2013年12月04日

モバP「伊吹が料理に目覚めたらしい」

モバP「親交を深めるのはいいことだが、事務所での料理は程々にな」

伊吹「わかってるって♪というわけで、今まで鍛えてきた腕をお兄さんに見せつけちゃうぞ」

モバP「気をつかってくれるのはありがたいけど、伊吹こそ忙しいんじゃないのか?」


伊吹「大丈夫大丈夫!今までアタシを支えてきてくれた感謝の印としてさ!ね!」

モバP「しかし...まあ、何言っても多分作ってくるだろうな」

伊吹「あはっ、バレた?」

モバP「個人的にもあのイベントからどのくらい腕を上げたか気になるし、いつか食べさせてくれ」

伊吹「よし、それじゃあ決まりね!」

伊吹「へへっ、期待してるといいよー...美味しすぎて腰抜かしちゃうかもね♪」

モバP「ははは、楽しみにしてるよ」
――――――――

翌日

モバP「...」カタカタ

モバP「...腹減った、パンでも食うか」ガサゴソ

ガチャッ

伊吹「おっす♪」

モバP「おっす伊吹...あれ?今日ってオフだったよな確か」

伊吹「へへっ...オフだから時間もあったし、力を入れてお兄さんにお弁当を作ってきたんだよ」

モバP「てことは俺に弁当を届けにわざわざ事務所まで...?」

伊吹「そういうこと!」
モバP「えーと...ありがとな伊吹」

伊吹「いいってことよ!アタシがやりたくてやってるだけだからさ♪」

伊吹「それに最近まともに食べてなさそうだしな、たまにはゆっくり食べようぜ」

モバP「...感動で涙が出そうだよ」

伊吹「あっはっは!泣くほどのことじゃないだろー?」

モバP「伊吹の優しさが五臓六腑に染みわたる」

伊吹「まったく、大げさなんだから〜...んじゃ、向こうのテーブルが空いてるからそこで食べよっか♪」
伊吹「ほいっ」パカッ

モバP「...おお...すごい...」

伊吹「イベントのときに盛りつけの大事さも教わったからね、その辺も気をつけてみたんだー」

モバP「努力の結晶だな、こんなに美味しそうな弁当が作れるとは」

伊吹「えへへ...食べてみないと本当においしいかどうかはわからないけどね」

モバP「じゃあ、食べてみよう...いただきます」

伊吹「はーい、召し上がれ♪」

モバP「...て、あれ?箸は?」
伊吹「ここに持って来てるよー...あ、しまった、一人分しか持ってきてないや」

モバP「一人分?...ああ、この弁当、伊吹の分まであるんだな」

伊吹「そうそう、せっかくだからお兄さんと一緒に食べようかなって思ってね♪」

モバP「しかし箸が一人分では...どっかに割り箸置いてなかったかな」

伊吹「あ、待って」

モバP「?」

伊吹「どうせなら二人でこのお箸使っちゃおうよ!」

モバP「...は?」
伊吹「今ならアタシがお兄さんにあーんってしてあげるよ♪どう?」

モバP「...」

伊吹「...えっと...お兄さん?」

モバP「...ふむ...」

伊吹「...し、真剣に考えないでよ!冗談だって冗談!あははは...じゃあアタシ割り箸探してくるね」

モバP「...よし、やろうか伊吹」

伊吹「えっ...えええ!?本気でやるの!?」

モバP「もちろん」

伊吹「ちょ、ちょっと待ってまだ心の準備が」

モバP「言いだしっぺが慌ててどうするんだよ」

伊吹「うぅ...そうだけど、ホントにやるなんて思ってなかったんだもん...」
伊吹「は、はい、あーん...」

モバP「...」パクッ

伊吹「ど、どうかな...」

モバP「...うまい」モグモグ

伊吹「本当?よかったぁー」

モバP「これは凄い、いくらでも食べられそうだ」モグモグ

伊吹「あはは、そう言ってもらえたら作った甲斐があるよ♪」

伊吹「味見もしたけど、お兄さんの口に合わなかったら意味無いしさ」

モバP「伊吹と俺の味覚は相性がいいってことだな」

伊吹「そっかそっか...えへへ...」
モバP「じゃ、次は伊吹の番だな。箸をもらうよ」ヒョイッ

伊吹「へ?」

モバP「ほい、あーん」

伊吹「」

