2013年11月14日

P「給与明細見られた」

書き溜めあり。早めに終わります。
導入部が若干長めかもしれません。
ネタが被ってるような事はないかと。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370690589


貴音「……」ズルズル

亜美「お姫ちん、さっきから食べてばっかだね」

真美「まだお昼にもなってないのにね」

伊織「空のカップが三十個以上山積みって……」

響「自分の家族みんな合わせても貴音の食欲に勝てそうにないぞ」

真「食費だけで破産しそうだけど、大丈夫なの?」

貴音「問題ありません。お仕事が増えましたので」ズルズル

あずさ「確かに、一年前に比べたら本当に変わったわね〜」

亜美「チョー忙しくなったねー」

美希「全くなの。おちおちお昼寝もできなくなったの……あふぅ」

真美「その割にはみんなでまったり過ごしてるけどね」
やよい「でも、おかげですっごく助かってますー」

千早「こう言っては何だけど、高槻さんはあまり変わったようには見えないのだけど」

伊織「そうね。やよい、無理してない?」

やよい「そんな事ないですよ。今はかすみたちのために貯金してるんです」

やよい「みんなの将来とか考えないといけませんから」

千早「高槻さん……っ」ダキッ

伊織「やよいっ!」ダキッ

真美「……やよいっちも大変だなー」

亜美「そういえば、はるるんたちは?」





律子「ふぅ……プロデューサー殿がいないと、静かに作業できますね」カタカタ

小鳥「向こうは賑やかですけどね」カタカタ

雪歩「律子さん、お茶のお代わりはいかがですかぁ」

律子「ありがと。頂くわ」カタカタ

小鳥「雪歩ちゃん、私にも貰える?」カタカタ

雪歩「あ、はい。分かりましたぁ」

春香「律子さんも小鳥さんも、クッキー焼いてきたんでお茶請k」ドンガラガッシャーン

雪歩「ひゃぁっ!?」

春香「」

雪歩「」
律子「ちょっと春香、雪歩、大丈夫!?」

亜美「うわぁ、はるるんまたハデにやったねー」

真美「ゆきぴょんまで巻き込んじゃってるよ」

春香「いたた……雪歩、ごめんね。大丈夫?」

雪歩「あ、はい。大丈夫ですぅ」

あずさ「良かったわ〜。ケガはなさそうね〜」

千早「……プロデューサーの机がメチャメチャだわ」

春香「うわっ、どどどどうしよっ!?」

貴音「見たところ、書類が散乱しただけのようです」ズルズル

響「歩きながら食べちゃメッなんだぞ……春香、自分も手伝うから片付けよう」

真「皆でやればあっという間だよ」

春香「うん、ありがとみんなぁ」
律子「でも春香、後でちゃんとプロデューサー殿に謝っておくのよ」

春香「はい」シュン

亜美「…………」

真美「…………」

やよい「? 二人ともどうかしたの?」

伊織「何か気になるものでもあった?」

律子「……この辺はお茶で濡れちゃってるわね」

亜美「そのお茶の海の真ん中辺りにさ」

真美「浮かんでる紙ってもしかして……」

律子「紙?」

春香「これ、給与明細!? ……それにプロデューサーの名前」
小鳥「ピヨッ!?」

律子「何ですって!? それは流石にダメよ! 見ちゃダメ!」

亜美「でも見てくれと言わんばかりに開いちゃってるYO」

真美「バッチリ目に焼き付いちゃったYO」

真「え……これちょっと」

雪歩「真ちゃん?」

春香「差引支給額……十万円……?」

律子「えっ」

小鳥「えっ」

……………………

千早「プロデューサーの机は片付いたけど……」

響「これ、どうするんだ?」

雪歩「ビチョビチョに濡れちゃってますけど、間違いなくプロデューサーの給与明細ですぅ」

伊織「結局みんなに知れ渡っちゃったわね」

律子「本来なら、何も見なかった事にするべきなんだけど」

あずさ「金額が金額だけに」

小鳥「無視できないですね」

あずさ「手取り十万……」

亜美「あのさ、りっちゃん」

律子「なに?」

真美「真美たちお小遣い制だからあんま詳しくないんだけどさ」

亜美「にーちゃんのお給料の十万円って」

真美「凄く少ないんだよね?」

律子「……そうね」

響「ストライキ起こしてもおかしくないレベルだと思うぞ」

千早「まさか私の半分にも届かないなんて、あまりにも酷過ぎます」

伊織「いざとなったら私が養って……ううん、そういう問題じゃないわね」
真「プロデューサーのお陰でボクたちの仕事も増えてきたのに」

美希「ハニーの評価が低すぎなの。許せないの」

やよい「うー。あんなに頑張ってるのに、かわいそうです」

小鳥「やよいちゃんに同情されるレベル……あれ、みんなひょっとして凄くお給料貰ってる?」

春香「プロデューサー、先月お休みありましたっけ」

貴音「私の記憶では、事務所で顔を合わせなかった日はありませんね」

あずさ「確か今日もお昼から出勤だったわよね〜」

雪歩「はい、私と真ちゃんのお仕事があるので」

一同「…………」

小鳥「そういえば昨日の飲み会……」
春香「え!? こんな状況でお酒飲んだんですか!?」

真「春香、小鳥さんも知らなかったんだから」

あずさ「そういえば昨日はいつもより飲んでたような……」

伊織「そんなに羽目を外してたわけ?」

小鳥「……おもに私が」

やよい「無駄遣いはいけませんよー」

響「いつもより多めって、どのくらいなんだ?」

小鳥「確か割り勘で一人一万円とちょっと」ピヨ
亜美「うわぁ」

真美「ピヨちゃん……」

伊織「最低ね」

美希「小鳥は庭でミミズでも食べてればいいって思うな」

小鳥「美希ちゃんが辛辣ピヨ」シクシク

貴音「……そういえば私も」モグモグ

千早「四条さんも何か?」

亜美「っていうかお姫ちんまだ食べてるんだ」

真美「さっすがお姫ちん、ブレないね」

春香「あ、私の持ってきたクッキーだよ。みんなも食べてね」
あずさ「それじゃ頂くわね……それで、貴音ちゃんのお話って?」

貴音「先日、響たちと地方へお仕事に行きましたよね」モグ

真「ボクや春香も一緒だった時だね」

春香「楽しかったよね!」

貴音「……あの時、昼食をどうしたか覚えていますか?」

響「貴音の提案でラーメン屋に行ったな」

真「そういえばあの時、プロデューサーが」

春香「普通に奢ってくれたね……」

貴音「そう……なのです」ポロ

貴音「あの時、私が……私だけが三杯もお代わりを……っ!」ポロポロ
律子「ちょ、貴音!?」

貴音「ぷろでゅうさぁの事など考えもせず……私は……私は……なんと愚かなっ」ポロポロ

亜美「うあうあ〜! お姫ちんが泣いちったよー!」

真美「お、落ち着きなよ。ラーメンでしょ? ピヨちゃんより全然マシだって!」

小鳥「」チーン

雪歩「はぅっ!? 小鳥さんが……」

美希「そのまま小鳥の屍をダシにスープ作ったらいいと思うの」

伊織「いいダシが出るとは思えないわね」

やよい「そんな事ないですよ! きっとおいしくなります!」

千早「話が明後日の方向に……あら、春香どうしたの?」
春香「……あのね、その奢ってもらったラーメン屋さんなんだけど」

真「結構高級志向だったんだよね」

律子「高級って、具体的には?」

響「……一杯2000円だったぞ」

あずさ「あ、あらあら〜」

亜美「……やっぱ当分はピヨちゃんスープのラーメンで」

真美「お姫ちんは我慢した方が良さそうだね」

貴音「はい……麺は私が用意いたします。どうかよろしく」

小鳥「」

亜美「返事がない」

真美「ただの屍のようだ」
伊織「ともかく、これで先月分の約二割が使われた事になるわね」

千早「……そもそも」

雪歩「?」

千早「私たち、ずっとプロデューサーに助けられてるのよね」

春香「そうだね。お金が絡む事だけじゃなくて、色んな事で」

真「何気ない差し入れとかも結構多いよね」

美希「ミキもよくおにぎりもらうの」

伊織「あのバカ、毎月私たちにどんだけ使ってるのかしら」

響「一体、どうやって生活してるんだ?」

雪歩「すっごく大変なはずですぅ」

春香「……やっぱり納得できないよ!」バン!
美希「春香の言うとおりなの! みんなで社長に抗議しよ!」

真「うん! これは許せないよね!」

律子「ちょ、ちょっと皆落ち着きなさい!」

響「律子はプロデューサーが可哀想じゃないのか!?」

雪歩「そうですぅ! いざとなったら私が社長を穴n」

真「雪歩、それ以上は言っちゃダメだよ。でも、気持ちはボクも一緒だ」

やよい「うっうー! プロデューサーのために頑張ります!」
亜美「おおっと、やよいっちたちだけにいいカッコはさせないぜー」

真美「真美たちだってにーちゃんの味方だもんね!」

律子「ストップ!!」

律子以外「っ!?」

律子「私だって皆と同じ気持ちよ」

美希「律子……さん」

律子「けど、冷静になって。もしかしたら何かの間違いかもしれないでしょ」

律子「ここは一度プロデューサーに確認を……」

P「ん、俺に用か?」
春香「わっほい!? びびびびっくりするじゃないですか! プロデューサーさん!」

P「おう、春香、みんなもおはよう。集まって何してるんだ?」

美希「ハニー! 聞きたい事があるの!」

春香「実はですね、私が転んで、プロデューサーの机の書類がメチャクチャになっちゃって」

P「なんだ、そんな事くらい別に気にしないぞ」

千早「いえ、それが本題ではないんです」

真「プロデューサー、ボクたち見ちゃったんです」

P「見た? 何を?」
雪歩「あの、これですぅ」

P「給与明細……俺のだな」

律子「すみません。言い訳でしかありませんが、わざとではなかったんです」

響「それよりもプロデューサー!」

亜美「にーちゃん、生活苦しくない?」

P「?? 何の事だ?」

真美「だってこれ、にーちゃんのお給料十万円って……」

P「は? 十万?」
貴音「貴方様、これをよくご覧下さいませ」

P「……確かに十万だな」

伊織「そんなのん気な……あんた、それで平気なの!?」

春香「幾らなんでも少なすぎるんじゃないですか!?」

P「…………」

P「ああ、なるほど」

やよい「う?」

P「お前ら、これ俺の先月の給料って思ってるんだな」
小鳥「え、違うんですか?」

響「あ、ぴよ子が復活したぞ」

雪歩「でも日付は確かに先月の……」

P「これ、一年前のだよ。年の部分が滲んでて読めないけど」

P「俺がここに来て最初に貰った明細だ」

伊織「へ?」

P「気合を込める意味で事務所に置いといたんだ」

P「あの時は試用期間みたいなものだったし、正直仕事も少なかったし、こんなもんだろ」

P以外「えええぇぇぇぇぇ!?」
P「ははは、皆して勘違いか? せっかちだなぁ」

春香「……良かったぁ」

美希「よく考えたらとーぜんなの。ハニーの価値がこれっぽっちなんてありえないの」

響「美希はぴよ子に謝っといた方がいいと思うぞ」

小鳥「ほんっとーに良かったですよぉぉぉ」ポロポロ

貴音「小鳥嬢、私も同じ気持ちです」ガシッ

律子「まったく、人騒がせな」

真「いいじゃないですか。何事もなかったんですから」

雪歩「そうですよぉ」
亜美「ピヨちゃんスープ計画が無くなったのは残念だったね」

真美「別になくてもいいっしょ→」

伊織「はぁ、心配させないでよね……私は別にしてなかったけど」

あずさ「でも、プロデューサーさん? お財布が厳しかったらちゃんと言ってくださいね」

千早「そうです。皆心配しますから」

P「ありがとな。でも大丈夫だよ」

P「ちゃんと今は、それの二割増も貰ってるから」

P以外「…………え?」


終わり。
支援&乙ありがとうございます!
やっぱりコメディの方が書きやすいね!
こんなコメディからそこまで考察してもらえるなんて凄く恐縮です。
ぶっちゃけそこまで深く考えてないので。

08:15│アイマス 
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