2014年08月12日

雪乃「いつものですわ♪」モバP「悪いな」

のんびりと書いていきます



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P「ん〜....」カタカタ...





雪乃「Pさん、お茶が入りましたわ」



P「おぉ、ありがとう、後で飲むから置いといてくれ」



雪乃「少し休憩なさってくださいな、根を詰めすぎてもよくありませんわ」



P「おっ、もうこんな時間になってたのか」



雪乃「ええ、ですから一息ついてください」



P「そうだな、ちょっと休むか...」



雪乃「最近は暑いのでアイスティーにしてみましたの」



P「助かるなぁ、いただきます」



雪乃「どうぞ召し上がれ♪」



P「んっ...」ゴクリッ



雪乃「いかがです?」



P「ふぅ...美味しいよ雪乃」



雪乃「ありがとうございます、そう言っていただけて嬉しいですわ♪」



P「疲れた時には雪乃のお茶を飲むに限るな」



雪乃「まあ、Pさんったら...///」

P「最近は作成する資料が多くて参るなぁ...」



雪乃「大変そうですわね...」



P「まあ、俺が忙しいって事はみんなに仕事があるってことだから、いい事なんだけどな」



雪乃「でも心配ですわ、無理しすぎてPさんが身体を悪くなさらないかと...」



P「大丈夫だって、ちゃんと休む時は休んでるし、なにより雪乃のお茶があるからな」



雪乃「Pさん...」



P「とはいえ、さすがに目や腰に負担がかかってるのは事実だけどな...」



雪乃「ふふっ、でしたらいつものはいかがですか?」



P「いつもの、か...」



雪乃「ええ、いつものです♪」



P「でもいいのか?雪乃も疲れてるんじゃ...」



雪乃「いえ、Pさんの方がもっと疲れてらっしゃいますもの」







雪乃「ささっ、遠慮なさらずに♪」

−−−−−−





雪乃「大丈夫ですか?」



P「ああ...」



雪乃「硬くありませんか?」



P「いや、すごく柔らかい...」



雪乃「ふふっ、Pさんもう目がトロンとしてらっしゃいますわ♪」



P「雪乃のお茶を飲んでリラックスしてるからかな...」



雪乃「そう仰っていただけて、雪乃は幸せです♪」



P「雪乃に膝枕されると、いつもこうなるんだ...」



雪乃「ええ、どうぞ私の事は気にしないで、ゆっくりと休んでくださいませ」



P「...いつも悪いな、じゃあ30分たったら起こしてくれるか?」



雪乃「かしこまりましたわ、なにも気にせずに心を楽にして...」



P「ああ、そう...する...」





P「すぅ...」





雪乃「うふふっ、Pさんは相変わらず寝付きがいいですわね♪」

P「むにゃ...」



雪乃「......」ナデナデ...



P「うーん...」



雪乃「ふふっ、カワイイ寝顔♪」ナデナデ...



雪乃「でも...なんだかだいぶお疲れになっているように見えますわ」



雪乃「先程も目や腰に負担がかかってると仰っていましたし...」



雪乃「無理しないでいただけるといいんですけど...」



P「Zzz...」





雪乃「今は私の膝で...ゆっくりお休みくださいましね?」ナデナデ...





