2013年11月21日

大和亜季「プロデューサーを起こさないでくれ、死ぬほど疲れてる」

のんびりと書いていきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1380600421

−−−女子寮 風呂−−−


シャァァァァァ....


藍子「フンフンフン♪」

藍子「ふぅ...今日も疲れたなぁ...」

藍子「こうしてシャワーを浴びて、あとは部屋でゆっくりと...」


?「.....」ジーッ...


藍子「あれっ?なんか変な気配が...」クルッ


?「....」ジーッ...


藍子「....へっ?」


?「やべっ!」ガサッ...


藍子「き...」




藍子「きゃあああああ!!!」
P「のぞき?」

ちひろ「ええ、昨日藍子ちゃんがお風呂に入ってるところを除かれたらしくて...」

P「そうですか、それで犯人は?」

ちひろ「大声で叫んだら逃げて行ったそうです、一応警察にも連絡したそうなんですけど...」

P「心配ですね、女子寮の警備を強化することも検討しないと...」

ちひろ「とりあえず警察は付近のパトロールを強化するとは言ってたそうです」

P「アイドルたちのケアも大事だし、そうだな....」


ガチャッ


亜季「お疲れ様であります!」

P「亜季か、お疲れ様」

亜季「どうかしましたか?なにやらお悩みのようですが?」

P「女子寮の警備のことで、ちょっとな」
−−−−−−


亜季「なるほど、そんなことが...」

P「ていうかお前も女子寮組だろ?気付かなかったのか?」

亜季「昨日は疲れていたのですぐに寝てしまって...」

P「なるほど...」

ちひろ「警備会社に委託しても、すぐには来てくれませんよね」

P「警察がパトロールを強化してるとは言っても、アイドルたちは不安がるだろうなぁ...」

亜季「それでしたら私におまかせ下さい!」

P「どうするんだよ?」

亜季「私が寮の周りの警備を担当するであります!」

P「お前が?いや、でもな....」

亜季「そうと決まればちょっと出かけてきます!」

ちひろ「どこへ行くんですか?」

亜季「買い物です!」ガチャッ


ちひろ「...どうしましょう」

P「いやな予感しかしないな...」
ちひろ「だけどこのままにしておけませんし、一度女子寮の様子を見に行ったらどうですか?」

P「ですね、今日の午後あたりに行ってみることにします」

ちひろ「よろしくお願いしますね」




−−−−−−


P「失礼しまーす」

藍子「あっ、プロデューサーさん!」

P「よう藍子、昨日は大変だったな」

藍子「はい、とっても怖かったです...」

P「警察はパトロールを強化するって言ってたから、もう大丈夫だからな」

藍子「はい....」

P(やっぱりまだ不安がってるな....)
P「心配するな、なっ?」

藍子「....わかりました」

P「ところで亜季のこと見なかったか?」

藍子「亜季さん?さっき色々買いこんでるのを見ましたけど...」

P「どこにいるかわかるか?」

藍子「多分庭にいると思います」

P「庭だな、ありがとう」

−−−−−−

P「.....庭にテントが立ってる」

亜季「あっ、プロデューサー殿!どうですかコレ!」

P「...なにする気だ?」


亜季「このテントならば野営にもってこいです!今日からここで私が見張りをしてのぞき魔を捕まえて見せます!」

P「あのな亜季、わざわざお前がそんなことしなくたって...」

亜季「いえ!寮のみんなが困っているのを見過ごせないであります!」

P「だけど...」

亜季「安心してください!きっと犯人を見つけてみせますから!」

P「でも犯人が凶器でも持ってたら....」

亜季「通信教育で近接格闘も習っています!問題ありません!」

P(ダメだ、こうなった亜季はテコでも動かない...)

P「...わかったよ、よろしく頼む」

亜季「はい!」

P「ただしだ!」

亜季「?」

P「ひとりで見張るのは負担が大きすぎるからな、俺も見張ることにする」

亜季「おおっ!手伝っていただけるのですか!」

P「まあな、だから無理はするな、見つけたらまず人を呼ぶこと!忘れるなよ?」

亜季「わかりました!おまかせ下さい!」
−−−二日後−−−


ちひろ「じゃあ亜季ちゃん、庭で寝泊まりしてるんですか?」

P「ええ、さすがに風呂は入ってるみたいですけど...」

ちひろ「その間、のぞきは現れてないんですね」

P「今のところはですけどね、早く捕まってくれるといいんですが...」

ちひろ「プロデューサーさんも見張りに行ってるんですか?」

P「さすがに亜季にだけやらせるわけにはいきませんよ、止めても聞かないんですよあいつ」

ちひろ「大丈夫ですか?プロデューサーさんもお疲れなのに....」

P「アイドルを危険にさらすわけにはいきませんよ、捕まるまでの辛抱ですから...」

ちひろ「気をつけてくださいね、プロデューサーさんが倒れちゃったら大変です」

P「なんとかがんばりますよ」


−−−−−−


P「亜季、変わりないか?」

亜季「異状なしであります、プロデューサー殿!」

P「了解だ、晩御飯を食べて風呂に入ってこい」

亜季「もう少しだけ続けます、プロデューサー殿はごはんはどうされるのです?」

P「さっきコンビニで買ってきたから大丈夫だ、ほら交代するぞ」

亜季「わかりました、ではお言葉に甘えます」

P「ああ、ゆっくりしてこいよ」

亜季「いいですか?こっちが風下です、近づけばわかります」

P「どうやってだよ?」

亜季「匂いです!では!」

P「匂いって....」
P「しかし色々と用意してあるな....」

P「暗視スコープに催涙スプレー、非常用アラーム、それに.....なんだこれ?」

P「あとは毛布と水分に....」

P「そして携帯食料か、まさかこれほどとは....」

P「なにがあっても生きていけそうだな...」

P「あとは...」

P「げっ!あいつ下着を脱ぎ散らかしやがって....」

P「のぞき魔じゃなくても下着ドロが出そうだな...」

P「まったく、少し片付けて...」

亜季「お待たせしました!」

P「うわっ!お前もう帰ってきたのか!」

亜季「軽くシャワーだけ浴びてきたであります!」

P「晩御飯は?」

亜季「ここで取ります!」

P「ゆっくり食べればいいものを....」
亜季「プロデューサーもこのレーションを食べますか?」

P「いいよ俺は、それよりホラ」

亜季「これは?」

P「差し入れだ、お前の分もある」

亜季「よろしいのですか?」

P「当たり前だよ、ほらビールでも飲んでリラックスしな」

亜季「いえ、任務中ですから!」

P「俺もいるから大丈夫だ、遠慮するなって」

亜季「ではお言葉に甘えて一本だけ」

P「んじゃ、乾杯」

亜季「乾杯♪」


グビグビ...


P「あ”ー....」

亜季「ふるさとの味ですね!」

P「お前どこの人だよ....」
P「ところで亜季、これはなんだ?」

亜季「ロケットランチャーです!」

P「どこで手に入れてきた?」

亜季「レイナ製ですよ!」

P「あいつ、やめろって言ったのに...」

亜季「説明書は読んでますので、大丈夫です!」

P「やめなさい、近所迷惑だ」

亜季「むぅぅ...そうですか...」

P「言っておくけど、相手はすごく危険なやつかもしれないんだからな?」

亜季「そんなの平気です、私なら瞬きする間にとっ捕まえられる、忘れないでください!」

P「バカだな、お前自分が女の子だってことを忘れてないか?」

亜季「それはもちろん忘れてませんが....」

P「俺はアイドルたちを危険にさらしたくないと思ってる、もちろんそのアイドルたちのなかにお前もカウントされてるんだ」

亜季「プロデューサー殿...」

P「俺をなんだと思ってる?男だ、プロデューサーだ、だからもっと俺を頼れ!なっ?」

亜季「フフッ♪了解であります!」
P「しかし....」ブルブル...

亜季「なんです?」

P「今日は冷えるな、ええ?」

亜季「もう秋ですからね!」

P「だな、夜は冷え込むようになってきたし」

亜季「あっ、毛布があります!」

P「いいよ、お前が使え」

亜季「うーん、それなら....」


ファサッ...


亜季「こうして二人でくるまっていれば、問題ないであります!」

P「あ、亜季...」

亜季「プロデューサー殿ももっと近くへ寄らないと寒いですよ?」ギュッ!

P「あ、ああ...」

P(本当にデカイな...なにとは言わないが...)



「キャー!!!」



P・亜季「っ!!?」
P「乃々の声だ!」

亜季「ついに来たか!テントの外に出ましょう!」


バッ!


P「どこだ!?」

亜季「あそこに!」


ガサッ!


「ひぃっ!?」

P「木の上だ!」

亜季「いたぞぉ!いたぞぉぉぉぉ!!!」

P「おい、見つけたぞ!もう逃げ場は...」


ピョン!


P「あっ、塀を乗り越えた!」

亜季「逃がすか!」ダダッ!

P「亜季ちょっと待て!ひとりじゃ危ない!」
タッタッタ....


「はぁ...はぁ...」

「い、行き止まり...」


亜季「そこまでだ!」

「っ!?」

亜季「貴様逃げおおせると思ったのか!」

「ひ、ひとりだけか...」

亜季「抵抗しなければ乱暴はしない!おとなしくつかまれ!」

「くぅ...」チャキッ

亜季「むっ、ナイフ?」

「うおおおお!!」


パシッ!


「なっ...」

亜季「この私をこんな安物のナイフで刺そうなんて10年早いであります!」


ドガッ!


「ぐわぁっ!」
P「亜季、大丈夫か!?」

亜季「プロデューサー殿、追い詰めました!」

P「そうか、警察に連絡したからすぐに来ると思う」

亜季「これで解決ですね!」

P「まったくやることが派手だ...」

「くそぅ...」

P「でもお前にケガがなくてよかった....」

亜季「これで解決ですね♪」

「......」ススッ

P「亜季!そいつ鉄パイプ持ってる!」

亜季「っ!?」

「この野郎ぉぉぉ!」ブオン!


ドン!


P「ぐはあっ....」

亜季「プロデューサー殿!」

「くらえぇぇ!!」


ガシッ


亜季「ふざけやがってぇ!」
亜季「フン!テイ!ヤアッ!」バキッ! ドカッ!

「ぐあぁぁ....」

亜季「プロデューサー殿!プロデューサー殿!」

P「亜季...平気か...」

亜季「はい!すみません、私のせいで...」

P「いやいいよ、お前が無事なら....」

亜季「待ってて下さい、すぐに戻ります」



「うぅぅ...あのアマ...」コソコソ

亜季「どこへ行く気ですか?」

「ま、待ってくれ....悪かった、警察へ行くから....」

亜季「....」ボキボキ...

「ちょ、ちょっと待て!もう逆らわないから....」

亜季「抵抗しなければ乱暴しないと言いましたね?」

「覚えてるとも、そう言ったぞ...」



亜季「あれは嘘だ」

「ウワァァァァァァ....」
−−−−−−



ちひろ「『ミリタリーアイドルお手柄!連続のぞき魔を捕まえる!』ですって!」

P「いやいや、無事に捕まってよかったです」

亜季「なんでもあののぞき魔、入浴中の姿をビデオに撮ってたらしいですよ?」

P「まったくとんでもない奴だ」

亜季「警察の人から『テープだ!テープを出せ!』と言われて白状したそうです」

P「まっ、これで腐ったガスも抜けるだろう」

ちひろ「なになに...『調べに対し犯人は「貧乳の女性に興味があった、もう巨乳はこりごりだ」などともらしており....』」

P「亜季に感謝状が出るそうだぞ」

亜季「本当ですか!?」

P「ああ、一日署長をやってほしいって声もある」

ちひろ「これはお祝いをしなきゃいけませんね!」
亜季「しかし...私のせいでプロデューサー殿にケガをさせてしまって....」

P「なんだそんなこと気にしてたのか?大丈夫だよ、ただの打撲だったんだから」

亜季「ですが....」

P「事務所の周りには守衛さんを置くことにしたし、犯人も捕まった、なにも問題はないさ」

ちひろ「そうですよ、亜季ちゃんにケガがなくてよかったじゃないですか」

P「そうそう、お前が気にすることじゃないさ」ナデナデ

亜季「...プロデューサー殿、私今回助けていただいたこと、決して忘れません!」

P「大げさだな、別にいいよ」

亜季「いえ!これからなにか私に役立てることがあったらすぐに呼んでください!」

P「お前をか?」

亜季「そうです!私、なんでもしますから!」

P「じゃあ早く立ち直って、それで早くトップアイドルになろうな」

亜季「もちろんです!プロですから!」
−−−−−−


亜季「プロデューサー殿、なんだか気分がすぐれないようですね?」

P「うーん、ちょっと疲れ気味でな...」

亜季「女子寮の見張りと普段の業務をやっていましたからね」

P「ダメだ、少し仮眠をとるとするか...」

亜季「そうですね、適度に睡眠を取った方が能率が上がると思います!」

P「じゃあちょっと仮眠室に....」

亜季「プロデューサー殿、よろしければ...」ポンポン...

P「えっ、いやそれは....」

亜季「やはり私のような筋肉質な膝ではダメでしょうか....」

P「ああもう、そんな顔するなって!膝を貸してくれ...」

亜季「はい、どうぞ♪」


ポスッ


亜季「どうでしょう?」

P「うん、すごいな...」

P(顔が見えないや...)

亜季「私が見ていますから、ゆっくりと休んでください」ナデナデ...
P「そうだな、そうさせてもらうよ」

亜季「リラックスしてくださいね、プロデューサー殿」

P「ああ...」

亜季「なんならよく眠れるように私が軍歌でも歌って....」

P「いや、そのままでいいよ...」

亜季「冗談です、さぁ気を楽にして....」




ちひろ・藍子「ただ今戻りましたー」

亜季「お帰りなさいであります、二人とも」

藍子「あれ?プロデューサーさんが....」

ちひろ「あっ!この人はアイドルになにさせて...」

亜季「シーッ、大丈夫です」

ちひろ「亜季ちゃん?」

亜季「今やっと眠ったところですから」

P「Zzz....」

ちひろ「...すごく安らかな寝顔ですね」

藍子「これを起こすのはちょっとかわいそうかな?」

亜季「ええ、ですから....」



亜季「プロデューサー殿を起こさないでください、死ぬほど疲れてるんです」



おわり
駄文失礼しました〜
亜季はSRが来るとずっと前からそう思ってたんだ
だが今回はセリフを見た瞬間爆笑してしまいました
パッションに見えるか?いや違うありゃクールだ
次はマキノとか来ないかな...
ではまた〜
実を言うと亜季のSSはこれで二作目だったりします

よろしけばどうぞ

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371552781/
http://i.imgur.com/txdmKX8.jpg
http://i.imgur.com/1BPy1TJ.jpg
大和亜季(21)

>>46

素で忘れてた.... スマン森久保...
画像支援ありがとうございます

08:05│モバマス 
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