2013年12月09日

みく「ニュージェネレーション」

注意
※設定等の変化
※コレジャナイ感
※まったり不定期更新


以上の3点を踏まえてお読みください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368955454


みく「みんな、元気かにゃー?」

<みっくにゃーん!

みく「みくはとーっても元気だよっ! だから早速1曲いっちゃうにゃー!」

みく「準備はもうできてるでしょ! いっくにゃー!」

<ワァァァァ!

〜〜〜〜〜

みく「今日はみんなありがとう! 小さいステージだけど、みく、これだけ来てくれて感激だにゃ!」

みく「残念だけどアンコールとかはないにゃ! みんな、本当にありがとう! じゃーねー!」

<じゃーねー!

みく(……ふぅ、なんとか終わった)

―――――

キーンコーンカーンコーン

みく(今日は……レッスンだったかな。遅れないようにしなきゃ……)

女生徒「前川さん!」

みく「何?」

女生徒「アイドルやってたんだね! この前のミニLIVE見たよ、とってもかわいかった!」

みく「えっ、み、見てたの……?」

女生徒「うん、学校と印象すっごく違うんだね。噂では聞いてたけど猫娘系アイドルっていいねー」

女生徒「皆みくにゃんって言ってたから私もみくにゃんって言っていい?」

みく「あ、あぅ……そ、その……学校でみくにゃんは……その……」

女生徒「ダメなの?」

みく「だ、だって恥ずかしいし……」カァァァァ

女生徒「ライブではあんなににゃーにゃーはしゃいでるのにー」

みく「と、とにかく……恥ずかしいのっ……!」

女生徒「あはは、前川さんはかわいいなぁ」

みく「……もう」
ルキトレ「今日はここまでです、お疲れ様ですよ」

みく「お疲れ様にゃー……」

ルキトレ「動きはバッチリですね!」

みく「そうかにゃ? みくは特別だしにゃー。でも、褒められると嬉しいにゃ!」

ルキトレ「前川さんの歳でセルフプロデュースして、きちんとしたレッスンも受けるアイドルってそうそう居ないと思いますよ」

みく「大変だけど、みくは頑張ってるよ!」

ルキトレ「見習いたいですねー」

みく(ふぅ、今日もレッスン疲れたなぁ……早く帰ってゆっくりしよっと)

ルキトレ「あ、もうすぐ次の子達が来るから、なるべく早く帰った方がいいですよ」

みく「トレーナーさんありがとうにゃ、じゃあ、また今度お願いしま――」

ガチャ

未央「今日もレッスンやっていこー!」

卯月「み、未央ちゃん、早すぎるよ。まだ人居るよ?」

みく「だ、大丈夫だよ? 今終わったところだにゃ!」

凛「……前川みく?」

みく「にゃっ? そこの子はみくの名前を知ってるかにゃ?」

凛「う、うん」

みく「ふーむ……レッスン場に見たことない人がここに来るってことはー……3人はアイドル候補生かにゃ?」

未央「そうだよ! えっと……前川さん? はアイドルなのかな」

凛「アイドルだよ、ここらへんだとちょっと有名だし」

卯月「し、知らなかった……」

みく「知らない事は知らないで当然にゃ! みんなはアイドル候補生から抜け出すためにも、レッスン頑張るといいにゃ」

凛「言われなくてもそうするよ」

みく「にゃはは、当然だったかにゃ? それじゃ、じゃーねー♪」

みく(初めて見たから、候補生の中でも新人さん……かな? どこの事務所なんだろう……)

凛「……」


未央「猫系アイドル?」

凛「うん、よくにゃーにゃー言ってるよ。LIVEも」

卯月「凛ちゃん、前川さんの事結構知ってるんだね」

凛「……ちょっとね」

未央「前川さんと関係でもあるのかなー? そうだったら是非聞きたいんだけど」

凛「そういうのじゃないけど、まぁ……また今度ね」

未央「あっ、逃げるつもり? 言いたくないならあまり問わないけどさー」

卯月「うー、気になるー」

未央「ねね、本当にダメ?」

凛「うーん……また今度、絶対に言うから。それで許して」

未央「……しょーがないなー。じゃあ、レッスン頑張ろうか!」

―――――

みく「ふぅ、宿題終わった。……雑誌、読もっかな」

みく「……」ペラリ

みく「やっぱりセルフプロデュースだと、地元ぐらいでしか話題にならないかな……」

みく「この前見た子は載ってるかな?」

みく「……」ペラリペラリ

みく「流石に載ってないかな……うん」

みく「……仲良さそうだったなぁ。いいなぁ」

みく「みくもああやってグループでやってみたいなぁ……」

凛「仕事って面倒なんだね」

P「まぁ、そういうものだしな」

P「……」キョロキョロ

凛「どうしたの、プロデューサー」

P「いや、スカウトできそうな子はいないかなーって」

凛「……私の時みたいにまた行き成り話しかけてくるの?」

P「だってそれぐらいしか無いじゃん?」

凛(事務所なんだから募集とかすればいいのに)

P「……お、あの子、いいかも。ちょっと行ってくる」

凛「え、どの子……っ!?」

P「すみません、ちょっといいですか?」

みく「えっ、えっ?」

凛「え、あれって……みくちゃん? あ……プロデューサーっ!」

P「え、な、なんだ?」

みく(あ、あの時の子だ……口調変えなきゃ)

凛「ちょっと来て!」ガシッ グイッ

P「いてて、分かった分かった!」

みく(あれ?)

凛(プロデューサー、あの子前川みくだよ。知らないの?)ヒソヒソ

P(前川みく……? あ、ああ! ア、アイドルの……だよな?)ヒソヒソ

凛(そうに決まってるでしょ、どこの事務所か分からないけど、もし所属していたとしたら……)

P(そ、そういうことか! 危ない……大変な事しそうだった……)

みく「ど、どうしたんだにゃ?」

P「……な、なんでもないです」

凛「ったく……あの時以来だね、前川さん」

みく「みくでいいにゃ! そうだにゃぁ……あの時から結構経ってるけど、レッスンは順調かにゃ?」

凛「うん、とても順調かな」

みく「それはよかったにゃー」

P「えーっと……前川さん。俺、アイドルのプロデューサーなんだけど知らなかったよ……ごめんなさい」

みく「別に気にしなくていいにゃ。プロデューサーさんということは凛ちゃんは事務所所属なのかにゃ?」

凛「うん、シンデレラガールズ(CG)プロダクションっていうところ」

みく「聞いたことないにゃぁ……」

P「はは……まだ小さいからね。前川さんの方はどうなの? どこ所属?」

みく「みく? みくは……」

みく(あれ……もしかして、さっきのってスカウトっていうことなのかな?)

みく(だったら、みくもこの子達と一緒にやれるかもしれない。こっちから仕掛けてみよう)


みく「にゃはは、実はみくはセルフプロデュースしてるんだにゃ。活動はしてるけど、フリーってやつにゃ!」

凛「セルフプロデュース……? 私と同い年なのに、みくは凄いんだね」

凛(セルフプロデュースでLIVEとかできるんだ。本当に凄いなぁ……)

P「凛と同い年!? わ、若いのに頑張ってるんだなぁ」

みく「照れるにゃあ」

凛(……プロデューサー、さっきは止めたけど誘ってみたらどう?)

P(そうだな、セルフプロデュースしてるよりも、うちの事務所に所属すれば前川さんも楽だろうし……よし)

P「そうだ、前川さん。もしフリーだったとしたら、うちの事務所に所属してみないか?」

みく(来た……!)

みく「本当かにゃ? 複雑な手続きは苦手だけど……本当にいいのかにゃ?」

P「むしろこっちからお願いしたいぐらいだ」

みく「じゃあ、決まったにゃ。みく、事務所に入るにゃー♪」

P「本当か? ありがとう!」

みく(やった……これで誰かと一緒にレッスンできたりするかな? 楽しみだなぁ……♪)

みく「そういえば、みくだけ名前教えて、そっちの名前全く知らないにゃ」

凛「あ、ごめん。私は渋谷凛」

P「Pだ、よろしく頼む」

みく「よろしくにゃー!」
今日はここまで

はい、本スレのネタで見かけた前川さんネタです。書きたかったので書こうと思いました!
まったりとやっていきますので、よろしくお願いします

みく「……」オドオド

未央「……新鮮だなぁ」

卯月「そうだね」

P「……なるほど、これがみくの素か」

P(通りで違和感を感じてた訳だ)ジー

みく「じ、じろじろ見ないで……プロデューサーさん……」

P「プ、プロデューサーさん……!? なんていうか、『前川みく』と『みくにゃん』の差だよな、これ」

未央「分かる分かる。みくにゃんじゃなくて、これは前川みくっていう子なんだなって」

凛「私が言ったことそのまんまじゃない」

未央「だってそれ以外の言い方思いつかなかったもん」

卯月「みくにゃんかぁ、かわいいからみくちゃんでもみくにゃんでもどっちでもいいね」

みく「み……みくにゃんは……その、恥ずかしいっていうか……」

凛「らしいよ」

P「散々ファンから言われてるだろ、みくにゃんみくにゃんって」

みく「あ、あれは、猫の気持ちになってる時だから、まだ……」

P「俺としてはそんなみくもありっちゃありだけどな、正にキュートだし。みく、そのまま仕事行ってみるか?」

みく「や、やだ……いきなりこんなみく見せたら絶対心配されるよ……」

卯月「た、確かに……こんなみくちゃんをファンが見たら絶対にどうしたの? とか聞きたくなっちゃうよ」

みく「というか、今でも未央ちゃんや卯月ちゃんやプロデューサーに見られて恥ずかしい……」

未央「しぶりんはいいんだ」

みく「……うん」

卯月「いいなぁ、やっぱりみくちゃんのファンは一味違うのかな」

凛「ふふ」

P「ははは……ともあれ、アイドルやってても事務所内なら素になれそうっていうことでいいのか?」

みく「う、うん……」

P(しかし、これが『前川みく』ならば……うん、むしろプラスだ。凄くいい……)

P(……そろそろ動いてみるか、みくの素も知ることができたし、いい時期だ)

みく「ユニット?」

P「ああ、そうだ。お前達4人でユニットを組もうと思う」

未央「今までユニットじゃなかったんだ、むしろそっちがビックリだよ」

P「じゃあ、お前ら4人全員でLIVEステージ上がった記憶はあるか?」

未央「そりゃ無いけど……というか、メインでLIVEしてたのってみくだけな気が……」

みく「スポット参戦で凛ちゃんとか出たけどにゃ」

卯月「……それでも私達、まだまだレッスン重視だもんね」

P「雑誌の撮影だって個人個人だろ。複数人揃って撮ったか?」

未央「それも無いね。言われてみれば、確かにユニットらしくはなかったかも」

凛「それで、なんでいきなりそういう話に?」

P「本当ならもっと早めに言うつもりだったんだ。元々は3人で組むはずのユニットだったからな」

みく「3人? にゃるほど、つまり……」

凛「私と、未央と、卯月?」

P「ああ、そうだ」

卯月「み、みくちゃんは入れないんですか?」

凛「みくをユニットに入れないっていう意図があまり分からないよ、理由はあるの?」

未央「そうだよ、実力だって私達よりみくの方が上だよ?」

P「だからこそだ。いざ4人でユニット組もうにも、色んな意味でみくが浮いてるからな。猫キャラ然り、実力然り」

P「俺としては全員が平等に映えるような、実力が揃った正統派アイドル達っていう感じのユニットにしたい」

P「お前達も、そんな感じで組もうとしてたユニットに、今のみくが入ったらどうなると思う?」

未央「……そっか、みくだけ異様に浮くね」

凛「……うん、みくが目立つかも」

卯月「……同感です」

みく「Pチャンの言うユニットとしては、確かにみくは不向きだにゃ」

P「そうだ、だけどそれはみくにゃんでの話だ」

みく「に゛ゃっ!?」

凛「確かに、普段のみくなら私達のユニットに溶け込めるかもしれないね」

みく「ちょっと待つにゃ! それって――」

P「みくの察してる通り、ユニットでは『前川みく』での活動を――」

みく「無理だよ!? みくにそんな勇気なんてないにゃ!」

未央「ソロLIVEで猫耳と尻尾つけたりしてた癖にー、うりうり」

みく「未央チャン、だからそれは――」

P「といっても本人がこれだからな、なんとかならないものか」

卯月「……私達の実力についてはどうなんですか?」

P「3人ともみくにも追いつけそうな勢いで伸びてるように見えたから、大丈夫と確信した。それだけだ」

卯月「そうなのかな。私としてはみくと一緒にユニット組みたい気持ちですけど……」

P「我侭だが、俺はこのユニット方針を揺らがせたくない……」

P「なんとかならないなら、元通り3人でユニットを組ませざるを得ないんだけど、俺としては当然4人のユニットとして組ませたい」

未央「そうだねぇ……私はみくと一緒がいいな」

未央「何だかんだいってアイドルの先輩だからレッスンだとお世話になってるし、事務所でも一緒に居ると楽しいし」

未央「私はみく抜きのユニットは嫌だよ」

卯月「みくちゃんが仲間外れなのはかわいそうっていうのもあるけど、私も未央ちゃんと同じで一緒に居て楽しいからね」

卯月「私だって、みくちゃん抜きのユニットは絶対に嫌かな」

みく「未央チャン、卯月チャン……」

凛「……私は聞くまでもないでしょ? みくのファンで、みくにちょっと憧れてアイドルになって、そんな私が組みたくないとか言うと思う?」

みく「凛チャン……」

P「……俺も普段の、素のお前がステージに出るところを見たいんだ。頼む、お願いだ」

みく「……」

みく「……わ、分かったにゃ。Pチャンの言うとおりにするにゃ」

P「本当か? よし、それならまずは今から普段の前川みくに――」

みく「せ、せめて明日から、明日からにするにゃ!? まだ心の準備が……!」

P「そういうこと言うなって! ほら、今すぐあのキュートでクールな前川みくを見せてくれ!」

みく「そんな風に言っちゃダメにゃー!?」


未央「あはは、やっぱりみくが居ると楽しいなぁ」

凛「やっぱりこっちもみくだよね」

卯月「うんうん。みくちゃんらしさっていうのがこっちでも掴めてきたかも?」

凛(私達でユニット、かぁ。……夢みたい)


みく「……」モジモジ

ルキトレ「……なるほど、そういうことですね。つまり、今の前川さんが素の前川さん……ということですか」

凛「はい、たぶん実力自体は変わらないと思いますから、いつも通りにお願いします」

ルキトレ「任せてください。じゃあ、前川さん、いつものステップから――」

みく「は、はい」

<ワンツー、ワンツー

凛「……うん、やっぱり」

未央「本当に実力は変わらないんだ。でも雰囲気とか表情とか全然違うね」

ルキトレ「うーん、前川さん。もうちょっと笑顔でやってみましょう」

みく「こ、こうですか?」ニコッ

ルキトレ「……いつもと違う、儚げな感じの笑顔ですね。なら、ずっと維持する事じゃなくて、局所局所で笑顔をアピールするような感じで――」

<ワンツー、ワンツー、ハイ、ソコデ……

卯月「……今のみくちゃん、凄く綺麗な笑顔だったね」

凛「かわいいっていうか、美人って感じ?」

卯月「うんうん」

ルキトレ「ほら、他の3人もサボらずに! いつもよりメリハリをつけて!」

卯月「は、はいっ!」

ルキトレ「じゃあ、次はこの曲に合わせていきますよ! はいっ、ワンツーワンツー!」

〜♪

未央(ちょ、ちょっと、それいつもゆっくり流すやつ!?)

