2013年11月15日

P「14枚のマフラー」

P「ふぅー」ガチャ

小鳥「あっ、おかえりなさい。プロデューサーさん」

P「あああ〜。やっぱ事務所は暖かいな〜」


小鳥「あんまり大きな声では言えないけれど、暖房フル稼働ですよ〜」

P「最近急に寒くなってきましたよね〜。もう外は寒くって寒くって。耳がもげそう」

小鳥「さすがにコートだけじゃあツラくないですか?」

P「んー。去年も一昨年も冬はコート一枚で乗り切れたんだけどなー。もう歳かなー」

小鳥「マフラーか何か、買ったらいいんじゃ?」

P「……いや!俺は負けない!今年もコート一枚で乗り切ってやる!」フハハハ

アイドル達「…………………」

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春香(これはチャンスですよ!チャンス!)

美希(ハニーへの突撃プレゼント作戦決行の時が来たの!)

千早(マフラー……。マフラー……。やっぱり、手編みが一番……かしら?)

やよい(プロデューサーさんに、日頃のお礼をするいい機会ですー!)

伊織(なによアイツ。マフラーも持ってないなんて……。そんなの、私に言えばいくらでも……)

亜美(よーし、とびっきりの作って、兄ちゃん泣かせちゃおーっと!)

真美(マフラー……。兄ちゃんに……。真美の手作りの……)

雪歩(私の編んだマフラーでも、ちゃんと着けてくれるかなあ……)

真(手編みのマフラープレゼントって、なんかすっごく女の子っぽいよね!よーし、やるぞー!)

律子(……帰りがけに編み物の本買って帰ろうっと)

あずさ(あらあらー。これはチャンス到来……かしら)

貴音(お店で買った物よりも、自分で編んだものの方が、心がこもります……よね)

響(よ、よーし!編み物は超得意さー!自分、すっごいの作ってやるからなー!)

小鳥(こ、ここは家庭的な女をアピールする絶好の機会!頑張れ、私!)


