2013年11月19日

貴音「この事件、私が解決いたします」

とある映画をモチーフにして書いたアイドルマスターのミステリー長編です。
最後まで書き溜めしてあるので、ざっと投下してきます。終わったら寝るお。

多少の無理矢理設定、行動は多めに見てくれるとありがたいです。


たぶん途中で映画の題材がわかると思いますが、題材元は最後に書いときますね。


それでは投下してきます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1339961272(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)

響「ん?ここはどこさー……?」

響「確か自分、家で寝てたはず。ハム蔵もいないし…」

貴音「…………」テクテク

響「あれ?貴音じゃないか?貴音ー!」

貴音「…………響」ピトッ

響「貴音?どうしたんだー?」

貴音「…………」スッ

響「貴音!?なんで突然ナイフを出して振りかぶるんだ!?まさか……?」アワアワ

貴音「…………すみません、響」シュ!!

響「貴音ー!?」

――――――

――――

――

響「はっ!?」バサッ!!

響「ゆ、夢か……」

響「まさか、貴音がな……まさか、な……」

――5/19 08:30 事務所 

貴音「お早うございます」

響「貴音ー!!」ダキッ

貴音「!?」

貴音「響、どうしたのですか?何かあったのですか?」

響「貴音は自分の友達だよな!?ナイフなんか投げないよな!?」ウルウル

貴音「ないふ?落ち着きなさい、響。私は響を意味もなく傷つけたりなどいたしません」

響「ホントか?」グスッ

貴音「えぇ、本当です。だから泣きやんでください。皆も見ております」

響「え、あぁ……うぇ!?みんな見るなー!!///」

P「そんなこと言ったってなぁ。事務所に来てからずっと座り込んでたやつが、貴音が来た途端走り出したら誰だって見るだろ……」

「「「「「うん」」」」」コクコク

小鳥(安定のひびたか!!)

響「うるさいさー!///」

P「ほれ、響。早く貴音から離れてレッスン行ってこい。貴音は今日、グラビア撮影だよな。準備終わったら声かけてくれ。送るから」

響「わ、わかってるぞ!真!早く行くぞ!」

真「響が待たせてたんだろ、まったく」

響「う、うるさいさー!」バタバタ

あずさ「貴音ちゃん、今日はよろしくね〜」

貴音「はい。では準備してまいりますので少々お待ちを」



――5/20 20:00 765プロ前

前P(765プロ……懐かしい)

前P(まだ社長はいるかしら……)

前P(ちょっと行ってみましょう)

――5/23 11:30 大型デパート内

貴音「ふう、今日はいい天気ですね」

真美「そーだね→梅雨前の静けさってやつ?」

亜美「それなら嵐の前の静けさでしょ→」

真美「テヘペロ☆」

亜美「ごまかすなwwwwww」

貴音「亜美、今日は竜宮小町の仕事はないですか?」

亜美「うん、竜宮小町自体有名になってきたし積極的にアピ→ルしなくても仕事来るからね→」

貴音「それは。少し羨ましいですね」フフッ

真美「……ねぇ、亜美?竜宮小町やってて楽しい?」

亜美「え?楽しいよ。『七彩ボタン』も売れてるし→」

真美「そう……亜美が楽しいなら真美も嬉しいや」

亜美「ど→したの、突然?」

真美「いやいやなんでもないYO→聞いてみただけ」

亜美「あっそ。あ、あそこの服可愛い→!」

真美「行ってみよ→!」

貴音「真美、亜美。走ると危ないですよ」

――ショッピングモール

真美「お姫ちんお姫ちん。ちょっとあの店行きたいんだけど→」

貴音「ふぁんしぃしょっぷですか。ふふ、かわいらしいぬいぐるみばかりですね」ニコ

貴音「しかしお二人の誕生日ぷれぜんとは昨日もらいましたよね?」

真美「いやいや、今日は別の用事があってねぇ」グフフ

亜美「ま→、お姫ちんは気にしないで!」

真美「ほら!あそこにはお姫ちんの好きなゲロッパのぬいぐるみもあるYO→」

亜美「あの店って、東京じゃここしかないって雑誌に書いてあったんだ→」

亜美「なんでも自社製造で他の店とは一味違うんだってさ→」

貴音「そうなのですか?それは素晴らしいですね。行ってみましょう」

亜美真美「「レッツゴ→!」」

――ファンシーショップ店内

亜美「真美、これとかやよいっちに合うかな?」カンガルー

真美「いやいや亜美、ここはこいつでしょ→」コアラ

亜美「そ→かな。ねぇお姫ちんはどう思う?」

貴音「…………」ゲロッパニムチュウ

亜美真美「「…………」」

貴音「…………ゲロッパ」

亜美真美「「面妖な……」」

貴音「それは私の言葉です」

――5/20 13:00 カフェ

亜美「ふう、買えたね→」

真美「はるるんはたぬき。千早お姉ちゃんはぬりかべ。あずさお姉ちゃんは牛。んでんで」

亜美「やよいっちにはコアラ、いおりんには黒猫。ミキミキにはナマケモノ。んで→」

亜美「ゆきぴょんにはモグラ。まこちんにはカンガルー」

真美「律っちゃんにはシマリス。ひびきんにはマングース。兄ちゃんにはダチョウ!」

亜美真美「「ミッションコンプリ→ト!!」」

貴音「しかし亜美、真美。なぜ突然みなにぬいぐるみなどを?」

亜美「なんとなくだよ、お姫ちん」

真美「深くは考えない!お姫ちんだってゲロッパ手に入って良かったでしょ→?」

貴音「それはそうですが……」

貴音(ひとつ動物ではないような……面妖な)

亜美「まぁ実は明日、事務所に行ってみんなにこっそりと渡すんだよ。それでリアクションを楽しむのさ!」

真美「それを録画しといてって、ピヨちゃんに頼まれたのさ!もちろん費用はピヨちゃん持ち。うっひっひ♪」

真美「まぁぬいぐるみじゃなくても良かったんだけどさ→」

貴音「なんと面妖な。しかし私に打ち明けてよろしいのですか?」

真美「お姫ちんは明日仕事で事務所には来れないでしょ?」

亜美「だから今のうちに渡しとこうって思って♪」

貴音「それは真、喜ばしいことですね。皆の驚く顔が見れないのが残念ですが」

亜美「だいじょうぶ!ちゃんと録画したやつ見せるから!」

真美「楽しみに待っててYO→!」

貴音「えぇ。明後日に見させてもらいましょう」ニコ

――5/20 14:00 デパート入り口

亜美「じゃ亜美たち、ぬいぐるみをピヨちゃんに渡して帰るね→」

真美「お姫ちん、付き合ってくれてありがと→」

貴音「いえ、良き体験でした。ではまた事務所で」

亜美真美「「バイバ→イ!!」」タタタ

貴音「さて、私も帰るといたしますか……」

あずさ「あら?貴音ちゃん?奇遇ね〜」

貴音「おや、あずさではないですか。何故ここに?」

あずさ「それが、レッスンが終わって事務所に戻ろうとしたらこんなところに……」

貴音(ここはレッスンスタジオとは確か真逆だったはず……面妖な)

貴音「では私と一緒に事務所に戻りましょう。亜美と真美もいるはずです」

あずさ「助かるわ〜」

――5/20 15:00 765プロ事務所

亜美「あれ、お姫ちん?亜美たちなんか忘れ物した?」

貴音「いいえ、でぱぁと入り口であずさと会いまして連れてきたのです」

あずさ「うふふ。貴音ちゃんと二人きりってのは少し珍しかったわ〜」

亜美「ふ→ん。あ、真美戻ってきた」

真美「あれ?最胸コンビお二人とは珍しい。ってかお姫ちんはさっき別れたばっかじゃん!」

あずさ「それが迷っちゃって〜」ウフフ

真美「律っちゃん、なんで送らなかったんだYO……」

貴音「では私はそろそろ失礼します。明日の準備もありますので」

あずさ「あ、待って貴音ちゃん。ちょっとタロット占いを試させてくれないかしら〜?」

貴音「占い……ですか?」

あずさ「そうなの〜、貴音ちゃんに見てもらえば少し自信が出るわ〜」

貴音「私で良ければ構いませんよ」

あずさ「ありがとう〜、じゃ準備するからちょっと待ってね〜」

亜美「あずさお姉ちゃんの占いって結構すごいって聞くけど、どんな感じなのかな?」

真美「あとで真美たちも占ってもらおうYO→」

美希「美希も占ってほしいの!」ガバッ

春香「私もお願いします!」ガバッ

亜美「わ!ミキミキとハルルン、いつの間に!?」

美希「亜美たちが来る前にいたの」

春香「ちょうど収録も終わって一緒だったんだよ」

美希「そんなことよりあずさ!美希とハニーの恋愛を占ってほしいの!」

春香「私もお願いします!あずささん!」

あずさ「ちょっと待って〜貴音ちゃんに見てもらうのが最初よ〜」

あずさ「それにそんなに的中率良くないわ〜。趣味だもの〜」

あずさ「貴音ちゃんのが終わったら占うわ〜」

美希「わかったの」

春香「お願いしますね!」

――占い中

あずさ「これは〜……」

貴音「なんとでましたか?」

あずさ「え〜と……あまり良くないわね〜」

あずさ「身近な人物に危険が及ぶって出てるわね〜……」

あずさ「でもちゃんと考えれば乗り越えられるって出てるわ〜」

亜美「なんだか曖昧だね→ww」

真美「占いってそういうもんでしょ→ww」

貴音「そうですね。しかし気をつけることにします。ありがとう、あずさ」

あずさ「いえいえ〜」

――5/25 13:10 テレビ局スタジオ内

やよい「うっうー!今日は春香さんと一緒にお仕事ですー!」

春香「よろしくね、やよい」

やよい「はいー!でも春香さん、お家でもよく料理してるイメージですから、今日は私のほうが迷惑かけちゃうかもしれません……」ショボン

春香「そんなことないよー、お菓子とかよく作るけどたまに転んで失敗しちゃうし」アハハ

やよい「そうですか?なんだか意外ですー」

スタッフ?「高槻さんー、天海さんー、ちょっといいですかー?」

春香「あ、はーい。なんだろうね、やよいと一緒に呼ばれるなんて」

やよい「打ち合わせはさっき終わったはずですけど、何でしょう?」

スタッフ?「実は……ちょっと今日の収録で必要なものがあって……」

スタッフ?「それをお二人に取ってきてもらいたいんですよー」

スタッフ?「今日、人手不足でして……ちょっとだけお手伝いしてもらえませんかねぇ?」

やよい「いーですよ!いつも収録ではお世話になってますし、せっかくだからお手伝いさせてください!」

春香「じゃ私にも手伝わせてください。やよい一人だと危ないし……」

スタッフ?「ありがとうございます。じゃ美術倉庫にちょっと行ってきてもらえますか?そこに別のスタッフもいるんで、その人に聞いてください」

やよい「わかりましたー。春香さん行きましょー」

春香「そうだね!早く行こう」

――美術倉庫内

扉「ガラガラ」

やよい「あれー?誰もいないですね」

春香「変だね?さっき誰かいるって言ってたのに……」

扉「ガシャン!」

やよい春香「「!?」」

やよい「あれ!?扉が開かないです!??」

春香「え!?ちょ、ちょっとどういうこと!??やよい、一緒に開けてみよう!」

やよい春香「「うーーーーーーん!!!!!!」」

扉「頑丈がとりえです」

やよい「だ、だめですぅ……ピクリともしません」

春香「諦めちゃダメだよ!やよい!!」

春香「扉を叩いてれば誰か気づいてくれるかもしれない!!」

やよい「そ、そうですね!誰かー!助けてくださーい!!」ドンドン

春香「誰かーーー!!??いませんかーーー!!??」ドンドン

――やよい春香閉じ込められて10分経過

P「おかしい……やよいも春香ももう収録時間になるのにどこいったんだ……?」

監督「おかしいねぇ、高槻くんは少なくとも20分前にはスタジオで待機してるのに」

P「すいません!俺、ちょっと探してきます!」

監督「私もスタッフに聞いてみよう。なに、いつもお世話になってるからな。多少の収録時間のズレには目をつぶるよ」

P「ありがとうございます!」ダッ

P(どこに行ったんだ、二人とも……?)

監督「おーい!誰か高槻くんと天海くんみたやついないかー!?」

――やよい春香閉じ込められて20分経過

やよい「うぅ……春香さん、手が痛いです……」

春香「わ、私もちょっと……限界かも」

やよい「プロデューサーさん、きっと探し回ってるかなぁ……また迷惑かけちゃいました……」ウルウル

春香「やよい、泣かないで。私まで悲しくなっちゃうよ……」ウルウル

春香(プロデューサーさん。早く助けてください……)

――スタジオ内

P「二人とも楽屋にはいませんでした……、他のスタジオも見て回りましたが、誰も見てないそうです……」ハァハァ

監督「ここのスタジオはそこまで大きくないから、すぐに見つかると思ったんだが……」

スタッフ「監督ー!さっきその二人、美術倉庫のほうに歩いてったってのをみたやつがいましたー!」

監督「美術倉庫?なんでまたそんなところに……?」

P「美術倉庫ですね!?俺、行ってきます!!」ダッ

――やよい春香閉じ込められて30分経過

やよい「誰か……助けて……」シクシク

春香「…………」ドンドンドン

扉「ガタン」

やよい春香「「!?」」

扉「ガラガラ」

P「はぁはぁ……やよい!春香!」

やよい春香「「プ、プロデューサーさん!!」」

P「良かった……本当に良かった……」ダキッ

春香「助かった……助かったよー!!」エーン

やよい「どうなるかと思いましたー!」エーン

――収録現場内

やよい「ご、ご迷惑をおかけしました……」グスッ

春香「すいませんでした……」

P「申し訳ございませんでした!」

監督「いいよいいよ、見つかったんなら。しかし誰か偽物のスタッフがいたのかねぇ」

監督「まぁいいや!とりあえず収録始めちゃおう!おーい、みんな準備しろー!」

スタッフ「うぃー!」

監督「二人とも準備はオッケーかい?」

やよい春香「「はい!オッケーです!!」」

監督「じゃぱっぱとやっちまおう!」

――収録後

監督「はい、カット!んー……オッケー!お疲れー!」

やよい「お疲れ様ですー!」

春香「お疲れ様でした!」

監督「いやー良かったよ。また次もよろしく!」

やよい「はい!頑張ります!」

P「二人ともお疲れ。無事に進んでよかったな」

やよい「プロデューサーさんのおかげです!ありがとうございました!」

春香「私からもありがとうございました。見つけてもらえなかったらどうしようかと……」

P「まぁ見つかってよかったよ。ところでやよいたちに声をかけた偽スタッフはどんなやつだった?」

やよい「えーっと、背は私くらいで顔は隠れててわかりませんでした……」

春香「なんとなく女性な気がしたけど……黒い服でよく見えませんでした」

やよい「あ!そういえば閉じ込められた時に魚のキーホルダーが落ちてきました!」

春香「しかも、それふたつあったよね。やよい?」

やよい「はい!スタッフさんのかと思って聞いてみましたけど、全員違うって言ってました」

P(魚のキーホルダーがふたつ?何かのメッセージなのか?)

P(また961プロの嫌がらせなのか?)

P「わかった。この件は社長や律子にも伝えておくから、二人は気にしないでいい。これまでどおり、正々堂々と仕事をしていこう!」

やよい春香「「はい!プロデューサーさん!」」

――5/25 19:00 765プロ事務所内

P「社長。ちょっといいですか」

高木「ん?なんだい?」

P「…………」キリッ

高木「……どうやら大事な話のようだ。とりあえず社長室に来なさい」

P「はい。失礼します」

――説明中

高木「なるほど……また黒井のやつが嫌がらせを始めたと君は考えているのだね?」

P「えぇ、しかしこの前の件からさっぱり何もしてきてなかったので突然とは思いますが」

高木「ふむ……わかった。こっちでできる限りのことはしよう。君はアイドルたちに注意を促しといてくれ」

P「わかりました、では失礼します」

高木「よろしく頼むよ」

――――――

――――

――

高木「もしもし765プロの高木だが、黒井社長はまだいるだろうか」

高木「なに!?……あぁ、わかった。では失礼」チン

高木「黒井が行方不明だと……?」

――5/26 09:00 765プロ事務所内

P「ちょっとみんな集まってくれ」

「「「「「はーい(なの)」」」」」

P「よし、全員いるな。実は昨日、やよいと春香が収録前に何者かに閉じ込められた」

エエー ナニソレ ドウイウコト? アフゥ

P「みんな落ち着け。俺たちは何も悪いことはしていない。だから今までどおり正々堂々と仕事をすればいいんだ。だが誰かが悪意を持って俺たちに何かしてくるかもしれない。だから移動の時とかなるべくひとりで動かないようにしていこう」

春香「みんな!こういうときこそ、団結だよ!団結!」

P「春香……」

P(最初に被害にあったのに……)

春香「さぁ行くよ!みんな手をあわせて!!」バシ

春香「765プロー!」

「「「「「オーッ!!」」」」」

P「よし!今日は貴音と千早が歌の収録。真美、やよいがバラエティの収録。他のみんなはレッスンだな。頑張っていこう!」

P「……ん?今日の収録のメンバーみんな同じ場所か。しかも竜宮小町もいるんだな」

P「とりあえず準備できたら出発するか」

――移動中の車内

やよい「…………」

P(やよい、昨日のを引きずらなきゃいいんだが……)

千早(高槻さん……)

貴音「……やよい」

やよい「は、はい!?貴音さん、どうかしました?」

貴音「昨日のことを気にすることはありません。やよいが悪いことをしたのではないのです」

やよい「……はい。でも収録開始が遅れちゃって……」ズーン

貴音「しかし、収録時間はいつもどおりに終わったのでしょう?」

やよい「え?あ、はい。そうでした」

貴音「迷惑をかけたと思いながらも、仕事はきちんとこなせたのです。それはとても良きこと。もしやよいが仕事にも悪い影響を出していたならば、収録時間はもっと長くなっていたでしょう」

やよい「でもそれは春香さんがいたからで……」

貴音「春香がいたことも良かったのでしょう。仲間と一緒というのは心強いものです」

貴音「それに春香もやよいがいなければ、もっとつらかったかもしれません」

貴音「だからあなたが気にするようなことはひとつもないのですよ。やよい」ニコ

やよい「……貴音さん。ありがとうございます!」

やよい「プロデューサーさん!今日も頑張りましょう!」

P「おう、がんばろう!」

P(貴音。ありがとう)

貴音(私は励ましただけです。やよいが元気になったのはやよいの力です)

千早(高槻さんかわいい///)

――5/26 11:00 収録スタジオ内

律子「あ、プロデューサー殿。今日は一緒みたいですね、よろしくお願いしますよ」

P「おぅ、律子。こっちは大丈夫だ。やよいも昨日のことそんなに引きずってないみたいだしな」

律子「そうみたいですね。少し安心しました」

オーイ リッチャンー

P「ほら律子、亜美が呼んでるぞ。お前は竜宮小町のほうをしっかり頼む」

律子「わかってますよ!でもそっちも気をつけてくださいね」タタタ

ナニヨ、アミ デバンマダー? アトスコシヨ

貴音「あなた様」

P「おお!?貴音か!?急に出てくるなよ……」

貴音「失礼しました。ちょっと聞きたいことがありまして……」

P「聞きたいこと?」

貴音「はい、昨日のやよいと春香が閉じ込められたときの状況を」

P「あぁ、まぁ俺も聞いた話だからうまく説明できるかわからないぞ」

貴音「それでも良いです。あなた様、聞かせてください」

――P説明中

貴音「なるほど、魚のきーほるだーですか……」

P「まぁそれはたまたま落ちてただけかもしれないからな。あまり気にすることじゃないと思うぞ」

貴音「いえ、ありがとうございました」ペコ

貴音「それでは私は戻ります。あなた様もお気をつけて」

P「あぁ、貴音も注意しといてくれ」

――――――

――――

――

千早「よろしくお願いします」ペコ

スタッフ「照明、マイクオッケーです!曲入りまーす!」

♪蒼い鳥

泣くことなら たやすいけれど
悲しみには流されない
恋したこと この別れさえ選んだのは自分だから
群れを離れた鳥のように 明日の行き先などしらない
だけど

ブツンッ!

千早「!?」

千早(真っ暗……停電?)

スタッフ「どうしたー!?停電かー!?」

P「これは!?千早!大丈夫か!!」

P(くそっ、暗くてよく見えない)

千早(落ち着きましょう、すぐに直るはず。下手に動くと危ないわ)

???「…………」タタタタッ

???「」ニヤ

ドンッ!

千早「キャ!?」ズデン

ガシャーン!

P「千早!?」

スタッフ「電源スイッチが全部切られてる……これをつければ」カチカチ

パチッ ピカー

P「千早!」タタタタ

千早「うう……」ズキズキ

P「千早、大丈夫か!?早く救急車を!」

千早「だ、だいじょうぶです。プロデューサー、足をひねっただけみたいですから……」

伊織「ちょっと!千早大丈夫!?」

あずさ「千早ちゃん、平気?」

亜美「千早お姉ちゃん!」

律子「千早!」

千早「みんな……」

貴音「千早、まずはひねった部分を冷やしましょう。さぁこっちに座って足を出してください」

――応急処置終了

あずさ「とりあえずこれで平気だと思うわ〜、あとは一応病院で見てもらいましょう」

律子「そこまでひどくはなさそうね。でも今日の収録は……」

P「ちょっと俺、ディレクターさんと話してくる」

律子「お願いします」

貴音「千早。どうして転んだのですか?あそこに転びそうなものは特に見当たりませんでしたが……」

伊織「そうよ。それに暗かったから前なんて全然見えなかったじゃない」

千早「えぇ。暗くなって危ないからその場に立っていたわ。だけど……」

あずさ「だけど?」

千早「誰かに背中から押されたの。それでバランスを崩して……」

律子「ステージから落ちたのね」

千早「えぇ」

P「おーい、みんなー」

律子「あ、プロデューサー殿。どうでしたか、状況は」

P「設備に問題はないみたいだ。誰かが悪戯で電源スイッチを切ったと考えてる」

貴音「あなた様、犯人は暗闇に乗じて千早の背中を押したようです」

P「なに!?もしかして昨日と同じやつなのか!?」

貴音「おそらくはそう考えられます」

P「そうか……とりあえず今は収録が先だ。5分後に再開するらしい。千早はまた別の日に収録だ」

千早「わかりました」

P「律子、俺は千早を病院に連れていってからまた戻ってくる。それまでここを頼む」

律子「わかりました。ほら、みんな!準備して!」

――――――

――――

――

貴音「む?千早が転んだ場所になにかありますね」

貴音「これは……壺ですかね?壺のきーほるだーですね」

貴音(魚のきーほるだーと関係があるのでしょうか)

律子「貴音ー?収録始まるわよー?」

貴音「はい、今参ります」

貴音(一応私が預かっておきましょう)

――5/26 15:00 765プロ事務所内

P「…………はぁ」

貴音「あなた様、どうかしました?」

P「貴音か。いや警察に連絡すべきかちょっと悩んでな……」

P「俺たちはいわばイメージで仕事が増えたり減ったりする。ある程度安定してる今の状況で、下手に事件となると印象が悪くなる。それに連絡したところで取り合ってくれるかわからない……」

律子「しかも黒井社長が関わってるなら、圧力がかかってるかもしれないですからね」

P「そうなんだ。だからなおさら連絡しにくい」

律子「困ったものよ……」

P「まぁ貴音は気にせず仕事に励んでくれ」

貴音「はい。ところで千早は?」

P「あぁ千早なら家に返したよ。怪我自体は2日くらい安静にしてれば平気らしい」

P「他のみんなは帰った。ちゃんと送っていったから安心してくれ」

貴音「それは良きこと。安心しました」

P「貴音はまだ帰らないのか?」

貴音「少し考えたいことがありまして」

P「しかしやよい春香に続いて千早か。犯人は765プロに恨みがあるやつなんだろうか……」

律子「恨みですか……まさかね」

貴音「律子嬢、まさかとは?」

律子「!? いえ、なんでもないわ……」

P「律子は誰かに心当たりがあるのか?」

律子「い、いえあの人は関係ないはず」

貴音「律子嬢、聞かせてください。参考になるかもしれません」ジー

律子「はぁ……わかったわ。あ、これ私が話したこと、内緒にしてね」

律子「これは社長が酔ったときに聞いた話なんだけど」

律子「以前、プロデューサー殿が入る前、というか765プロ立ち上げ当初、女性プロデューサーとひとりのアイドル候補がいたのよ」

P「それは初耳だな、って当たり前か」

律子「その女性プロデューサー、前プロデューサーはそのアイドルの担当だったわ。でも初ステージ前日に事故で、足を怪我して初ステージは中止。しばらくしてそのアイドルは引退した」

貴音「そんなことが……」

律子「えぇ、事故自体は相手のせいだったのだけど、前Pは自分の不注意と担当アイドル引退のショックを受けて辞めたらしいの」

律子「そして半年後、そのアイドルは自殺したって聞いたわ……」

P「…………」

貴音「しかし律子嬢、それでは前ぷろでゅーさーが私たちを恨む理由が見当たりません」

律子「えぇ、だから関係ないと思ったんだけど。今の765プロの状況を見て前プロデューサーはどう思うかしら……」

貴音「なるほど、逆恨みというわけですね」

P「確かに今の765プロは順調だ。一時妨害はあったが、それを乗り越えて今波に乗ってる」

P「プロデュースを失敗した自分としては悔しいというわけか……」

高木「諸君、ただいま」

P「社長!」

高木「話は聞いたよ。千早くんの件」

P「えぇ、俺がついていながらすみませんでした」

高木「いや仕方ない、あれは誰も責められないだろう」

律子「ところで社長。いままでどちらに?」

高木「あぁ黒井のところにな。今回の件についてだ」

P「やっぱり961プロが関わってるんですか!?」ガタッ

高木「落ち着きなさい、今回の件に黒井は……関わってないみたいだ」

「「「!?」」」

高木「昨日、君が帰ったあと961プロに電話してみたのだよ。しかし黒井は不在で、今日訪ねると連絡したんだ」

高木「しかし、黒井はいなかった。どうやら一ヶ月ほど前から海外旅行に行ってるみたいだ」

P「なんだって!?」

――5/27 12:30 市街地

貴音(今日はお休みを頂いたので、久しぶりにらぁめんを頂きましょう)

貴音(ちょうど春香が教えてくれた美味しいらぁめん屋があるそうですし)

貴音(普段通りに生活すればいいのです。警戒して疑心暗鬼になっては仕事に支障がでます)

貴音(しかし961ぷろが関わってないとなると、前ぷろでゅーさーが怪しいですね……)

貴音(けれど前ぷろでゅーさーは、どうやって私たちのすけじゅーるを知ったのでしょう?)

貴音(不思議ですね)

貴音「…………」

???「…………」

貴音(何者かがついてきてるような……)

貴音(後ろ!?)

貴音「何奴!?」バッ

ぬこ「にゃー」

貴音「…………猫でしたか」

貴音(……恥///)

貴音(誰かいるような気もしたのですが……)

???「…………」

――10分後

貴音「ここですね。春香が言ってたらぁめん屋は。今日はここで頂きましょう」

???(ラーメン屋に入った。私も入ろう)

――ラーメン屋

主人「へい、らっしゃい!開いてる席に座ってくれ!」

貴音「ご主人。塩らぁめんをひとつ。大盛りで」

主人「へい!塩一丁!」

貴音(この店はどのような味なのでしょうか)ワクワク

???「…………」ガラガラ

主人「らっしゃい!開いてる席に座ってくれや!」

???「…………」スタッ

主人「決まったら言ってくれぇ!」

貴音(選ぶというのも食の楽しみのひとつ、そして待つというのもまた一興)

???「…………」チラッ

貴音(? 今私を見たような……)

主人「へい!塩お待ち!」

貴音「お、来たようですね。では、頂きま」

???「…………」ポロッ

貴音「す……?」コツン

貴音「?」

貴音「そこのあなた、財布を落としましたよ」

???「…………」

貴音(聞こえてないのでしょうか?では私が拾いましょう)

貴音「よっと……」サイフヒロウ

???(……今だ!)

スッ ポチャン

貴音「そこのかた、財布を落としましたよ」トントン

???「…………ありがとうございます」

貴音「いえ、では頂きます……む?」

貴音「ご主人!らぁめんになにか入れましたか!?」

主人「は?客に出したあと後付けなんぞしないぜ!」

貴音(ならばこの粉末は……)

???「…………」タッ!!

貴音「お待ちなさい!不届き者!」スタッ

主人「おい、ねーちゃんお代!」

貴音「む、ではこれで」ポン

貴音「ご主人。このらぁめんは食せず残しておいてください!」タタタ!!

主人「え?あぁわかった……」

主人「なんなんだ、いったい?」

――5/27 12:45 市街地

貴音(くっ、どこへ……いました!)

???「…………」タタタ!!

貴音「待ちなさい!」

???「…………」タタタ!!

貴音(なかなか速いですね……しかし追いつけない速さではないです)

???(追いつかれる……!?)

信号「青点滅……赤!」

貴音「む!信号が変わって追えません……なんと間の悪きこと」

???(ラッキー!)

???「タクシー!」

貴音「!」

タクシー「ヒア・ウィ・ゴー!」ブロロロ

貴音「くっ……」

貴音「これ以上は無理ですね……らぁめん屋に一度戻り、事務所に行きましょう」

――5/27 14:00 765プロ事務所内

律子「あれ?貴音じゃない。今日はオフのはずでしょう?どうしたの」

貴音「律子嬢、ちょうど良かった。実は……」

――貴音説明中

律子「なるほど……ラーメンを食べようとしたら薬を盛られてて、それに気づいた瞬間、犯人が逃げて、そのままタクシーで逃げられたと……」

貴音「えぇ。そして私がらぁめん屋に戻って、ご主人と確認する際に、このやぎのきぃほるだぁが置いてありました」

律子「それって、やよい春香の時の魚、千早の時の壺と同じ系統の?」

貴音「えぇ、同一犯でしょう」

律子「となるとやはり狙いは私たちのようね……」

貴音「一応警察に、らぁめんに何の薬が盛られていたのか調べてもらうように頼みました。おそらく2、3日でわかると思います」

律子「わかった。あとで社長に伝えておくわ」

貴音「ところで皆は?」

律子「今日は、春香と千早がオフ。やよいと伊織は料理番組。美希は歌番組。真と響はスポーツ番組のゲスト。他はレッスンに行ってて、プロデューサー殿は美希についてってるわ。私は営業よ」

律子「オフの春香と千早以外、みんな夜には一度事務所に戻ってくるわ。被害にあってないか確認かなんだけど、まさかオフの貴音が狙われたとはね……」

貴音「皆が戻ってきた時にその話はいたしましょう。私は事務所にて待つことにします」

律子「わかったわ」

貴音(まさか休日に狙われるとは思いませんでした……これからは用心しないといけません)

貴音(皆が帰ってくるまで時間もありますし、事件のまとめをしておきましょう)

貴音(まずやよいと春香が閉じ込められた事件。犯人は嘘をついて、二人を倉庫に閉じ込めた。この業界に顔が利く人物なのでしょうか?)

貴音(格好は黒い服装で顔もよく見えなかった。声と背丈でたぶん女性だと言ってました。そして魚のきーほるだー)

貴音(次に千早が怪我させられた事件。犯人はスタジオの電源スイッチを切り、暗闇に乗じて千早を背後から押して、舞台から落下させた。そして明るくなる前に収録現場から逃げた)

貴音(格好は誰も見てない。そして暗闇だったため性別もわからない。唯一の手がかりとして、千早が落ちた場所にあった壺のきーほるだー)

貴音(そして私のらぁめん異物混入事件。犯人がわざと財布を落とし、私が拾ってる間に何らかの薬をらぁめんに入れて、逃亡)

貴音(私が見た限りでは背丈は私より小さく、声は聞き取りづらかった。これはわざとだったのでしょうか?格好は黒いズボンに黒の上着、ふーどを被ってて顔自体はあまり見る余裕はありませんでした。そして置いていったやぎのきーほるだー)

貴音(おそらくきーほるだーの種類からして、同一犯だと思われます。しかし種類に意味があるのでしょうか……?)

――ガチャン

貴音「おや、誰か帰ってきたようです」

あずさ「ただいま戻りました〜」

亜美「たっだいま→」

真美「いや→レッスンはチョ→疲れるYO!」

雪歩「お疲れ様ですぅ」

貴音「皆、お疲れ様」

真美「あれ?お姫ちん、今日オフじゃなかったっけ?」

亜美「家にいたほうが安全じゃない?」

貴音「えぇ、ちょっと理由がありまして……後でお話いたしましょう」

律子「みんな、お帰り。全員揃うまで休んでてちょうだい」

「「「「はーい」」」」

雪歩「あ。あずささん、さっき買ってきた占いの本、後で読ませてくださいね」

あずさ「えぇ、いいわよ。つい買っちゃうのよね〜」

雪歩「ありがとうございますぅ。ではお茶入れてきますね」

あずさ「あら、ありがと〜。雪歩ちゃんの淹れるお茶はとってもおいしいのよね〜おせんべいによく合うのよ」

律子「ほどほどにしてくださいね」ジト

あずさ「うふふ〜」スルー

あずさ「そういえば……ねぇ、貴音ちゃんは誕生日いつだったかしら」

貴音「誕生日ですか?私は1月21日です」

あずさ「1月21日ってことは……あった、みずがめ座ね」

貴音(みずがめ座……水瓶……壺?)