伊吹「ちょ、アタシは自分で食べるって!恥ずかしいから!」

モバP「どうせやるならお互いやった方がそれっぽいだろ、ほらほら」

伊吹「...ううぅ」

伊吹「...」パクッ

モバP「...お味は?」
伊吹「...恥ずかしくて味なんてわからないよ」

モバP「ははは、顔真っ赤だぞ可愛いやつめ」ワシャワシャ

伊吹「ーーっ!」カァァァ

伊吹「か、からかうなー!このバカバカバカ!」ポカポカ

モバP「ちょ、痛い、痛いってば」



ちひろ「...」カタカタカタカタカタ

ちひろ(最近あの二人が周りの目を気にせずいちゃつき始めてつらい)カタカタカタカタカタカタ

ちひろ(...壊れてもいい壁ってどこにあったかしらね)カタカタカタカタカタカタカタ
――――――――

モバP(○月×日)

モバP(伊吹が初めて弁当を作ってきてくれた日...と)
――――――――

スタッフ「―――はい、ちょうどいい区切りですし、この辺でお昼休憩にしましょうか」

モバP「はい、そうですね」

モバP(今日は、郊外の自然豊かな公園でのロケだ)

少年「いぶきおねえちゃんすごーい!」

少女「どうやったらそんなにうごけるのー?」

伊吹「へへっ、アンタたちもしっかり練習していたら、大人になればきっとできるようになるよ!」

少女「いぶきおねえちゃんみたいにかっこよくなりたいから、わたしがんばるー!」

伊吹「頑張れよー、応援してるぜちびっ子たち!」

モバP(子どもたちと一緒にダンスをするという内容だが、伊吹は今のところ上々な動きをしている)
伊吹「お兄さーん♪」

モバP「お疲れ伊吹、上手くこなせているじゃないか」

伊吹「ちびっ子たちと踊るってイイねー、アタシも楽しくなってくるよ」

モバP「そのおかげでいい絵がとれているみたいだぞ」

伊吹「そっか!だったら午後ももっと楽しまないとな!」

モバP「おう、頑張れよー」

伊吹「もちろん!お兄さんも参加してくれたらもっと楽しいんだけどなー」

モバP「ははは、俺がカメラに写ってどうするんだよ...踊るのはプライベートでな」

伊吹「ちぇー、残念...さてと、お昼だね」

モバP「...もしかして今日も持ってきてるとか」

伊吹「うん、もちろん♪」
モバP「最近しょっちゅう作ってきてもらってるなー...手間かけて申し訳ない」

伊吹「いいのいいの!アタシがやりたくてやってるわけだし!今日のお弁当はこんな感じ♪」パカッ

モバP「おお...これも美味しそうだ」ゴクリ

伊吹「へへっ、作るたびにどんどんイイ感じになってきて楽しいね」

モバP「ダンスだけが取り柄と言ってた昔が懐かしいな」

伊吹「アタシの女子力はうなぎのぼりだぜ♪なーんてね、それじゃ食べよっか」

モバP「ははは、そうだな...いただきます」
モバP「...今日はアレはやらないんだな」モグモグ

伊吹「流石にそれはねー、たくさん知らない人がいるのにアレをやるのは恥ずかしいじゃん」モグモグ

モバP「俺は別にやってもいいんだけどなー」ニヤニヤ

伊吹「なっ...なにバカなこと言ってんだよ」カァァ

モバP「だってもう事務所で何回もやってるし、どこでやっても同じようなもんだろ」

伊吹「その理屈は絶対におかしいって!」

モバP「強情張るなってば、はい、あーん」

伊吹「...」

モバP「ほらほら、いつもやってることじゃないか」

伊吹「...むぅぅ」

モバP「...なんちゃって、ちょっとした冗談」

伊吹「んむっ」パクッ
モバP「うおっと...本当に食べるとは」

伊吹「...最近のお兄さん、意地悪になってきてる気がする」モグモグ

モバP「ははは、伊吹は何だかんだで純情だから相手から攻められるのに弱いよな」

伊吹「...へぇ、純情...ねぇ」

モバP「そうそう純情純情、伊吹は純情で女子力の塊」

伊吹「...アンタはアタシを怒らせた」

モバP「え?」

伊吹「絶対バカにしてるよなアタシのこと」

伊吹「おイタが過ぎるお兄さんにはちょーっと痛い目をみてもらわないといけないな」ゴゴゴゴ
モバP(あ、ヤバいやりすぎた、この子激おこだ)

伊吹「というわけで、罰としてこのパンを一口で一気に食べてもらうよ」

モバP「いや待て待て、そんな大きいのを一口でとか無理だって」

伊吹「問答無用だぜ!おらぁ!」

モバP「ちょ!んむむ...フゴフゴ」

伊吹「...あっはっはっは!変な顔ー!」

モバP「フゴフゴゴ」

伊吹「ぷぷぷ...これは写真に取っておくしかないね」カシャカシャ
モバP「フゴ...あ゛ぁぁ、顎が外れるかと思った」

伊吹「アタシをおちょくった罰だよ、全く...」

モバP「反省してます」

伊吹「ホント仕方のない人だなーお兄さんは、これで少しは懲りた?」

モバP「はい」

伊吹「うむ、よかろう」

伊吹「んじゃ、反省してるみたいだし鞭の後には飴をあげないとねー♪はい、あーん」


少女「あー!いぶきおねえちゃんがいちゃいちゃしてるー!」

少年「ええー!マジでかよー!!」

伊吹「」

モバP「...あちゃー」
少女「なんかすっごくいいふんいきだったねー、いぶきおねえちゃん」

伊吹「あっ、いやこれはそのっ」

少年「ずるーいおじさん、いぶきおねえちゃんをひとりじめしてー!」

モバP「誰がおじさんだ誰が」

少女「おにいちゃん、いぶきおねえちゃんとどういうかんけいなのー?」

モバP「そうだなあ...どうだろう、伊吹?」

伊吹「ふぇっ、ア、アタシに聞くの!?えっと、えっと...そう、兄妹みたいな感じ!!」

伊吹「ほら、よくいるじゃん兄妹みたいな仲の知り合いとか!そんな感じで昔から仲が良くって!」

少女「なかのいいきょうだいは、たべさせあいっこするの?」

伊吹「うん、やってるところが多いんじゃないかなー、たぶん...あはははは」カァァァ

モバP(...あんまりいないと思うが)
少年「いぶきおねえちゃん、かおまっかっかだー!」

伊吹「ーーっ!お、お姉さんをからかうんじゃなーい!」

少年「わー、おこったおこったー!」タタタ

伊吹「こら、待てー!」タタタ

モバP「はは...元気だなー」

少女「あー、もうつかまっちゃった...いぶきおねえちゃん、あしはやいねー」

モバP「運動神経の塊みたいな子だからな...おーい、あんまりやりすぎるなよ伊吹ー」


伊吹「生意気言うのはこの口かー?」グニグニ

少年「いたいよー!あやまるからやめてーいぶきおねえちゃーん!」
――――――――

伊吹「あの坊主ぅ...」

モバP「ははっ、お帰り伊吹」

伊吹「まったく...本っ当にひどいやつだよっ」

モバP「とりあえず落ち着いて残りの弁当食べよう、ほら座った座った」

伊吹「...」ポスッ

モバP「はい、あーん」

伊吹「...んっ」パクッ

伊吹「...アタシたちの関係ってやっぱり兄妹みたいなものなのかな?」モグモグ

モバP「さっきの答え気にしてたのか」

伊吹「だってー...咄嗟に兄妹なんて答えちゃったけどさ」
モバP「年齢差とかで一番しっくりくる表現が兄妹ってだけだし別にいいんじゃないか?」

伊吹「自分で言っておいてアレだけどさ、それだと何だか納得いかないんだ」

伊吹「...やっぱり恥ずかしがらずに、恋人って答えておくべきだったかも」

モバP「...ぷっ、あっはっはっはっは」

伊吹「ちょっ、笑い事じゃないだろー!アタシは真剣に考えてるのにー」

モバP「すまんすまん...そうか、伊吹的には恋人の方が良かったのか...くくく」

モバP「でもいざ言うとなると恥ずかしくて兄妹と言ってしまったのか...あははは!」

伊吹「...ふんっ、もうお兄さんなんて知ーらないっ」
モバP「す、拗ねるなよ伊吹」

伊吹「最近のお兄さんはアタシをからかってばっかり!」プイッ

モバP「参ったなー...」

伊吹「...」

モバP「...そうだな、俺も真面目に考えるか」

モバP「別に俺たちの関係がどうとか、そんな難しいことはまだ考えなくてもいいんじゃないか?」

伊吹「?」

モバP「まあ、いつかそういうことを考えないといけない時期が来るかもしれないけど」

モバP「今はまだ、偶然再会できたこの時間を楽しむことだけ考えておけばさ」

伊吹「...そうだね、せっかく二人の時間が過ごせてるんだしね」

伊吹「...でも」
モバP「ん?」

伊吹「どんな関係にしても、お兄さんのことが大好きなのは、変わらないからね」

モバP「...それは俺もだよ」

伊吹「...へへっ...」ニヘラ

モバP「ははは...」

伊吹「...でも、もうアタシをからかうのはやめてほしいかなー」

モバP「それなー、無理だわ。伊吹の反応がいちいち可愛いのが悪い」

伊吹「ーー!」カァァァ

伊吹「だからそういうのをやめろって言ってるんだよー!」ポカポカ

モバP「ちょま、痛いって、マジで痛いから」


スタッフ「...」モグモグ

スタッフ(爆発してしまえばいいのに)モグモグ
――――――――

伊吹(○月□日)

伊吹(仕事の休憩中にお兄さんと公園でお弁当♪)
――――――――

伊吹「はい、あーん」

モバP「...」パクッ

モバP「...最近あんまり恥ずかしがらなくなってきたな」モグモグ

伊吹「いやー、やっぱりまだ恥ずかしいよ...」

伊吹「でももう、やるのが当たり前みたいな感じになってきてるし...」

モバP「伊吹は純情だなあ」モグモグ

伊吹「からかうなっつーの」ペシッ

モバP「あだっ」

伊吹「まったく...はい、あーん」
モバP「...」パクッ

モバP「やっぱり伊吹の料理は美味しい」モグモグ

伊吹「へへっ、もう誰に出してもやっていけそうだよ!」

モバP「ああ...これは本当にいいお嫁さんになれるだろうな」

伊吹「...お兄さん、今、絶賛予約中だよ」

モバP「ははは...俺なんかでいいのか?」

伊吹「むしろお兄さんじゃないとダメ♪」

モバP「ほう...」

伊吹「...言っとくけど本気なんだぜ」
モバP「そうか...本気、か」

伊吹「これは冗談なんかじゃないからね...はい、次はこれ」

モバP「...」パクッ

モバP「...美味い」モグモグ

伊吹「あ、お兄さん...口の横にご飯粒ついてるよ」

モバP「え?どこに」

伊吹「...ここだぜ」チュッ
モバP「!?!?」

伊吹「へへっ...美味しいな」カァァ

モバP「お、お前なぁ...」

伊吹「こ、これは仕方ないんだよ、両手塞がっちゃってたし、だったらもう口で取るしかないじゃん」

モバP「...自分で取ればよかったんじゃ」

伊吹「それはダメ、顔についたご飯粒は人に取ってもらうのが基本なんだよ!」

モバP「なんだそりゃ...」

モバP「...まあいいか、次は伊吹の番だ...あーん」

伊吹「あーん」パクッ

伊吹「んふふ...しあわせ♪」モグモグ

モバP「あ、伊吹...唇にご飯粒ついてる」

伊吹「えっ?そんなところについてるはずんむっ」
モバP「...」

伊吹「...だ、大胆だよ、お兄さん...」カァァァ

モバP「さっきの仕返しだ」

伊吹「...お兄さんに初めてを奪われちゃったし、さっきの予約はもう、そういうことでいいんだよね」

モバP「ああ...確定だな」

伊吹「そっか...へへっ...」

伊吹「じゃ、じゃあ、次はアタシの番だな...」

伊吹「はい...あーんっ///」


奏「...情熱的ね」

有香「あ、あはは...凄いですね」

拓海「あのバカップル...事務所で堂々といちゃついてんじぇねえぞ...」ゴゴゴゴゴゴゴ

法子「ひぃ!!」ビクッ

ちひろ(拓海ちゃん...もういっそのことガツンとやっちゃってください)カタカタカタカタカタカタ
モバP(◎月◇日)

伊吹(お兄さんに予約されちゃった♪)

モバP(...ついでに拓海大噴火...と)



おわり
――――――――

モバP(◎月◇日)

伊吹(お兄さんに予約されちゃった♪)

モバP(...ついでに拓海大噴火...と)



おわり



12:30│小松伊吹 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: