2013年11月27日

貴音「不束者ですが、よろしくお願い致します。あなた様、伊織」

社長「さて、この一年でキミは見事に水瀬君をIU優勝へと導いたわけだ。よくやってくれたね」

P「伊織の魅力が伝わっただけですよ」

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※このSSは、
 "THE IDOLM@STER SP ワンダリングスター"
 伊織ストーリープロデュースモード後をイメージして書いています。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1364658440

社長「そう謙遜するな。キミにプロデュースして欲しいと言っているアイドル候補生もいる」

P「光栄なことですね」

社長「まるで他人ごとだねキミぃ」

P「正直、伊織がよく頑張ってくれたおかげだとしか言えませんから」

社長「ふむ。まぁいい。今日キミを呼んだのは今後のキミの活動についてだ」

P「と、言いますと?」

社長「最初は不慣れだからと一人に専念させたが、今後はキミに複数のアイドルを見て貰おうと思っている」

P「はあ」

社長「そこで、どうせならば全く新しいアイドルをユニットとしてプロデュースするという選択もあると」
P「伊織のプロデュースはどうなるんです?」

社長「キミが他のアイドルユニットをプロデュースするというのであれば、新しく雇い入れることも吝かではない」

P「俺は伊織のプロデューサーです」

社長「水瀬君はIUの覇者だ。きちんと活動していけばちょっとやそっとではその地位は揺らがない。
   また同時にキミもIU覇者のプロデューサー、その力を未だ蕾のアイドル達の為に振るうこともできる」

P「いいえ。今は伊織のプロデュースをしたいんです。
 俺は伊織のプロデューサーであると同時に、最初のファンなんです。今も」

社長「ふむ、そうか。まぁキミならそう言うだろうと思っていたがね」

P「すみません……」

社長「あれだけ強気に発言しておいて、今更そんな顔をされてもね」

P「あれは、その……」

社長「仮にも私は社長であり、キミの上司なんだがねぇ」

P「う、すみません……」

社長「そんな不良社員のキミに残された道はただ一つだ」

P「と言いますと……?」

社長「水瀬君と、最近うちの事務所へ所属してきた四条君の二人をキミにプロデュースして貰おう」

P「貴音のプロデュースですか!?」

社長「水瀬君に四条君という二人の王女をプロデュースするんだ。過酷だぞ?」

P「いえ、願ったり叶ったりです! というか社長わざとですね? そんな楽しそうに言うってことは!」

社長「はて、なんのことかな? なお水瀬君と四条君はミーティングルームに呼び出してある。キミから伝えたまえ」

P「はい!」

【ミーティングルーム】

P「ということだ!」

伊織「いきなり入ってきたと思ったら突然大声出して、一体なんなのよ」

貴音「流石に"ということ"だけでは何のことやらわかりません」

P「ああ! これから貴音のプロデュースを俺がすることになった!」

貴音「それはまことですか」

伊織「え!? 私のプロデュースはどうなるのよ!?」

P「もちろん伊織のプロデュースも俺がする!」

伊織「そ、そうなの。よかっ……っまたアンタの顔見なきゃならないのね」
P「伊織のプロデュースを他の人に任せて、新しいユニットのプロデュース〜なんて社長が言ってたけどな。断った」

伊織「と、当然よね。可愛い伊織ちゃんのプロデュースが出来るんだもの、他の何を犠牲にしてもしがみつきなさい」

P「ははは。まあ社長も冗談だったみたいだけどな」
 (いや冗談というより気遣いか? 違うアイドルをプロデュースしたいと言っても社長命令だからと言えるように)

伊織「あまり趣味がいいとは言えない冗談ね」

P「まぁそんな訳だから伊織も貴音も、改めてこれからよろしくな!」

伊織「ええ」

貴音「不束者ですが、よろしくお願い致します。あなた様、伊織」

伊織「それはこういう場合にも使うのかしら? でもまぁよろしくね、貴音」

P「……俺は?」

伊織「あ、あんたもよろしく……って、なんなのよ! そのにやけ顔は!」
P「さて、このまま少しミーティングをしよう。今後の活動についてだな」

伊織「このっ……まぁいいわ。それで具体的には何がどうなるのかしら?」

P「伊織はアイドルとしての活動自体はそう変わらない。
 ただ俺が事実上の専属ではなくなるので、いつも現場に着いていくことは難しくなると思う」

伊織「まぁ、仕方ないわね……」

P「逆に貴音は今までセルフプロデュースでやってきた訳だが、今後は俺も現場にもついていく。
 ただこれも伊織と同様に全てついて行くというわけにはいかないけどな」

貴音「はい」

伊織「ねえ、私と貴音でユニットを組んだりはしないの?」

P「それも少し考えたんだが、今はまだ別々に活動して行きたい」

伊織「どうして?」

P「IU優勝者と準優勝者のユニットなんて、確かに魅力は計り知れないがもったいない感が強い。
 それぞれの魅力があるのだからそれを推していきたい」

貴音「わたくしも別々の方が望ましいですね。伊織にりべんじしなくてはなりませんから。ふふっ」

伊織「あら、言うじゃない。そう簡単には行かないわよ?」


P「とりあえずそんな感じだ。貴音についても少なくともしばらくはプロデュースは俺に任せてくれ」

貴音「はて、しばらくというのは?」

P「貴音が今までセルフプロデュースでやってきたこと、培ってきたものは大きな武器だ。
 もちろん俺は全力で貴音をプロデュースするが、貴音自身がやりたい仕事を取ってくる事だってあるかもしれない」

貴音「なるほど」

P「それでも、最初から今までと同じやり方という訳にはいかないと思う。
 貴音は961プロの四条貴音から765プロダクションの四条貴音になったんだ。中には戸惑うスタッフも居るだろう」

伊織「なんだか面倒ね」

P「まぁこれは仕方ないよ。
 周りから見ればIU準優勝者が大手961プロを蹴ってIU優勝者の事務所に来たという事実しかないわけだから」

伊織「ま、せっかくだから貴音は一人じゃないっていうのがどういうことかちゃーんと身を以て体験するといいわ」

貴音「ええ、勉強させていただきます。ふふっ」

P「楽しそうでなによりだ」


P「しかし任されたアイドルが貴音でよかった」

貴音「それは、なにゆえでしょう?」

P「一点はやっぱり多少なりとも面識があること。まだまだではあるけど、全然知らないよりはずっといい」

伊織「そうね。貴音なら私の足を引っ張るなんてこともないでしょうし。あとは?」

P「あと?」

伊織「一点というからには他にもあるんでしょう?」

P「あー、さっき大見得を切ったばかりなのにこんなことを言うのは情けないんだが、
 貴音がセルフプロデュースできるというのは正直ありがたい」

貴音「それはなぜでしょう?」

P「今までずっと伊織につきっきりだったからな。複数をプロデュースするという勝手がわからないんだ。
 どうしても俺の手が回らない時には、単独で動いて貰うこともあるかもしれない。すまんがそのときは頼む」

貴音「あなた様に無理をさせるよりは、よほど心安いものです」

P「まぁまずは忙しくなるくらいにたくさん仕事を取ってこないとな」


伊織「……ねえ、さっきの社長の話だけど……今後あんたは他のコをプロデュースすることってあるのかしら……」

P「ん? んー、無い話じゃないかもな。社長の言葉を借りれば、俺も"IU覇者のプロデューサー"だそうだし」

伊織「そうしたらもっと忙しくなるわよね……」

P「まぁそうだろうな。そうなったらマネージャーとかを入れることになるんだろうか? まだ先の話だろうけど」

伊織「……」

貴音「伊織?」

伊織「ねえ、貴音にお願いがあるの」

貴音「なんでしょう?」

伊織「セルフプロデュース、教えてくれない?」

P「え……」

伊織「ち、違うのよ! あんたのプロデュースに不満があるとかそういうことじゃなくって」

P「」


伊織「だ、だから! もしあんたが忙しくなっても、私が貴音みたいにセルフプロデュースできたら
   他のプロデューサーなんて要らないでしょ!?」

貴音「ふふっ、伊織はずいぶんとプロデューサーにご執心の様ですね」

P「そうなのか!?」

伊織「バっ、カじゃないの!? そんな訳ないじゃない!
   私がセルフプロデュースできるようになったらあんたなんてお払い箱よ!」

貴音「ではそのときはプロデューサーにはわたくしの専属になっていただきましょう」

伊織「なっ……、ふ、ふん! その手には乗らないわ。好きにすればいいじゃない」

貴音「伊織は意地っ張りですね」

伊織「貴音は思ってたよりもずっとユーモラスだわ」

P「おいおい、いきなりケンカとかやめてくれよ……?」

伊織「はあ? あんたの目は節穴?」

貴音「わたくし達はこんなにも仲が良いというのに」

伊織「ほんとよね。じゃあセルフプロデュースの件、よろしくね」

貴音「はい。あなた様もよろしいですか?」

P「え? あ、ああ。よろしいです。あれぇ?」


貴音「ではまず一つだけ伊織に」

伊織「あら、早速なのね。なに?」

貴音「"今"だけではなく"次"を、"未来"を考えるのです」

伊織「未来?」

貴音「はい。今目の前にある仕事に精一杯取り組むことはもちろん大切ですが、その先を考えて今へ活かすのです」

P「まぁそうだな。ドラマで少女らしい役を取ろうと睨んでその足がかりとして曲でイメージをつけたりする事はある」

伊織「ふぅん?」

P「その辺は追々わかってくるかも知れないが、とりあえずは俺が取ってきた仕事をしながら
 その仕事が伊織にとってどんなプラスがあるのか考えてみてくれるといいかもしれない」

伊織「わかったわ。よくわからないけど。とりあえず何事も一歩ずつよね」

貴音「そうです、その意気ですよ伊織」


P「俺ももちろん協力する。二人の担当プロデューサーとして、本職の先輩プロデューサーとして、両方な」

伊織「そうよ、あくまでもプロデューサーとしてはあんたがメインなんだからしっかりしなさい」

P「おう! とりあえず今日はこれからプロデュースのプランを練ったりするから、お前達は帰ってもいいぞ。
 貴音はまだ来たばかりでスケジュールは入ってないし、伊織も今日は仕事入って無かったよな」

伊織「ええ、社長に呼び出されて来ただけだもの。とりあえず社長と小鳥に挨拶して帰るわ」

貴音「わたくしもご挨拶してきます」

P「ああ、明日は二人とも朝事務所に来てくれ」

伊織「わかったわ。じゃあね、プロデューサー」

貴音「失礼致します」


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P「カタタタタ、ッターンっと。よし、じゃあ二人に今日の予定を説明するな」

貴音「はい、あなた様」

伊織「待ちくたびれたわよ」

P「せいぜい5分くらいじゃないか」

伊織「可愛い伊織ちゃんを待たせたことに変わりないわ」

P「はいはい。少しは貴音の落ち着きを見習って欲しいもんだ」

伊織「なんですって!?」


貴音「伊織、話が進みませんよ」

伊織「! わかってるわよ。で? 今日は何するの?」

P「まず伊織だが、この後雑誌の取材が入っている」

伊織「場所は? ここのミーティングルーム?」

P「いや、今回は写真も欲しいそうだ。向こうさんがカフェの撮影許可を取っているらしい」

伊織「私服で撮るの?」

P「そうなるな」

伊織「そういうことは前もっていいなさいよ!」

P「前もって言ったらお前気合い入れた服装で来かねないからな。私服姿でって言ってたからわざと伝えなかった」

伊織「なによそれ。もし私が変な格好してきたらどうするつもりだったのよ」

P「それはない。お前が変な格好なんてするわけないし、伊織の私服はいつもセンスがいいからな」

伊織「な、バ、当たり前じゃない。ふん!」


P「でだな。現場まで俺が送っていこうと思っていたんだが、先日のセルフプロデュースの話を受けて今回俺は
 ついて行かないことにした。代わりに音無さんについて行って貰う」

伊織「え!?」

P「いや、少し話したように毎回ついて行くわけにはいかなくなるからとりあえず予行演習としてだな」

伊織「それこそ前もって言いなさいよ!」

P「これについては謝る。すまん。でも雑誌のインタビューなら俺が居なくても大丈夫なはずだから都合がいいんだ」

伊織「――、まぁいいわ。簡単にこなしてみせるわよ」

P「ああ。何か問題があったら直ぐに連絡するんだぞ。メールじゃなくて電話な」

伊織「わかってるわよ、もう」


貴音「それで、わたくしは……」

P「貴音は今日はまずレッスンスタジオの確認とトレーナーさん達に挨拶だな」

貴音「なるほど、それは大切ですね」

P「ああ。直ぐに出るから準備しといてくれ。伊織も音無さんに声かけて準備してくれ。詳細は伝えてある」

貴音「わかりました」

伊織「わかったわ」


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P「今度からうちに所属することになった四条貴音です。よろしくお願いします」

貴音「四条貴音と申します」

トレーナー「知ってます! 知ってますよ"銀色の王女"! こちらこそよろしくお願いします!」

貴音「事務所的にはただの新人アイドルに過ぎません。厳しくご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します」

トレーナー「それはもちろん! 個人的に大好きなアイドルですけど、だからこそ教えられる喜びがあるんですよ」

貴音「ありがとうございます」

トレーナー「せっかくだし少し身体動かしていきませんか?」

P「貴音、どうする?」


貴音「どうする、と言われましても。この後の予定などはよろしいのでしょうか?」

P「テレビ局とか編集部に挨拶に行こうと思ってたんだが、アポとってる訳じゃないしな。
 せっかくこう言ってくれているんだからやってみたらどうだ? っとウェアがないか?」

トレーナー「ウェアならベ……姉のものがサイズも合うと思いますのでそれを」

貴音「ではせっかくの申し出ですのでそのように致しましょう」

P「俺も見てていいよな?」

貴音「はい、なにやら緊張致しますがしっかり見ていてください」

トレーナー「じゃあ更衣室案内しますねー」

貴音「はい。ではプロデューサー、またあとで」

P「ああ」


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小鳥「えーっと、ここね。ここよね?」

伊織「そうみたいね。しっかりしてよもう」

小鳥「ごめんねー。でも時間に間に合って良かったわ」

伊織「あんまり余裕もないけれどね」

??「あ、伊織ちゃーん」

伊織・小鳥「?」

??「こっちよー。お久しぶり」

伊織「あら、久し振りね。今日の記者は善乃なの?」


善乃記者「ええ。プロデューサーさんに聞いてなかった? ってあれ? プロデューサーさんは?」

小鳥「今日はプロデューサーは別のアイドルに付き添っていまして、代わりに私が同行しました。
   わたくし765プロダクションで事務をさせて頂いています、音無小鳥と申します」

善乃「あ、これはご丁寧に。わたくしアイドル・ツエルブシーズンズの記者をしております善乃です。名刺です」

小鳥「頂戴します。すみません私名刺持ってなくて……」

善乃「大丈夫ですよ。私もなんかもう半分クセで渡してるみたいなものなので」

伊織「ねえ善乃。私も名刺貰っていいかしら?」

善乃「もちろんいいけど、なになに? どうしちゃったの?」

伊織「ちょっとセルフプロデュースって言うのを体験してみようと思って、こういうのも必要かなって」

善乃「ほほう、その辺もまぁあとで聞いてみましょうか。はいこれ私の名刺」

伊織「ありがとう」

小鳥「あの、ちょっと私お手洗いに……」

伊織「行ってらっしゃい」

善乃「ではこちら用意してますね。カメラマンは別の現場から向かってて、まぁあと10分もすれば来ると思います」

小鳥「はい。じゃ、失礼しますね」

伊織「早く行きなさいな」


善乃「……ねぇねぇ」ヒソヒソ

伊織「なに?」

善乃「プロデューサーさんと一緒じゃなくて寂しい?」

伊織「は!? 何が!?」

善乃「マズかったらもちろん書かないからさ、ね? お姉さんに教えてよ」

伊織「あんたってば……まるで記者みたいねって言おうと思ったけど記者だったわね」

善乃「記者でーす。で、どうなの?」

伊織「んー、……そうね。寂しいとは違うわね。なんていうのかしら、やっぱり不安、かしらね」

善乃「不安?」

伊織「今日は相手が面識のある善乃だったからよかったけど、
   今後全然知らない現場に一人で行くこともきっとある訳じゃない?」

善乃「アイドルとして活動してればそうなるのかな?
   むしろマネージャーでもなくプロデューサーがつきっきりっていうのが珍しかったと思うわ」

伊織「でしょう? 今まではずっとアイツが居てくれた。それが居ないっていうのはやっぱり、不安よね」


善乃「……」

伊織「何よ」

善乃「いや、伊織ちゃんがそんな弱気なこというのも珍しいなぁって思って」

伊織「! わ、忘れなさい! これは書いちゃだめだからね!」

善乃「はいはい。でも私は伊織ちゃんのこと応援してるからね」

伊織「……ありがと」

善乃「ついでにもう一つ聞いちゃっていい?」

伊織「何よ」

善乃「伊織ちゃんはぁ、プロデューサーさんのことぉ、どう思ってるの?」

伊織「はぁぁぁああああ!?」


善乃「だってさっきの話し方だと、コイビト? っていうかもっとオトナな感じがするもの」

伊織「なっ、ばっ、ゲホッゲホッ」

善乃「お水いる?」

伊織「――ング、ッグゴグっぷはー! 何言うのよあんたは!」

善乃「純粋な興味だけど、どうなのかなーって」

伊織「かなーじゃないわよ、もう……」

善乃「……で?」

伊織「はぁぁー。アイツはそういうのじゃないわよ。相棒、パートナーね」

善乃「ほほう?」

伊織「私がIUで優勝したのは、知ってるわよね?」

善乃「ええ、言い忘れてたわねごめんなさい。IU優勝おめでとう」

伊織「ありがとう。でもこうして実際に優勝した今だから言えるのかもしれないけど、きっと私だけじゃ無理だった」


善乃「プロデューサーさんのおかげ?」

伊織「そうね。本人には言わないけど、アイツが居なかったら貴音には勝てなかった。それどころか予選も……」

善乃「これは、弱音とは違うわね?」

伊織「ええ。ただ純粋な感謝よ。そしてこれからへの期待。もちろん私がアイドルとして輝く為のね」

善乃「そこに恋愛感情は?」

伊織「まぁ無いわね。というかアイツもいい年なんだから、誰か貰ってやってくれないかしら。善乃どう?」

善乃「残念ながら、私既婚者なのよねー」

伊織「あら。善乃ならいいかなと思ったのに」

善乃「なになに、プロデューサーさんのお相手に何か条件でもあるの?」

伊織「そうね、私に嫉妬しないことかしら?」

善乃「あははっ、なるほどね」

伊織「何せ私は世界中を虜にしてトップアイドルになるんだからね。にひひっ♪」


善乃「でもそれだとプロデューサーさん結婚するの難しいんじゃない?」

伊織「どうかしらね。まぁ5年くらい経ってまだ結婚してなかったらわた――」

小鳥「お待たせしましたー」

伊織「お帰りなさい」

善乃「あれ、今何か」

小鳥「あ、もう始まってました? 邪魔しちゃいましたか?」

伊織「世間話してただけよ。でもそろそろ始めましょう、よろしくお願いします」

善乃「はい、よろしくお願いします。あれ?」


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伊織「ただいまー」

小鳥「ただいま帰りましたー」

P「おかえりなさーい」

貴音「お帰りなさいませ」

小鳥「プロデューサーさん達もう帰ってたんですね」

P「ええ。最初はあちこち回ろうかと思ってたんですが、スタジオが使わせて貰えたのでそれだけで戻ってきました」

貴音「有意義な時間でした。トレーナー殿にも褒めて頂けましたよ」

P「一応書類上は引退して復帰って形になってはいるが実質ブランクもないしな。流石の一言に尽きる」

貴音「面と向かって言われると、照れますね」


P「伊織達の方はどうだった? 音無さんも、付き添いありがとうございました」

小鳥「いえいえ」

伊織「もちろんばっちりだったわよ。
   雑誌の発売は2週間後くらいだから、来週くらいに一度仮原稿と写真を送るって言ってたわ」

P「OK、了解。一応後でお礼のメールだけ入れておくよ」

伊織「それもプロデューサーの仕事なのね」

P「まぁそうなるな。そういえば貴音は今まではどうしてたんだ?」

貴音「わたくしはあまり機械に明るくありませんのでめぇるは使っておりませんでした。
   ですが季節の挨拶状は欠かしたことがありません」

P「年賀状や暑中見舞いってことか? しかも手書き。それは……いいな」

伊織「そういうのもあるのね」

P「なんだか俺も勉強になった気がする。
 とりあえず貴音の方も俺がメール出しておくけど、出来たら挨拶状は今後も続けた方がいいな」

貴音「はい。もとよりそのつもりでおりました」

伊織「私も書いてみようかしら?」

P「ああ。なんだかんだで貰うと嬉しいもんだ。基本的なフォーマットに一筆添えるだけでも結構違う。是非やろう」

伊織「わかったわ」

小鳥「それじゃあ、あたしは自分の仕事に戻りますね?」

P「あ、はい。ありがとうございました」

小鳥「いえいえー」


P「さて、この後だが貴音は30分ほどしたらミーティングルームの方へ来てくれ。
 俺はメールとか処理してしまうから、それまでは休憩にしてくれて構わない」

貴音「わかりました」

P「伊織は今日の仕事はこれだけだな、午後はオフだ。自主トレでもするか、それとももう帰るか。
 まあIUが終わってオファーが大量に来てるから来週からは死ぬほど忙しくなるし無理はしなくていいぞ?」

伊織「そうね、じゃあ少し学校に顔を出そうかしら。新堂を迎えにこさせて」

P「ああ、なるほど。それがいいな。できるだけ学校には行った方がいい」

伊織「わかってるわよ。だけどその前に飲み物くらい持ってきなさいよ気が利かないわね」

P「あー、はいはい。100%のオレンジジュースな。貴音は何かいるか?」

貴音「先ほどすぽーつどりんくを頂いたので今は結構です」

P「あいよ。じゃまぁそんな感じで一旦お疲れ様」

伊織「ええ、お疲れ様」

貴音「お疲れ様でした」


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P「さて、今後765プロダクションのアイドルとして活動していくことになるわけだが、今回は今までに無いケースだ」

貴音「と、申しますと?」

P「事実上の移籍がなにぶん急だったからな。
 受け入れ準備的なことが何も出来ていないし直ぐに露出するメディアの仕事もない」

貴音「ふむ」

P「しかし既に貴音にはファンがついている。その人達に対して音沙汰無しというのは営業的にもよくないし心苦しい」

貴音「確かに、そのとおりですね」

P「なのでいきなりではあるがファンクラブを立ち上げようと思う」

貴音「ふぁんくらぶ、ですか?」


P「ああ。貴音の近況報告や今後の活動予定などをファンに対して周知していく」

貴音「なるほど、露出が少ないのであれば作ってしまえばいいと言うわけですね」

P「ああ。ブログなんかだと手軽に始められるんだが、日常的な事ではなくあえて"貴音がアイドルをしている"と
 アピールするにはファンクラブの方が効果的だと思ったんだ」

貴音「わかりました。それでわたくしは一体何をすれば?」

P「そうだな、基本的には毎月か隔月で会誌を発行していこうと思っているのでそのときに何か書いて欲しい」

貴音「自筆ででしょうか?」

P「できたらその方がいいが、データでもいいぞ」

貴音「いえ、自筆の方がよいです。こんぴゅーたーはあまり使い慣れておりませんので……」

P「それならそれで問題はないぞ。
 とりあえず近々募集をかけたり会員用グッズ作ったりするからそれだけ覚えておいてくれ」

貴音「はい、わかりました」


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黒井「……」

―― ”銀色の女王” 電撃移籍 事務所との不和が原因か!? ――

黒井「不和ではない! 王者とは常に勝者であらねばならん。その契約を違えたのだから解雇は当然ではないか!」

―― 移籍先は因縁の ――

黒井「クソっ、忌々しい高木のヤツめ……! それともあの若造か?
   あの小娘もそうだ。ナァにが王女だ、ただのやかましいガキではないか!
   王女とはもっと風格をたたえて居なければならないのだ! そう、我が――たか……」

電話『trrrrrr』

ガチャッ

黒井「なんだ」

電話『社長、悪久津記者がお見えです』

黒井「……通せ」

電話『かしこまりました』

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P「貴音ぇー。貴音いるかー」

貴音「はい」

P「お、戻ってたか。今日のレッスンはどうだった?」

貴音「大変充実しておりましたよ。今まではわたくしと961プロ専属のトレーナー殿とのまんつーまんが多かったので、
   伊織も交えて複数でというのは興味深いものでした」

P「何か得るものはあったか?」

貴音「はい。こういうとれーにんぐもあるのですね」

P「それぞれ長所短所はあるな。
 あとは必ずしもユニットという訳じゃないけど他の人と一緒にステージに立つなら複数での練習は必須だな」

貴音「伊織と共に舞台へ立つ。ふふっ、なにやらとてもわくわくしますね」

P「お、結構乗り気か? なら企画してみようかな」

貴音「ところで、それだけをお聞きになりたかったのですか?」

P「っとそうだった。歌出すぞ」

貴音「!」


P「しかもCMタイアップだ。鉄道会社と旅行社でスキー旅行のCMだからスキー場でもかなりかかることになる!」

貴音「なんと!」

P「スキー場でかかるとなればもう間違いなくスキー客の脳に刻み込まれる。
 ロマンスでも生まれようものなら間違いなく"思い出の一曲"だ!」

貴音「責任重大ですね」

P「ははは、そう重く考えるな。むしろ楽しんでやったほうがいいぞ。観光行楽の歌になるんだからな」

貴音「それもそうですね」

P「ちなみにタイトルは"Princess Snow White"だ」

貴音「白雪姫、でございますか」

P「ああ。デモテープ貰ってきてるから聞いてみるといい。急だが収録は明日で一応明後日も予備日として抑えてある」

貴音「わかりました」

P「スタジオへは一旦送っていくが、その後一旦戻って別の現場に伊織を送って、それからまた合流する」

貴音「はい、あなた様」


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P「おはようございまーす」

作曲家「あ、765プロさんお疲れ様です。四条さーん! 一回休憩ー!」

貴音『はい、わかりました』

P「貴音どうですか?」

作曲家「いや、流石だね。ほんとうに上手い」

P「ありがとうございます、そう言って貰えてよかったです」

作曲家「そこで申し訳ないんだけどちょっと欲が出てしまってね。かなり高いレベルのものを要求させて貰ってる」

P「はあ」


作曲家「いや歌自体は本当に一発録りでOKのレベルだったんだけど本気で十年聴かれる冬の定番曲にしたくなってね」

P「なるほど、わかります」

作曲家「もぅーちょっと、こう"スキーに行きたい!""私をスキーに連れてって!""スキー場でロマンス!"
    みたいな、そんな気持ちになれるような歌にしたいんだけど、感情に訴える歌は難しいねぇ」

P「楽しそうなイメージですか。黄色かな……」

作曲家「うん? まぁいいか。とにかくそういう感じなんだけど私が上手く伝えられなくてね。
    765プロさんからも話して貰っていいかな?」

P「はい! では貴音を見てきますね」

作曲家「よろしく頼むよ」


P「貴音、お疲れさん」

貴音「プロデューサー、お疲れ様です。伊織の方はもういいのですか?」

P「ああ。今日は週刊少年誌のグラビア撮影だったからな、任せてきた」

貴音「そうですか。何かお飲みになりますか? 生憎お茶と白湯しかありませんが」

P「さゆ?」

貴音「言ってしまえばぬるま湯ですね。
   歌を歌うときはお茶は喉にあまりよろしくないと言いますし、冷やすのもよくありません」

P「なるほどそれで手つかずのお茶があるのか。じゃあそのお茶は俺が貰おうかな」

貴音「はい」


P「で、どうだ? 作曲家の先生も貴音の歌を褒めていたが」

貴音「はい、とても評価して頂いているようです。ですがもっと、もっとよい歌が歌える気がするのです」

P「先生もそう言ってたな。もっとスキーに行きたくなるような〜って」

貴音「そうなのです。聴くものを何かに向かわせる、そんな歌が歌えればよいのですが……」

P「そう言えば貴音はスキーってしたことあるのか?」

貴音「実はありません」

P「旅行とかは?」

貴音「それもあまり……」

P「ふーむ。んじゃまぁ次のシーズンにはみんなで行くか」

貴音「みんなで、ですか?」

P「ああ。俺たちと伊織と、社長に音無さんも一緒に社員旅行なんて楽しそうじゃないか?」

貴音「それは……なんとも賑やかそうですね」

P「伊織はスキーできるのかな? なんか海外のゲレンデとかで滑ってそうだよなぁ」


貴音「小鳥嬢はどうなのでしょう?」

P「なんか滑れなさそうだな。逆に社長はすげぇ上手そう」

貴音「ふふっ、なんだかわかる気がします」

P「そしたら社長が気ままに滑ってる間に俺が貴音と音無さんにレクチャーするかな」

貴音「きっと伊織が黙っていませんよ?」

P「伊織は"キぃー!”とか文句いいながらも面倒見よく教えてくれると思うぞ?」

貴音「目に浮かぶようですね」

P「どうせだったら温泉地がいいなぁ。あー、雪んなかの露天とかいいなぁ。んで夜は美味いもん美味い酒に舌鼓を」

貴音「それは結構ですね!」

P「酒はダメだぞ? 俺と社長と音無さんで楽しむぜ」


貴音「わたくしは美味なる食べ物さえあれば十分です」

P「それならいいけど。どうだ、スキー行きたくなってきたか?」

貴音「はい」

P「この曲の収録が上手く行けば、
 "実地で貴音の歌がどう受け入れられているか見に行く!"っていう名目もつけられるなー」

貴音「もう、あなた様はいけずです。これではより一層力を入れなければならないではないですか」

P「大丈夫、力は十分。それよりも今のこのわくわく感を込めて歌ってこい」

貴音「はい!」

スタッフ『四条さーん! 再開しまーす!』

P「はーい! よし、行ってこい貴音!」

貴音「行って参ります!」


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貴音「お早う御座います」

イイワネ、ナカナカイイジャナイ。ダロウ? エエ、イイデスネ!

貴音「……?」

小鳥「あ、貴音ちゃんちょうどいいところに」

P「ちょうど今この間収録した歌を聴いてたんだ。プレスされたもんじゃないけど、完成した音源送ってくれてな」

伊織「あんたこういうのも歌えるのね。いいじゃない」

貴音「そう言って貰えると、自信になりますね」

P「あとファンクラブのグッズ類ができあがってきた。これだ、とりあえず1000番まで届いてる」

貴音「会員証、ですか?」

P「まぁ基本だな。ファンってのは若い番号を持っていることを誇りに思うもんだ。
 "俺はこんなに早くから好きだったんだ!""俺が見いだした!"ってな具合だ。ありがたい事でもある」

貴音「そんなものなのですか」

P「ああ。で、もしも希望があれば前半の番号は特別な扱いにするぞ。1番を両親に贈ったりとかそういう感じだ」


貴音「……1番だけ、頂戴してもよろしいでしょうか?」

P「お、いいぞ。しかし言っといてなんだがちょっと予想外だった。貴音はそういうの気にしないかと思ったんだが」

貴音「少し、思うところがございまして」

P「ほい、これが貴音のファンクラブ会員番号1番のカードだな。お世話になった人に贈るとかか?」

貴音「ええまぁ、そうですね」

P「ふーん? あ、ファンクラブ入会時のその会員証と一緒に送るペーパー用に後でコメント書いてくれ」

貴音「わかりました」


小鳥「鏡にそっと聞いてみる〜♪」

伊織「♪一番綺麗なのは誰?」

小鳥「はー、スキー行きたいなぁ」

伊織「新しいウェア買っちゃおうかしら」


P・貴音「……」

P「な?」

貴音「はい……!」


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小鳥「はい、765プロダクションです。――その件につきましては全く事実無根であり現在出版社へ抗議しております。
   ……。はい、そのような事実はありません。
   ありがとうございます! 今後とも765プロダクションとアイドルをよろしくお願い致します!」

ガチャ

小鳥「ふぅー」

prrrrrr

小鳥「はい、765プロダクションです。――はい。
   はい、両方お読みになったのですね。ダーティマガジンの記事は全く根拠のないものです。
   現在出版社へ厳重な抗議を行っております。
   アイドル・ツエルブシーズンズの記事に関しましては正式にインタビューを受けてのものとなります。
   ――――はい。弊社アイドル、プロデューサーいずれについてもこちらに嘘はありません。
   はい、今後ともよろしくお願い致します」


伊織「で、この状況ってわけね」

P「ああ」

伊織「『――銀色の王女は不和を呼ぶ!? IU水瀬伊織男性プロデューサーとの蜜月と破局――』ねぇ」

P「声に出して読むなよ。結構俺も気分が悪いんだ」

貴音「この様な出鱈目をよくぞ書けたものですね。わたくしも怒りが収りません」

伊織「私はむしろ呆れたわ」


P「しかしこんなくだらない記事でも、下手したら大ダメージになりかねない。幸い今回は善乃さんに救われたが……」

伊織「まったく、これじゃ善乃に文句言えないじゃない。書かないって言ってたのに」

P「一応俺もこっちはちゃんと原稿チェックしたし、
 善乃さんも"伊織ちゃんが書かないでって言ったことは書いてませんからー"って言ってたんだけどな」



――では水瀬さんにとってのプロデューサーさんとは?
 相棒、パートナーね。IUもアイツが居なかったら優勝はできなかった。

――そこに恋愛感情は?
 まぁ無いわね。ただ純粋な感謝よ。そしてこれからへの期待。もちろん私がアイドルとして輝く為のね。
 というかアイツもいい年なんだから、誰か貰ってやってくれないかしら。善乃(注:記者)どう?

――残念ながら既婚です
 あら。善乃ならいいかなと思ったのに。

――プロデューサーさんのお相手に、水瀬伊織から条件が?
 そうね、私に嫉妬しないことかしら?
 何せ私は世界中を虜にしてトップアイドルになるんだからね。にひひっ♪



伊織「書かないでって言った場所を都合よく解釈したのね。次やったら許さないんだから」

P「でも本当にこの記事が同じ日発売でよかった。
 偶然にも伊織が俺との関係をきっぱりと言い切ってくれてるおかげで、向こうの記事の信憑性が揺らいだ」

貴音「このような事があるのですね」

P「全く以て運がよかったとしか言えない。
 しかし今後もこういう謂われのない言いがかりをつけられる可能性はある。覚えておいて欲しい」


小鳥「ちゃんとしたファンの人たちはわかってくれてるみたいですけどね。ネットとか見てる限り」

P「音無さん、お疲れ様です。すみません今電話応対手伝えなくて」

小鳥「いえいえ、アイドルとちゃんとお話しするのがプロデューサーさんのお仕事ですから。
   手が空いてるとき手伝って頂いたんですから十分ですよ」

伊織「お疲れ様、なんか悪いわね」

小鳥「伊織ちゃんは何も悪くないわ。それに、ひっきりなしって訳でもないしまだまだおとなしいものよ」

貴音「これで大人しい……普段これほどまでに電話が鳴っているのをこの事務所で見たことがありません」

小鳥「そうねぇ。今はメールもあるし、プロデューサーさんに用事なら携帯にかけるし電話が鳴ることは少ないわね」

P「ちなみに善乃さんは"IUを制覇し、プロとしてスタッフとも良好な関係を築き成長していく水瀬伊織が書けました"
 って言ってたんだ。伊織を支える一人としての俺ってことだったから、俺も自分が書かれるのをOKしたんだが」

伊織「な、なによそれ。もう、なんなのよ!」


P「はははは俺も照れくさくなるから止めろあと音無さんニヤニヤするの止めてください」

小鳥「だって、ねぇ貴音ちゃん」

貴音「はい。とても微笑ましい光景です」

prrrr

伊織「もう! ほら小鳥また電話よ電話!!」

小鳥「はいはい、今出ますよーっと」

P「音無さん、引き続きよろしくお願いします!」

小鳥<はい765プロダクションです。 d


P「じゃあ俺たちも仕事だ。暫くは変な視線だとか空気がおかしかったりするかもしれないが直ぐ収る。気にするな」

伊織「大丈夫、こんなことに屈する伊織ちゃんじゃないわ」

貴音「伊織が問題ないというのであれば、わたくしはなんら問題ありません」

P「うちのお姫様達は頼もしいな」

小鳥<プロデューサーさーん、あたしはー?

P「音無さんも頼もしいですよー」

小鳥<お姫様ー!

P「そっちか!」

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黒井「で?」

悪久津「タイミングが悪かったなぁ」

黒井「ほほう。十分な報酬は出してやったと思うが、それで言うことはそれだけか」

悪久津「他に言いようがねぇしなぁ。まぁ期待に応えられ無かったのは事実だ。
    報酬は返せねぇが、ちゃあんと挽回してやっからよ」

黒井「……チッ、これだから品のないヤツは困る。今回は貸しにしておいてやる。
   機を見て呼び出すから次は相応の仕事をして見せろ」

悪久津「あいよーぅ。そんじゃ失礼しますよ」


黒井「いい加減な男だ。しかし次はどうしてくれよう」

コンコン

黒井「なんだ」

秘書『社長、郵便が届いております』

黒井「郵便くらい貴様で処理したらどうだ」

秘書『差出人が四条貴音様となっております』

黒井「……そこへ置いておけ」

秘書『はい』


黒井「一体何だと言うんだ」



黒井崇男様

 〜略〜

 この度、新しき事務所にてふぁんくらぶを作って頂ける運びとなりました。

 ふぁんくらぶというものは、特別な人に若い番号を贈ることもあるそうです。

 今でこそ袂を分かちましたが、わたくしをこの世界に引き込んでくださったのは他ならぬ黒井殿でした。

 わたくしの勝手、わがままではありますが会員証を同封致します。

 いかようにもして下さいませ。

  四条貴音



黒井「……ふん。No,1か。私にふさわしい数字だ。……これ免じて今回は引いてやろうではないか……」


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P「おはようございまーす」

トレーナー「あ、プロデューサーさんお疲れ様です」

P「貴音どうですか?」

トレーナー「いやー、キレッキレですね。歌の表現を試そうと即興劇みたいな感じでいろんなタイプの歌を
      ワンフレーズずつ歌って貰ったんですが、ポップ・キュート系の歌が彩り豊かになった気がします」

P「ほほー?」

トレーナー「元々どんな歌でも十分以上に歌えてたんですが、これがより一層キラキラとしてるんですよ。
      思わずギュッてしちゃいたいくらい可愛いんですよ本当にもう! もう!」

P「あははは、うちの大事なアイドルに手出さないでくださいね?」

トレーナー「出したいですねー♪ ともあれ、今日はもう上がって貰ってますからそろそろ来るんじゃないですか?」

貴音「プロデューサー、トレーナー殿」

P「噂をすればですね。お疲れさん貴音」

貴音「お疲れ様です。噂とは?」

トレーナー「そろそろ来るんじゃないかなって言ってたのよ」

貴音「そうですか」

P「何でがっかりした顔をするんだ。でも調子いいみたいだな」

トレーナー「なんだか以前よりも余裕みたいなものも感じられるようになったしね」

貴音「そう、なのでしょうか。自分でそういったことはわかりませんが、確かに伸びやかに歌えている気がします」



P「実にいいことだな。うちに来て萎縮してしまったなんて言われたら俺、首くくらなきゃならない」

トレーナー「あー私もですね。貴音ちゃんは命の恩人です」

貴音「またそんな冗談を……」

P「半分冗談になってない気もするけどな。さて、この後は伊織の現場に寄ってから事務所に戻るぞ」

トレーナー「あ、お疲れ様です。じゃあ私はそろそろ戻りますね」

P「はい。ありがとうございました」

貴音「ありがとうございました」

トレーナー「プロデューサーさん、お疲れ様です。貴音ちゃんまたねー」


P「じゃあ俺たちも行くか。伊織は今特番の練習に行ってるっていうのは朝話したよな?」

貴音「はい。TVで演劇をのーかっと放送するのですよね?
   そしてこの機にわたくしの顔をすたっふの皆様に覚えて頂くと」

P「そうだな。今後貴音もドラマとかの仕事取っていきたいからな。行こう」


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眠い。。

P「おはようございま……す?」

スタッフ「あ、765プロさんお疲れ様です」

P「なんか、空気がピリピリしてませんか?」

スタッフ「あー、その、ちょっとですね」



監督「お前やる気あんのか?」

伊織「……」

監督「なんとか言ったらどうなんだ、え?」

伊織「……ごめんなさい……」

人気子役「あのぉ、私この後別の仕事があるんで申し訳ないんですが上がってもいいですかぁ?」

監督「……チッ、仕方ねぇ今日は終わりだ終わり! 水瀬、お前も帰れ!」

伊織「っ! ……ごめんなさい」



P「!? ちょっと行ってくる。すまんが貴音は一旦廊下に出ててくれ」

貴音「はい、部外者のわたくしはここに。伊織のことお願いします」

P「ああ!」



P「すいません! 765プロの者ですが!」

伊織「!……プロデューサー……」

監督「ああ? お前んとこのアイドル様は天狗にでもなってんのか?」

P「いえそんなことは……! 伊織が何か……?」

監督「レッスンの最中に居なくなったと思ったらそのまま1時間も帰ってこねぇ。どこでサボってやがったんだか」

P「!? そんな……」


人気子役「……ふーん? アレが水瀬伊織の"蜜月"かしら? あ、でも"破局"だっけ」クスクス

貴音(おやあれは先ほどの……)ササッ

人気子役「それにしても、バっっっっっっっっっカよねぇ。1時間サボり? あたしが閉じ込めたせいだっつーのww」

貴音(!?)

人気子役「IUだかなんだか知らないけどみんなアイツにいい顔してほんっと気に入らない。3つも上の年増のくせに」

貴音(……)

人気子役「アレの妹役とか勘弁だっつーの。これで居づらくなるでしょうし、このまま消えてくれたらいいのにぃ」

貴音「もし」

人気子役「はぁい♪ って四条貴音? 確かさっきのヤツのところのアイドルよね」

貴音「はい。765プロダクションの四条貴音と申します」

人気子役「確かIUって言うのでさっきのヤツに惨敗して引き抜かれたんでしたぁ? 恥も外聞もないのねー」クスクス

貴音「わたくしのことはなんと言われようと構いません。それよりもさっき言っていたことはまことですか?」

人気子役「さっきって何かしらぁ?」

貴音「聞き違いでしたら申し訳ありません。伊織を閉じ込めた、と聞こえたのですが」

人気子役「あー、それかぁ。ほ・ん・と♪」

貴音「なぜそのようなことをするのです!」

人気子役「アレが気に入らないからに決まってるじゃない。みんなが見てる前でアイツに謝らせるとかマジ最高w」

貴音「あなたには、プロとしての誇りはないのですか……!」

人気子役「誇りとかwww っつーか忙しいんで行っていいですかー?」

貴音「あなたという人は……!」

人気子役「バイバーいww」


監督「もういい。今日は終わりだ! 全員撤収ー!」

P「そんな! 待って下さい!」

監督「こっちが待ってたんだっつーの」

P「くっ」


貴音「監督殿!」

伊織「貴音!?」

監督「なんだお前ぁ」

P「どうしたんだ貴音」

監督「あ? お前もアイドル様ですかィ? 部外者がクチ出してんじゃねぇよオラ帰れ帰れ!」

貴音「お待ち下さい!」

伊織「落ち着きなさい貴音! いいから!」

貴音「何がいいものですか! 話を聞きなさい!」

監督「アイドル風情が偉そうな口聞いてんじゃねぇ! おいPさんよ、お前んとこ教育どうなってんだ降ろすぞ!」

貴音「っ!」

P「も、申し訳ありません!」

監督「わかったらいい加減帰れや、な? んで顔でも首でも洗ってから出直してこいや。あ?」

P「くっ……今日は、失礼します……!」

貴音「っっ!」ギリッ

P「とりあえず事務所に戻ろう。話は車の中でな」

伊織「うん……」

貴音「っ……わかりました……」


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【車内】


伊織「プロデューサー、ごめんなさい」グスッ

P「泣くなよ。あの場ではとりあえず謝るしかなかったが、俺は伊織の事を信じてるしちゃんと話を聞きたい。
 それに、あの場では泣かなかった。よくがんばったな」

伊織「ぷろでゅぅさー……」グスグス

P「あーよしよし。仕方ない、貴音の方から聞いていいか?」

貴音「はい」

P「貴音は突然どうしたんだ?」

貴音「わたくし達が現場に着いたとき、近くに居た童の事を覚えておいでですか?」

P「ああ。というか有名な子だな、最近すごい人気だ。それがどうかしたのか?」

貴音「あの者が伊織を閉じ込めたと申しておりました」

P・伊織「!?」


P「伊織、本当か?」

伊織「あの子がやったかはわからないけど、置き手紙で小道具の確認の為に倉庫の方に来て欲しいって書いてあって
   行ったら誰も居なくて、勝手にドアが閉って……」グスン

P「閉じ込められたというのは事実みたいだな。それで戻れなかったと」

伊織「うん……」

P「なんでそう言わなかったんだ?」

伊織「居なくなったのは事実だし、変な言い訳するより素直に謝った方が後の為にいいかな、って……」

P「……なるほど、一理なくはないな」

貴音「しかしあの監督殿も全く人の話を聞こうとしませんでした!」

P「……」

貴音「伊織には何も非など無いのです!」

P「まぁ、そうだな。いずれにせよ一度ちゃんと話をしに行く。伊織もいいな?」

伊織「……うん……」

P「そのときは貴音にも同行して貰う。謝らなくてもいい」

貴音「……はい」

P「不満か?」

貴音「今のわたくしはこの身の全てをあなた様にお任せしております」

P「そうか。すまん」


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悪久津「いよう、社長さんご機嫌麗しゅう」

黒井「軽口はいい。わざわざ訪ねてきたんだ、何か有用な情報でもあるんだろうな?」

悪久津「へっ、相変わらずせっかちだねぇ。まあそれなりにいいネタですぜ」

黒井「さっさと話し給え」

悪久津「765プロのトラブルでさぁ」

黒井「ほう?」

悪久津「なんでも、某有名監督の作品に水瀬のガキが出るらしいんですがね、そこでちょいとやらかしましてね。
    そのうえ四条の嬢ちゃんまでもが監督に怒鳴りつける始末」

黒井「なんだと……?」

悪久津「まあ、裏ぁとったところどうやら共演の子役が嫌がらせしてたらしいんですがね。そのとばっちりってんで」

黒井「……」

悪久津「ってことで、このネタで765プロを叩いて行こうかと思うんですがこれでチャラでいいっすかね?」

黒井「……まて、そうだな……」


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【翌日・再び現場】

P「失礼します!」

伊織・貴音「失礼(致)します」

監督「ああ」

P「先日は! 大変申し訳ありませんでした!」

監督「そんな大声出すなや」

P「はい! いいえ、スタッフの皆様にもちゃんとおわかりいただきたいと思います!
 今回の件につきましては全ては私の不徳の致すところ、私の責でございますれば
 何卒水瀬伊織と四条貴音にはご容赦いただき今後ともお目をかけて頂きたくお願い申し上げます!」

伊織・貴音「――っ」

監督「……」

P「……」

監督「三人とも、ちょっと寄れ」

P・伊織・貴音(?)

監督「……実は全部聞いた」ヒソヒソ

P・伊織・貴音「「「!」」」

監督「あのガキあっちこっちで悪さしてたみたいでよ。
   そのクセなまじっかでけぇ事務所に居るせいで大人も叱らねぇ。んでますます調子に乗る」ヒソヒソ

P「はぁ」ヒソヒソ


監督「って事らしいんだが、一方的にお前らを責めちまってすまなかったな」ヒソヒソ

P「いえ、ありがとうございます!」

監督「そっちのお嬢さん方もすまんかった」

伊織「そんな……」

貴音「わたくしこそ、申し訳ありませんでした」

監督「ああ。んで、ものは相談なんだが……」

P「なんでしょう?」

監督「今回の件、実はとある筋のお偉いさんが教えてくれたんだがよ」

P「?」

監督「まぁあのガキがどこぞの誰かの不興を買ったらしく、暫く謹慎だそうだ」

伊織「!」

P「え、どうするんですか?」

監督「んむ。かなり困った。で、これも何かの縁ってことであんたやってみねぇかい」

貴音「わたくしがですか?」

P「へ? いやだって伊織の"妹"役ですよね?」


監督「まあそうなんだがよ、でもこの間水瀬が"落ち着きなさい!""何がいいものですか!"ってやったじゃねぇか。
   あれのイメージが近ぇんだよ。だからってのもある。あとぶっちゃけると時間がねぇ」

P「確かにスケジュールはそんなに余裕はなさそうですが……」

監督「そっちが無理ってんなら仕方ねぇが、できたら今から役者探したり何したりって時間がもったいねぇ」

P「貴音、いいか?」

貴音「はい。こちらこそよろしくお願い致します」

監督「おし! そんじゃとりあえず水瀬は他の役者と合わせろ! 誰かこの嬢ちゃんに台本まわせ!」
   そんでえーと、あんた名前なんつった?」

貴音「四条貴音と申します」

監督「そうか。そんじゃあんたはとりあえずなんとなく眺めながら台本で自分の役をつかめ」

貴音「かしこまりました」

監督「正直無茶ぶり以外のなんでもねぇし今日に関してはどうにもならねぇ。が次からは厳しくやりてぇから頼むぜ」

貴音「はい!」

P「よし、じゃあ行ってこい!」

伊織「任せなさい!」


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監督「兄ちゃんよ」

P「はい?」

監督「すまなかったな。大声で他の連中に聞こえるように謝ってきたあれ、わざとだろ」

P「いえ、プロデューサーとしての責を全うしただけです」

監督「歳を取ると意固地になっていけねぇやな。背骨も硬くなって素直に悪かったと頭を下げることもできやしねぇ」

P「まっすぐ一本、スッと通った背骨だからこそ下もついて行くんですよ、きっと」

監督「くっくっく、中々言うじゃねぇか。見せて貰うよ、あんたのアイドルってヤツをな」

P「はい。是非ご期待下さい」


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悪久津「せっかく拾ってきたネタだったのに、よかったんですかい? アイドルじゃなくてガキの方に使っちまって」

黒井「構わん。あれは表舞台に立つには小物過ぎる。今のうちに叩いておけば少しは腫れて大きくなるやも知れん」

悪久津「オォ怖い。まぁとりあえず今回の件はこれでチャラってことでいいですかい?」

黒井「次は一度目からしっかり仕事をして欲しいものだな。仮にもプロを名乗るのであれば」

悪久津「へぇへぇ、肝に銘じますよ。それじゃ今日はこれで」


黒井「……ふん」


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社長「それでは皆グラスを持ってー!」

「「「「かんぱーい!」」」」

社長「いやぁ、例の特番実によかったじゃないか」

小鳥「テレビで演劇を生放送するなんて無茶な企画で、伊織ちゃんも貴音ちゃんも完っ璧!」

P「しかも超可愛かったでしょう!」

伊織・貴音「///」

小鳥「はい!」

社長「はっはっは! キミも中々親バカだねぇ! だがわかるぞ! わかる!」

P「ありがとうございます!」


小鳥「評判もすごくいいんですよね。事務所の電話も最近は忙しそうですよ?」

P「ええ、ありがたい事にドラマや舞台の依頼も増えましたね」

社長「しかし姉が水瀬君、妹が四条君というのが見事にはまったときたもんだ」

P「俺も驚きました。監督からも直接電話頂きましたよ、スポンサー次第では続編もあるかもしれないと」

小鳥「やったじゃないですか! おめでとう伊織ちゃん、貴音ちゃん!」

伊織「ちょっと小鳥、気が早いんじゃない!?」

貴音「まことそのとおりです。まだ可能性に過ぎないではありませんか」

P「でも実際、貴音がCMソングを歌う予定だったスキーのCMは出演のオファーも来たんだ。あり得る話だぞ?」

貴音「そうなればよいのですが」


伊織「"あら大丈夫よシー。何も心配する事なんてないわ?"」

貴音「"お姉様がそう言うのであれば、きっとそうなのでしょうね"」

小鳥「おー! プロデューサーさん貴族姉妹ナマで見ちゃいましたよ生で!」

社長「はっはっは、二人ともノリノリではないか」

P「これは本気で続編、いやシリーズ化を狙っていくべきですかね?」

社長「まぁ今日は私のおごりだ! みな存分に飲み食いしたまえ!」

貴音「! らあめん屋の菜譜をこれに!」

P「誰に言ってるんだ?」

伊織「アンタじゃない?」

P「俺!?」

伊織「アンタは王女の召使いがお似合いよ。にひひ♪」

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【エピローグ】


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貴音「あなた様」

P「ああ、貴音か。まだ帰ってなかったのか?」

貴音「はい」

P「社長も音無さんも上機嫌で帰ったし、伊織も新堂さんが迎えに来たし、じゃあ貴音は俺が駅までお送りしようかな」

貴音「ふふ、ありがとうございます」

P「気にするな。月が出て明るいとはいえ、夜一人で歩かせる訳にはいかない」

貴音「……まこと、今宵は月がき――」

P「ああ。貴音と初めて会ったときもこんな月夜だったかな」

貴音「……あなた様。人の言葉を遮るのはあまり感心致しません」

P「はは、すまないな。昔 'I Love you' を '月が綺麗ですね' と言った人が居てな」

貴音「それは……素敵な感性をお持ちの方ですね」

P「ああ。だから貴音にもしそんなことを言われたら俺は平静では居られなくなってしまうかも知れないからな」

貴音「……」


P「しかし夜に言うのも妙な感じだが、いい天気だな。月も星もよく見える」

貴音「あなた様」

P「なんだ?」

貴音「あの頃のわたくしは、一人で太陽を目指していたのかも知れません」

P「太陽?」

貴音「はい。たった一人、燦然と輝き周りの星達を霞ませてしまえるような、そんな太陽をです」

P「……」

貴音「ですが、今はあの月を目指したいと思います。伊織や他のアイドル、すたぁと共に在り一際輝く月を」

P「そうか」

貴音「……」


貴音「あなた様」

P「なんだ」

貴音「私を、月へ連れて行って下さいますか?」

P「!!」

貴音「漱石ばかりではないのですよ?」

P「流石、というかやはりというか、知ってたのか」

貴音「はい」

P「上手くやったと思ったんだけどな」

貴音「あなた様はいけずです」

P「……わかった。俺も覚悟を決めよう」

貴音「!」

P「貴音がトップアイドルになって、この月のように大きく輝いたその"暁"には、今の言葉を"言い換え"よう」

貴音「暁、ですか」

P「ああ。俺が言えるのはこれだけだ。不満か?」

貴音「いいえ、今は十分です」

P「そうか、よかった。無学な俺にはそろそろこのむずがゆい会話も限界だったからな」

貴音「大変、楽しゅうございました」


P「そう言って貰えると嬉しいな。しかし貴音から"Fly me to the moon"……いや、この場合"In other words"か。
 が出てくるとは思わなかった。どこで知ったんだ?」

貴音「ふふっ。とっぷしーくれっとですよ、あなた様」

P「そうか。そうだな、それにあまり意味の無い質問だった。まあ、今後ともよろしくな」

貴音「はい、不束者ですが、末永くよろしくお願い致します」




ありがとうございます。
いっそ、より貴音に注力すべきでしたかね。。
ヒロイン格が二人になると、バランス取るのが難しいです。
ありがとうございます。
最後まで全部書きる形でないと書けないせいか、なかなか書けないのですががんばります。
こうして一言頂けると、ああ読んでくれた人居るんだなぁととても嬉しくなります。
ありがとうございました。
ありがとうございます!

00:30│四条貴音 
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