卯月(あ、あれ、いつもより激しいような……)

―――――

みく「つ、疲れた……」

ルキトレ「ふぅ、担当の子が代わったみたいな感じがしましたよ……ついはりきっちゃいました」

凛「……」グデー

未央「……」グデー

卯月「……」グデー

ルキトレ「あれ?」

凛「……ト、トレーナーさん……さらっといつもより厳しくしないで……」

未央「や、休み無しで、いつもより激しいダンスレッスンは……ちょ、ちょっとね……」

卯月「も、もう今日は……がんばれません……」

ルキトレ「あっ、ご、ごめんなさい!」

みく「みくは普通に疲れました……でも、なんか不思議な気持ちかも……」

ルキトレ「今日の前川さんはいつもとは違いましたが、いい感じでしたよ。これからも頑張っていきましょうね!」

みく「……はい、頑張ります!」

P「おはよう、早いな?」

みく「お、おはようございます。……学校休みだから、早く来ちゃって……」

P「お、みくにゃんじゃない」

みく「プ、プロデューサーさんが、せめてレッスンや事務所はこれでって言ったから……頑張ってるんだよ?」

P「なるほどな。それで、まだ他の3人は来てないんだけど、どうするんだ?」

みく「……これ」ペラリ

P「読書? ……じゃないな、猫の写真集か」

みく「トレーナーさんから借りた物だけど……」

P「トレーナーさんっていうと、いつもレッスンのお世話になってるあの人か。へぇ……あの人も猫好きか」

みく「猫好き仲間だから、セルフプロデュースしてた時でもお願いしやすかったかな……」

P「そういうのいいなぁ。……もしかしてステージもそんな感じでお願いしてたのか?」

みく「う、うん。あんまり人気無い場所だからってタダでやらせてもらったりとか……」

P「な、なんだそりゃ……下手なプロダクションよりコネがあるな……」

P「……あー、通りでLIVEやる時もあそこだけはあっさりOK貰ったのか」

みく「……猫好きな人は、みんないい人だよ」

P「それは運が良すぎやしないか? ……じゃあ俺は作業してるから、静かにな」

みく「うん……」ペラリ

P「……」カタカタカタ

みく「……」ペラリ

P「……」カタカタカタ

みく「……」ペラリ

P(いくらなんでも静かすぎやしないか、みく)

P(い、いや……素の自分を見せてくれてるっていう事なら確かにそれでいいんだけど)

P(何か物足りないな……そういうものなんだろうか)カタカタカタ

みく「……かわいい」ペラリ

P「……何かお茶でもいるか? いるなら淹れてくるけど」

みく「あ、お、お願い……」

P(……やっぱりなんかこう、騒がしさが足りないって思っちゃうなぁ)

―――――

P「ほら、淹れてきたぞ」コトッ

みく「あ、ありがとう……ふーっ、ふーっ……」

P「みくのは氷入れて温くしといたから、そのまま飲めるはずだ」

みく「えっ? ……あ、本当だ……猫舌のこと、知ってたの?」

P「いや、なんとなく……勘ってやつかな」

みく「……か、勘って……でも、ありがとう。プロデューサーさん」

P「……あいよ」

P(物足りなくはあるが、こっちもこっちで……)

今日はここまで
みくにゃんがNG入りじゃなかったそれっぽい理由を。単にそれっぽいだけである
凄い今更ではあるが、>>30の

3人『は、はい……』

卯月「うぅー、頭が……」ジンジン

の部分の間に区切りの線『―――――』入れてなかったので、脱字報告。ごめんね

P「おーい、みんな! LIVEの予定が大体が決まったぞ!」

卯月「えっ!?」

未央「ユニットの……だよね。本当に決まったの?」

P「ああ! 日付は今から2ヶ月後ぐらいで、最後の仕上げとしてレッスンも厳しくいくそうだ」

凛「2ヶ月か」

未央「も、もっと厳しくするんだ……筋肉痛とおさらばしたいなぁ」

みく「……み、みくからしたら、3人はもっと厳しくても大丈夫だと思うけど……」

卯月「私はテストもあるし、レッスン順調にやれるかな。ちょっと不安かも」

凛「それを言ったらこっちもテストはあるんだけどね」

P「ははは、こっちはデザイナーさんと衣装の打ち合わせが続く日々だ。いい服ができるよう色々と考えなきゃな」

凛「期待してるよ」

P「任せろ!」

みく「プロデューサーさん、テンション高いね……」

P「当たり前だろ、俺のプロデュース暦の初のユニットなんだ。テンション上がらないとかありえないって」

P「おまけに全員俺がスカウトしたから、益々テンション上がってさ!」

凛「みくはスカウトしたっていうより、うちに来てくれたって感じじゃないの?」

P「……気にするな! それよりもみく、今日はお仕事だったよな。そのままで行くつもりか? まだ無理だろ」

みく「あ、そ、そうだね。準備してくる……」

―――――

みく「Pチャン、お仕事いっくにゃー」

P「おう、行くか」

未央「……人って簡単に変わるんだね」

凛「私達の近くじゃみくぐらいだと思うけど」

卯月「でもやっぱり、変わる瞬間ってびっくりしちゃうよね」

未央「まさに猫かぶり?」

卯月「猫かぶりは逆に落ち着いてるって意味だから……文字通り猫をかぶってる感じ?」

凛「あながち、それで間違ってないかもしれないね。猫の気持ちらしいし」

ワイワイガヤガヤ

未央「本当、いつも混んでるなぁ……それにしても、みくからオフの日に誘ってくるなんて珍しいんじゃない?」

凛「そうだね、行く場所は大体分かってるけど」

卯月「あ、そうなんだ。確かここらへんだったよね」

未央「あれ、みくはどこ? もう集合の時間――」

みく「……居るよ?」

未央「うわっ!? び、びっくりしたぁ。いつの間に?」

みく「さ、最初からここに……」

未央「め、目立たないねぇ」

みく「目立ちたくないもん……派手な柄の服とかあまり好きじゃないし……」

卯月「地味な色合いだけど、よく見るとかわいくていいなー。ところで、どこ行くの?」

みく「ね、猫カフェ……あっ、誰か猫がダメってことは、ないかな……」

未央「問題無いんじゃない?」

凛「私は大丈夫だよ」

卯月「私もアレルギーとか無いから安心して、みくちゃん」

みく「良かった……じゃあ、案内するね」

卯月「案内されちゃいます!」

―――――

<ニャーニャー

みく「ここだよ」

凛「い、一杯いる」

店員「みくちゃんいらっしゃい。あらあら、渋谷凛ちゃんに本田未央ちゃん、島村卯月ちゃんもいるのね」

未央「こ、こんにちは!」

卯月「こんにちは! 私達の事知ってたんですか?」

店員「ええ、みくちゃんから話色々と聞いたりしてたから……」

凛「そうなんですか」

店員「本当楽しそうに話してくれるから、聞いてる方も楽しくなっちゃって良く覚えてるのよー」

卯月「へぇ……」

未央「楽しそうに、かぁ……そういう風に話してくれるって嬉しいね!」

<ニャァー

みく「あ、みーくん」

ニャー ニャー
ニャア

みく「み、みんな……ちょっと……」

未央「へー、みくってこんなに猫に好かれるの?」

店員「そうなのよ。みくちゃんが来るとうちの子達みんな寄っちゃって……」

卯月「あはは……気づいたらもう足元に8匹ぐらい居るね……」

凛「す、好かれすぎじゃないかな?」

―――――
ニャー

卯月「かわいいー!」

未央「大人しいなぁ、うりうりうりうり、ここがええのんかー?」ナデナデ

凛「……」ソーッ

フッー

凛「……」

未央「しぶりん、嫌われてる?」

凛「……犬飼ってるからかな。それでもちょっと悲しいかも」

みく「……あの子はみくの友達だから、大丈夫だよ」ナデナデ

……トテトテ

凛「あ、こっち来た……よしよし」ナデナデ

卯月「さ、さっきまで威嚇してたのに……」

店員「流石みくちゃんね」

未央「……意思疎通してるのかな。正に猫アイドル……!」

―――――

未央「いやー、猫カフェって初めていったけど、とても良いねー」

卯月「みんな人懐っこくて癒されたなぁ」

凛「お店の人もいい人だったよね」

卯月「みくちゃんが話してた私達の話を聞いた時は、ちょっと恥ずかしかったかも……面白エピソードとかは笑っちゃったけど」

未央「……レッスン終わりに疲れてその場で寝ちゃった私の話とかを言ったのはこの口かーっ!」グリグリ

みく「や、やめへ……」

凛「いいじゃん、面白エピソードなんだし」

未央「面白エピソードの話が私の話ばっかりだった気がするけど!?」

卯月「仕方ないんじゃない?」

未央「うっ、味方が居ない……」

みく「……未央ちゃん、面白い時に目立つから……」

未央「な、なにをー!」グリグリ

みく「や、やめっ……あうう……」

凛「……もうこんな時間」

卯月「そうだね。もうそろそろ帰らないといけないかな」

未央「ん、本当だ、もう帰らないといけないのかぁ」

みく「あ……みんな、楽しかった?」

未央「この状況を見て楽しくないって思ってると思っちゃうのー?」

凛「楽しかったに決まってるよ。ね、卯月」

卯月「うん!」

みく「……そ、そっか。……本当に良かった」

卯月「また誘ってね!」

未央「それじゃ、また事務所で!」

みく「……うん! ま、またね……!」

みく(みくも、とっても楽しかったよ……凛ちゃん、未央ちゃん、卯月ちゃん)

凛(着実にLIVEの日にちが近づいてくる……まだまだなのに、緊張してくるなぁ)

