2013年11月28日

モバP「みくの魚嫌いを克服させてやりたいんです」

―――事務所―――

ちひろ「はぁ。また急になんでそんな?」

P「いや、昨日ですね?みくにグルメレポートの仕事が入ったんですが」


ちひろ「ああ、魚料理のだったんですか?」

P「ええ……でも、どうしても食べられないって」

ちひろ「うーん。確かに仕事のキャンセルは色んな人に迷惑がかかりますからね」

P「あちらの方も猫キャラだから、魚が好きなんだろうと思っていたみたいで……」


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ちひろ「結局その仕事どうしたんですか?」

P「のあさんに行ってもらいました」

みく「聞いてないにゃ!」バン!

P「なんだみく。いたのか」

みく「のあさんが行ったなんて聞いてないよ?!キャンセルしたんじゃにゃいの?!」

P「いや、だってなぁ。せっかくの仕事だし……しかも、あちらの方々にも受けてたぞ?のあにゃん」


みく「猫キャラはみくの専売特許にゃ!のあにゃんやあーにゃんやゆきにゃんなんて邪道にゃ!」

P「おい前川。お前ちょっと外出ろ」

みく「え、ひどくない?」

P「とにかくだ。猫キャラなのに魚が食べられない方が俺としては邪道だ」

みく「だ、だってぇ……美味しくないんだもん……」

ちひろ「あ、みくちゃん。そろそろレッスンの時間じゃない?」

みく「へ?うわっ!?もうこんな時間かにゃ?!」

P「ほらさっさと行け。昼飯には寿司用意してやるから」

みく「さっきからみくの扱いひどくない?!」

P「ほらほら行った行った」

みく「Pちゃんがいじめるにゃー!」バタン

P「で、ですねちひろさん」

ちひろ「切り替え早いですね」

P「これくらい出来ないとこの仕事やってられませんよ」

ちひろ「みくちゃんの魚嫌いを克服したい、ですっけ?それってどんな調理方法でもダメなんですか?」

P「それは……試したことがないので。みくが言うには全部ダメらしいですが」

ちひろ「それなら、プロデューサーさんが作ればいいんじゃないですか?」

P「え?俺が?」

ちひろ「はい。プロデューサーさんが魚を色々調理して、みくちゃんが食べられるような調理方法を探すんです」

ちひろ「みくちゃんもプロデューサーさんの手作りとなれば、食べる可能性だってありますし」

ちひろ「何より、いちいち色んなお店を巡るのも面倒でしょう?」

P「そう、ですね」

P「ふーむ……料理なんて久しぶりですが、いっちょやってみますか」

ちひろ「へぇ、プロデューサーさん料理できたんですね」

P「一応、調理師免許なら持ってます」

ちひろ「……なんですって?」

P「だから、調理師免許なら持ってます。流石に管理栄養士とかは持ってないですが」

ちひろ「いやなんで持ってるんです?」

P「アイドルのプロデューサーは万能でなくてはならないって何処かで聞いたので、つい」

ちひろ「つい、じゃないですよ?もしかして他にも資格持ってるんですか?」

P「えーっと。TOEIC、フィナンシャルプランナー、簿記、行政書士、中国語検定、税理士……」

ちひろ「あ、もういいです」

P「はぁ」

ちひろ「なんである意味私よりハイスペックなんですか……」

P「いやいや。ちひろさんには敵いませんよ」

ちひろ「料理するのはいいですけど、怪我とかはしないでくださいね?プロデューサー業に支障が出るので」

P「わかってますよ。それじゃ、ちひろさん。さっさと仕事終わらせましょうか」

ちひろ「そういえば税理士の資格持ってるんですよね?じゃあこれ手伝ってください」

P「……言わなきゃよかった」
―――翌日 事務所―――

P「おーい。みく」

みく「なんだにゃPちゃん」

P「いや、その、な」

みく「もじもじするにゃ気持ち悪い」

P「え、ひどくない?」

みく「みくのセリフを取るにゃー!」
P「とにかく、だ。ほれ」

みく「なんだにゃこれ?」

P「弁当。お前のために作ってきた」

ガタガタガタガタガタガタッ!!

ちひろ「(今事務所全体から凄い音が)」

みく「え?Pちゃんが?!手作り?!」

P「ああ。よかったら食べてみてくれ」

ガタン!ゴシャッ!ギリギリギリギリ!

ちひろ「(事務所の備品壊すのだけはやめてほしいなぁ)」

みく「ふっふっふー!ようやくみくのありがたさに気がついたにゃ?」

みく「それじゃ、オープンだにゃー!」カパッ

みく「……え?」

P「……」

みく「PちゃんPちゃん」

P「なんだみく?」

みく「これ、お魚しか入ってないような気がするのは気のせいかにゃ?」

P「気のせいじゃないよ。俺の手作り、魚尽くし弁当だ」

みく「……」

アアナンダヤッパリコウイウオチカ ミクチャンハオチヨウインダモノネ ボクハカワイイデスヨ! ミンナーソトデタベヨー!

ちひろ「(あ、みんな事務所から出て行った)」

みく「Pちゃんひどいにゃ!手作りって聞いてドキドキしてたのに!」

P「だから昨日言っただろ?魚嫌いな猫キャラは邪道だって!」

みく「だからって乙女の純情を弄ぶなんて最低にゃ!」

P「俺がいつお前の純情を弄んだんだよ!?ほら、いいから食えって!」

みく「いーやーにゃ!みくは次の仕事の楽屋の弁当まで我慢するにゃ!!」

P「あーもう。箸よこせ!ほら、あーん!」

エッ?!

ちひろ「(あら、一人残ってたの)」
みく「うっ、うー……」

みく「っ!Pちゃんのあーんでも、やっぱりダメにゃー!!」ダッ

P「あ、おいみく!」

みく「Pちゃんのバーカ!!」バタン!

P「……はぁ」

ちひろ「あそこまで頑固だなんて知りませんでしたよ」

P「俺もですよ。少しくらいは食べてくれるかなって思ったのになぁ……」

>>14 なぜそれを……www
ちひろ「やっぱりショックですか?」

P「そりゃ、手作り弁当を拒否されたら凹みますって……どうしようかなコレ」

千枝「あ、あの……」チョイチョイ

P「ん?千枝か。どうした?」

千枝「その……私、お弁当忘れてしまって……」

ちひろ「(一人だけ残ってたのはそういう意味だったのね)」

P「そうなのか……ん、じゃあコレ食うか?」

千枝「いいんですか?!」

P「ああ、捨てるのももったないないし、自分で食べるのもなんか忍びない」

P「千枝は魚大丈夫だよな?」

千枝「はいっ!むしろ好きです!」

P「そっか。じゃあ……ほら、あーん」

千枝「ふ、ふぇ?!///」
P「あ、嫌だったか。すまんな、つい」

千枝「い、いいい、いえ!大丈夫です続けてくださいっ!///」

P「ん?じゃあほら、あーん」

千枝「あーん……えへへ///」

P「どうだ?」

千枝「美味しいです……とっても……///」

P「よかった!じゃあまだ食べるよな?」

千枝「は、はいっ///」

ちひろ「(私がいること忘れてませんかねぇ……)」

―――更に翌日 事務所―――

P「みーくー!」

みく「嫌な予感しかしないにゃ……」

P「ほれ、弁当作ってきてやったぞ!」

みく「にゃー!!またかにゃー!!」

P「なんだよ……そんな嫌そうな顔すんなよ」

みく「だってまたお魚でしょ?!」

P「当たり前だろ?」
みく「みくは自分を曲げないよ!というわけでバイバイ!」

P「まて、逃がさん」ガシッ

みく「はーなーすーにゃー!!今日はみく、自分の弁当があるんだにゃー!」

P「一口だけでもいいから食えって!」

みく「嫌だにゃ!」

P「そもそもなんでお前、魚嫌いなんだよ?!」

みく「だって美味しくないし……」
P「お前……」

みく「あーもう!じゃあね!みくはお魚食べないから!!」ピュー

P「……はぁ」

ちひろ「また失敗ですね」

P「どうしましょう」

ちひろ「魚が美味しくないっていう思い込みをまずどうにかしないといけませんね……」

P「でも、食べてくれないんなら意味ないよなぁ……」

ちひろ「そうですね……って、その指の怪我、どうしたんですか?」

P「え?ああ……あはは。ちょっと包丁で」

ちひろ「あれだけ怪我しないようにって言ったのに……」

P「使い慣れてない包丁使うとどうも……」

ちひろ「使い慣れてない?」

P「いえ、魚料理にも色々ありまして。その中に、一度も使ったことない包丁を使う料理もあったので……」

ちひろ「もしかして、包丁も……」

P「買いました。お金の使い道もなかったので、料理に凝るのもいいかなと」

ちひろ「……どうしてそこまでするんですか?」

P「……理由、恥ずかしいしあんま人には話したくないんですけどね……」

ちひろ「恥ずかしい?」

P「ええ、実は―――」

藍子「あ、あの!」

P「ん?藍子?」
藍子「じ、実は私、お弁当忘れちゃって……」

ちひろ「(さっきみんなにおかずを配ってたアレは一体なんだったんですかね)」

P「そうなのか」

藍子「だ、だからそのぉ……」チラッチラッ

P「ん?ああ、そうか。食べるか?」

藍子「は、はいっ」パァァァ

ちひろ「(千枝ちゃん、他の人に話したのね)」

藍子「あっ、私、箸持ってないです……」

P「ああ、大丈夫。こっちにあるから……じゃあ、あーん」

藍子「あ、あーん……///」

P「どうだ?うまいか?」

藍子「と、とっても!そ、それより……そのお箸って……」

P「え?ああ、もちろん新品だぞ?」

藍子「そ、そうですか」シューン

ちひろ「(何を狙ってるんですか……)」

―――更にその翌日 事務所―――

P「……」ジリッジリッ

みく「……」スッスッ

ちひろ「(なんで攻防戦みたいになってるんですか)」

P「……!」タッ

みく「甘いにゃ!」サッ

P「避けられた、だと……?!」

みく「タイミングは完璧だったにゃ……」

P「な、なら何故っ!」
ちひろ「(ってか私を中心にして茶番やるのやめてくれませんかね)」

みく「Pちゃん……自分の癖に気づいてにゃいみたいだにゃ」

P「く、癖?」

みく「Pちゃんは走ろうとするとき……左足から踏み込むにゃ」

みく「その時、Pちゃんは絶対に左足をチラ見するのにゃ!!」

P「な、なんだってー!!」

ちひろ「(なんなんですか。遊んでないで仕事してくださいよ)」

みく「今回もみくの勝ちみたいだにゃ……」スタスタ バタン

P「俺では……力不足だというのか!」

ちひろ「終わりました?」

P「はい」
ちひろ「それで?結果は見なくてもわかりますが」

P「また逃げられました……はぁ」

ちひろ「そうですか……(それよりも)」チラッ

ソワソワ ニョワニョワ フェイフェイダヨー!

ちひろ「(明らかにお昼ご飯の時に事務所に待機してる子が増えてるんですよねぇ……)」

P「はぁ、どうしようかな。この弁当。この前みたいに食べてくれる子がいればいいんだけど」

ガタガタガタッ!

ちひろ「(やれやれ。これで喧嘩とか起きちゃうと嫌なんですよね)」

ちひろ「追いかけてみたらどうです?」

P「え?」

ちひろ「お弁当、食べてもらいたいんですよね?」

P「そ、そりゃあそうですよ」

ちひろ「だったら追いかけて、食べてもらえばいいじゃないですか」

P「いやだから。さっきの見ました?」

ちひろ「つべこべ言わずに行きなさい」

P「いや、でも仕事「行きなさい(ニコッ」……はい」スタスタ バタン

ちひろ「はぁ、全く」

ナニスルンデスカチヒロサン! オニ!アクマ!チヒロ! イミガワカラナイワ

ちひろ「……レアメダル……」ボソッ

……………………………

ちひろ「それじゃ、私もお昼ご飯食べましょうか」

―――レッスン場―――

みく「うー……お腹減ったにゃ……」

みく「……Pちゃん、怪我してたにゃ……」

みく「もしかして、みくのために……」

みく「ううん。それでもみくはお魚は食べられないにゃ……」

みく「……お腹、すいたにゃあ……」

P「みく!」バン!

みく「Pちゃん!?」
P「さ、探したぞ……」ゼェゼェ

みく「な、なんのようにゃ」

P「そりゃお前、この弁当をだな」

みく「……どうしてにゃ」

P「え?」

みく「どうしてそこまでするんだにゃ?!好き嫌いなんて自由じゃん!みく、何か悪いことした!?」

P「そ、それは」

みく「なんで無理やりにでも好き嫌い直さなくちゃいけないにゃ!?意味がわからないにゃ!!」

みく「Pちゃんはみくの嫌な気持ちなんて、どうでもいいだね?!」

P「そんなわけないだろ!?」

みく「じゃあ、なんで、なんで」

みく「みくにお魚を食べさせようとするにゃ……?もう、やめてよ……」ポロポロ

P「……っ。……すまん」

P「わかった。……俺はお節介なんだな」

みく「そうだにゃ。もう放っておいて欲しいにゃ……」グスグス

P「ごめんな。せめてもお礼が出来たらって思ったんだけど……ほかの方法でお礼はするよ」

みく「……お礼?」

P「……そうだ」

みく「みく、何かしたかにゃ?」

P「みくは覚えてないかもだけどな、俺にとっては重要なことだ」

P「えっと、一ヶ月くらい前だったかな。みくが俺にお弁当を作ってきてくれたときがあっただろ?」

みく「うん、気まぐれだったけど……」

P「そんときさ―――」

―――一ヶ月前 事務所―――

みく「Pちゃーん!」

P「みく?何かあったか?」

みく「みくね、お弁当作ってきたのにゃ!」

P「え?どうしてまた?」

みく「Pちゃん、いつもいつも頑張ってるから、みくが労ってあげようと思ったのにゃ!」

P「それは……ありがとな、みく。嬉しいよ」

みく「というわけで、早速開けてみてにゃ!」
P「ああ、ありがたくいただく―――」ガパッ

P「……っ」

みく「? どうしたんだにゃ?」

P「あ、ああ、なんでもない」

P「(なんで俺の食べられないアスパラガスが入ってんだよ……)」

みく「それならいいにゃ!ほら、Pちゃん、あーん!」

P「え?!い、いいよ別に!」

みく「ダメにゃ!労ってあげるんだから、Pちゃんはただ食べさせてもらえばいいのにゃ!」

P「(なんでよりにもよってアスパラガスなんだよぉぉぉおおおお!!)」

みく「ほら、あーんにゃ!」

P「(もう、覚悟を決めるしかないか。大丈夫、すぐに飲み込めばいいんだ!!)」

P「あ、あーん」

みく「はい!にゃ」

P「……」モグモ……

P「(……あれ?)」

P「なんだこれ、凄く美味しい……」

みく「そりゃそうだにゃ!みくは家事もできるんだにゃ!」

P「(アスパラガスって、こんなに美味しかったっけ……)」

>>40 ふと頭に浮かんだのがアスパラガスだったんです……
―――現在に戻る―――

P「最初は気のせいかと思ったんだ。だけどさ……帰ってから食べてみても、美味しいって思ったんだ」

P「アスパラガスが嫌い、なんて子供っぽいだろ?」

P「でも、みくはそんな俺の嫌いなモノを美味しくしてくれたんだ」

P「だから、みくにも……俺の出来る精一杯で、魚を美味しく食べてもらいたいなって思って」

みく「……」

P「やっぱお節介だよな。それじゃ、また今度焼肉でも―――」

みく「待つにゃ」

P「え?」
みく「……それ、もらうにゃ」

P「今、なんて」

みく「いいからそのお弁当よこすにゃ!」ガッ

P「う、うわっ」

みく「……やっぱり、お魚ばっかり……」カパッ

P「み、みく?無理すんなよ?」

みく「……はい、箸」テワタシ

P「え?え?」
>>45 Pに悪気はないんです……はい
みく「は、早く……」

P「な、何が?」

みく「は、早くみくに食べさせるにゃ!」

P「わ、わかった!い、いくぞみく?あーん」

みく「……っ」

みく「あ、あーん!」パクッ

みく「……」

P「お、おい、大丈夫か?!無理すんなよ?!」

みく「……」モグモグ ゴクン

みく「……やっぱり、あんま美味しくないにゃ」

P「ほ、ほら!だから無理すんなって―――」

みく「だけど!」

みく「き、嫌いじゃにゃい……にゃ。む、むしろ……あ、あれ?」

P「どうしたみく!?魚を食べたせいで頭がおかしくなっちゃったか?!」

みく「そんなわけないにゃ!……ねぇ、Pちゃん。もう一回、食べさせて?」

P「い、いいのか?」

みく「は、早くぅ……あーん」

P「あ、あーん」

みく「……」パクッ モグモグ

みく「……お、美味しい……?」

P「だからそんな強がりを―――」

みく「お、美味しいにゃ!お魚って、こんなに美味しかったのかにゃ!?」

P「え?」

みく「PちゃんPちゃん!ありがとっ!このお魚、すっごく美味しいよっ!」ダキッ

P「う、うわっ?!ちょ、みくっ?!」
―――物陰―――

ちひろ「……上手くいったみたいですね」

ちひろ「ホントは、こんなことやっちゃダメなんですけどねぇ……」

ちひろ「まぁ、少しくらいならいいですよね。プロデューサーさんにはいつもお世話になってますし」

ちひろ「スタミナドリンクS-5。また使うことになるなんて」

ちひろ「味覚を変化させる……プロデューサーさんは嫌いだったスタドリが、みくちゃんは嫌いだった魚が、とても美味しく感じられるようになる」

ちひろ「副作用として、同時にプロデューサーさんが嫌いだったアスパラガスにも効果が出たようですけど、結果オーライですよね」

ちひろ「……プロデューサーさん、今後とも、ちひろ印のスタミナドリンクをご贔屓に」ニコッ

―――翌日―――

P「みーくー」

みく「Pちゃん?」

スタンバーイスタンバーイ ボクハソラカラネライマスヨ! ・ワ・

ちひろ「(弁当待機組が物凄い増えてるわね……)」

みく「もしかして、今日も作ってきたのかにゃ?」

P「当然だろ」

みく「そっか……なんか、ごめんにゃ」
P「いやいや。俺が好きでやってることだし、気にすんな」

P「それじゃ、食べよっか」

ザワザワザワザワ

ちひろ「(いつもならここでみくちゃんが断って、他の子にお弁当をあげる流れ……なんだけどねー……)」

みく「うん!食べるにゃ!」

―――!?

ちひろ「(その時、事務所内に激震走る―――みたいな)」

P「今日はカジキのカレーパン粉焼きってやつに挑戦してみたんだ」

みく「へぇ……あ、凄い美味しそうにゃ!」

ザワ……ザワ……

ちひろ「(なんか賭博場みたいになってきたわね、気のせいか顎が尖ってきてるような)」

P「ほら、あーん」

みく「あーん、にゃ」パクッ モグモグ

みく「……うん!美味しいにゃぁ!」

P「よかったよかった。好き嫌いを克服したみくはいい子だなぁ」ナデナデ

みく「えへへ……って、撫でるにゃぁ」

P「嫌だったら振り払っていいんだぞ?」

みく「嫌じゃないにゃ。もうお魚も嫌じゃないにゃ。だからもっと撫でてにゃぁ」

P「はいはい」ナデナデ

みく「にゃー♪」

………………………………

ちひろ「(流石に目の前でイチャイチャされると私までイラつくわね)」

みく「PちゃんPちゃん」

P「なんだ?」

みく「お魚も、お肉も、お野菜も、猫も」

みく「Pちゃんも、ぜーんぶまとめて大好きにゃ♪」


おわり
むしゃくしゃして書いた。後悔はしていない。
みくにゃんのファンになった印にこのSSを書かせていただきました。

一応、短いおまけあるけど需要ある?
続きかぁ……とりあえず、おまけ書いてから考えまする。
おまけ1「悪い子千枝ちゃん」


千枝「ぷ、プロデューサーさん!」

P「ん?どうした千枝?」

千枝「わ、私、悪い子なんです」

P「悪い子?……ああ、あの衣装、よく似合ってたよ」

千枝「そうですか?えへへ、ありがとうございます……じゃなくって!」

千枝「私、悪い子なんです!好き嫌いしちゃう、悪い子なんです!」

P「え?千枝、好き嫌いなんてしてるのか?」

千枝「はい、実は私ピーマンがあんま食べられなくて……」

千枝「給食とかで、絶対に残しちゃうんです」

P「好き嫌いするなんて、千枝は悪い子だなぁ……そうだ。じゃあそんな悪い子の千枝ちゃんにはお仕置きしなくちゃな」

千枝「お、お仕置きですか?」
P「ああ、毎日、俺が作ってくるピーマンが入ったお弁当を残さず食べるっていうお仕置きだ」

千枝「そ、それは恐ろしいです!」

P「ふっふっふ。明日から楽しみにしてろよ〜?」

千枝「きゃ〜!大変です〜!誰か助けて〜!」

千枝「(……よしっ)」


おまけ1 おわり
おまけ2「悪い子藍子ちゃん」


藍子「聞きましたよプロデューサーさん」

P「何を?」

藍子「千枝ちゃんのために、お弁当を作ってあげるそうじゃないですか」

P「ん、ああ。話の流れ的にそうなってな」

藍子「……実は私ですね、料理、得意なんですよ」
P「イメージ通り、だな。藍子はなんでもできそうな、頼りになる感じがするよ」

藍子「ふふっ。そう言ってもらえると嬉しいです」

藍子「それで、もしよかったら今度のオフ、お買い物とかのお手伝いしましょうか?」

P「え?いいのか?お前だって大変だろうに」

藍子「いえいえ。作るのだって手伝っていいんですよ?」

P「だって作るのって言ったって早朝だぞ?大丈夫なのか?」

藍子「はい。早起きには慣れてますので」

P「ふぅむ」

藍子「プロデューサーさんがよかったら、でいいです……あ、お節介、でしたか?」

P「いやいやいや!そんな事ないよ。じゃあ……うん、結構作るのって大変だし、手伝ってもらってもいいかな?」

藍子「はいっ、喜んで♪」


藍子「(教えてくれてありがと、千枝ちゃん……これで私も悪い子かな?)」


おまけ2 おわり
書き溜めてたのはこれで御終い。
何か需要あるなら即興で頑張るけども……
おまけ3 「年長さん組のお弁当争奪戦」


早苗「ねぇねぇP君」

P「はい。なんですか?」

早苗「聞いたわよ?最近、千枝ちゃんにお弁当作ってるんだって?」

P「まず誰から聞いたんですかね、それ」

早苗「細かいことはいいから。で、だ。お姉さんとしては、変なモノ入れてないか心配なわけで」

P「変なモノってなんですか!」
早苗「いや、ほら、ナニかを模したウインナーとかさ」

P「んなもん入れるわけないでしょう!?藍子だって一緒に作ってるんですよ?!」

早苗「藍子ちゃん手伝ってなかったら入れるの?」

P「入 れ ま せ ん」

早苗「そういうわけで、お姉さんはP君が作るお弁当を検閲する義務があると思うのよ」

P「要するに?」

早苗「P君の作るお弁当、食べてみたいなって」
P「そりゃまたなんで」

早苗「だってだって……最近お昼ご飯が、コンビニ弁当ばっかりなんだもん……」

P「……はぁ、仕方ないですね。なら―――」

???「ちょっと待って」

P「え?ああ、志乃さん」
志乃「私、最近自分の栄養バランスについて考えてみたのよ」

P「はぁ」

志乃「それで思ったの、私、まともなお昼ご飯食べてないって」

P「まぁ、ワイン飲んでますからね。昼間から」

志乃「だからね?近くに栄養バランスのとれたお弁当を作ってくれる人がいないかなーって思ってたのよ」

P「……それで、俺が千枝に弁当を作っているのを聞いたと」

志乃「そういうこと」
志乃「そういうわけで、私にも作ってもらえないかしら?」

早苗「ちょ、ちょっとずるいですよ志乃さん!」

P「……一人分も二人分も変わらないので―――」

川島「そうね、わかるわ」

P「……いつからいたんです?」
川島「志乃さんと話し始めたところくらいからかしら」

P「……それで?」

川島「最近、私思ったの。アンチエイジングって大事って」

P「ソーデスネ」

川島「それで、アンチエイジングには食事法なるものがあるみたいじゃない?」

P「そうね、わかるわ」
川島「食材にもこだわるといいみたいなの。ここまで言えばわかるかしら?」

P「わからないわ」

川島「もう!P君にお弁当を作ってもらいたいのよ!」

P「……はいはい!もうわかりましたよ!作ればいいんでしょう、作れば!」

楓「クールのメンバーにお弁当をつくーる……ふふっ」

P「い つ か ら い た?」
楓「最初から」

P「なんとなく言いたいことはわかります」

楓「よかった。作ってもらえますか?」

P「ええ、楓さんなら大歓迎ですよ!」

楓「ありがとう……ふふっ」

川島「……なんで態度が変わるのかしら。わからないわ」
P「あ、そうだ。聞いてない人がいた」

志乃「誰かいたかしら?」

P「菜々さーん!菜々さんもお弁当いりますー!?」


菜々「なんで17歳の私に聞くんですか?!あ、でもお弁当は欲しいですー!」


おまけ3 おわり
時間的に厳しいのでここまで。
明日にでもHTML化依頼出しておきます。

それでは、ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました!

20:30│前川みく 
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