2013年11月26日
P「……はぁ」
小鳥「どうしたんですか?ため息なんてついちゃって」
P「…うーん、少し色々ありまして」
小鳥「私でよければ聞きますよ?」
P「…うーん、少し色々ありまして」
小鳥「私でよければ聞きますよ?」
P「……それじゃあ、今夜飲みながら聞いていただけますか?」
小鳥「もちろん。いいですよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1353504540
すみません
小鳥さんも大好きなんです。
小鳥「今日もお疲れ様でしたー。かんぱーい」
P「かんぱーい」
ガチン
ゴクッゴクッ
P「ぷはぁ!いやぁ仕事上がりのビールはうまいなぁ…」
小鳥「これを覚えちゃうともうビールを飲めなかったころに戻れませんよねぇ」
P「全くですよ。あ゛ー生き返るー」ゴクッゴクッ
小鳥「中年臭いですよ、プローデューサーさん」クスッ
P「そうなんですよねー。もう20代も折り返し越えちゃって…中年になっていくんですよねぇ…」
小鳥「この話題やめましょう」
P「あれ、そういえば小鳥さん今年」
小鳥「やめましょう!」
P「ウチのアイドルがついにあの秘密のストームちゃんに出演ですよ…」
小鳥「本当にプローデューサーさんお疲れ様です。凄いですよねぇ…あの国民的アイドルと競演だなんて…」
P「ありがとうございます。あの番組できっと新規ファンがたくさんできるでしょうねぇ…」
小鳥「それで燃え尽きちゃったんですか?」
P「……それも、あるのかもしれませんね」
小鳥「どうしたんです?一体…」
P「簡単に言えば……」
小鳥「言えば?」
P「失恋です」
小鳥「失恋ってあの…」
P「あの失恋です。まあ少し、ややこしい…のかなあ。もうわかんないや…」ハァ…
小鳥「その、お相手の方はどちらの…?」
P「大学時代の後輩です」
小鳥「なるほど」
P「サークルの後輩で、今は大学4年です。その子にこの前…秘密のストームちゃんの出演が決まったことを報告しに行ったんですよ」
小鳥「はい」
P「そしたら、か、………彼氏を紹介されましてね。そいつも、サークルの後輩だったんですよ」
小鳥「…」
P「…」
小鳥「…その、やっぱり仕事で合えないから、ですか?」
P「そっ…それが……くっ……」ググググ
小鳥「あ、あの、ゆっくりでいいですから!辛いなら無理して言わなくても…」アタフタ
P「…すみません、ちょっとトイレ行ってきます」
小鳥「はい…」
小鳥(ど、どうしよう……こういうときどうすればいいのか全然わからない…)
小鳥(それに、プロデューサーさん彼女いたんだ…)
小鳥(……って違うわ、そっちじゃなくて私どうすればいいんだろう…)
小鳥(男の人の涙って始めて見たかも…)
小鳥(涙かぁ…)
小鳥(…)
小鳥(声を抑えて涙を見せまいとするプロデューサーさん「やめろっ…」それを見て興奮しする天っ)
P「すみません。顔洗ってきました」
小鳥「お、お、おかえりなさい」ワタワタ
P「?」
小鳥「いえなんでもありません」
P「よっこいしょ…で、別れる理由なんですが」
小鳥「あ、はい」
P「…」
小鳥「…」
P「その男に処女を奪われたからそいつと付き合うって」
小鳥「んん!?」
P「まあそうですよね」
小鳥「付き合ってたんですよね?」
P「ええ…」
P「彼女とは2年間先輩後輩として接していたんですが、その、卒業時に告白されまして」
小鳥「えっと…もう2年目だったのに…?ですか?」
P「ええ。その、彼女上がり症な上に処女だったので…」
小鳥「」ビクッ
P「地面を掘らない雪歩を想像していただければ」
小鳥「それは…」
P「あと単純に体の相性もありますけど。もう少し俺が小さくてあっちが大きければもっとスムーズだったのかなぁ…」
小鳥「あ、のそれは分かったんですけど…なぜそんな子が他の人と?」パタパタ
P「単純に、彼女は俺以外に普通に接することのできる男性がそいつだけだったんですよ…。それに俺とそいつも仲は良かったので……」