ガチャ

P「おーい、みんな!」

凛「おかえり、プロデューサー。何、その荷物?」

P「ああ、これはな……衣装が完成したんだ!」

未央「本当!?」

P「ほら、ここにケースが4つあるだろ? 見てみるか?」

未央「もっちろん! ほら、しぶりんも見ようよ!」

凛「ひ、引っ張らなくても見るって」

卯月「どんなのかなー♪」

みく「……」ジー

P「じゃあ、それぞれの衣装ケースを開けてみろ」

パカッ

凛「あっ」

未央「おっ」

卯月「えっ」

P「これがデザイナーさんと必死で考えた結果だ」

凛「これ、前に私がステージに上がった時の?」

未央「私のも一緒っぽい? でも、大分違うかも」

卯月「前着た衣装にフリフリとか一杯ついてます」

P「パッと見、違うっていうぐらいしか分からないかもしれんが、ちなみにこれがアクセサリーもセットでマネキンに着せた写真だ。どうだ?」

凛「……こんな風になったんだ……凄い華やかになってる」

未央「アクセサリーでキラキラしてる! すっごーい、同じような衣装なのに、こんなに変わるんだね!」

卯月「か、かわいいです! ここらへんの柄とか細かいチェック柄になってるんですね……わぁ……」

P「今まで着てた衣装の進化系っていう感じだ。気に入ったか?」

未央「もっちろん!」

卯月「衣装は統一しなかったんですね?」

P「ああ、それは俺が決めた。デザイナーさんは統一した方がユニットらしくていいとは言ってたが、俺はこっちの方が良って思ってな……」

P「それぞれの個性を生かす衣装の方が、お前達にはよりいいって判断した、それだけだ!」

凛「プロデューサー……」

P「……気に入ってくれるか?」

未央「気に入らない訳無いじゃん! こんな衣装着れるなんて嬉しいよ!」

P「そんな言葉を聞けるなんて、俺も嬉しくなっちまうな」

みく「……」

卯月「あれ、みくちゃん、衣装見ないの?」

みく「……まさか、みくのも?」

P「いや、みくはちょっと違うな……まぁ、見れば分かる」

パカッ

みく「……あれ、ドレス……? 色も全然違う……」

P「みくのいつもの衣装よりも露出は少なめだ、イメージ的には凛に近い」

みく「そうなんだ」

P「ちなみに、これが写真」

みく「わっ……!?」

未央「おおー!?」

凛「本当だ、未央や卯月みたいにセパレートタイプじゃなくて、私のと結構似てるけど……」

卯月「ね、ねぇ、みくちゃん、今着てみて!」

みく「えっ、今……?」

P「おっと、俺は退散しとくか……じゃあ、しばらく部屋の外に出るわ。できたら呼んでくれよー」

バタン

未央「プロデューサーも出てくれたことだし、着てみようよ!」

みく「こ、こんな衣装……恥ずかしいよ……」

卯月「いつものLIVE衣装の方が絶対恥ずかしいと思うよ!?」

みく「あ、あれは猫の気持ち……」

凛「ほら、みく。自分で着ないなら私達が着せるよ?」

みく「……ちゃんと着るから、それは……」

卯月「見張りとか必要かな?」

未央「見張りならお任せあれ!」

みく「……ちゃ、ちゃんと着るからって言ったよね!?」


みく「……」カァァァ

卯月「みくちゃん、凄い似合ってるよ!」

凛「……私のと色とかが逆って感じだね」

未央「真っ白ではないけど、白主体のいい感じになってるねぇ。みくにゃんじゃなくて前川みくだからこそだね」

みく「う、ううー……そんなこと言わないで……」

コンコン

<オーイ、ハイッテイイカー

凛「あ、いいよ、プロデューサー」

ガチャ

P「うおっ、予想以上に似合うな!?」

未央「だよね! 写真見たときはおおっ! って声あげちゃったけど、それ以上だったよ」

みく「は、恥ずかしい……」カァァァ

卯月「……ねね、凛ちゃん。凛ちゃんも衣装着てみくちゃんと並んでみて?」

凛「いいよ、分かった」

P「んじゃ、俺はまた外に退散しないとな……」

―――――

凛「どう?」

みく「……」

卯月「しゃ、写メ撮らせてね!」パシャ

みく(返事無しでもいきなり撮るんだ……)

