2014年09月06日

P「響に監視される日々」

多分短い



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409622713



響「プロデューサーは本当に変態だな」





P「……」



響「変態すぎるぞ」



P「……」



響「そんな変態なプロデューサーは自分がずっと一緒にいて監視してないとだめさー」



P「……うん」



響「わかった?プロデューサー」



P「なぁ響」



響「どしたのプロデューサー?」



P「だからといって休日の早朝から俺の家に来るのはおかしいと思うんだ」



響「なんくるないさー」



P「いやなんくるなくねぇよ」

響「そんなことより早く入れてよプロデューサー」



P「……いやな?」



響「うん」



P「まだ眠いんだよ」



響「それがどうかしたの?」



P「家に上がってもすぐ寝ちゃうと思うぞ、俺」



響「?それがどうかしたの?」



P「……はぁ、仕方ないな」ガチャ



響「はいさい!プロデューサー!」



P「はいはい、はいさいはいさい、早いとこ入ってくれ」



響「むー、なんかプロデューサー適当じゃないか?」

P「仕方ないだろ……今何時だと思ってるんだ?」



響「朝の5時だぞ!」



P「元気一杯だな……」



響「うん!」



P「とりあえず入ってくれ」



響「えへへ、おじゃましまーす!」



P「本当元気だな……」

響「おー、相変わらず片付いてるんだな」



P「単に物が少ないだけだけどな、なぁ響?」



響「ん?何?」



P「こんなに朝早くから何しにきたんだ?」



響「プロデューサーの監視をしにきたに決まってるぞ」



P「監視ねぇ……」



響「プロデューサーは変態だからな」



P「いや別に変態じゃ……」



響「1日休みの日なんか何をするかわかったもんじゃないもん」



P「俺って信用ないのかな……」

響「プロデューサー」



P「何だ?」



響「今日は何する予定だったの?」



P「んー、特に予定はなかったよ」



響「そっかー」



P「……とりあえずもう少し寝てもいいか?さっきも言ったけどまだだいぶ眠いんだ……」



響「うん、プロデューサーはゆっくりしてて」



P「その間響はどうするんだ?」

響「うーん……そうだ!自分!朝ごはん作ってるね!」



P「いや、それは流石に……」



響「大丈夫だぞ!冷蔵庫にまだ材料あるよね?」



P「あるとは思うけどさ……」



響「気にせずにプロデューサーは安心して寝てて」



P「いや、悪いよ」



響「自分が急に来ちゃったんだからこれくらいさせてよ」



P「……まぁ、そういうことなら、お願いするよ」



響「うん!任せて!」

P「悪いな」



響「プロデューサーはいつも仕事で疲れてるからな」



P「……」



響「これくらいあたりまえさー!」



P「響だって仕事で疲れてるだろ?」



響「プロデューサーほどじゃないぞ」



P「……それに最近はしょっちゅう家に来てるし大丈夫なのか?」



響「なんくるないさー!プロデューサーを監視しなくちゃいけないし」



P「……」



響「それに……」

P「それに?」



響「え、えーとぉ……」モジモジ



P「?」



響「じ、自分!」



P「お、おう」



響「……プロデューサーに会えるだけで……元気が出るからな!」ニコッ



P「……そっか」



響「うん!」



P「ありがとな」

響「本当は、プロデューサーが他の女の子と仲良くしすぎなかったら、自分も監視なんて理由じゃなくて普通に会いにこれるんだけどね」



P「う、そ、そこはまぁ……」



響「何?」ジトー



P「みんなのプロデュースもしなきゃいけないし、勘弁していただけると……」



響「……ぷっ」



P「響?」



響「あはは!冗談だよプロデューサー!」



P「へ?」



響「プロデューサーが皆のプロデュースもしなきゃいけないのはわかってるさー」ニコッ



P「……」

響「それに、765プロの皆は家族だからな!」



P「……」



響「ちょっとくらいなら我慢してあげるさー」



P「……そうか、偉いな、響は」



響「自分完璧だからな!」



P「響」



響「ん?どしたの?」



P「いや、ちょっとな」ナデナデ



響「あ……い、いきなり撫でないでよ……」



P「こうしたくなったんだよ」ナデナデ



響「ま、まったく!プロデューサーは本当に変態だぞ……えへへ」

P「それじゃ、冷蔵庫の中身は勝手に使っていいから」



響「うん!わかったぞ!」



P「朝ごはん楽しみにしてるよ」



響「ふふーん!自分に任せれば完璧さー!」



P「はは、頼んだぞ、響」



響「それじゃ、台所かりるね」



P「ああ……あ、そうだ響」



響「何?」



P「せっかくの休みだし、ご飯食べたら二人でどこかに出かけるか」



響「え?本当?」



P「ああ」



響「えへへ……約束だぞ」



P「ああ、約束だ」



―――

――



響「ふんふふーん♪」トントントン



P「(……最近響はこうしてよく俺の家に来るようになった)」



響「えへへ♪」トントン



P「(俺の監視が目的だと言っているけど……)」



響「おっでっかけ〜おっでっかけ〜♪」ジュゥー



P「(やっぱり、不安にさせてるんだろうな)」



響「二人で、えへへ」ジュゥー



P「(……恋人同士、だもんな)」

響「ふふふ……」カチャカチャ



P「(響と付き合い始めてからしばらくが経ったが)」



響「楽しみだなー」トントントン



P「(恋人らしいことは何もしていない)」



響「あ、こげちゃう」カチ



P「(今はこうして響がよく家に来るようになったが、少し前までは本当に普通にすごしていた)」



響「えっと、次はー」



P「(これは響2人で決めたことだ)」



響「これは、よしっと」

P「(トップアイドルになるまで、そういったことは我慢する)」



響「あとはー」ガチャ



P「(……俺たちはプロデューサーとアイドルだ)」



響「うん、次はこれだな」



P「(付き合っていたとしてもそれは変わらない)」



響「あ、ご飯炊かなきゃ」



P「(響がトップアイドルになって引退するまでは、俺はプロデューサーとして接する)」



響「よーし」ジャー



P「(……だが、俺が担当しているアイドルは響だけじゃない

   もちろん、プロデューサーとして響だけを特別扱いするわけにはいかない)」



P「……不安、なんだろうな」ボソッ



P「(俺がもっとしっかりしないとな……)」



―――

――



響「プロデューサー、ご飯できたぞ!」



P「……スー……スー……」



響「プロデューサー?」



P「……スー……スー……」



響「まだ寝てるのか?」



P「(……ん……?……考えてる内に寝ちゃってたか)」



響「……」



P「(響……?)」



響「……プロデューサー……」スッ



P「(何を……?)」



響「……ん」チュ



P「(!……)」

響「我慢するって言ったけど……これぐらいはいいよね……?」



P「……」



響「えへへ……自分、本当はちょっと不安なんだ」



P「……」



響「プロデューサーの周りには、いっぱい女の子がいて、みんな可愛いし、綺麗だから……」



P「……」



響「そのうち、プロデューサーは……自分以外の女の子を好きになっちゃうんじゃないかって……」



P「(響……)」



響「もちろん、プロデューサーのことは信じてるんだぞ……?

   だけど……やっぱり、どうしても不安になるんさー……」

響「……不安に……ぅぅ……っ」グスッ



P「(そうだよな……)」



響「だから、こんなに朝早くからきちゃったりして……プロデューサーも迷惑なんだって、わかってるのに……ぅっ」



P「……迷惑なんかじゃないさ」ギュ



響「ぁ……ぷろでゅーさー……」



P「ごめんな響、不安にさせちゃって……」



響「ぅぅ……ぁ……ぷろでゅーさぁ……」



P「だけど、俺は響が好きだ、1番、誰よりも好きだよ」



響「ぁ……ぅっ……ぁぁ……」



P「……今日ぐらいは、いいよな」チュ



―――

――



P「なぁ響?」



響「なーにー?プロデューサー?」ニコニコ



P「ご飯を食べるのはいいんだが」



響「うん」ニコニコ



P「響が膝の上に座ったままだと食べられないんだが」



響「えへへ、大丈夫だぞ!自分が食べさせてあげる!」



P「いや、それも難しいだろ?」



響「自分完璧だから大丈夫だぞ!」



P「はぁ……いや、まぁ今日ぐらいはいいか」



響「えへへ、プロデューサー?」



P「ん?何だ?」



響「かなさんどー!プロデューサー!」



P「……ああ、響、かなさんどー」



響「えへへ、だーいすきだぞ!プロデューサー!」ギュウ



―――

――



〜数年後〜



響「で、どういうことなんだ」



P「いや、あのですね……そのぉ……」



響「何?」



P「付き合いといいますか、仕方なくですね……」



響「それでキャバクラに行ったの?」



P「断れなくて……」



響「行ったの?」



P「はい……」

響「ふーん」ジトー



P「本当にすみません……」



響「……はぁ、全く、やっぱり変態だな」



P「返す言葉もございません……」



響「まぁ、仕方ないか」



P「ゆ、許してくれますか!?」



響「仕方ないさー、変態なのはわかってるし」



P「はい……ありがとうございます」



響「やっぱり、まだまだ監視が必要みたいだな」



P「……」



響「だから、これからもずっと一緒にいて監視してあげるから、どこにもいっちゃ駄目だぞ」



P「……ああ、いかないよ」



響「ふふ、それならなんくるないさー!」







P「これからもずっと、響に監視される幸せな日々が続きますように」







                               おしまい



08:30│我那覇響 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: