2013年11月26日

モバP「あっち向いてホイだ」 荒木比奈「マジっスか」

ピンポーン


荒木比奈「?」


http://i.imgur.com/3w1MJyF.jpg
http://i.imgur.com/nL0ngNG.jpg


比奈「あ…荷物っスか。はいはい、いま行くっスよー」パタパタ


ガチャ


P「仕事だ」

比奈「」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1375410451


P「おはよう」

比奈「」

比奈「お、おはようございまス」

比奈「て、えっ仕事? 聞いてないっスよ?」

P「言ってないからな。というかさっき入った仕事だし」

比奈「 」( ゚д゚)…ハイ?


比奈「かっ…勘弁っス! 徹夜明けなんでホント、いまはちょっと…」ワタ

P「いやいや。比奈の魅力はそういうときにこそ光るものがあるぞ。なんとなく」

比奈「それ褒めてまス?」


P「まあまあ。一緒に働こうぜー」

比奈(仕事ってそんなフランクに誘うもんでス?)

P「さもなければこの部屋を茸の帝国にすると閣下は仰っている」

比奈「急にトーン変わったっスね!?」

P「え? なに荒木先生世界が原稿に見えているとかそういう?」

比奈「や。そのトーンと違くて」


バッ


星輝子「フヒヒハハハッ!! グッモーニンマイフレェェンズ!」ヒャッハー!

http://i.imgur.com/kGqLzMv.jpg
http://i.imgur.com/wVbztEg.jpg


比奈「あ、輝子ちゃんもいたんスね」

輝子「グヘァッ」グサァ

P(ボッチになんて第一声を…)

比奈「おはようございまス」

輝子「…お、おう」ヨロ…

輝子「フヒヒ比奈さん! 私と一緒に仕事へ行かなきゃアンタの部屋中キノコ塗れにしちゃうぜぇ!」

P(言ってることは可愛いな)

比奈「えー。事務所はともかく自分の部屋キノコ塗れは勘弁して欲しいっスねぇ」

P「事務所はともかくって」オイ

輝子「あ、ハイ」

比奈「あとご近所迷惑でスからもうちょっと小声で」シー

輝子「あハイ」

P(閣下弱っ)


輝子「…フヒ…どうせ私はボッチノコー…今日の仕事もボッチダヨー…♪」ヒヒ…フヒヒ…

P「机の下で不貞腐れてしまった……。閣下は頼りにならんな」

比奈「連れて来たのはプロデューサーでスけどね」

P「しかし! まだ第二第三の刺客がいるんだぞ!」

比奈「はあ」

P「出合え出会えー!」ピョロー

比奈(竹笛?)

??「お呼びですかなっ!」ドタッ

比奈「どわあ!?」


ゴロゴロッ


浜口あやめ「とうっ」ピョンッ

http://i.imgur.com/g1I1CYl.jpg
http://i.imgur.com/0LSpyfy.jpg


スタッ


あやめ「呼ばれて飛び出て! プロデューサー殿にお仕えする一の忍び浜口あやめ、屋根裏よりただいま――」

P「長い」

あやめ「なーっ!?」ズガーン

比奈「ど、どっから出て来たんスか!? あ屋根裏っスか! 屋根裏!?」

P「元気だな」

比奈「ああん!?」ギロ

P「ごめんなさい」

あやめ「もう! せっかくの登場の口上、妨げないで頂きたいです!」プクー ポカポカ

比奈(ずいぶんお茶目な忍者さんっスね!)カワイイケド


比奈「…」ゼェ

比奈「つ、疲れたっス。まさかあやめちゃん一人にツッコミ切れないとは…」

あやめ「ふふふ。わたくし忍びの鍛練はアイドルになったいまでも欠かしておりませぬゆえ!」ドヤァ

P「…」グリグリ

あやめ「ふぎゅう」

あやめ「ぷ、プロデューサー殿? か、髪の毛のお団子は弄るものではありませんよ? なぜそのようなことを…」ンアー

P「なんとなく」グリグリ

あやめ「んあー」ニーン

比奈(楽しそうっスね)


比奈「ここまでボケ倒されるとそれだけでツッコミ殺しになるっスね」

P「そうか?」

P「なんだ、じゃあ第三の刺客まで連れて来ることなかったか」

比奈「えっ」

比奈「第二第三ってまさか本当にもう一人――」

森久保乃々「……早く呼んで欲しいんですけど…」

http://i.imgur.com/xaNsieY.jpg
http://i.imgur.com/QLNPZl9.jpg


比奈「うぇ!?」ビクッ

比奈「い、いつから机の下にいたんでス!?」

P「乃々はいつでもそこにいないけど、そこにいるんだぞ」

比奈「どこぞの概念サマっスか!」

乃々「そんなんじゃないですけど……//」

比奈「どこに照れたんでス!?」

輝子「フヒ…キノコがいつでもそばにいる生活……叶えますよー…」ポコポコ

比奈「私の机の下を魔境に仕立て上げるのは禁止でス」ブチブチ

輝子「ノォー!?」マイフレェェンズ!?

あやめ「闇に紛れての偵察任務もお手のもの! そうあやめならね、です!」ニンニンッ

比奈「あやめちゃんは普通に犯罪でスから」

あやめ「あ、ハイ」ニーン…

P「よし。じゃあ仕事行くか」ウン

比奈「もう正直その方が楽な気がして来たっス」


比奈「い、いや」ゼェ…

比奈「ここまで来たら意地でも――…でもないでスけど…」

比奈「すんなりプロデューサーの思うつぼになるのも癪って感じっスね」

P「ふははは。それこそが思うつぼ的な」

比奈「わーいままでで一番いらっとしたっスいま」

P「手厳しいね」





P「あの、これまでにもけっこうあったってことですかね? いらっとすること」

比奈「ノーコメントで」

P「あ、はい」


P「ふむ」

P「よし。じゃあここは一つ公平に、あっち向いてホイで決めよう」

比奈「え? なんで?」

P「なんとなく」

比奈「マジっスか」


比奈「まあそれで諦めてくれるならなんでもいいでスけど」

P「よし。それじゃあ、まずは…」

あやめ「お呼びですか!」ニンニーン

P「うおびっくりした」

比奈「棒読みっスね」

P「こう言っとかないと拗ねちゃうからな」コソ

あやめ「?? なんの話ですか?」

P「なんでもないよ。続けて」

あやめ「あ、はい。では…」コホン

あやめ「勝負ごととなればわたくしの出番です! ここはどうかお任せを! ニン!」

P「よし。じゃあまずはあやめ対比奈だな」

比奈「…」

比奈「あの」

P「ん?」

比奈「…べつに…やりまスけど、その、…」

比奈「正面切って正々堂々戦うのって忍者とは違うんじゃ…」

あやめ「…」

P「…」

あやめ「…」

P「…やめとく?」

あやめ「…ハイ」

比奈(やめるんだ…)



●あやめ ‐ 比奈○ (不戦敗)



P「じ、じゃあ次は乃々だな」

乃々「…」

P「乃々ー?」

乃々「…」

乃々「私、最初からずっとあっち向いてますけど…」

P「…」

比奈「…」

乃々「…」



●乃々 ‐ 比奈○ (不戦敗)



比奈「ぐだぐだっス」

P「ま、まだだ! まだ閣下が残っている!」

比奈(一番頼りにならない気がするっス)


輝子「フヒ…よ、呼んだ?」ポコン

P「頼むぞ輝子。お前が最後の砦だ親友」

輝子「……」フヒッ

輝子「し、親友の頼みなら……ま、負けられない…頑張る。フヒ」

比奈「い、意外に手強そうっスね。…あっち向いてホイに手強いもなにもない気もしまスけど」

P「ふはは! 残念だったな。もうお前が仕事に行くことは決まったも同然だ!」

比奈「悪役の笑い方でスね」

輝子「い、行くよ」サイショハグー


比奈「じゃんけん、ぽんっ」パー

輝子「あ…」グー…

比奈「……」

輝子「…えと、…あっち向いて…」フヒ

比奈「ねー輝子ちゃん」

輝子「?」フヒ


比奈「ここは一つ、私のために負けてくれないでスかねー」

比奈「親友の頼みっスー」

P「なっ」

輝子「……!!」ズキューン

輝子「う、うう…」

比奈「てへ。あっち向いて――ほいっ」ピッ

輝子「…」グリン

比奈「ふひ♪」



●輝子 ‐ 比奈○



比奈「やったー。私の勝ちっスねー」

輝子「マ、マケター」

P「ちょ、いまのはずるいだろ!」

比奈「さあ?」

比奈「輝子ちゃん、アリガトっス。さすが私の親友」ナデナデ

輝子「……い、いいってことよ…」//フヒハハ…

P「くそう」


比奈「ふふ。これで私は晴れて自由の身でスね!」フハハ

P「ぐぬぬ」

P「ま、まだだ! まだ俺がお前と勝負していない!」

比奈「でも私もう三回も勝っちゃったっスよ?」

P「ぐっ…そ、それはそうだが…」

比奈「…」

比奈「まあ、いいでスよ」

P「え?」

比奈「もう一度やって、プロデューサーが勝ったら仕事行きまス」

P「ほ、ホントか!?」

比奈「はい。その代わり――」







P「…」

比奈「あ、お待たせしたっス。準備出来たんで。行きましょう」

P「…おう」

比奈「…」

比奈「…」

比奈「プロデューサーじゃんけんくっそ弱いでスね」

P「うるせぇ」

比奈「ふひ」


P「一つ聞いていいか?」

比奈「なんでスか?」

P「なんで俺が勝つまで相手してくれたんだ?」

比奈「そりゃその間勝った分だけお願いを聞いてくれるとなれば、搾れるだけ搾るっスよ」

P「鬼! 悪魔! ち」

比奈「冗談っス」

P「あ、こちらこそっス」スマン

比奈「いえいえ」


P「ま、まあできる限りお礼はするよ。休日出勤みたいなもんだし」

比奈「ホント気にしないで欲しいっス」

比奈「…あ…でも一つだけ。これは最初からお願いしようと思ってたんでスけど」

P「うん。なんだ?」

比奈「はい」


比奈「せっかく家に来てくれるなら、今度は仕事のない日にして欲しいかなって」

P「…………」

比奈「…ど、どうっスかね?」

P「……」

P「そりゃまあ、負けたしな。いいよ全然。了解」

比奈「そうでスかーよかったっスー」ニヘラ

P「そっか。よかったな」

比奈「はい。ふふ」

P「はは」


P「せっかくだし俺の手料理でも食わせてやろう。お前普段碌なもの食べてなさそうだからな」

比奈「えっプロデューサー、料理とかできるんでスか?」

P「一人暮らしを舐めるなよ?」



あやめ「おーいプロデューサー殿ー比奈殿ー! なにをしておるのですかー!」

輝子「……じ、時間……押してる、よー…」フヒ

乃々「…そ、それはそれでいいんですけど……あとで怒られるのもいやなんで…早くして欲しいんですけど……」



P「おー。いま行くよー」

P「じゃ、その話はまた今度な」

比奈「はい」

比奈「それ楽しみに、頑張るっス!」

P「おう」

比奈「はい。…、えへへ……へへー…♪」



・・・・おしまい

終わりっス。

>>3 もうね、ドア開けてこんなんで出て来られたらもうね。
http://i.imgur.com/09opdND.jpg

比奈さん可愛い。少しでも楽しんで頂けたら。
読んでくれた方には感謝です。ありがとうございました。

18:30│荒木比奈 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: