2014年09月06日

モバP「アイスが欲しくなる季節だな」

周子「フンフンフフーン♪ ウチシューコー♪」



周子「今日もレッスンお疲れさーん♪ っと」



周子「ふー、にしても最近すっかりあっついなー。ま、ゆーても東京の夏は京都よりはマシかねえ」





周子「さてさて、暑い季節のレッスン終わりのおったのしみー」



周子「アイスターイム! ってねー」ガサゴソ



周子「……あれ?」ガサゴソ



周子「……ない?」ガサゴソ



>ピーッピーッピーッ



周子「うわ冷凍庫が騒ぎ出した。はいはい閉める閉めますあたしが悪かったごめんなさーい」バタン



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周子「っかしーなー昨日はまだ数本あったのに井村屋あずきバーが」



紗枝「周子はん? どうしはりましたん?」パタパタ



周子「おお紗枝ちゃん」



紗枝「なんやぴーぴー聞こえてきたから気になって……」



周子「いや、アイスがないんだよー」



紗枝「あいす? はて、あいすやったらあったように思いましたけど……」

周子「嘘だーん、ないってー。冷凍庫がギャーギャー言うまで漁ってみたしさー」



紗枝「だってついさっき、プロデューサーはんが買ってきてくれたはったはずですえ」ガサゴソ



周子「ないよー紗枝ちゃん」



紗枝「あ、ありましたわ。ほらこれどす」ヒョイ



周子「なんでなん!?」



紗枝「周子はん、どこ探しはったんでしょうねえ」クスクス



周子「あーこれアイスだったんだ。全然見慣れないからなんか冷凍食品とかかと思ったよー」



紗枝「確かにうちも初めて見ますわ〜。はーげんだっつ? て読むんかなあ」

周子「あー、カップアイスだねー。ちょっとお高いんだよこれ」



紗枝「はーそうどすか……」



P「さーてと仕事の一服にアイス食おっかなってうお!」



周子「あ、Pさんどもー」



紗枝「はばかりさんどす」



P「おう2人ともお疲れ。あ、ハーゲンもう見つかったか。クッキー&クリーム取ってくれ」

周子「……」



紗枝「周子はん?」



周子「Pさん、あたしアイス好きだしさ。アイスを切らさないようにしてくれるのすごく嬉しいんだよね」



P「お、おう?」



周子「そういう気遣いができるPさんって素敵だと思ってるんだ」



P「お、おう……」



周子「でも、さ」



紗枝(周子はんがいつになく真面目な顔したはる……)

周子「あたしはさー、棒アイスが食べたいんだよ」



P「棒アイス……」



周子「そ」



P「井村屋のあずきバーとか、明治のアイスソーダとか、ロッテのスイカバーとかそういうやつか」



周子「そ」



P「……ハーゲンは高いんだぞ?」



周子「値段の問題じゃないんだって」キリッ



P「紗枝助けて。いつもの周子と違う」



紗枝「今のはプロデューサーはんがあきまへんえ?」



P「なんでだよ……」

P「とりあえずシューコ、それ食べないなら冷凍庫にしまってくれ。全部溶けちゃうから」



周子「ん? いや食べるよ?」



P「何?」



周子「いやいや、あくまでさ、棒アイスがベストってだけだもん。基本アイスならなんでもウェルカムだよシューコは」



P「さっきの真顔はなんだったんだよ……」



周子「たまには真顔になっとかないと、真顔のやり方忘れそうじゃん?」



P「……周子に喧嘩をふっかけられた時点で勝ち目なんかなかった。わかってた」



紗枝「周子はん、プロデューサーはん拗ねたはりますえ」

周子「まーまー。いつもアイス切らさずにストックしてくれてるの感謝してんのはほんとだよ」



P「……」



周子「これからもお願ーい♪」ウインクッ



P「……とりあえず、クッキー&クリームくれ」



周子「はいはーい。どーぞ♪」



P「これバニラ!」



周子「クッキー&クリームはシューコさんがおいしくいただきまーす♪」



周子「紗枝ちゃんはどれにするー? バニラとクッキー&クリームと、あとストロベリーがあるみたい」

P「あ、ストロベリーは残してくれ」



周子「え、なんでなん?」



P「察してくれ。怒らせると厄介なんだ」



周子「……あ。そ、そだねー」



紗枝「? あの、うちようわからへんのやけど」



P「ところで紗枝にはな、特別なものを買ってみた」



紗枝「と、特別て……」

P「一応ちゃんと隠したんだけど……あったあった」ゴソゴソ



P「《ハーゲン バニラ&きなこ黒蜜》ーっ!」



紗枝「ほう、きなこと黒蜜……和風どすなあ」



P「コンビニで目に入ったから買ってみたよ」



周子「ちょ、Pさんあたしには!? シューコって子も実は和風京娘どすえ!?」



P「真の京娘はそんな勢いこんで京娘アピールはしないはずだ。ゆえにお前には買ってない」



周子「ひどい……あんまりやわ……」ヨヨヨ



紗枝「周子はんは京都もんらしくはありまへんからなあ」クスクス



周子「紗枝はんまでそないなこと……しくしく」



紗枝「まあまあ。このあいす、うちにはちょっと多いし。周子はんはんぶんこしましょ?」

P「紗枝は優しいなー」



周子「紗枝ちゃん、こんな小さいカップアイスが多いって……」



紗枝「こんなん全部食べたらお腹いわしてまいますわ〜」



周子「うわーんかわいいよー! Pさんたぶんこの子天使だよー!」ダキッ



P「たぶんじゃないかもしれない」



紗枝「周子はん、あいす溶けてしまいますえ」

P「で、結局俺はこのままバニラを食う羽目に」パク



P「まあハーゲンはだいたいどれも美味いからいいけどな。うーん、上品で濃厚な味わい。あ、紗枝それどう?」



紗枝「おいしおす〜。あんまり冷たいもんはいただかんようにしてますけど、たまにはいいもんどすなあ」



周子「紗枝ちゃんなかなか減らないね。冷たいもの苦手?」パク



紗枝「いいえ、うち口小さいから……ちびちびいただいてます」チビ



周子「かわいーなー。あたしも紗枝ちゃんみたいに生まれてくりゃーなー」パク



紗枝「何か言うたはるわ。周子はんやって素敵どす」チビ

P「紗枝の見た目で周子のキャラってのもな。違和感が過労死しそうだ」パク



周子「えー何それー。もちろん中身も紗枝ちゃんになるんだよー」パク



紗枝「……」



紗枝「お腹すいたーん♪ ……どす///」



P「! 紗枝……」



周子「恥ずかしがるならやんないでよー! やるならやり切ってよもー」



紗枝「ごめんなさい……」

P「そういや最近本物のお腹すいたーんを聞いてないな。シューコ聞かせてくれ」パク



周子「やだよ。今お腹すいてないもん」パク



P「なんでそういうところで固いのシューコさんは?」パク



周子「自分に嘘はつけないし」キリッ



P「そうだね。ところでよ」



周子「何?」パク

P「さっきの棒アイスへのこだわりは、いつものテキトー発言だったのか?」



周子「ん? あー、棒アイスがベストなのはほんとだよ?」



紗枝「…っ ……っ」チビチビ



周・P(喋らなくなったと思ったら……一生懸命食べてるなー)



P「じゃあなにか理由があるのか?」



周子「んー、こういうカップアイスってさ、スプーンで食べることになるやん?」



周子「そうするとさ、それ洗わないといけなくなるでしょー? それがねえ」



P「ようは面倒だと」

周子「そ。それにね。前にコンビニでカップアイス買った時にさ」



P「ふん」



周子「スプーン入れ忘れされちゃってさ。外で食べるつもりだったから、もーお手上げ」



P「あー、あるな。弁当に箸入れ忘れとか」



周子「箸がほしいのに先割れスプーン入ってたりとかねー」



P「ありがち」



周子「それでアイスどろっどろになっちゃって。それ以来カップアイスは敬遠しちゃってたね」



紗枝「……っ」チビチビ



P「なるほど。意外にちゃんとした背景があったのか」

周子「しっつれいしちゃうなー。シューコちゃんだっていつもテキトーってわけじゃないよ」パク



周子「ふー、クッキー&クリーム美味しかったー! カップアイスもいいねえ」



P「ハーゲンは高いからな。そうそう買ってこないよ」



紗枝「あ、あの……周子はん?」



周子「ん、紗枝ちゃん久しぶりに声を発したね。どしたん?」



紗枝「あいす、はんぶんこする言うてたんやけど……」



周子「あ、もしかしておいしくて全部食べちゃった? いいよいいよ全然」



紗枝「あ、ちゃいます。残ってるんやけど……」

周子「うんー?」



紗枝「ほら、どろっどろに溶けてもうて……」



周子「わーごちゃ混ぜだ。もうバニラも黒蜜もこしあんも一緒くただねこりゃ」



紗枝「ごめんなさい……のんびりし過ぎてもうて……」シュン



周子「だーいじょぶ。シューコさんは溶けたアイスも好物だしねー」トン



周子「それにこれさ、ハーゲンだよ」



紗枝「? そ、そうどすな」



周子「お高いお高いハーゲンのアイスだよ」

周子「そんなアイスがさ、溶けたくらいで美味しくなくなるわけないじゃん?」



紗枝「そ、そやろか……」



周子「そうどす。つーわけでシューコさん、ハーゲン飲みまーす」



周子「ゴキュゴキュ」



周子「うーん、やっぱりハーゲンのアイスは違うねー。溶けてもおいしーもん」チラッ



P「あの、シューコ。一応言っとくけど」



周子「はん?」

P「CM取ってきたりとか、しないぞ」



周子「……ダメか」



P「熱意は買うけど」



紗枝「周子はんには献血ポスターのお仕事がありますやんか〜」



周子「えっ……そう言われるとあたしってなんか……地味……?」

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紗枝「なぁな、知ってる? はーげんだっつに新しい味が出たんやて」



紗枝「《ばにら&きなこ黒蜜》いうらしわ〜。今日出たばっかやて。食べてみたいなあ」



紗枝「え? 買うてきてくれるのん? いや、そんなん悪いわ……ガチャ一回回せますえ?」



紗枝「うち、なんもお返しでけへんし……え? ふふ、お上手やわ」



紗枝「嬉しおす……でもうち、一人じゃ食べきれへんから……」



紗枝「はんぶんこ、しましょね?」ニコ



おわり



22:30│塩見周子 
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