未央「2人ユニット組んでもおかしくないよコレ、白と黒のお姫様って感じ」

みく「お姫様……」

凛「この衣装でLIVEするんだ……私達」

みく「え……あっ、そうだった……大丈夫かな……」

未央「リハーサルで慣れるしかないかもね」

みく「き、着てるだけでもちょっと恥ずかしいのに……」

卯月「じゃあ、リハーサルの時はもっと恥ずかしい衣装にするとか……みくのいつものLIVEの衣装とか」

みく「えっ、酷くない……? そ、そんなの無理……」

凛「まぁ、そこらへんは本当に慣れるしかないからリハーサル次第だね。自分を魅せる為に頑張らないと」

凛「じゃないと本当にいつものLIVE衣装着せちゃうよ」

みく「り、凛ちゃんまで……う、うん、分かった……」

<オーイ、ハイッテモイイカー

未央「あっ、いいよー」

みく(……自分を魅せる為に……かぁ)
今回はここまで
休日は非常に捗ってよろしい

スタッフ「はい、OKです! 午前はこれで終了で、休憩入りまーす」

卯月「ふぅー……リハーサルって疲れるねー」

未央「疲れないリハーサルもどうかと思うけどね! それにしても、あっという間にLIVEまで残り1週間切っちゃったよねぇ……」

卯月「……振り返ると短かった感じがしてあまり実感湧かないよね」

凛「そうだね」

みく「あと1週間……あ、プロデューサーさんだ」

P「視察に来たぞ。リハーサル頑張ってるか?」

凛「うん、スタッフの皆に頑張ってもらってしっかりやれてるよ」

P「みくの方はどうだ?」

未央「慣れてきたからもう大丈夫だよね!」

みく「……う、うん。なんとか、やれそう……かも」

P「それなら安心だ。しっかしまぁ、本当全員似合ってるな、衣装」

卯月「プロデューサーさんが似合ってる衣装にしたんですから、当たり前ですよ」

P「実際に似合ってると本当に嬉しいもんなんだよ」

みく「……」

P「どうした、みく。不安か?」

みく「そ、そんなんじゃないけど……なんかこう、変わったなって……」

凛「変わった?」

みく「う、うん……その、自分自身が変わったなぁって……こんなみくをみんなに見せてるし……」

卯月「リハーサルの初めはみくちゃんの事知ってたスタッフさんが目を丸くしてたもんね」

みく「……恥ずかしかった……」カァァァ

P「簡単に赤くなるなよ、本番は大勢のファンの前だぞ?」

凛「確かに、今までのところよりずっとステージも広いし、ファンも多く来るかもしれないし」

みく「……だ、大丈夫かな」オドオド

P「大丈夫だって、俺から見たらリハーサル通り行けば問題無いと思うぞ」

みく「でも……」

凛「みくがダメでも、私達がフォローするよ」

未央「うんうん、何のためのユニットだと思ってるの?」

P「自分の魅力を出すことも重要だが、協力も断然必要だからな。みくは安心してやればいいだけさ」

みく「……うん」

卯月「そういえばプロデューサーさん、私達まだユニット名を聞いてないんですけど、いつ教えてくれるんですか?」

未央「あっ、そうじゃん! もう本番まで1週間しかないのにスタッフさんも教えてくれないし」

凛「宣伝のチラシもユニット名書いてないし……」

P「あー、それは……ひ、秘密って事でいいか?」

みく「も、もったいぶりたいだけ……? プロデューサーさんが教えてくれないなら、それでもいいけど……」

未央「仕方ないねぇ……この事は不問にしてあげよう。プロデューサー何かやりたいことでもあるんだろうね」

P「ま、まぁな……う、うん。まだ教えたい時じゃないっていうか……」

卯月「じゃあ、教えたい時になったら教えてくださいね!」

P「……勿論だ」


未央「……」

未央「うわぁぁぁぁぁ、LIVE今日だよ! 今だよ! もうなのっ!?」

未央「ファンのみんなもすごい居たんだけど!? っていうかいつもより席もずっと多いのに満席ってどういうことっ!?」

未央「うわぁぁぁぁぁ、すっごい緊張してきたぁぁぁぁ!」

凛「……衣装着終わってから何言ってるの?」

未央「しぶりんはブレないなぁ、クールだなぁ……」

凛「これでも私、凄く緊張してるんだけどね……」

未央「いやだって、今そこに緊張してるって感じの例が」

みく「……だ、大丈夫……大丈夫……」

凛「……あれは、うん」

未央「というかうづきんも黙ってないでさっ!」トンッ

卯月「あ、うん。そうだね」

未央「何か気になってたの?」

卯月「えっとね、もうすぐ出番なのに、プロデューサーさん結局ユニット名教えてくれなかったなとか――」

ガチャ

P「よっ、プロデューサーさんのお出ましだ」

卯月「プロデューサーさん!」

未央「見送りにきたの?」

P「そんなところかな。んで……どうだ? あのファンの数の前で踊らないといけない気持ちってのは」

凛「そりゃ、今まで以上に、怖いかも」

未央「しぶりんと一緒だよ、不安たっぷりだもん」

卯月「……殆ど同じです」

みく「こ、怖い……」

P「まぁ、予想通りっつうか、なんというか」

P「……そうだな、俺としては……LIVEが上手くいかなくてもいいって思ってる」

卯月「えっ、そ、それって酷くないですか?」

P「お前達のことを信頼してない訳じゃないぞ。信頼した上で、失敗しても俺が全力でフォローしてやるって意味だ」

凛「……」

P「だけど、お前達の気持ちはそんなんじゃないだろ?」

卯月「それは、そうですけど……」

P「なら、そのままで自分らしく行けば良い、今までそうしてきたんだしさ」

P「今更、ファンの前で踊るのが怖いとか言うなよ。ただ多いだけじゃないか!」

未央「か、簡単に言ってくれるね、プロデューサー。……でも、自分らしく、か。そうだよね、まずそれだよね!」

みく「……自分らしく」

P「怖がらずにやればいい。リハーサルではスタッフのお墨付きだろ?」

凛「うん」

P「じゃあ、お前達なら絶対できる。俺はそう信じてる!」

凛「プロデューサー……」

卯月「それよりもプロデューサーさん、そろそろ教えてください。私達のユニットの名前」

P「ああ、それはな……『ニュージェネレーション』だ!」

凛「……新しい世代?」

P「そうだ、女の子は誰でもシンデレラ……それをアイドル会に知らしめるための普通の女の子4人、それが……お前達ニュージェネレーションだ!」ビシッ

P「……決まったか?」

卯月「……」ポカーン

卯月「……も、もしかして、それが言いたかっただけ……とかですか?」

P「ああ! 俺、今凄く充実感溢れてるっ……!」

卯月「き……決め台詞で普通の女の子4人って……確かに私達って普通かもしれませんけど、普通の女の子って……」

未央「な、なにそれ……あっはっはっはっ! ぜ、全然かっこよくないし! あっはっはっは!」

凛「……そ、それだけのために渋ったって……ふふっ、プロデューサーってやっぱり変だね」

みく「あ、あはは……ギャグ?」

P「いや、うん、これ言いたかっただけってのはマジだったんだけど……どうだ、緊張解れたか?」

未央「あっはっは……うん、結構取れたかも」

卯月「プロデューサーさんのせいっていうか、おかげっていいますか」

凛「うん、変なプロデューサーのためにも頑張らないとね」

みく「そ、そうだね」

P「変っていうな!?」

凛「……みくも大丈夫?」

みく「うん、前に凛ちゃんに言われた通り、自分を魅せるために……」

みく「みくは……みくは自分を曲げないよ!」

卯月「その意気だよみくちゃん!」

未央「よーし、よく言ったみくみく!」

みく「み、みくみく!?」

未央「しぶりん、うづきんときて、みくみく。中々いいんじゃない? 今考えたっ!」

凛「未央の呼び方って独特だよね」

卯月「凛ちゃんがしぶりんは分かるんだけど、私がうづきんって……」

未央「そっちの方が語呂はいいじゃん?」

P「ってか、お前ら、そろそろ出番なんだが……」

未央「嘘っ!? やばい、急いで準備しないと!」

凛「ほら行くよ、みく!」

みく「が、頑張る……っ!」

卯月「プロデューサーさん、頑張ってきますね!」

P(予想以上に緊張感吹っ飛んだな、いいことだ)

