2014年09月09日

P「傷つきお姫ちん」

スタジオ





監督「撮影開始、1時間前か……」







スタッフ「監督!来ましたよ!四条貴音さんっす!」





監督「おっ、来たか」





貴音「皆様、おはようございます」ペコっ





監督「あ、あぁ、おはよう四条さん。今日はよろしくね」





貴音「はい、よろしくお願いいたします。」ペコり





貴音「それでは、後ほど……」スタスタ





監督(何て艶やかで、美しいんだ……そして、礼儀もわきまえている……)





スタッフ「噂通り、超綺麗っすね!四条すん!オーラ出まくりっすよ!」





監督「あぁ…本当にウチの番組に出てもらって大丈夫何だろうか……」





スタッフ「自信持ってくださいよ。」





スタッフ「あんなにオーラ放出してる人なんだ。何でも出来て完璧そうだよなー。」





監督「あぁ……そうだな」



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真美「あっ、お姫ちん!こっちこっち!」





亜美「打ち合わせしよー!」





貴音「こちらにいましたか」





真美「お姫ちんが、真美達の教育番組に出てくれるとは思わなかったYO!」





貴音「せっかくいただいた『おふぁあ』なのですから」





亜美「お姫ちんなら、もっと高いレベルの妄想な仕事があるんじゃない?」





貴音「相応な仕事、と言いたいのでしょうか……?」





貴音「亜美、仕事はひとつひとつ大切なものなのですよ?」





貴音「比較しては、いけませんよ」





亜美「それもそうだね!」





真美「じゃあ早速、今日の撮影の流れを説明するね!」





貴音「はい、よろしくお願いします」

真美「えっとね……最初は真美達の挨拶でー」





亜美「それで、ゲストのお姫ちんを紹介してー」





真美「で、次にメインのお絵描きタイム!」





貴音「………は、はて?」





貴音「お、お絵描き……たいむ……ですか?」





真美「うん!歌に合わせてイラストを描くんだYO!」





亜美「この番組のイメージキャラの、『ヌプー』を!」





貴音「は、はぁ……そう、ですか……」





真美「じゃあ、お絵描きの練習を……」





亜美「いやいや、お姫ちんならお絵描きの練習は要らないっしょ!」





貴音「!?」





真美「……そうだね!お姫ちんならササッと描いてくれそうだよね!」

亜美「それより、この後に出て来る子供達の位置の把握とか……」





真美「そだね、絵は本番ぶっつけでやってもらって……」





貴音「し、しかし、私は絵描き歌の歌を知らなくて……」





真美「あ、大丈夫大丈夫!」





亜美「お姫ちんは絵を描いて貰うだけだYO!」





貴音「し、しかし、『ぬぷぅ』殿の標本が無ければ、描くのは困難かと……」





亜美「お手本のヌプーのイラストが、ホワイトボードの近くにあるYO!」





真美「それ見て、あとは絵描き歌の通りに描いてくれればいいYO!」





亜美「お姫ちんなら、何でもちゃんと出来るから大丈夫だYO!」





真美「それより、このお絵描きタイムの後の流れが大事でね……」





貴音「は、はぁ……」





貴音(………………)

監督「じゃあ始めよっか!亜美ちゃん!真美ちゃん!」





亜美・真美「ラジャー!」





監督「四条さんも、よろしくお願いしますね!」





貴音「は、はい……」





貴音「………………」





真美(……あれ?)





亜美(なんかお姫ちん、テンション低いなぁ……)





監督「本番10秒前!…………5……4……」





監督(3……2……1……)





監督(スタート!)







真美「双海真美と〜!?」





亜美「双海亜美の〜!?」





亜美・真美「『双子といっしょ!』」





亜美・真美「はっじまっるよーーーん!!」

真美「さぁ!テレビの前の(大人も含む)みんな!!」





亜美「今日も一緒に楽しい事しようね!」





真美「早速始める……前に!」







亜美「今日は超超超!スペシャルゲストが来てるんだYO!」







亜美・真美「では、登場してもらいましょー!お姫ちん事、超人気アイドル!『四条貴音』さんでーす!」







貴音「どうも、はじめまして。四条貴音と申します。」





真美「さぁ!お姫ちんに来てもらった記念に早速!」





亜美「お絵描きタイム!行ってみYOーーー!」





貴音「も、もう始めるのですか……」

真美「さぁ!お姫ちん!ホワイトボードの前に立って!」





亜美「ほら!もうすぐ曲が始まるYO!」





貴音「は、はぁ……」





貴音(………………)





貴音(大丈夫……なはず、です)





貴音(今までの苦難を考えれば、この様な事……)





貴音(それに、標本もある上、絵描き歌もあるのです……)





貴音(これくらいの事……容易いはずです!!)





貴音「では!!参ります!!」





真美「さぁ!準備も整った様なので……!」





亜美「ミュージック!スタ→トスタ→!!」









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ーーーーーーーー

ーーーー

ーー

事務所







P「もう俺だけか……」カタカタ





P「もう遅いから、帰らないとな」カタカタ





P「座りっぱなしのデスクワークも、楽じゃないな……」カタカタ











ガチャッ





P「ん?ドアの音が……」クルッ





貴音「……………」





P「貴音?」





P「どうした?こんな遅くに?」





貴音「……………」スタスタ









ボフッ





貴音「……………」ギュウッ





P「……………」





P「そうか……また、何か失敗したな?」なでなで





貴音「……………」





P「そうやって、黙って抱きついて俺のお腹に顔をうずめる時はいつもそうだ」





P「今日は、何を失敗しちゃったんだ?」なでなで

貴音「………………」





貴音「絵描き歌……です」ギュウッ





P「ん?」なでなで





貴音「絵描き歌での……ぬぷぅ殿を……」グスッ





貴音「新しい……未確認生物へと……」ヒック





貴音「うぅぅ………」///ギュウッ







P「……………」





P「よく分からないが、一つ分かったことがあるよ」





P「苦手な絵の事で、批評されたな?」





P「………悪い方に」







貴音「っ!!」///







貴音「…………」///ギュウウウウ







P「当たったようだな……腕の力が強くなった」

貴音「………現場の皆が、私の絵を見て……」





貴音「釣り上げられた魚の様な顔に……」





P(1度貴音の絵を見たことあるが……あれじゃあな……)





P(ましてや、貴音みたいな秀才そうな奴が描いたらな……)





貴音「その後の撮影は、双海亜美・真美の手助けにより進行しましたが……」





貴音「撮影後、関係者の方々が奇妙な物を見る様な目つきで私を……」





貴音「うぅ……ぐすっ……」グスッ





P「……………」







P「仕方ないさ、人には得意不得意があるからな」なでなで





P「貴音は一生懸命したんだ。誰も責めないよ。」







P「むしろ、俺は貴音を褒めたいよ。よく頑張ったな」なでなで





貴音「…………あなた様…」///ギュウッ





貴音「今日は……どうか、甘えるのをお許しください、あなた様」///ギュウウウウ





P「あぁ。甘えたい時は、甘えてくれ」





P「いつも気丈に振舞っているけど、1人の女の子なんだ」なでなで





P「時々は、甘えてくれ」





貴音「………はい」ギュウッ

別の日 森付近





響「貴音!すごいな!緑がいっぱいだぞ!」





貴音「えぇ……素晴らしい景色ですね、響」





響「へへへっ、今日の貴音との撮影、楽しみだなぁ!」





貴音「ときに響、今日の撮影では何についてレポートするのでしょうか?」





響「実は、自分も教えてもらってないんだ……」





響「まぁ、多分何かの動物だろうね。森だから、熊だったりしてな!」





貴音「熊ですか……意思疎通が出来なければ、少々経験のある合気道で……」





響「だ、ダメだぞぉ!」





貴音「ふふ、冗談です」





響「ほ、本当にしそうで怖い……」

スタッフ「四条さん、我那覇さん、撮影始めまーす」





響「あっ、はーい!行こう、貴音!」





貴音「えぇ」















響「へぇ〜、森の中にこんなに綺麗な川があったんだね」





貴音「心が洗い流されますね……」





響「それで、今日の撮影でレポートする動物は何なんだ?」





貴音「愛らしい生き物と、触れ合いたいものですね」





スタッフ「あっ、お二人さん、こちらになります」ガラガラ





響「………あっ!蛇だ!」





スタッフ「ちゃんと籠に入れてありますので、危険は無いと思います」





響「でも、何でこの森の中で蛇のレポートを……?」





スタッフ「何か、監督が蛇といえばジャングルだとか言って……」





スタッフ「あと、この蛇なんと、世界一の長さを誇る蛇なんですよ」





響「へぇ〜…凄いな!うちのヘビ香より長いぞ!」





響「蛇……ヘビ?なんか忘れてる様な……」

貴音「」





響「………あっ」





貴音「」





















貴音「」





響「た、貴音ぇ!」





スタッフ「この後、世界一デカイ大蛇も来ますからね」





貴音「」























貴音「」





響「た、貴音ぇ!!」





響「よ、よく見たら小刻みに震えてる!」





響「だ、大丈夫か!?貴音ぇ!?」





貴音「」

5分後







監督「はい、じゃあ本番30秒前!」





響「………ほ、本当に大丈夫か?」





貴音「………え、えぇ。大丈夫です。」





貴音「いままでの苦難の壁と比べれば、このような事……」





貴音「苦手な蛇くらい、なんくるない!ですよ、響」





響「貴音……」





貴音「それに、籠にちゃんと仕舞われているのです。平気ですよ。」





響「そうだな!触るわけじゃないし!」





監督「………あ!ちょっと待った!」





響・貴音「?」





監督「せっかくだから、2人とも2匹を1匹ずつ持ってレポートしてみない!?」











貴音「」





響「た、貴音ぇ!」





監督「蛇に毒性は?」





スタッフ「ありません。しかも、噛まないように育成されてますし、一時口を開かない仕様にしてます」





蛇使い「ワタシモイルカラ、ダイジョブヨ」





監督「よし!GO!!」

















貴音「」ブルブル





響「こ、小刻みじゃなくて、めちゃくちゃ震えてるぞ……」





貴音「……あなた様ぁ…」ブルブル

ーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

ーー







事務所





P「ソファに座ると眠りそうだ……」





P「それにもうこんな遅い時間か……帰るか」









ガチャッ





P「ん?誰か入って来たのか?」





貴音「……………」





P「貴音?何してんだ?こんな遅くに」





貴音「……………」スタスタ















ボフッ





貴音「……………」





P(……………俺の膝を枕に、ソファで寝だした…)





P「膝枕って事は……また、甘えたくなったのか?」





P「それで、貴音が甘えるってことは、何かまた嫌なことがあったな?」





貴音「……………」





貴音「蛇が……首に……」





貴音「長い方のを選び……首に巻きついて……」





貴音「気絶……してしまい……」





貴音「………うぅ」///





P(……顔を俺の腹にうずめて来たな……)





P(顔をうづめたくなるほど、恥ずかしかったか……)なでなで

P「とにかく、蛇と関わる仕事があったんだな?」





貴音「………は、い」///





P「そうか……ごめんな、側にいてやれなくて」なでなで





貴音「……いえ、大丈夫でした……」







貴音「……などと言える程、余裕はありませんでした……」





貴音「……正直とても、側にいて欲しかったです……」///





貴音「寒心に堪えない時……あなた様の事ばかり、考えてしまいました……」///





貴音「何処でもいいので……体の一部をあなた様に密着させ、心を安堵させたかったです……」///







P「ごめんな……今日は、いっぱい甘えていいからな」なでなで





貴音「……はい、では有難く……」///





貴音「……あなた様ぁ」///

別の日 待合室





伊織「あんたと同じ番組だなんて、珍しいわね」





貴音「そうですね…久々に同じ仕事が出来、嬉しく思いますよ」





伊織「ま、まぁね……わ、私もよ」///





貴音「ふふ……」





伊織「ところで、今日の番組の対策は大丈夫?」





伊織「小学校、中学校の基礎知識をクイズにした番組だけど……」





伊織「ちゃんと勉強した?」





貴音「はい、問題ありませんよ」





貴音「じいやに勉学を叩き込まれていたので、知識には少し自信があります」





貴音「ちゃんと予習もして来ました」





伊織「そう……なら、大丈夫ね」





伊織「あんたの世間でのイメージは、才色兼備な所なんだから」





伊織「基礎知識がダメなら、イメージガタ落ちよ?」





貴音「心得ておきます」

コンコン





スタッフ「水瀬さーん、四条さーん、そろそろ始めまーす」





伊織「あっ、はーい!」





貴音「いよいよですね…」





伊織「さっ、行くわよ。」





伊織「全問正解の勢いで行くわよ!」





貴音「はい!」



















スタッフ「えー、では、名前が書かれている所がお席になります」





貴音「ここ……ですね」





スタッフ「では、今日の学力テストの内容を発表しますね」





貴音「内容……?小、中学の勉強内容では?」





スタッフ「そうなんですが、一つのカテゴリーに絞ることになりまして」





貴音「はぁ…」





スタッフ「で、内容はこちらです」ピッ















『英語』





貴音「!!」





スタッフ「モニターに映っているものになります」





スタッフ「問題は撮影中に出しますからね。では、撮影始めまーす」





貴音「……………」





伊織(まずいわね……貴音って確か横文字が……)

カメラマン「では、本番はじめまーす」





伊織「貴音……あんた……」





貴音「し、支障はありません。」





貴音「私、四条貴音は、今までも幾多の困難を乗り越えたのです…」





貴音「今更これしきの事で、へこたれたりなど致しません!」





伊織「………そう」





伊織「無理は、しないのよ?」





貴音「はい。心遣い、感謝いたします」





カメラマン「本番5秒前……4……」





カメラマン(3……2……1……)





司会「えー、やって参りました!学力クイズの番組です!」





司会「世の芸能人達は、どれくらい頭が良いのか今日、解明されます!」





司会「さぁ、早速はじめ……たい所ですが」





司会「その前に、今日のゲストを紹介いたします!」





司会「今日は、あの超有名アイドル!水瀬伊織ちゃん、四条貴音ちゃんがゲストに来ております!」





伊織「どうもー♪水瀬伊織でーす♪今日はよろしくお願いしまーす!」





貴音「四条貴音と申します。よろしくお願いいたします。」

司会「いやー、しかし、2人とも可愛いねー!」





司会「四条貴音ちゃんなんか、凄く勉強出来そうだね!」





貴音「い、いえ、そのような事は……」





司会「またまたー、謙遜しちゃってぇ!」





司会「さぁ!では、早速問題の方に行きましょう!」





司会「まずは、こちらの問題です!モニターをご覧ください!」













『この単語の意味は?「important」』





司会「では、回答は……早速、四条貴音ちゃん!」





貴音「あ、あぅ………」





伊織(この様子じゃ……)





司会「では、回答を!」















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ーーーーーーーー

ーーーー



事務所







P「最近は書類整理ばっかだな……」





P「ソファーに座ってやるのが一番やりやすいな」





P「……あぁ、もうこんな時間か…帰らないとな」















ガチャッ





P「ん?こんな時間に事務所に誰だ?」





貴音「……………」





P「貴音か……忘れ物か?」





貴音「……………」スタスタ





貴音「……………」ストン





貴音「……………」スリスリ





P「……………」





P(そばに来て、顔をすり寄せて来た……)





P「……どうした?甘えて来て?」





P「辛いことでもあったか?」





貴音「……………」スリスリ





貴音「英単語の意味を……答えられなくて……」スリスリ





貴音「横文字は苦手で………」スリスリ





貴音「しかし……伊織は沢山答え……」





貴音「私は……何も出来ず……」グスッ





貴音「自分が……情けなくて……」





貴音「……うぅぅ」ギュッ





P(抱きついて来た……凄く辛かったんだな……)

P「……貴音は、情けなくなんかない」なでなで





P「誰にだって、苦手な事はあるんだ」なでなで





P「貴音がどうしても克服したいなら、今から努力すればいいだけの事だよ」なでなで





P「伊織だって現役の中学生だし、貴音とハンデはあったんだよ。仕方ないよ。」





貴音「……あなた様……」///





貴音「……もう少し、このまま甘えてもよいでしょうか……」///





P「あぁ、大丈夫だよ。心を癒す時は、誰にだって必要だ」





貴音「ありがとうございます……あなた様」///スリスリ





貴音「……出来れば、あなた様に抱擁をして頂きたく……」///スリスリ





P「………これで、いいかな?」ギュッ





貴音「はい……心地良い感触です」///スリスリ





貴音「私は……果報者です……あなた様と巡り会え、この様にしてもらえるなど」///スリスリ





P「俺も、同じ気持ちだよ」ギュウウウ





貴音「ふふふ……気持ちを共有する事程

、幸せな事はありませんね」///スリスリ

別の日 旅館





雪歩「今日の四条さんとのお仕事、楽しみですぅ」





貴音「私もですよ」





雪歩「でも、旅館で有名な温泉のレポートだなんて……」





雪歩「うぅ……私、ひんそーでひんにゅーでちんちくりんな体なのにぃ……」





貴音「その様なことはありませんよ、雪歩」





貴音「自分の体の均整に自信を持つのです」





貴音「私が、保証いたしますよ」





雪歩「四条さん……ありがとうございます!」





貴音「さて……そろそろ撮影時間ですね」





雪歩「確か、撮影前に流れの説明をスタッフさんから聞くんですよね……」





貴音「私達は既に流れを事前に聞いているので、最後の確認のようなものでしょう」





スタッフ「あっ、四条さん、萩原さん、こっちですよー」

スタッフ「では、流れの確認をしますね」





スタッフ「最初は温泉のレポート。まぁ、ここがメインですね」





スタッフ「それで、次はこの旅館の料理のレポートを」





スタッフ「料理もなかなか美味しいと評判らしいですからね」





貴音「……ふふふ」





雪歩(し、四条さん、何だか嬉しそう……)





貴音「そして、最後にまとめに入り、終わるのですよね?」





スタッフ「そう……だったんですが」





雪歩「?」





スタッフ「実は、この旅館のあるサービスを監督が気に入っちゃって」





スタッフ「ぜひ、この番組で紹介したいと言い出しまして……」





スタッフ「まとめに入る前に、そのサービスを紹介して欲しいんですよ」





貴音「はて……その紹介して欲しい物とは、何でしょうか?」







スタッフ「この旅館が行っている、マッサージのサービスです」





雪歩「ま……マッサージ、ですかぁ?」



スタッフ「えぇ、マッサージを体験してそのレポートを」





スタッフ「あっ、そんな凄い本格的なマッサージではないですよ」





スタッフ「安いホテルにもよくある感じのマッサージサービスみたいなもんですよ」





雪歩「は、はぁ……」





スタッフ「マッサージ師も女性ですし、何よりツボをよく知ってるらしいですよ」





スタッフ「監督も気に入ってましたよ。とても、気持ちいいって」





雪歩「そうなんですか……よかったですね、四条さん」





貴音「……………」





雪歩「……四条さん?」





貴音「……はっ!あ、いえ、その……」





貴音「た、楽しみですね、『まっさあじ』……」





貴音「…………」





雪歩「……………?」





スタッフ「あっ、一応マッサージ師の紹介を……」

温泉レポート 撮影中







雪歩「……以上!この旅館のグルメレポートでしたぁ!」





雪歩「では、次にこの旅館で行っているマッサージサービスのご紹介ですぅ」





貴音「……………」もぐもぐ







雪歩「はい、準備が整いました」







雪歩「では、早速マッサージをしてもらいますぅ」





女性マッサージ師「では、始めますね」ギュッギュッ





雪歩「………んっ…くふふ……」///





雪歩「す、少しくすぐったいです……けど、気持ちいいですぅ……」//





貴音「…………」ごっくん





雪歩「んっ……ゆぅ……んふふ……」///





貴音「……………」





貴音(あんなにも……体に触れられて……)パクッ





貴音(………他者に体を触れられるのは苦手ですが……)もぐもぐ





貴音(しかし、これも仕事の一環……)ごっくん





貴音(全力で、視聴者の方々に、『まっさあじ』のご報告をせねば……!)





貴音(あと、ごちそうさまでした)ペコっ

雪歩「すっごく、気持ちよかったですぅ!」





雪歩「四条さんも、いつまでもご飯を食べていないで、マッサージ受けましょうよ!」





貴音「そうですね……では」





女性マッサージ師「布団の上で、楽な格好になって下さいね」





貴音「はい…それでは」ストンッ





女性マッサージ師「うつ伏せになりましたね…」





女性マッサージ師「では、はじめに背中のツボを押しますねー」





貴音「は……はい」ドキドキ





貴音(ついにこの時が…)





貴音(今まで体に触れられるのが苦手で、あまり他者に体を触れさせてなかったのですが……)ドキドキ





貴音(ついに、このような形で、長い時間体を触られるとは……)ドキドキ





貴音(長い時間体を触れられる事、そしてツボを押される事は、どのような感じなのでしょうか……)ドキドキ





貴音(初めてなので……緊張……しますね……)ドキドキ













女性マッサージ師「では、押しますね」





貴音「は、はい……」ドキドキ





女性マッサージ師「では……」ギュウッ





貴音「!!!??」///





貴音「あぁんっ!!やっ!!」///





雪歩「!!??!?」





現場スタッフ一同「!!??!?」





女性マッサージ師「えっ……えっ?あ、あの……?」





貴音「す、すみません……何でもありません……」///





貴音「お、お気になさらないで下さいぃ……」///









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ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーーー

事務所





P「………………」





P「ん……あ、しまった。ソファーで寝てた……」





P「はぁ……起きたくないな……」ゴロゴロ













ガチャッ





P「ん……ドアが開いた……誰だ?」





貴音「……………」







P「あぁ……貴音か。よかった、社長じゃなくて……」ゴロゴロ





貴音「……………」スタスタ





貴音「……………」ボフッ





貴音「……………」ギュウッ







P「……………」





P(寝てる俺に抱きついて来た……腹に顔をうずめてる……)





P(この甘えん坊っぷりは……)





P「……どうした、貴音?何か嫌なことでもあったのか?」なでなで





貴音「………………」ギュッ





貴音「仕事にて……『まっさあじ』を受けまして……」





貴音「しかし……私は……体に触れられるのは慣れておらず……」





貴音「ツボを押された時……その……」





貴音「つい……恥ずかしい声を漏らしてしまい……」///





貴音「周りから……奇妙な目つきで見られ……」///





貴音「ううぅ……恥ずかしい……です」///ギュッ







P「なるほど……仕事でマッサージを受けたのか」





P「で、つい甘い声を出してしまって周りから変な目つきで見られたのか…」





P(まぁ、貴音の喘ぎ声を聞いたら、男共は普通に見れないよな……)

P「……なぁに、気にするなよ」





P「誰も特には気にしてないよ、きっと」





貴音「そう……でしょうか?」





P「あぁ、大丈夫だよ」なでなで





貴音「……ふふふ、あなた様にそのように撫でて頂くと……」





貴音「あなた様の言う事を本当に信じてしまい……」







貴音「それと共に……安らぎを感じます……」///





貴音「このまま……ずっと、こうしていたいです……」///ギュウウ

















P「しかし……俺も貴音のその声、聞きたかったな」





貴音「!!」///







貴音「……あ、あなた様!」///





貴音「こんなにも、恥じいているというのに……いけずです!」///





P「ごめんごめん、冗談だよ」なでなで





貴音「……………で、ですが……」





貴音「あなた様にならば……」///





貴音「今、その声を聞いて貰っても……私は……」///





P「こらこら、この状況でそんな事言うんじゃない」ポンポン





貴音「んっ………何故、ですか?」





P「……声を出させたく、なっちゃうだろ?」なでなで





貴音「………あなた様が望むなら、私は……」///ギュウウ





P「今日は、貴音が甘える日だ」





P「貴音が俺にお願いをしたりして、甘えなきゃダメだろ?」





貴音「………ふふふ、そう……ですね」///





貴音「では、もっと顔を近づけて……」スリスリ





貴音「しばらく、このまま甘えさせて下さいね……あなた様」///スリスリ

別の日 遊園地





美希「あっ!貴音ー!こっちこっちー!」





貴音「そこにいましたか……美希」スタスタ





美希「貴音と一緒にお仕事なんて、珍しいね」





貴音「そうですね。稀にあるくらいですからね」





美希「ミキ、今日の遊園地レポート、結構楽しみなんだ!」





貴音「美希は、このような娯楽施設が好きなのですか?」





美希「うん!結構好きなの」





美希「友達と行ったら、とっても楽しいの!」





貴音「それはそれは……」





美希「あ……でもでも……」





美希「ハニーと一緒に行ったら、もっと楽しくなると思うな!」





美希「2人で一緒に色んなアトラクションに乗ったりして……」





美希「色々見て回って………」





美希「最後には……観覧車に乗って、キス何かしちゃったりして!」///





貴音「……………」





貴音「……そう、ですか」





美希「………貴音?」





スタッフ「あ、四条さん、星井さん、現場に向かいますよー」





美希「あっ、はーい」スタスタ





貴音「………………」

スタッフ「はい、では最初にこちらの撮影を……」





美希「ここは……お化け屋敷?」





スタッフ「はい、正式名称はホーンデッ……」







スタッフ「まぁ、いいや、覚えてもらわなくて。カンペありますし」





スタッフ「なかなか怖いと、有名ですよ」





美希「ふーん、面白そうなの」





美希「ねっ、貴音?」





美希「…………あれ?貴音?」



















貴音「……………」ブルブル





美希「……………」





美希「着ぐるみの後ろに隠れて何してるの?」





貴音「い、いえ、これはその……」ブルブル





貴音「む、武者震いというもので……」ブルブル





美希「ミキ、別に震えてることについては聞いてないの」





美希「とにかく、着ぐるみさんを引っ張らない方がいいの」





貴音「はっ……!!」バッ





貴音「す、すみません、えっと……ネズミ殿!」





ミッ○ー「……………」

スタッフ「では、撮影はじめますねー」





美希「貴音、お化け屋敷苦手なんだね」





貴音「………み、美希は、平気なのですか?」





美希「うーん、ちょっとドキドキはするけど……」





美希「貴音程、怖がってはないの」





貴音「あぅ………」///





美希「ほら、撮影始まるよ?」





貴音「あの……手を握って貰っても……」





美希「撮影中はダメなの」





貴音「……そう、ですよね」シュン





スタッフ「本番30秒前ー!」





美希「ほら、始まっちゃうよ?」





貴音「………ううぅ」ブルブル





貴音「……あなた様ぁ…」ブルブル













ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー

事務所入り口前





貴音「……………」





貴音「また……失敗してしまいました……」





貴音「………はぁ……」シュン





貴音「……このような気持ちの時、あの方の側にいたくなってしまいます……」





貴音「しかし……今日もあの方に甘えてしまっても、良いのでしょうか……」





貴音「…………駄目なはず、ですよね……」





貴音「………しかし……」





貴音「この胸の高まり、甘えてしまいたいという衝動は…」





貴音「抑え切れません……」///





貴音「あなた様……」///





貴音「……………」





貴音「どうか、お許しを………」















ガチャッ





美希「ねぇ!ハニー!」ギュッ





美希「今度、その遊園地に一緒に行こ?」ギュウウ





P「こら、アイドルが無闇に男に抱きついちゃダメだろ」













貴音「…………」





貴音「………………」





P「おっ、貴音。仕事お疲れ」





美希「あっ、貴音。さっき振りなの」

貴音「………………」





P「ほら美希、今日はもう遅いぞ。帰りなさい」





美希「むぅー……また、はぐらかしてぇ……」





P「とにかく、帰った帰った」グイグイ





美希「わかったの……あ、貴音、バイバーイ」





貴音「…………えぇ、お疲れ様、です」

















ガチャッ





P「まったく……世話のかかるやつだ」





貴音「……………」





P「子供っぽいというか、なんというか……なぁ?貴音?」





貴音「……………」





P「………貴音?」





貴音「……………」ススッ





貴音「……………」ギュウッ





P(………俺の胸に寄り添って、抱きついて来た……)





P(そうか……また、ショックな事があって甘えに来たんだな……もう分かるぞ)





P(でもまぁ……形だけでも、一応理由は聞いとくか)





P「どうした?貴音?また、何か失敗したか?」ギュッ





P「また、甘えたくなっちゃったのか?」





貴音「……………」





貴音「始めはその通り、傷を癒してもらうために甘えようとしました……」





貴音「………しかし、今は違う理由で抱きついております」ギュッ





P「えっ?じゃあ何で……?」

貴音「………あなた様が…」





貴音「私以外の方と……睦み合う姿を見るのが耐えきれなく……」





貴音「あなた様を……奪われるのではないかと思ってしまい……」





貴音「不安になり……つい、このように甘えてしまい……」ギュッ





P「……………」





貴音「とても醜い嫉妬心だと承知しております……」





貴音「ですが……」





貴音「私も……あなた様の側に、ずっと居たいのです……」





貴音「我儘ばかりで……申し訳ありません……」ギュウウ





P「貴音……」





P「………ワガママなんかじゃないさ」ギュッ





P「俺だって、貴音の側にずっと、死ぬまで一緒に居たいよ」ギュウウ





貴音「あなた……様……」///





P「貴音……」





P「そんな風に俺を想ってくれてるけど……」





P「貴音は……俺の事、どう思ってるんだ?」





P「ハッキリと、貴音の口から聞きたい」





貴音「………私は……」





貴音「四条貴音は……」ギュッ





P「………うん」





貴音「あなた様を……以前から、常々」///





貴音「……………」///





P「…………?」





貴音「…………ふふっ」///











貴音「ここから先は、トップシークレット、です」





P「えっ、えぇ!?」

P「そ、そりゃあ、ないだろ……」





貴音「ふふふ……乙女心は、そう簡単に教えるものではないと心得てますので」





P「ははは……まぁ、貴音らしいな」





貴音「ふふふ……私、口は堅い方と言われております」





P「そうか……聞きたかったなぁ」





貴音「しかし、あなた様……一つだけ、私の堅い口を緩める方法があります」





P「えっ?どうするん…………」





P「…………………」





P「なるほどな……こりゃあ、緩みそうだな」





P「準備が早いな……目なんかつぶっちゃって……」





P「……じゃあ、いくぞ。息、吸っとけよ?」































貴音「ふふふ、あなた様は見事、私の口を緩めることが出来ましたね」///





貴音「あなた様……トップシークレットを聞く前に……」





貴音「窓から見える、月をご覧ください」





貴音「見事な、満月ですね……」





貴音「…………あなた様」





貴音「月が……綺麗ですね」





貴音「…………これが、私の」





貴音「トップシークレット、です」





貴音「………ふふふ」///















21:30│四条貴音 
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