『無駄に家庭科のテストが満点だ!』
小鳥『やるわねー♪』
小鳥『担任名利に尽きるわ♪』
P『ありがとうございます!』
小鳥『美希ちゃん、漢字書き問題「合挽き肉」だけ正解って…』
美希『やよいの影響なの!』
小鳥『わかってるわね?補習よ?』
美希『や!』
小鳥『いや、やじゃなくて本当に卒業出来なくなるわよ』
P『(小鳥先生、声と目が本気だ…)』
【ミキは女の子だから無理なのに!】
P『(とある夏の日、俺と星井さんはやよいちゃんの家へと遊びに来ていた)』
美希『へぇーお家でお野菜育ててるんだぁ』
やよい『はいっ!この時期は、もやしそーめんとかおすすめですよ!』
やよい『今からお二人の分のお昼ご飯も作っちゃいますね!』トテテ…
美希『…お嫁さんにほしい』
P『奇遇だな。俺もだ』
美希『ずるいっ!』
P『なにが!?』
【近所の大学でも探して入学してね♪】
P『今日から新学期だ!』
小鳥『はいはーい。進路相談の時間よー』
P『あっ、はい』
小鳥『まぁ、そんなのどうだっていいわね』
P『!?』
小鳥『あなたの成績なら行くアテはありますし』
P『そ、そんなアバウトな…』
小鳥『それよりも大切なのは女の子との関係でしょ?』
小鳥『良い?今から言うことは大切なことだから、ちゃんと良く聞くのよ?』
小鳥『美希ちゃんはあなたとやよいちゃんのことを応援してくれているわ』
小鳥『ここで重要なこと!』
小鳥『文化祭やクリスマスはやよいちゃんと二人きりで過ごすのよ!』
小鳥『美希ちゃんなら理解してくれるから大丈夫!』
小鳥『これを守らないと、やよいちゃんは告白してくれないから気をつけるのよ?』
小鳥『はい!進路相談は終わりですっ!』
【もう手段は選ばない】
P『さて10月だ!』
小鳥『はい!みんな、おはようございまーす♪』
小鳥『今日はあなた達に大切なお知らせ!』
小鳥『今年の文化祭はクラスで出し物をすることに決定しました!』
P『また唐突な』
小鳥『ていうわけで、みんな意見をちょーだいな!』
P『(ふむ…)』
P『(出し物か…)』
美希『…zzz』
小鳥『…じゃあ、仮装行列をすることに決定!』
小鳥『みんなで頑張りましょうね!』
美希『…あふぅ。どーなったの…?』ゴシゴシ…
P『仮装行列だよ』
美希『ぎょーれつ…?なんだかめんどくさそう…』
美希『ねぇ…?サボって、やよいと一緒に文化祭見て回ろうよ…あふぅ…』
P『…あっ、ごめん。俺、文化祭はやよいちゃんと二人で…』
美希『えっ?』
美希『…へぇー。プロデューサーくんも意外と積極的なんだね』
美希『そういうことならミキは邪魔しないの!』
美希『1人でサボって応援してるね!』
小鳥『美希ちゃんはサボったら留年よ』
美希『あんまりなの!?』
P『(あとでやよいちゃんを誘っておかないとな…)』
【いや、かわいいけどさ】
P『今日は文化祭だ!』
P『…いや、しかし』
P『やよいちゃん、その格好…どうしたの?』
やよい『う?』
,、
. /:::::ヽ ,...‐.、
. /::::::::::::::ヘ _ /:::::::::∧
/::::::::::::/:::::::::ヘ:`ヽ ̄:::V^ヽ... /::i::::::::::::::::}
. /::::::::::::::|::::::::::::::!,..-〜^>:::┴- 、/:::/:::::::::::::::/
/:::::::::::::::リ¨\:::ノ:´:::::::::::::::::::::::::::::::/:::i::::::::::::::::/:::ヽ
/:::::::::::::/ ./:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::ヽ!:::::::::::::::i\:::::::\
. |:::::::::/ ,:':::::::::::::::/i:::::::::i::::::::::::::::::::|::::|:::::::::::::/、:::ヽ::::::::ハ
. {:::/ 〃::::::/::::/ .{::::::/|:::: i:::::: i::::|::::|::::::::::/ ):::\:::::/
V /:L::|_::i⌒ー-' L:::ト、:: i::::|::::::.|: : ::/ /:::::::::::::/
/:::::::::::/}::圷ミ _  ̄}:/:::::.:|::::::/ 乂::::::::::::\
/1:::::::::/く:::}.Vソ 圷ミx /:::::::: |// >x::::::::}
|:::::::/. `{" ′ Vン/::::::::::/ レ' r':::r―'
|:{::::{ 人 、_, /::::::::::/イ ソ
|八:| > イ:/::::::/{
/´  ̄` ̄ ヽ
/ '. \
/{ / }
,/! ! / / , !
r'::::::::ヽ、i レ' /´ ,'
/::::::::::::::::.! / / !
!::::::::::::::::::l i:.ー/ l
,':::::::::::::::::::l ;.:::/.| .!
. /:::::::::::::::::::::| レ' .! |
i:::::::::::::::::::::::| { .! .`、
|:::::::::::::::::::::::! {イ ! }
!::::::::::::::::::::::,' |、 '. !
;::::::::::::::::::::::.; |:\ : |
i:::::::::::::::::::::::l |::::::\ ! l
|::::::::::::::::::::::| |::::::::::::\ !
,':::::::::::::::::::::::! l::,r' ⌒ゝ、::、 |
i:::::キ::::::::::::::::! !:::f }::::`、
!::::::キ::::::::::::::! ;:::::ゝ,_,、 ノ:::::::::V
l::::::/\:::::::::| :::::::::::::::::::::::::::::::::::
!:::/ \::! .;:::::::::::::.,':::::::::::::::::::.!
|/ `; ,':::::::::::,.':::::::::::::::::::::ノ
/ ,ノ ;:::::::::,:',:ヽ、,.:_,.:イ
/ _,. イ ` !,.イ´/¨ ,'
,' /´ ノ / ,'
i / ,〉 , /´ ,' /
| ヽ/ / / / / /
やよい『え、えっと…仮装をするって聞いたんで…』
P『いや、仮装するのは俺達だけで良いんだよ…』
やよい『はわっ!?そうだったんですかぁ!?』
P『…やよいちゃんも一緒に行列にまざる?可愛いし』
やよい『え、え…』
やよい『……』
やよい『は…恥ずかしいから無理かなーって…』
P『(まぁ、俺以外に見せたくないって気持ちもあるな)』
P『(こうして今年最後の文化祭は幕を閉じた…)』
【なによー…ばか…】
P『さて、もうじきクリスマスだ!』
伊織『そうね』
P『……』
伊織『……』
P『誰!?』
伊織『はぁっ!?』
P『おお…いおりんか…』
P『久々だな…』
伊織『なによ、その呼び方…』
P『えっ?ていうか、どうしたの?』
伊織『いや、どうしたもこうしたも…』
伊織『今年はパーティ来るのかしらって思って…』
伊織『去年はアンタもあのバカもホントに来なかったし…』
P『あぁ、その件はすまなかった…』
伊織『全く…』
伊織『で、どうなの?ちゃんと来るならチケットあげるけど…?』
P『うーん…』
P『……』
P『…なぁ、いおりん?』
伊織『いおりん言わないの』
伊織『なによ?』
P『お前から貰ったクリスマスチケットって765学園以外の子でも入れるか?』
伊織『まぁ、ちゃんとチケット持ってれば…』
P『2枚買った!』
伊織『……』
伊織『えっ!?なに!?アンタ、もしかしてそういう子がいるの!?』
P『誘えるかはわからない!』
P『でも3年間、お疲れ様の意味も込めて2枚欲しいんだ!!』
伊織『……』
伊織『…まぁ、せいぜい頑張んなさいよ?』スッ…
P『おお、ありがとう!いおりん!』
伊織『全く…じゃあね?』ザッ…
伊織『……』
伊織『(…そういう子がいるのかぁ)』
美希『デコちゃんにはミキがいるよ!』ガバッ!
伊織『きゃっ!?』
【今年は二人が良いかなーって…】
P『クリスマスまであと少し…』
P『よし……やよいちゃんに電話を…!』
trrrrrrrr…
P『おや?電話がかかってくるなんて珍しい…』
P『もしもし?』
やよい『あのー…プロさんのお宅でよろしかったでしょうかー…?』
P『やよいちゃん?』
やよい『あっ、プロさんですか!?』
P『あぁ、うん。俺』
P『どうしたの?』
やよい『あっ…えっと…』
やよい『そ、その…』
やよい『ううー……』
P『……』
P『…やよいちゃん』
やよい『は、はいっ!?ごめんな…』
P『俺もやよいちゃんに用事があってさ』
P『聞いて貰えるかな?』
やよい『えっ…?』
やよい『は、はい…?』
P『クリスマス…二人きりで会える時間って作ってもらえないかな?』
やよい『……』
やよい『ふえぇっ!?』
P『ダメかな?』
やよい『い、いえ!?そんなことないですっ!』
やよい『むしろ私から…その…』
P『えっ?』
やよい『あぁっ!?そ、そのっ!?ち、違うんですっ!?』
P『…当日はショッピング街で待ち合わせでどうかな?』
やよい『えっ?』
やよい『は、はいっ…!』
やよい『……楽しみにしてますからねっ…?』
P『うん』
P『(やよいちゃんから誘ってくれようとしたのか。感激だな)』
【甘えたい。甘えても良いの?】
P『さてと…やよいちゃんは…』
やよい『プロさんっ!』
P『やよいちゃん』
やよい『えへへっ……来ちゃいましたよ?』
P『うん、ありがとう。嬉しいよ』
やよい『…私もですっ♪』
P『それじゃあ、早速だけどそこのブティックで着替えて貰っても良いかな?』
やよい『えっ?着替え…?』
P『うん。パーティ用の衣装にね』
,∠二ニヽ
/ \
__/´ ̄_`ヽ /_,. - ‐ ‐ - .._\ /´ ̄`ヽ__
__厂 ,:'゙´ `':,ァ'"´ `゙' ,y'"´`゙' ,'´ `ヽ._
/´/´ ̄` ';. ! ,. - ‐- -‐ - .._ ; ; /´ ̄丶`ヽ
l/ _ゞ._ _,/''"´,. -─ - - ─- .._゙ヾ:,._ _.,.,'_ }
| /´,:'´ `;′/ \V´ `゙':,⌒ヽ ,ノ
j' / :, ,/ ´ ヾ:, ,ゝ、 ! {
{ {⌒ヽ_〃 , / 、 j> ─' ,ノ }
\ ,ゝ `\ / '// l !| ヽ / `\/
Y´ o ヽ‐ヽ // l | l l l\ _/ o }
/ ー(_, o _丿/ | l | l 、 | ヽヽ(__ o _)‐' ヽ
/ /'´,二._`l L.l│/´,二_`ヽ}ヘ \
/ /ハ〈 {しj}` ´{しリ 〉 ハ j\_ ヽ
/ ノ__ l ` ´ `´ / /r─'´ 丶
/ _,八 、 ,. イ へ、 \
. / / ヽ \ r──, / // / \ ヽ
/ / \ヘヽ 丶 ` ー _ ∠._ 〃 / `ヽ 〈
_ノ ´/ ヽゝイ  ̄ `{_i _トく_ { \
/ /─r─一く _」,」 |_!_j,」  ̄ >へ,ヘ ヽ
〈 / 、 \ l_|_| l_l _」 / / ヽ ノ
. \ / \ ,ハ !_l」 |」 _| / / j /
/ \ / _,ゝ ハ j 」}_ ,!」_j_ j' /‐- _ { _ ´\
{ ` .._ ノ-‐  ̄ `ヽ ,ゝ'"´ `゙' ー ‐ '"´ `゙'i  ̄ゝ.._ -‐ ´ ノ
やよい『ど、どうでしょうかー…?』バッ…
P『うん、似合ってるよ』
やよい『えっと、これって…』
P『あぁ、俺からのクリスマスプレゼント』
やよい『ええーっ!?でもでも、これ高いんじゃあ…!?』
P『大丈夫、この日の為にお金も貯めてたし』
やよい『で、でもぉ…』
P『…可愛いよ、やよい』
やよい『…えっ!?』
やよい『い、今…?』
P『多分、今日だって家族のみんなに行っても良いか聞いてから来たんでしょ?』
やよい『え…?は、はい…』
P『でも、聞かなくても大丈夫だったと思うよ』
P『「行ってくるね」の一言できっとみんなは笑顔で送り出してくれたと思う』
P『いつも頑張ってくれている大好きなお姉ちゃんがそう言ってるんだから』
やよい『えっと…?』
P『たまには甘えて、わがままになったって良いんだよ』
P『俺は全部、受け止めるからさ』
やよい『プロさん…』
P『だからその服を着て今からパーティに行こう。……やよい!』スッ…
やよい『…!!』
やよい『…うん』
やよい『……うんっ!!行こう、デューサーくんっ!』ギュッ…!
やよい『今日はずーっと一緒だよっ!!』
P『(こうして学園生活クリスマス最後の夜は更けていった…)』
【あなたも家族】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
P『今年もやよいから年賀状が来てるな』
P『……』
ピンポーン!
P『はーい?』
ガチャ…
やよい『新年あけましておめでとうございますっ!』
P『やよい』
やよい『…えへへ』
やよい『ねぇ、良かったら私の家でみんなでおせち食べよ…?』
P『えっ…?』
P『良いのか?』
やよい『もっちろん!』
やよい『デューサーくん、来たらみんな喜ぶもんっ!』
P『やよいも喜んでくれるか?』
やよい『えっ?』
やよい『う、うん…』
やよい『喜ぶよ…?』モジモジ…
P『じゃあ行こうかな?』
やよい『えー?なに、それー?』
P『あはは』
―――そして、時は流れ
P『3月1日…卒業式…』
P『今日、最後の制服…』
P『この道を歩くのも最後になるんだな…』
P『……』
P『…行こう』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『(卒業式も終わっちゃったな…)』
P『(さて、帰ろうかな…)』
P『……』
P『(…あれ!?)』
P『(そういや今日、星井さん見てないぞ!?)』
美希『あっ、良かった!まだいた!』
P『わっ!?』
P『星井さん!?』
美希『良かったぁ、間に合って』
P『いや…卒業式終わっちゃったよ…?』
美希『そんなことはどうでも良いの』
P『ええっ!?』
美希『伝説の木の下、行ってあげて』
P『えっ?』
美希『やよいが待ってるよ』
P『やよいが…?』
美希『うん』
P『…ありがとう。行ってくる!』ダッ…!
美希『……』
美希『とまぁ、ミキの遅刻の理由はこんなカンジ』
美希『別に後悔はしてないから好きにして良いよ?』
小鳥『全く…あなたは最後まで…』
小鳥『学生としてはとても褒められたものじゃないわ』
小鳥『でも……友達を思いやる心は満点そのもの!』
小鳥『卒業証書、渡してあげるからきなさいな♪』
美希『ホントに!?やったー♪』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やよい『あっ…デューサーくん…』
P『やよい』
やよい『えへへっ…卒業おめでとうっ!!』
P『うん、ありがとう』
やよい『うん…おめでとう…』
やよい『……』
P『…やよい?』
やよい『……やだ、どこにも行かないで』
P『えっ!?』
やよい『私、デューサーくんがいなくなったやだ…』
P『ど、どうしたんだ?俺は別にどこにも行かないぞ?』
P『卒業してもこの街にいるし…』
やよい『違うの!そうじゃないの!』
やよい『デューサーくんや美希さんが卒業して、この街にいたとしても…』
やよい『私達の思い出は15歳からの思い出…』
やよい『デューサー君たちが高校生の時に出来た思い出…』
やよい『そして今日、765学園を卒業するんだってことを聞いたら、なんだか私だけ取り残されちゃう…』
やよい『そんな気がして…』
P『……』
P『そんなことないよ…卒業したって…』
やよい『うん…二人がそう言ってくれるのはわかるよ…』
やよい『だって二人とも優しいんだもんっ…』
やよい『いつもこんな私に優しくしてくれた…』
やよい『今日だって美希さんは私の為にお迎えに来てくれた…』
やよい『ホントにいなくなっちゃう前に、自分の気持ちを全部伝えなきゃって言ってくれて…』
やよい『いつもいつも…幸せを貰ってばかりで…』
やよい『私…』グスッ…
P『やよい…』
やよい『こんな私と仲良くしてくれた…』
やよい『高校にも通ってない私をイヤにならないで一緒にいてくれた…』
やよい『まるでね…?高校生になった気分だったんだよっ…?』
やよい『あなたと出会ってからの3年間…ホントに楽しかった…』
やよい『これからも一緒にいられたらどんなに楽しいのかな…?』
やよい『きっときっと、今まで以上に楽しくなるって思う…』
やよい『嬉しくなるって思う…』
やよい『そんな時間をいつまでも過ごしたい、感じたいっ!』
やよい『だから、あなたをどこにも行かせないために思いっきりわがまま言っちゃうのっ!!』
やよい『私、あなたのことが好きですっ!』
やよい『ずーっと前から好きでした!!』
やよい『これからもずーっと一緒にいてくださいっ!!!』
P『…!!』
P『やよい…俺はやよいに幸せをあげてばっかりいたわけじゃないよ』
やよい『えっ?』
P『優しいやよいがいるから俺もやよいに優しく出来た』
P『そんなやよいと一緒にいることが俺にとっての幸せだった』
P『いつも幸せを貰っていたのは俺だってそうだったんだ』
やよい『あ…』
P『俺も…俺もやよいのことが好きだよ』
やよい『…!』
P『どこにも行かないから、ずっと傍にいるよ』
やよい『うん…うんっ…!どこにも行ったりしないで…!』グスッ…
やよい『ずっと私の傍にいて…お願いっ…!』
リンゴーン!リンゴーン!
P『伝説の鐘…』
やよい『はわっ?私、この学校の生徒じゃー…』
P『良いんじゃないかな?何度か遊びに来てたし、伝説のご利益を受けてもおかしくはないよ?』
やよい『そうかなー…?』
P『そうそう』
やよい『…そっかぁ!』
やよい『うっうー!ありがとう、デューサーくん!!』
やよい『ねぇ…デューサーくん?』
P『うん?』
―――私ね、さいっこーに幸せだよっ!
―――これからも…ううん…
―――あなたがいれば、ずっとずーっと!!
/ : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::x=-- 、: :', ',: : : : : :',: :/: :/: : : : : : : :
/ : : : : : : : : : :/: : : /: ://: : //: :/: : : : / .γγ::::::ミリヘ .|: :i: : : : : :|: :/,, i|: : //: :
/ : : : : : : : : // / /// i /i // /(/ ! .マ》::V彡ミiヾ: |: : : : : :|: :// | |/ /: : : :
/ : : : : : : : :// / i i |/ |_ | し" V::::::::::: ノ |: :|: :i: : : :.|/ / /ノ \: : : END
: : : : : : : : : : : : : ::|/| /| | ||/i x=ュ ゝ- " .|: :|: :|!: : : |/ ヘ彡ヽ ヽ: :
: : : : : : : : : ::::::::::ヾ| ∧.',| .|.,' :::::ミ,, / ./ / |: : : | ⌒i | / ヘ ',: :
:::::\::: : : :::::::::::::::::::::ヽ|ヽ ヾ.|( マ彡》! / .ィ /: :|: : : | ノ.ノ" ',
::::::::::::::::_ :::::::::::::::::::::::::::::ノ ヽ. ', ヾ:ゝ '、:: /: :/|/: : |: : : |-‐" _ ゞ
:::::::::ヽ ヽ ` 、::::::::::::::::/ ', `" _.....‐=ヽ _ノ / i: : ::/: : : | _,,.-‐": : : : :
::::::::::::| .i ` ‐-" ', ィ:::::::::::::::::::::::| `" ./: : /: : : :〈: : : : : : :
::::::::::::::::| .| λ 丶::::::::::::::::::::| /: : /: : : : / ',: : : : :
:::::::_ノ-‐" __ .\ \:::::::::::::ノ ./: : :/: : : ::/ ',: : : :
:::::::ゝ_ /: : : : : : : :\- v-、 \  ̄ /: /: : : : / i: : : :
:::::::/ /: : : : : : : : : : : : : :,: :: ヽ. 丶、 / _//: : : :/ _-‐: : : : :
`"〈:::::〈 /: : : : : : : : : : : : : : :i|: ト-\ ` 、__ - ̄ /: : /: :ヽ,/: : : : : : : :
ヘ' i: : : : : : : : : : : : : : :/|: :i ', ヽ-‐‐" /: //: : : : : : : : : : : : : :
|: : : : : : : : : : : : : ::/ .|: :', ヽ /:/ |: : : : :/ヽ: : : : : : : : : : : :
|: : : : : : : : : : : : : / |: : ', ヘ  ̄ /ヽヘノ: : : : `- _: : : :/ ̄
やよい編終了です
次回更新時は美希(イベント追加編)を投下予定です
いつも感想ありがとうございます
感想だけでなく、ここはこうして欲しいと意見なども気軽にお待ちしてます
出来る限り参考にします
【突然こくられました】
P『(高校生の赤点はシャレにならんから日々の積み重ねが大切だ)』カリカリカリ…
P『……』
P『って、もうこんな時間か!?』
P『(しまった…普段慣れない図書館で勉強なんかしたもんだから…)』
P『(つい時間を忘れて集中してしまった…)』
P『(流石にそろそろ月が出てもおかしくない時間だ…早く帰ろう…)』
P『って、もう完全に夜じゃねーか!』
P『星もお月さまも綺麗だぞって!』
P『この学校、色々と開放し過ぎだろ!』
?『ええ。屋上も開放されていますよ』
P『屋上かぁ…こんな夜はさぞかし空の眺めが良いだろうなぁ…』
?『ええ。この数億年前から続く煌めき…まこと美しく映ります…』
P『……』
?『……』
P『えっ?』
?『はて?』
P『えっ…えっと…?』
?『……』
P『(な、なんだ…この神秘的な女の子は…)』
?『……』
P『(な、何か話した方が良いか…?)』
P『(え、えっと…)』
P『つ、月が綺麗ですねっ!』
P『(…って、なに言ってんだ俺は!?)』
?『まぁ…///』
?『うふふっ…お上手ですね♪』
P『えっ?』
-― ⌒ ー― - , 、
/ _ _ \
___/ , '´  ̄ ヽ、 _ `i \
イ /´_ -――‐- , \i. | ヽ
l /レ ´ ` 、 ! | '
l / / / `l l ,
! ,/ イ i ! k l l l
! ! ! ! | ! | ! .l l. i ! l
l !/i l ! !l l lヽ ! \、_l l , l
l ! ヽ!、!⌒!ー―宀'  ̄⌒ー' 亅 了 ', l
l \Y升心 升小⌒ハY 、 , l
! ト 弋ツ 弋七' | ', k l
i l::::', , ! ヽ !
' !:::::〉 ` l \ ヽl
/ l:::::/::\ ー- −' /!l \、 ',
/ l/::!::; -',ヽ、 / l l .. /\ \
い l::;/-ニ_ ー -イ l !、.........:i ./:::::::::ヽ ヽ
\ !::`ー- 、' 、 | ,l , ' 〉、:::::i /:::::::::::i:::::', l
ヽ |:::::::::::::::::::\\ | /! l−' ヽ::::l ./::::::::::::::l::::::l:: l
/ ) :::::::::::::;r−'´ヽ l /V l l lノ /l::::::::::::::/:::::::l |
,r ' ´ , イ / ,ノノ ノ l ! / ./ !:::::::::::/:::::::::l l
?『…それでは、あなた様…良い夢を…』スッ…
P『あっ…』
P『一体なんだったんだ…?』
小鳥『あら?貴音ちゃんとお知り合いだったの?』
P『うわっ!?』
小鳥『うわっ!?って失礼ねー!』
P『あっ、小鳥先生…すいません…』
P『それよりも…たかね?』
小鳥『四条貴音ちゃん。1年生よ』
小鳥『神秘的な子よねー』
小鳥『ミステリアスっていうのはああいう子のことを指すのね!』
小鳥『やっぱり女の子は秘密があった方が…燃えちゃう?』
P『四条貴音さん…か…』
P『(また会えるだろうか…?)』
小鳥『もしもーし?無視しないでー?』
【君をもっと知りたくて】
P『俺としたことが、また夜になるまで図書室に籠りっぱなしになってしまった…』
P『ていうか、この図書室は閉館何時だよ!?』
P『…帰ろう』
P『……』
P『(…そういえば)』
P『(前に四条さんと会った時に屋上も開放されてるって…)』
P『……』
P『(行ってみようかな…)』
ガチャ…
P『おお、本当に開放されてる!』
P『うーん!夜風が気持ちいいなぁ』
貴音『ええ。今宵の風は私達を優しく包んでくださいますね』
P『あっ…』
貴音『御機嫌よう。あなた様』
P『四条さん…』
貴音『このような夜に屋上とは如何なされました?』
P『あぁ…いや…』
P『なんかこの前、四条さんと話した時に屋上も開放されてるって話を聞いたの思い出してさ…』
P『なんとなく、つい足を運んだっていうか…』
貴音『うふふ。そうだったのですか』
P『(…上品な子だよなぁ)』
P『そういう四条さんはこんな時間に屋上だなんて、どうしたの?』
貴音『私ですか?』
貴音『そうですね…』
貴音『…月の導きに誘われたと申しましょうか?』
P『えっ?』
貴音『つまり…私もつい足を運んでしまったわけです♪』
P『……』
P『そうだね。今日の月は一段と輝いてるし、その気持ちわかるよ』
貴音『ええ♪』
P『(神秘的で上品で…とっつきにくい子かもしれないって思ってたけど…)』
P『(もしかして、結構お茶目で可愛い子なのかな…?)』
P『…あのさ、四条さん?』
貴音『はい?如何なさいました?』
P『良かったら今度、一緒にどこか遊びに行ったりしない?』
貴音『えっ?』
P『ダメかな?』
貴音『……』
貴音『うふふ。構いませんよ』
P『あっ、ホントに?』
貴音『ええ。あなた様からのお声掛け、心よりお待ちしておりますね?』
P『うん!絶対に誘うよ!』
P『(不思議な導き…とか俺は信じてないけど…)』
P『(それでも彼女と出会い、仲良くなりたいと思う気持ちに俺は…)』
P『(何か運命的なものを感じられずにはいられなかった)』
【あだ名はお姫ちん】
P『さて!体育祭だ!』
P『やっぱり一番の楽しみと言えばフォークダンスだよな!』
P『さて、次の相手は…』
貴音『まぁ、あなた様!』
P『あっ、四条さん』
貴音『この様な余興で、あなた様と巡り合えるとは…』
貴音『これもまた…月の導き…』
P『そう…なのかな?』
P『(ていうか、余興って…)』
貴音『さぁ、お手を…』スッ…
P『あぁ、うん』スッ…
貴音『〜♪』
P『(四条さん、舞踏会のお姫様みたいに優雅だな)』
P『(…そんな彼女を手を取ってるとか…)』
P『(…なんかドキドキしてきた)』
P『(こうして高校生活最初の体育祭は終わりを迎えた…)』
【片仮名言葉は苦手です…】
P『(さて、期末テストなわけだが…)』
P『……』
P『うん。中々良いんじゃないか?』
貴音『あなた様、如何でしたか?』
P『四条さん』
P『まぁ、わりと良かった方かな』
貴音『それは何よりでございます』
P『四条さんはどうだった?』
貴音『その…私はお恥ずかしながら赤点を…』
P『えっ!?意外だな…』
貴音『英語…面妖な文字の羅列に私は成す術も無く…』
P『(あぁ…なんかわかるかも…)』
【君と一緒に見たい】
P『さて、夏と言えば花火大会だろう!』
P『これは女の子との距離を一気に縮めるチャンス!』
P『……』
P『四条さん、来てくれるかな…?』
trrrrrrrr…
ガチャ…
貴音『はい』
P『あっ、プロと申しますが…四条さんの…』
貴音『あなた様?私に何か急用でも?』
P『あっ、四条さん?』
P『突然電話してごめんね』
P『もし良かったらこれから一緒に花火大会に行かない?』
貴音『花火大会…ですか』
貴音『ええ、構いませんよ』
P『本当?じゃあ、河川敷公園で待ち合わせで良いかな?』
貴音『はい。承知いたしました』
P『(よっし!じゃあ河川敷公園に向かうぞ!)』
【理由なんていらない】
P『四条さんはまだ来てないみたいだな…』
貴音『あなた様』
P『あっ、四条さん』
貴音『夜空に浮かぶ大輪を眺める為に集められた人の波…』
貴音『面妖な光景ですね』
P『(あっ、四条さん。浴衣着てる)』
P『四条さん、浴衣姿可愛いね』
貴音『えっ…?あっ…』
貴音『か、可愛い…ですか…?』
P『うん』
貴音『…着てきて良かった』ボソッ…
P『あっ、そろそろ花火が打ち上がるな』
ヒュー…パーン…パーン…
貴音『夜空に浮かぶ大きな大輪…』
貴音『人は何故、あの輝きに心打たれるのでしょう…』
P『理由なんていらないんじゃないかな?』
貴音『えっ?』
P『美しいものを素直に美しいと思えること…』
P『そう思える心だけで俺は充分だと思うな』
貴音『……』
貴音『そうですね』
貴音『あなた様のおっしゃる通りですね…♪』
貴音『今日という、この刻…まこと充実した時間を過ごせました…』
貴音『感謝致します』
P『いやいや、そんな…』
貴音『宜しければ、途中まで帰路をご一緒させていただいても…』
P『うん。帰ろう』
【だって銀髪だし】
P『今日から新学期だ!』
P『もう秋かぁ』
P『芸術の秋…スポーツの秋ともよく言うよな』
P『だが、しかし俺は読書の秋を選ぶぜ!』ペラッ…
P『何々…アイドルマスターシンデレラガールズ大特集?』
P『この蘭子って子、四条さんとは違ったベクトルでミステリアスだな…』
貴音『お呼びですか?』
P『うわっ!?』
貴音『きゃっ…?』
P『し、四条さん…』ドキドキ…
貴音『も、申し訳ありません…』
貴音『驚かす、などということは全くもって…』シュン…
P『(本当、神出鬼没だよなぁ…)』
P『いや、大丈夫。いきなりだったからちょっとびっくりしただけ』
貴音『ですが…』
P『いや、本当気にしないで』
P『四条さんにはそんな憂いに満ちた顔は似合わないよ』
貴音『…!』
貴音『あ、あなた様ったら…♪』
P『……』
P『(流石にゲームの女の子を指さして…)』
P『(四条さんだ!)』
P『(…なんてバレたらシャレにならないよな)』
【もっと君に近づきたくて】
P『そうだな』
P『四条さんとはこの間の花火大会でぐっと距離が縮まったはずだ!』
P『俺はもっと彼女と仲良くなりたい!』
trrrrrrrr…
ガチャ…
貴音『はい』
P『あっ、プロと申しますが…』
貴音『まぁ、あなた様』
貴音『今日は一体どのようなご用でいらっしゃいますか?』
P『えっとさ…』
P『今度の日曜日、中央公園に一緒に行かない?』
貴音『はい。私で宜しければお供させていただきます』
P『じゃあ、今度の日曜日に中央公園の前で待ち合わせで良いかな?』
貴音『はい。承知いたしました』
P『っし!』
【友達?恋人?】
P『さて、中央公園の前にいるわけだが…』
貴音『あなた様』
P『あっ、四条さん』
貴音『お待たせをしてしまい、まこと申し訳ございません…』
P『いや、俺も今来たところだよ』
貴音『ほっ…ならば一安心です』
P『(四条さんは礼儀正しいよなぁ)』
貴音『では、参りましょう?』
貴音『この並木道を歩く男女…恋仲である男女が多いのですね』
P『俺達もそう見えるかな?』
貴音『…うふふっ♪』
貴音『形だけなら、なんとやらというところでしょうか♪』
貴音『私は…構いませんよ?』
P『えっ?』ドキッ…
貴音『うふふっ♪』
P『(これは一本取られたな…)』
貴音『あなた様と過ごす刻の早さの流れは残酷です…』
貴音『その、宜しければ帰路を共に…』
P『うん、一緒に帰ろうか』
貴音『…はいっ♪』
【もぐもぐ】
P『今日は文化祭だ!』
P『誰か誘ってまわりたいところだけど…』
P『あっ…』
P『四条さん!』
貴音『まぁ、あなた様』
貴音『何かご用でしょうか?』
P『良かったら一緒に文化祭を見てまわらない?』
貴音『ええ、もちろん。お供させていただきます』
P『あっ、良かった』
P『それじゃあ、料理部にでも行こうか』
/ / / | | | |
.′.′ .′| i| 、 | | |
{ ; \ |∧ i|、 (\ k | |
ハ i{_j_{,,=ミトヘ.__{廴ー=¬トミk| | �
∨l∧《 ノ^ト ャ_,示うK| | �
| ∧゛弋_y 弋__y �| h |i
| / } , | l } 八
| ″ ´´ | リ \
|/ :{{ ト、__ .小 \
,′八 ′ ` ο .′ 、 ヽ
/ 人: :≧=- 、 イ{ ', }i .
( \ : : : : :ー‐ャ 人 . : リ :
_/)⌒>、 ハ : : : : : / } _,,个ト、. : : :} / : :
// / .ィ�^ , } : : : :_; ∧ ̄ /:::::;ハ: : / / : : :
/ .′ ィ�,' ,'冫} 人 _/ノ_/Vハ /:::/ }ン゙ .′: : :
/{ { {�,' ,'/)ノ / / /:{⌒只⌒}/:::/ / . :i{\: : :
貴音『あななしゃま、ほれはまももひみなうものれす』モグモグ…
P『…四条さん、一度飲みこんでからもう一度喋って貰っても良いかな?』
貴音『……』コクリ…ゴクン…
貴音『あなた様、これはまこと美味なるものです』キリッ
P『四条さん、キリッと言い直してくれてありがとう』
P『でも、口に食べカス付いてるよ』
貴音『なんとっ!?』
貴音『み、見ないでくださいましっ…』バッ…
貴音『は、恥ずかしい…』
P『(口に頬張りながら喋ることには抵抗無かったのに…)』
P『(でも、恥ずかしがる四条さんって新鮮で可愛いなぁ)』
P『(こうして高校生活最初の学園祭は終わりを迎えた…)』
【彼女が来るなら当然】
P『今日はクリスマスだ!』
P『…っていっても予定が無い』
trrrrrr…
P『おや…電話なんて珍しいな…』
P『はい、もしもし!』
小鳥『プロデューサーくーん!』
P『うわっ!?小鳥先生!?』
小鳥『今、暇?暇よねー?』
小鳥『遊園地行くわよー!!』
P『ゆ、遊園地…?』
P『そんな唐突に…』
小鳥『えー!?無理なのー!?』
P『いや、無理ってことは無いですが…』
小鳥『せっかく貴音ちゃんも誘ったのにー』
P『えっ、四条さん?』
P『行きます!すぐ行きます!現地集合ですか!?』
小鳥『…感じわるーい』
P『す、すいません…』
小鳥『まっ、いっか♪じゃあ、現地で落ち合いましょー!』
【姫と小鳥と】
P『すいません、遅くなりました…』
小鳥『いやいやベストタイミング!』
貴音『この様な日に、あなた様と一日過ごすことが出来るとは…』
貴音『月の力に感謝致します…』
小鳥『月の力って凄いわねー!』
小鳥『男の子1人動かしちゃうんだから!』
P『ちょ、やめてくださいよっ!?』
P『そ、それよりも早く入りましょうよ!』
小鳥『はいはい♪』
小鳥『じゃあ、最初はメリーゴーランドに乗ろうか?』
小鳥『プロデューサーくん、どんな感じで乗りたい?』
P『四条さん、一緒に乗ってくれるかな?』
貴音『あなた様がお望みとあらば…』
小鳥『あら、良いわねー♪』
小鳥『二人が白馬なんて王子様とお姫様って感じで、絵になってるわよ♪』
P『そんな、俺と四条さんじゃ月とすっぽんですよ』
貴音『そうです、小鳥嬢』
貴音『そのような発言は、彼に失礼にあたります』
P『いや、俺がすっぽんのつもりで発言したんだけど…』
小鳥『ふふっ♪』
〜〜〜♪
〜〜〜♪
〜〜〜♪
P『四条さん、足元気を付けて』スッ…
貴音『あっ…はい…///』スッ…
小鳥『良いわねー。プロデューサーくんが貴音ちゃんの手を取って…』
小鳥『もう1枚、写真撮っておこうかしらね♪』カシャ!
P『って、あれ?小鳥先生、乗らなかったんですか?』
小鳥『カメラマンよ。カメラマン!』
小鳥『貴音ちゃんがプロデューサーくんに抱きついてる光景…』
小鳥『良い写真を撮らせてもらったわ♪』
貴音『そ、そんな…そのようなはしたない姿…』
貴音『恥ずかしいです…』モジモジ…
P&小鳥『(可愛い)』
小鳥『じゃあ、次は観覧車に乗りましょうか!』
小鳥『プロデューサーくん、どう乗りたい?』
P『俺と四条さんばっかり楽しむのも悪いんで3人一緒に乗りましょう』
P『四条さんも、それで良いかな?』
貴音『ええ、もちろん』
貴音『このような刻を設けてくださった小鳥嬢にとっても良い日であって欲しいですから』
小鳥『あなた達…』ジーン…
小鳥『先生想いの優しい生徒たちを受け持って、私幸せ…♪』
小鳥『こんな子たちがいるなら、もう恋人なんて…』
P「(おいおい…)」
〜〜〜♪
〜〜〜♪
〜〜〜♪
小鳥『さてと、だいぶ良い時間ね…』
小鳥『あんまり遅くなっちゃうのもあれだし、そろそろ帰りましょうか』
P『そうですね』
貴音『今日という刻…げに素晴らしき一日でした』
貴音『心より感謝致します』ペコッ…
P『俺もとても楽しかったです』
小鳥『喜んでもらえて良かった♪』
小鳥『また機会があったら3人で遊びにいきましょうね♪』
P『はい!』
P『(こうして高校生活最初のクリスマスは幕を閉じた…)』
【おみくじは凶でした】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
P『年賀状…来てるかな…』
P『おっ…』
P『四条さんから届いてるぞ!』
P『初詣、誘ったら来てくれるかな?』
trrrrrr…
ガチャ…
貴音『はい』
P『あっ、プロと申しますが…』
貴音『まぁ、あなた様』
貴音『新年から私に何かご用でしょうか?』
P『あっ、四条さん?』
P『もし良かったらこれから一緒に初詣に行かない?』
貴音『初詣ですか…ええ、喜んで』
P『じゃあ、神社の前で待ち合わせしよう』
P『(よっし!準備して行くか!)』
P『(さてと…四条さんは…)』
貴音『あなた様』
P『あっ、四条さん。明けましておめでとう』
貴音『初詣という一大いべんとへの誘い…』
貴音『まこと感謝の気持ちで一杯でございます』
貴音『どうか今年も宜しくお願い致します』
P『そんな大袈裟な…』
P『あっ、四条さん。晴れ着だね?』
貴音『あっ…は、はい』
r‐-r-ミ
(⌒「`'r┴=ミメ、、
. -―=个込丿{{�}]l});) ハ
‐==-- - ミ: : : :f父竺父多’.:|
r笠笠ミメ、 . : : ≧入___辷少′. | : .
厂. : : : : : `ヾ」: : : : : : }: : : : . : :|| ,
/ . : : : : : : : : : : \: : : :,′ .: . : :|�
/ . : : : |: :八: : : : : : : : :/: : .: . : : :| :. : .
. : l : : : |./ \ : : . : レ′: :′ . . : : : : :|� ; ′
八 : l : : :ノ ,. -― \ : : | : : 人___シ. : : : : :|| :. .
`弋二 笊芳ミ). :ノ: : ( : :\__シ : : : :| :. i . .
ー'鋩} `″ (: : ./`\: : \__シ: : ノ� :. . ′
{:У \(⌒ヾ : .、 丶/ : ! i . :. .
_r少.、_- \、. : : : ) . : ) : : .:. :. : :.
.. -―=个=―- 、 .人 . :从__,. - ___ノ:).ゞ/: .ィ": : : .人. . ′
. : |: . .′ .:7:、 : {: :爪 (: : ( . :( . :.八 : : :( : : \ : .i
:, . : |: . .′ .:/: . _乂ノ.ハ _ 斗分、: . (,,ノ\ : ゙"`ヾ: :\: : :\乂_.:
:, . : |: . .′ :/: . .:′ /`:. i ,,)´ ) . :) 、 ノ . : ゙).、: : .\
:, . : |: . .::/: . ..:′ ( ノ丿 ,;'" (_:/ ≧==彡. \: : .丶
:, . : |: . .:/: . ..:′ .,; '"゙´ , : :": , ; : :`Y ` . )
:. :, . : |: ..′ .:/: . .:′ .:/ ,;″: . . : : : : : : : :゙: :`'":゛:″: : /| . : :)
:. :,. : | .′..:/: . ..:′. :/ .; '" . : : :`. . ' : : ; '゙゙"`”' 、: : : : : : : : : {,ノ : i
:. -=个=- ミ ..:′ / ;": : : : : : : : :, '" /⌒Y `゙"゙' ; : : ; :父_乂_
:、 ´ .:|:. ` / .;゙: : : : : : : :,.;"゙. :(,ノ(_入ノ`ヽ : . . . : : |゙____\: : .
: \ |: /ヾ ゙';. '"゙ . : /. : (_ イ )_仄_) . : : |: . `ヽ
: \ |: / / . : ′ /. : :じ′ : . . : : : /\:. ) 厂
: \ |: / Y´: . : : } :/. : . : : {: : : }彡' /: : } \
: \ | ./ 八: : : . :(`ヽ }/._:ノ . : : . . : : : \/: : : /: : /: : .
―――― 〔l〕――――‐ '゚:, : : (⌒/ ̄ _(〕rぅ . : : : : 〈`ー'⌒ヽ|: : : : : .
r‐-孑'゙⌒ヽ、r―=ミ、/\___/ (_ノ. : . : : / ̄ `ヽ . :\__ノ
:. r七つ‐┐ :|: : : : ./\__/: : , :〔 .(__`Y´). :/{:/ \_人
::\ 〈厂__):厂 .:|: : 、/\__厶. : 〔_ノ(__,) (_ラ . : / . : :} \
. .:`( う/7斗r匕⌒|_, :斗. : : . . : : . . : : . . : : : : : / . : : :}
. .:′/7 :, /: . . : : : / . : : : :} . : : :
.:′/7 :.,/: . . : : . . : : : : : / . : : : : :} }: : : :/
. .:′/7 _/: : . : : : / . : : : : : :} }: :/
.:′/7 / /: : : : : . . : : . ┐ . : : . . : : : : : く }/
r七爪 /.: : (⌒Y´ ノ . : : : : : : : : : : : :\________}
貴音『いかがでしょうか…?』
P『バッチリ似合ってるね。可愛いよ』
貴音『そ、そんな…嬉しい…///』
P『それじゃあお参りに行こうか?』
貴音『私はあなた様と共に…』
P『それじゃあ行こう』
貴音『御神籤がございますね』
貴音『あなた様はお引きになられますか?』
P『おみくじかー…うーん…』
P『せっかくだから引いていこうか?』
貴音『お供致します』
P『よし…今年の運勢は…』
P『大吉!今年の俺は一味違うぜ!』
P『(四条さんはどうだったかな?)』
P『四条さん、どうだった?』
貴音『……』
P『…四条さん?』
貴音『待ち人、来ず』
P『えっ』
貴音『待ち人、来ず』
P『……』
P『(凶か…大凶か…これ以上は深く突っ込まないでおこう…)』
貴音『あなた様のおかげで晴々しい新年のすたぁとが切れました』
貴音『まこと感謝致します』
P『いやいや、そんな』
P『俺の方こそ四条さんと一緒に初詣に来れただけで今年1年良い年だったよ』
貴音『まぁ、そんな…///』ポッ…
P『(今年も1年、頑張るぞ!)』
【貴音さん】
P『さて、帰ろう…』
P『おっ、あれは…?』
P『(四条さん…)』
P『……』
P『(最近、仲良くなってきたと思うし…)』
P『(呼び方を変えてみるか?)』
P『貴音さん!』
貴音『やっぱり、あなた様でしたか』
貴音『気配でわかりましたよ♪』
P『良かったら一緒に帰らない?』
貴音『ええ、喜んで。一人よりも二人の方が何卒賑やかでしょう』
P『じゃあ帰ろう』
P『(貴音さんと楽しく下校した)』
【隠し味はとっぷしーくれっとです♪】
P『さて、今日はバレンタインだ!』
貴音『あなた様』
P『貴音さん』
貴音『つまらないものですが…』スッ…
P『おお、実は期待してたんだ!』
貴音『うふふ…♪』
貴音『そういった反応を示していただけると手作りした甲斐があります…♪』
P『えっ?』
P『(貴音さんの手作りなのか!嬉しいな!)』
【とんこつ味】
P『さて、そういうわけでやってきましたホワイトデー』
P『貴音さんは…どこにいるだろう…?』
貴音『お呼びですか?』
P『わっ!?いつから、そこに!?』
貴音『うふふ…♪』
P『(実は超能力者とかじゃないよな?)』
P『でも、ちょうど良かったよ、貴音さん』
貴音『…?はて?』
P『これバレンタインのお返し。チョコ美味しかったよ』スッ…
貴音『…!!』
貴音『こ、このような品を本当に頂いても…!?』
P『うん、もちろん』
貴音『あなた様…あなた様は…空に散る星よりも輝いて…』
P『そんな大袈裟な』
P『(ラーメンキャラメル…まさかこんなにウケが良いとは…)』
【実際、小鳥先生の趣味でした】
P『さて…今日から2-Aだ!』
P『知ってる顔はいるかな?』
P『…おっ?あれは…?』
貴音『まぁ、あなた様!』
P『貴音さん、同じクラスだね』
貴音『月よ…不思議な運命の巡り合わせに心から感謝致します…』
P『(多分、小鳥先生の趣味…っていうのは言わないでおこう)』
P「(同じクラスになれて嬉しいしな)』
【かふんし…ちくしっ】
貴音『ちくしっ』
P『え?』
貴音『あ、あなた様…!?』
貴音『はしたない姿をお見せしてしまい申し訳……ちくしっ』
貴音『……うぅ』ズズ…
P『えっと…今のくしゃみ?』
貴音『お恥ずかしながら…花粉症を患ってしまい…』
P『……』
貴音『ちくしっ』
P『(…可愛い)』
【断る理由が存在するわけが】
P『おっ、この雑誌に載ってるラーメン屋、うちの近所だな』ペラッ…
P『貴音さん、誘ったらきてくれるかな?』
trrrrrrrr…
ガチャ…
貴音『はい』
P『あっ、貴音さん?俺、プロだけど…』
貴音『やはりあなた様でしたか』
貴音『月の導きが私にこの予感を教えてくれました』
貴音『ご用件はなんでございましょうか?』
P『えっとさ…』
P『今度の日曜日、水族館の隣のラーメン屋に行かない?』
P『魚介のスープが絶品らしいよ』
貴音『まぁ!なんと素晴らしきお誘いでしょう!』
貴音『是非、お供させてくださいませ!』
P『じゃあ、日曜日に水族館の前で集合で良いかな?』
貴音『はい!承知いたしました!』
P『(よっし!日曜日は食うぞー!)』
【らぁめん、おかわり】
P『貴音さんは…あっ、もう来てる!』
貴音『あなた様っ!』
P『ごめん。待たせちゃったかな?』
貴音『そのようなことは二の次でございます!』
貴音『一刻も早く隣接しておられる、らぁめん屋へと参りましょう!』
P『あ、あははっ…』
P『(ラーメン食べたさに早く来たのか…)』
/ヽ
/ s i
/ .|/\――ァ _ / ̄/ ̄:::''‐、. ら
. r―――くS / |―― ァ ./::/ /::::::::::::::::::::::\. お. あ
\__r――― '――― ァ_ノ /::::::/ /:::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ. か め
. r、{ ̄∽ \∽ ∽∽ ノ―ァ ア ./_/__i i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ わ. ん
r、! \ r――――― '‐―ァ/}. ../ | .|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| り
!\ S. ` 、r‐` ――――――‐ァ―ァ /┃ ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
r――――.\______ ,ノ―ァ ( (7::::::::i:::::::::::::::::::::::::/
. \∽ { ̄∽ ∽∽ ,フ / .\ /::::::::::/:::::::::::::::::::::::(
. \: : : : :\: : : : : : : : : : : :/: :/ /:::::::::::く::::::::::::___\_______
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\::::::::\:::::::::::/ __ _ /
,r'―――.//_,,..-‐"::::::/ / / /// /
,`‐η‐-' く::::::\:::::::::::/ /ヽ / /~/ /
―――――――――――――――ヽ‐<...,,__/)λ" ):/ / / / / / /――――
ヽ ) (/ / "/ / / /
P『す、凄い食べっぷりだね…四条さん…』
貴音『ええ…この魚介が生みだす旨み…』
貴音『一度手を付けたら…止められませぬ…』ズルズル…
P『(…栄養は全部、胸にいくのだろうか?)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
貴音『まこと、美味でございました』
貴音『このお店は贔屓にいたしましょう』
P『(結局、何杯食べたんだっけな…)』
貴音『あなた様、その…腹ごなしと申しましょうか…』モジモジ…
P『そうだね。少し遠回りして帰ろうか?』
貴音『は、はいっ!』
貴音『何処までも、お供致します♪』
【あの風、散すハヤテのごとく】
P『さて!今日は体育祭だ!』
P『さてと、100M走に出場するぞ!』
P『うおおおおおおおお!!』タッタッタ…!
〜〜〜1位〜〜〜
P『…ふぅ』
P『俺、はえー…』
貴音『あなた様…』
P『貴音さん』
貴音『あの風、散す疾風の如く…』
貴音『私、惚れ惚れいたしました…///』ポッ…
P『(やったぜ!)』
【惹かれない方が無理がある】
P『さて!2年生の夏休み!』
P『今、遊ばないでいつ遊ぶ!?』
P『……』
P『貴音さんって凄いスタイル良いよな…』
P『水着姿、見てみたいかも…』
trrrrrrrrr…
ガチャ…
貴音『はい』
P『あっ、貴音さん?俺、プロだけど』
貴音『あなた様…あなた様もお声をお聞き出来るだなんて今日という刻は、げに素晴らしき…』
貴音『今日はどのようなご用件で?』
P『えっとさ…』
P『今度の休みの日、良かったら一緒に海に行かない?』
貴音『ええ、喜んで。あなた様のお誘いとあらば…』
P『あっ、良かった。じゃあ今度の休みの日に駅で待ち合わせで良いかな?』
貴音『はい。遅れずに参りますゆえ…』
ガチャ…
P『っし!』
【ぼん!きゅっ!ぼんっ!】
P『さてと、貴音さんは…』
貴音『あなた様///』
P『貴音さん、もう来てたんだ』
貴音『当然です』
貴音『殿方を…あなた様をお待たせするわけにはいきません』
P『ごめんね。俺ももっと早く来れば良かったね』
貴音『いいえ。私はあなた様をお待ちしている時間さえも尊いものだと感じてますゆえ』
P『(貴音さんは女性の鑑だなぁ…)』
貴音『では、参りましょう?』
P『そうだね』
_ ___
, ´ ``ヽ、
/ ``´ ´ `ヽ、
/ `> ====\:.\
/ / /´,. ´  ̄ ̄ ̄ `ヽ}
.′ / /::/ `ヽヽ\\
i | | |:/ i : ハ ヽ.j:|:|:| トヽヽ
. | | | | :| | :} .:.ィ´トトトト、ハハ:}
i { | | j.:i:.:i :| :| |:ハイィイ.:Vイイi: i ノ
| '. '. V´ナナナiノノノ l/ヒりノ N l: l
|.:.i. : ::ハ }: : Vフ不心 ゙゙゙ リ:l: l
/〃. :/レ'⌒ヽ 弋:ソノ 、 j:.:l: l_
/ /. / 丿ノノ:.i )''''' , ハ:.l:ト、`ヽ
/ /:/ `ヽイ: 〈 ` イ ハ\: \}
//:/ ´ ̄ ` つ > -イ l/ \\: \
//.:.:/ 、 __ <´: ヽ`ヽ 〈 , ′`ヽ\ヽ: :〉
/ /: :.〃 /.:/ } } }ー- / V: : Vハ
/ / .// /:/ リノ ノ \〈 }
〈 〈:// // ノ ∧ / \ノ
ノ: :// 〃 / / '. ヽ ′ ヽ
, .:´: ::// / / ′ '. \ ハ)
: : :〃 / /ハゝ `ヽ i ヽ /ハ
: :./ / / : i | | `ヽ } } ト、 _ __,. イ i リ
: :i / イ .:.: :.| | ト、 / / 八 _ _, イト、: : : : : : ∩り
: :l イ: : i . : : j | | V / __ ノ: : : : : : : ハ:.:.>=<ノ_ノ
: :.ゝ一 ´:ノ:ノ: :.ノ ノノノ \ \.: : : : : : : ; イ /:.}: }ト、
V. : : :イ イイ / イ ノ_ ノ` ー一 ´ /: ノ:,ハ:ヽ\
〈 イ レ'´ , ´ /:イ イ \〉
ヽレ'´ . '´, イ/ /_ ノ: ノ
〃〃:〃´ 〈 / / V ( (
リ リ:〃 \ /l
V \ / !
l \ _ __ .ィ´ l
| ヽ: : : / |
. ` く |
ヽ i |
貴音『あなた様、お待たせをして申し訳ありません』
P『…!』
貴音『…?惚けにとられて如何なさいました?』
P『貴音さん、セクシー過ぎだよ』
貴音『せくしぃ…ですか?』
P『うん…』
P『あまりに綺麗で見とれちゃったよ…』
貴音『まぁ…///』
貴音『うふふ///あなた様ったら…///』
貴音『けれど、そう仰っていただけて光栄です///』
P『(周りの男の視線、全部持っていくぐらいだよ)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
貴音『素晴らしい刻を過ごさせていただき、まこと感謝します』
P『俺も楽しかったよ』
貴音『あの…』モジモジ…
P『一緒に帰ろうか?』
貴音『…はいっ♪』
【いつだって君と一緒にいたい】
P『9月ですよ!9月!』
P『修学旅行前日も貴音さんと一緒に遊びたい気分だ!』
P『早速電話しよう』
trrrrrrrr…
ガチャ…
貴音『はい』
P『あっ、貴音さん?俺、プロだけど』
貴音『あなた様…お電話お待ちしておりました…』
貴音『今日は私にどのようなご用でしょうか?』
P『えっとさ…』
P『もし良かったら修学旅行の前日の日曜日…』
P『一緒に遊園地に行かない?』
貴音『断る理由など存在しません』
貴音『仰せのままに』
P『じゃあ、日曜日はバス停前待ち合わせで大丈夫かな?』
貴音『はい。承知いたしました』
P『(よっし!これで今週も頑張れるぞ!)』
【物の怪は苦手です…】
P『遊園地かー』
貴音『…?どうかなされましたか?』
P『あぁ、いやいや』
P『(この前の遊園地は小鳥先生もいたしな)』
P『(貴音さんとは結構遊んでるけど二人きりって考えると、やっぱドキドキするな)』
貴音『ところであなた様、本日のご予定は?』
P『そういえば最近、お化け屋敷が出来たみたいだよ』
貴音『…!?』
貴音『お、お化け屋敷…』
貴音『なんと面妖な響きで、ございましょうか…』ガタガタ…
P『…あれ?』
P『貴音さん、もしかしてお化け屋敷って苦手?』
貴音『あっ!?いや、その…!』
貴音『……』
貴音『……お恥ずかしながら、物の怪の類は…その…』
P『へぇー。なんだか意外だな』
貴音『申し訳ございません…』シュン…
P『じゃあ、行こうか?』
貴音『なんとっ!?』
P『冗談だよ』
貴音『…いけずですっ』プクー
P『(頬を膨らませて怒る貴音さん、可愛い)』
貴音『あなた様、あなた様』
P『ん?どうしたの?』
貴音『その…』
貴音『まだ月が昇るには少々…』
P『うーん、そうだね』
P『それじゃあ、どこか寄り道でもして帰ろうか?』
貴音『は、はい!』
貴音『終わりまで、お供させてくださいまし…///』ポッ…
【基本的に先生の話は聞かないP】
P『今日から修学旅行だ!』
P『あれ?そういえば行き先ってどこだったっけ?』
P『……』
P『あぁ、そうだ。京都、奈良だったな』
P『それじゃあバスに乗って出発だ!』
【だって祇園だし】
P『(初日はクラスで団体行動だ)』
貴音『祇園精舎の鐘の声…』
P『諸行無常の響きあり…』
P『ところで祇園精舎ってどこにあるんだろう?』
P『やっぱり見てまわったりするのかな?』
貴音『…はて?修学旅行は京都・奈良以外も見てまわるのですか?』
P『えっ?京都・奈良だけだと思うけど…』
P『どうして?』
貴音『いえ、祇園精舎は印度にありますゆえ…』
貴音『1週間という短い日程で見てまわるには…』
P『えっ!?インドなの!?』
貴音『そ、そのように記憶しておりますが…』
P『(ずっと京都だと思ってた…)』
【あなた様のお傍にいたくて】
P『さて、明日は自由行動の日だ』
貴音『あなた様っ♪』
P『あれ?貴音さん、どうしたの?』
貴音『こほん…』
貴音『えー…』
貴音『…///』モジモジ…
貴音『その…明日のご予定を…お聞きしたくて…///』
P『(これは一緒に自由行動しようっていう誘いかな?)』
P『ちょうど貴音さんのことを誘おうと思ってたんだ』
貴音『なんと!?』
貴音『ま、まことでございますか…?』
P『うん。良かったら一緒にまわろうよ』
貴音『ああ…あなた様からそのようなお申し出…』
貴音『まるで夢の中にいるようでございます…///』
P『そんな大袈裟な』
P『それよりも明日は朝にロビーに集合って感じでも大丈夫かな?』
貴音『はい!何も問題ございません!』
P『(貴音さんと二人きりか…楽しみだな)』
P『さて、今日は自由行動の日だ!』
貴音『あなた様っ♪』
P『貴音さん、おはよう』
貴音『本日は晴天…』
貴音『まるで私達を祝福してくれているかのように…』
P『あはは、そうだね』
P『きっと貴音さんがいうように今日という日を祝ってくれているんだね』
貴音『ええ///』
貴音『清々しいほどの青空……良かった///』
P『よっし!それじゃあ祝福も受けたことだし元気よく行こうか!』
貴音『はいっ♪』
【せめて親子から貰いなさい】
貴音『むむ…』
P『どうしたの?難しい顔して?』
貴音『あぁ、いえ…』
シカ「モシャモシャ」パリパリ…
子ども「あっ!おせんべいたべてるー!」
母親「ふふっ。きっと鹿さん、お腹を空かせてたのね」
貴音『……』ジー…
P『…食べたいの、鹿せんべい?』
貴音『…あちらの鹿から分けていただくのは……』
P『そうだね。やめておこうね』
貴音『…無念です』シュン…
P『(見かけによらず食い意地はってるよなぁ…)』
【二人の時】
P『ふぅー…良いお湯だったー…』
貴音『あなた様、お時間よろしいでしょうか?』
P『貴音さん?どうしたの?』
貴音『あ…その…』
貴音『今宵の星々たちはまこと美しく輝いていて…』
P『へぇー。そうなんだ』
貴音『はい…』
P『じゃあ、今から一緒に見に行こうか?』
貴音『…!』
貴音『はいっ!是非とも!』
P『うわ…本当に満開の星空だね』
貴音『ええ…』
貴音『このような煌めきをよもや最終日に見ることが出来るなんて…』
貴音『この修学旅行…』
貴音『これ以上に無い思い出となりました…』
P『そうだね、こんなにも綺麗な星空』
P『一生の素敵な思い出になるね』
貴音『はい…』
貴音『けれど、この星空だけじゃなく…』
貴音『もう1つのことがあったからこそ素敵な思い出となりました』
P『えっ?なになに?』
貴音『うふふ…それは…』
}: / : : : : : : : : : : :`ヽ::::::Y: : : : : ヽ: : : :ヽ
/´: : : ,: : : : : :i!: : : : \: \}: : : : : : : 〉: : : :ハ
/: : : :./ !ハ: : : :{ : : : : : : \/: : : : : : :/: : : : : :
! : |:|:/ー{'、 }: : : 、: :i!: :{: : : /: : : : : : :/: : : : : : :
�从、__ ミ ー- ヽハ: :ヽ: /: : : : : : :/: : : : : : : :
/: :ハ、{心 芹笊ミ/ : : : : : : ハ: : : : : : : :
/: :/: :} ツ 、�( 〉: : : : : : : :{ .}: : : : : : : :
/: : : : : ! { /: : : : : : : :八ノ: : : : : : : :
/: : : : : : :/ 〉 _ /: : : : :\ : : : {: : : : : : : : :
/ : : : : : : : / ∧ ¨ ̄ {: : : : : : : :\: : ヽ、: : : : : :
、 : : : : : : : { .{: :ヽ __ j: : : : : : : : : : ー=ミ: : : :
\: : : :_: : } .}: : : `¨¨¨:_:}_人: : : : : : : : : : : : : : :ヽ\
ヽ:/_ `ヽ 〉: : : : :/ > .. : : : : : :ノ : : : :}: :
/`ヽ `ヽ !: : :_:__{____/ `ヽ:/: : : : :/、: :
ヽ Tヽ |:_/:/::/:::::/ .. :´: : : : : : :/: : \
}人} !::ノ、/:::::/ .. :´: : : : : : : : : : /: : : : : :
貴音『とっぷしーくれっとですっ♪』
P『(でも、本当に良い思い出になった)』
P『(貴音さんと修学旅行を一緒に過ごせて良かったな)』
P『(こうして修学旅行、最後の夜は終わりを迎えた…)』
【四条さんLOVE】
P『さて、今日は文化祭だ!』
雪歩『はいっ。お茶のおかわりは自由ですよー』
P『……』
P『うーむ…』
P『お祭りなのに、茶道部のこのまったり感…』
貴音『これもまた風流ではございませんか?』
P『あれ?貴音さん?』
雪歩『あっ!四条さん!いらっしゃいませっ!』
貴音『雪歩、私も休息の時をいただいてもよろしいでしょうか?』
雪歩『あっ、はい!どうぞ、ごゆっくり!』
雪歩『今、お茶とお茶菓子を用意しますねっ!』
P『貴音さんと萩原さんって仲が良いんだね?』
貴音『そうですね…』
貴音『少なくとも私にとっては彼女の存在はかけがえのないもの…』
雪歩『そ、そんな!私なんて…!』
雪歩『でも、四条さんにそんな風に言ってもらえるなんて…///』
貴音『雪歩、お茶菓子のおかわりをいただいてもよろしいですか?』
雪歩『あっ、はい!ただいまー!』
P『(なるほど)』
P『(萩原さんが貴音さんに懐いているって感じなんだな)』
P『(まぁでも、女の子からしたら凛としてる貴音さんは憧れの存在でもおかしくないよな)』
P『(こうして2年目の文化祭は終わりを迎えた)』
【誤りでは無いはずですっ!】
P『さて、帰るか…』
P『おっ、あれは貴音さん…』
P『貴音さん!』
貴音『先ほど冬の風の噂で知りました…』
貴音『あなた様がこうして私に声をかけてくれること…♪』
P『良かったら一緒に帰らない?』
貴音『はい。お供します』
P『じゃあ、帰ろう』
P『期末テストの準備はどう?』
貴音『万全とは言い難いですね…』
貴音『私、やはりどうしても英語だけは…』
P『シャンプー』
貴音『しゃんぷぅ?』
P『あははっ、可愛いな』
貴音『むぅ』プクー
P『(などということを話ながら下校した…)』
【予言は、ばっちりです♪】
P『もうすぐクリスマス!』
P『けど23日が祝日だな』
P『だったら貴音さんと前祝いでもしようかな!』
trrrrrrr…
ガチャ…
貴音『お電話お待ちしておりました、あなた様…』
P『えっ?』
貴音『その日でございますか?空けております』
P『……』
P『(ふ、普通に話を進めても良いのか?)』
P『えーと、じゃあ23日にショッピング街に付き合ってもらっても…』
貴音『承知いたしました。必ずや迎います』
P『(四条さんは本当にミステリアスだな…)』
【信じる気持ち】
P『さてと…貴音さんは本当に来てるのかな…』
P『って…いた』
貴音『あなた様っ♪』
P『ごめん、四条さん。待たせちゃったかな?』
貴音『いいえ。微塵も』
貴音『あなた様に来ていただけるということを考えているだけで…』
貴音『刻はあっという間に過ぎ去ってしまうものですし…///』
P『(貴音さん、いつからいたんだ?)』
貴音『しかし、街の色はもう、くりすますで彩られておりますね』
P『うん、そうだね』
P『みんなサンタクロースは信じないのに、こういうイベントには積極的だよなぁ』
貴音『……』
P『…貴音さん?』
貴音『信じる、気持ち…ですか』
P『貴音さん、どうしたの?』
貴音『…あなた様』
P『ん?』
貴音『あなた様は神秘的な力や生物…』
貴音『そのような類の存在は一切認めたりはしませんか?』
P『えっ?』
P『し、しじょ…』
貴音『答えてください』
P『…!!』
P『(貴音さんの目…本気だ…)』
P『……』
P『信じられる…と言われたら難しい…』
貴音『…!』
P『だけど、期待はあるかもしれない…』
貴音『…期待、ですか?』
P『貴音さんの言う神秘的な力や生物が何を指すのかはわからない…』
貴音『……』
P『だけど信じたいと思えるなら信じたい』
P『子どもがサンタクロースを信じるように…』
P『そういう気持ちは持っていたいかな』
貴音『……』
貴音『…そうですか』ニコッ
貴音『不躾な質問をしてしまい申し訳ありませんでした』ペコッ…
P『いや、そんな全然…』
貴音『…あなた様にそう言っていただけて良かった』
P『貴音さん、この質問って…』
貴音『……』
貴音『申し訳ありません』
貴音『今はまだ…』
貴音『とっぷしーくれっとにさせてくださいまし』
P『……』
P『…うん、わかった』
P『(四条さん…君は一体…)』
【王子と姫】
P『さーて!クリスマスですよ!クリスマス!』
P『伊織本人からクリスマスチケットも貰ったし…』
P『多少小奇麗な格好をして行けば大丈夫だろう!』
P『って、思うんですよね?』
新堂『伊織お嬢様のご友人の方でいらっしゃいますか?』
P『はい。本人からチケットも』ペラッ…
新堂『拝見させていただきます…』ジッ…
新堂『…結構でございます。どうぞごゆっくりとお楽しみくださいませ』
P『あっ、どうも』
P『いやー流石に豪華なパーティーだな…』
P『テレビで見るようなお偉いさんの顔まで…』
P『…まぁ、それはともかくだ』
P『俺もパーティを楽しまないとな』
P『誰か知ってる顔はいるかな?』
P『貴音さんがいたら嬉しいんだけど…』
『もし?そこの素敵なあなた様?』
P『えっ?』
_,,
___ 〃7公ミ、,
_ ,z乙二二二{{、{{゙=彡}!_
>rグ´ ゞ ゙=≠ノ⌒ヽ
ノ /  ̄ヾ, ゙,
{i〃 ' '! i
}| i }! | ! ! ヽ :!|! !
{| | ,ハ j | ト、 }} ,刈 !
从 厂⌒ヽハ、 彳厂广'寸 〃 |
,>=ヘ」 、rf�  ̄ xニミハ〃, |
/: :r _;リJムハ)u! 〃h;Jリ》 {{/ ! |!
, : : : ; : :゙vク ゞ , ゞソ .;り、_ ,リ |i
」x,、: ノ: : :ノ ;ハ ''' ヽ '''' ,ム__)ヽ)、 ぃ
く;.;.;.;.;゙xr< / r゙\ ゝ '゙ ,ィ゙__)、_,,ノ゙;.v |、ヽ
,/`'`';.;.r゙/! '_ノ > _ < ,!;> r゙ | ヽ \
/ /''゙゙ ' | |゙¬ j/゙ }ミ三彡|7 ,ノ 八 \ ヽ
,/ ハ ゝj /⌒; )'´ ゙⌒⌒´ノ く ヽ __) )
/ ムゝ_ / ,ノ ノ、 /_ ) ノ ̄ ヽ く
,r'⌒7 ハ,_,, ノ ,ノ ゙; '´ ̄_メ r゙ V;ハヽ ゙
ゞ / ム ヽ, ク 〃7 ,r'゙ 、_ 7 r゙ ' :! ;! |
r一`; ノ彡ノ ゙ ノ゙〃く)_ )゙ ryr7 ノ ┐ ! :レ' !
{ `;! ノ゙x'〃_ノ/ ;! . . ヽ)_ / ry ゙. ⌒ヾ;.ノv゙ ,ノ } ! ノ
ゞzバ=彡ミ彡ゾハ:; '. . . . .ヽ);ry゙. . . . . .:::::! :!く ゙''= i , {
ヽ_,ノ⌒゙´ 八 ゞ_::::::::ノ(::::.. . . . .::::ノ ' ヽ | ゝ ヽ
{{ }} ノ ゝ __ 二{><} ==彡 ノム ∨ ! } ゙,
{{ }} /, ; 州 「! : :  ̄ゝ _ 彡ムハ j ハ ;
{{ }} !ム.i j |:!:!:j !: :(_): : ,: : /: :ム//// } ; ヽ ノ
ゝソ ; 川 リ: : : : : : ; : :!: :.ム/// ! ノ ,r ) ノ
ヽ ∨/:川: : (_): :j: : |: : {/// ! ( _ ノ /[ (
∨/:ノ/ノ: : : : : : }: : !: : {/ハ ハ / ノ ヽ
貴音『よろしければ私と踊っていただけませんか?』
P『貴音さん…』
P『……』
P『俺でよければ是非』
P『さぁ、お手をどうぞ。お姫様…』スッ…
貴音『まぁ…///』
貴音『うふふ…///』
貴音『では、踊り場へと参られましょう…』
貴音『私の王子様…///』スッ…
P『(貴音さんとダンス相手になれるなんて光栄だな)』
P『(こうして学生生活2年目のクリスマスは終わりを迎えた…)』
【美人だけど可愛い】
P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』
ピンポーン!
P『ん?誰だろう?』
ガチャ…
貴音『あなた様、新年のご挨拶へと参りました』
P『おぉ、貴音さん』
貴音『その挨拶のついでと言ってしまうのも…えーと…』
貴音『宜しければ…ご一緒に初詣でも…』
P『あぁ、行く!準備するよ!』
貴音『…!良かった』
P『そういえば貴音さん、晴れ着だね』
貴音『ええ…その…おかしくはございませんでしょうか?』
P『可愛いよ』
貴音『か、可愛い…ですか…?』
貴音『……嬉しい///』ポッ…
P『じゃあ、ちょっと待っててね』
貴音『ええ、ごゆるりと』
【素敵な温もり】
貴音『荒れ狂う人の波…』
貴音『まこと…面妖な光景でございます…』
P『荒れ狂うって…まぁ、確かに凄い人ごみだけど…』
貴音『これでははぐれてしまいますね』
P『いや、ちゃんとそばにいるから大丈夫だよ』
貴音『はぐれてしまいます』キリッ
P『……』
P『(左手でグーパー作ってる…)』
P『…こうすれば安心かな?』キュッ…
貴音『…!!』パァッ…!
貴音『は、はいっ!』
貴音『こ、これならば…例え茨の道でも…///』
P『(照れてる顔が本当可愛いな、四条さんは)』
貴音『…るん♪』
【大凶でした…】
貴音『御神籤…』
貴音『…おのれっ!』
P『……』
P『(去年、貴音さんは良く無い結果だったんだよな…)』
P『とりあえず引く?』
貴音『りべんじまっちです』
P『(去年は相当悔しかったんだな…)』
P『さて…今年の運勢は…』
P『き、凶…』
P『(貴音さんはどうだったかな?)』
P『貴音さん…おみくじ…』
貴音『おだまりなさい!』
P『!?』 ビクッ…
貴音『…はっ!?』
貴音『も、申し訳ありません…!』アセアセ…
P『(今年もダメだったのか…)』
貴音『この時間となると人も疎らになりますね』
P『もうお昼時だしね』
貴音『私、少々腹の音が…』クー
P『……』
貴音『……』
P『何か食べて帰る?』
貴音『らぁめん!』
P『はいはい』
P『(今年も1年、頑張るぞ!)』
【あなた様ぁ///】
P『1月21日…』
P『今日は貴音さんの誕生日だ!』
P『さて、貴音さんは…』
貴音『お呼びですか?』
P『あっ、貴音さん。ちょうど良かった』
貴音『…はて?』
P『今日、誕生日だよね?』
P『おめでとう!これ、俺からの誕生日プレゼント!』スッ…
貴音『…!!』
貴音『あ、あなた様…』フルフル…
P『…あれ?』
P『(も、もしかして日にち間違えたか…?)』』
貴音『あなた様っ…!』ダッ…!
P『えっ?』
_|_
__|_/
__|_ (__|/`)
| _/_
\ / _| ヽ
_|_ / (_ノヽ
‐┼‐ ._|_
(二フヽ | ─‐
| ─‐
つ
__, _- ニ二 _ ̄`ー- ,,._
l´ __,厶-──-、ヽ  ̄`ヽ  ̄`ー'´ ̄ ̄`ヽ
レ'´ / | /l ヽ〉 `ー─--─‐┐ }
/ //. |/ ヽ _,ハ\ .∧ | |
. 〈__/一' 三三 .∨`/: ̄`ヽ └┐ `ーァ
/ l 三三 ///// /: : : : :/─-、__,r‐v' /
___/__,}///// r‐.┐ /: : : : :/ /
\ノ`´: :l ヽ::ノ /: : : : :/ `ー┐
く__: : ::〈 ,.x≦く: : : : : `ー┐ /ヽ/
V: : `: :ー─┬<⊥ノ ノ\: : : : /──--一'
丁≧─--/ヽ─┴一'_/ /丁 ̄`ヽ
`ー─┐ ヽ┐二二´__//:.:.:.:.:.:.:.ハ
 ̄レ亡三三/'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:', __
\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:´:.:.:./
P『わっ!?』
貴音『私の誕生日を覚えていてくださっただけでも感激ですのに…』
貴音『そのうえ贈り物まで頂けるなんて…』
貴音『私…感謝してもしきれませぬ!』ギュッ…!
P『ちょ、ちょっとタンマ!』
P『(む、胸が…!)』
貴音『あなたさまぁ…///』
P『(まぁでも、喜んでもらえて良かった)』
【変化球です♪】
P『今日はバレンタインだ!』
貴音『あなた様♪』
P『貴音さん』
貴音『時に甘い物はいかがでしょうか?』
P『もしかしてチョコくれるの?』
貴音『いえ、あんみつです』
P『あんみつ!?』
貴音『ちょっとひと工夫…♪』
P『(貴音さんは本当に読めないなぁ…)』
【変化球返し】
P『さてとホワイトデーだ!』
P『やっぱりここ貴音さんにも変化球で返すべきだろう』
貴音『お呼びですか?』
P『うん、会いたかった』
貴音『まぁ…///』ポッ…
P『今日、学校が終わったらラーメン食べて帰らない?』
貴音『なんと?』
P『もちろんホワイトデーだし俺のおごりでさ』
貴音『なんと!?』
貴音『あなた様…あなた様が放つ光は月光かの如く…』
P『(良かった。凄く喜んでくれたみたいだ)』
【そうでしょ?】
P『ついに最上級生か…』
小鳥『ええ。最後の1年よ』
P『小鳥先生…』
小鳥『貴音ちゃんは正直、謎の多い子よ』
小鳥『けれど、それを受け止めてあげるだけの器量…』
小鳥『あなたは持ってるでしょうけどね♪』
小鳥『ってわけで今年も私が担任です!』
小鳥『最後まで面倒見てあげるから残り1年よろしくね!』
【ムーンプリズムパワーよ♪】
P『さて担任は変わらずともクラスは変わった…』
P『誰か知っている子は…』
P『あっ…』
P『貴音さん!』
貴音『あなた様…』
貴音『偶然…?いえ、必然…』
貴音『月と…小鳥嬢に感謝致します…』
P『えっ?小鳥先生?』
小鳥『月の力に導かれて二人を同じクラスにしました♪』
P『先生、そんな権力持ってるんですか!?』
P『(こうして今年も貴音さんと同じクラスになった!)』
【残された時間を】
P『(月の晩にお会いしたい、と貴音さんからの電話があった…)』
P『なんだ!?月に帰るのか!?』
P『帰らないよね!?』
貴音『え、えぇ…』
P『…良かった』
貴音『私はただ…』
貴音『あなた様とこうして肩を並べ…』
貴音『夜空を眺めたい…』
貴音『それだけのことですゆえ…』
P『…貴音さん』
P『(でも、なんでそんな哀しそうな横顔を見せるんだ…?)』
【尻が本当に凄い】
P『さぁ、学生生活最後の体育祭だ!』
貴音『騎馬戦ですか…』
P『落ちないようにしっかり支えてるから安心してね』
貴音『あなた様…』
貴音『はい…!この身…あなた様に預けます!』ヨイショ…
P『(うおっ!?)』ムチッ…!