春香「大切なーアナタにー♪手編みのーマフラー♪」ラララン

春香「うーん……。編み物って難しいなあ……」

春香「ここがこうなって、それで、こう……」

春香「あっ、なんかコツ掴めてきたかも?」

春香「………………あれ?」

春香「絡まった……んっ……んんっ……?」

春香「あっ…………」

春香「ほどけちゃった……」シュン

美希「大好きーなーハニーのー♪お首を守っちゃうのー♪」ラララン

美希「んー!いい感じなの!」

美希「これでハニーは寒さなんてへっちゃら間違いなしだよね」

美希「でも、正直マフラーなんかいらないかなって思うな」

美希「だって、ミキがずっとハニーに巻き付いてれば、万事解決なの!」

美希「けど、ハニーってば恥ずかしがり屋さんだから」

美希「このマフラーに……!この一編み一編みに、ミキの全てを込めるの!」ゴゴゴゴ


千早「冬の日ー♪アナタを包むー私の分身ー♪」ラララン

千早「…………………」

千早「できない」

千早「やっぱり私には無理なのかしら……」

千早「……ううん。やると決めたら、最後までやってみるわ」

千早「それに、こういう機会でも無ければ、日頃の感謝の思いとか、伝えられそうにないから……」

千早「………………あっ!」

千早「できた!こうすればいいのね!」パァァ

やよい「寒さもへっちゃらスペシャルマフラー♪」ラララン

やよい「うん!凄く良くできた!」

やよい「プロデューサーさんも、喜んでくれるよね!」

長介「やよい姉ちゃーん。……何してんの?」

やよい「んー?マフラー編んでたんだよ。ほら、これ長介の分。暖かいでしょー!」

長介「うわっ。……あ、ホントだ」

長介「……ところで、今編んでるのは誰用?やよい姉ちゃん?」

やよい「ぶっぶー。これは、プロデューサーさんの分!」

長介「へえぇ……。なるほど、どーりで気合の入り方が違うと思った」ニヤニヤ

やよい「べっ、別にそんなコトないもん!」

伊織「幸せのー♪ぬくもーりをー♪君に届けーるよー♪」ラララン

伊織「…………ああっ!もう!どうなってるのよこれ!全然出来上がらないじゃない!」

伊織「折角最高の材料を揃えたのに……」

伊織「大体、なんで私がアイツのためにこんな苦労しなくちゃいけないのよ!」プンスカ

伊織「マフラーも持ってないなんて、私のプロデューサー失格なんだから……もう……」

伊織「……………………」

伊織「材料がもったいないから、作ってやるわよ!最高のマフラー!見てなさいよ!こんなの、伊織ちゃんにかかれば……」

伊織「これを巻いて、真冬も伊織ちゃんのオレンジジュースを買いに行くのがアイツの仕事なんだから!」


真美「マフラーマフラー♪」ラララン

亜美「あったかほわほわまいっちんぐー♪」ラララン

亜美「うあーん!もう!全然進まないよー!」ウワー

真美「…………………」アミアミ

亜美「真美ー。……なんかすっごく気合入ってない?」

真美「えっ?そ、そんなコトないけどー?」

亜美「そうかなー?まあいいや!いまどんな感じ?」

真美「あっ、見ちゃダメー!」

亜美「え?なんでー?」

真美「えっと……。その……」

真美「恥ずかしいんだもん……」

亜美「やだこの姉可愛い」

雪歩「伝えるよー♪私の思いー♪マフラーに乗せてー♪」ラララン

雪歩「…………!」ハッ

雪歩「わ、私ったら、なんて変な歌を……」カァァァ

雪歩「集中しよう。頑張れ、私!」

雪歩「うーん……。あんまりよく分からないけれど……。これでいいのかな?」

雪歩「最後はこうして……こうで……」

雪歩「……で、できたぁ!やったよぉ!」

雪歩「プロデューサーさんも喜んでくれるよね……」

雪歩「……………………」クルクルクル

雪歩「……えへへ。あったかい」

真「君の心もがっちりホールド♪ぽわぽわキュンキュンさせちゃうぞー♪」ラララン

真「ここがこうなって、で、ここはこうして……んんんん!」

真「出来たぁーっ!」ジャジャーン

真「いやぁー。ボクもやれば出来るんだなぁ……」シミジミ

真「えへへ。手編みのマフラー!ボク、今すっごい女の子?」

真「それじゃー、最後に出来栄えを確認っ!」バッ

真「……………………」

真「なんで鉢巻になってるのぉ……」シクシク

律子「……アナタをー♪包みます♪」ラララン

律子「私の愛でー♪」ララララン

律子「……………………私ったら……」カァァ

律子「それにしても、結構難しいのね……。でも、ちゃんと工程を踏めば完成するはず!うん!」

律子「えーっと、次は……」ペラペラ

律子「…………よし、こんなトコねー。……ん!我ながらいい出来!」

律子「さて……」

律子「…………どうやって渡せばいいのかしら……」

律子「プロデューサー。寒いでしょう?我慢しないで、これ、使ってください」バッ

律子「……………………私ったら……」カアァァ

あずさ「やわらかーい♪あたたかーい♪貴方のお供にー♪」ラララン

あずさ「うふふ。編み物なんて久しぶりだわぁ」

あずさ「なんだか学生時代を思い出すわねー」シミジミ

