2014年09月24日

モバP「たくみんカワイイ!」拓海「う、うるせぇ!」

のんびりと書いていきます



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411293617



P「おーい、たくみーん」





拓海「おう、なんだよ?」



P「いいお知らせだぞ」



拓海「いいお知らせ?」



P「さっき今度のイベントの衣装が届いたんだ、試着してみてくれ」



拓海「今度のイベントって確か...」



P「ふわふわもこもこメルヘンアニマル」



拓海「だよなぁ...」



P「不満なのか?」



拓海「前にも言ったじゃねえか、アタシにはこういうの似合わねえって」



P「いやいやそんなことないぞ、絶対に似合うって、カワイイって!」



拓海「でもどうせまたフリフリのやつなんだろ?」



P「今回は拓海の意見を尊重してワイルドでカッコいい系の衣装だ」



拓海「ワイルドぉ?」



P「おう、野性的でまさに百獣の王って感じだぞ!」



拓海「そ、そうか...百獣の王か...」

P「まさに拓海の為にあるような衣装さ、絶対にカッコイイぞ!」



拓海「ま、まあアンタがそこまで言うのなら着てやってもいいけどよ...」



P「さすが拓海だ、それじゃ着てみてくれ、衣装は更衣室に用意してあるからな」



拓海「わかったぜ、じゃあちょっと着てくる...」ガチャッ



P「さて、拓海が試着してる間に資料作っておくか」カタカタ



ちひろ「本当なんですか?」



P「なにがです?」



ちひろ「今回の衣装ですよ、ワイルドで野性的だって言ってましたけど」



P「そうです、拓海の魅力を十二分に生かしきれる衣装です!」



ちひろ「なんかそのセリフ聞くの初めてじゃない気がするんですけど...」



P「あれ、そうでしたっけ?」



ちひろ「拓海ちゃんの新しい衣装が来るたびに同じこと言ってる気がしますよ」



P「そうかな?」



ちひろ「そうですよ、そして毎回拓海ちゃんがそろそろ...」







拓海「なんじゃあこりゃあー!!」







ちひろ「こんな感じで叫び声をあげてるんですよねぇ...」



バタンッ!





拓海「おいP!てめぇ、なんだよこの衣装は!」



P「おぉー!すごくよく似合ってるじゃないか!」



拓海「う、うるせぇ!なにがワイルドだ!なにが野性的だ!騙しやがって!」



P「どう見たって野性的じゃないか、その耳もその尻尾もまさに百獣の王って感じだぞ!」



拓海「で、でもフリフリは似合わねぇっていつも言ってるだろうが!こんなに肌も出てるし...」



P「そんなことはない、ワイルドさの中に見え隠れするエレガントさとほんの少しのフェミニン要素、拓海の魅力を余すところなく引き出してるじゃないか!」



拓海「くっ、また小難しい言葉を並べやがって...」



P「自信を持てよ拓海、すごくセクシーだ!」



拓海「どうしてアンタはすぐにそういうセリフを...は、恥ずかしくねえのかよ...」



P「恥ずかしくないよ、だって本当のことだしな」



拓海「うぅぅ...で、でもアタシの想像してた衣装と全然違うんだよ...」





http://imgur.com/HWOd2GL.jpg

P「ちひろさんも似合ってると思いますよね?」



ちひろ「え?え、ええ...確かにとってもかわいいと思いますよ?」



P「ほらな、こう言ってくれてるんだ、ダメか?」



拓海「わ、わかったよ...そこまで言うんなら...着てやるよ」



P「ありがとな拓海!」





ちひろ「もう...困ると私に振るのはやめてくださいよ」ヒソヒソ



P「すみません、でも助かりました」ヒソヒソ





拓海「なにをコソコソ話してんだよ?」



P「いや別に、それとな拓海」



拓海「なんだよ?」



P「実はもう一着あるんだ、これも試着頼むよ」



拓海「まだあんのかよ...」

−−−−−−





拓海「...うんしょっと、よし着れた」



拓海「ふぅ、なんだか仁奈の着てるキグルミみたいだな」



拓海「こんなに肌が出ちまってるし、完全にアイツの趣味だろこれ...」



拓海「でも...意外と着心地は悪くねぇな、へへ♪」



拓海「ガオー...」



拓海「...なにやってんだアタシは」



拓海「しかし...こういう衣装を着るのにだんだんと慣れてきてるアタシがいるな」



拓海「Pの野郎、毎回毎回変な衣装持って来やがって!」



拓海「アイツ、完全にアタシのこと着せ替え人形にして楽しんでやがるぜ...」



拓海「思えば事務所に入ったころから...」

P「たくみーん、衣装はどうだ?」



拓海「たくみんって言うんじゃねえ!ていうかP、なんだこの格好は!アァン!?」



P「......」



拓海「なにだんまり決め込んでんだよ、ビビってんのか!?ちゃんと説明...」



P「...ぃ」



拓海「あっ?」



P「カワイイ!すごくカワイイぞ拓海!」



拓海「か、か、カワイイ?」



P「いや、予想以上だ!カワイイよ拓海カワイイ!」



拓海「か、カワイイとか言ってんじゃねぇ...あ、アタシは特攻隊長向井たく...」



P「こりゃ今回のグラビアの写真見た人はみんな拓海のファンになるぞ!よかったな拓海!」



拓海「よ、よかったって...別に嬉しくねえんだよ!それよりこんなに肌出すなんて聞いて...」



P「おっ、撮影始まるぞ!スタッフさんたちに挨拶忘れるなよ、よし行こう!」



拓海「お、おいちょっと!引っ張んなコラー!」





http://imgur.com/7x0wS3m.jpg

P「拓海ー、もういいか?」



拓海「お、おう...」



P「おぉ...」



拓海「な、なんだよ?わ、笑えばいいだろうが...」



P「笑う?なんでだよ?」



拓海「だ、だってよ...似合わねぇだろ...アタシがこんなドレスなんて...」



P「本当にそう思ってるか?」



拓海「あ、当たり前だろ!こんな格好、アタシを笑い物にしたいのかよ...」



P「笑い物にしようとは思ってない、でも今の拓海を大勢の人に見てもらいたいなとは思う」



拓海「なっ...」



P「拓海、鏡見てみろ」



拓海「うっ...」



P「どうだ?」



拓海「よ、よくわかんねぇよ...」



P「オホン、じゃあ俺が代わりに言ってやろう」





P「綺麗だぞ、拓海...」





拓海「っ!!」バシィッ!



P「痛てぇっ!」



拓海「ま、真顔で言うんじゃねえよ!」



P「でも本当にそう思ったんだよ...」



拓海「...バカっ」





http://imgur.com/yHJs7iH.jpg

P「たくみーん、衣装は...」



拓海「お、おいP!なんだよこの衣装!」



P「おー、似合ってるじゃないか」



拓海「じ、冗談じゃねぇ!アタシは特攻隊長だぞ!それがこんなにフリフリで、ヒラヒラの...」



P「まだそんなこと言ってるのかよ、昨日は『ハラくくった』って言ってたじゃないか」



拓海「で、でもよ...実際に着てみるとやっぱりその...」



P「女に二言はないんだろ?すごくカワイイから大丈夫だって」



拓海「くっ...またカワイイって...」



P「それよりほら、ポーズの練習するぞ」



拓海「い、今やるのか?」



P「当たり前だろ、ほれにっこり笑って〜」



拓海「た、たくみんスマーイル...♪」



P「なんか引きつってるぞ、もっと笑顔でできないか?」



拓海「うるせえバカ!...バカっ!」







http://imgur.com/edvVhp7.jpg

P「おーい拓海、準備できたか?」



拓海「あ、ああ...できたぜ」



P「なんだよ、恥ずかしいのか?」



拓海「恥ずかしくない訳ねぇ!」



P「見せないともったいないぞ、すごくセクシーだし」



拓海「み、見せすぎなんだよ、この水着...」



P「拓海の魅力を最大限にアピールするためだ!」



拓海「くぅぅ...周りの視線が気になるぜ...」



P「まあ、あんまり意識するな、のびのびやってればいいんだよ」



拓海「のびのびって言ってもよ...」



P「もしくはいっそのこと、周りの男を全員悩殺してやるくらいの勢いの方がいいかもな」



拓海「悩殺ぅ?」



P「セクシーポーズでも取ってみるとかな」



拓海「こ、こうか?」ドタプーン♪



P「おぉ...」



拓海「何見てんだオラァッ!」バキッ!





http://imgur.com/seWDTXd.jpg

P「拓海、どうだ?」



拓海「おう、サイズは大丈夫だぜ」



P「いやー、今回の衣装もカワイイなぁ」



拓海「うっせえよ、コノヤロー」



P「でもだいぶ昔と比べると着るのに抵抗がなくなったんじゃないか?」



拓海「まあな、アンタにいろいろ着させられたおかげだよ」



P「今度はプライベートで着てみるか?」



拓海「なっ...ふざけんなァ!」



P「冗談だよ、プライベートでそんな格好したら目立ってしょうがないからな」



拓海「ったりめぇだろうが、それにこんなひらひらしたスカートなんか履いてたら...」



P「履いてたら?」



拓海「その...バイクに乗った時によ...」

P「あぁ、なるほど、確かに大変な事になるな」



拓海「うるせぇ!ゴチャゴチャ言うともうケツにのっけてやんねぇぞ!?」



P「わかったわかった、もう何も言わないよ」



拓海「とにかくサイズはピッタリだよ、もう脱ぐからな」



P「あっ、ちょっと待った、せっかくだから台本の確認しとこうか」



拓海「ああ、そういえばまだ見てなかったな、ちょっと貸してくれよ」



P「ほら、ちゃんと読んでおけよ」



拓海「どれどれ...」



拓海「.....」



拓海「たくみせんせーのラブラブスマイルであまーいチョコを...なっ!?」



拓海「よくできました!ばっちぐー☆...おいこれって...」



P「おう、察しの通り子供向け番組だ、お前は料理の先生役ってわけさ」



拓海「な、なにぃ!?」



P「よろしく頼むぞ、たくみせんせー」



拓海「で、できるかぁっ!」



P「たくみーん、着替えたか?」



拓海「たくみんじゃねえってのまったく...着たぜ」



P「おっ、今回のも似合ってるな」



拓海「ありがとよ、でもさすがに動きづらいな、この衣装...」



P「悪いな、今回のイベントのコンセプトが雛祭りだからさ、どうしてもそういう着物系の衣装になって...」



拓海「まあ当然っちゃ当然だろうな」



P「やっぱりデザイナーさんにかけあおうか?それじゃあまりにも重いだろうし、本番まではもう少し時間あるから...」



拓海「おいP!」



P「ど、どうした?」



拓海「あんまりアタシをナメんじゃねーぞ?」



P「べ、別にナメては...」



拓海「アンタ、アタシがこの程度の重さに参っちまうようなやわな女に見えんのかよ?」



P「で、でもさ...」



拓海「衣装はこのままでいい!こんくれーのことでバテたりもしねーし、ダンスもしっかり踊りきってやるぜ!」



拓海「だからアンタはドッシリ構えて、自分のプロデュースするアイドルの晴れ姿をちゃんと見とけ!」



P「拓海...」



拓海「あんだよ?文句でもあんのかオラァッ!」



P「...いや、なんでもない」



拓海「まったく、プロデューサーが自分のアイドル信じなくてどうすんだっての」



P「その通りだな、拓海の本気をしっかりと見させてもらうぞ!」



拓海「へへ、任せとけって♪」



P「今回のイベントが上手くいったら一緒に打ち上げしよう、美味しいイタリアンの店が...」



拓海「そ、そういう堅苦しい所苦手なんだよ、いつものラーメン屋にしようぜ...」



P「でもなぁ...」



拓海「リラックスできない所で食ったって美味くねえだろうが」



P「じゃあ拓海の料理でもいいぞ?」



拓海「あ、あんなのがいいのかよ...物好きな奴だな...」





拓海「まあ、Pが食いたいんだったらいいけどよ...」





http://imgur.com/wzGWmRx.jpg

−−−−−−



−−−





拓海「思い出してみると、いろんなのを着させられたなぁ...」



拓海「やれやれ、アタシもヤキが回ったぜ、すっかりあんなヤツの言いなりになるなんてよ」



拓海「なーにがたくみんだっての」



拓海「バーカ...」





ガチャッ





P「おっ、着替えたか」



拓海「まったく...毎度のことだけど変な衣装ばっかり持ってきやがって...」



P「そう言うなって、よく似合ってるから」



拓海「あれ、ちひろさんは?」



P「ちょっと用があって出かけたよ」





http://imgur.com/r3qwyyV.jpg

拓海「そっか...それにしてもこの衣装本当にぬいぐるみみたいだな」



P「まさにふわふわもこもこだろ?」



拓海「へっ、こんなの着てるとPにも噛みつけそうだぜ」



P「マジか?ぜひ噛みついてくれ!」



拓海「よ、喜んでんじゃねぇーぞ!」



P「まあ、なんにせよバッチリだな、セクシーだ」



拓海「さっきはワイルドだって言ってなかったか?」



P「じゃあワイルドかつセクシーって事で」



拓海「ふふっ、なんだよそれ」



P「なんでもいいんだよ、とりあえずサイズはバッチリだな」



拓海「その割には肌が出すぎじゃねえのか?」



P「それはほら...あれだよ、前回の衣装がすごく動きにくそうだったから今回は動きやすくしようかなって...」



拓海「ウソつけ、完全にPの趣味だろうが!」



P「そ、そんな事は決して...」





ギュッ





拓海「正直に言わねーとよ、襲っちまうぞ...」

P「拓海...」



拓海「ほら、どうなんだよ?」



P「えーっと、ちょっとだけ...俺の趣味が入ってる...かも?」



拓海「やっぱりな...」



P「いや、でもそれは拓海の魅力を他の人にもわかってほしいっていう気持ちもあってだな...」



拓海「うるせえ、男なら言い訳すんな」



P「はい...」



拓海「特攻隊長のアタシをよくも好き放題にしてくれやがって...」



P「わ、悪い...」



拓海「そんなんで許すわけねえだろうが」



拓海「...噛みついてやる」



P「んっ...」



拓海「ちゅっ...んんっ...」



拓海「ちゅっ...んんっ...」



P「拓海...」ギュッ



拓海「あっ...」



P「ヤバいなぁ...」



拓海「なにが...んむっ...だよ...」



P「拓海のこんな姿見たらさ、一人占めしたくなるだろ...」



拓海「ちゅっ...バカ...」



P「カワイイよ拓海...」



拓海「んんっ...こんなの...Pにしかやらせねーんだからな...」



P「ああ...」



拓海「こんな気持ちにさせたんだから...ちゅううう...」



拓海「責任、とれよな...」



P「わかってるよ...」





P「拓海はカワイイなぁ...」



拓海「バカぁ...」

P「今度はどんなのを着せてやろうかな?」



拓海「まだ着せるつもりかよ...」



P「まあ、趣味と実益を兼ねてってやつで」



拓海「...どうせここまで変なのを着せたならよ...」



拓海「う、ウェディングドレスまで...着させろっての...」



P「拓海...?」



拓海「はっ!あ、アタシ今なに言って...」



P「ほほう...」ニヤニヤ



拓海「な、なに笑ってんだコラァ!」



P「別になにも?」ギュッ



拓海「は、放せ!そ、そんなに強く...抱くなぁ...」





P「ほんっとうにたくみんはカワイイなぁ!」



拓海「う、うるせぇー!」









おわり



21:30│向井拓海 
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