2014年09月23日

モバP「裕子が風邪を引いた?」


モバマス堀裕子ssです

一応

モバP「さいきっく能力開拓...なんてな」

の続きになりますが、多分知らなくても大丈夫です







SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411306630





事務所





P「おはようございます...」



ちひろ「おはようございますプロデューサーさん。 ...あら?少しお疲れ気味ですか?」



P「昨日の夜遅くまで、裕子のトレーニングに付き合わされまして...」



ちひろ「ふふっ、プロデューサーさんはサイキッカーですものね」



P「今はもう違いますって」





P「ああー...癒しが欲しい」



ちひろ「裕子ちゃんは癒しじゃないんですか?」



P「どっちかと言えば疲労原因でしょうね」



ちひろ「そうはいってもプロデューサーさん、なんだかんだで裕子ちゃんのこと大好きですよね」



P「ほら、CDデビューの時共演した紗枝ちゃんとか凄く俺好みでしたね。こう、なんというかおしとやかな感じで」



P「俺もこんちきちんしてほしいです」



ちひろ「意味が分からないです」





P「さ!仕事に気合い入れるためにちょっと顔洗ってきます」スッ



ちひろ「それじゃ、今日も一日頑張りましょうか!」



ヴー ヴー ヴー



ちひろ「プロデューサーさんの携帯ですけど...裕子ちゃんみたいですし取っておきましょう」



ちひろ「はい、もしもし!」





................





P「本当ですかそれは」



ちひろ「ついさっき電話がありましたよ。体調が悪いって言っていたので、今日は休むように言っておきました」



P「本当に大丈夫なんですよね? ...大丈夫ですよね?」



ちひろ「裕子ちゃんの様子を見たわけじゃないですから何とも言えないですけど...結構辛そうでしたよ」



P「そ、そうですか...」



ちひろ「本人は来たがってましたけど...」



P「へー...」



P「...」ソワソワソワソワ







ちひろ「...プロデューサーさん、裕子ちゃんに電話してみたらどうですか?」



P「そうですねちょっと電話します」スッ



ちひろ「ふふ、プロデューサーさん裕子ちゃんのことになるとすぐ落ち着きがなくなりますよね」



P「まあ仕事以外で手のかかる奴ですからね、気にもなりますよ」ガチャ バタン



ちひろ「そんなこと言って...」





P「...もしもし?」



裕子『あ、おはようございますプロデューサー...』



P「大丈夫か?」



裕子『大丈夫ですよ...これでも私、風邪引いたことないんで...』



裕子『ちょっと熱もあってぼーっとしますけど...多分大丈夫です』



P「裕子、それを世間では風邪というんだ」





P「とりあえず裕子!今日は来るな!良いか?来るなよ!」



裕子『心配しなくても大丈夫ですよプロデューサー...ほら、超能力も調子良好...スプーンも曲がってますし...』



裕子『...はれ?部屋が曲がっ...』ドサッ



P「...裕子?裕子?おい、裕子!?」







P「ちひろさん俺裕子のとこ行ってきます!」ダッ



P「すいません今度何かご馳走するんで!」ガチャ バタン



ちひろ「いってらっしゃーい」



ちひろ「...裕子ちゃん大丈夫かしら」







裕子「...あれ?」ベチャ



裕子(濡れタオル...?)



P シャリシャリシャリシャリ



裕子(プロデューサー、りんご剥いてる...)



裕子(りんご剥いてる!?)



裕子「プロデューサー!?ど、どうしてここに!?」



P「裕子!?...気がついたか!」



裕子「え?気がついたって...」



P「俺が来てみたら部屋で倒れてたからな...少しばかり焦ったぞ」



裕子「そうだった気も...そうでなかった気も...」



P「こいつあ重傷だ」





P「まあ、今日はゆっくりしてくれ。暗くなるまでは、俺が看病するから」



裕子「分かりました...ありがとうございます、プロデューサー!」



P「とりあえず熱計るか!多分その調子だと、下がっているとは思うんだが...」



P「ほい体温計」



裕子「ありがとうございます!」



P「...」



裕子「...」



P「...計らないのか?」



裕子「...もーっ!今から計りますから、出てってくださいよ!」



P「は!?なんだよそれ!?」





部屋の外





シュル パサ



P(ああ、そういうことか...)



P(いやでも普通そんな上脱がなくても計れると思うが...)



P「...」



P「...透視能力、使うか」ボソッ



P(って、俺に能力はコントロール出来ないんだった...)





裕子「...良いですよ」



P「あ、ああ...」ガチャ



裕子「だいたい37℃でした」



P「まあ、熱はそんなにないって感じか...そだ裕子、りんご食うか?」



裕子「それは良いですね!勿論いただきます!」



P「はいよ」



P「...」



P「...病人らしく、あーんでもしとく?」



裕子「し、しなくて結構です!」





..............



昼食後





裕子「ご馳走さまでした!とっても美味しかったですよ、プロデューサーのさいきっく料理!」



P「美味しく食ってくれたならなによりだ。これでも大学じゃあ毎日自炊してたからな、不味くはないはずだ」



P「あと俺の料理は別にさいきっくでもなんでもないから」



裕子「プロデューサー意外と女子力高いんですね...これは私も負けていられませんね!今度エスパーユッコのさいきっく料理を振る舞ってあげますよ!」



P「別に良いよ、大変だろ?」カチャカチャ



裕子「あ、食器は私下げますよ!あと洗うのも!」



P「お、そうか?...まあでも病人にやらせるわけにはいかないからな、いいよ俺がやる」



裕子「いえいえ、遠慮せずに!」









裕子「食器よ浮かべ!さいきっく食器下げ!」



P「うん俺一人でやるから」





P「...さて、昼も食ったし裕子は寝たらどうだ?」



裕子「プロデューサーはどうするんですか?」



P「まあ、適当に色々やっとくよ」



裕子「だったら少しお話ししませんか?なんだか最近、プロデューサーとあまりお話し出来てない気がして...」



P「あーなるほど、別に良いけど」



裕子「え、えーと、それじゃあ...何について話したら良いんでしょう?」



P「そっから!?」





P「んー、じゃあ学校での裕子の話を聞きたいな」



裕子「学校の私ですか!?」



P「そそ、思えば全く知らないなあと思ってさ」



裕子「自分で話すのって難しいですね...うーん...」



P「まあ、少し漠然としてるか...うーん」





P「そうだな...じゃあ」



P「実はな裕子。俺学生時代、女子とは殆ど話さないで教室の隅っこにいるような奴だったんだ」



裕子「えっ!?プロデューサーがですか!?...うむむ、確かに雰囲気陰湿な感じが...」



P「馬鹿にしてない?」



裕子「でも信じられませんね...今はプロデューサー、色んな子を見てニヤニヤしてるじゃないですか」



P「人聞きの悪いこと言うな!微笑ましく思ってるだけだ!」





裕子「でも、そう考えてみたら私は結構男の子と話すことも多いかもしれません」



P「へえ、そうなのか...」



裕子「ほら、きっと私が美少女で超能力者だから多くの人を引き寄せてしまうんですよ!」



P「あーはいはい」



裕子「男の子からよくメール来てますし...改めて考えてみたら、男の子のアドレスの方が多いかもしれませんね...」



P「...は?」



裕子「遊びに誘ってくれる人も多いですね...まあ、仕事があるのでほとんどは駄目なんですけど!」



P「ほっ」



裕子「手紙をもらったこともありますし...やっぱりエスパーユッコはみんなの人気者ってことですね、きっと!」



P「...おう」





裕子「プロデューサーはそういうの、無かったんですか?」



P「さっき言ったろ、そもそも異性と話すことが無かったって」



裕子「なんか少し寂しいですね...」



P「確かに青春時代は華々しくはなかったけど今は十分楽しいし、別にそのことについてはどうと思うことはないな」



裕子「じゃあ、青春時代をやり直しましょう!」



P「はあ?」





..............





P「デートぉ?」



裕子「そうです!プロデューサーの哀しい青春をやり直すために、私とさいきっくデートをしましょう!」



P「哀しい言うな。だいたいな、アイドルなんだからデートとかは少し慎んで...」



裕子「プロデューサーとですから、周りの人から見たらデートって分かりませんよ!それに、エスパーユッコのバリアを使えば私たちの姿は...」



P「あー...前半に関しては確かになあ」



裕子「じゃ、良いですよね?良いですよね!」



P「あーはいはい、分かった分かった。さいきっくデート、するか?」



裕子「やたっ!絶対ですよ?」



P(どうせ普通に出かけるだけだろうしな)





P「まあ、まずは風邪を治してくれ。全てはそれからだな」



裕子「えー?でももうこの通り、ピンピンしてますよ?」



P「それでも今日は安静にしとけ...何かあったら俺が心配だ」



裕子「...ふふ、心配してくれてありがとうございます、プロデューサー」



P「な、なんだよ急に...」



裕子「たまにはきちんと、美少女らしくお礼を...と思いまして!」



P「はいはい、どういたしまして! ...なんか恥ずかしいな」



裕子「まさかプロデューサーもさいきっく自分紅葉ですか!?」



P「ないない」





P「っと、こんなことしてるうちに暗くなってきたな」



裕子「たいむ、いず、まねー!ですね!」



P「そろそろ本格的に秋になってきた...ってことか」



裕子「秋...秋...オータムンッ...秋... あ!温泉を思い出しました!」



裕子「温泉...とっても気持ち良かったですね!また行きたい!」



裕子「...っそうだ!さいきっくデート、温泉街に行きましょう!」



P「まさかのお泊まり!?」





P「まあ、それについては明日にでも話すか。もう暗いしさ」



裕子「えーと...あ!プロデューサー、私スプーン曲げられるように...」



P「なってない!」



裕子「またそうやって!いいですか、見ててくださいよ!こうやってー...」



P「なあ裕子...時間取るならそろそろ行くからな」



裕子「スプーンが...」



P「俺はそろそろ退散させてもらうからな! ...それじゃな、裕子」スッ



裕子「あ...」









ガシッ









裕子「...さいきっく行かないで下さい」ギュー







P「こら裕子、離しなさい」



裕子「...」ギュー



P「離せって」



裕子「...」ギュー



P「...今日の裕子は聞き分けが悪いなあ」



裕子「...ま、まだ風邪引いてますから!...看病が必要で」ギュー



P「さっきピンピンしてるって言ったろ」



裕子「...言ってません」ギュー



P「...はあ」





P「分かった分かった。もう少しだけいるから、離してくれ」



裕子「...わがまま言ってすいません」パッ



P「ま!アイドルの心身の管理がプロデューサーの仕事だからな...これくらいはな」



P「でも正直、裕子がここまでくるとは...どうかしたのか?」



裕子「どうかしたのかと言われたら分かりませんけど...ただ...」



P「ただ?」













裕子「プロデューサーと一緒にいたくて...って言ったら、変ですかね?」





P「...いや」



P「変じゃない。変じゃないけどさ」



裕子「?」



P「それってつまり...」



裕子「つまり?」



P「...いや、なんでもない。でもあんまり他の人にそういうこと言っちゃ駄目だぞ?」



裕子「? 分かりました...」





裕子「...あっそうだ!プロデューサー、仕事は...」



P「全部残らずキャンセルだ」



裕子「」



P「まー気にすんな!これは別に裕子が気にやむことじゃない」



裕子「すいませんプロデューサー!せっかくプロデューサーが私のために取ってきてくれた仕事なのに...」



P「いや、違うんだ裕子。謝らなきゃならないのは俺なんだ」



裕子「え?」





P「文化も気候も違うオーストラリアから帰ってきて間もないんだ...体調を崩すなんて珍しくもないことだ」



P「それなのに仕事をいつも通りにいれてた俺のミスだ。裕子が風邪を引いたのも、必要以上に多くの仕事をキャンセルすることになったのも...。裕子のプロデューサー失格だな」



裕子「そ、そんなことは!私のプロデューサーは、いつだってプロデューサーただ一人ですよ!」



P「ま、確かに、裕子に合わせられるのは俺くらいかもしれないけどな」



裕子「まるで私を手のかかる子供みたいに言わないで下さいよ!」





P「でもごめんな?今回のことは本当に俺のミスだ。これからは、こんなミス絶対しない」



裕子「私は何があってもプロデューサーについていきますよ!これからもよろしくお願いします!」



P「おう、任せとけ」



P「おっともうこんな時間寮長さんにも鍵を返さなきゃなあそれじゃ裕子!」スッ





ガシッ





裕子「...」ギュー



P「...結局こうなるのか」





翌日





P「おはようございます」



裕子「さいきっくおはようございます!」



ちひろ「おはようございます。今日は二人で来たんですね」



P「えっ!?ああ、まあ、そこで会ったんだよな裕子!」



裕子「はい!私の部屋から一緒に来ました!」



ちひろ「えっ」





P「ああいや、俺が朝迎えにいったんですよ!な、裕子?」



裕子「あ、プロデューサー、今朝のジャムがついてますよ」



P「あ、ほんとだ、サンキュ」ゴシゴシ



裕子「さいきっくどういたしまして!」











P「...これは違うんですよちひろさん!」



ちひろ「...はあ。大方読めたんでもうごまかさなくていいですよ」



ちひろ「プロデューサーさんでも、泊まったとなればスキャンダルになりかねないので気をつけて下さいね」



P「肝に命じておきます...」



ちひろ「その、手を出したりしてませんよね?」



P「大切なアイドルですよ?盛ったガキじゃないんですから」



ちひろ「ま、そうですよね...」ホッ





P「まあ、流されて泊まってしまったのは事実ですからね...。俺ももっとしっかりするべきですね」



ちひろ「プロデューサーさんはしっかりやれてると思いますよ!さ、ドリンク飲んで体を癒しましょう!」



P「それは癒しじゃなくてドーピングですよ」



ちひろ「そうですかね...?」





ちひろ「...あ、そうでした!これオーストラリアの時の写真です!昨日届いたんですよ?」



ちひろ「みんな可愛く撮れてますよね...とっても良いロケだったんじゃないですか?」



P「...」ジー ペラ ペラ ペラ ペラ



ちひろ「どうしたんですか?」

























P「...うん、やっぱり裕子が一番可愛いな」



ちひろ「やっぱりプロデューサーさん裕子ちゃんのこと大好きですよね」













さいきっくデートは、また次の話









終劇!





21:30│堀裕子 
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