2013年11月17日
モバP「本音と懇親会」
モバマスSSです。
杏「いやね。杏が思うには、杏は家にいた方がいいと思うんだよ」
P「印税生活するまでは頑張るって約束だろ。この飴くれめ」
杏「いやね。杏が思うには、杏は家にいた方がいいと思うんだよ」
P「印税生活するまでは頑張るって約束だろ。この飴くれめ」
杏「あ、そういや、今日は飴貰ってないや。早くくれ」
P「全く。ほれ」
杏「うまー。うん。今日は頑張れそうな気がしてきた。それじゃ、そろそろ自分の足で歩くとするよ」
P「もう事務所なんだけどな…」
周子「やっぱ、Pさん。これは慈善事業だよ…」
周子(あたしが言えた義理じゃないけど、やる気なさすぎでしょ…)
莉嘉「あ、Pくんおはよー。え、なにその子!?」
P「ん?あぁ、新しく入ることになった…」
莉嘉「可愛いー!何歳?もしかして、アタシと同じ年くらいかな?ほっぺとかぷにぷにー」ツンツン
杏「や、やめい。杏はこう見えても十七歳だ」
莉嘉「うっそだー。だってそしたらお姉ちゃんと同い年じゃん。いやいや、それでこの可愛さはないでしょー」
美嘉「遠回しにアタシ馬鹿にされてる…?」
莉嘉「そんなことないよー。この杏ちゃんが可愛いすぎるんだよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370224871
以前書いた作品は、
モバP「和菓子とダーツ」
モバP「妖怪飴くれが現れた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369321754/
です。
美嘉「ま。まぁ。確かに可愛いかもしれないけどね」
美嘉(あたしも撫でたりツンツンしたりしたいなぁ…)チラッ
杏「チラチラ見るなら杏を助けてよ…」
美嘉「えっ!?いや、なんかさ、満更でもないのかなぁって」
P「お前らそれくらいにしとけよ。入っていきなり辞められても困るんだからな」
杏「もう、むーりぃ。だよ。全く。これは更に飴を要求するしかないね」
莉嘉「あ、飴?あたし持ってるよー!はい。これあげる」
杏「ん。やっぱり飴は人類が作った最高の嗜好品だよねぇ…」コロコロ
莉嘉「飴は美味しいよねー。でも、チョコとかも美味しいよねっ!」
杏「杏的には飴が一番だけどいいんじゃないそういうのも」
美嘉「……」ソロー
杏「…なに?」
美嘉「え?いや、別に!そのちょっと撫でてみたいなとか思ってみたり…」ゴニョゴニョ
杏「飴くれ」
美嘉「え?あ、うん。これで良ければ」
杏「ん。まぁ、飴くれるならちょっとくらいならいいよ」
美嘉「あ、ありがとう」ナデナデ
美嘉(うわーなんか可愛い。ぬいぐるみみたいかも…)
P「お前らそろそろ仕事行けよ」
美嘉「えっ!?あ、やば。行くよ莉嘉!」
莉嘉「え?いや、お姉ちゃん焦り過ぎだって!まだ時間全然あるって!」
美嘉「いや、こういう時は早めにスタジオ入っとく方が印象がいいんだって」
P「それじゃ、しっかりやれよ。杏」
杏「飴三つ分は頑張るよ」
周子「あたしもテキトーに頑張っとくわ」
P「それじゃ、昼には戻るから」バタンッ
周子「さてと…」
杏「テキトーにやるんじゃないの?」
周子「ん?まぁ、自分のやりたいようにやるよ」
杏「それじゃ、杏は寝てるよ」
周子「ふーん。Pさんは結構、あなたに期待してるみたいだったけど見込み違いだったわけだ」
杏「…なんか言ってたの?」
周子「いや、あたしの部屋がPさんの隣だから偶に話したりするんだけどさ、杏をアイドルにするって決めた時、どこがいいとか、どうやってやりたいとか延々と聞かされたんだよ」
杏「ふ、ふーん…」
周子「ま。Pさんの勘違いってこともあるだろうし、今回はそうだったんだろうね」
杏「しょ、しょうがないなぁ。飴の恩もあることだしね」ポリポリ
周子「ふーん。ちょっとはやる気出したんだ。それじゃね」
杏「ちょ、ちょっとだけな…!」
車内
莉嘉「そういえば、Pくんが送ってくれるの久々だよねー」
P「そうか?そんなことない気がするけど…」
美嘉「最近他の子に構ってるから暇じゃないんだよね」
P「そんなことないって」
美嘉「いやいや、だってロケとか仕事行く度にアイドルが増えてるって」
P「そうだっけか?」
美嘉「うん。えーと、塩見さんとか、岡崎さんとかそうじゃん」
莉嘉「周子ちゃん、八つ橋くれる人だよね?」
美嘉「うん。そそ。どうやってスカウトしてきたの?」
P「んー。色々あってなぁ…」
美嘉「色々ってなに?」
P「まぁ、ダーツに負けたり…」
美嘉「なにそれ」
莉嘉「あれれ。お姉ちゃんどしたの?ヤキモチ妬いてるの?」
美嘉「そ、そんなんじゃないって」
P「仲良くしろよ?」
美嘉(誰のせいでこうなってると思ってるのよ…)
P「お、着いた。着いた。それじゃ、頑張れよー!」
莉嘉「うんっ!行ってくるねー!」
美嘉「…よしっ!。それじゃ、行ってくるよ」
P「おう。行ってらっしゃい」
P「もしかして、周子も美嘉のこと誤解してるのかなぁ…」
P(今度三人で食事でもして仲を取り持ってみるか)
P「よしっ!そうと決まれば仕事を終わらせてスケジュールを合わせてみるか」
事務所
P「ただいま。周子いるか?」
周子「なに?」
P「ちょっとな。今日は仕事終わってから何かあるか?」
周子「別に買い物しようかなって思っただけだけど」
P「いやな、城ヶ崎美嘉って分かるだろ?」
周子「うん。あんまり話したことないけど。さっきいたよね?」
P「いたな。だから、懇親会を開こうと思ってな」
周子「ふーん。それはいいけど。どこで?」
P「レストランでも予約しとこうかなって…」
周子「うん。分かった。もし、話したいことがあれば、そのあとでPさんの部屋にでも行けばいいしね」
P「俺の部屋に来るのか?」
周子「だって、周りに聞かれたくない話をするかもしれないじゃん」
P「まぁ、そうなのかな…?」
周子「そうだよ」
P「うん。分かった。そうしよう。周子は苦手なものあったか?」
周子「んー、ないよ」
P「そっか。それじゃ適当な店を選んどく。ありがとな」
周子「いえいえー」
レッスン場
P「お、こんなところにいたか」
美嘉「ちょっと、今日気になったところがあってさ…」
P「そか。ほら、これ差し入れ」
美嘉「あ、ありがとねー…ぷはっ。おいしー☆」
P「今日、時間あるか?」
美嘉「えっ!?まぁ、あるけどどうしたの…?」
P「ちょっと周子と三人で食事でもしようかなって」
美嘉「…どういうこと?」
P「いや、お互いをもっと知れば仲良くできるんじゃないかって」
美嘉「…なるほどねぇ。塩見さんは?」
P「いいよって言ってたぞ」
美嘉「あたしもいいよ。それじゃ後でね」
P「あぁ、怪我に気を付けてな」
美嘉「うん。ありがと」
美嘉(仲良くねぇ…)
事務所
P「さて、行きますか」
ちひろ「どちらにですか?」
P「ちょっとご飯食べに行ってきます。周子と美嘉と」
ちひろ「珍しい組み合わせですね」
P「懇親会みたいなものですよ」
ちひろ「そうですか。でも、経費じゃ落としませんからね」
P「それは分かってますって」
杏「杏はどうやって帰ればいいんだよー」
P「電車があるだろ」
杏「めんどー…」
P「そういうと思って。ほら」
杏「ん?なにそれ」
P「飴。袋ごとあげるからさ」
杏「……しょうがないなぁ。今日くらいは帰ってあげようかな」
P「流石杏だ」ナデナデ
杏「撫でても何も出ないよ?」
P「別にいいって」
杏「ふーん。それじゃ、杏は帰るね。ばいばい」
ちひろ「気を付けてね」
P「家着いたら連絡しろよ」
杏「多分しないけど分かった」
P「さてと、周子、美嘉行くぞー」
周子「了解。行こっかPさん」
美嘉「それじゃ、行こっか、ぴ、Pさん」
ちひろ(あはは照れてる。美嘉ちゃん可愛いなー)
車内
P「二人とも後ろに座って話でもしててくれ」
美嘉「うん。分かった」
周子「えーと…城ヶ崎さん…?」
美嘉「美嘉でいいよ。莉嘉もいるから面倒でしょ?」
周子「あー、うん。ありがと。あたしのことはシューコでいいよ」
美嘉「分かった。周子。よろしくね」
周子「よろしくー」
*
P「おーい。着いたぞ」
美嘉「あ、マジで?そっちって寒いんだ」
周子「意外に寒いんだよねぇ…」
P(仲良さそうだな…)
P「二人とも降りてくれー」
美嘉「あ、ごめんごめん。それじゃ、周子いこ」
周子「うん。そだね」
レストラン
美嘉「思うんだけどさ」
P「うん?」
美嘉「こういうところで変装とかしなくていいのかな?」
周子「いいんじゃないの?お忍びってわけでもないし」
美嘉「そっか。そうだよね」
周子「そう言えば、美嘉は一人暮らしなんだっけ?」
美嘉「ううん。実家だよ。莉嘉もいるしね」
周子「そっかー」
美嘉「周子は一人暮らし?」
周子「うん。そだよ。京都から通うわけにはいかないしね」
美嘉「あははだよねー。でも凄いね。一人暮らしなんて」
周子「まぁ、一人暮らしだけどそうじゃないって言うか…」チラッ
美嘉「ん?どういうこと?」
周子「あ、いやね。あたしのマンションの同じフロアに杏がいるんだよ」
美嘉「あー、あの子と一緒のところに住んでるんだ」
周子「そそ。まぁ、あっちのが随分前から住んでるみたいだけど」
美嘉「ふーん…。あの子って本当に17なの?」
周子「みたいだよ。凄いよね」
美嘉「うん。ホントホント」
P(仲良くしてくれてるみたいでなによりだ…)
美嘉「そういえば、訛りみたいのってないの?」
周子「…うちの訛り?」
美嘉「あ、そうそうそんな感じの!」
周子「あはは。ここまで露骨な感じの訛りはないね。もしかしたらちょっとは出るかもしれないけど」
美嘉「へぇ、そうなんだー」
周子「うん。そうそう。なに?ちょっと期待してた?」
美嘉「ま。ちょっとはね」
周子「期待に添えなくてごめんごめん」
P「さ、お前らそれくらいにしてご飯食べような」
周子「あ、そうだね。それじゃいただきます」
美嘉「い、いただきます」
美嘉「周子はよく誰と話すの?」
周子「んー、泰葉ちゃんとか、夕美と…」
美嘉「あ、夕美とはよく喋るの!?」
周子「ん?知り合いなの?」
美嘉「知り合いも何も同じ学校だし」
周子「へぇ。そういえば、こっちの学校って言ってたっけ…」
P「そもそも夕美は美嘉についてきたんだよ」
周子「へぇー。そうなんだ」
美嘉「うん。いいなー。夕美も教えてくれればよかったのに」
周子「まぁまぁ。美嘉は最初の方からいるから結構色んな人と話すの?」
美嘉「まぁね。勿論、莉嘉と一番話すけどね」
周子「姉妹っていいねー」
美嘉「周子は一人暮らしだもんね」
P(……杏は、家に着いたのかなぁ?)
周子「おーい。Pさん」
P「あ、ごめんごめん。なんだっけ?」
周子「いや、話聞いてるかなって」
P「ごめんごめん」
美嘉「そういえばさ、気になってたんだけど…周子ってなんでPさんって呼ぶの?」
周子「あ、えーっとね。あたしのスカウトされた経緯って聞いた?」
美嘉「確かダーツが云々って…」
周子「また適当なことを…。いや、単純に最初はアイドルやるって感じじゃなかったからプロデューサーって呼びにくいんだよね」
美嘉「へぇ、そうなんだ」
周子「ダーツで勝ったのは事実だよ。Pさんは素人だったしね」
P「あはは…。そろそろ帰るか」
周子「ごちそうさまでした」
美嘉「ありがとねー」
車内
美嘉「そういえば、周子はどこのマンション?」
周子「んーと、あそこのマンションだよ」
美嘉「行ってみてもいい?」
周子「え、あ、いいけど…」
周子(隣がPさんってバレないかなぁ…)
美嘉「ありがと。一人暮らしってどんな部屋なのか気になるんだよねー」
周子「特に何もないよ?」
美嘉「いいって。いいって。それじゃ、よろしくね」
P「わかった。周子の家な」
美嘉「うん。お願いねー☆」
P「それじゃ、美嘉も遅くなるなよー」
美嘉「うん。ありがとね。今日は」
P「別に仲良くなれたみたいで良かったよ」
周子「それじゃねPさん」
P「おう。じゃあなー」
P(さて…どうしようか。俺がこのまま帰るとマズい気がする)
P(でも、杏が心配だ)
P「とりあえず電話だな」ピポパ
P「出るかな…」
杏『はい。杏は帰った。それじゃ』プツッ
P「切れた…。ま。いいか帰ってたみたいだし」
P「さてと…俺は駐車場で休憩してから帰るか」
周子の部屋
美嘉「思ったより質素だね」
周子「荷物何も持ってこなかったからね」
美嘉「え、マジ?」
周子「うん。部屋も決めてなかったし」
美嘉「それはどうなんだろ…」
周子「多分Pさんいなかったら死んでたねーあはは」
美嘉「何かしてくれたの?」
周子「まぁ、部屋見つけてくれたのPさんだし」
美嘉「……ねぇ、一ついい?」
周子「いいよ。大体予想つくけど」
美嘉「…プロデューサーさんのことどう思ってるの?」
周子「んー、恩人かな。あの人いなかったらあたしどうなってたかわからないし」
美嘉「そうなんだ」
周子「こんな言い方ズルいとは思ってるけどね」
美嘉「あたしはね…その、なんていうか…」
周子「好きなんでしょPさんが」
美嘉「え、あ、うん…」カァァ
周子「まったくモテモテだねぇあの人は」
美嘉「え、他にもいるの?」
周子「…さぁ?ただ、アイドルに思われる男って時点でモテモテじゃん?」
美嘉「そう言われてみればそうだね」
周子「でしょ。ってか、アタシの部屋来たのはそういう目的でしょ?」
美嘉「それもあったけど、部屋見てみたかったのもあるよ」
周子「そうなんだ。それじゃ何もない部屋だけどゆっくりしてって」
美嘉「うん。ありがと」
周子「そっか。てか、呼び方気になるんだったら美嘉もPさんって呼べば?」
美嘉「えっ、あ、うーん。頑張る…」
周子「いや、無理にとは言わないけどね。あ、そう言えばさ――」
美嘉「――うん。だよねー。あ、あたしそろそろ帰らなきゃ。ここまで送ってもらったから歩きだし」
周子「Pさん呼べば?」
美嘉「いや、流石にもう家にいるでしょ…」
周子「いいから…」
美嘉「う、うん…」ピポパ
P『はい、Pです。美嘉?』
美嘉「あ、Pさん。あのね…」
P『送ってこうか?』
美嘉「え、あ、うん。いいの?」
P『いいよ。それじゃちょっと待っててな』プツ
美嘉「なんだか迎えに来てくれるみたい…」
周子「やっぱりね」
美嘉「なんかあるの?」
周子「いいや別になんでもないよ」フフ
ピンポーン
周子「あ、はーい」
P「美嘉いるかー?」
美嘉「えっ、はやっ!まだ五分も経ってないよ!?」
P「ちょっとな。それじゃ、帰ろうか」
美嘉「え、あ、うん。ありがとね周子」
周子「またね」
車内
P「仲良くなれたか?」
美嘉「うん。ありがとね」
P「そっか。それはよかったよ」
美嘉「てか、なんで迎えに来るのこんなに早かったの?」
P「美嘉が夜道一人で歩かないように駐車場で待機してたからかな」
美嘉「なるほど…ありがと」
P「俺はプロデューサーだからな。気にするな」
美嘉「…周子って凄いよね」
P「そうか?」
美嘉「そうだよ」
P「それじゃあな」
美嘉「うん。ありがと」
P「莉嘉にもよろしくな」
美嘉「うん。分かった。じゃね☆」
P宅
P「ふぅ…」
コンコン
周子「あ、Pさんこんばんは」
P「おう、周子…それと杏か?」
杏「飴くれ。一袋無くなった」
P「早いな」
杏「電車に乗ってる間も食べてたからね」
周子「ちゃんと美嘉送った?」
P「当たり前だよ」
周子「そ。よかったよかった。いやー、美嘉は凄いね」
P「それ、美嘉も同じこと言ってたよ」
周子「ホント?」
P「うん」
杏「飴くれー…」
P「ほれ」
杏「ん。それじゃ」バタン
周子「美嘉はさ、自分の気持ちをしっかり言えて凄いと思ったんだよねー」
P「周子はどうなんだ?」
周子「ん?秘密。それだけ言いに来たんだ。それじゃ」バタン
事務所
周子「おはようございまーす」
美嘉「あ、周子おはよ」
周子「おはよう美嘉」
P「おはようございます」
杏「ねむい……」
美嘉「あ、杏だ。飴あげるよ」
杏「どもども」
美嘉「そういやさ、杏っていつも、ぴ、Pさんと一緒に来るよね」
美嘉(うう…慣れないなぁ)
杏「ん?まぁ、家近いし」
美嘉「あ、Pさんも家近いんだ」
杏「ってか、周子の隣の部屋だし」
周子「ちょ…」
美嘉「え…?」
杏「ん?何かまずいこと言った?」