貴音『では、参りましょう!』
P『(太ももが!尻がっ!!)』ムチーン
貴音『…あなた様?』
P『いや、大丈夫だ…問題ない…』
貴音『…?』
P『(こうして理性とも闘いながら騎馬戦に臨んだ)』
P『(色々な意味で俺は…勝った…)』
P『(こうして学生生活最後の体育祭は終わりを迎えた)』
【気づかぬ愛の囁き】
P『もうすっかり夏の夜って感じだね』
貴音『ええ』
貴音『ほら、見てください…あなた様…』
貴音『この夏空の満天の星々に敵う美しい輝き…』
貴音『この世に存在するのでしょうか?』
P『だけど…月も綺麗だよ』
貴音『…まぁ///』ポッ…
P『(天体観測が趣味なんて貴音さんらしいな)』
P『(でも、なんで「月が綺麗」で照れ笑いするんだろう?)』
【色々な場所に行こう】
P『学生生活最後の夏休み…』
P『貴音さんに会いたいな…』
trrrrrrr…
ガチャ…
P『もしもし、貴音さん?』
貴音『あなた様からのお電話…待ち焦がれていました…』
貴音『ご用件はなんでございましょう?』
P『あっ、えっと…』
P『今度の日曜日、動物園に行かない?』
貴音『はいっ。喜んで♪』
P『ホント?じゃあ、日曜日はバス停に集合で大丈夫かな?』
貴音『はい。承知致しました』
P『(っし!)』
【そういえばカエルは両生類】
P『さてと、日曜日だ!』
P『今日は日差しが強いから屋内を中心に見て回ろうか?』
貴音『私はあなた様に従います』
P『それじゃあ、屋内へ行こう!』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
貴音『あなた様は爬虫類はどう思いですか?』
P『カエルの着ぐるみとかは可愛くて好きかな』
P『本物はちょっと苦手かも』
貴音『まぁ!』
貴音『あなた様もよもや私と同じ感性をお持ちになっていらっしゃるとは…』
貴音『まこと面妖なものです…』
貴音『実物は受け付けられないのに…』
貴音『創作されたものは、きゅーと、と感じ私も心惹かれてしまうのです』
貴音『その…あなた様…』モジモジ…
P『うん、一緒に帰ろう』
貴音『はいっ♪』
【特別だけど特別じゃない】
P『今日から新学期だ!』
小鳥『はいはーい。進路相談の時間よー』
P『あっ、はい』
小鳥『まぁ、そんなのどうだっていいわね』
P『!?』
小鳥『あなたの成績なら行くアテはありますし』
P『そ、そんなアバウトな…』
小鳥『それよりも大切なのは女の子との関係でしょ?』
小鳥『良い?今から言うことは大切なことだから、ちゃんと良く聞くのよ?』
小鳥『貴音ちゃん…あの子の誕生日は絶対に忘れちゃダメ』
小鳥『そして、あなたはそこで大きな決断を迫られることになる』
P『大きな決断…』
小鳥『だけど、貴音ちゃんのことを特別だなんて思わないでね?』
小鳥『あの子も1人の女の子なんだから』
小鳥『彼女の気持ち…大切にしてあげてね?』
P『……』
小鳥『それじゃあ進路相談はおしまいですっ!』
【その言葉が聞きたくて】
貴音『今宵は十五夜でございますね』
P『うん、晴れて良かったね』
P『満月がはっきりと見えるよ』
貴音『ええ…』
貴音『……』
貴音『…その、あなた様?』
P『ん?どうしたの?』
貴音『こんな夜だからこそ…その…』モジモジ…
P『(あぁ、月に対しての感想かな?)』
P『(天体観測が趣味だから、他人の感想とかも参考にしてるんだろうな)』
P『うん。今夜も月が綺麗だね』
P『貴音さんと見るからかな?』
P『(って、キザ過ぎるか?)』
貴音『…!』
貴音『あなた様…///』ポッ…
P『(って、凄い喜んでもらえてる…)』
貴音『……死んでもいいです///』ボソッ…
P『えっ?』
貴音『なんでもございませんっ♪』
P『(なんて言ったんだろう?)』
【お店の名は二十郎に致しましょう】
P『さて10月だ!』
小鳥『はい!みんな、おはようございまーす♪』
小鳥『今日はあなた達に大切なお知らせ!』
小鳥『今年の文化祭はクラスで出し物をすることに決定しました!』
P『また唐突な』
小鳥『ていうわけで、みんな意見をちょーだいな!』
P『(ふむ…)』
P『(出し物か…)』
貴音『(催し物…)』
小鳥『…はい。ラーメン屋をすることに決定!』
小鳥『みんなで頑張りましょうね!』
貴音『味見はお任せあれ』キリッ
貴音『みなの納得のいく味が完成するまで私が食しますゆえ!』
P『ラーメンマイスターの貴音さんの納得するラーメンか…』
P『ところで貴音さんが一番好きなラーメンって何味なの?』
貴音『ヤサイニンニクアブラカタメ』
P『……』
P『(お、男らしい…)』
【なまえをよんで】
P『うっ…』フラッ…
小鳥『あらっ?具合でも悪いの?』
P『ええ…ちょっと…』
P『(ここ最近、ちゃんと休んで無かったからな…)』
小鳥『ダメじゃない!無理しちゃー!』
小鳥『文化祭、出られなくなったらどうするのー?』
小鳥『ここは私達に任せて保健室で休んでらっしゃいな』
P『でも…』
小鳥『良いから、良いから』
小鳥『ちゃんとあなたがいない分まで頑張るわ』
P『ううっ…すいません…』
ガラッ…
P『失礼しまーす…』
P『……』
P『誰もいないのか…?』
P『ううっ…意識し出したら猛烈に目まいが…』フラッ…
P『勝手にベッドで休ませてもらいますよー…』バタッ…
P『……』
P『…zzz』
ガラッ…
貴音『……』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『……』
P『…はっ』
P『すっかり寝ちゃってたな…』
P『外は…もう結構薄暗いな…』
P『ん…んんっ…』
P『そろそろ起きないとな…』
貴音『お加減はもうよろしいのですか?』
P『えっ?』
/ /::::::::::::::::::\ヽ !
. ! r: /:::::>―――‐ヽ! |
j l/:::::/ \}
/ |:/j i 、 ヽ、
. / ! / ! j、l ! Nヽ\. }
/ / { l // /| / | N_j |ィY7rー{
:| :ヽ、 !/ /-l√` 仞 '∧\ヽ
/ | : : :ト、. ∨イ yタ示. レ゙ {/ :::::) 〉
:| : : :K^ヽ ∧〈匕り 、 }::::::/
:! : :/ `7l ∧ /:::::
/ : : / ∧l ∧. ー '/:::::
>r―‐〈 l / ∧ーr――...::::::::
/ l: ヽ.: : :ヽ、! / /V :::::::::::::::::
√ ̄l:::: : :、: : :.| / /\:::::::::::
. : : :.j:::: : : :\:八 / / ヽ
: : : /:::: : :-、: :\:\ / /
: : 〈:::::: : : : :\: : : : 〉
: : : ヽ::: : : : : : \: 〈
P『し、四条さん…?』
P『(えっ…?いつのまに…?)』
P『(ていうか、いつからいたんだ…?)』
貴音『あなた様が保健室へ向かわれるとこを目撃し…』
貴音『あなた様のお身体の加減を案じ…』
貴音『勝手ながら今というこの刻まで付きそわさせていただきました』
貴音『もう、大丈夫なのですか?』
P『……』
P『(じゃあ、昼過ぎからずっと俺のこと看てくれていたのか…?)』
貴音『保健教諭には許可は取っております』
貴音『まだ完全では無いのでした、お身体を横にしていても…』
P『いや…もう大丈夫…』
貴音『…まことですか?』
P『うん』
貴音『…良かった』ホッ…
P『えっと、四条さん…』
貴音『……』
貴音『つーん』ツーン
P『えっ?』
貴音『…貴音と呼んでくださいまし』
P『あっ…!』
P『ご、ごめん…貴音さん…つい…!』
貴音『……』ムゥ…
P『…ていうか、意外と気にしてたんだね呼び名』
貴音『当然ですっ』キッパリ
P『おおっ!?』
貴音『あなた様に名を呼ばれること…』
貴音『それは私にとって、どれほど嬉しいことか…』
P『貴音さん…』
貴音『…あなた様はいけずです』
P『……』
P『…ごめんね、貴音さん』
貴音『……』
P『良かったら一緒に帰ろう?』
貴音『…!』
貴音『お望みとあらば…///』
P『じゃあ、帰ろう』
P『(名前を呼ばれて嬉しいか…)』
P『(なんか俺も嬉しくなっちゃうな)』
【はらぺこお姫ちん】
P『今日は文化祭だ!』
P『って、貴音さん…休憩中だから良いけどさ…』
貴音『はひ?』モグモグ…
P『お客さんに出すぶんまで食べないようにね?』
貴音『ご安心ください』
貴音『最近、腹八分目という言葉を覚えましたゆえ』
P『そっか。それなら安心かな』
貴音『すみません。おかわりを』
P『って、おい!』
【あの子の傍にいてあげて♪】
P『ふう…だいぶ良い時間になりましたね…』
小鳥『そうねーそろそろキャンプファイヤーの時間よ♪』
P『あっ、キャンプファイヤー…』
小鳥『一緒に見たい子…いるんでしょ?』
P『……』
【時間よ、止まれ】
貴音『この炎のゆらめき…』
貴音『最後の文化祭も終わりを迎え…』
貴音『高校生活も残りわずかということを実感いたしますね…』
P『そうだね…』
P『でも、まだ終わりじゃない』
P『最後の最後まで…』
P『俺は貴音さんとの思い出を作りたい』
貴音『あなた様…』
貴音『……もう少し、そちらに寄ってもよろしいでしょうか?』
P『うん…』
貴音『……ずっとこのままでいられたら良いのに』ピトッ…
P『(貴音さん…)』
P『(こうして高校生活最後の文化祭は終わりを迎えた)』
【聖なる夜は…】
P『さて…クリスマスパーティがあることも考えて服屋に来てみたが…』
P『よく考えれば俺はそんなに着飾る必要も無いよな…』
P『けど、女性物の方は凄いバリエーションだな…』
貴音『どれがあなた様のお好みですか?』
P『このサンタ服とか可愛いと思うなぁ』
貴音『ほほう』
P『……』
貴音『……』
P『いつからいたの!?』
貴音『とっぷしーくれっとです♪』
貴音『しかし、この様な可愛らしい衣装…』
貴音『私に、合いますでしょうか?』
P『えっ?』
貴音『……』
貴音『もし…?』
貴音『私が、この衣装を着ると宣言したら…』
貴音『24日…一緒に過ごしていただくことは出来ますか…?』
P『…!!』
P『…そんな宣言しなくたって良いよ』
貴音『…!』
貴音『そう、ですか…』
貴音『不躾な質問をしてしまい、申し訳…』
P『俺は衣装とか関係無しに』
貴音『えっ?』
P『貴音さんと一緒にクリスマスを過ごしたいから』
貴音『…!!』
貴音『…ま、まことでございますか…?』
P『もちろん』
P『俺で良かったら、喜んで』
貴音『夢現では、無いのでしょうか…?』
P『ほっぺた、つねり』ぐいっ
貴音『あいたっ…!?』
貴音『な、何を…?』
P『痛かった?』
貴音『そ、それはもう…!』
P『じゃあ、夢じゃないんだよ』
貴音『…!!』
P『な?』
貴音『……』
貴音『…もっと、ろまんのある、手段は無かったのでしょうか?』
貴音『…あなた様は…いけずです…///』
【二人、1つのマフラー】
P『いやー来たる24日!』
P『伊織が今年もクリスマスチケットをくれたから今からパーティ会場に向かうわけなんだが…』
P『貴音さん、待ち合わせ場所にまだ来てないな…』
P『どうしたんだろう…?』
『良い子にして待っておられましたか?』
P『えっ?』
/: : ,, ..、 ,. ,, :ヽー\
,/ ''" `^'' ,, :\
. ,:' -. ===ミ 、,, `':,ハ
;ィ 〃.´/ / / | i ヽ`\ー,. ;. }
/l / / / :l{ | l | ! .', ヽ ヽ,⊥.
, / | i !{ || | l | | .', lハ j.', '.
