2013年11月29日

ちひろ「小鳥おねえちゃん?」 小鳥「ピヨッ!?」

ちひろ「あ、人違いだったらごめんなさい。音無小鳥さんではありませんか?」

小鳥「え、あ、はい。そうですが……」タジッ


ちひろ「やっぱり! 私ちひろです! 昔近くに住んでた千川ちひろ!」

小鳥「!! ちひろちゃん!? わ、ちひろちゃんなんだ! すっかり大きくなってー……グフッ」

ちひろ「え、どうしたんですか!?」

小鳥「いや、ちひろちゃん大きくなったなぁって思った後に脳が勝手に"そりゃ私も歳とる"ウグゥ」

ちひろ「そんなこと!? 全然若いし可愛いですよ! ミニスカートもニーハイも似合ってますよ!」

小鳥「もう止めてぇ……これは制服、制服だから仕方ないのぉぉ……」

ちひろ「あうぅ。あ、それより今何してたんですか? もうご飯食べました? よかったらご一緒しませんか?」

小鳥「お使いで出てきた所だったのだけれど、今日は事務所に人も居るし多分大丈夫」

ちひろ「それじゃあ」

小鳥「ちょっと電話だけかけさせてね」

ちひろ「はいっ!」


小鳥 < ……ア、律子サン? チョット旧イ知人ニアッテ……

ちひろ(……あれ? 音無、なのかな?)


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小鳥「お待たせ。事務所の人も"せっかくの機会ですしね"って言ってくれたわ」

ちひろ「そうですか。じゃあ何食べましょう?」

小鳥「そうねー。ちひろちゃんは何か食べたいものある?」

ちひろ「私もなんでもいいんですけど、この辺だったら美味しいパスタのお店知ってますよ」

小鳥「じゃあそこにしましょうか」

ちひろ「はいっ」


ゴシンキ2名サマデース



小鳥「ところで、なんでちひろちゃん敬語なの?」

ちひろ「やっぱっりヘン、ですよね」

小鳥「ヘンって言うか、ちひろちゃんに敬語で話されてた記憶はないかなぁって」

ちひろ「あまりに久し振りすぎて、どう話したらいいかちょっとわからなくなってるんです」

小鳥「それはちょっとわかるわね、小学生くらいだったし。でもそんなに気にしなくていいのよ?」

ちひろ「はい。多分そのうち崩れると思うんですけど、気を悪くしないでくださいね」

小鳥「ええ、だいじょうぶよ」


ちひろ「そう言えば事務所って言ってましたけど、なんのお仕事してるんですか?」

小鳥「芸能事務所で事務員してるの」

ちひろ「え!? 芸能事務所!?」

小鳥「え、ええ。765プロって言って――」

ちひろ「 7 6 5 プ ロ ! ? 」

小鳥「しーっ! 声大きいわよっ」

ちひろ「あ。ごめんなさい……」

小鳥「もう、そんな大きな声だして」

ちひろ「いやでもだって、765プロって言ったら……」

小鳥「知ってるの?」

ちひろ「得票率44%という圧倒的な数字を叩き出した"国民的ヒロイン"天海春香を筆頭に
    "歌姫"如月千早他多くのトップアイドルを擁する超有力事務所じゃ……!」

小鳥「あんまり事務所自体は大きくないのだけれど。みんなを知って貰ってるとやっぱり嬉いわ」ニコッ


ちひろ「小鳥お姉ちゃん本当に765プロの人なの?」

小鳥「疑ってる? んー、じゃあこれ事務所で撮った写メ」っ[ ]