P「ああ……行ってこい! シンデレラガールズ!」

――――――――

―――――

―――

みく(LIVE、大成功だったな……)

みく(みくのファンのみんなも驚いてたけど……一瞬で声援がみくにゃんからみくちゃんに変わったのは面白かったなぁ……ふふっ)

女生徒「みっくー! クラスの友達みんなでLIVE見に行ったよ! 凄いじゃん、みく!」

みく「えっ、ほ、本当?」

女友達「うん! とってもかわいくて、私、みくちゃんのファンになっちゃった!」

みく「あ、ありがとう」

女生徒「まさかステージで素のみくが見れるとはねぇ……クラスでみくにゃんを晒す日はいつになるのかなぁ?」

みく「そっちは……そうだね……」

みく「……今やってもいいよ?」

女生徒「えっ!?」

女友達「みくにゃん? 何それ」

みく「……やってみるね……にゃはっ! どうだにゃ!」

女友達「……い、いつものみくちゃんじゃない!?」

女生徒「えっと、みくってこんなキャラもやってたから」

みく「こんなキャラとは何だにゃ、これも立派だみくだにゃ」

女友達「……か、かわいい! ね、猫耳とかつける!?」スッ

みく「どうして学校に猫耳とか持ってきてるんだにゃ!?」

女友達「そんなことより、いいでしょ? ねっ、ねっ?」


女生徒「あはは、まさかあんな簡単にみくにゃんになってくれるなんて……予想以上に騒がしくなりそうかも」

女生徒「でも、みくがあんなに学校で笑ってるのは初めてかもね……吹っ切れたのかな」

女生徒「……アイドルかぁ、私もなってみようかな?」


女友達「わぁー、凄く似合う!」

みく「猫耳つけてLIVEとかしてたから当然だにゃ」

女生徒「ちなみにこれがその時の写真ね、綺麗に写ってるでしょ?」

女友達「う、うわぁー! うわぁー!」

みく「にゃっ!? い、いつの間に撮ったの!?」

女生徒「なーいしょ」

みく「むう、まぁ、いいにゃ。……今、とっても楽しいし」

女生徒「何か言った?」

みく「むふふ、なーいしょ、だにゃ♪」


みく「Pチャン、お仕事いっくにゃ!」

P「あれ、今日はみくだけの仕事だったか?」

凛「私も居るよ」

P「凛も一緒に居るよな」

みく「凛チャンも一緒……っていうことは、そういうことかにゃぁ……」

P「準備よろしくな」

みく「……分かったにゃ」

―――――

P「衣装もしっかり持ったし、準備OKかな」

みく「……あ、あの衣装で雑誌撮影なんだ……」

P「この前は卯月と未央が一緒に写って意外と好評でさ、今回は凛とみくでお願いしたいって向こうから来たんだよ」

みく「……むぅ」

P「まぁまぁ、みくにゃんじゃない仕事もいいじゃないか」

みく「お、おかげでラジオでも弄られてるよう……」

凛「認められてる証拠だよ。むしろ良いんじゃない?」

みく「みくの気持ちは……」

P「自分を曲げないで行くんだろ? じゃ、車乗っとけよー」

みく「た、偶には自分も曲げたく――あっ、凛ちゃん、待って……!」


未央「今日も平和だねぇ」

卯月「そ、そうだね。LIVEの後はお仕事一杯来て大変だったけど……今はゆっくりできるね」

未央「ほんとほんと、しかしみくみくも大変だね」

卯月「そ、そうだね……」

未央「……どうする? オフで事務所来たのはいいけれど、プロデューサー含めてみんな出て行っちゃったよ」

卯月「あそこに飾ってる写真の整理でもする?」

未央「確かアイドルになり始めて少し経ってからしか、私達弄ってないもんね。よーし、あの3人を驚かせるぐらい綺麗に飾ろっか」

卯月「プロデューサーさんが適当に貼ってるからね……もうちょっと考えて欲しいなぁ」

未央「左から右の順で古い順だっけ。懐かしいなぁ、これ3人で撮ったやつじゃない?」

卯月「これだけ、ボードの真ん中に張ってからずっとそのまんまなんだねー」

未央「……んー、これは外しちゃおうか」

卯月「外しちゃうの?」

未央「うんうん、だってさ。……と、あったあった!」

卯月「あっ、それって最近撮ったみくちゃんも入ってる集合写真!」

未央「あれもいいけど、今だったらこっちの方が真ん中に相応しいでしょ。みくみくがかわいそうじゃん」

未央「3人のは、また大切にしまってこっちを貼り付けて……よし、これで……」

〜〜〜〜〜

『ニュージェネレーション』

渋谷凛 島村卯月 本田未央 前川みく

〜〜〜〜〜

未央「やっぱ、こうじゃなきゃね!」

これにて完です



10:30│前川みく 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: