2014年09月09日

モバP「木場さんがデレた」

のんびりと書いていきます



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ガチャッ







真奈美「ふぅ、ただいま」



ちひろ「お帰りなさい木場さん、お仕事お疲れ様でした」



真奈美「ありがとう、ちひろさんもお疲れ様」



ちひろ「外は暑かったですよね、今冷たい飲み物をお持ちしますから...」



真奈美「いいよ、お構いなく」



ちひろ「でも...」



真奈美「ちひろさんの方こそずっとデスクワークをしてて疲れているだろう?それくらい自分でやるさ」



ちひろ「あ、ありがとうございます...なんだかすいません...」



真奈美「構わないよ、私の事は気にしないで仕事を続けてくれ」



ちひろ「はい、じゃあお言葉に甘えて...」

P「......」カタカタ



真奈美「やあP、頑張っているね」



P「あっ、木場さん...帰ってたんですか?」



真奈美「ああ、たった今な」



P「すみません、気付かなくて...」



真奈美「気にするな、それだけ仕事に一生懸命だったということさ」



P「ありがとうございます...」



ちひろ「プロデューサーさん、私ちょっと銀行に用があるので外出します」



P「わかりました、気を付けてください」



ちひろ「はーい、それじゃ行ってきます」バタン



P「ふぅ...」



真奈美「だいぶお疲れのようだね、なにか飲むかい?」



P「いえ、自分で...」



真奈美「私も自分のを用意するところだ、ついでだし君のも用意するよ」



P「はぁ...すいません...」



真奈美「すぐに持ってくる、少し休んでいるといい」

P「ふぅ...」



真奈美「目が疲れたのかい?」



P「ちょっとだけです、これくらい慣れてますから...」



真奈美「無理はよくないぞ、アイスコーヒーでよかったか?」



P「ええ、ありがとうございます、それじゃいただきます」グビッ



P「ふぅ...美味しいです...」



真奈美「口に合ってよかったよ」



P「木場さんは今日ラジオの収録でしたよね」



真奈美「ああ、心配しなくてもちゃんとこなしてきたから安心してくれ」



P「特に心配はしてませんよ、なにせ木場さんですから」



真奈美「ふむ...そうかい?」



P「ええ、さてと...」カタカタ



真奈美「もう少し休まなくてもいいのかい?」



P「平気です、それより作業を進めないと...」

真奈美「......」グビッ



P「うーむ...ここは...」



真奈美「P」



P「なんですか木場さん?」



真奈美「......」



P「木場さん?」



真奈美「はぁ...」



P「あの...」





ギュッ





P「ちょ...」



真奈美「違うだろ、そうじゃない...」



P「な、なにが...あっ...」



真奈美「ほら...」



P「えっと...」





P「ま、真奈美さん...」





真奈美「そう...よくできたな」ギュッ

P「あ、あの...」



真奈美「フフッ♪どうしたんだ?こうされるのは嫌かい?」ナデナデ



P「いえ...すごく嬉しいんですけど...仕事が...」



真奈美「わかってるよ、だが休憩時間があまりにも短すぎるぞ?」



P「でも...」



真奈美「適度な休憩を挟まなければベストな働きはできないものさ」



P「まあ、それはそうかもしれませんが...」



真奈美「わかったらもう少しこうされておきなさい」ギュウウウウウ



P「はぁ...」



真奈美「ふぅ...」



P「真奈美さんもお疲れですか?」



真奈美「んっ?いやそうじゃないよ...」





真奈美「こうしてると癒されるな、と思っていただけだ...」

−−−−−−





タッタッタ...





P「はぁ...はぁ...」



真奈美「どうしたP、もうバテたのか?」



P「いえ...なんの...これしき...」



真奈美「そうか、じゃあ私の合図であの橋までダッシュといこうか」



P「ええっ!?」



真奈美「いくぞ...スタート!」



P「う、うおおおお!!」







真奈美「ふぅ...ゴールだ」



P「ぜぇ...ぜぇ...」



真奈美「こら、そんなところでダウンしてると危ないぞ」



P「も、もう...動けません...」



真奈美「仕方ない奴だ...」ヒョイッ



P「うわっ...」



真奈美「暴れるなよ?運びにくいからな」





P(普通逆だろ、こういうのは...)

真奈美「ここらへんでいいか」



P「ど、どうも...というか重くなかったんですか?」



真奈美「どうということはないよ、気にするな」



P「いや、結構気にするんですが...女性にお姫様抱っこされるとか...」



真奈美「それよりだいぶマシになったじゃないか、最後の方はかなりバテバテだったが私のペースについてくるとは」



P「まあ、最近はヒマを見つけて走りこむようにしてますから」



真奈美「いい心がけだ、プロデューサー課業は身体が資本だからな、自堕落な生活をしているとアイドルにも嫌われるぞ?」



P「ええ、わかってますよ、でも今日はさすがにキツかったです...」



真奈美「フフッ、ではそこに座れ」



P「えっ?」



真奈美「疲れを明日に残しては大変だろう?マッサージをしてやるよ」

グッ グッ...





真奈美「痛くないか?」



P「え、ええ...大丈夫です...」



真奈美「ふむ...」



P「な、なんですか?」



真奈美「いや、なんだかその...初めて会った時より、心なしか身体が引き締まっている気がするな」



P「そうですか?」



真奈美「ああ、健康的になってきた証拠だ」



P「そう言ってもらえるとなんだか嬉しいですね」



真奈美「フフッ、最初の頃より今の方がずっとカッコいいぞ?」



P「えっ?」



真奈美「ほら、もっと身体を倒せ」



P「いててて!もう無理です!」



真奈美「これが終わったら今度は私のマッサージもしてもらうからな」

−−−−−−





P「うーむ、さすがに日差しが強いな...」



真奈美「P、お待たせ」



P「いえ、別に待っては...っ!!」



真奈美「どうした?」



P「あっ、なんでも...」



真奈美「フフッ、私の水着姿がそんなに珍しいか?」



P「ま、まあ...初めて見ましたし...」



真奈美「私もあまり着ないからな、どうだ?変じゃないか?」



P「...すごくよく似合ってますよ、その...なんていうか...セクシーです...」



真奈美「ありがとう、君に言われると...とても嬉しいな...」



P「そ、そうですか...」



真奈美「これが仕事じゃなければ思い切り遊べたが...まあ、タダでハワイまで来れたんだから文句は言ってられんか」



P「でも仕事は明日ですからまだ時間がありますよ」



真奈美「そうか...では、その間くつろぐとしよう...」



P「ええ、思い切りくつろいでください」

P「...くつろいでくださいとは言いましたが...」



真奈美「ああ、Pが言ったんだぞ、確かに聞いた」



P「でも、こんなのはくつろげないんじゃ...」



真奈美「いいや、すごくリラックスできるよ、ほらもっと丁寧に塗ってくれ」



P「真奈美さん、日焼け止めなら...ホテルのスタッフとかを呼びますけど...」



真奈美「ダメだ、これは君が塗ってくれないと意味が...あんっ...」



P「わわっ、すいません!」



真奈美「んふふ、気にするな...別に怒ったりしないよ」



P「気をつけます...」



真奈美「...触ってみたいのかい?」



P「...えっ?」



真奈美「冗談だ、それより早く塗ってくれ、せっかくのハワイの海だ、思い切り堪能してみたいからね」



P「は、はい...」

真奈美「.....」



P「真奈美さん!」



真奈美「んっ、Pか?」



P「こんなところにいたんですか?探したましたよ」



真奈美「悪いな、早く帰ろうかと思ったんだが...」



P「なにかあったんですか?」



真奈美「見てくれ...」



P「星、ですか」



真奈美「ああ、日本じゃここまでの星はなかなか見れないからな、つい見入ってしまった」



P「確かに...すごく綺麗です...」





ギュッ





P「ま、真奈美さん!?」



真奈美「なんだ?」



P「あの...なんで腕を...」



真奈美「無粋なやつだな、素敵な星空を眺めるのにはムードが大事なんだ」



P「それは...そうかもしれませんが...」



真奈美「まだまだだなPは、ここで歯の浮くような言葉の一つでも言えないのか?」



P「え、えーっと...星よりも...真奈美さんの方が...き、綺麗...」



真奈美「フフッ♪」



P「わ、笑わないでくださいよ!こういうの慣れてなくて...」



真奈美「わかってるよ、でも少しでいい、今はこうして腕を組んでいてくれ...」ギュウウウ



P「はい...」

−−−−−−





P「うーむ...ここは...」



真奈美「P、何を難しい顔をしているんだい?」



P「ちょっとレッスンプランの事で...」



真奈美「ほう、レッスンプラン...」



P「ええ、みんなここ最近スランプというか伸び悩んでるようなので何か打開策はないかな、と」



真奈美「ふむ、そういう事か...考えはまとまったのかい?」



P「うーん、それが今一つでして...」



真奈美「ならば私も一緒に考えようじゃないか」



P「真奈美さんが?」



真奈美「ああ、ボーカルの事くらいなら相談に乗れると思うし、何より一緒のレッスンを受けているからね、力になれると思う」



P「なるほど...言われてみればそうですね、じゃあちょっと真奈美さんの力を借りてもいいですか?」



真奈美「フフッ、Pの頼みを私が断るはずがないだろう?なんでも話してくれて構わないよ」



P「ありがとうございます、じゃあ...」



真奈美「まあ待て、せっかくだし夕飯でも食べながら相談しようじゃないか」



P「夕飯?」



真奈美「今夜、時間あるか?」

トントントン...





P「あのー真奈美さん...」



真奈美「なんだ?」



P「なにか手伝えることは...」



真奈美「大丈夫だよ、君はゆっくりくつろいでくれ」



P「でもなんだか悪い気が...わざわざエプロンと食材持参で来てもらって...」



真奈美「家にお邪魔させてもらってるんだからこれくらいは当然さ、気にするな」



P「うーん、でもなぁ...」



真奈美「まったく...じゃあひとつだけ手伝ってもらおうか、こっちに来てくれ」



P「なんですか?」



真奈美「はい、あーん」



P「っ!?」



真奈美「味見をしてくれないのか?」



P「あ、ああそういうことですか...あーん...」パクッ



真奈美「どうだ?」



P「もぐもぐ...うん、美味しい!」



真奈美「ならよかった、もう少しでできるからおとなしく待っててくれ」

P「んぐんぐ...」



真奈美「フフッ、そんなに焦って食べなくてもいいだろう、おかわりならあるぞ」



P「すみません...でも、こんなに美味しいと...」



真奈美「普段は自炊をしてるのかい?」



P「いえ、実をいうとあまり...カップ麺とかコンビニとかがほとんどで...」



真奈美「なんだと?ああいうのを食べすぎるのは感心しないぞ?」



P「わかってはいるんですが...」



真奈美「まったく、一言言えばいいものを...私の手料理でよければいくらでも食べさせてやるというのに...」



P「いくらなんでもそれは...真奈美さんに迷惑をかけちゃいますし...」



真奈美「迷惑だなんて思わなくてもいい、君は私のプロデューサーだ、君が体調不良にでもなったら私は十全に働けないじゃないか」



P「はぁ...」



真奈美「だから遠慮なんかするな、そんなのを気にする間柄じゃないだろう?」



P「...はい」



真奈美「ほら、口についてるぞ」スッ



P「むぐっ...」



真奈美「本当に...目が離せないな、Pは...」

P「それでですね、俺としてはもっとボーカルレッスンを主体にして、そこから...」



真奈美「ふむ、ボーカルを主体にするのも悪くないが、私からするとこの子にはもう少し筋トレを増やした方がいいな」



P「そう思いますか?」



真奈美「身体が出来上がっていないと、ライブの後半にバテるからね」



P「なるほど、確かにそうですね...ふぅ...」



真奈美「少し休憩するか?もう2時間も話し込んでいる」



P「あっ、もうそんなに...」



真奈美「Pは仕事のことになると周りが見えなくなるからな、気付かなかったんだろう?」



P「すみません、つい...」



真奈美「いいんだ、そういうPを見てるのは嫌いじゃないよ...」



P「真奈美さん...」



真奈美「なにか飲もうか、実はワインを持ってきてるんだ、志乃さんお勧めのなんだが...」



P「あんまりお酒に強い方じゃないんですが...」



真奈美「ちょっとだけだよ」

P「......」グデー



真奈美「すまない、まさかこんなに弱いとは...」



P「うーん...」



真奈美「大丈夫か?なんならこのまま眠ってしまっても...」



P「んっ...」ムクリ



真奈美「むっ、起きたか?」



P「真奈美さん...?」



真奈美「そうだよ、無理せずそのまま...きゃっ!」ヒョイッ



P「むぅ〜...」



真奈美「ち、ちょっとP...」



P「うりゃっ」ポイッ



真奈美「わっ...」





ギシッ





P「もう遅いから寝ないと...」

真奈美「お、おい待て...」



P「ワガママ言わないでくださいぃ...」ギシッ



真奈美「いや、こういうのはだな...ムードが大事で...酔った流れというのはどうも...」



P「真奈美さん...」グイッ



真奈美「あっ...」



真奈美(顔が...近い...)



P「むぅ...」



真奈美「んっ...」



P「明日も仕事なんですから...疲れを残したら大変ですよぉ...」



真奈美「...はっ?」



P「おやすみなさい...」ゴロン



P「Zzz...」



真奈美「......」

P「Zzz...」



真奈美「...本当に寝てる」



真奈美「......」ギュッ



P「フガッ...」



真奈美「まったく...このタイミングで計ったように眠るとは...」



真奈美「まだまだだな...Pも...」



P「Zzz...」



真奈美「とはいえ、このままひとりでいさせておくのもなんだしな...」



真奈美「ほら、そのまま寝るとシャツがシワになるぞ」プチ プチ...



P「むぅぅ...」



真奈美「ズボンも...よし」



真奈美「世話の焼ける奴だ...」



P「Zzz...」



真奈美「安心しろ、疲れを残さないようにちゃんと寝るよ...」





ギュッ





真奈美「では、おやすみ...」

チュンチュン...





P「Zzz...」



真奈美「よし、朝食はこれでいいだろう」



真奈美「目覚ましもセットしたし、これで遅刻はしないはずだ」



P「むにゃ...」



真奈美「よく寝てるな...」



真奈美「...今度はちゃんとしてくれよ?」チュッ



真奈美「それじゃ、事務所でな...」バタン







−−−−−−





ジリリリリリ!!





P「うおっと!もう朝...?」



P「あれ、昨日の記憶が...」



P「...真奈美さん?」

ガチャッ





P「お、おはようございます...」



ちひろ「あら、おはようございますプロデューサーさん、今日は少し早いですね」



P「え、ええ、まあ...あの、真奈美さんは?」



ちひろ「もういらしてますよ、多分給湯室にいると思いますけど」



P「ありがとうございます」









真奈美「ふぅ...」



P「おはようございます、真奈美さん...」



真奈美「やあ、おはようP」



P「あの...昨日のことなんですけど...」



真奈美「ああ、とても有意義な時間だったね」



P「は、はい...あと、ありがとうございました...朝食まで用意してもらってて...」



真奈美「構わないよ、もののついでだ」



P「それでですね、あの...昨夜確かワインを飲んだと思うんですけど...」



真奈美「ああ、確かに飲んだよ、君があそこまでアルコールに弱いとは知らなかったな」



P「え、ええ...そうなんです...実は...飲んだ後の記憶がまったくなくてですね...」



真奈美「ほう...」



P「その...真奈美さんになにか失礼なことをしなかったかな、と思いまして...」

真奈美「うーん、失礼なことか...」



P「はい、どうしても思い出せなくて...」



真奈美「そうなのか?だとしたらひどいな...」



P「ひ、ひどい!?」



真奈美「私にあんな恥をかかせておいて、覚えていないとは...こう見えても私は女なんだぞ?」



P「や、やっぱり何かしたんですか俺!?」



真奈美「どうだと思う?」



P「うぅぅ...学生の頃から酔うと記憶が飛んでしまって...」



真奈美「フフッ、そんなんじゃ女性を誘う時に苦労するぞ?」



P「...かもしれませんね、でもそれより真奈美さんになにをしたんだ、俺は...」



真奈美「やれやれ、お酒を飲むたびにそれではどうしようもないな...こうなったら...」









真奈美「今夜あたり私が鍛えてやるよ、ゆっくりとな...」







おわり



20:30│木場真奈美 
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