ちひろ「……! 天海春香高槻やよい水瀬伊織三浦あずさそれと……秋月律子っ!」

小鳥「ちょ、ちょっと、落ち着いて……」

ちひろ「スゥ〜ハァ〜。ごめんなさい」

小鳥「落ち着いた?」

ちひろ「はい。あれ? って事は時折ステージに立つという"歌う事務員"……?」

小鳥「え゛」

ちひろ「確か"765プロ全力ライブ Master of Master"で『空』とか」

小鳥「まってまってやめてストップ/// なんで知ってるの! 私や律子さんのことも知ってるなんて、アイドル詳しいの?」

ちひろ「あ、実は私もアイドル事務所で事務員やってるんですよ!」

小鳥「えっ?」

ちひろ「シンデレラプロダクションてところで……」

小鳥「!?」

ちひろ「一応事務所の方針として事務所合同イベントとかにも結構参加してるんですけど、知ってます?」

小鳥「え? ちょっと、シンデレラプロ?」

ちひろ「う、うん……」

小鳥「"ニュージェネレーション"渋谷凛・島村卯月・本田未央?」

ちひろ「あ、そうですそうです」

小鳥「"ニューウェーブ"大石泉・村松さくら・土屋亜子?」

ちひろ「そうです!」

小鳥「そして"シンデレラガール"十時愛梨や神崎蘭子の居る? 新進気鋭の?」

ちひろ「はい、うちの事務所です! 私も写メありますよー♪」 っ[ ]

小鳥「……ほんとだ……仁奈ちゃんに光ちゃんに杏ちゃんも居る……」

ちひろ「ふふっ。ほんとだ、なんか嬉しい」


小鳥「あれ? ということは、"ヴァルキリー"って……」

ちひろ「ヴァルキリー? ヴァルキリーって北欧神話の『死者を選ぶ者』ですか? 蘭子ちゃんの"ブリュンヒルデ"じゃなくて?」

小鳥「えぇと、事務所対抗イベントの時とかって、シンデレラプロって毎回優勝候補じゃない?」

ちひろ「そうですね。プロデューサーもアイドルも一丸となって頑張ってます!」

小鳥「その活躍の影に、アイドルやプロデューサーを鼓舞する女性スタッフが居るって噂があるのよ」

ちひろ「それがヴァルキリーですか。でも私はみんなのお手伝いしてるだけですし、多分何かの間違いですよ」

小鳥「そうなのかしら?」

ちひろ「私はそんな噂聞いたことないですよ? どこで聞いたんですか?」

小鳥「え゛!? えっと、インターネット……?」

ちひろ「じゃあきっと単なる噂ですよ」

小鳥「そう、そうねきっと」


ちひろ「私なんてせいぜい事務所のみんなにドリンク配ってるくらいですよ♪」

小鳥「ドリンク!?」プフッ


店員「ご注文の品お待たせしました。本日のパスタお二つです」

ちひろ「あ、はい」

小鳥「くっ、ふふっ」プルプル


ちひろ「ちょっとなんで笑うの小鳥お姉ちゃん〜」

小鳥「ふふっ、ちひろちゃんが、ちっちゃいときに"大きくなったらヤク○トの人になる"って言ってたの思い出しちゃって」

ちひろ「も、もう! そんな昔の話!/// ほら、冷めちゃうよっ」


小鳥「でもシンデレラプロかー。すごくたくさんアイドル居るわよね?」

ちひろ「ことある毎にプロデューサーが拾って来ちゃうんですよ」

小鳥「そんな犬猫かぷちどるみたいに……」

ちひろ「ぷち?」

小鳥「プロデュースってそんなにたくさんできるものなの? うちもアイドル十数人抱えて、プロデューサーさん達大変だけど……」

ちひろ「普段はアイドル達の協力のもと、プロデューサーはスカウトに出たりとかしてるかな?」

小鳥「アイドル達の協力……?」

ちひろ「人数が多い分、成人してるアイドルも居るから現場同士が近い場合に年少の子達を送って貰ったりとか……」


小鳥「アイドルが送り迎えしてるの?」

ちひろ「いつもとか全部って訳じゃ無いですよ? でもまだなんだかんだ言って新しい事務所だから、みんなで協力」

小鳥「なるほど……」

ちひろ「ソロの仕事よりもユニット仕事が多いのもそういう理由かな〜。あと大きなイベントの時は専用シフト組んだり」

小鳥「ふむふむ?」

ちひろ「プロダクション対抗の時は相手に合わせてキャスティング変更したりとか、してますね」

小鳥「人数が多いからこその戦略、かしら?」

ちひろ「これ以上は企業秘密です♪」

小鳥「ふふっ」


ちひろ「あ、ヒミツと言えば765プロのプロデューサーってどんな人ですか?」

小鳥「プロデューさん? どうして?」

ちひろ「だって業界の伝説じゃないですか。わずか数年で十数人のトップアイドルを輩出。しかも手がけたアイドル全てですよ!?」

小鳥「確かにそうねぇ。普段はそんな風には感じないんだけどね。あ、でも真剣な顔してるときはかっこいいかな?」

ちひろ「――へっ? あれ? もしかして小鳥お姉ちゃん……」

小鳥「?」

ちひろ「その人と付き合ってたりしt」

小鳥「ぶふぉっ」

ちひろ「わわっ!?」

小鳥「げほっげほっ。あ゛ーペペロンチーノのオイルが鼻の方にぃー痛い゛ー」

ちひろ「は、はいティッシュです!」

小鳥「う゛ーありがとうー」チーン

ちひろ「だ、大丈夫?」

小鳥「鼻が痛いです……」


ちひろ「お水飲む?」

小鳥「うん。んくっんくっ、ぷはー」

ちひろ「お酒じゃないんだから……」

小鳥「ふぅ。えーと、私とプロデューサーさんはおつきあいとかしてません。そりゃー、ちょっといいなーとは思うケド……」

ちひろ「ふふーん?」

小鳥「も、もう!/// ちひろちゃんはどうなの?」

ちひろ「わた!? 私はプロデューサーさんとはなにもっ……!」

小鳥「別にプロデューサーさんとは言ってないんだけど……」

ちひろ「はめられた!?」

小鳥「はめてないわよ?」


ちひろ「うー、プロデューサーさんいつも一生懸命で、アイドルのみんなにも慕われてていい人なんですけどね……」

小鳥「うんうん。……それで?」

ちひろ「私なんて何もできなくて、せいぜい栄養ドリンク届けるくらいで……」

小鳥「うん」

ちひろ「あ、でも仲悪くは無いんですよ!? たぶん。軽口とか言えるくらいに」

小鳥「ええ」


ちひろ「でも以前ドリンク差し入れたときに、"はははっ、もっと頑張って働けって事ですね! 鬼! 悪魔! ちひろ!"って」

小鳥「それ、は……」

ちひろ「もちろん冗談だってわかってるんですよ!? プロデューサーさんも笑ってましたし本気じゃないです」

小鳥「……」

ちひろ「私も"あの子達の笑顔のためなら鬼にでも悪魔にでもなりますよ!"って笑って返せましたし、
    プロデューサーさんも"俺もです"って言って、その場でドリンク開けて"いつもありがとうございます"って……」

小鳥「……うん。偉かったね」

ちひろ「ふぇ……。あ、これだめ、なんか涙出てきた……」


小鳥「今はまだお昼だけど、今度また夜にでもゆっくりお話しましょう」

ちひろ「うん。小鳥お姉ちゃん昔と変わってなくてよかった」

小鳥「変わらないわよー」

ちひろ「今も色々マンガとか読んでるの?」

小鳥「読んでるけど、どうして? ってそう言えばちひろちゃん私の部屋で色々マンガ読んでたっけ」

ちひろ「うん。パ○ワくんとか、幽○とかあったよね」

小鳥「そうねー。そうだったわねー」トオイメ


小鳥「ごちそうさまでした」

ちひろ「ごちそうさまでした」

小鳥「デザートも美味しかったわね。いいお店だわ」

ちひろ「でしょ? って言っても、私もアイドルノート見て知ったんだけどね」

小鳥「アイドルノート?」

ちひろ「事務所に置いて誰でも好きなこと書けるコミュニケーションノートかな? 美味しかったお店の情報とか新作コスメとか」

小鳥「それ面白そうっ」

ちひろ「ときどきちっちゃい子たちの落書き帳になってるけどね」

小鳥「ふふっ、可愛いじゃない♪」

ちひろ「可っ愛いよー♪」


小鳥「さてと、今日はそろそろお仕事に戻りましょうか」

ちひろ「そうですね」

小鳥「無事ちひろちゃんの敬語も抜けてきたことだしね」

ちひろ「あ、ほんとだ」

小鳥「ふふっ。次はアイドルの子達のお話もしましょう」

ちひろ「はいっ」



おしまい
短いですが以上です。
ありがとうございました。
依頼出してきます。

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