2013年12月05日

喜多見柚「トクベツな毎日!」

喜多見柚「ねえプロデューサー。人生って、なにかな?」

P「……」

P「とつぜんどうした。な、なにか悩みでもあるのか?」


柚「その悩みを相談してるんだよー」ケラケラ

P「お、おう。それもそうか」

P「…まあ走りながら聞こうか」

柚「うんっ」バタン

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ブロロロロ…


P「仕事で失敗したとか?」

柚「…Pサンはそう思う?」

P「ううん。すごくよかったと思うぞ。ちゃんと見てた」

柚「どうりで」ウン

P「あん?」

柚「Pサンがちゃんとアタシから目を離さないでいてくれたこと、気づいてたんだー」

柚「えへへ。だから今日の収録は、アタシの全力ばっちり出せたかなって!」ニパッ

P「…そうか」クス

柚「うんっ」
キッ


P「悩みを聞く前に事務所に着いてしまったな…」

柚「あー」

P「まあ戻ってまたゆっくり聞こう。アイドルのお悩み相談も、プロデューサーの大切な仕事だよな」

柚「うんうん。Pサンってば分かってるなー♪」

P「調子のいいこと言いやがって」ハア

柚「えへへ」
楓「えっと」ゴニョ

楓「さっき、私気づいたんです」

P「? なににですか」

楓「そう言えば、今朝は、お仕事行く前に頭を撫でてもらえてないなーって」

P「……は?」

楓「お仕事の途中に気づかなくてよかったです。そうしたら、きっと私、お仕事失敗しちゃいましたから」エヘヘ

P「俺のなでなでは充電かなんかですか」

柚「分かるよー」

P「分かるんかい」
ポン


P「……」ナデナデ

楓「……」

P「…ど、どうですか?」ナデナデ

ちひろ「なにを聞いているんですか」

楓「き、気持ちいいです」//

ちひろ「なにを答えているんですか」

柚「ねーPサン、アタシもお仕事頑張ったよー撫でて撫でてー」グイグイ

P「はいはい」ナデナデ

柚「えへへ!」

楓「…」フフ//

ちひろ「(ずっと年の近い姉妹みたいね。ふふ、二人とも可愛いわ)」
P「だが比奈よ、柚と楓さんを労いとしてなでなでした今、お前をただでなでなでするわけにはいかない」

比奈「おっさんがなでなで連呼とかなかなか厳しいものがあるっスね」

P「ひどい」

比奈「その点は心配ありません。これを」

P「…そ、それは!」

市原仁奈「……」モフピー…

比奈「私は仁奈ちゃんのお昼寝をサポートしてたっス」

P「おいアイドル仕事しろ。でかした」グッ

比奈「とんでもないっス」グッ

ちひろ「(プロデューサーさんを混乱させるほどの可愛らしさ…さすが仁奈ちゃん…)」
P「ほら」ナデナデ

比奈「どうもっス」

P「お疲れさま。仕事もあったんだろ? 疲れてただろうけど、仁奈の面倒を見てくれてありがとう。比奈は優しいな」ニコ

比奈「…うス」

柚「比奈さん可愛い」

比奈「うるさいっスよ」

仁奈「…」モフピー

楓「ふふ♪」ナデナデ
P「まあ、お茶でも飲みながらのんびり話すか」

柚「わーい」

楓「私、お茶を淹れて来ますね」

比奈「手伝うっスよ」

P「悪いな、二人とも」

比奈「いえいえ。なのでプロデューサー、その間私の代わりに仁奈ちゃんを膝枕してあげておいて欲しいっス」

P「…い、いいのか」ゴクリ

比奈「…やっぱ柚に頼むっス」

柚「わーい」

P「…なにも悪いことなんて企んでないのに…」シクシク

比奈「顔が危なかったっス」

P「顔が危ないってなんだよ!」
柚「Pサンといたり、いなかったりすると、考えちゃうかな」

P「……? それは」

比奈「プロデューサー」クイ

P「ん?」

比奈「覚悟、決めといた方がいいっスよ」コソ

P「なんのだよ」

比奈「念のためっス」

楓「(難しそうな話だなー…)」モフモフ

仁奈「…くぅ」モフ…
柚「ごめんね? 別にPサンと会いたくなったわけじゃなくて」

P「分かってるよ」

柚「…仕事が終わって、Pサンに構ってもらって」

P「構ってもらっている自覚があったのか」

柚「えへへ?」

P「こら、笑ってごかますな」トン

柚「いたっ♪」

P「…まったく」

柚「……えへへ」スリスリ
柚「比奈さんはどうカナ?」

比奈「うぇ!? わ、私っスか?」

P「うむ。同じ職業の先輩に聞くのが一番だよな」

比奈「(な、この、…クソプロデューサー、私に投げやがったっスね…)」ボソ

P「(すまんな。…でもクソは言い過ぎじゃない? ねえ)」

比奈「か、楓さんはどうなん――」

楓「もふもふもー♪」モフモフ

仁奈「…で、ごぜーましゅ…」ムニャ

P「……」

比奈「……」

比奈「何でも、ないっス」

P「賢明だ」
柚「いやーアタシがマジメかー。なんだかくすぐったい」エヘヘ

P「…少しくらい、悩みは晴れたか?」

柚「うんっ、ちょびーっとだけど!」

比奈「全然答えになってなくて、申し訳ないっス」ペコ

柚「ううん」フルフル

P「(…普段、悩んでいるなんて少しも表情に出さないし、いまだってごく幸せそうに見える)」

P「(でも、一人で帰る頃になると……柚はまた、なんとなく虚しい気持ちになっちまうのかな…)」
幸子「おや? なにをみなさんで集まって話しているんです?」

P「おう、幸子に輝子か。お疲れさま」

幸子「ふん、プロデューサーさんってばのろまですね! ボクが帰って来る時間まで察して待ち構えておくくらいの気持ちを見せてください!」

輝子「ぷ、プロデューサーこそお疲れさま…と、うん、友達なら言うよね。言う。普通だね…フヒヒ」

P「……お前らはいつも通りだな」

比奈「お疲れっス」

楓「お疲れさま」ニコ

P「…そうだ。なあ幸子」

幸子「はい?」

P「お前に聞きたいことがある」

幸子「なんでも聞いてください。ボクはカワイクて優しいですからね!」フンス

P「人生ってなにかな」

幸子「!?」
幸子「…あ、お悩みなのは、柚さんの方でしたか…ボクとしたことが、早とちりをしてしまいました」ホッ

柚「ごめんね」アハハ

幸子「いえ。悪いのは紛らわしい言い方をするプロデューサーさんの方ですから」

P「(…釈然としないぞ)」

幸子「ところで、人生とはなにか――という話でしたか」

柚「うん」

幸子「ふふっ簡単ですよ! 人生とは自分を伝えるために与えられた時間なんです」フンス

柚「…自分を…伝える?」

幸子「その通りです」コクン
ガシッ

幸子「わ」

柚「幸子はスゴイね! ね、比奈サン! アタシなんかよりずっーとマジメっ子だよ」ブンブン

幸子「わ、わ」

比奈「たしかにすごいっス。まあ、柚も十分マジメだと思うっスけど」ハハ

柚「ありがと! アタシ、また少し元気になったカモ!」

幸子「す、少しですか。まあ、このボクの可愛さにあてられて元気になったのなら、それで満足しましょう」ハイ

柚「うんっ」ニパッ
仁奈「もふもふ」

楓「ふふ。仁奈ちゃんこそもふもふね」モフモフ

仁奈「そう言って頂けると嬉しいでごぜーます」

楓「うん。…牛さんの仁奈ちゃんに抱き着かれていると、ふふ、なんだかお母さんにでもなったような気分ね…」フフ…



P「…楽しそうだな、あの二人」

比奈「そうっスね」

幸子「なに遠い目をしているんです」
―――後日……


P「……」カタカタ

P「…くぁ…疲れた」

P「……」

P「(あれから柚の様子に変化はない…ように見えるが…もう心配はいらないのかな)」

P「…ったく、まだ若いのに難しいこと考えてやがるなぁ」カタカタ

プルルルルル

P「っと」

ちひろ「あ、私が出ますよー」ガチャ

P「すいません」

ちひろ「お電話ありがとうございます、〜〜〜プロでございます」

ちひろ「あっ、お疲れさまで……え?」

ちひろ「あ、あの、プロデューサーさん! 柚ちゃんが」バッ

P「…はい?」
終わりまで書けたので、投下しちゃいます。
P「分かりました。とりあえず、病院に連れて行きます。結果はすぐ連絡します」

トレーナー「はい」

P「柚、行くぞ。立てるか?」

柚「う、うん。…っ」

P「無理するなよ。肩貸すよ」ヒョイ

柚「わ。…えへへ、ありがと…」

トレーナー「いっそおんぶしてあげた方がいいかもしれませんよ?」ニヤニヤ

P「そうですか?」

柚「ちょ」

P「柚、そこまで痛むようなら、そうするけど」

柚「い、いいよ。肩借りたら十分だよ。ってかこれでも十分だよ!」

P「なにが?」
比奈「うぅ…に、仁奈ちゃん。私はこれ、いつまでつけていればいいんスか?」

仁奈「仁奈たちが牛の気持ちを分かるまでですよ!」

P「…それだと、教えを請うのに適役が別にいると思うが…」

楓「もー♪」

仁奈「もー、でごぜーます♪」

比奈「も、…もー…」//

P「…まあ、仲がいいのはいいことだが…」

柚「ねえねえ、柚の分はないのカナ?」

仁奈「もちろんありやがりますよー。プロデューサーの分もあるでごぜーます」フンス

P「え」
P「ということで。まあ、病院について来ても仕方ないだろ?」

比奈「ごもっともっス」

楓「では、私たちは事務所に戻ってますね」

仁奈「あとで一緒にもふもふしやがるですよー」

柚「うん♪ またあとでねー」ヒラヒラ

P「じゃ、行くか」バタン

柚「うんっれっつごー♪」
柚「アタシだってたまにはさ、前を見たくないことも、あるんだよ?」

P「え?」

柚「ううん、なんでもない。へへ、何話すんだっけ…てへ?」

P「おいおい。しっかりしてくれよ」

柚「えへへ」
P「怪我をしちゃったら、元も子もないからな」

柚「そうだねー」

P「おう」

柚「次からは気をつけるよー」キュ

P「…口まで隠れてんじゃん」

柚「もごもごー♪」
P「学校は楽しいか?」

柚「モチロン! アタシは学校でもいつも通りの元気いっぱいだよ!」

柚「…けど、今はアイドルやってる方が、楽しいかなー」

P「…そっか」

柚「だからね。ありがとPサン」

P「ん?」

柚「迎えに来てくれて。へへ、おかげで、今日のアタシはいつもより長くアイドルなんだよー」

P「…数十分くらいの差だけどな」

柚「十分だよー♪」
柚「…うー、でも、怪我しちゃったしね」ショボン

柚「レッスンはしばらくおあずけだよね」ウー

P「ああ、そのことだけどな」

柚「ン?」
比奈「お疲れさまっス二人とも」

P「おう。待たせたか?」

比奈「いえいえ」

楓「四人で一緒にレッスンなんて、ちょっと楽しみです」フフ

仁奈「仁奈も同じでごぜーます!」ピョンピョン

柚「へへ…そうだねー」


ワイワイ


P「…これで少しくらい、元気を出してくれるといいんですけどね」

ちひろ「そうですね」



輝子「……フヒ…いいなぁ、あそこの四人、楽しそう…」ポツン

輝子「どうせ私はボッチノコ…フヒ…」

ポン

幸子「なにを言っているんです。あなたにはボクがいるでしょう?」

輝子「……お、おう。……。フハハ!」

幸子「」ビクッ

P「輝子ー、幸子が怯えてるぞー」

幸子「お、怯えてません!」

輝子「そうだよなぁ! 私たちはトモダチだもんな!」フヒヒハハヒ!

幸子「そ、そうです!」ビクビク

P「(いいコンビだな)」
柚「れっつごー!」グイ

P「お、おい。足を気をつけろよ…」

柚「早く早く♪」

楓「ふふっ」

比奈「にへ」

仁奈「もふ」

P「仁奈だけ笑い方おかしくないか?」

仁奈「おかしくないでごぜーます」モフモフ

柚「ねえ、Pサン!」グイ

P「っと、なんだよ」
最後、投下が駆け足で失礼しました。
以上で終了です。

こんな感じで、柚、仁奈、比奈、楓さんそれぞれをメインに書いて行きたいなーと思って立てました。
そのうち仁奈で書くかも、ということで、またよかったら読んでみてください。

では、ありがとうございました。

23:30│喜多見柚 
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