美嘉「…周子。あとで話があるから」
周子「……堪忍しておくれやす」ポリポリ
終わりです。
修羅場にはまだなってないですね。
見てくださった方ありがとうございます。
P「全く。ほれ」
杏「うまー。うん。今日は頑張れそうな気がしてきた。それじゃ、そろそろ自分の足で歩くとするよ」
P「もう事務所なんだけどな…」
周子「やっぱ、Pさん。これは慈善事業だよ…」
周子(あたしが言えた義理じゃないけど、やる気なさすぎでしょ…)
莉嘉「あ、Pくんおはよー。え、なにその子!?」
P「ん?あぁ、新しく入ることになった…」
莉嘉「可愛いー!何歳?もしかして、アタシと同じ年くらいかな?ほっぺとかぷにぷにー」ツンツン
杏「や、やめい。杏はこう見えても十七歳だ」
莉嘉「うっそだー。だってそしたらお姉ちゃんと同い年じゃん。いやいや、それでこの可愛さはないでしょー」
美嘉「遠回しにアタシ馬鹿にされてる…?」
莉嘉「そんなことないよー。この杏ちゃんが可愛いすぎるんだよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370224871
以前書いた作品は、
モバP「和菓子とダーツ」
モバP「妖怪飴くれが現れた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369321754/
です。
美嘉「ま。まぁ。確かに可愛いかもしれないけどね」
美嘉(あたしも撫でたりツンツンしたりしたいなぁ…)チラッ
杏「チラチラ見るなら杏を助けてよ…」
美嘉「えっ!?いや、なんかさ、満更でもないのかなぁって」
P「お前らそれくらいにしとけよ。入っていきなり辞められても困るんだからな」
杏「もう、むーりぃ。だよ。全く。これは更に飴を要求するしかないね」
莉嘉「あ、飴?あたし持ってるよー!はい。これあげる」
杏「ん。やっぱり飴は人類が作った最高の嗜好品だよねぇ…」コロコロ
莉嘉「飴は美味しいよねー。でも、チョコとかも美味しいよねっ!」
杏「杏的には飴が一番だけどいいんじゃないそういうのも」
美嘉「……」ソロー
杏「…なに?」
美嘉「え?いや、別に!そのちょっと撫でてみたいなとか思ってみたり…」ゴニョゴニョ
杏「飴くれ」
美嘉「え?あ、うん。これで良ければ」
杏「ん。まぁ、飴くれるならちょっとくらいならいいよ」
美嘉「あ、ありがとう」ナデナデ
美嘉(うわーなんか可愛い。ぬいぐるみみたいかも…)
P「お前らそろそろ仕事行けよ」
美嘉「えっ!?あ、やば。行くよ莉嘉!」
莉嘉「え?いや、お姉ちゃん焦り過ぎだって!まだ時間全然あるって!」
美嘉「いや、こういう時は早めにスタジオ入っとく方が印象がいいんだって」
P「それじゃ、しっかりやれよ。杏」
杏「飴三つ分は頑張るよ」
周子「あたしもテキトーに頑張っとくわ」
P「それじゃ、昼には戻るから」バタンッ
周子「さてと…」
杏「テキトーにやるんじゃないの?」
周子「ん?まぁ、自分のやりたいようにやるよ」
杏「それじゃ、杏は寝てるよ」
周子「ふーん。Pさんは結構、あなたに期待してるみたいだったけど見込み違いだったわけだ」
杏「…なんか言ってたの?」
周子「いや、あたしの部屋がPさんの隣だから偶に話したりするんだけどさ、杏をアイドルにするって決めた時、どこがいいとか、どうやってやりたいとか延々と聞かされたんだよ」
杏「ふ、ふーん…」
周子「ま。Pさんの勘違いってこともあるだろうし、今回はそうだったんだろうね」
杏「しょ、しょうがないなぁ。飴の恩もあることだしね」ポリポリ
周子「ふーん。ちょっとはやる気出したんだ。それじゃね」
杏「ちょ、ちょっとだけな…!」
車内
莉嘉「そういえば、Pくんが送ってくれるの久々だよねー」
P「そうか?そんなことない気がするけど…」
美嘉「最近他の子に構ってるから暇じゃないんだよね」
P「そんなことないって」
美嘉「いやいや、だってロケとか仕事行く度にアイドルが増えてるって」
P「そうだっけか?」
美嘉「うん。えーと、塩見さんとか、岡崎さんとかそうじゃん」
莉嘉「周子ちゃん、八つ橋くれる人だよね?」
美嘉「うん。そそ。どうやってスカウトしてきたの?」
P「んー。色々あってなぁ…」
美嘉「色々ってなに?」
P「まぁ、ダーツに負けたり…」
美嘉「なにそれ」
莉嘉「あれれ。お姉ちゃんどしたの?ヤキモチ妬いてるの?」
美嘉「そ、そんなんじゃないって」
P「仲良くしろよ?」
美嘉(誰のせいでこうなってると思ってるのよ…)
P「お、着いた。着いた。それじゃ、頑張れよー!」
莉嘉「うんっ!行ってくるねー!」
美嘉「…よしっ!。それじゃ、行ってくるよ」
P「おう。行ってらっしゃい」
P「もしかして、周子も美嘉のこと誤解してるのかなぁ…」
P(今度三人で食事でもして仲を取り持ってみるか)
P「よしっ!そうと決まれば仕事を終わらせてスケジュールを合わせてみるか」
事務所
P「ただいま。周子いるか?」
周子「なに?」
P「ちょっとな。今日は仕事終わってから何かあるか?」
周子「別に買い物しようかなって思っただけだけど」
P「いやな、城ヶ崎美嘉って分かるだろ?」
周子「うん。あんまり話したことないけど。さっきいたよね?」
P「いたな。だから、懇親会を開こうと思ってな」
周子「ふーん。それはいいけど。どこで?」
P「レストランでも予約しとこうかなって…」
周子「うん。分かった。もし、話したいことがあれば、そのあとでPさんの部屋にでも行けばいいしね」
P「俺の部屋に来るのか?」
周子「だって、周りに聞かれたくない話をするかもしれないじゃん」
P「まぁ、そうなのかな…?」
周子「そうだよ」
P「うん。分かった。そうしよう。周子は苦手なものあったか?」
周子「んー、ないよ」
P「そっか。それじゃ適当な店を選んどく。ありがとな」
周子「いえいえー」
レッスン場
P「お、こんなところにいたか」
美嘉「ちょっと、今日気になったところがあってさ…」
P「そか。ほら、これ差し入れ」
美嘉「あ、ありがとねー…ぷはっ。おいしー☆」
P「今日、時間あるか?」
美嘉「えっ!?まぁ、あるけどどうしたの…?」
P「ちょっと周子と三人で食事でもしようかなって」
美嘉「…どういうこと?」
P「いや、お互いをもっと知れば仲良くできるんじゃないかって」
美嘉「…なるほどねぇ。塩見さんは?」
P「いいよって言ってたぞ」
美嘉「あたしもいいよ。それじゃ後でね」
P「あぁ、怪我に気を付けてな」
美嘉「うん。ありがと」
美嘉(仲良くねぇ…)
事務所
P「さて、行きますか」
ちひろ「どちらにですか?」
P「ちょっとご飯食べに行ってきます。周子と美嘉と」
ちひろ「珍しい組み合わせですね」
P「懇親会みたいなものですよ」
ちひろ「そうですか。でも、経費じゃ落としませんからね」
P「それは分かってますって」
杏「杏はどうやって帰ればいいんだよー」
P「電車があるだろ」
杏「めんどー…」
P「そういうと思って。ほら」
杏「ん?なにそれ」
P「飴。袋ごとあげるからさ」
杏「……しょうがないなぁ。今日くらいは帰ってあげようかな」
P「流石杏だ」ナデナデ
杏「撫でても何も出ないよ?」
P「別にいいって」
杏「ふーん。それじゃ、杏は帰るね。ばいばい」
ちひろ「気を付けてね」
P「家着いたら連絡しろよ」
杏「多分しないけど分かった」
P「さてと、周子、美嘉行くぞー」
周子「了解。行こっかPさん」
美嘉「それじゃ、行こっか、ぴ、Pさん」
ちひろ(あはは照れてる。美嘉ちゃん可愛いなー)
車内
P「二人とも後ろに座って話でもしててくれ」
美嘉「うん。分かった」
周子「えーと…城ヶ崎さん…?」
美嘉「美嘉でいいよ。莉嘉もいるから面倒でしょ?」
周子「あー、うん。ありがと。あたしのことはシューコでいいよ」
美嘉「分かった。周子。よろしくね」
周子「よろしくー」
*
P「おーい。着いたぞ」
美嘉「あ、マジで?そっちって寒いんだ」
周子「意外に寒いんだよねぇ…」
P(仲良さそうだな…)
P「二人とも降りてくれー」
美嘉「あ、ごめんごめん。それじゃ、周子いこ」
周子「うん。そだね」
レストラン
美嘉「思うんだけどさ」
P「うん?」
美嘉「こういうところで変装とかしなくていいのかな?」
周子「いいんじゃないの?お忍びってわけでもないし」
美嘉「そっか。そうだよね」
周子「そう言えば、美嘉は一人暮らしなんだっけ?」
美嘉「ううん。実家だよ。莉嘉もいるしね」
周子「そっかー」
美嘉「周子は一人暮らし?」
周子「うん。そだよ。京都から通うわけにはいかないしね」
美嘉「あははだよねー。でも凄いね。一人暮らしなんて」
周子「まぁ、一人暮らしだけどそうじゃないって言うか…」チラッ
美嘉「ん?どういうこと?」
周子「あ、いやね。あたしのマンションの同じフロアに杏がいるんだよ」
美嘉「あー、あの子と一緒のところに住んでるんだ」
周子「そそ。まぁ、あっちのが随分前から住んでるみたいだけど」
美嘉「ふーん…。あの子って本当に17なの?」
周子「みたいだよ。凄いよね」
美嘉「うん。ホントホント」
P(仲良くしてくれてるみたいでなによりだ…)
美嘉「そういえば、訛りみたいのってないの?」
周子「…うちの訛り?」
美嘉「あ、そうそうそんな感じの!」
周子「あはは。ここまで露骨な感じの訛りはないね。もしかしたらちょっとは出るかもしれないけど」
美嘉「へぇ、そうなんだー」
周子「うん。そうそう。なに?ちょっと期待してた?」
美嘉「ま。ちょっとはね」
周子「期待に添えなくてごめんごめん」
P「さ、お前らそれくらいにしてご飯食べような」
周子「あ、そうだね。それじゃいただきます」
美嘉「い、いただきます」
美嘉「周子はよく誰と話すの?」
周子「んー、泰葉ちゃんとか、夕美と…」
美嘉「あ、夕美とはよく喋るの!?」
周子「ん?知り合いなの?」
美嘉「知り合いも何も同じ学校だし」
周子「へぇ。そういえば、こっちの学校って言ってたっけ…」
P「そもそも夕美は美嘉についてきたんだよ」
周子「へぇー。そうなんだ」
美嘉「うん。いいなー。夕美も教えてくれればよかったのに」
周子「まぁまぁ。美嘉は最初の方からいるから結構色んな人と話すの?」
美嘉「まぁね。勿論、莉嘉と一番話すけどね」
周子「姉妹っていいねー」
美嘉「周子は一人暮らしだもんね」
P(……杏は、家に着いたのかなぁ?)
周子「おーい。Pさん」
P「あ、ごめんごめん。なんだっけ?」
周子「いや、話聞いてるかなって」
P「ごめんごめん」
美嘉「そういえばさ、気になってたんだけど…周子ってなんでPさんって呼ぶの?」
周子「あ、えーっとね。あたしのスカウトされた経緯って聞いた?」
美嘉「確かダーツが云々って…」
周子「また適当なことを…。いや、単純に最初はアイドルやるって感じじゃなかったからプロデューサーって呼びにくいんだよね」
美嘉「へぇ、そうなんだ」
周子「ダーツで勝ったのは事実だよ。Pさんは素人だったしね」
P「あはは…。そろそろ帰るか」
周子「ごちそうさまでした」
美嘉「ありがとねー」
車内
美嘉「そういえば、周子はどこのマンション?」
周子「んーと、あそこのマンションだよ」
美嘉「行ってみてもいい?」
周子「え、あ、いいけど…」
周子(隣がPさんってバレないかなぁ…)
美嘉「ありがと。一人暮らしってどんな部屋なのか気になるんだよねー」
周子「特に何もないよ?」
美嘉「いいって。いいって。それじゃ、よろしくね」
P「わかった。周子の家な」
美嘉「うん。お願いねー☆」
P「それじゃ、美嘉も遅くなるなよー」
美嘉「うん。ありがとね。今日は」
P「別に仲良くなれたみたいで良かったよ」
周子「それじゃねPさん」
P「おう。じゃあなー」
P(さて…どうしようか。俺がこのまま帰るとマズい気がする)
P(でも、杏が心配だ)
P「とりあえず電話だな」ピポパ
P「出るかな…」
杏『はい。杏は帰った。それじゃ』プツッ
P「切れた…。ま。いいか帰ってたみたいだし」
P「さてと…俺は駐車場で休憩してから帰るか」
周子の部屋
美嘉「思ったより質素だね」
周子「荷物何も持ってこなかったからね」
美嘉「え、マジ?」
周子「うん。部屋も決めてなかったし」
美嘉「それはどうなんだろ…」
周子「多分Pさんいなかったら死んでたねーあはは」
美嘉「何かしてくれたの?」
周子「まぁ、部屋見つけてくれたのPさんだし」
美嘉「……ねぇ、一ついい?」
周子「いいよ。大体予想つくけど」
美嘉「…プロデューサーさんのことどう思ってるの?」
周子「んー、恩人かな。あの人いなかったらあたしどうなってたかわからないし」
美嘉「そうなんだ」
周子「こんな言い方ズルいとは思ってるけどね」
美嘉「あたしはね…その、なんていうか…」
周子「好きなんでしょPさんが」
美嘉「え、あ、うん…」カァァ
周子「まったくモテモテだねぇあの人は」
美嘉「え、他にもいるの?」
周子「…さぁ?ただ、アイドルに思われる男って時点でモテモテじゃん?」
美嘉「そう言われてみればそうだね」
周子「でしょ。ってか、アタシの部屋来たのはそういう目的でしょ?」
美嘉「それもあったけど、部屋見てみたかったのもあるよ」
周子「そうなんだ。それじゃ何もない部屋だけどゆっくりしてって」
美嘉「うん。ありがと」
周子「そっか。てか、呼び方気になるんだったら美嘉もPさんって呼べば?」
美嘉「えっ、あ、うーん。頑張る…」
周子「いや、無理にとは言わないけどね。あ、そう言えばさ――」
美嘉「――うん。だよねー。あ、あたしそろそろ帰らなきゃ。ここまで送ってもらったから歩きだし」
周子「Pさん呼べば?」
美嘉「いや、流石にもう家にいるでしょ…」
周子「いいから…」
美嘉「う、うん…」ピポパ
P『はい、Pです。美嘉?』
美嘉「あ、Pさん。あのね…」
P『送ってこうか?』
美嘉「え、あ、うん。いいの?」
P『いいよ。それじゃちょっと待っててな』プツ
美嘉「なんだか迎えに来てくれるみたい…」
周子「やっぱりね」
美嘉「なんかあるの?」
周子「いいや別になんでもないよ」フフ
ピンポーン
周子「あ、はーい」
P「美嘉いるかー?」
美嘉「えっ、はやっ!まだ五分も経ってないよ!?」
P「ちょっとな。それじゃ、帰ろうか」
美嘉「え、あ、うん。ありがとね周子」
周子「またね」
車内
P「仲良くなれたか?」
美嘉「うん。ありがとね」
P「そっか。それはよかったよ」
美嘉「てか、なんで迎えに来るのこんなに早かったの?」
P「美嘉が夜道一人で歩かないように駐車場で待機してたからかな」
美嘉「なるほど…ありがと」
P「俺はプロデューサーだからな。気にするな」
美嘉「…周子って凄いよね」
P「そうか?」
美嘉「そうだよ」
P「それじゃあな」
美嘉「うん。ありがと」
P「莉嘉にもよろしくな」
美嘉「うん。分かった。じゃね☆」
P宅
P「ふぅ…」
コンコン
周子「あ、Pさんこんばんは」
P「おう、周子…それと杏か?」
杏「飴くれ。一袋無くなった」
P「早いな」
杏「電車に乗ってる間も食べてたからね」
周子「ちゃんと美嘉送った?」
P「当たり前だよ」
周子「そ。よかったよかった。いやー、美嘉は凄いね」
P「それ、美嘉も同じこと言ってたよ」
周子「ホント?」
P「うん」
杏「飴くれー…」
P「ほれ」
杏「ん。それじゃ」バタン
周子「美嘉はさ、自分の気持ちをしっかり言えて凄いと思ったんだよねー」
P「周子はどうなんだ?」
周子「ん?秘密。それだけ言いに来たんだ。それじゃ」バタン
事務所
周子「おはようございまーす」
美嘉「あ、周子おはよ」
周子「おはよう美嘉」
P「おはようございます」
杏「ねむい……」
美嘉「あ、杏だ。飴あげるよ」
杏「どもども」
美嘉「そういやさ、杏っていつも、ぴ、Pさんと一緒に来るよね」
美嘉(うう…慣れないなぁ)
杏「ん?まぁ、家近いし」
美嘉「あ、Pさんも家近いんだ」
杏「ってか、周子の隣の部屋だし」
周子「ちょ…」
美嘉「え…?」
杏「ん?何かまずいこと言った?」
美嘉「…周子。あとで話があるから」
周子「……堪忍しておくれやす」ポリポリ
終わりです。
修羅場にはまだなってないですね。
見てくださった方ありがとうございます。
08:14│モバマス