2013年12月02日
モバP「なんか飛んで来たっス」
幸子「えいっ」
ポスン
ポスン
P「…」
幸子「うーん。純粋に座り心地という意味でならソファの方が優秀ですね。まあプロデューサーさんは椅子ではないので当然ですが」グイグイ
P「まあな」
P「どうしたんだ? 急に」
幸子「あ、スーツってなんだかすべすべして素敵な触り心地ですね!」フフ
P「聞けよ」
*荒木比奈「なんか飛んで来たっス」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368934145/
このSSと多少話の繋がりがあります。
多少なので、気にならない方は無視してお読みください。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372093621
P「じゃあ梅で」
幸子「分かりました」コクン
ペリペリ
幸子「どうぞ!」
P「いいよ。自分で食べられるって」
幸子「いえ。どうせボクもそのまま食べますから、この方が手っ取り早いですよ」
P「なるほど。幸子はかしこいなあ」
幸子「ええまあ!」フフーン
P「じゃあ…あーん」パク
幸子「おいしいですか?」
P「うん」モグモグ
幸子「えへへ。まあ当然ですよね。ボクがあーんって、してあげたおにぎりですから!」フンス
P「うん」モグモグ
幸子「はむ」
幸子「あ、温かいお茶も買って来てありますよ」モグモグ
P「ありがとう」
幸子「いえいえ」モグモグ
ガサ
幸子「食後にコーヒーはどうでしょう」コト
P「ずいぶん用意がいいんだな」
幸子「ボクはカワイイですからね!」
P「事務所のコーヒーメーカーで淹れてもよかったのに」
幸子「缶コーヒーのちょっと甘いのでないと飲めないんです、ボク…」ドウゾ
P「あ、そっか」サンキュー
パコ
P「…まあ、甘いコーヒーも嫌いじゃないけど」ズズ…
幸子「ホントですか?」
P「うん」ゴク
幸子「よかったぁ…」ホッ…
幸子「あ、缶コーヒーは一つしか買って来てないので。ボクにも一口ください」
P「あ、うん」ハイ
チョイ
幸子「あう」
幸子「な、なんですか?」
P「ああ、いや……梅雨だからか、いつもに増して髪の毛がはねてるなーって」
P「幸子はべつに気にしないのか?」
幸子「ええ。ボクほどになると自然とついた寝癖もカワイイですからね。自然体が一番です」コクン
P「なるほど」ニョーン
幸子「あう」
幸子「も、もう。べ、べつにプロデューサーさんにつまんでもらうために、そのままにしたわけじゃないですからね……」
P「つい」
P(ん? なんかごまかされた気がする)
幸子「ねえねえ、プロデューサーさん」クイクイ
P「ん?」
幸子「ボク、トランプ持って来たんですよ。今ならカワイイボクがプロデューサーさんのお相手をしてあげてもいいですよ」
P「ありがとう」
幸子「いえいえ」
P(まあ、いっか)
比奈「どういった状況でス?」
P「なんか幸子が飛んで来たッス」
比奈「……」
比奈「どうせ何回言っても真似するのはやめてくれないんで、それはもう言わないッスけど…」
比奈「なんか必要以上に似ててキモイッス。それだけ言っとくッス」
P「ひどい」
比奈「べー」
比奈「構って欲しかったんでスかねー」
P「かもな」ナデナデ
幸子「…、♪」フフーンピー…
P「今日は、比奈は輝子と一緒だったのか?」
比奈「でス。一緒にお昼ごはんを食べて、…もう来ると思うッスよ」
P「なにしてんだ?」
比奈「もう少し外の湿気を満喫してから来るって言ってたッス」
P「なにしてんだ」
比奈「輝子ちゃんは、幸子ちゃんのことは好きッスか?」
輝子「え」
輝子「も、もち、もち」コクコク
P「落ち着け」
輝子「…」コク
輝子「…う、うん。……この事務所で、さ、最初の…トモダチだし…」フヒヒ…
比奈「そっか」ニコ
比奈「じゃあ今日は、三人で晩ご飯でも食べに行きましょう」
輝子「え?」
比奈「ダメッスか?」
輝子「……」ブンブン
輝子「わ、私は、全然……ダメなんてそんな…」
比奈「よかったッス。えへへ、この三人で遊ぶのは初めてだから、楽しみッス!」
輝子「……」コクコク
ナデ…
輝子「…」
輝子「……」//
輝子「じ、じゃあ…もう行く…」
P「おう。またな」
輝子「…」コク
パタパタ…
比奈「…」
P「…」
P「それと、比奈も」
比奈「?」
P「いいお姉さん、やってるな」
比奈「…」アハハ…
比奈「幸子ちゃんにさみしい思いをさせたのは、私のせいでもあるッスからね。…いや、これは自意識過剰かもしれないでスけど」
P「……どうだろうな」
・
・
・
幸子「ふにゃ」パチ
幸子「…?」
P「…」カタカタ
幸子「プロデューサーさん」クイクイ
P「? お、起きたか」
幸子「はい」
幸子「その、長時間すいません。お仕事の邪魔を…」
P「いや。幸子はカワイイから邪魔じゃなかったよ」カタカタ
幸子「そうですか?」
P「そうそう」
幸子「そうですかー」
P「…」カタカタ…
P「まあ、あれだ」
幸子「?」
P「幸子はもう少し、素直になってもいいかもな」
幸子「…素直に…ですか」
P「うん」
P(今でも十分自分に素直かもしれないが)
幸子「……」
幸子「分かりました。プロデューサーさんがそう仰るなら、善処してみます」コクン
P「うん」カタカタ
・
・
・
ガチャ
柚「ただいまー」
仁奈「帰りやがりました!」モフッ
楓「お仕事疲れましたー…」ハフ
P「お疲れさまです」
柚「?」
柚「…ねえ、Pサン」
P「なんだ?」
柚「なんかいいことでもあった?」
P「…、ちょっとな」
柚「ほうほう。アタシに秘密にしようとはいい度胸だなー」ワキワキ
P「手をわきわきしないでください。なにする気だよ」
仁奈「たしかにPは、なんだか嬉しそうな顔をしてやがりますよ」コクコク
P「そうか?」
柚「うんうん。にやにやしてる!」
楓「はい。顔が綻んでますね。…ふふ、でもころっと困った顔になったなー、なんて…」フフ…
P「…」ハハ…
P「…まあ、そんな風に、ちょっと適当で素直なのは、いいと思う」
柚「ホント?」
P「うん」
P「よし。じゃあ四人で飯でも食べに行くか」
仁奈「わーいですよ!」ピョンピョン
楓「?」
楓「そう言えば、比奈ちゃんはいないんですか?」
P「…ああ、はい。今日の比奈は、お姉さんモードですから」
楓「??」
P「まあ…五人では、また今度行きましょう」
楓「はい」ニコ
・
・
・
ガチャ
輝子「あ」
幸子「おや。ちょうどいいタイミングでしたね」
輝子「あ、うー……え、えと、その……さ、さっちん…」ゴニョ
幸子「輝子さん」
輝子「…、フヒ…、な、なに?」
幸子「ごめんなさい」ペコ
輝子「? え?」
ここまでお読み頂きありがとうございます。
以上で モバP「なんか飛んで来たっス」 は終わりですが、
もう二話ほど短編をこのスレで書きたいと思います。
それぞれ「幸子、輝子」メインと「柚比奈仁奈楓さん」メインの予定です。
こんなのんびりするだけのお話ですが、よければもう少しお付き合いください。
*
ザアアアア…
柚「…」ペタ
仁奈「…」ペタ
ゴオオォ
柚「おー」
仁奈「おー」
P(なにしてんだあの二人)カタカタ
比奈(ついこの前あんなの見たような…)クス
柚「Pサーン」
P「はい」
柚「えいっ」ポス
P「…」
柚「えへへ」
P「…」ナデナデ
P「柚も体重軽いな。ちゃんとご飯食べてるか?」
柚「食べてるよぅ。軽いのは、前髪の分カナ!」
P「ぱっつんすげぇ」
タタッ
仁奈「えい」モフン
柚「わ」
仁奈「えへへ。仁奈も混ぜやがるですよー」
P「よしよし」モフモフ
仁奈「えっへへ」
柚「レッスンもお仕事もないと退屈だね」
ザアアアア…
P「…まあ…この雨だとな」
比奈「事務所に来るまではほどほどだったんでスけどねー」
P「悪いな。半分事務所に缶詰みたいになっちゃったけど」
比奈「いえ。私はその方が助かってるッス」キリ カリカリ…
P「そっか。がんばれ」クスクス
比奈「ス」
仁奈「?」
仁奈「これ、飲んでみてもいいですか?」
P「いいよ。でも仁奈ってコーヒー飲めたっけ」カタカタ
仁奈「いえ。飲んだことがないので、飲んでみたいですよ」
P「そっか。ちょっと苦いかもしれないけど」ハイ
仁奈「どうもでごぜーます。では…」コク
仁奈「……」ズズ…
仁奈「…………」
仁奈「…」ウプ
P「おいしくなかったか」ハハ
仁奈「……」コクコク
柚「お水取って来るね」パッ
P「頼む」
仁奈「……」フルフル…フルフル…
P(…可愛い)
比奈「そんな戯言言ってると、仁奈ちゃん踊りだしちゃいまスよ」カリカリ
P「それってヤギじゃなかったっけ」ナデナデ
仁奈「……」フルフル…フルフル…
P「比奈は飲まないか?」
比奈「飲みまスよー」カリカリ
比奈「まそんな量は飲まないッスけどね。布団でぼにゃーってネタ考えることもありまスし…寝れなくなると困るッス」カリカリ
P「……」
比奈「…なんでスか」
P「なんでも」ニヤニヤ
比奈「なんでスかーもー。はっきり言うッスー」ユサユサ
P「言っていいのか」
比奈「……」
比奈「…や、言わなくていいでス」ハイ
P「ぼにゃーって可愛い擬音だな」
比奈「言うなって言ってるッス!? しかもそっち!?」バス
P「いて。ああ、寝れない比奈も想像したら悶えた」
比奈「だから言うなっ!」ボス
P「クッションは飛び道具じゃないぞー」イテ
P「一口くらいなら大丈夫だよ」ナデナデ
仁奈「ホントでごぜーますか?」グス
P「うん。…まあ、またおいしいと思うときが来たら、飲めばいいんじゃないかな」ナデナデ
仁奈「了解でごぜーます!」モフモフ
柚「Pサーン…これじゃ前が見えないよぅ…」フラフラ
P「しばらくそうやって反省しなさい」
柚「ふえーん」
仁奈「楓おねーさん、なにか悲しい夢でも見やがりましたか?」ヨシヨシデスヨー
楓「うえーん…仁奈ちゃーん…もふもふ…」
P(九歳児にあやされるのはさすがにどうですかね…)
比奈(楓さんでスからねぇ)
P(それ、マジックワードじゃないからな)イカンデショ
P(…というかたぶん寝惚けてるだけだな…)ハア
楓「そのあと」
P「はい」
楓「風が吹いて」
P「はい」
楓「プロデューサーさん、飛んで行っちゃったんです…」グスン
P「……」
P(いまどき小学生でもこんな夢は見ないんじゃないですかね)
比奈(楓さんッスからねぇ)
P(だからそれ)
仁奈「もふもふすると元気になりやがりますよ!」
楓「ありがとう…」モフモフ
P「…」ハア
P「みんなでコーヒーでも淹れましょうか。楓さんはちゃんと眠気を覚ましてください」
楓「分かりましたー」ハーイ
ポン
仁奈「?」
P「砂糖とミルクを入れれば、きっと仁奈でもおいしく飲めると思うよ。一緒に作るか」
仁奈「……」
仁奈「にへ。よろしくお願いしやがります」ニコ
P「おう」
トントン
P「ん」クル
柚「がおー」
P「…」
柚「のっぺら柚チャンだよぅ!」
P「のっぺらぼうってがおーって鳴くのか」
柚「へへっ。Pサンががおーって言うと可愛いね!」
P「反省したのか?」
柚「柚チャンは逆境にめげない子だよ!」
P「引き続き反省してください」キュ
柚「ふにゃー。ひ、ひもまでひっぱちゃうと……もう本格的になにも見えない…」フラフラ
P「まったく」
比奈(プロデューサー、どう見ても楽しんでまスね…)クス
P「よし。じゃあみんなでコーヒーでも淹れて」
比奈「淹れて?」
P「……」
P「なにってこともないな。のんびりするか」ハハ
比奈「ふふ。そうでスね。まあいつも通りで」
P「うん」
柚「仁奈チャン! 行こっかー」
仁奈「はい!」トコトコ
楓「比奈ちゃんもプロデューサーさんも、早く行きましょう?」
比奈「はーい」
P「はーい」
―――おしまい
幸子「うーん。純粋に座り心地という意味でならソファの方が優秀ですね。まあプロデューサーさんは椅子ではないので当然ですが」グイグイ
P「まあな」
P「どうしたんだ? 急に」
幸子「あ、スーツってなんだかすべすべして素敵な触り心地ですね!」フフ
P「聞けよ」
*荒木比奈「なんか飛んで来たっス」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368934145/
このSSと多少話の繋がりがあります。
多少なので、気にならない方は無視してお読みください。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372093621
P「じゃあ梅で」
幸子「分かりました」コクン
ペリペリ
幸子「どうぞ!」
P「いいよ。自分で食べられるって」
幸子「いえ。どうせボクもそのまま食べますから、この方が手っ取り早いですよ」
P「なるほど。幸子はかしこいなあ」
幸子「ええまあ!」フフーン
P「じゃあ…あーん」パク
幸子「おいしいですか?」
P「うん」モグモグ
幸子「えへへ。まあ当然ですよね。ボクがあーんって、してあげたおにぎりですから!」フンス
P「うん」モグモグ
幸子「はむ」
幸子「あ、温かいお茶も買って来てありますよ」モグモグ
P「ありがとう」
幸子「いえいえ」モグモグ
ガサ
幸子「食後にコーヒーはどうでしょう」コト
P「ずいぶん用意がいいんだな」
幸子「ボクはカワイイですからね!」
P「事務所のコーヒーメーカーで淹れてもよかったのに」
幸子「缶コーヒーのちょっと甘いのでないと飲めないんです、ボク…」ドウゾ
P「あ、そっか」サンキュー
パコ
P「…まあ、甘いコーヒーも嫌いじゃないけど」ズズ…
幸子「ホントですか?」
P「うん」ゴク
幸子「よかったぁ…」ホッ…
幸子「あ、缶コーヒーは一つしか買って来てないので。ボクにも一口ください」
P「あ、うん」ハイ
チョイ
幸子「あう」
幸子「な、なんですか?」
P「ああ、いや……梅雨だからか、いつもに増して髪の毛がはねてるなーって」
P「幸子はべつに気にしないのか?」
幸子「ええ。ボクほどになると自然とついた寝癖もカワイイですからね。自然体が一番です」コクン
P「なるほど」ニョーン
幸子「あう」
幸子「も、もう。べ、べつにプロデューサーさんにつまんでもらうために、そのままにしたわけじゃないですからね……」
P「つい」
P(ん? なんかごまかされた気がする)
幸子「ねえねえ、プロデューサーさん」クイクイ
P「ん?」
幸子「ボク、トランプ持って来たんですよ。今ならカワイイボクがプロデューサーさんのお相手をしてあげてもいいですよ」
P「ありがとう」
幸子「いえいえ」
P(まあ、いっか)
比奈「どういった状況でス?」
P「なんか幸子が飛んで来たッス」
比奈「……」
比奈「どうせ何回言っても真似するのはやめてくれないんで、それはもう言わないッスけど…」
比奈「なんか必要以上に似ててキモイッス。それだけ言っとくッス」
P「ひどい」
比奈「べー」
比奈「構って欲しかったんでスかねー」
P「かもな」ナデナデ
幸子「…、♪」フフーンピー…
P「今日は、比奈は輝子と一緒だったのか?」
比奈「でス。一緒にお昼ごはんを食べて、…もう来ると思うッスよ」
P「なにしてんだ?」
比奈「もう少し外の湿気を満喫してから来るって言ってたッス」
P「なにしてんだ」
比奈「輝子ちゃんは、幸子ちゃんのことは好きッスか?」
輝子「え」
輝子「も、もち、もち」コクコク
P「落ち着け」
輝子「…」コク
輝子「…う、うん。……この事務所で、さ、最初の…トモダチだし…」フヒヒ…
比奈「そっか」ニコ
比奈「じゃあ今日は、三人で晩ご飯でも食べに行きましょう」
輝子「え?」
比奈「ダメッスか?」
輝子「……」ブンブン
輝子「わ、私は、全然……ダメなんてそんな…」
比奈「よかったッス。えへへ、この三人で遊ぶのは初めてだから、楽しみッス!」
輝子「……」コクコク
ナデ…
輝子「…」
輝子「……」//
輝子「じ、じゃあ…もう行く…」
P「おう。またな」
輝子「…」コク
パタパタ…
比奈「…」
P「…」
P「それと、比奈も」
比奈「?」
P「いいお姉さん、やってるな」
比奈「…」アハハ…
比奈「幸子ちゃんにさみしい思いをさせたのは、私のせいでもあるッスからね。…いや、これは自意識過剰かもしれないでスけど」
P「……どうだろうな」
・
・
・
幸子「ふにゃ」パチ
幸子「…?」
P「…」カタカタ
幸子「プロデューサーさん」クイクイ
P「? お、起きたか」
幸子「はい」
幸子「その、長時間すいません。お仕事の邪魔を…」
P「いや。幸子はカワイイから邪魔じゃなかったよ」カタカタ
幸子「そうですか?」
P「そうそう」
幸子「そうですかー」
P「…」カタカタ…
P「まあ、あれだ」
幸子「?」
P「幸子はもう少し、素直になってもいいかもな」
幸子「…素直に…ですか」
P「うん」
P(今でも十分自分に素直かもしれないが)
幸子「……」
幸子「分かりました。プロデューサーさんがそう仰るなら、善処してみます」コクン
P「うん」カタカタ
・
・
・
ガチャ
柚「ただいまー」
仁奈「帰りやがりました!」モフッ
楓「お仕事疲れましたー…」ハフ
P「お疲れさまです」
柚「?」
柚「…ねえ、Pサン」
P「なんだ?」
柚「なんかいいことでもあった?」
P「…、ちょっとな」
柚「ほうほう。アタシに秘密にしようとはいい度胸だなー」ワキワキ
P「手をわきわきしないでください。なにする気だよ」
仁奈「たしかにPは、なんだか嬉しそうな顔をしてやがりますよ」コクコク
P「そうか?」
柚「うんうん。にやにやしてる!」
楓「はい。顔が綻んでますね。…ふふ、でもころっと困った顔になったなー、なんて…」フフ…
P「…」ハハ…
P「…まあ、そんな風に、ちょっと適当で素直なのは、いいと思う」
柚「ホント?」
P「うん」
P「よし。じゃあ四人で飯でも食べに行くか」
仁奈「わーいですよ!」ピョンピョン
楓「?」
楓「そう言えば、比奈ちゃんはいないんですか?」
P「…ああ、はい。今日の比奈は、お姉さんモードですから」
楓「??」
P「まあ…五人では、また今度行きましょう」
楓「はい」ニコ
・
・
・
ガチャ
輝子「あ」
幸子「おや。ちょうどいいタイミングでしたね」
輝子「あ、うー……え、えと、その……さ、さっちん…」ゴニョ
幸子「輝子さん」
輝子「…、フヒ…、な、なに?」
幸子「ごめんなさい」ペコ
輝子「? え?」
ここまでお読み頂きありがとうございます。
以上で モバP「なんか飛んで来たっス」 は終わりですが、
もう二話ほど短編をこのスレで書きたいと思います。
それぞれ「幸子、輝子」メインと「柚比奈仁奈楓さん」メインの予定です。
こんなのんびりするだけのお話ですが、よければもう少しお付き合いください。
*
ザアアアア…
柚「…」ペタ
仁奈「…」ペタ
ゴオオォ
柚「おー」
仁奈「おー」
P(なにしてんだあの二人)カタカタ
比奈(ついこの前あんなの見たような…)クス
柚「Pサーン」
P「はい」
柚「えいっ」ポス
P「…」
柚「えへへ」
P「…」ナデナデ
P「柚も体重軽いな。ちゃんとご飯食べてるか?」
柚「食べてるよぅ。軽いのは、前髪の分カナ!」
P「ぱっつんすげぇ」
タタッ
仁奈「えい」モフン
柚「わ」
仁奈「えへへ。仁奈も混ぜやがるですよー」
P「よしよし」モフモフ
仁奈「えっへへ」
柚「レッスンもお仕事もないと退屈だね」
ザアアアア…
P「…まあ…この雨だとな」
比奈「事務所に来るまではほどほどだったんでスけどねー」
P「悪いな。半分事務所に缶詰みたいになっちゃったけど」
比奈「いえ。私はその方が助かってるッス」キリ カリカリ…
P「そっか。がんばれ」クスクス
比奈「ス」
仁奈「?」
仁奈「これ、飲んでみてもいいですか?」
P「いいよ。でも仁奈ってコーヒー飲めたっけ」カタカタ
仁奈「いえ。飲んだことがないので、飲んでみたいですよ」
P「そっか。ちょっと苦いかもしれないけど」ハイ
仁奈「どうもでごぜーます。では…」コク
仁奈「……」ズズ…
仁奈「…………」
仁奈「…」ウプ
P「おいしくなかったか」ハハ
仁奈「……」コクコク
柚「お水取って来るね」パッ
P「頼む」
仁奈「……」フルフル…フルフル…
P(…可愛い)
比奈「そんな戯言言ってると、仁奈ちゃん踊りだしちゃいまスよ」カリカリ
P「それってヤギじゃなかったっけ」ナデナデ
仁奈「……」フルフル…フルフル…
P「比奈は飲まないか?」
比奈「飲みまスよー」カリカリ
比奈「まそんな量は飲まないッスけどね。布団でぼにゃーってネタ考えることもありまスし…寝れなくなると困るッス」カリカリ
P「……」
比奈「…なんでスか」
P「なんでも」ニヤニヤ
比奈「なんでスかーもー。はっきり言うッスー」ユサユサ
P「言っていいのか」
比奈「……」
比奈「…や、言わなくていいでス」ハイ
P「ぼにゃーって可愛い擬音だな」
比奈「言うなって言ってるッス!? しかもそっち!?」バス
P「いて。ああ、寝れない比奈も想像したら悶えた」
比奈「だから言うなっ!」ボス
P「クッションは飛び道具じゃないぞー」イテ
P「一口くらいなら大丈夫だよ」ナデナデ
仁奈「ホントでごぜーますか?」グス
P「うん。…まあ、またおいしいと思うときが来たら、飲めばいいんじゃないかな」ナデナデ
仁奈「了解でごぜーます!」モフモフ
柚「Pサーン…これじゃ前が見えないよぅ…」フラフラ
P「しばらくそうやって反省しなさい」
柚「ふえーん」
仁奈「楓おねーさん、なにか悲しい夢でも見やがりましたか?」ヨシヨシデスヨー
楓「うえーん…仁奈ちゃーん…もふもふ…」
P(九歳児にあやされるのはさすがにどうですかね…)
比奈(楓さんでスからねぇ)
P(それ、マジックワードじゃないからな)イカンデショ
P(…というかたぶん寝惚けてるだけだな…)ハア
楓「そのあと」
P「はい」
楓「風が吹いて」
P「はい」
楓「プロデューサーさん、飛んで行っちゃったんです…」グスン
P「……」
P(いまどき小学生でもこんな夢は見ないんじゃないですかね)
比奈(楓さんッスからねぇ)
P(だからそれ)
仁奈「もふもふすると元気になりやがりますよ!」
楓「ありがとう…」モフモフ
P「…」ハア
P「みんなでコーヒーでも淹れましょうか。楓さんはちゃんと眠気を覚ましてください」
楓「分かりましたー」ハーイ
ポン
仁奈「?」
P「砂糖とミルクを入れれば、きっと仁奈でもおいしく飲めると思うよ。一緒に作るか」
仁奈「……」
仁奈「にへ。よろしくお願いしやがります」ニコ
P「おう」
トントン
P「ん」クル
柚「がおー」
P「…」
柚「のっぺら柚チャンだよぅ!」
P「のっぺらぼうってがおーって鳴くのか」
柚「へへっ。Pサンががおーって言うと可愛いね!」
P「反省したのか?」
柚「柚チャンは逆境にめげない子だよ!」
P「引き続き反省してください」キュ
柚「ふにゃー。ひ、ひもまでひっぱちゃうと……もう本格的になにも見えない…」フラフラ
P「まったく」
比奈(プロデューサー、どう見ても楽しんでまスね…)クス
P「よし。じゃあみんなでコーヒーでも淹れて」
比奈「淹れて?」
P「……」
P「なにってこともないな。のんびりするか」ハハ
比奈「ふふ。そうでスね。まあいつも通りで」
P「うん」
柚「仁奈チャン! 行こっかー」
仁奈「はい!」トコトコ
楓「比奈ちゃんもプロデューサーさんも、早く行きましょう?」
比奈「はーい」
P「はーい」
―――おしまい
13:30│荒木比奈