あずさ「えーと、長さはどのくらいかしら……?」

あずさ「うん、私のマフラーとも大体同じくらいだわ。ちょうどいい感じ!」

あずさ「……………………うん!」

あずさ「やっぱり長さは二倍にしましょう」アミアミ

あずさ「うふふ……」アミアミ

貴音「寒冷撃退ー♪闘魂注入ー♪」ラララン

貴音「ふぅ。実際にやってみると、中々に難しく、そして奥深いのですね」

貴音「手編みの手袋の不思議な暖かさ、なんとなく分かったような気がします」

貴音「編んだ人の想いが、それを通して伝わるのですね」シミジミ

貴音「ではわたくしも……。この一編み一編みに、わたくしのあの方への思いを……」

貴音「込めます!」アミアミッ

貴音「……………………!」ハッ

貴音「や、やっぱり、今のは無しにいたしましょう」ホドキホドキ


響「寒い日だって、なんくるない♪頑張れるよー♪」ラララン

響「……ふぅ。やっと半分くらいだなー」

響「ちょっと模様とか凝ってみたら、思ったより時間がかかっちゃったぞ……」

響「…………ん?」

ねこ吉「ヘイヘイ!毛糸玉だ!毛糸玉が俺を呼んでるぜ!ヘイヘイ!」コロコロ

響「ぎゃー!ねこ吉!毛糸で遊ぶのはやめてくれー!毛が!毛が付いちゃう!」

響「皆も見てないで止めてくれー!」

いぬ美「それは無理よ。響」

ハム蔵「そうだな。毛糸玉の魅力にすっかり取り憑かれちまってる。もう俺たちの声は、アイツには届かないよ」

ブタ太「ああなっちまったアイツを止めることはもう出来ないのさ。たとえ、誰であってもな……」

響「うわーん!そんなぁー!」

小鳥「繋がるよー♪君とー私ー♪」ラララン

小鳥「はぁはぁ……。で、出来た……」

小鳥「私の乙女力の全てをつぎ込んだわ……!音無小鳥、魂の最高傑作よ!」ババン

小鳥「よーし、プロデューサーさんにサラッと渡す練習を……」バッ

小鳥「…………ピヨ?」

小鳥「あ……!ここ!ここの真ん中辺り!ほつれてる!ちょっと失敗してるよぉー!」

小鳥「まさか……。やり直し?」

小鳥「もうやめて!小鳥の乙女力はもうゼロよ!」ピヨー

小鳥「しょうがないわね……。完璧を追い求める女。それが私だから……」シクシク

小鳥「地球の女性諸君……!私に、ほんのちょっとだけ乙女力を分けてください……!」ゴゴゴゴ……

(数日後)

P(うーい。さっぶい)

P(最近また冷え込んできたなぁ……)

P(正直、宣言した手前言いづらいけど、辛いです。寒いです。凍えそうです)

P(本当に歳なのか?俺!?もうダメなのか?俺!?まだやれるだろ?俺!!)

P「よし!ファイト、いっぱぁ……」バッ

ヒュウウウゥゥゥゥ……

P「……ぁぁつぁぁああ!さっむい……!」ガタガタ

春香「あ、プロデューサーさん!」

P「おう春香。……ちょっと待ったか?寒かったろ?ゴメンな?」

春香「いえいえ。それより、プロデューサーさんの方が寒そうですよ?」

P「そんなこたーないよ。全然平気!さ、さっさと帰ろうぜ」

春香「あ、あの。プロデューサーさん!これ!」

P「ん?何これ?マフラー?」

春香「それ、いつも頑張ってくれてるプロデューサーさんに感謝の印……っていうか……その!」

春香「とにかく!……あったかいんですよ?今度は、それを巻いて、外を歩いてくださいね!」

P「……ありがとな春香。……これ、春香が編んだの?」

春香「はい!」

P「そっか……。うん!嬉しいよ。ホントにありがとな!」

春香「いえいえ!そう言ってくれると、私も頑張った甲斐があります!」イェイ


P(マフラー巻いたことなんて今まで無かったから、正直どんなもんかと思ってたけど)

P(これはこれで結構暖かいのな!今まで侮っててすみません)

P(しかし、アイドルから手編みのマフラーなんか貰っちゃって、大丈夫かな?)

P(………………しかし暖かい)

P(ん。ここのスタジオだな。次は美希の送迎……と)

P(流石に中ではマフラーは外さないとな……よっと)

>>19

やべ、ミスった。
確認したら、やよいもさん付けはしてなかったか……。
完全にイメージだけで書いてました。ごめんなさい。
教えてくれてありがとうございます。助かりました。
美希「ハニー!待ってたの!」

P「こら。外じゃーハニー言うなと何度も言っておろうに」

美希「相変わらずツレないハニーなの……」

美希「でも、そんなハニーもコレを見ればイチコロ!ミキにメロメロ間違いなしなの!」

P「……一体なん……!?」

美希「じゃーん!首元が寂しいハニーに、ミキからのプレゼントだよ!」

P「これは……マフラー!?」

美希「ご名答なの!さ、巻いて巻いてー」クルクル マキマキ

P「ちょっ、美希……」

美希「ん〜!ミキの思ったとおり!すっごく似合ってるの!」

P「そっ、そうか?ありがとな、美希。あったかいよ」

美希「ミキの愛がぎっしりだから、トーゼンなの!」エッヘン

P(マズイ事になっちまった)

P(こうなった以上、片方だけ付けるなんてことは出来ない)

P(………………仕方ないな)

P(美希と春香には悪いが、とりあえずまだ俺は全然寒くないぜって事にして……)

P(…………カバンの中に)

P(……………………)

P(俺ってひょっとして最低なんじゃないだろうか……)

千早「プロデューサー」

P「おう、千早。……どうした?」

千早「あの、その。私、不器用でっ、日ごろお世話になってるのに、プロデューサーに感謝の思いのひとつも伝えられなくてっ……」

P「いやいや。そんな事ないって。ちゃんと伝わってるよ」

P「第一、感謝なんてそんなに気負わなくても。むしろ俺の方こそ感謝したいくらいだよ。毎日楽しくて、やりがいがあるし」

千早「それでも!何か、伝えたかったので……」

千早「……………………!」

千早「これ!受け取ってください!」バッ

P「えっ!?……コレは……マフラー……!?」

千早「買ったものを渡すのは嫌だったので、私が編んだん……ですけど。……あんまり上手く出来なくて……」シュン

P「いやいや!んな事ないよ。確かにちょっと不格好だけどな?でもそれが凄く暖かそうだぞ。温もりに溢れてそうだ。ビバ!ヌクモリティ!」

P「それにな?千早が俺の為に頑張ってくれたのが伝わるよ。……ありがとな、千早」

千早「……そう……ですか?……良かったぁ……!」パアァ


やよい「あっ。プロデューサー!」タタタ

P「おう。どうしたやよい?」

やよい「えへへー。プロデューサーに突撃プレゼントです!」

P「そ、そっか。それは楽しみだなぁ!」

P(やよい……!背中に隠してるけれど、ばっちり見えちゃってるよ!……そのマフラー……)

やよい「じゃーん!マフラーです!すっごく暖かいですよー!」ジャーン

P「おおっ!ホントか!ありがとなーやよいー!」

やよい「えへへー!こちらこそー!」

やよい「プロデューサー!寒いのに、そんな薄着で出歩いちゃダメなんですよー!」メッ

P「あっ。ごめんなさい……。でも、これがあれば大丈夫だよ」

やよい「うん!そうなんですよー!しっかり巻いて、お仕事頑張って下さいね!」


伊織「あっ。いたいた。探したわよプロデューサー」

P「おう、伊織か。何か御用ですかな?なんなりと」

伊織「用っていうか。アンタに渡したいものがあるの」

P(………………………!)

伊織「はい、これ。ありがたく受け取りなさい」

P「マフラー……か。これ、伊織が編んだのか?」

伊織「まあ……そうよ。暇があったから、ちょっとね」

P「……随分と手が込んでるように見えるけれど」

伊織「そっ、それは気のせいよ!私の技術が高いから、そう見えるだけ!そんなの、ホントになんでもないんだから!」プンスカ

P「へぇ……。うん、そうだな」

伊織「分かればいいのよ。……大切にしなさいよね。この伊織ちゃんの手作りなんだから」フフン

P「あ、ああ。もちろんだよ。ありがとな、伊織」

伊織「……うん。……破れたりしたら、いつでも繕ってあげる」
亜美「ヘイ兄ちゃん!」ヘイ

P「ハイ亜美」ハイ

亜美「ヘイヘイ兄ちゃん!これ!」ヘイヘイ

P「ハイハイ亜美。……これは……」

亜美「世紀の美少女、双海亜美の編んだ手作りマフラーだよー!」イェイ

P「おう……。うん。うん!ありがとな!亜美!」

P「して、世紀の美少女」

亜美「なんだい?」

P「途中からの編み物スキルの上達が見事っすね。グラフに表すと垂直上昇っすね」

亜美「あぁ……それは……その……」

亜美「あ、愛故の急成長!」ババン

真美「に、兄ちゃーん」ヒョコ

P「うん?どうした真美?」

真美「ちょっとこっちに……」チョイチョイ

P「…………?」

真美「その……ね?あの……」モジモジ

真美「ぷっ、プレゼントっ!」バッ

P「んっ……。これは……。マフラーか」

真美「あの、その、兄ちゃん、すっごく寒そうだったから……それでね?あの……」モジモジ

P「…………ん!ありがとなー真美。助かるよ。ホントに」

真美「ほっ、ホント?」

真美「んっふっふ〜。こんな美少女にここまでさせたんだから、責任は取らないとダメだよ!兄ちゃん!」


雪歩「あ、あのぅ……ぷろ……」

P「……は……は…………ハァックシェェン!!……う〜い」ズルズル

雪歩「うぅ……」グスン

雪歩「ぷっ、プロデューサー!」

P「うえぃ!?……おう、雪歩か。俺に何か用か?」

雪歩「あの…………はい!」

雪歩「いつもお世話になってるプロデューサーに、プレゼントです!」バッ

P「えっ?……おー。マフラーか。暖かそうだなぁ」

雪歩「その、私なんかが編んだもので、申し訳ないんですけど……」

P「おいおい。何言ってんだよ雪歩。全然申し訳なくなんかないよ。最高だ!なんてったって雪歩の手作りなんだから!」

雪歩「そ、そうですか……?」

P「うん。そうです!」

雪歩「えへへ……。良かったですぅ」パァァ
真「プッ、ロデューサー!」

P「まっ、ことー!……何か御用でも?」

真「はいコレ!プレゼントです!いつもありがとうございます!プロデューサー!」

P「いやはや。恐縮です。有り難き幸せ」

真「むー。なんかボクの予想してたリアクションと違うんですけど!」

P「予想って……どんなよ?」

真「えっ?それは……。えへへ〜」クネクネ

P「一体どんな予想を立ててんだよ……」

真「そっ、それはどうでもいいんです!ささ!開けて開けて!」

P「お、おう。……これは……手編み……の、マフラーか」

真「へへー!ボク、頑張っちゃいました!」

P「ははは。ありがとな、真」

真「いえいえー!」

律子「………………………」ソワソワ

P「…………………よし!じゃあそろそろ出ようかな。……行ってきまーす」ガチャ

律子「……………………!」ダッ

律子「ぷっ、プロデューサー!」

P「ん?律子、どうした?俺、なんか忘れ物でもしてたか?」

律子「……またそんな薄着で外出歩くんですね。もう、風邪ひいたらどうするんですか。ただでさえ休みも少ないのに……。もっと自分を大切にしてください!」

P「……いや?俺は十分自分を大切にしてるぜ?私が誰より一番!」

律子「またそういう適当なコト言う……」

律子「もういいです。これでも巻いててください」クルクル

P「りっ、律子?これって……」

律子「わ、私が編んでみたんです!暇つぶしですよ?…………おかしいですか!?」

P「全然おかしくなんてないよ。むしろ似合うと思うぞ?心配かけたのはゴメン。色々とありがとうな」

律子「うぅ……。もう、あなたって人は……」
あずさ「プロデューサーさん」

P「ん?どうかしました?あずささん」

あずさ「ちょっと目を瞑ってもらえませんか?」

P「え?……まあいいですよ。……はい」

あずさ「うふふ。ありがとうございます」ファサ クルクル マキマキ

P「ん?なんか暖か……。って、これは……」

あずさ「はい。ちょっと編んでみちゃいました!とっても似合ってますよ〜」

P「そ、そうですか?ありがとうございます、あずささん。凄く暖かいです」

あずさ「うふふ。どういたしまして」

P「…………ところであずささん」

あずさ「なんでしょう?」

P「あの、気を悪くしないで下さいね?……このマフラー、なんか滅茶苦茶長くないですか?」

あずさ「それはですね……。こうやって……」クルクル

あずさ「二人で温まるためですよ」ニコッ

貴音「あなた様、さむくありませんか?」

P「……いや?大丈夫だよ」

貴音「ふふ。やはりあなた様は……」ファサ 

P「た、貴音……?」

貴音「わたくしの」クリクル

貴音「わたくしの、前では、強がりはやめてください」マキマキ

P「ははは。そんな大げさな事じゃないだろ、今回は。ただの見栄ってヤツだよ」

貴音「どんな些細な事であっても……です」

貴音「わたくしは、いつもあなた様に支えられています」

貴音「ですから、わたくしも、あなた様の支えになりたい。拠り所になりたい」

貴音「わたくしの前では、見栄も嘘も強がりも無し。ですよ?」

P「…………分かった。約束するよ」

貴音「ふふ。約束……ですね」
響「プロデューサー!」

P「おう、響。どうかしたか?」

響「冬の寒さに震えるプロデューサーに、自分からのプレゼントだぞー!」

P「いや別に震えてないけれど」

響「自分の目は誤魔化せないさー!」チッチッチ

響「はいこれ!ぜひぜひ使って欲しいぞ!」

P「これは……。マフラーか」

響「へへー!自分の手作りなんだー!」

P「コレ、手編み!嘘ぉ!?こんな複雑な模様入ってるのに!?」

響「自分、編み物は得意中の得意だからなー!久しぶりに、ホンキ出しちゃったぞ!」ヘヘン

P「そ、そうか。俺のために久しぶりの本気を使ってくれてありがとうな」

響「べ、別にそういうワケじゃ……!ただ、たまにはホンキでやらないと、腕が鈍っちゃうから……!」

響「でも、言ってくれれば、いつでも自分のホンキ、見せてあげるよ!」

P「さて、と。今日はちょっと早く帰るか……。音無さん、お先に失礼してもいいですか?」

小鳥「はい。全然オッケーですよー。最近プロデューサーさん、残業続きだったでしょう?今日は早く帰って、ゆっくり休んでください」

P「ありがとうございます!では、お言葉に甘えて……」

小鳥「…………プロデューサーさん!」

P「ん?なんですか?」

小鳥「外は寒いですよ。これを……」ファサ クルクル マキマキ

P「ま、マフラー?」

小鳥「うふふ。一応、私の手編み……なんですよ?」

P「えっ?……そうなんですか?」

小鳥「溢れる私の気持ちをたっぷり編み込んであります〜!」

P「へ、へえぇ…………」

小鳥「ちょ、ちょっと!あんまり顔を引きつらせないで下さいよ!恥ずかしいじゃないですかぁ!」アセアセ

P「ははは。すいません。……ありがとうございます。音無さん。これで帰り道も安心です」

小鳥「はい!プロデューサーさん、また明日!」バイバイ
(Pの家)

P(なんて事だ……)

P(まさか765プロ女性陣全員から手編みマフラーをいただく事になるとは……)

P(もしかしなくても、俺って最低だな)

P(…………刺されたりしないだろうな?俺……。いやむしろ……)

P(しかし、こうして並べてみると十四人十四色。皆中々に個性的だ)

P(皆頑張ってくれたんだろうなぁ……。俺なんかのために……)

P(ますます罪悪感だ……。ゴメン皆……)
P(で、問題は明日だよ……)

P(どうしようか。……まさかどれもつけていかない訳にはいかないし)

P(かといってどれか一つなんて……)

P(選べない!……選べないよ……)

P(……こうなったら……。最終手段だ)

(翌日)

春香「うぅ〜。今日も寒いね〜」

真「あれ?春香、マフラー変えた?」

雪歩「あ、本当だ」

春香「えへへ〜。実はねー。これ、私が編んでみたんだー」

真(手編みの……)

雪歩(マフラー……)

春香(うふふ。ひそかにプロデューサーさんと……お揃い!)

亜美「あ!それなら、亜美も最近自分でマフラー編んでみたんだ〜。キグウだねーはるるん!」

春香「え?亜美も……?」

亜美「うん!兄ちゃんへのプレゼントにちょっとね〜」

全員「!?」
やよい「えぇ〜!亜美もプロデューサーに!?」

亜美「亜美も……ってコトは、まさかやよいっちも?」

やよい「えへへ〜。実はね〜」

亜美「真美も、兄ちゃんにプレゼントしたんだよー。ね?真美?」

真美「え?あ……うん」

亜美「と、いう事は、今美少女の手編みマフラーが三枚も兄ちゃんの手元に……」

やよい「なんだかお得ですねー!」

亜美「まったく、兄ちゃんって罪なオ・ト・コ!……って、あれあれ?皆もどうしたの?」

春香(これはピンチですよ!ピンチ!)

美希(むー。ハニーへのプレゼントはミキの特権であるべきだって思うなー)

千早(皆も同じ考えだったなんて……)

伊織(ネタ被りだなんて……!私としたことが……!)

真美(亜美だけじゃなくって、皆も兄ちゃんに手編みマフラー送ってたなんて……)

雪歩(うぅ〜……。やっぱり私って、ダメダメなのかなぁ……)

真(折角頑張ったのに……。ハチマキのまま渡せば良かったかな……)

律子(不意に入ってきた情報に、思わず飛びついてしまったわね……)

あずさ(これは……。プロデューサーさんからしたら修羅場ってヤツかしら)

貴音(相変わらずのわたくし達の仲の良さ。ですね。……この時においては、残念ですが)

響(もうちょっと頑張って、手袋にするんだったぞ……。自分のバカ……!)

