2014年10月01日

P「亜美に振り回される日々」

亜美「にーいちゃーん!!」タッタッタッ



P「ん?」クル



亜美「とおぅ!」バッ





P「え、ちょ……」



亜美「くらえ→兄ちゃん!!」



P「う、うわぁぁぁぁぁぁ!」



バターン



亜美「んっふっふ〜、フライング亜美アタックの味はどうかね?兄ちゃん君」



P「いつつ……とりあえず、どいてくれ……」



亜美「それはできない相談ですな〜」



P「え?」



亜美「ふふふ、これから兄ちゃんは亜美のおもちゃになるのだ」ワキワキ



P「いや、あのな……」



亜美「もんどーごようだYO!!」



P「それをいうなら問答無用……ってう、うぉぉぉぉ」



―――

――





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P「……」チーン



亜美「ふ、こうして悪は滅びたのだった……」



P「誰が悪だ!誰が!」ガバッ



亜美「おお、兄ちゃん生きてたの?」



P「当たり前だ!」



亜美「亜美の攻撃を耐え切るとは腕を上げたね!」



P「……亜美」



亜美「ん?どったの?」



P「俺にも我慢の限界というものがあってだな……」



亜美「うんうん」



P「……覚悟しろよ」



亜美「……」

P「こら!待て亜美!」ダダダ



亜美「兄ちゃんが怒った→!!」タタタ



P「今日は絶対許さないぞ!」ダダダ



亜美「うわ→にっげろ→!」タタタ



P「亜美そこに座れ!」ダダダ



亜美「亜美を捕まえられたら座ってあげるYO!」タタタ



P「うおおお!」ダダダ



亜美「うあうあ〜兄ちゃんが本気モードになったっぽいよ〜」タタタ



P「うおおおおおおお!」ダダダ



亜美「あははは!」タタタ



―――

――



〜しばらくして〜



P「はぁ、はぁ、はぁ……」



亜美「はぁ、はぁ……」



P「あ、亜美……いい加減……大人しく……」



亜美「んっふっふ〜……兄ちゃん、なにやら疲れが見えますな〜」



P「ふ、ふふふ……何を言ってるんだ亜美?俺はまだ半分しか力を出していないんだぞ……?」



亜美「どぐうだね兄ちゃん……亜美もまだ40%だYO」



P「奇遇な……ふ、実は俺は30だ」



亜美「亜美は20」



P「俺は15」



亜美「10」



P「5」

亜美「むむむ……4.5!」



P「3!」



亜美「2.5!」



P「2!」



亜美「1.5だYO!」



P「ぐぬぬ……」



ガチャ



小鳥「ただいまもどりました……あれ?どうかしたんですか?」



P「あ、音無さん……」



亜美「隙あり→!!」バッ



P「しまった!」



亜美「サンキューピヨちゃん!」タタタ

小鳥「え?」



P「はぁ……逃げられたか」



小鳥「ふふ、また亜美ちゃんと遊んでたんですか?」



P「遊んでたというか……からかわれてたというか」



小鳥「本当に仲が良いんですね」



P「大変ですけどね……あ、お茶淹れますよ」



小鳥「いえ、そんな悪いですよ」



P「気にしないでください、ちょうど俺も飲もうと思ってましたから」



小鳥「そうですか、それじゃあお願いしちゃいますね」



―――

――



P「しかし……もう少し落ち着いて欲しいところです」



小鳥「亜美ちゃんのことですか?」



P「あ、はい」



小鳥「ん〜落ち着いてる亜美ちゃんかぁ……」



P「はは、想像できないですね」



小鳥「ふふ、そうですね」



P「元気なのはいいことだけどなぁ……振り回されっぱなしですよ」



小鳥「プロデューサーさんだからじゃないですか?」



P「え?」

小鳥「プロデューサーさんが相手だから、思いっきり悪戯したりするんじゃないかなって」



P「いや、あいつは割りと誰にでも……」



小鳥「そ、そうですか?でも、亜美ちゃんプロデューサーさんに何かしてる時が一番楽しそうですよ」



P「え?そうですか?」



小鳥「はい」



P「うーん、そうかなぁ……」



小鳥「きっと、一番信頼している相手だからじゃないですか?」



P「まぁ……そうならいいんですけどね」



小鳥「ふふ、プロデューサーさん?」



P「はい、何ですか?」

小鳥「これからも、亜美ちゃんに付き合ってあげてくださいね」



P「はは、それはもちろん、プロデューサーですから」



小鳥「ふふ」



P「まぁ、亜美はまだ子供ですからね」



小鳥「あら、確かに今はまだ子供ですけど、女の子の成長は早いんですよ?」



P「んーでも、亜美が大人になった姿ってどうしても想像できないんですよね」



小鳥「……そうですね」



P「大人になった亜美かぁ……」



―――

――



P「なぁ亜美」



亜美「どったの?兄ちゃん」



P「亜美はどんな大人になりたい?」



亜美「え?どんな大人?」



P「ああ」



亜美「そりゃ、ボン、キュ、ボン!のイケイケレディっしょ!」



P「そっか」



亜美「自分で聞いたくせに反応が適当すぎるYO!」



P「いや、やっぱ亜美にはこの質問は早かったすまん」



亜美「うあうあ〜、なんかバカにされてるっぽいYO!」

P「はは、亜美はまだまだ子供だな」



亜美「なにを→!見よ!このセクチーボディを!」



P「ああ、すごいな」カタカタ



亜美「見てすらいないYO!」



P「いや、見てる見てる」カタカタ



亜美「絶対みてない!」



P「見てるって」カタカタ



亜美「うあうあ〜」



―――

――



亜美「でもさ、兄ちゃん」



P「何だ?」



亜美「何で急にそんなこと聞いたの?」



P「どんな大人になりたいか、か?」



亜美「うん」



P「いや、亜美は将来どんな大人になるのかなって思ってさ」



亜美「ふーん」



P「正直想像できないんだよなぁ」



亜美「別にできなくてもいいっしょ→」

P「え?どうしてだ?」



亜美「だってこれから見れるじゃん!」



P「いや、見れるって……」



亜美「兄ちゃんは、これからも亜美のプロデューサーでしょ?」



P「ああ、なるほど……」



亜美「亜美が大人になってくのも、どんな大人になるかも見れるっしょ→」



P「そうだなぁ……」



亜美「だから、別に想像できなくてもいいじゃん」



P「……」

亜美「ん?どったの兄ちゃん?」



P「いや、あのな、亜美」



亜美「?」



P「俺は確かに今亜美のプロデューサーだ」



亜美「うん」



P「だけど……」



亜美「だけど?」



P「……これからもずっと亜美のプロデューサーでいるかはわからない」



亜美「……え?」

P「……」



亜美「ど、どういうこと……?」



P「単純な話だ、亜美がトップアイドルになってプロデュースの必要がなくなれば、俺は亜美以外のアイドルをプロデュースすることになるかもしれない」



亜美「……」



P「それにな、もし亜美がアイドルを引退したら、俺は亜美のプロデューサーじゃなくなる」



亜美「そ、そんなのありえないもん……」



P「……まぁ、これはあくまで可能性の話だからな」



亜美「……」



P「それにさ、アイドルはそんなに長く活動するものじゃないんだ」

亜美「え?」



P「いつかはアイドルを卒業して、みんなそれぞれの道へと進んでいく、亜美だってそうだ」



亜美「……」



P「だからな、このままの関係でずっといっしょにいるってことはできないんだよ」



亜美「そなんだ……」



P「……ま、でもな亜美」



亜美「……何?」



P「色々言ったが……」



亜美「……」

P「俺は、可能な限り亜美のプロデューサーでいるつもりだよ」



亜美「え?」



P「少なくとも、俺から亜美のプロデュースをやめるつもりはない」



亜美「兄ちゃん……」



P「亜美がアイドルを続けるうちは、俺はずっと亜美のプロデューサーだよ」



亜美「……」



P「だからな、そんな顔するな、余計なこと言って悪かったな」ポンポン



亜美「……お……」

P「ん?お?」



亜美「おりゃー!!」ガバッ



P「って、ちょ!」



バターン



亜美「……」



P「てて……亜美?」



亜美「変なこと言った兄ちゃんにはお仕置きがしなきゃだよね」ニヤリ



P「え?いやちょっと……またれよ」



亜美「だぁれが待つかー!!」



P「う、うわあああああ!」



―――

――



亜美「どう?兄ちゃん反省した?」



P「……あ、ああ……悪かったよ……」ボロ…



亜美「うむ!それならよろしい!」



P「なぁ……反省したからさ、そろそろ俺の上から降りてくれないか?」



亜美「んっふっふ〜」



P「いや、笑ってないでさ……」



亜美「やだ」ピタッ



P「嫌か……」



亜美「……」

P「亜美?」



亜美「ねぇ兄ちゃん」



P「ん?どうした?」



亜美「亜美、今日ちょっとだけ大人になったかも」



P「え?」



亜美「兄ちゃんの話聞いて」



P「……」



亜美「だからね、兄ちゃん」



P「ん?」

亜美「……」スッ



P「亜美?」



亜美「……」チュ



P「な……!?」



亜美「んっふっふ〜」



P「あ、亜美……何を……」



亜美「ん?兄ちゃんにツバつけといたんだYO!」



P「へ?」



亜美「これで兄ちゃんは亜美のものだね!」

P「い、いや……」



亜美「大人は自分のものにはツバつけるんじゃないの?」



P「どこから得た知識なんだ……」



亜美「だって、お金払ってるおじさんたちとかお札出す前にツバつけたりしてるよ?」



P「あれはそういうことじゃなくて……」



亜美「ピヨちゃんだって気になった人にはツバつけとかなきゃって言ってたし」



P「音無さん……」



亜美「とにかく、これで兄ちゃんは亜美のものだYO!」



P「そ、そうか……」

亜美「だからね兄ちゃん」



P「……何だ?」



亜美「……兄ちゃんは亜美のプロデューサーじゃなくなっても、亜美といっしょにいなきゃダメだかんね」



P「亜美……」



亜美「わかった?」



P「……それはまずい意味じゃないよな?」



亜美「ん?まずいって何が?」



P「いや、だからその……」



亜美「亜美は兄ちゃんと一緒にいたいだけだけど?」キョトン

P「……」



亜美「なんかまずいの?」



P「ぷっ……ははは!いや、何でもないよ」



亜美「うーん、変な兄ちゃん」



P「ははは……」



亜美「ま、いいや、兄ちゃん」



P「ん、どうした?」



亜美「これからもずーっと一緒だかんね!」



―――

――



〜数年後〜



亜美「ねぇねぇ」



P「んー?」ズズッ



亜美「……できたみたい」



P「ぶー!!」



亜美「ありゃ、だいじょうぶ?」



P「ごほっ、ごほっ……ほ、本当か?」



亜美「うん、うそだよ」



P「……亜美」



亜美「……」



―――

――



P「こら!まて!」ダダダ



亜美「あははは!」タタタ



P「そこに座りなさい!」ダダダ



亜美「捕まえられたらねー!」タタタ



P「うおおおお!」



亜美「あははっ!」



―――

――









P「これからもずっと、亜美に振り回される幸せな日々が続きますように」







                                おしまい



08:30│双海亜美 
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