ゴクゴクゴクゴク
コトッ
P「生と砂肝頼みますけど何かいります?」
小鳥「あ…はい…じゃ、私は焼酎で」
P「分かりました」ピッピッピ
小鳥「え?え?どういうことですか!?」
P「襲ってヤッたあとにことの重大さに気づいたんですって。それであいつは俺と彼女に訴えて下さい、全面的に罪を認める、服役するって言うんですよ」
小鳥「な、なんですか…なんなんですかそれ!」
P「それで、もちろんそうするつもりだったんですけど…親告罪じゃないですか、強姦って」
小鳥「あぁ…」
P「彼女がそれは嫌だって言って」
小鳥「…」
P「それが分かるからもうどうしようもなくて…」
P「それに、彼女がもう自分が穢れた女にしか感じられなくて俺の隣にいるのが辛いって泣くんですよ」
小鳥「…」グッ
P「大の大人が泣きながら謝罪してくるってすごいですよ。もうどこにどの感情を向けていいのかよく分からなくなりますもん」ゴクッゴクッ
ゴッ
P「で、許さないからそいつと付き合うって彼女が言い始めたんですよ。ダメでしたね。理解が追いつきませんでした」
小鳥「それは…」
P「いっそ単なる浮気だったらどんなにいいか…。愛してるから傍にいれないなんてどっかの歌詞かと…」
小鳥「プロデューサーさんは彼女のことを…?」
P「…もう何も分からないんです。本当に何も…」
小鳥「…」
P「…どうでもいいって最近思うようになってきました。最初は殺してやろうかと本当に思ったんですけど…」
P「どうやったら効果的に復讐できるかずっと考えてた時期もあります」
P「でも、どんなにあいつをどん底に落そうとしてもそれは結局彼女と幸せになるしかなくて、その幸せを彼女が拒むんですよ」
小鳥「…」ググッ
P「一緒にカウンセラー行こうって提案しても泣くばかりで…」
小鳥「…」
P「すみません。こんな話聞いて貰っちゃって」
小鳥「…」
P「小鳥さん?」
小鳥「ちょと、まってください」ゴソゴソ
P「え、な、こ、小鳥さん?あの」
P(泣いてる…)
P「なんで…」
P(なんでみんな俺が泣く前に泣くんだよ…)イラッ
小鳥「すみません…」グスッ
P(なんでだよ。泣きたいのはこっちだよ。なんでみんな泣いて謝ってくるんだよ!どうすればいいんだよ…)イライラ
P(…)
P「なんで泣くんですか。あなたには関係ないでしょう?」
小鳥「…はい。すみません」
P「なんで謝るんですか?もう俺には何がなんだかサッパリです」
小鳥「…」グスッ
P「黙ってちゃ分かりませんよ…」
小鳥「…」ギュッ
コンコン
カラカラ
店員「大変お待たせしましたー砂肝の塩でーす。こちらの…」
P「…あ」
小鳥「…」
店員「し、失礼致しました。こちらのお皿お下げします」ソソクサ
P「す、すみません。俺ちょっとトイレに」ガタッ
小鳥「待ってください!」ガシッ
P「うわっ」
小鳥「私は、だいじょうぶ…っですから…」
P「本当にすみません。俺、ちょっと気が動転して…あ、頭冷やしてきますから」
小鳥「ダメです!ちゃんと泣いたり、怒ったりしてください!しないとダメです!」
P「は、離してください。俺…俺は…ぅ…ぐ…」グググ
小鳥「我慢しちゃダメです。ほら、座って…っください」ポロポロ
P「ぉ…お願いです…から…」ヒック
小鳥「だ、誰にも言いません」ポンポン
P「ぐ…ぅ…ぅう」
小鳥「…っ」ポンポン
P「クソッ…」ゴシゴシゴシ
P「ちくしょうっ………」
P「みっともないところを…」ポリポリ
小鳥「そんなことありませんよー。それなら私だってもお化粧ボロボロですし」
P「はぁ…なんか、少しすっきりした気がします。ありがとうございます。あと、本当に八つ当たりしt」パシッ
小鳥「あーダメですダメです!ありがとうだけで十分です!」
P「大学時代の奴らは全員と面識あるやつが多いですし…。高校の奴らとは今度の忘年会まで会えないので助かりました」
小鳥「そう言っていただけるとうれしいです」
P「もう一度彼女たちと話し合ってみます」
小鳥「…プロデューサーさんと彼女さんにとって一番いい結果が出ることをお祈りしておきますね」
P「ありがとうございます。それじゃあ出ましょうか」
小鳥「あ、いくらになりました?」
P「いや、今日は出させてください。お願いします」
小鳥「えー今日そんなに飲んでないじゃないですか。もっと飲んだ日に奢ってくださいよー」クスクス
P「いやそれはちょっとドコまで飲まれるのか不安なんで」ククク
小鳥「もーしょうがないですね、それじゃあ先に出てますね?」
P「はい、そうしてください」
小鳥「ご馳走様でした」ペコッ
P「いえこちらこそありがとうございました。それじゃあ行きましょうか」ペコ
小鳥「はいっ」
P「小鳥さんも幸せになってくださいね」
小鳥「いやそういうのマジでやめてください」ベシッ
小鳥「ふふふ」
P「ははは」
ペコッ
ガランガラン
チャリーン
ペコリ ペコリ
パンッパンッ
小鳥(プロデューサーさんが幸せになりますように)グググ
ペコリ
P「彼女が妊娠していまして」
小鳥「えぇ!?」
P「結婚するみたいです」
小鳥「うぇ!?」
P「でも、ちゃんと幸せになる方向で、結婚を決めました」
小鳥「なんというか…」
P「生まれてくる子供のためです」
小鳥「まあ…子供に罪はないですからね…」
P「多分、一番この件で変わったのは彼女だと思います」
小鳥「…母は強しってやつですか?」
P「妊娠初期はそれはもう不安定で…。両方の両親も事情を知るところになってすさまじい修羅場になったんですが」
小鳥「それはそうでしょうねぇ…」
P「でも、何があったのか、子供のために私は頑張って幸せになる、と言い出しまして」
小鳥「…何があったんでしょうか」
P「さあ…。でも、あいつが幸せになるって言ってくれたのが嬉しくて」
小鳥「間男の方はなんと?」
P「あいつが一番憔悴してましたね。でも幸せにするといってました」
小鳥「その男ちゃんと就職したんですよね?」
P「むしろ初任給が今の俺より上ですよ」
小鳥「うっ…今度社長に直談判しましょう!」
P「そのためには他の子たちもトップアイドルになってもらわないとですねぇ。ない袖は振れませんから」
小鳥「悲しい現実ですね…」
P「でもいいこともありますよ」
小鳥「プロデューサーさんにとっていいことなんですか?」
P「もちろんですよ。あいつらが幸せになってくれないと俺がいつまでも惨めじゃないですか」
小鳥「なら、おめでとうございます」
P「ありがとうございます」
3年後
P「……はぁ」
小鳥「どうしたんですか?ため息なんてついちゃって」
P「今度2人目が生まれるんですよ。ほら、これ」ペラッ
小鳥「あら、いい笑顔と…招待状?」
P「やっと結婚式を挙げるらしいです」
P「なんか、やっと肩の荷が下りた気がして」
小鳥「お疲れ様でした」
P「ありがとうございます」
結婚式
小鳥「なんで私まで…」
P「すみませんあいつらがどうしてもお礼を言いたいって…」
小鳥「うぅ…まあ、身内だけの式みたいだからいいですけど…」
P「ありがとうございます」
小鳥「…大丈夫ですか?」
P「え?ええ。大丈夫です。もちろん」
結婚式後
小鳥「ブーケ貰っちゃった…」
P「あの、この後大丈夫ですか?」
小鳥「え?はぁ。大丈夫ですけど披露宴とか2次会は…そっかないんですっけ」
P「ええ。あとは家族だけでやるみたいです」
小鳥「それじゃあ、私はかまいませんけど…」
P「それじゃあ、ちょっと食事にでも」
小鳥「奢りですか?」ニヤッ
P「もちろん」
小鳥「えっ!?本当ですか!?」
高級レストラン
小鳥「なんだかいつもと違って緊張しますね」
P「俺もガッチガチに緊張してます」
小鳥「なんだかやっぱり私たちは居酒屋の方が似合ってる気が…」
P「でも今日はこの格好ですし、なにより雰囲気大事ですし」
小鳥「へ?」
P「小鳥さん!だ、大事な、お話しがあります」