あずさ「来月の運勢は……あら〜水に注意だって、6月になるのに水に注意じゃ暑いわよねぇ〜」

亜美「あずさお姉ちゃん、水無しで生活なんてできないから」

真美「暑いとかそういう問題じゃないYO→!」

貴音「……あずさ。やよいと春香、千早の星座を教えてはくれませんか?」

あずさ「いいわよ〜でも誕生日いつだったかしら?」

律子「やよいが3月25日、春香が4月3日、千早が2月25日よ」

あずさ「律子さん、ありがとうございます〜。ってことは……」ペラペラ

あずさ「やよいちゃんと春香ちゃんはおひつじ座、千早ちゃんはうお座ね」

貴音(む……?惜しいですね。きーほるだーとは違いますか……)

あずさ「そういえばちょっと昔に13星座占いってのがあったのよね〜」

雪歩「え、星座占いって12個じゃなかったんですか?あ、お茶どうぞ」

あずさ「ありがとう、雪歩ちゃん。13星座は一時期、流行らせようとしたんだけど、結局流行らなくて廃れちゃったのよ。あるにはあるんだけどね」

あずさ「確かさそり座の次にへびつかい座が入って、日にちも12星座と比べて結構ずれてるのよ。確か本来の自分の星座が翌月の星座に変わるんじゃないかしら」

貴音「!」

貴音(なるほど、犯人の手がわかりました)

――5/27 18:00 765プロ事務所内

美希「ただいまなの〜」

P「ただいまもどりました」

貴音「お疲れ様です。美希、あなた様」

P「あれ、貴音?今日はオフじゃなかったか?」

貴音「えぇ、そうだったのですが今日、私が狙われたのです」

美希「え!?貴音平気なの!?」

貴音「はい。なんとか回避しました」

美希「さすが貴音なの」

P「オフの貴音まで狙われたか。つまり犯人はこっちのスケジュールを把握しているということになるな……」

貴音「えぇ」

P「そうなると次は誰が狙われるんだ……」

貴音「それについてはあなた様、私の『予想』を聞いてはもらえないでしょうか」

貴音「皆の意見も聞きたいので待っていたのです」

P「『予想』か、わかった。おーい、みんないるかー?」

伊織「あんたが最後よ!まったく!遅いんだから!!」

P「はは。それもそうだな、スマンスマン」

真「待ちくたびれちゃいましたよ。まぁ事務所はたぶん安全ですからいいですが」

響「早く帰らないとイヌ美たちにエサがあげられないさー」

やよい「私もお夕飯の準備、手伝わないと……」

あずさ「今日の夕飯何にしようかしら〜」

亜美「肉まんなら2つあるよね→wwww」

真美「亜美、セクハラwwwwww」

雪歩「あ、プロデューサーさんと美希の分のお茶入れますね」

美希「ありがとなの、雪歩」

律子「プロデューサー殿、みんなは無事ですよ。社長は今日、来れないそうです」

P「そうか、それは良かった。じゃ貴音、話してくれないか?」

貴音「はい。それではまず今日のことから……」

――貴音今日の事件説明中

響「うー、貴音の大好きなラーメンに薬を盛るなんて、ひどいぞー!」

真「許せませんね。でも足の速さが貴音と同じくらいなら、僕なら追いつくかもしれません」

真「でも信号で止まっちゃったら、やっぱり難しいかな」ウーン

雪歩「私だったら、まず気づかないでラーメン食べちゃいますね。よく気づきましたね、四条さん」

やよい「貴音さん、すごいですー!」

伊織「あんたの食に対する姿勢は恐ろしいわね……」

P「それで貴音。さっき言ってた『予想』ってのはなんなんだ?」

貴音「はい、それは犯人が私たちを狙う順番です」

美希「順番って……テキトーに狙ってたんじゃないの?」

貴音「いいえ。おそらく法則があります。証拠がこれです」サッ

律子「キーホルダー……やよいと春香の魚、千早の壺、そして貴音のやぎ」

貴音「えぇ、これらは星座を意味するものだと考えられます」

亜美「え?でもお姫ちんって、やぎ座だっけ?」

やよい「私もうお座じゃなくて、おひつじ座ですよー?」

貴音「そう。私もやぎ座ではなくみずがめ座。しかしそれは12星座で考えた時の場合です」

あずさ「あ、わかったわ〜。13星座で考えてるのね〜」

貴音「その通りです、あずさ。我々765ぷろのあいどるは律子嬢も入れて13人」

貴音「無論同じ星座の人物もいるので、13個全部揃っているわけではないのです」

貴音「皆が来るまでに律子嬢から、皆の誕生日を聞き、あずさから星座を聞き、調べました。それを印刷したので、見てください」

貴音「今回、狙われた順、これから狙われると思われる順に書いてあります。星座は最初が12星座の場合、隣が13星座の場合です」

貴音「春香と千早には今度お渡しいたします。あなた様、よろしくお願いいたします」

P「あぁ、わかった。どれどれ……」

☆765プロ星座一覧

天海春香  4/3   おひつじ座    うお座
高槻やよい 3/25  おひつじ座    うお座
如月千早  2/25   うお座      みずがめ座
四条貴音  1/21   みずがめ座    やぎ座
萩原雪歩  12/24  やぎ座      いて座
星井美希  11/23  いて座      さそり座
我那覇響  10/10  てんびん座    おとめ座
菊池真   8/29   おとめ座     しし座
三浦あずさ 7/19   かに座      ふたご座
秋月律子  6/23   かに座      ふたご座
双海亜美  5/22   ふたご座     おうし座
双海真美  5/22   ふたご座     おうし座
水瀬伊織  5/5   おうし座     おひつじ座

貴音「ぱそこんとはすごいものですね。皆にこうやって配れるのですから、ふふ」ドヤ

律子「作ったのは私だけどね」

貴音「……こほん。さて、この表から予測できるに」

P(スルーした)

貴音「次に狙われるのはおそらく雪歩、あなたです」

雪歩「わ、私ですか!?ど、どうすれば……」ガクブルガクブル

真「大丈夫だよ、雪歩!僕が雪歩を守る!」

真「僕はこの『予測』だとまだ先だからね、僕自身が狙われることはないし」

律子「……プロデューサー殿。雪歩と真が一緒の仕事ってこれからありますか?」

P「えぇと、ちょっと待ってくれ」ペラペラ

P「……しばらくないな。来週のラジオ収録くらいだ」

雪歩「」

真「」

雪歩「ま、真ちゃん……」ガクブルガクブル

真「雪歩、落ち着いて!きっとプロデューサーが守ってくれるよ!」アセアセ

P「そうだな。これからはなるべく雪歩と一緒に行動するとしよう」

美希春香「「えぇー!」」

P「765プロの一大事なんだぞ!狙われるとわかってて放置するわけにいかないだろ!」

美希「それはそうだけど……」ボソボソ

春香「ちょっとうらやましいというか……」ボソボソ

雪歩「よ、よろしくお願いしますぅ」ガクブルガクブル

P「あぁ、しっかり守るよ」

貴音(これで皆に注意喚起はできたでしょう)

貴音(ですがこれが正解とは限りません。次に雪歩がなんらかの被害に合わなければ実証できません)

貴音(しかし起きてほしくないというのが本音。なんとも複雑です……)

貴音「皆、これは私の立てた勝手な『予測』。皆それぞれに用心することが大事です」

P「よし!みんな明日のスケジュールを確認して、各自解散だ!」

――5/30 07:30 765プロ事務所内

P「今日は雪歩と貴音のトーク番組に亜美と真美がゲストで収録」

P「美希と伊織がロケ。やよいと千早がバラエティ収録。他のみんなはレッスンだな」

P「律子、美希と伊織のほう頼むな」

律子「もちろんです!そっちこそ、ちゃんと雪歩のこと頼みますよ!」

――5/30 10:00 収録スタジオ内

雪歩「よ、よろしくおねがいしますぅ……」ペコ

貴音「よろしくお願いいたします」ペコ

P(今日の収録は完全密室。いやいつも密室ではあるんだが……)

P(出入口は一つ、さっきスタッフのひとりにドアの監視もお願いしといた)

P(俺も念のため、出入口に待機。これなら雪歩に直接手を出すのは難しいだろう)

P(そして雪歩に防犯アラームも渡した。雪歩の口を封じ込める可能性もあるからな)

P(これならおそらく安全……)

真美「兄ちゃん、何真剣に考えてるの?」

亜美「そんな顔してると鬼軍曹みたいだよ→」

P「え、あぁすまん。ところでお前たちももう収録だろ。準備しなくていいのか」

真美「ちょっと楽屋に忘れ物しちゃって→」

亜美「まったく真美のおっちょこちょい→。まぁ亜美も忘れたけどね!」テヘッ

P「そうか。早く取ってこいよ、もうすぐ始まるみたいだし」

真美「だいじょ→ぶ!真美たちゲストだからちょっと余裕あるし→」

亜美「ふっふ→ん、パトロールもついでにしてきちゃうよ→」

P「わかったわかった。さっさと行ってこい」フリフリ

亜美真美「「は→い!」」

――収録中

雪歩(いつもどおりいつもどおり……)スーハー

貴音(雪歩と共にいるときは恐らく平気ですが、ひとりのときは気をつけねばなりません)

貴音(収録中は私が守らなければ)

AD「本番入りまーす」

――――――

――――

――

P「なんとか無事に終わったな」

雪歩「は、はい。いつもより緊張しました……」

P「お疲れ、じゃ俺はディレクターと話してるから、その間にみんな楽屋で着替えてきてくれ」

雪歩「はい、お疲れ様ですぅ」

貴音「雪歩、亜美、真美、行きましょう」

亜美真美「「は→い、お姫ちん」」

――5/30 13:00 楽屋内

貴音「皆、お疲れ様でした」

亜美「ゆきぴょんが狙われてるとはいえ、やっぱ亜美たちも怖いよ。ねぇ真美」

真美「なになに?亜美ビビってんの?真美はぜ〜んぜん怖くないYO→」

亜美「うっそだー!昨日寝るとき震えてたっしょ→!」

真美「あ、あれは寒かったんだYO→!」

亜美「にっひっひ!そういうことにしときますか→」

貴音「そういえば雪歩は?」

真美「ゆきぴょん?さっき着替えるって言って、奥に行ったYO→」

貴音「それにしては遅いですね……様子を見て参ります」

貴音(私たち以外には誰もいないはずなのですが……?)

貴音「雪歩、どうなさいました?」

雪歩「…………しじょうさん?」グスッ

貴音(……泣いてる!?)

貴音「雪歩、何かあったのですか!?」

雪歩「それが……私の服が……」

貴音「!」

貴音「雪歩。失礼します!」ガタ

雪歩「………………」グスッ

貴音「………………」

服「ズタボロです」ボロッ

貴音(…………面妖な)

雪歩「うぅ……真ちゃんと一緒に買いに行った服だったのに……」シクシク

貴音「雪歩。とりあえず何か代わりとなるものを用意しましょう。ぷろでゅーさーに頼んで参ります」

雪歩「ありがとう、四条さん……」

貴音「いえ。では雪歩、少しの間、お待ちを」スタスタ

亜美「お、お姫ちん。ゆきぴょん平気だった?」

貴音「亜美、今すぐぷろでゅーさーに連絡を」

亜美「え、それって……」

真美「ゆきぴょんに何かあったの!?」

貴音「……雪歩の衣服が何者かによって破壊されました」

亜美真美「「えぇ→!!」」

貴音「ですから、代わりの衣服を用意しなければなりません」

真美「わかった!真美、ちょっと服探してくる!」

亜美「亜美は兄ちゃん探してくる!」

貴音「二人とも頼みます」

――――――

――――

――

貴音「……………………」

貴音(破かれた衣服の中には弓のきーほるだーがありました)

貴音(……不覚。雪歩が狙われているのはわかっていたのに……)

貴音(これ以上被害が出る前に早く犯人を探さねば……)

――5/30 14:00 765プロ事務所内

律子「そう雪歩が……わかりました、よろしくお願いします」

律子「社長、今度は雪歩が……」

高木「ううむ……やはり警察に届け出るべきか」

律子「えぇ、被害届を出しましょう。嫌がらせにしたって悪質すぎます!」

高木「そうだな。では私は警察に行ってこよう。後でみんなに説明を頼むよ」

律子「お願いします」

――6/1 19:00 765プロ事務所内

美希「だから美希は絶対いやなの!」

P「美希、わがまま言わないでくれ……これはお前のためでもあるんだから」

美希「でも!しばらくレッスンだけだなんて美希いやなの!」

伊織「そうね。今回は美希のほうが正しいと思うわ」

伊織「それに美希だってレギュラー番組持ってるわけだし、その番組スタッフにまで迷惑かける気なの、あんた?」ジトッ

P「う、それは……」

美希「デコちゃん、ありがとなの!」

伊織「だからデコちゃん言うなっ!」

千早「それに危険だからって何も仕事させないのは、問題を先延ばしにしてるようにも思えます」

春香「そうですよ!もしかしたらこれが狙いなのかもしれませんし!」

貴音「あなた様、警察の方も協力してくださるのですから、犯人も警戒すると思われます」

貴音「ただし油断大敵。隙を見せればまた襲われることでしょう」

P「まぁ昨日は仕事をすべてキャンセルにして、事情聴取されたしなぁ……」

P(警察は調べてはくれるが、ボディガードみたく常に一緒にいてくれるわけではないらしい。なにせ容疑者がまったくわからない。嫌がらせに近いものだからだ)

P(前プロデューサーのことは言わないことにした。パパラッチにでもバレたら、たとえ前プロデューサーが関係なくても、765プロにとって悪い影響しかでない)

P(ちなみに貴音のラーメンにいれた薬物は下剤だったらしい。悪戯と思われても仕方ない)

P(しかも業界にはたまにあるようなことだから、警察が本気で取り合ってくれてない気がする)

P「どうしたもんか……」

貴音「私たちはあなた様に従います。ですが私たちの思いも考えてください」

P「うーん……」

ドア「ぎぃぃ」

高木「諸君!いいニュースだ!」

「「「「社長!?」」」」

高木「今度6月9日にオープンする水族館のセレモニーに呼ばれたぞ!」

高木「そこでミニライブをさせてもらえるらしい。竜宮小町が中心となるが、全員参加だ!」

高木「律子君にはもう伝えてある。君にもその日は空けといてくれと言っといたはずだが?」

P「え。あぁはい。結構前に予定が入るかもしれないと言われたので、みんな、予定はいれてません。あとその三日前の6月6日も確か空けといてくれって言いましたよね?」

高木「あぁ。実はだね、以前のプロデューサーくんがそこのオーナーでな。我々を招待してくれたのだよ。下見も兼ねてだが」

高木「つまり6月6日は貸し切り状態なのだよ。日頃の疲れを水族館で癒してくれないかと思ってな」

P(前プロデューサーだと!?)

貴音(今、一番疑わしい人物……)

P「……社長。その前プロデューサーさんの誕生日はいつかわかりますか?」

高木「? 変なことを聞くねぇ君。確か彼女は12月1日だったかな」

P(12月1日、確かその日は……)ピッピッピ

P(へびつかい座!13星座から除外されたある意味ジョーカー!)

貴音(星座通りならば除外されてる立場として犯人としても有力……)

貴音(しかし……それは正しいのでしょうか?)

高木「まぁ今は嫌な事件が続いているが、君たちには頑張って欲しい」

高木「そのミニライブも成功すれば竜宮小町としても、いい宣伝になるだろう」

高木「よろしく頼むよ」

P「わかりました」

「「「「「……………………」」」」」ジー

P「…………ふぅ」ポリポリ

P「……というわけだ。とりあえず今度のミニライブに向けて各自レッスンしていこう」

P「仕事も今までどおりにやっていこう」

P「みんな、ありがとな。俺、ちょっと焦ってたのかもしれない」

美希「ハニーは心配しなくていいの!美希たちは全然平気なの!」

伊織「あ、あんたがちゃんとやってくれないとこっちに迷惑がかかるのよ!!///」

千早「頑張りましょう」

貴音「あなた様の思いもわかりますが、我々も『ぷろ』としての思いがあります」

春香「プロデューサーさん!これからですよ!これから!」

P「みんなありがとう。よし、各自スケジュールを確認して今日は解散だ!」

――6/2 07:30 765プロ事務所内

美希「おはようなの」アフゥ

小鳥「あら?美希ちゃん、早いわね」

美希「あ、小鳥。おはようなの。今日は午前中に雑誌のインタビューがあるから、ちょっと早く来たの」

小鳥「そうなの、確かプロデューサーさんは今日オフだったかしらね」

美希「へ?昨日あんなに気合入ってたのに?」

小鳥「それが……気合い入れて事務仕事頑張ってたんだけど、思った以上に時間がかかっちゃって、それにここ最近休めてなかったみたいだから社長が」

高木『君は明日、身体を休めなさい!』

小鳥「と言われちゃって、今日はオフよ」

美希「モノマネあんまり似てないの」

小鳥「そこは関係ないピヨ!」

美希「そーなんだ、ハニー休みなのかぁ。つまんないの」

小鳥「それじゃ私は仕事に戻るから」

美希「はーいなの」

美希「……暇だから寝ようかな」アフゥ

美希「その前に何か飲み物ないかな……」ガチャ

冷蔵庫「冷やしてます」

美希「うーん、何もないの……あれ?」

美希「おにぎりがあるの!誰かのかな。でも温めれば食べれるよね」

美希「あ!」ティン!

美希「きっとハニーが美希のために作ってきてくれたの!」キラキラ

美希「たぶん昨日、美希と言い争いになってごめんって意味だと思うな」

美希「今日オフにさせられちゃったから、昨日のうちに作ってくれたのかな?」

美希「とりあえず電子レンジで温めて食べるの!」

電子レンジ「チン♪」

美希「美味しいの。愛情たっぷりって感じ♪」パクパク

美希「今日はこれで頑張れるの!」

美希「って……なんだか眠いの……?」フラフラ

美希「あれ?クラクラするの……」クラッ

美希「……ハニー」パタッ

小鳥「美希ちゃん!?」

――6/2 10:00 とある病院内

P「美希の様子は!?」

医者「すぐに応急処置をしましたので、命に別状はありません」

P「そ、そうですか。わかりました」ペコリ

P(良かった……)

医者「どうやら大量の睡眠薬が混ざっていたようです。処置が遅ければ死に至る可能性もありました」

P「死に……」ゾクリ

医者「無事で良かったですよ。ただ今日は大事を取って入院してください」

医者「おそらく2日くらいで退院できますよ」

小鳥「プロデューサーさん。あとはお医者さんに任せて、事務所に戻りましょう」

小鳥「美希ちゃんは私が見ときます」

P「わかりました。お願いします」

――6/2 12:00 765プロ事務所内

P「…………」

貴音「あなた様」

P「貴音か、今日はレッスンだけだったか」

貴音「はい」

P「お疲れ様」

貴音「……美希のことは聞きました」

P「……そうか」

貴音「もちろんあなた様に非はありません」

貴音「ですが、少しお話をお聞かせ願えないでしょうか」

P「……昨日俺はおにぎりを作ってない。というよりここには炊飯器がない」

P「美希を[ピーーー]理由も無い」

――6/2 12:00 765プロ事務所内

P「…………」

貴音「あなた様」

P「貴音か、今日はレッスンだけだったか」

貴音「はい」

P「お疲れ様」

貴音「……美希のことは聞きました」

P「……そうか」

貴音「もちろんあなた様に非はありません」

貴音「ですが、少しお話をお聞かせ願えないでしょうか」

P「……昨日俺はおにぎりを作ってない。というよりここには炊飯器がない」

P「美希を病院送りにする理由も無い」

P「警察にもちゃんと言ったよ。まぁ律子とかに確認してもらえばアリバイは完璧なはずだ」

貴音「…………」

P「なぁ貴音」

貴音「なんでしょう」

P「この事件いつまで続くんだろうな……」

貴音「それは……」

P「…………」

P「すまん、ちょっと弱気になってた」

P「俺なんかよりも被害にあったみんなのほうがつらいのに……」

貴音「あなた様の気持ちは痛いほどわかります」

貴音「それでも私たちはあいどる。夢を見せる仕事なのです」

貴音「そして私たちはぷろでゅーさーがいないと活動もできないのです」

貴音「だから、あなた様。皆の前では気弱にならないでください」

貴音「不安とは移りやすいもの。皆が恐怖に怯えるときでも、あなた様は立ち向かわねばなりません」

P「…………」

貴音「ですがあなた様が立ち向かえば、私たちも共に戦います」

貴音「私たちは仲間ですから」

P「…………………ありがとう」

貴音「いえ」ペコリ

貴音「そういえばあなた様」

P「なんだ?」

貴音「美希が倒れたときには、小鳥嬢以外はいなかったのですね?」

P「あぁそうだ。その日、律子は8時に来たらしい。ちょうど美希が倒れたくらいだと言ってた。それがどうかしたか?」

貴音「いえ。それでは昨晩、皆は一緒に帰ったのですか?」

貴音「私は響と一緒に最初に出ましたので」

P「みんなバラバラだったが最後に帰ったのはあずささんだったかな。あ、春香が忘れ物したって一度事務所に戻ってきたぞ」

貴音(戻ってきた?なるほど)

P「ついでだ。美希がたべたおにぎりの近くにサソリのキーホルダーがあったそうだ。だから同一犯だと思う」

貴音「わかりました、ありがとうございます」

P「いやいや」

貴音「あなた様」

P「なんだ?」

貴音「この事件、私が解決いたします」

――6/6 12:00 水族館【水中の神殿『アクアパレス』】入り口

響「おぉー!ここが『アクアパレス』かー!思ってたより大きいぞー」

伊織「あんた、沖縄にも美ら海水族館あるじゃない」

響「んー、都会だからなのか、こっちのほうが大きいぞ。でも海は美ら海のほうが綺麗だと思うぞー」

やよい「お魚いっぱいいるんですよねー?楽しみですー!」

律子「ここは水族館だけじゃなくてレストランもあるみたいね。やっぱり魚料理が美味しいのかしら」

貴音「魚料理といえば焼き魚、お刺身、煮付けと様々に用途がございますね。どれも美味しそうです」

春香「今日は私たちだけだからレストランはやってないって、プロデューサーさんが言ってましたよ」

貴音「そんな!?」

雪歩「雰囲気あってデートスポットとして良い感じだね、真ちゃん」

真「そうだね。オープンしたら一度二人だけで来てみる?雪歩」

雪歩「そ、それってもしかしてデート!??も、もちろん!!」ハァハァ

真美「んっふっふ〜、ここで会ったが百年目!」

亜美「マグロにサメ、エイ、タツノオトシゴ、ペンギン」

真美亜美「「すべて食らいつくちてやんYO!」」

千早「ペンギンは美味しいのかしら……」

あずさ「フカヒレは美味しいわよね〜」

美希「突っ込んだら負けだと思うの」

P「おかしいな、社長の話だとオーナーさんが待ってるって言ってたのに」

春香「あ、プロデューサーさん!ここに鍵ありますよ!あと手紙も!」

P「え?ホントだ、どれどれ……」

765プロの皆様

申し訳ございません。急用ができまして、そちらにいけなくなりました。
同封してある鍵でドアを開けて、どうぞ、先に見学していてください
館内には誰もおりませんが、電気等はついてるのでご心配なく

2時には戻れると思いますので、その時、海中レストランにいてください

オーナー

P「……?まぁ先に入ってるか。みんな行くぞー」

――館内

春香・千早・美希グループ

春香「わー!見てみて、千早ちゃん!エイが壁にくっついてるよ!平べったいからくっつきやすいのかなぁ」

千早「くっ」

美希「サメのしたになにかくっついてるの。えーっと、コバンザメ?」

美希「美希もハニーにくっついていたいなぁ」

春香「コバンサメは生きるためにくっついてるけど、美希はくっついてもそのまま寝てるだけじゃないかなー」

美希「それはそれで楽なの」

春香「」

千早(エイがまだこっち見てるわ……くっ!)

伊織・やよい・真美グループ

やよい「わー!伊織ちゃん、ここヒトデとか直接触れるんだって!」

伊織「わ、わたしは見てるだけでいいわよ」

やよい「えー?ぷにぷにしてて面白いよ?」

真美「おやおやいおりん。もしやビビッてます?」

伊織「そ、そんなわけないじゃない!この超スーパーアイドル伊織ちゃんにできないことなんてないわ!」

真美「ではでは〜、いおりんにはこっちのトラザメと触れ合っていただきましょ→!」

伊織「サ、ササササメ!??そんなの触ったら指食べられちゃうじゃない!!」ガクガク

伊織「いやよ!絶対にいや!!」

真美(ここ子供でも触れる展示コーナーなんだけどなぁ)

真美「あれ、そういえば亜美は?」

やよい「さっきあずささんと一緒にトイレいったよー」プニプニ

真美「え!?ここ圏外だからケータイ通じないのに→」

亜美・あずさグループ

亜美(あずさお姉ちゃんと一緒にトイレに行って、出た後、あずさお姉ちゃんが鳥を見かけて、そっちに行っちゃったから追いかけたら)

亜美(真美たちとはぐれちゃった。ケータイも通じないし、ど→しよ→)

あずさ「あらあら〜、カエルかしら。かわいいわね〜」

亜美「も→!早く戻ろうYO!」

あずさ「大丈夫よ〜、2時にレストラン集合だから、その時、合流すればいいわ〜」

あずさ「亜美ちゃんも楽しみましょ?」

亜美(これじゃどっちが年上かわからないYO……)

真・雪歩グループ

雪歩「みてみて、真ちゃん。クマノミだよ」

真「うわ、意外と小さいんだね」

雪歩「でもカラフルで綺麗……」

真「たしか身を守るためにイソギンチャクとかに隠れて生きてくんだっけ?」

真「穴掘って埋まっちゃう雪歩みたいだね、なんちゃって」

雪歩「あはは、じゃあ真ちゃん。イソギンチャクみたいに抱きしめてくれる?///」

真「」

P・律子・貴音・響グループ

響「……みんな、なんで周りばっか警戒してるのさー?」

貴音「何を言ってるのです、響。次に狙われるおそれがあるのは響なのですよ?」

律子「そうよ、これ以上、犠牲者は出させないわ」

響「で、でも、まだ犯人わかってないし、今日のは突発的にできたスケジュールだから犯人もわかってないんじゃないか?」

P「……それでも一応だ。俺はみんなを守る義務がある」

P(もし前プロデューサーが犯人ならば、いないフリしてどこからか狙ってくるかもしない)

響「守ってくれるのは嬉しいけど、自分完璧だからな!心配いらないぞ!」

貴音「そうですね、あまり心配しても仕方ありません。今は水族館を楽しみましょう」

響「そうだぞー!せっかく貸し切りなんだからなー」

響「お、あれがペンギンかー、海の生き物だけど、鳥類なんだよな!ちょっと飼ってみたいぞ!」

貴音「それは難しいと思いますよ、響」

――6/6 14:00 水族館【水中の神殿『アクアパレス』】海中レストラン内

貴音「ここが海中れすとらん……」

伊織「魚を見ながら料理をいただけるなんて、なかなかのセンスじゃない」

やよい「車が置いてありますー!どーやってもってきたんだろー?」

P「みんなー、見物はいいがそろそろオーナーさんが来るから、座って待っててくれ」

春香「あ、そうだ!クッキー焼いてきたんですよ!みんなで食べましょう!」

春香「バラバラに置いておきますね」バサッ

美希「美希、ちょっと疲れたから寝るの」アフゥ

律子「こら、起きてなさい!」

――30分経過

P「遅いな……もう待ち合わせ時間はとっくに過ぎてるのに」

P「みんなもなんかもう自由に動いてるし」ハァ

オサカナイッパイー ア、カベニヒトデ クッ アフゥ

P「やれやれ……!?」

キャー マックラ! ナニー!?

館内「停電発生」

P(停電!?)

貴音「皆、落ち着いて!」

P「ブレーカーが落ちたのか!そうだ携帯のライトで!!」ピカッ

???「…………」ニヤッ

P「グハッ!?」

???「…………」タタタ

貴音「あなた様!?どこですか!!?」

館内「停電回復」

貴音「あ、電気が!」

春香「プ、プロデューサーさん!?大丈夫ですか!?」

P「」グッタリ

貴音「あなた様!!」

美希「ハニー!!」

あずさ「後頭部から血が……すぐに止血しないと!」

――P応急処置中

P「」スヤスヤ

あずさ「これでたぶん大丈夫だわ〜でも早く病院に……」

伊織「でもなんで響じゃなくてプロデューサーが……!?」

律子「プロデューサー殿の誕生日は10月31日、さそり座よ。13星座ならてんびん座かしらね」ハァハァ

亜美「律っちゃん!!」

貴音「律子嬢、今までどこに?」

律子「ブレーカーを戻しに行ってたのよ。さっき場所は調べといたからね」

真美「はぁ、やっとトイレから出れたよ。あれ→?みんなどうしたの?って兄ちゃん!?」

伊織「真美!?どこに行ってたの!!」

真美「トイレに行ってたら停電で動けなかったんだYO」

律子「まぁいいわ。みんな!一箇所にまとまって!」

律子「真とあずささんと貴音でプロデューサー殿を運ぶわ!」

春香「律子さん、大変ですよ!大変!」

律子「どうしたの、春香」

春香「出入口にロックが掛かって出られないんです!」

律子「えぇ!?」

千早「私、非常口を探してきます!」

千早(確かこの先に……!)バンッ

千早(セメントで塞がれてる!?)

――6/6 15:00 水中レストラン内

律子「ふぅ、なんとか落ち着いたわね」

律子「けど密室になるなんて……犯人はもう逃げちゃったのかしら……」

貴音「…………」

貴音(やはりぷろでゅーさーの近くには、てんびんのきーほるだーがありました)

貴音(つまり犯人はぷろでゅーさーの誕生日を知っていたということになります)

貴音(もしや……)

貴音(前ぷろでゅーさーは犯人ではない!?)

貴音(確かにそれなら色々と辻褄があいます。犯人が私たちのすけじゅーるを把握していてもおかしくないですね)

貴音(だとすると、犯人はこの中に……)チラッ

「「「「「……………………」」」」」シーン

貴音(仲間を疑うことはしたくないのですが、それ以外考えられません)

貴音(ならば、ぷろでゅーさーとの約束を守るため、私は心を鬼にしましょう)

貴音「皆、停電になる前はどこにいましたか?」

響「貴音?」

真「僕は雪歩と話してたよ。ねぇ雪歩」

雪歩「うん。私は真ちゃんとおしゃべりしてたよ。場所は入り口近くだったかな」

春香「私はひとりで歩きまわってたよ。ここの中だけだけど」

千早「私はあずささんと話してました。場所は車の近くだったかと」

あずさ「そうね、確かそのあたりだったわ」

響「自分は美希の近くにいたぞ。美希は寝てるし、自分もちょっと疲れたからな。少しうとうとしてたぞ」

美希「美希は寝てたの。春香の声で起きたの」

亜美「亜美はいおりんや、やよいっちと一緒に水中の魚を見てたYO→」

伊織「えぇ、ちょっと珍しくてね。よくここまで水中管理してるわねって感心してたわ」

やよい「おさかないっぱい見てましたー」

律子「私は入り口付近にいて、停電したとき、ブレーカーを探しに行ったわ」

真美「真美はちょうどトイレに行ってたYO→」

貴音「なるほど、わかりました」

貴音(停電以前で怪しいのは、春香、響、美希、真美、律子嬢)

貴音(しかし停電発生後なら真美と律子嬢以外は犯行は可能)

貴音(もしも真美か律子が共犯なら、全員が犯行可能な状況……)

貴音(……?そういえば今までの事件……)

貴音(!!)

貴音(犯人はわかりました。ただ証拠がない)

貴音(そういえば凶器がまだ見つかってませんね)

貴音(皆の持ち物はほとんどないはずですが……ハッ!)

貴音(犯人はぷろでゅーさーの後頭部に強い打撃をくらわせた)

貴音(ではおそらく……)キョロキョロ

貴音(やはり!これで確信いたしました!!)

チッチッチッチッチ、カチ

ドォーーン!!

雪歩「ひ!?地震!?」

貴音(大きな音!これは!?)

貴音「違います!どこかで爆発が!!」

「「「「「!?」」」」」

???「…………」ニヤッ

ピッ

ドォーン!ドォーン!ド(ry

美希「建物が爆発したの!」

真「みんな、海水が!逃げて!!」

響「流されるぞー!!うわあああぁぁぁ!!!」

ズザァァァアアアアア!!!!!!

全員「きゃああああ!!!!!」

――――――

――――

――

???(…………そろそろかな)

チッチッチッチッチ、カチ

ドォーーン!!

雪歩「ひ!?地震!?」

貴音(大きな音!これは!?)

貴音「違います!どこかで爆発が!!」

「「「「「!?」」」」」

???「…………」ニヤッ

ピッ

ドォーン!ドォーン!ド(ry

美希「建物が爆発したの!」

真「みんな、海水が!逃げて!!」

響「流されるぞー!!うわあああぁぁぁ!!!」

ズザァァァアアアアア!!!!!!

全員「きゃああああ!!!!!」

――――――

――――

――

――天井付近(水が貯まった状態のため)

貴音「ぷはぁ!」

貴音「皆、無事ですか!?」

美希「はぁ!一応平気なの」

亜美「亜美も→……」

真美「真美も→」

あずさ「なんとか助かったわ〜」

千早「私もなんとか」

律子「今日は厄日ね……」

伊織「まったくよ!」

やよい「うぅ……」

雪歩「ぷはぁ!はぁはぁ……」

真「よっと!」

P「」

美希「真くん、ハニーも連れてこれたの!?」

真「いや、春香が途中で手伝ってくれたんだよ」

春香「ふぅ、やっぱり重たいね。プロデューサーさん」ハァハァ

貴音「おや響は……まさか!」

貴音「はああぁ!!」バシャン

美希「貴音!?」

――――――

――――

――

貴音(響、どこに……いました!)

響「」ユラユラ

貴音(車に足が引っかかって泳げなかったのですね)

貴音(今、助けます!)

貴音(まずは車のほうをなんとかしなければ……)

貴音(ぐぐ、重たいですね)

貴音(いったいどうすれば……)

響「」ユラユラ

貴音(そういえばどこかにろーぷがあったはず)

貴音(しかし探してる時間が……)

トントン

貴音(!?)

貴音(皆!?それにそのろーぷ!)

律子(これを使えば何人かで持ち上がるでしょ)

美希(うんなの)コクコク

あずさ(みんなしっかりね〜)コク

真(早く響を助けないと!)コク

雪歩(頑張りますぅ)コク

春香(団結ですよ!団結!)コク

千早(えぇ)コクコク

貴音(皆……!)

――ロープ準備中+息継ぎ

律子(よし、括り付けたわ)グッ

律子(行くわよ!せーのっ)バッ

美希(なのおおおお!!)

あずさ(んんんんんーー!!)

真(えええぇぇいいいい!!!!!)

雪歩(むーーー!!!!)

千早(んあーーーー!!)

貴音(ぐぐぐぐぐ!!!!)

響「」フワフワ

ガチャ、ガチャーン!

全員「!」

響「」フワッ

春香(よし!)キャッチ

真(春香!手伝うよ!)

貴音(皆、急いで上へ!)

――天井付近

貴音「響!大丈夫ですか!?」トントン

響「うーん、げほっげほ!!」

響「あ、みんな……?助かったのか、自分」

貴音「皆が力を貸してくれたのです」

響「そっか……みんな、ありがとだぞー……」

全員「ほっ」

美希「みんな、あれ!」

全員「!?」

貴音「おとめ座にしし座、ふたご座が二つに、おうし座、おひつじ座のきーほるだー……」

千早「ここでみんなまとめて溺死させる気かしら……」

やよい「えぇー!?そんなの嫌ですー!」

雪歩「うぅ……」

伊織「みんな、落ち着きなさい!何か手はあるはずよ!」

律子「何かって……とりあえず早くここから脱出しないと、みんな溺れちゃうわ……」

貴音「律子嬢。それなら先ほどの爆発で開いた穴を通り、海上へ出るべきかと」

貴音「ここはそこまで深くありませんし、時間もありません」

律子「そうね。みんな!もうひと頑張りよ!」

律子「私が先頭にいくわ、あずささん手を離さないでくださいね」

あずさ「はい〜」

春香「千早ちゃん、行こ!」

千早「えぇ、急ぎましょう」

伊織「やよい、しっかり捕まってるのよ!」

やよい「うん!伊織ちゃんにちゃんとついてくね!」

亜美「行くよ!真美!」

真美「今こそ我らの力を見せるとき!」

亜美真美「「そりゃー!」」

美希「真くん、ハニーのこと頼むの!」

真「もっちろん!雪歩も手伝ってね」

雪歩「うん!」

貴音「響、もう少しだけ頑張ってください。私が連れて行きます」

響「貴音……ごめん、よろしく頼むぞー……」

貴音(きーほるだーは私が持っておきましょう)

――水中移動中

――――――

――――

――

――6/6 水族館【水中の神殿『アクアパレス』】海が見える広場近く

律子「ぷはっ、よっと」

律子「はい、あずささん」

あずさ「ありがとうございます、律子さん」ヨット

春香「ぷはっ!千早ちゃん、泳ぐの早いねー」

千早「…………」グリグリ

春香「千早ちゃん痛い痛い!」ミシミシ

千早(胸が無いから早く泳げるんだねって言いたいのかしら。くっ!)

やよい「ふうー、疲れましたー」

伊織「まったく、風邪ひいちゃうじゃない!」

美希「まったくなの。真くんハニー引っ張るの手伝うの」

真「あぁ、お願い!」

雪歩「プロデューサーさん、大丈夫かな」

P「」スースー

美希「気持ちよく寝てるの。ちょっと羨ましいの」

貴音「響、つきましたよ」

響「おぉ……地上だぞ……」

貴音「そこの椅子に座って休んでいてください」

響「わかったぞー……」

真美「亜美!しっかりして」

亜美「」キゼツ

律子「真美!どうしたの!?」

真美「亜美がいつの間にか水飲んじゃってたみたい!えと、人口呼吸は気道を確保して……」

貴音「お待ちなさい!真美!!」

真美「!!」

貴音「人口呼吸はあずさがやってください!」

あずさ「え、えぇ?」

貴音「早く!」

あずさ「わ、わかったわ〜」アセアセ

あずさ「亜美ちゃん、ちょっとごめんね」

貴音(これで一安心です)

貴音(皆もいることですし、ここで犯人を見つけることにします)

貴音(フフッ、では推理しょーを始めるとしましょう)

貴音「皆、聞いてください。ここで私は新しい『予想』を話したいと思います」

全員「!?」

???「…………」

貴音「結論から言いましょう。犯人は前ぷろでゅーさーではありません」

全員「えぇ!?」

貴音「彼女は確かここの支配人でしたよね?律子嬢?」

律子「え、えぇ。確か社長がそう言ってたわ」

貴音「本人が頑張って一から作り上げたものを、おーぷん前に破壊する行為などまずいたしません。それに私たちを殺めようとするならば、もっと効率の良い方法があったはずです」

あずさ「それはそうねぇ〜」

亜美「ゲホッゲホ!」

あずさ「あ、亜美ちゃん!良かったわ、助かったのよ!」

貴音「おそらく犯人はどこかで前ぷろでゅーさーと出会い、仲良くなって誕生日や以前765ぷろに勤めていたこと。この水族館のことを聞いていたんでしょう」

貴音「そして思いついたのです。前ぷろでゅーさーが復讐として、765ぷろのあいどる達を襲っていると見せかける方法を」

伊織「それが星座だったってわけね」

貴音「えぇ、彼女はへびつかい座。12星座の中に含まれなかった星座であり、私たちの中にはいない。ぴったりだったのでしょう」

真「じゃ、じゃあ星座の後ろからみんなを狙ったのは前プロデューサーだと思わせるためのカモフラージュだったってこと!?」

貴音「えぇ。そうでしょう」

雪歩「じゃ本当に殺したかったのは……」

貴音「おそらく本当に殺めたかった者は、美希と亜美の二人。律子嬢、あずさと伊織は次いで殺めたかったのだと思います」

貴音「美希以前の事件が軽微……とは言えませんが、美希に対しては死ぬ可能性が高かったのが証拠でしょう。ぷろでゅーさーは怪我こそしましたが死に至る怪我ではなかった」

貴音「しかしその直後の爆発は、全員が死んでもおかしくはなかったものだからです」

やよい「は、犯人は……」

貴音「犯人はこの中にいます!」

全員「!!?」

千早「う、嘘でしょう……?」

貴音「ところであずさ殿。人口呼吸はどうやって行いましたか?」

あずさ「え?どうって……まず頭を後ろに反らして、口を持ち上げ気道を確保して息を吹き込んだわ」

貴音「では気道を確保せずに人口呼吸するふりをして、鼻と口を塞いだらどうなりますか?」

あずさ「どうなるって、そんなことしたら死んじゃいますよ……え、まさか!?」

貴音「そう、みんなを狙って殺そうとした犯人は……」

貴音「双海真美!あなたです!!」

全員「えぇ!!?」

真美「!」

真美「…………フゥ」ヤレヤレ

真美「ちょっとちょっと→お姫ちん。真美がそんなことするわけないじゃ→ん」

真美「第一、真美は兄ちゃんが殴られた時、トイレにいたんだYO→?」

貴音「えぇ、少なくとも現場にはいませんでした。ですから共犯がいるのです」

貴音「そうですね、天海春香!!」

全員「えぇー!!?」

春香「………………」

貴音「最初の事件から話していきましょう」

貴音「まずやよいと春香が閉じ込められた事件」

貴音「おかしいとは思いませんか?いくら人手不足とはいえ、出演者に協力をお願いすること。そして春香が誰にも相談せずにやよいの意見のみでついていったこと」

春香「それはっ!……やよいひとりじゃ危ないと思っただけで」

貴音「次に千早の転倒事件。あの時は真美が別のすたじおで仕事していました」

貴音「ですがそのすたじおは私たちのすたじおに近く。移動も1分あれば足りるほどでした。電源を落として舞台に上がり千早を押していくことも」

やよい「そーいえば、途中、真美ちゃんいなかったような……」

貴音「そして私の事件。あのらぁめん屋を教えてくれたのは春香なのですよ?」

貴音「雪歩の事件では亜美と真美が収録前にぱとろーると称して、どこかへ行きました」

貴音「そのとき、きっと真美がこういったのでしょう。『二手に別れて探そう』と。もうお分かりですね?」

真美「…………」

貴音「そしておそらく前ぷろでゅーさーがここにいないのは、二人の計画でしょう」

真美春香「「!!」」

貴音「美希の事件の次の日、皆、仕事が休みになりましたからその時に誘った」

貴音「彼女がここに来ないようにするために」

貴音「そして次の日の夜。冷蔵庫に毒おにぎりをしまった。忘れ物として」

春香「……何を言ってるのかな。四条さん」

春香「ってことはプロデューサーさんを殴ったのも、きっと私だと思ってるんだよね」

春香「なら証拠を見せてよ、四条さん」

貴音「証拠はあなたが持ってきたクッキー入れとその赤いリボンです」

春香「!?」

貴音「おそらく春香はクッキーの袋に石などを最初から入れてたのでしょう」

貴音「ぷろでゅーさー殿の位置がわかったのも、真っ先にライトと声で安否確認するはずだから、そこを狙った」

貴音「しかし顔を見られないようにするため、後ろから襲ったのが失敗でしたね」

貴音「返り血がリボンについていますよ。ごまかしてもあとで調べてもらえばわかることですが」

春香「…………」ウツムキ

貴音「そして真美」

真美「なに、お姫ちん」

貴音「真犯人は前ぷろでゅーさーを犯人にしたてようと、きーほるだーを現場に落として行きました」

真美「……それがどうしたの」

貴音「今思い出したのです。あのきーほるだーは真美と一緒に私と亜美がぬいぐるみを買った店で売っていたこと」

真美「……!」

真美「けどどっか別の店でも売ってるかもしれないじゃん!」

貴音「亜美が言ってました。あの店は東京にひとつしかないと」

貴音「自社で作ってるそうなので、おりじなるの印がありましたよ」

真美「まさか!タグは全部切ったはず!!」

真美「…………あ」

貴音「ひっかかりましたね、真美」

貴音「仮に引っかからずとも、先程落としていったきーほるだーで、ふたご座がふたつあったにも関わらず、おうし座はひとつしかありませんでした」

貴音「自分を入れ忘れましたね?真美」

真美「…………くっ!」ギリ

千早「そ、そんな……春香……真美……」

千早「何か理由があったの……?」

貴音「私の『予想』ですが動機はおそらく、真美は竜宮小町への復讐。春香は嫉妬心でしょうか」

貴音「亜美が楽しく仕事をして人気が出てる一方、かたや双子あいどるの片割れとして、日々比較される毎日」

貴音「つらかったのでしょう。焦燥感にかられ、今回の事件を考えた」

貴音「そして真美は春香に協力を求めた。計画上では美希も殺害予定だった」

貴音「きっとこう言ったのでしょう」

貴音「美希がいなくなれば春香はぷろでゅーさー殿と親睦をより深められるとでも」

貴音「そして今日ここで、春香もろとも皆を殺害し、事件自体をうやむやにしてしまおうと計画したのでしょう」

貴音「おそらく春香はぷろでゅーさー殿以降の計画は聞かされてなかった」

貴音「だから先程、響を一緒に助けてくれたのでしょう?春香」

春香「……ま、真美……」

真美「…………あはは」

真美「あーはっはっはっは!!!」

真美「正解だよ。お姫ちん」

真美「あーあ、ばれちゃったか。うまくいくと思ったんだけどな→」スタスタ

真美「はるるんも協力してくれてありがとね」スタスタ

亜美「真美にはるるん!今からでも遅くない!自首して!!」

真美「もう手遅れだよ、亜美」

真美「大体テレビで言われるのは、竜宮小町、双海亜美の姉!双海真美!」

真美「……悔しかった」

真美「律っちゃんがなんで亜美を選んだのか、わかんなかった。同じ双子なのに」

真美「けどあそこにいたのが真美だったら亜美も私を殺そうしたのかな」

亜美「そんなはずないじゃん!」

真美「まぁ亜美が死んでも、きっと律っちゃんが入ったのかな。それともミキミキ?」

律子「そんなこと!」

真美「今となってはどうでもいいね」

真美「はるるんもお姫ちんが言ったとおり。兄ちゃんにくっつくミキミキのことが羨ましく妬ましかったのさ」

春香「真美!」

真美「隠したって無駄じゃ→ん☆バレバレだったし」

真美「そうそう、前プロデューサーさんなら、真美の家の近くの廃倉庫にいるよ」

真美「一応生きてるかな」

真美「そしてここが崩れて、うやむやにする予定だった」――ブロロロロロ

貴音(ここが崩れて?まさか!)

真美「大失敗だね……けど」

貴音「千早!真美を捕まえて!」

真美「切り札は最後に使うもんだよ!!」ピッ

ドォーン! ドォーーン!! ドォーーーン!!!

全員(真美以外)「きゃあ!?」

真美「おりゃーーーー!!!!」 ナイフだす

真美「ひびきん!来て!」 響の手をつかむ

真美「はるるんも!」

貴音「待ちなさい!真美!春香!」

真美「動くな!動くとひびきんを[ピーーー]!」 ナイフ当てる

貴音「くっ……」

貴音(響、さっき溺れたせいで体力が……)

――ガラガラガラ!!

真雪歩美希「きゃっ!」

真「あ、足場が!」

――ガラガラ……

千早「さっきの爆発で建物のバランスが崩れ始めてるわ!」

律子「真美!春香!響!どこよ!」

貴音「屋上です!おそらくへりこぷたーに乗って逃げるみたいです!」

貴音「前ぷろでゅーさーに名前を借りて呼んだのでしょう!」

貴音「追いかけます!」タタタ!!

亜美「真美!」タタタ!!

律子「あ、貴音!亜美!待ちなさい!」

律子「みんなはここから脱出して!私は貴音たちを連れ戻すわ!」

やよい「で、でもどうやって逃げれば……」

伊織「私が救助を呼ぶわ。とりあえずここから離れましょ!」

――屋上

亜美「ちっ。ヘリが降りてこない……」

春香「真美!みんな来ちゃったよ!」

亜美「真美!観念しなさい!」

律子「二人とも落ち着いて!」

真美「来るなー!」

ガラガラガラ!

全員「うわっ!」

貴音(このままでは響の命が!そして私たちも危険です!!)

律子「こうなったら実力行使で……」 ナイフ出す

貴音「律子嬢!なぜナイフを!?」

律子「もしも犯人が襲ってきた時のために護身用で持ってきたのよ」

真美「キャ→鬼軍曹コワーイ」
真美「でも律っちゃん、そういうのは見せちゃダメっしょ→」

律子「観念しなさい、真美」

真美「んっふっふ〜。律っちゃんがこっちに来る速さと真美がひびきんを刺すのどっちが早いかな〜?」

律子(脅しには屈しないか……)

真美「ナイフをこっちに投げて!」

律子「くっ」ヒュッ

カラッカラカラカララ

真美「ちぇ、こっちまで届いてないじゃん」スタ

貴音律子「」スッ

真美「ん……?」

真美(取りに行った時に捕まえる手かな)

真美(はるるんじゃ転びそうだし……)チラッ

真美(亜美は不意打ちで体当たりしそうだし、律っちゃんは近づいた時にバッグを投げるかもしれない)

真美(それなら……)

真美「お姫ちん。ナイフ持ってきて」

律子「!」

貴音「…………」

真美「来ないとひびきん死んじゃうよ?」

響「たか……ね……ダメ……だぞ……」

貴音(響!)

貴音(仕方ありません)スタスタ

貴音「これですね」

真美「いいよ、お姫ちん。さぁ早くこっちに渡して」

貴音「……………………」

真美「さぁ、早く!!」

貴音「……………………」

貴音(まだ、後少しのはず……)

真美「早く!!」






ガラガラ!!

真美「くっ」ズル

貴音(今だ!)

貴音「」パッ!!

真美「!?」

真美(ナイフを投げた!?方向は!)

真美(あれ?真美に向かってきてない!?)

真美(ならどこに!?)

貴音「フッ」





グサッ

響「うっ!」ズルズル

真美「ひびきんに!?」

真美「う、動いてよ!ひびきん!!」

響「うぅ……」

真美「仕方ない、置いていくしか……」ポイッ

貴音「今です、亜美!律子嬢!」

亜美律子「「はぁぁああああ!!!!」」

春香「真美!早く逃げて!」

律子「あんたはこっち!」ソォイ!

春香「え!?きゃあ!」

真美「くっ!はるるん!」

亜美「真美!とりゃぁぁぁあああ!!!」

真美「!」

真美「ぎゃあ!」

真美「ここまでか……」

貴音「ふぅ……」

律子「貴音、いったい何をしたの?」

貴音「ないふを投げたのですよ。響の靴を狙って」

律子「いったいどこで覚えたのよ、そんなこと……」

貴音「ふふ、とっぷしーくれっとです」





ガラガラガラガラ!

貴音「いけません!早く逃げないと!!」

亜美「おわわわわ!!!」ズルルルル

真美「うわっ!」ズルルルル

貴音「亜美!真美!」

亜美「お、落ちるぅぅうう!!」グググ

真美「手を離してよ!もう生きてたって意味ないよ!」

貴音「…………」ガシッ

貴音「真美。あなたは罪を償わければなりません」

貴音「真美が死んだら、皆が悲しみます」

貴音「そして、最愛の妹を悲しませる気ですか!」

真美「!」

亜美「真美ー!死んじゃダメー!」

真美「……う、うぅ」グスッ

真美「ごみぇんなさぁぁあい……ごみぇんなさぁい!!」エーンエーン

――救助した後の駐車場内

律子「えぇ、わかったわ。それじゃ後で」ピッ

律子「みんな無事に救助されたそうよ。伊織には礼を言わなきゃね」

貴音「それは良きこと。安心しました」

響「貴音」

貴音「響……今回の件はすみませんでした。足を少し怪我してしまったみたいで」

響「それはいいんだぞー……助けてくれてありがとう、貴音」

響「あの日見た夢は正夢になったけど、自分は全然平気だぞ!」

貴音「夢?何のことですか、響」

響「ふふっ!内緒だぞ」

貴音「とっぷしーくれっとですか、ふふ」




終わり

以上で終わりです。
キャラの口調とか呼称違ってたらスマソ

覚えてる方がいれば、題材はわかったと思います。
某「バーロー!」君の映画ですねwwww

ともかく、読んでいただいた方、ありがとうございました!
感想あればどぞ!


このあとのちょっとしたアフターストーリーと必要のない裏話を少し考えたんですけど、必要ですかね?
>>134 すみません; たまにしか使わないので知らなかったです。
今度から使うようにします。
――After story

――6/9 12:00 765プロ事務所内

貴音「律子嬢。その……あの二人は……」

律子「……真美と春香のことね。あの二人なら自首したわ。」

律子「けど『罪を償って頑張って生きてく』って言ってたわね」

貴音「そうですか。生きていれば必ず良きことはあるでしょう」

貴音「しかし少し寂しくなりますね……」

律子「なーに言ってんのよ。私たちはこれからが頑張りどころなんだから!」

律子「あの二人が戻ってくるまでに、765プロをもっともっと有名にしなきゃいけないんだから!」

貴音「!」

貴音(さすがですね)

貴音「ふふっ」

律子「? 私の顔になんかついてる?」

貴音「いえ、なんでもありません」ニコ

P「おーい、貴音ー!」

律子「あ、プロデューサー殿が呼んでるわ。早く行きなさい」

貴音「そのようですね」

貴音「そうそう律子嬢」

律子「今度は何?」

貴音「これからもよろしくお願いいたします」ペコリ

律子「……ふふっ。それはプロデューサー殿にいうべきでしょ」クスッ

貴音「それもそうですね」クスッ

P「貴音ー?いないのかー?」

貴音「あなた様、今参ります」

貴音(二人がいなくなり、寂しくなるかと思ったのですが、杞憂だったようですね)

貴音(真美、春香。あなたたちの分まで私たちは精進いたします)

貴音(見ていてくださいね)

P「お、いたいた」

貴音「あなた様、今日も頑張りましょう」

貴音「私たちを頂点に連れて行ってくださいね」



――After story Fin.

以上で終わりです。読んでいただいた方々ありがとうございました。
自分ももう一度読み返してきます。

08:06│四条貴音 
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