P「んんっ...」



雪乃「あらっ、寝ながらお返事していただけるなんて、Pさんったら♪」

ガチャッ





飛鳥「お疲れ様...って、雪乃さん?」



雪乃「あら飛鳥ちゃん、ごきげんよう」



飛鳥「ごきげんよう、レッスンが終わって事務所に来てみれば...なかなかおもしろい光景に出くわしたものだね」



雪乃「おもしろい、ですか?」



飛鳥「まあね、見たところ我らがプロデューサーは...膝枕をされているようだけど...」



雪乃「ええ、少しお疲れになったとの事で私の膝でお休みいただいているのですわ」



飛鳥「なるほど、しばし現実の世界を忘れて夢の中で骨休めというわけだね」



雪乃「先程眠ったところです、飛鳥ちゃん、お静かにお願いできますか?」



飛鳥「わかっているさ、日々多忙なプロデューサーの貴重な休息だ、ゆっくり休んでもらうよ」



雪乃「ご協力感謝しますわ♪」



飛鳥「楽器の弦だってかけたままでは傷んでしまうからね、たまには外してやらないと...」



雪乃「その通りですわね、よろしければ冷蔵庫に冷たい飲み物がありますからどうぞ♪」



飛鳥「ありがとう、いただくよ」

P「すぅ...」



飛鳥「しかし...本当によく眠っているね」



雪乃「ええ、膝枕をしたらすぐに眠ってしまいましたわ」



飛鳥「へぇ、それはそれでずいぶんともったいないような気がするよ」



雪乃「もったいない、ですか?」



飛鳥「女のボクにはわからないけど、男の人なら雪乃さんみたいな女性に膝枕をされたら感触とかを楽しみたいものなんじゃないのかい?」



雪乃「感触ですか?私の膝は普通の膝ですし、特に楽しむようなものはないと思いますけど...」



飛鳥「...まあ、自覚がないならそれでもいいけどね」



雪乃「?」



飛鳥「それにしても...プロデューサーの寝顔は初めて見るな...」



雪乃「あら、そうですか?」



飛鳥「ボクの知っているプロデューサーはボクの前で眠ったりしないからね」



雪乃「Pさんは仕事熱心な方ですから...」



飛鳥「そうだね、でもさすがのプロデューサーも眠っている時はリラックスをしているようだ」



雪乃「ふふっ、いつもこうなんですのよ♪」



飛鳥「いつも?ということは雪乃さんはプロデューサーの寝顔を見るのは初めてじゃないのかい?」



雪乃「ええ、Pさんはよく私の膝で眠ってらっしゃいますから」

飛鳥「よく?」



雪乃「ええ、そうです」



飛鳥「...一応聞いておきたいんだけど、それはどれくらいの頻度なんだい?」



雪乃「どれくらい?そうですわね...」



飛鳥「まさか毎日してるとかじゃ...」



雪乃「さすがにそれは無理ですわ、お仕事の都合によっては会えない日もありますもの」



雪乃「今日みたいに事務所で顔を合わせられればしてさしあげていますけど...」



飛鳥「...ちなみに今週はこれで何度目なのかな?」



雪乃「確か...5度目だったと思いますけど...」



飛鳥「今日は金曜日だから結局ほぼ毎日じゃないか...」



雪乃「あっ、それとPさんは私の紅茶を飲んでいると眠くなるそうです」



飛鳥「へぇ...紅茶にはカフェインが含まれているはずだからむしろ眠くならないはずなんだが...」



雪乃「『雪乃のお茶を飲むと安心して気が抜けるから眠くなる』そうですわ、嬉しい限りです」



飛鳥「なるほどね」



雪乃「そのあとで私が膝枕をしてさしあげるのがいつもの流れなんですの♪」



飛鳥「はぁ...」



雪乃「Pさんがすやすや眠っているのを見ると、私も幸せな気分になれますわ♪」

飛鳥「...嫌がってるのに無理矢理やらされているとかじゃないよね?」



雪乃「とんでもありませんわ、私が好きでやらせていただいてますの」



飛鳥「へぇ...ボクが思ってたよりも雪乃さんは異性に対してだいぶ積極的みたいだ」



雪乃「そういうわけではありません、ただ私はPさんをねぎらって差し上げたいだけです」



飛鳥「ふむ、純粋に...」



雪乃「飛鳥ちゃんもご存じでしょう?Pさんが私たちの為にどれほど身を粉にして働いてらっしゃるかを...」



雪乃「いつも遅くまで残ってお仕事をされて、それにも関わらず私たちの現場についてきてくださって...」



雪乃「ご自身も疲れてらっしゃるはずなのに『平気だよ、それより雪乃の方こそ大丈夫か?』と声をかけてくださります」



雪乃「それがどれほど心強くて嬉しいことか...」



雪乃「私、Pさんが少しでも安心してお休みいただけるのでしたら、喜んで膝をお貸ししますわ」



雪乃「Pさんが明日の活力を得られるのでしたら、拒む理由などありません」



雪乃「私の淹れたお茶を飲んで、こうして安らかに眠っていただければ...」



雪乃「私はそれだけで幸せです...」ナデナデ

飛鳥「...なるほどね、どうやらボクは謝らなければいけないようだ、悪かったね雪乃さん、失礼な事を言って」



雪乃「いえ、別に謝られるような事は...」



飛鳥「プロデューサーのその寝顔を見ればわかるよ、まるで小さな子供みたいな寝顔じゃないか」



雪乃「ふふっ、そうですね♪」ナデナデ



飛鳥「きっとプロデューサーにも雪乃さんの想いや大切に思っている気持ちががわかるんだろう、そうでなければそこまで安心しきった顔はしないさ」



雪乃「そうだといいんですけど...」



飛鳥「プロデューサーも幸せ者だね、雪乃さんみたいな人に想われているとは、まあせいぜい甘えさせてもらうといいさ」



雪乃「ええ、私でよければ好きなだけ甘えてほしいですね♪」



P「むにゃ...」



飛鳥「んっ?お目覚めのようだね」



雪乃「あらPさん、起こしてしまいましたか?」



P「うーん...どれくらい寝てた?」



雪乃「ちょうど30分ですわ、相変わらず時間に正確ですのね」



P「まあな...おぉ、飛鳥か、レッスンお疲れ様...」



飛鳥「ありがとう、でもプロデューサーほど疲れていないよ」



P「俺は大丈夫だよ、それより飛鳥は...」



飛鳥「問題ないよ、今日もいたって健康さ」



P「そっか...ならよかった...」



雪乃「ふふっ、やっぱりPさんは優しい方ですね♪」

−−−翌日−−−





P「はい、はい、ではよろしくお願いします、はい、それでは...」ガチャッ



P「ふぅ...よし!」グッ!



雪乃「Pさん、どうかしました?」



P「おっ、喜べ雪乃!」



雪乃「はい?」



P「次の大きなイベントにお前の出演が決まったぞ!」



雪乃「イベント?ひょっとして以前話していた...」



P「そう、西部劇のイベントだ」



雪乃「私でよろしいんですの?」



P「当たり前だよ、すごく大きなイベントだからな、これから雪乃の知名度もグンと上がるぞ!」



雪乃「まあ...そんな大きなイベントに私が出れるなんて...」



P「よかったな雪乃、これからレッスンやリハーサルで忙しくなるけどがんばろうな!」



雪乃「ええ、Pさんのご期待に添えるように精一杯頑張りますわ」



P「ああ、俺ももっと頑張るよ」



雪乃「ふふっ、ではお祝いに美味しいお茶を淹れてまいりますね♪」

P「はぁ...落ち着く...紅茶がいつにも増して美味しく感じるなぁ...」



雪乃「お疲れさまでした、Pさん」



P「ありがとう雪乃、まあ忙しいのはこれからなんだけどな」



雪乃「そうですわね、これからレッスンもありますし...」



P「今回は雪乃演じる酒場のマスターのダンスシーンが大きな見せ場だからな」



雪乃「まあ...それは大役ですわね♪」



P「大丈夫さ、雪乃ならバッチリこなせるよ」



雪乃「ええ、お任せください、Pさんのご期待に応えてみせますわ」



P「ああ、頼むぞ...ふわぁ...」



雪乃「ふふっ、眠くなりましたか?」



P「そうだなぁ、一段落したら急に...」



雪乃「では、いつものですわね...」



P「でもここのところ毎日やってもらってるから、ちょっと悪い気が...」



雪乃「気になさらなくても大丈夫です、どうぞ♪」





ポフン





P「あ〜...」



雪乃「お疲れさまです...」ナデナデ

P「....」



雪乃「....」ナデナデ



P「...雪乃」



雪乃「はい?」



P「...ありがとう」



雪乃「ふふっ♪どうしたんですか急に?」



P「...今はさ、アイドル戦国時代って言われてるだろ?次々にいろんなアイドルがデビューしてる」



P「そんなライバルの多い中でさ、トップを目指すってのはとてつもなく大変だ...」



P「俺も頑張ってるつもりだけど、なかなかお前に仕事を持ってこれない時もあったよな...」



雪乃「ええ...」



P「もっと俺に力があれば、お前に大きな仕事をバンバンさせられたかもしれないのに...」



P「でも雪乃は文句ひとつ言わずにレッスンや営業に励んでくれた...」



P「...本当にありがとうな...」



雪乃「いえ...当然の事ですわ」ナデナデ



P「嫌になったりしなかったか?」



雪乃「嫌に?」



P「俺やこの事務所よりもっと大きな力をある事務所に行きたいなとかそういうのを思いをさ...」



雪乃「...ありませんわ」



P「本当にか?」



雪乃「ええ、ただの一度もそんな事を考えた事はありません」

P「雪乃...」



雪乃「Pさん、申し訳ありませんがちょっと起きて頂けますか?」



P「ああ...」ムクリッ



雪乃「私をご覧になってくださいませ」



P「んっ...」



雪乃「どうですか?」



P「...綺麗だよ、雪乃はいつも綺麗だ」



雪乃「ふふっ、ありがとうございます、嬉しいですわ♪」



P「本当に綺麗だ...」



雪乃「どうしてだと思います?」



P「そうだな...その長い髪もいつもきちんとブラッシングされてるし、あと服もとっても...」



雪乃「いえ、そうではありませんわ」



P「じゃあ...」



雪乃「Pさん...」





ギュッ





雪乃「貴方がいてくださったからです...」



雪乃「スカウトされた時から、今に至るまでずーっと...」



雪乃「私の側にPさんがいてくださったからですわ...」



P「俺が...」



雪乃「ええ、いつも私を優しく励まして、勇気づけて...」



雪乃「そして...一緒にお茶を飲んで...お話をしてくださったから今の私があるのです」



雪乃「Pさんが...私を育ててくれたんですもの...綺麗に決まっていますわ」



雪乃「貴方以外のプロデューサーなんて...考えられません...」



雪乃「私の居場所は...貴方の隣以外にはないんですもの...」

P「そうか...」



雪乃「はい...」



P「こんなダメなプロデューサーでいいのか...」



雪乃「ダメなんかじゃありませんわ、今回だって大きなお仕事を取ってくださいました」



P「ああ...」



雪乃「自信を持ってください、貴方は立派なプロデューサーです」



P「そうだな...うん...ありがとう...」



雪乃「泣いてらっしゃるんですか?」



P「グスッ...ゴメン...」



雪乃「ふふっ、私の胸でよければいくらでも泣いてくださいな」



P「それは悪いよ...」



雪乃「構いませんわ、ほら...」ギュッ



P「んぅ...」



雪乃「Pさん、こちらこそお礼を言わなくてはなりませんわ」



雪乃「ありがとうございます、いつも感謝しています...」



雪乃「私、もっともっとがんばります...」



雪乃「今回のお仕事もきっと成功させてみせますわ...」



P「必ず成功するよ...雪乃は俺の自慢だ...」



雪乃「では、貴方の自慢のアイドルの晴れ舞台をしっかりを見てくださいましね?」

コソッ...





飛鳥「ふむ、ボクが何も言うまでもなかったようだね」



飛鳥「邪魔するのも無粋だし、しばらくこのままにしておこうか」



飛鳥「...コトバにしなくても伝わらない想いもあるけど...」



飛鳥「やはり、コトバにして伝えてほしい気持ちもあるという事かな」



飛鳥「お幸せに、二人とも...」スタスタ...









P「雪乃、俺も雪乃に負けないように頑張るからな?」



雪乃「ええ、ありがとうございます♪でも無理はいけませんわ」



P「わかってるよ、でもイベントを成功させるためには...」



雪乃「きっと大丈夫です、そんなに焦らなくても平気ですわ」



P「しかしだな、雪乃の晴れ舞台となるとどうしても...」



雪乃「Pさんったら...では、おまじないをしましょうか」



P「おまじない?」



雪乃「目を閉じていただけますか?」



P「閉じればいいのか?」



雪乃「はい...」





チュッ





P「あっ...」



雪乃「ふふっ、きっとこれで上手くいきますね♪」



P「雪乃...」



雪乃「Pさん、これからも末長くよろしくお願い致します」



雪乃「ずっと...いつまでも...」







雪乃「雪乃のこと...見ていてくださいませ♪」









おわり



08:30│相原雪乃 
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