2014年09月15日

モバP「水族館へ行こう」亜里沙「はい♪」

P「夏休み……ですか?」



ちひろ「いえ、地方巡業の後に、少し時間が取れるっていうことなんですよ」



P「それって売れてないから時間が空いたっていう」





ちひろ「時間が取れるんです」



P「はい」



ちひろ「そ、それでですね、もしよかったら私と……」



P「え? ちひろさん、地方についてくるんです?」



ちひろ「いきませんけど」



P「ですよね」



ちひろ「……」



P(と言っても、近場で何か……)



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亜里沙「お早うございます〜」



P「ああ、亜里沙さん」



亜里沙「はい」



P「どこか行きたいところありますか?」



亜里沙「えっ!?」



亜里沙(で、デートのお誘いウサ!?)ドキドキ



P「あーいや、今度の地方に仕事に行くとき、時間が取れるらしいんで」



亜里沙「あっ、そういうことですか」ホッ



亜里沙「そしたら『こどもの国』みたいなところに……」



P「ホント子ども好きですねぇ」

亜里沙「あっ、でもね、Pくんが行きたいところでいいのよ」



P「俺が行きたいところ? うーん」カチカチ



P「行き先は宮城県なんですけど」



P「おっ、松島にも水族館があるのか……」



P「へぇ、今年で閉めちゃうのか……」



亜里沙「水族館ですか?」



P「ええまあ。夏の時期は混んでるでしょうけど」



亜里沙「水族館、子どもも好きですもの。先生も行きたい!」



P「そうですか。それじゃあ」



P「マリンピア松島ね」



亜里沙(あ、でも……)

――――――――

――仕事後。



P「ここかな」



亜里沙「はい、着きましたね」



櫂「おお〜、さすがに雰囲気があるね」



P「……」



櫂「どうしたの?」



P「なぜいる」



櫂「なぜって、プロデューサー。あたしのプロフィールちゃんと見た?」



P「バスト86だろ」



櫂「なんで先に胸が出てくるのさ……」



亜里沙「趣味:水族館巡り。ですよ?」



P「それは知ってます」

P「俺が言いたいのは、亜里沙さんと二人でお仕事をしてきたはずなんだがということなんだが?」



P「つまり二人きりで空いた時間に遊んでいるはずなんだがということなんだが?」



櫂「あはは、なんか言葉が変だよ」



P「答えんかい」



亜里沙「わ、私が呼んだのよ」



P「あ、そうなんですか」



亜里沙(あ、ちょっとガッカリ……してる?)



亜里沙「ほ、ほらぁ、やっぱり二人だけだとアイドル的にまずいかもしれないし」



P「複数人集っている方がバレちゃいそうですけどね」



櫂「大丈夫大丈夫。あたし達はそんな有名じゃないし」



P「そ、そうだな」



櫂「否定してよ!」

P「しかしどうやってやってきたんだ」



櫂「バスの中にスタッフの振りして乗り込んだら」



P「うちのプロダクションって節穴なんだなぁ」



亜里沙「あ、先生の専属アシスタントって言ったのよ!」



櫂「てへへ」



P「おいツッコミどころ多すぎんぞ」



櫂「っていうかプロデューサーも気づかなかったんでしょ?」



P「……まあ、なんだ。俺もまだまだ節穴だな」



亜里沙「ダメでした?」



P「いいですよ。三人の方が楽しいでしょう」



P「むしろ着いてきたいなら、今度から仕事もセットするから言いなさい」



櫂「は〜い」

櫂「あたしも西の方の水族館は見たことあるんだけどさ〜」



櫂「都内もそんなに回ったことないし、東北なんて貴重でしょ?」



亜里沙「うふふ、おねえさんも、地元は山の中だから水族館なんて珍しくて」



P「そうか、といっても俺も詳しいわけじゃないしな」ガサガサ



P「……松島のマリンピアは88年の歴史を誇る水族館だ」



櫂「ほほう」



亜里沙「すっごく長生きなんですねぇ」



P「だが、今年で閉館する」



櫂「えっ!?」



P「そして仙台の新しい水族館に移行する予定だ」



亜里沙「そ、そうなんですか」



P「まあ、だからコレがラストチャンスだな」

櫂「お〜、なんか凄いね。上の方でレールが走ってる」



P「上からペンギンなどを眺めることも可能だ」



亜里沙「あっ、タッチプールですよ! タッチプール!」タタタッ



P「あっ」



亜里沙「ちめた〜い」ジャブジャブ



櫂「おー、HI☆TO☆DE!」



P「おお、そうだな」



亜里沙「Pくん、見てみて。ここにもヒトデが」



P「ええ、そうですね」

P「入って真ん中にタッチプールがあるんだな。面白い」



亜里沙「Pくんはやらないの?」



P「亜里沙さん、魚や水棲動物にとって、人間の体温は火かき棒みたいなものなんですよ」



亜里沙「えっ」ポロッ



櫂「えっ!?」



P「つまり、高温の物質で大怪我を負わせにいっているわけです」



亜里沙「……」サーッ



櫂「プロデューサー、えぐいよ!」



P「でもタッチプールの生物って弱って死ぬのが定番だしなぁ」



亜里沙「ごめんね、ヒトデさん……」



P「あ、あー、泣かないでください」

櫂「ぷ、プロデューサー、ここは慰めて好感度をアップさせないと」ヒソヒソ



P「わ、分かった」



P「……亜里沙さん!」



亜里沙「ふぇ?」



P「水族館なんて人間のエゴなんです。気にせず、触って学びましょう」



P「珍しい生物を飼育するのに失敗して死なせまくるとか良くありますし」ハハハ



亜里沙「鬼ウサ」



櫂「慰めてないよ!」



P「だってタッチプールを否定してもなぁ」



櫂「なんかこう、エグいよ! 二回目だけど!」

亜里沙「うん……でも、良く分かったわ」



P「何がですか」



亜里沙「要するに、命を飼っているのよね、水族館は」



櫂「そ、そうそう」



亜里沙「だったら、見るときも感謝しなくちゃ」



櫂「そっち!?」



亜里沙「だって子どもたちと海に行ったり水族館に行ったりするもの」



亜里沙「どうやって子どもたちに触れてほしいか考えなきゃ」



P「なるほど」



櫂「納得した!?」



P「亜里沙さん、しかし、水族館なら安全は確保されていますが、海の場合は危険についても知らないといけませんね」



亜里沙「そうよね。せんせい、海のことはあまり詳しくないし……」



櫂「なんだろう、この二人……」

――入り口。



櫂「うわー、展示室あっつー」



P「いきなり南米コーナーか、珍しいな」



亜里沙「いきなりって、定番とかあるの?」



P「そうですね。主流はやはり大水槽をドンと持ってくる。これですよ」



櫂「あー、そうだねー」



P「とにかく、その水族館の顔になるのが大水槽だからな」



P「ただ、マリンピア松島は展示室の前に広場があるからな。動物園的配置ってやつかな?」



櫂「なるほどねー」



亜里沙「あっ! ピラニア!」



P「おー、かわいい」



櫂「カワイイかなぁ……」



P「何言ってるんだ! ピラニアはちょっと牙が鋭いだけでビビリなんだぞ!」

亜里沙「あっ! 大きい魚!」



櫂「ピラルクだ、いいなぁ〜」



亜里沙「すごく大きいねぇ、Pくん」



P「そうですね。やはり淡水魚の大きな魚はインパクトありますからね」



P「餌やりもあるみたいですね」



櫂「へ〜」



亜里沙「大きい魚ってゆっくりしてるわよね?」



P「いや、食事するときは俊敏になりますよ」



亜里沙「杏ちゃんかしら……」



P「あいつは常に飴とか食ってるんで、逃げる時ですね。俊敏になるのは」



櫂「あはは」

P「おー、ワニだ。メガネカイマンだって」



櫂「……死んでるの?」



亜里沙「動かないわ……」



P「いや、生きてますよ。多分、息が苦しくなったら上がってくるかと」





5分後。





櫂「全然動かないよ?」



P「うーん、鼻から泡が漏れてるから死んでるってことはないと思うが」



亜里沙「どうしてお魚とか、水の生き物は激しく動かないんでしょう?」



P「単純に餌の問題かなぁ?」



P「すぐに餌にありつけないから、普段は省エネして、目の前に近づいてきたらサッと食う」



櫂「なるほど」



P「マネするなよ」



櫂「しないって」

P「松島湾の展示だな」



櫂「へえ、お魚おいしそう」



P「そういう感想なのか」



亜里沙「先生もお魚好きですよ!」



P「いいですね。今夜はお刺し身食べましょう」



櫂「態度違わない?」



P「おっ、見てみろ。こっちは三陸海岸の展示だって」



櫂「おいプロデューサー」



P「こうして目の前の海を再現することも水族館の役目だ」



櫂「ふーん」



亜里沙「でも不思議ですね」

P「何がですか」



亜里沙「目の前にあるなら、海に潜ればいいんじゃないかなって」



P「ああ、なるほど」



櫂「あ、そうだよ。海中トンネルとかさ、そういうの作ればいいじゃない?」



P「ああ、そうだな。そう思うよな」



亜里沙「何かあるの?」



P「一言で言うと、海って荒れるんだ」



亜里沙「荒れる……」



P「海中展望塔ってあるでしょう。アレは天気が悪いと海の中も砂が舞って全然見えないんです」



櫂「へ〜」



P「海はいつもこんな透明な色をしてないからね」



P「だから、海の目の前に作っても、海の中を見えるようにって水族館はあまりないんじゃないか?」

P「お、ほれほれ、カレイが折り重なっているぞ」



櫂「お〜」



亜里沙「真横から見ると口の付き方が面白いですね」



櫂「どっちかって言うとキモいって言うんじゃないかな」



P「はっはっは」



櫂「なんでこんなに折り重なってるんだろ?」



P「そりゃこれだけ水槽に詰め込まれたら、地面に潜れないだろう」



櫂「確かに……」



亜里沙「数が多いと大変なんですねぇ」



P「疲れたーってやって、別の魚の上に寝転ぼうとして払いのけられることはよくある話だ」



櫂「誰かを思い出すね」



亜里沙「ウサコも思い出すウサ」

櫂「あ、これ穴を掘って隠れているエビだって」



櫂「あれ、エビの穴の中に……魚が……」



亜里沙「ホントだ!」



亜里沙「えっと、エビさんの間に挟まってる?」



櫂「あはは、うっかり穴の中に入っちゃったんだね」



P「こりゃ出られないな」



櫂「やれやれ、まるで更衣室に忍び込んだプロデューサーみたいだよ」



P「失礼な。俺はそもそも入ってないし、謝った上でスカウトしたじゃないか」



亜里沙「え? 更衣室?」



P「はっ……殺気……!」

P「一周出来る大水槽だ」



亜里沙「いっぱいお魚さんがいますねぇ」



櫂「あ、寝っ転がってる?」



P「岩の近くで休憩しているんだろう」



櫂「魚もお休みするんだね」



P「そうだな。ずっと泳いでいるってわけじゃない」



亜里沙「マグロとかはどうなんですか?」



P「アレは……泳ぎながら休憩していたような」



櫂「そうなの?」



P「ゆっくり泳ぐんだ。それが休んでいるような状態に近いんじゃないかって話だったと思う」



櫂「そうかぁ」



P「……」

P「まあ、なんだ。常に全力じゃなくてもいいだろう」



P「人間、疲れたら休めばいいんだ」



櫂「うーん、どっちかって言うと、あたしはまだ本気出してない派だからね」



亜里沙「あ、先生も」



P「なんだと……?」



櫂「えー、プロデューサー知らないの?」



P「なんだ、なになに」



櫂「こないだの水着の時にね」



亜里沙「や、やだ、櫂ちゃん! 恥ずかしいから、それ」



櫂「え〜? 亜里沙ねーさん凄かったのに」



P「ほう」

櫂「めちゃめちゃはしゃいでてね……」



P「へぇ」



亜里沙「もう! この話おしまい!」



櫂「残念」



P「そうですか。普段は抑えているんですね」



亜里沙「あ、あの、Pくん」



P「別に解放してくれていいんですよ。俺がフォローしますから」



亜里沙「もう、そういうんじゃないの!」



亜里沙「エッチウサ! 変態ウサ!」モフボフ



櫂「変態プロデューサー」



P「おい、味方はおらんのか」

亜里沙「あっ、ほ、ほら、イルカさんのところまで来ましたよ」



P「ん? おー、そうですね」



櫂「海獣ゾーンだね。あれ、このイルカって」



P「イロワケイルカ、だって」



亜里沙「ふうん? パンダさんみたいなイルカですねぇ」



P「そうですね。俺も初めて見ました」



P「……ふむ。日本で初めて繁殖に成功して以来、ここが拠点になっているみたいですね」



櫂「へぇ〜、カワイイね」



P「実際、そう大きなサイズにもならないみたいだな」



P「人懐っこくって、よく遊ぶとかなんとか……」



亜里沙「あ、ボールつんつんしてる」



P「お、ホントだ」

櫂「あたし、イルカって好きだな。泳ぐのうまいし」



P「そういう理由なのか?」



櫂「見てるとカッコイイじゃん」



亜里沙「先生はカワイイところもステキだと思うけど」



櫂「へへ、そう?」



亜里沙「そうよ、ね? Pくん」



P「そうだな。魚だって泳ぐのはうまいしな」



P「でもほら……愛嬌があるから、余計に人気があるんだろ」



櫂「愛嬌かー」



亜里沙「櫂ちゃんもカワイイわよ?」ナデナデ



櫂「えへへ」

P「そうだな。それに、イルカってのはショーをやるだけの才能があるんだ」



亜里沙「才能、ですか?」



P「うん。まずいっぱい食べられる」



櫂「ほうほう」



P「すぐお腹いっぱいになっちゃうと、ご褒美を上げるってことも出来ないだろ?」



亜里沙「あ、そうね」



P「魚に芸が仕込めないのは、あまり食べなかったり、一回で食事を済ませちゃうからってこともあるらしい」



櫂「そういうことか」



P「俺もレッスンの度に差し入れしているだろ」



亜里沙「まさか、先生たちはイルカだったウサ!?」



櫂「ウサコはうさぎじゃないの?」

P「まあ、とにかく、なんだ。才能があるってことを言いたかったんだ」



櫂「……全然うまいこと言ってないよね」



亜里沙「Pくん……」



P「……」



P「あ、出口だぞ。ペンギンいるぞ」



亜里沙「わー」



櫂「激しく泳いでるのいるね」



P「めっちゃ人に向かって突進してきているな」





櫂「あ、そうだ。プロデューサー、ソフトクリーム買ってきてイイ?」



P「ああ。後でお金出す」



櫂「さんきゅー」タタタッ

P(……気を使ってもらったのかな?)



亜里沙「Pくん、餌やりしてるよぉ」



P「はーい、いきますよ」



亜里沙「ペンギンさんは、パタパタやっているのがカワイイですねぇ」



P「そうですね」



亜里沙「あ、並んで餌をもらってる」



P「二重取りするやつもいるらしいですよ」



P「一度もらった後、何食わぬ顔でもう一度列に並び直すという」



亜里沙「へ〜、いけない子ですね」



P「うちにもいますね。そんな感じのやつが……」



亜里沙「Pくん、それは言わないお約束だよ」

亜里沙「あっ、ここ、東日本大震災の津波がここまで来たって」



P「ん……ホントですね。ペンギンの水槽に、赤いテープが貼られてる」



亜里沙「大変だったんですね……それで、ここを閉めちゃうんだ」



P「まあ、ホームページ見てましたけど、もともと老朽化していたみたいですね」



P「移転先を探していて、震災はきっかけの一つだったんじゃないかと」



亜里沙「そうなんですか」



P「さすがに88年もやっていればね」



P「ただ、水族館の耐震性ってなかなかのものなんですよ」



亜里沙「そうなの?」



P「大量の水を扱うわけだから、水槽も割れたりなんだりはしないし」



亜里沙「あ、そうね」

P「むしろコワイのは停電ですね……アクアマリンふくしまでも、飼育動物が亡くなった大きな原因は停電です」



亜里沙「そうなんだ……」



P「酸素が送り込めなくなって。自前の発電機はあるけれど、燃料が尽きればそれまでだ」



P「水族館はね、やっぱり、結構、人のエゴですよ」



亜里沙「……」



P「あ、ああ。暗い話じゃなくって、それでも、やっぱり見たいじゃないですか」



P「海ってね。なかなか自分では中に入って覗けるものじゃないでしょ?」



P「キレイで、可愛くて、そういう生物をね、やっぱり……みんなで見て、楽しんで……」



亜里沙「アイドルみたいなもの?」



P「そう! ……じゃなくって」



P「いや、そういう面もあるのかな」

亜里沙「Pくん」



P「な、なんですか」



亜里沙「それじゃあ、私は何になるの? お魚さん? イルカさん? ペンギンさん?」



P「……それはね、やっぱり、亜里沙さんは亜里沙さんですよ」



P「魚もイルカも、一匹一匹違いますから」



P「一人ひとり、アイドルのことは見ておきたいんです」



亜里沙「ふ〜ん」



P「……なんかうまく言えないな」



亜里沙「大丈夫ですよぉ」



亜里沙「おねえさん、ちゃんとPくんが言いたいこと分かるから」



P「……」

P「あのほら、イルカがショーをやるだけの才能があるって言ったでしょ」



亜里沙「ええ」



P「だけど、イルカにだっていろんな性格があるから、ショーには向いてない子だっているわけでね」



P「でも、そういう子にだって見せ方はあるわけでしょう」



亜里沙「見せなくてもいいってことにはならないかしら?」



P「う〜ん、そうだなぁ……」



P「やっぱり自分なら、才能を見つけちゃったら、我慢、出来ないんだと思うんです」



P「怪我とか、病気なら、別ですけど」



亜里沙「……そっか」



P「……あっ!」



亜里沙「ど、どうしたの?」



P「あー、アシカのショーの時間終わっちゃってた」



亜里沙「あら、勿体ない」

櫂「んー、面白かったぁ」



P「外見よりも中の充実ぶりが良かったな。特にここでしか見られない生物がいたのがいい」



櫂「ガーンと大きいの持ってこなくても、いろいろ見せ方があるんだね」



P「亜里沙さんはどうでした?」



亜里沙「いくつかショーが見られなかったのは残念だけど、餌やりとかも見られて面白かったわ♪」



亜里沙「でも、タッチプール……」



櫂「プロデューサー、トラウマになっちゃうよ」



P「う、うん。スミマセン」



亜里沙「しょうがないから、手つなぎで許してあげますっ」



櫂「あっ、ズルい! プロデューサー、あたしも手つなぎ!」



P「おお、両手に花だ」



櫂「ちゃんと心の底から思ってる〜?」



亜里沙「うふふ」

――事務所。



P「ただいま戻りました」



ちひろ「おかえりなさい」



P「どうしたんですか?」



ちひろ「いえ、大変楽しんだみたいですね……」



P「そんなに怒らないでください。地ビール伊達政宗あげますから」



ちひろ「こんなもので! 私が! 許すとでも!」ガシッ プシュッ



ちひろ「超うめぇ」プハーッ



P「仕事終わってるからって事務所で飲まないでください」



ちひろ「それで、どうでした? 水族館は面白かったですか?」



P「動物園でもイベントはやりましたが、水族館はスペースが小さいですからねー」



P「ただ動物たちのショーは当たり前にやってますので、小規模であれば面白いですね」



ちひろ「なるほど……」



ちひろ「って、お休みまで仕事のことばっかり考えて」

ちひろ「ふたりきりでどうだったんです?」



P「え、いやあ、櫂がくっついてきたから」



ちひろ「え、そうなんですか」



P「二人共、楽しそうでしたよ」



ちひろ「それはそれで面白く無いです」



P「……近場でいいなら、いきます? 水族館」



ちひろ「えっ」



P「スカイツリーにも水族館あるんですよね」



P「まだ行ってないから、一度は見に行かないと」



ちひろ「そ、それは嬉しいですけど、それより、また仕事してくださいね」



P「はいはい」



おわり



22:30│持田亜里沙 
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