小鳥「は、はい!」
コト
パカッ
P「俺…いや、僕と、結婚を前提にお付き合いをしていただけないでしょうか!」
小鳥「…あ…う」パクパク
P「…」
小鳥「あの、本気ですか?」
P「もちろん本気です」
小鳥「私、もう30越えてますよ?」
P「なんの問題もありません」
小鳥「さ、酒癖だってそんなによくないし」
P「慣れてます」
小鳥「そ、それに…わたしあの子たちみたいにもう若くも…綺麗でも…」
P「十分綺麗です」
小鳥「こ、こんな…絶対に結婚させますよ?それでもいいんですか?」
P「そうしたいんです。あなたとともに支えあって生きて生きたいんです」
小鳥「…」
P「受け取っていただけますか?」
小鳥「………はい。もちろんです」ポロポロ
P「…よ、よかったあああああ」ヘナヘナ
ギュッ
P「俺、幸せになれました。小鳥さん」
小鳥「当たり前です。私ちゃんとプロデューサーさんが幸せになれるようにお祈りに行ったんですから」
P「じゃあ、今度お礼参りに行きましょう。2人で」
小鳥「はいっ!」
オチ
P「えぇ!?処女ぉ!?」
小鳥「は、はい…」
P「」シナッ
小鳥「萎えないでくださいぃ!」
P「トラウマが…」パタッ
小鳥「えぇー!?」
幸せになったってさ。
俺には小鳥さんがいなかった。それだけのお話です。
あ、抜けてた。
>>10と>>12の間に
これ入ります。
P「もうすぐクリスマスじゃないですか」
小鳥「そ、そうですね」
P「プレゼントを買いに行く相談をそいつにしたらしいんですよ」
小鳥「…」
P「で、俺と彼女の仲も知っているし、信用してたから部屋に上げちゃったらしいんです」
小鳥「…」
P「でも、男は彼女を実はずっと好きだったらしくてですね。我慢ならなくなって…卒業して離れ離れになる前にって話らしいです」
小鳥「最低ですね…」
P「そうなんですよ。でも何が最低ってそいつがマジで俺に謝ってくるところですよ」
小鳥「はぁ!?」
もう何年も前のお話ですので大丈夫です。
ご心配ありがとうございます。
次は放置中の朝キョンSSに戻りたいところ…
それでは皆様あでゅ〜
小鳥「もちろん。いいですよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1353504540
すみません
小鳥さんも大好きなんです。
小鳥「今日もお疲れ様でしたー。かんぱーい」
P「かんぱーい」
ガチン
ゴクッゴクッ
P「ぷはぁ!いやぁ仕事上がりのビールはうまいなぁ…」
小鳥「これを覚えちゃうともうビールを飲めなかったころに戻れませんよねぇ」
P「全くですよ。あ゛ー生き返るー」ゴクッゴクッ
小鳥「中年臭いですよ、プローデューサーさん」クスッ
P「そうなんですよねー。もう20代も折り返し越えちゃって…中年になっていくんですよねぇ…」
小鳥「この話題やめましょう」
P「あれ、そういえば小鳥さん今年」
小鳥「やめましょう!」
P「ウチのアイドルがついにあの秘密のストームちゃんに出演ですよ…」
小鳥「本当にプローデューサーさんお疲れ様です。凄いですよねぇ…あの国民的アイドルと競演だなんて…」
P「ありがとうございます。あの番組できっと新規ファンがたくさんできるでしょうねぇ…」
小鳥「それで燃え尽きちゃったんですか?」
P「……それも、あるのかもしれませんね」
小鳥「どうしたんです?一体…」
P「簡単に言えば……」
小鳥「言えば?」
P「失恋です」
小鳥「失恋ってあの…」
P「あの失恋です。まあ少し、ややこしい…のかなあ。もうわかんないや…」ハァ…
小鳥「その、お相手の方はどちらの…?」
P「大学時代の後輩です」
小鳥「なるほど」
P「サークルの後輩で、今は大学4年です。その子にこの前…秘密のストームちゃんの出演が決まったことを報告しに行ったんですよ」
小鳥「はい」
P「そしたら、か、………彼氏を紹介されましてね。そいつも、サークルの後輩だったんですよ」
小鳥「…」
P「…」
小鳥「…その、やっぱり仕事で合えないから、ですか?」
P「そっ…それが……くっ……」ググググ
小鳥「あ、あの、ゆっくりでいいですから!辛いなら無理して言わなくても…」アタフタ
P「…すみません、ちょっとトイレ行ってきます」
小鳥「はい…」
小鳥(ど、どうしよう……こういうときどうすればいいのか全然わからない…)
小鳥(それに、プロデューサーさん彼女いたんだ…)
小鳥(……って違うわ、そっちじゃなくて私どうすればいいんだろう…)
小鳥(男の人の涙って始めて見たかも…)
小鳥(涙かぁ…)
小鳥(…)
小鳥(声を抑えて涙を見せまいとするプロデューサーさん「やめろっ…」それを見て興奮しする天っ)
P「すみません。顔洗ってきました」
小鳥「お、お、おかえりなさい」ワタワタ
P「?」
小鳥「いえなんでもありません」
P「よっこいしょ…で、別れる理由なんですが」
小鳥「あ、はい」
P「…」
小鳥「…」
P「その男に処女を奪われたからそいつと付き合うって」
小鳥「んん!?」
P「まあそうですよね」
小鳥「付き合ってたんですよね?」
P「ええ…」
P「彼女とは2年間先輩後輩として接していたんですが、その、卒業時に告白されまして」
小鳥「えっと…もう2年目だったのに…?ですか?」
P「ええ。その、彼女上がり症な上に処女だったので…」
小鳥「」ビクッ
P「地面を掘らない雪歩を想像していただければ」
小鳥「それは…」
P「あと単純に体の相性もありますけど。もう少し俺が小さくてあっちが大きければもっとスムーズだったのかなぁ…」
小鳥「あ、のそれは分かったんですけど…なぜそんな子が他の人と?」パタパタ
P「単純に、彼女は俺以外に普通に接することのできる男性がそいつだけだったんですよ…。それに俺とそいつも仲は良かったので……」
ゴクゴクゴクゴク
コトッ
P「生と砂肝頼みますけど何かいります?」
小鳥「あ…はい…じゃ、私は焼酎で」
P「分かりました」ピッピッピ
小鳥「え?え?どういうことですか!?」
P「襲ってヤッたあとにことの重大さに気づいたんですって。それであいつは俺と彼女に訴えて下さい、全面的に罪を認める、服役するって言うんですよ」
小鳥「な、なんですか…なんなんですかそれ!」
P「それで、もちろんそうするつもりだったんですけど…親告罪じゃないですか、強姦って」
小鳥「あぁ…」
P「彼女がそれは嫌だって言って」
小鳥「…」
P「それが分かるからもうどうしようもなくて…」
P「それに、彼女がもう自分が穢れた女にしか感じられなくて俺の隣にいるのが辛いって泣くんですよ」
小鳥「…」グッ
P「大の大人が泣きながら謝罪してくるってすごいですよ。もうどこにどの感情を向けていいのかよく分からなくなりますもん」ゴクッゴクッ
ゴッ
P「で、許さないからそいつと付き合うって彼女が言い始めたんですよ。ダメでしたね。理解が追いつきませんでした」
小鳥「それは…」
P「いっそ単なる浮気だったらどんなにいいか…。愛してるから傍にいれないなんてどっかの歌詞かと…」
小鳥「プロデューサーさんは彼女のことを…?」
P「…もう何も分からないんです。本当に何も…」
小鳥「…」
P「…どうでもいいって最近思うようになってきました。最初は殺してやろうかと本当に思ったんですけど…」
P「どうやったら効果的に復讐できるかずっと考えてた時期もあります」
P「でも、どんなにあいつをどん底に落そうとしてもそれは結局彼女と幸せになるしかなくて、その幸せを彼女が拒むんですよ」
小鳥「…」ググッ
P「一緒にカウンセラー行こうって提案しても泣くばかりで…」
小鳥「…」
P「すみません。こんな話聞いて貰っちゃって」
小鳥「…」
P「小鳥さん?」
小鳥「ちょと、まってください」ゴソゴソ
P「え、な、こ、小鳥さん?あの」
P(泣いてる…)
P「なんで…」
P(なんでみんな俺が泣く前に泣くんだよ…)イラッ
小鳥「すみません…」グスッ
P(なんでだよ。泣きたいのはこっちだよ。なんでみんな泣いて謝ってくるんだよ!どうすればいいんだよ…)イライラ
P(…)
P「なんで泣くんですか。あなたには関係ないでしょう?」
小鳥「…はい。すみません」
P「なんで謝るんですか?もう俺には何がなんだかサッパリです」
小鳥「…」グスッ
P「黙ってちゃ分かりませんよ…」
小鳥「…」ギュッ
コンコン
カラカラ
店員「大変お待たせしましたー砂肝の塩でーす。こちらの…」
P「…あ」
小鳥「…」
店員「し、失礼致しました。こちらのお皿お下げします」ソソクサ
P「す、すみません。俺ちょっとトイレに」ガタッ
小鳥「待ってください!」ガシッ
P「うわっ」
小鳥「私は、だいじょうぶ…っですから…」
P「本当にすみません。俺、ちょっと気が動転して…あ、頭冷やしてきますから」
小鳥「ダメです!ちゃんと泣いたり、怒ったりしてください!しないとダメです!」
P「は、離してください。俺…俺は…ぅ…ぐ…」グググ
小鳥「我慢しちゃダメです。ほら、座って…っください」ポロポロ
P「ぉ…お願いです…から…」ヒック
小鳥「だ、誰にも言いません」ポンポン
P「ぐ…ぅ…ぅう」
小鳥「…っ」ポンポン
P「クソッ…」ゴシゴシゴシ
P「ちくしょうっ………」
P「みっともないところを…」ポリポリ
小鳥「そんなことありませんよー。それなら私だってもお化粧ボロボロですし」
P「はぁ…なんか、少しすっきりした気がします。ありがとうございます。あと、本当に八つ当たりしt」パシッ
小鳥「あーダメですダメです!ありがとうだけで十分です!」
P「大学時代の奴らは全員と面識あるやつが多いですし…。高校の奴らとは今度の忘年会まで会えないので助かりました」
小鳥「そう言っていただけるとうれしいです」
P「もう一度彼女たちと話し合ってみます」
小鳥「…プロデューサーさんと彼女さんにとって一番いい結果が出ることをお祈りしておきますね」
P「ありがとうございます。それじゃあ出ましょうか」
小鳥「あ、いくらになりました?」
P「いや、今日は出させてください。お願いします」
小鳥「えー今日そんなに飲んでないじゃないですか。もっと飲んだ日に奢ってくださいよー」クスクス
P「いやそれはちょっとドコまで飲まれるのか不安なんで」ククク
小鳥「もーしょうがないですね、それじゃあ先に出てますね?」
P「はい、そうしてください」
小鳥「ご馳走様でした」ペコッ
P「いえこちらこそありがとうございました。それじゃあ行きましょうか」ペコ
小鳥「はいっ」
P「小鳥さんも幸せになってくださいね」
小鳥「いやそういうのマジでやめてください」ベシッ
小鳥「ふふふ」
P「ははは」
ペコッ
ガランガラン
チャリーン
ペコリ ペコリ
パンッパンッ
小鳥(プロデューサーさんが幸せになりますように)グググ
ペコリ
P「彼女が妊娠していまして」
小鳥「えぇ!?」
P「結婚するみたいです」
小鳥「うぇ!?」
P「でも、ちゃんと幸せになる方向で、結婚を決めました」
小鳥「なんというか…」
P「生まれてくる子供のためです」
小鳥「まあ…子供に罪はないですからね…」
P「多分、一番この件で変わったのは彼女だと思います」
小鳥「…母は強しってやつですか?」
P「妊娠初期はそれはもう不安定で…。両方の両親も事情を知るところになってすさまじい修羅場になったんですが」
小鳥「それはそうでしょうねぇ…」
P「でも、何があったのか、子供のために私は頑張って幸せになる、と言い出しまして」
小鳥「…何があったんでしょうか」
P「さあ…。でも、あいつが幸せになるって言ってくれたのが嬉しくて」
小鳥「間男の方はなんと?」
P「あいつが一番憔悴してましたね。でも幸せにするといってました」
小鳥「その男ちゃんと就職したんですよね?」
P「むしろ初任給が今の俺より上ですよ」
小鳥「うっ…今度社長に直談判しましょう!」
P「そのためには他の子たちもトップアイドルになってもらわないとですねぇ。ない袖は振れませんから」
小鳥「悲しい現実ですね…」
P「でもいいこともありますよ」
小鳥「プロデューサーさんにとっていいことなんですか?」
P「もちろんですよ。あいつらが幸せになってくれないと俺がいつまでも惨めじゃないですか」
小鳥「なら、おめでとうございます」
P「ありがとうございます」
3年後
P「……はぁ」
小鳥「どうしたんですか?ため息なんてついちゃって」
P「今度2人目が生まれるんですよ。ほら、これ」ペラッ
小鳥「あら、いい笑顔と…招待状?」
P「やっと結婚式を挙げるらしいです」
P「なんか、やっと肩の荷が下りた気がして」
小鳥「お疲れ様でした」
P「ありがとうございます」
結婚式
小鳥「なんで私まで…」
P「すみませんあいつらがどうしてもお礼を言いたいって…」
小鳥「うぅ…まあ、身内だけの式みたいだからいいですけど…」
P「ありがとうございます」
小鳥「…大丈夫ですか?」
P「え?ええ。大丈夫です。もちろん」
結婚式後
小鳥「ブーケ貰っちゃった…」
P「あの、この後大丈夫ですか?」
小鳥「え?はぁ。大丈夫ですけど披露宴とか2次会は…そっかないんですっけ」
P「ええ。あとは家族だけでやるみたいです」
小鳥「それじゃあ、私はかまいませんけど…」
P「それじゃあ、ちょっと食事にでも」
小鳥「奢りですか?」ニヤッ
P「もちろん」
小鳥「えっ!?本当ですか!?」
高級レストラン
小鳥「なんだかいつもと違って緊張しますね」
P「俺もガッチガチに緊張してます」
小鳥「なんだかやっぱり私たちは居酒屋の方が似合ってる気が…」
P「でも今日はこの格好ですし、なにより雰囲気大事ですし」
小鳥「へ?」
P「小鳥さん!だ、大事な、お話しがあります」
小鳥「は、はい!」
コト
パカッ
P「俺…いや、僕と、結婚を前提にお付き合いをしていただけないでしょうか!」
小鳥「…あ…う」パクパク
P「…」
小鳥「あの、本気ですか?」
P「もちろん本気です」
小鳥「私、もう30越えてますよ?」
P「なんの問題もありません」
小鳥「さ、酒癖だってそんなによくないし」
P「慣れてます」
小鳥「そ、それに…わたしあの子たちみたいにもう若くも…綺麗でも…」
P「十分綺麗です」
小鳥「こ、こんな…絶対に結婚させますよ?それでもいいんですか?」
P「そうしたいんです。あなたとともに支えあって生きて生きたいんです」
小鳥「…」
P「受け取っていただけますか?」
小鳥「………はい。もちろんです」ポロポロ
P「…よ、よかったあああああ」ヘナヘナ
ギュッ
P「俺、幸せになれました。小鳥さん」
小鳥「当たり前です。私ちゃんとプロデューサーさんが幸せになれるようにお祈りに行ったんですから」
P「じゃあ、今度お礼参りに行きましょう。2人で」
小鳥「はいっ!」
オチ
P「えぇ!?処女ぉ!?」
小鳥「は、はい…」
P「」シナッ
小鳥「萎えないでくださいぃ!」
P「トラウマが…」パタッ
小鳥「えぇー!?」
幸せになったってさ。
俺には小鳥さんがいなかった。それだけのお話です。
あ、抜けてた。
>>10と>>12の間に
これ入ります。
P「もうすぐクリスマスじゃないですか」
小鳥「そ、そうですね」
P「プレゼントを買いに行く相談をそいつにしたらしいんですよ」
小鳥「…」
P「で、俺と彼女の仲も知っているし、信用してたから部屋に上げちゃったらしいんです」
小鳥「…」
P「でも、男は彼女を実はずっと好きだったらしくてですね。我慢ならなくなって…卒業して離れ離れになる前にって話らしいです」
小鳥「最低ですね…」
P「そうなんですよ。でも何が最低ってそいつがマジで俺に謝ってくるところですよ」
小鳥「はぁ!?」
もう何年も前のお話ですので大丈夫です。
ご心配ありがとうございます。
次は放置中の朝キョンSSに戻りたいところ…
それでは皆様あでゅ〜
22:30│アイマス