2013年12月06日

モバP「なぁ、李衣菜」

李衣菜「なんですか、Pさん?」

P「李衣菜って……」


李衣菜「はい」

P「可愛いよな」

李衣菜「はぁ。どうもです」

P「あれ、反応が薄い」

李衣菜「そりゃ、何度も言われてたら慣れますよ」

P「なんてこった……言い過ぎたか」

李衣菜「ま、悪い気はしませんけどね。えへへ」

P「やっぱり李衣菜は可愛いなぁ」


―――

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―――


P「李衣菜ー、リーナー」

李衣菜「呼びました、Pさん?」

P「いやぁ、なんか李衣菜って呼びやすいなと思って。りいなーっ」

李衣菜「よく分かんないですけど……じゃあ私も。Pさーんっ」

P「なんだ李衣菜ー」

李衣菜「なんでもないですPさーん」

P「りいなーりいなー」ナデナデ

李衣菜「PさんPさーんっ」コシコシ


―――
―――


P「李衣菜ってさ」

李衣菜「はい?」

P「ヘッドホンを首にかけてないと死んじゃったりするのか?」

李衣菜「……どういう質問ですかそれ。別に死にはしませんよ、ほら」スチャ

P「いやだって、なぁ?」

李衣菜「なぁ、じゃないですよ……確かにいつもかけてますけど。癖みたいなものです」
P「癖ねぇ……。肩凝らないか?」

李衣菜「まぁ、少しは。揉んでくれるんですか?」

P「おう、任せなさい」ワキワキ

李衣菜「うっ、手つきがやらしい……! やっぱりいいですっ」タタッ

P「へへへ、待ちなぁねーちゃんっ」

李衣菜「いやぁぁぁあああ来るなーっ!」


―――
―――


P「うーん、おっかしいな……」ガサゴソ

李衣菜「なにしてるんですか?」

P「ああ、李衣菜。ちょっと探し物をな……どこやったか」

李衣菜「しょっちゅう物を失くしてますよね、Pさんって」

P「うっ。そんなイメージある?」

李衣菜「イメージっていうか、事実ですよね」

P「うぐっ……」
李衣菜「この前もあれがないーこれがないーって……あ、そういえばあの時も」

P「わ、わーわー! もういいよ分かりましたすみませんでした!」

李衣菜「まったくもう……はいこれ、次からはしっかり整理しといてくださいね?」ピラッ

P「お? おおーっ! 俺が探してた資料! ど、どこにあった!?」

李衣菜「あっちのソファーです。大方寝転がりながら作ってたんでしょ? 字も雑だし……」

P「さんきゅー李衣菜! これで明日の企画に出せるぞー!」

李衣菜「ちょ、ちゃんと反省してます!?」

P「してるしてる〜!」

李衣菜「もー……仕方ない人なんだから」クスッ


―――
―――


李衣菜「〜♪」シャカシャカ

P「…………」

李衣菜「♪♪」

P「李衣菜、李衣菜」ボソ

李衣菜「! ……あれ、Pさん今声かけました?」

P「おー、音楽聴いてるのに聞こえたのか」

李衣菜「ふふ、Pさんの声ならどんなに離れていても聞き分けてみせますよ」ニコッ

P「」キュン


―――
―――


李衣菜「…………」キュッキュ

李衣菜「はぁ〜っ。…………」フキフキ

李衣菜「うん、綺麗になった!」

P「ん? そのヘッドホン……」

李衣菜「どうしました?」

P「いや、どこかで見たような、そうでないような」

李衣菜「む……忘れちゃったんですか? ショックです……」

P「え、あーいやちょっと待て! 今思い出す……!」

李衣菜「……なーんて。ふふっ、別に忘れてても仕方ありませんよ」

P「へっ?」
李衣菜「もう随分前の話ですし。ほら、私が初めてのLIVEを終えたときに……」

P「あ……、ああ! 俺がプレゼントしたやつか!」

李衣菜「思い出しました? よかった、これでも気づかなかったらさすがに泣いちゃったかも」

P「う……すまん」

李衣菜「いいですってば! 確かに塗装も剥げかけて、見すぼらしくなっちゃいましたけど」

李衣菜「私とPさんとの、大切な思い出ですから。ずーっと、傍に置いておきたいんです」

P「李衣菜……」
李衣菜「えへへ……なんだか照れくさいな」

P「ありがとう、李衣菜」ギュッ

李衣菜「ぅわわ、なんですか急にっ」

P「もう絶対忘れないよ。絶対」

李衣菜「……はい♪」


―――
―――


P「李衣菜、もし突然俺がいなくなったらどうする?」

李衣菜「なんですかヤブから棒に」

P「まぁまぁ、そう言わずに。どうする?」

李衣菜「えー……うぅん、特になにもしないと思います」

P「ほう、そりゃまたどうして」

李衣菜「だって、そのうちひょっこり帰ってくると思うから。Pさんだし」

P「なるほど……いや待て、どういうことだそれは」
李衣菜「いきなり音信不通になって、その数週間後にアイドル候補生を連れてくる人がいるらしい」

P「……あ、はい。私です」

李衣菜「ほら」

P「待ってくれよ、それとは関係なしで行方不明になったら!?」

李衣菜「私を置いてどこかに行っちゃうんですか?」

P「行かない、けど……」

李衣菜「じゃあ問題ありません。地獄の果てまでもついて行きますよ、Pさん!」

P「あはは……頼もしい限りだよ、ホント」

李衣菜「ふふっ♪」


―――
―――


P「最近、李衣菜……」

李衣菜「?」

P「ギター弾いてないよな」

李衣菜「ぎくっ」ギクッ

P「口で言うなよ……どのくらいだ?」

李衣菜「に、2週間くらい、かなぁ……?」

P「んん?」

李衣菜「……1ヶ月だったよーな……」

P「…………」

李衣菜「………………3ヶ月です、はい」
P「…………」ニッコリ

李衣菜「…………」ニッコリ

P「……特訓」

李衣菜「あ、ちょっとヨウジガー」クルッ

P「まぁそう言うな」ガシッ

李衣菜「やだー! 特訓いやぁー!!」

P「まーまーまー、たった1週間だって頑張れ頑張れ李衣菜なら出来る」

李衣菜「せ、せめて3日! 3日で許してぇ!」ジタバタ

P「ゼンショスルヨー」


いやぁぁぁぁぁぁあああああ……!


―――
―――


P「李衣菜、ちょっといいか?」

李衣菜「はい、なんでしょう?」

P「次のLIVEの演出で少し迷ってる箇所があるんだけど……」

李衣菜「あれ、珍しいですね。Pさんが迷うなんて」

P「俺だってスランプくらいあるさ。それでな、李衣菜の意見を聞きたくて」

李衣菜「私の意見ですか? いいのかな、私なんかが口出ししちゃって……」
P「李衣菜だからこそお願いしたいんだ。頼りにしてます、李衣菜さん」

李衣菜「そ、そう言われると弱いです……うん、わかりました。任せてください!」

P「あぁ、ありがとう! 早速なんだけど、この場面を――」

李衣菜「ふむふむ……うーん、私なら――」


P(結果、このLIVEはとても高い評価を受けた。流石は元ロックアイドルリーナ!)


―――
―――


P「おっと、もう出る時間だ」

李衣菜「もうですか?」

P「うん、今日は早くから営業先に顔見せなきゃな」

李衣菜「そっかぁ……また遅くなります?」

P「そうなっちゃうかな……先に寝ててもいいぞ」

李衣菜「いえ、待ってます。いつもどおり、おかえりなさいって言わせてください」

P「……悪いな、いつも」

李衣菜「ふふ、なに言ってるんですか。今更ですよ、そんなこと。それに……」

李衣菜「この指輪を頂いたとき、私の人生……全部、Pさんに捧げるって決めたんですから」
P「……ありがとな、李衣菜」

李衣菜「はい♪ ……って、Pさん時間時間!」

P「うお! やばい遅れるっ!」

李衣菜「あああ、お弁当忘れてますってば!」

P「おおっ、さんきゅ! じゃあいってきま――」

李衣菜「あ、もうひとつっ」

P「え?」



ちゅっ



李衣菜「――んっ。いってらっしゃい、あなた♪」

P「……ああ、いってきます!」



おわり
というお話だったのさ
だりーなと添い遂げたい今日この頃

17:30│多田李衣菜 
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