2014年08月13日

前川みく「モバPチャンとの春」

やまなしおちなしいみなし

みくにゃんと花見するだけ

一応前作→前川みく「モバPチャンとの日々」



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P「うーん…」ノビー



みく「ふにゃー…」ノビー



P「見事に晴れたな」



みく「うん、絶好のお花見日和だにゃ」



P「昨日ちょっと雨降ったから心配だったけど杞憂だったみたいだな」



みく「そりゃ、みくと一緒なんだからそんな心配はするだけ無駄だにゃ」



P「なんでだ?」



みく「だってみくは晴れネコちゃんなんだからにゃ!」フンスニャ



P「なんだそれ?」



みく「晴れ女のネコちゃん版だにゃ」



P「根拠は?」



みく「みくだし?」



P「………はいはい」

みく「それで、Pチャンのとっておきはどこなの?」



P「もうちょっとで着くぞ」



みく「ふーん…あ」



P「どうした?」



みく「ネコちゃんだにゃ!」



ニャー

みく「にゃんにゃんちっちっちっ♪」



ニャー



みく「ごろごろ〜」



ゴロゴロ



P「ははっ、あっと言う間に懐いたな」



ニャー



みく「ネコちゃん同士なんだから当然だにゃ!ねー?」



ニャー



P「うん。確かにそうして見てるとキャラ作りとは思えないな…」



みく「キャラじゃないにゃ!」フニャー!



ニャー?



みく「今日のPチャンなんだかいぢわるだにゃ」ナデナデ

みく「じゃあね、ネコちゃん!また会うにゃ!」



ニャー



P「どうせなら一緒に行っても良かったんじゃないか?」



みく「あの子、首輪してたにゃ。きっと飼い猫チャンだから、ご主人様の所に戻ったに違いないにゃ」



P「分かるのか?」



みく「勘だにゃ!」フフーンニャ



みく「それに…」



P「?」



みく「せっかくのデートなんだし、やっぱり二人きりがいいにゃ、って」



P「………」



みく「何か言うにゃ!」



P「不意打ちすぎてなんとも…」

P「お、ほら見えてきたぞ」



みく「ん〜?」



P「あの丘の上だ」



みく「あ!見えたにゃ!すごいすごい、満開だにゃ!」



P「おう、見事だな」



みく「タイミングばっちりだったね」ホワー



P「みたいだな」スゲー



みく「それに、誰もいないみたいだし」



P「言ったろ、隠れスポットだって」



みく「うん!」

みく「でも、なんでこんな所にあるのに誰もいないのかにゃ?」



P「さあなぁ…。ちょっと奥まったところにあるし…ほら、来る途中大きめの公園があっただろ?」



みく「あったにゃ。いっぱいお花見してたにゃ」



P「多分、みんなあっちに行ってるんじゃないか?」



みく「こーんなに綺麗なのにもったいないにゃあ」



P「だよなー。いつ来ても誰も見ないし」



みく「よく来るの?」



P「来れる時は毎年な…。俺の秘密の場所だよ」



みく「みくに教えて良かったの?」



P「もちろん。あ、教えたのはお前が初めてだからな?」



みく「……ふーん」



みく「なんだか、凛チャンに悪いにゃぁ…」



P「なんで凛?」



みく「なーんでもないにゃ!」



みく「どんかん」ボソッ

P「さて、それじゃ、シート広げるぞー!」バサッ



みく「わーい!」



P「よっこいしょ」



みく「Pチャン、おじさんみたいだにゃ」



P「……ほっとけ」



みく「ほっとけないにゃ、Pチャンがかっこ悪いとみくまで恥ずかしくなるにゃ」



P「……気をつけるよ」



みく「そうしてくれると助かるにゃ」



P「……うん。ところでみくさん?」



みく「なんだにゃ?」



P「なんで俺は膝枕してるんだ?」



みく「だってココはみくの定位置だし?」



P「あっそ…」

みく「ふにゃあ……」ボーッ



P「ふわぁ……」ボーッ



みく「桜、綺麗だにゃー」



P「うん。来てよかった」



みく「それにしても、Pチャンよく時間取れたよね」



P「んー?」



みく「いま忙しいんじゃないの?」



P「今はそこまででもないぞー?」



みく「そうなの?」



P「むしろ暇なくらいだなあ。忙しくなるのはもうちょっと先かな」



みく「ふーん…」



P「まあ、忙しくても花見来る時間は作るけどな」



みく「好きなの?お花見」



P「そうだなー好きだなー」



みく「みくとどっちが?」



P「同じくらいかなぁ………って!」



みく「照れるにゃあ///」

P「こーのーだーねーこーはー!」グニグニ



みく「にゃー!ひゃーみぇーりゅーにゃー!」ウニウニウニャー!



P「何言わせてんだ全く!」



みく「うにゃあ……乙女でアイドルでネコちゃんなみくの柔肌に何てことするにゃ…」ヒリヒリ



P「自業自得だな」



みく「ひどいにゃ!一生責任取らせるにゃ!」



P「言ってろ」

みく「はぁ…何だか急激に体力を消耗した気がするにゃ…」



P「……だな」



みく「と言う訳で、お腹空いたしお弁当にするにゃ!」



P「唐突だな」



みく「ネコちゃんは気まぐれなんだにゃ〜♪」ゴソゴソ



P「じゃあ俺も…」ゴソゴソ



みく「実はね、お花見に行くって言ったら、のあにゃんがお弁当持たせてくれたにゃ」



P「へー………?」イヤナヨカン



みく「なんだかんだ優しいよね。ふふっ。楽しみだにゃ〜」カパッ



焼魚弁当「HELLO!」



みく「…………にゃ?」



P「やっぱり…」



みく「うにゃーーーーっ!のあにゃんめ!やりやがったにゃーっ!」

みく「ふにゃあ………」



P「ほら、みく。俺の弁当と交換してやるから、な?」



みく「Pチャンのと?」



P「ハンバーグ弁当だぞー?」



みく「!凄いにゃ!さすがPチャンだにゃ!」



P「はっはっはっ。こんなこともあろうかと、ってな」



みく「それ、よく晶葉チャンが言ってるにゃ」



P「……一度言ってみたかったんだ」

みく「うまうまにゃ」モグモグ



P「お、思ってたより美味いな」モグモグ



みく「お魚なんて、どこが美味しいのかわからないにゃ」モグモグ



P「なんならちょっと食べるか?」



みく「いらないにゃー」



P「そうか?」



みく「ごちそうさまだにゃ」



P「はやくない?」



みく「美味しかったからだにゃ」



P「ほら、お茶」



みく「んー」ゴクゴク

みく「ふはぁ、ご飯食べたら眠くなってきたにゃ……」ムニュ



P「食べてすぐ寝たら牛になるぞー」



みく「みくはもうネコちゃんだにゃー」ネムネム



みく「それに、雫チャンみたいになれるなら大歓迎だにゃー」



P「そうじゃねえよ」



みく「ほら、Pチャン。まくらまくらー」



P「はいはい」



みく「ふふっ♪」コロン



P「ちょっとだけだからな」



みく「ふあー………」

P「………桜は綺麗だし、日差しは暖かいし、風は気持ちいいし」ナデナデ



みく「くぅくぅ」



P「来てよかったな」ナデナデ



みく「むにゃむにゃ」



P「………」ナデナデ



P「……ふぁ」ナデナデ

P「みく、ほら、そろそろ起きろ」ユサユサ



みく「うにゃあ?………」ボヘー



みく「あ、Pチャンだにゃあ」エヘヘ



P「はいはい、寝ぼけてんなあ」



みく「んー……?」ゴシゴシ



P「起きたか?」



みく「ああ、そっか。みく、お花見に来て、ご飯食べて眠くなって………」



P「そろそろ風が冷たくなってきたから帰るぞー」



みく「えー、もうちょっとー」



P「だーめ。油断してると風邪引くぞ」



みく「そしたらPチャンが看病してくれる?」



P「のあさんと麗奈を派遣してやろう」



みく「すぐに帰るにゃ!」

みく「あ!でも帰る前に写真撮るにゃ!」



P「お、いいな」



みく「うん!…………」



P「……………」



みく「…………?」



P「みく、カメラは?」



みく「Pチャン、カメラは?」



P「え?」



みく「Pチャン持って来てないの?」



P「ないぞ。みくは?」



みく「ないよ?…………んもー!」



P「残念だったな」



みく「折角のツーショットだったのににゃあ…」

P「じゃ、帰るか」



みく「んー」



P「ま、また来る機会はあるだろうし、その時だな」



みく「また来年も連れてきてくれる?」



P「みくがイイ子にしてたらな」



みく「みくは子供じゃないにゃ!」フシャー!



P「ははは、冗談冗談。また来ような」



みく「うん!」



みく「それじゃあ、桜チャン!また来年だにゃ!」バイバイ



バイバイ、マタネ



みく「?」



P「どうした?」



みく「んー?………なんでもないにゃ♪」

みく「ね、Pチャン」



P「ん?」



みく「また、ぜーったい来ようね!」



P「そうだな」







おしまい



08:30│前川みく 
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