小鳥(ピヨ〜。皆ばっちりプロデューサーさんの言葉は耳に入れてるのね……)


律子「どうやら全員がプロデューサーにマフラーを送っているようね……」

千早「それも全員手編みで、ですね」

全員「………………………」

亜美「あれ?じゃあ兄ちゃん、誰のマフラーつけて来るんだろ?」

全員「………………………!」

あずさ「今日、プロデューサーさんは……?」

小鳥「出がけに一箇所回ってから来ると言ってたから……。そろそろ……かな?」

美希「……ん!ハニーが来たような気がするの」

真美「あ。ホントだ。兄ちゃんの車……」

響「噂をすれば。というヤツだなー」

伊織「それより美希の謎の特殊能力について誰か一言ないの?」


亜美「一体兄ちゃんは誰もマフラーを、その首に巻いているのか……!」

美希「み、ミキのに決まってるの!」

伊織「な、何言ってるのよ!……私の……に……」

貴音「…………ここは引くことはできませんね」

春香「…………あ!降りてくるよ……!」

全員「………………………!」

真「…………ねえ」

春香「どうしたの」

真「あれ、ホントにプロデューサー?」

雪歩「なんかすっごく頭が大きいね……」

響「七色のマリモが、スーツ着て歩いてるぞ……」

亜美「あ、あれが……。封印されし伝説の魔人、レインボー・マリモヘッドなのか……!恐ろしい力を感じるぜ……!」

やよい「…………周りの人たちがすっごい目でプロデューサーを見てますー!」

貴音「その視線も物ともせず、悠然と胸を張って歩いていますね……」

あずさ「ある種の威厳を感じるわ〜」

真美「恐るべきタフネスだね……。きっと兄ちゃんの心臓は毛むくじゃらだよ……」

美希「そんなコトないの!ハニーのハートだもん。きっとキラキラに輝いてるって思うな」

伊織「そういう意味で言ったんじゃないでしょ」

千早「プロデューサー……まさかとは思うけれど……」

小鳥「いいえ。千早ちゃん。あなたの目に狂いは無いわ。……間違いなくアレは全部巻いてる」

律子「はぁー……。そうきたかぁー……」


P「おーう。おはようー!今日も寒いなー!」ガチャ

P「…………ん?皆どうしたんだ?そんなトコで皆して固まって」

春香「プロデューサーさん……」

P「ん?どうした?」

春香「…………いえ」

P「それにしても、皆ありがとう!おかげで今日の通勤は暖かかったよ!はははは!……はは」

千早「プロデューサー」

P「…………ごめん皆。……ホントにごめん」

P「選べ…………なかった」

美希「…………ハニー。ミキ達、そういう中途半端な優しさはいらないの」

伊織「そうね。私たちが知りたいのは、一つだけだわ」

真美「兄ちゃん。…………誰のマフラーが一番好き?」


P「………………………!!」

雪歩「お願いします!教えてください!」

真「このままじゃスッキリしません!」

P「…………でも」

貴音「例えここであなた様に選ばれなかったとしても、それでどうとなる訳でもありませんよ」

響「そうだぞ!自分たちの仲の良さは、プロデューサーが一番良く知ってるでしょ?」

やよい「誰かをいじめたりなんかしません!」

亜美「そんな不届き者は、亜美がセイバイしてあげるよ!」

P「…………いいのか?」

あずさ「はい。もちろんです」

律子「まあ……。正直なところ、凄く気になりますしね」

小鳥「もう覚悟はできてます!」

全員「プロデューサー!!」

P「……分かった」

P「俺も変な優しさは捨てるよ。……皆、本当に悪かったな。そして、本当にありがとう」

P「俺が一番気に入ったマフラーは―――」

全員「………………………!!」
終わりです。
すいません。これで終わりなんです。
結局、俺には誰か一人を選ぶことなんて出来なかったのさ……!
途中の口調の間違いなど、至らない点があってすいません。お恥ずかしい限りです。
読んでくれた方!ありがとうございました!

08:26│アイマス 
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