,. {. | i.斗-.―ハ. ! ーl l<.} | | ., .... '
, 八r 1.ィ=ミ、 ,. =ァ、7イ{.ハ ',
/ j |.ハ代::イ {:::リ〃! ハ ヽ ,
/ノ ,. ハ }ヘ"""" , """"/.イ 八 \
. / / /j. V!.へ - . イー1 l. } ヽ
. / ノ - / ヽ ≧. .≦ ,リ .トヽ \
/ /: : : :{ \ヽ .,'ー、v.., ァ'; ノ/ j:⌒ヽ. \
. / /: : : : : \ r ― --rt-----i //:_: :ハ\ ` 、
. / //!: :ニヽ ''--、1ニ {ミミ:H´:ラ-- | ≦、'^'' .,: : ハ .\ ヽ
{ { / .{ヽ,:' ., ^ 、::i }´ノ } ト、ヽ ̄.! -::く '':, '; :.ハ ',.ヽ }
ハ / ヽ; ;' /´::::}、 ー― | |― --イ::::::::::ヽ '; .;∧. ∨ } /
. / ノ { f '.ヽ!::/i. \ | | /. i::::::::::::ノ,:', '/ } / j { \
. ´ / /\ \! ハ{ ノ{´ )マ ァ十、ー―:{::::マ !{ l | ∨ ./! \ `
./ ./\ \. } !ヽ::::ヽノ!::/: {:::!ヽ:}ヽ::ト :j:ハ ヽ! { ,' \ ヽ
// / } リ/ }: : T: :.ト': : :ト j: ト': :}ー: :,' \ ヽ. \ ヽ ヽ 、
/ { { l | ノ j ノ/ ハ: : :!: : i: : (こ): |: : :|: : ハ }ヽ } ト ヽー' } ヽ
{ ヽ \ ヽ {. f ハl / ',: :.|: : |: : |: :j: : :j: :イ l j } j /ノ ノ/ ノハ
P『た、貴音さん…?』
P『(その衣装…あの時の…)』
貴音『良い子に待っておられた、あ、あなた様には…』
貴音『さんたのお姉さんからの…贈り物です…』
貴音『う、受け取って…くださいますでしょうか…?』
P『あ、う、うん…』
P『……』ガソゴソ…
P『…これはロングマフラー?』
貴音『み、水瀬家への道のりは遥か遠くでございます』
貴音『そのような道のりをこの様な軽装で歩いてたら…その…』
貴音『と、凍死は免れません!』
P『免れないの!?』
貴音『ですので…その…』
P『…1人で巻くには長すぎるなぁ』
貴音『……』 モジモジ…
P『…一緒に巻いて、歩こうか?』スッ…
貴音『…!!!』
貴音『…は、はいっ!』
貴音『あなた様が…お望みとあれば…///』
P『よっし、じゃあ行こうか?』
貴音『はい…♪』
P『(こうして高校生活最後のクリスマスは終わりを迎えた…)』
【まずはあなた様のお顔を拝見したい】
P『謹賀新年!』
P『えーと、貴音さんから年賀状…』
P『……』
ピンポーン!
P『おや、誰だろう?』
ガチャ…
貴音『新年も私に付きっきりでも、よろしいかと…』
P『わっ?貴音さん?』
貴音『新年のご挨拶と初詣へのお誘いへ参りました』
P『えっと…』
貴音『もしや既にご予定が…?』
P『いや、そんなことは!』
貴音『ならば、いざっ!』
P『……』
P『(行動力あるなぁ…)』
【かけがえのない温もり】
貴音『さぁ、お手を繋ぎましょう』パッ…
P『えっ?』
貴音『はぐれる可能性を無くすことは勿論のこと…』
貴音『二人の手と手が合わされば…』
貴音『凍傷の心配も無くなりますゆえ』
P『(凍傷って…いや、寒いけどさ…)』
P『(でも…)』
P『そうだね。こうした方があったかいね』ギュッ…
貴音『あっ…///』
貴音『はい…』
貴音『まこと…あったかです///』
貴音『御神籤に使う刻はございません』
P『えっ?』
貴音『残された刻…』
貴音『今は一分一秒という刻…』
貴音『あなた様とこうして過ごす時間を…』
貴音『私は…大切にしたいのです…』
P『(貴音さん…)』
【この温もりを忘れないから】
P『1月も後半へ…』
P『……』
P『ふぅー…』
貴音『あなた様…』
P『うん…』
P『18歳の誕生日…おめでとう』
貴音『恐縮です…』
P『……』
貴音『……』
P『…なんとなく前々から予感はしてたんだ』
貴音『えっ?』
P『卒業まで一緒にいられないんじゃないかって』
貴音『…!』
貴音『あなた様…』
P『…どこへ行くの?』
貴音『……』
貴音『…それは』
P『……』
P『(…きっと、こんな言葉を投げかけるのは無駄なことなのかもしれない)』
P『(それでも俺は…)』
P『(俺は…!!!)』
P『行かせないよ…』
貴音『えっ…?』
P『貴音さんはどこにも行かせない!!』
貴音『あなた…様…』
P『…それでも行かなければならないのなら約束して欲しい』
貴音『約束…ですか…?』
P『絶対に俺の元に…帰ってきてくれるって…』
貴音『…!!』
P『これっきりなんて絶対に許さないんだからなっ!』ニコッ…
貴音『…!!』
貴音『ふふっ…』
貴音『…あなた様という方は、まことに…』
貴音『まこと…欲張りな方で…ございます…』グスッ…
貴音『その約束…守れるかは約束は出来ますぬ…』
貴音『けれど…絶対に忘れたりは致しませぬ…!』
P『うん…』
貴音『あなた様…お願いがございます』
P『なにかな?』
貴音『私のことを…きつく抱擁してください…』
貴音『…そして』
貴音『―――。―――』
P『……』
P『…うん』ギュッ…
, - ": :: ̄: ::',―-,--
, - ": : : : : : : : : : : : : :',:::::::',
, ": : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',:::::::',
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',:::::::|
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',:::::::| i
/: : : : : :/'/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',::::::| |
/: : : : : / ./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i:::::| |
i: : : : ::/ i: :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i::::| i
|,: : : /i .i /i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .|:::|,'
|\: :|:| .i/i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:/: : :
|::::|`'::| |' v-|ト 、|: : : : : : :|: : : : : :i: :i: i/: : : : /: : :/
i::::|::::::| ,`:: ! `|゛:::、: : : |: : : : : i: :i::/: : : : /: : :/
i::::|::::::| / ヽ、:|: : : : ::/: /: : : : :/: : ::/
',:::|::ゝ' __i ` ‐-|:/: : :
/ 彡"�ュ,,,_ /
r'  ̄ / / /
',:..
',:::: / /
/
ヽ 、 / /
.i 、ヽ
ヾ
', /: :
', /: : : : : : :::/
ゝ__ /: : : : : : : :/
',::|::i::/: : : : : : //
丿:|/::i::/: : : : : /
貴音『行ってまいります…あなた様…』
P『行ってらっしゃい…』
P『(貴音さんから感じる、この温もり…)』
P『(俺は絶対に忘れたりしない…)』
【娘の幸せを願わぬ父親などおらん】
貴音父『…地球へ戻りたいだと?』
貴音『勝手なお言葉だと重々承知しております』
貴音『しかしながら、私には果たすべき約束を残してきてしまいました』
貴音『その約束を果たさぬことは、私にとって一生の悔いとなりえます』
貴音『ですので、どうか…』
貴音父『ふむ…』
貴音父『貴音よ、顔を上げろ』
貴音『…はっ』スッ…
貴音父『その約束はお前の一生を左右するほどの価値はあるか?』
貴音『…はい』
貴音『今の私にとっての全てと言っても過言ではない』
貴音『そう考えております!』
貴音父『…ならば、再び地球に戻るが良い』
貴音『…!』
貴音『よ、よろしいのですか…?』
貴音父『なぁに。私も地球は好いておる』
貴音父『かくいう私も765学園で青春を過ごしたのだ』
貴音父『だから、お前を765学園に通わせたのだからな』
貴音父『お前の人生だ』
貴音父『決まりに縛られることは無い!』
貴音父『その約束とやら、四条家の名のもとに果たしてくるが良い!』
貴音『…!!』
貴音『…心より感謝致しますっ!!』
―――そして、時は流れ
P『3月1日…卒業式…』
P『今日、最後の制服…』
P『この道を歩くのも最後になるんだな…』
P『……』
P『…行こう』
P『さて…卒業式も終わったな…』
P『あとはもう帰宅をするだけか…』
P『……』
P『だけど、彼女は約束してくれたんだ』
P『必ず、また逢うことを…」
P『……』
P『伝説に何か信じちゃいないさ…』
P『だけど…』
P『やっぱり信じる気持ち…忘れたくはない…!』
P『伝説の木の下…か…』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『(伝説の木の下…)』
P『……』
P『やっぱり約束は約束のままだったのかな…』
P『貴音さん…』
P『俺は今…!』
P『君に…会いたいっ!!』
『呼びました?』
P『…えっ?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
P『…貴音…さん?』
貴音『あなた様…///』
貴音『…今日というこの学生生活での一大いべんと…』
貴音『あなた様に再び巡りあえたことを…』
貴音『月の導きに心より感謝致します…』
P『…本物だよね?』
貴音『ほっぺた、むにー』つねっ
P『あいたっ!?』
貴音『痛かったですか?』
P『そりゃ、いきなりなにを…!?』
貴音『夢現では無いということでございます』
P『…!!』
貴音『それにしばしの別れを告げてから…もう既に私達の再会は約束はされていた』
貴音『あなた様も、そうお考えだったのでしょう?』
P『う…』
P『そりゃ…絶対忘れないって言ってくれたし…』
貴音『ええ』
貴音『だから、こうしてあなた様の元へと参りました』
貴音『大切な言葉を…伝える為に…』
P『大切な…言葉…?』
貴音『ええ…』
貴音『私がいつも、その言葉をいただいて貰ってばかりでしたから…』
貴音『あなた様と初めて出会いした、あの夜…』
貴音『あなた様は私に囁いてくれました…』
貴音『これ以上に無い、口説き文句を…』
P『(…そんなの言ったっけ?)』
貴音『…私はその言葉を受けてからでしょうか』
貴音『あなた様のことが寝て覚めても…頭の中から離れる日というもの存在しませんでした…」
P『……』
貴音『さて…この学校の伝説に乗っ取って私は…』
貴音『あえて直情的な台詞であなた様にこの胸の内を伝えたいかと存じます』
P『うん…』
貴音『お慕い申しております』
貴音『誰より強く…かけがえない私の想い…』
貴音『どうか…受け取ってくださいますか?』
P『……』
P『…期待はしていたんだ』
貴音『えっ?』
P『けど、叶わないと思っていた…!』
P『だって貴音さんは…!』
貴音『あなた様…』
P『俺も…俺も貴音さんのことが大好きだよ』
貴音『…!!』
P『クールでミステリアス…だけど可愛らしくて…』
P『そんな君といた時間は俺にとっての全てだったんだ…』
P『だから…だから会えなくなるだなんて…耐えられなかった…』
貴音『あなた様…』
リンゴーン!リンゴーン!
貴音『これは…伝説の鐘の音…』
貴音『鳴らないはずと噂には聞いたのですが…』
貴音『けれども…鳴るって信じておりました…』
貴音『いえ!鳴って欲しかったんですっ!!』
P『2つの伝説の祝福を受けたんだ』
P『俺達、二人の関係は永遠だよ』
貴音『嬉しい…』
貴音『こんなにも幸せ…良いのでしょうか…』
P『あっ、ところで四条さん?』
貴音『はい?』
P『俺が貴音さんに言った口説き文句って一体何?』
貴音『えっ?』
P『月が綺麗ですね、で照れ笑いをしてるのは見たことあるけど…』
P『あれは違うよね?』
貴音『……』
P『四条さん…?』
貴音『あなた様は…いけずですっ!』
P『えっ!?』
貴音『けれども…』ギュッ…
P『わっ…』
貴音『そんなあなた様だからこそ…』
貴音『これほどまでに惹かれてしまったのかもしれませんね…///』
貴音『もう…どこへも行きません…』
貴音『…私は、未来永劫…あなた様のお傍に…』
P『うん…』
P『離さないよ。もう二度と』ギュッ…
貴音『はい…』
貴音『私もです…』
貴音『この温もりを二度と…』
P『ねぇ、貴音さん』
貴音『はい?』
P『また、しても良いかな?』
P『この前の誕生日の時みたいに…』
貴音『…はい///』
―――こちらからお願いしたほどです
―――どうか、あの夜みたいに…
―――優しく、口づけて…
, '´ ,. :´: : _ ;: - - ::;_` ', `ヽ
/ , ' .,. ' : -'"´ ~"'‐ ',. ゙'、
,' i, '::, '´ , '., .', ',
l .l, ' /.| |.', il . l
,| ! / l | | .i ll . l
/| l l.,'. ,l |_/l |=i ll !
,'| l li .,_=≠'´  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄`' l l END
/ ll l lハ' ´ ! l.
,′.l ! | __=- ≦ィニミェ、.| |!
,' l ,' | 、,ィ.彡-一‐' ` l |.',
,' l,' |.`´ 、 ,! |. ',
.,.' , ./ l iヽ /,| |. ',
,.' /./ .l |、._'., ,'´.| ! .',
. ,.' , ' /. .! |l ∧ マ ̄ ̄ソ イ :::| l ヽ
/,. '" ,.' ', |::::::::::ヽ.  ̄ .< .:::::::::| / ',. ヽ
_.ィ'´ / ヘ |:::::::::::::. `ト _ ,.ィ ::::::::::::::: ,l ,' ', \
'´ , ' `.、 ',:::::::::::,ィ'.| |、 .:::::::::::/'´ '.,. .\
i′ 、 ゙'.、.',: : / `ヽ、_ .!ハ:::::::::,.' \ ` 、
l. ' , `、Y `ー 、_,. '"ノ\_/ ゙'.、 ヽ
. `‐- ..,_', ゙ .、 Y´`Y´ / '., ' ,
', `ヽ .l .l ,' ',. '.,
貴音編終了です
次回更新時は雪歩(イベント追加編)を投下予定です
恐らく雪歩編はこのスレだけじゃ収まりきらないので次回更新をする際に、このスレに次スレのURLを張って更新という形を取ろうかと思います
よろしくお願いします
08:05│四条貴音