2013年12月09日

伊織「『smoky thrill』の歌詞って意味分からなすぎるんだけど」

P「それはあれか?俺に教えろって言ってるのか?」

伊織「まあ、端的に言えばそういう事ね。で、どう?」

P「任せろ。読解力には自信ありだ!」


伊織「じゃあ始めましょ」

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P「まずは『知らぬが仏ほっとけない』からだな」

伊織「ええ。しょっぱなから意味不明過ぎて困るわ」

P「お前にはそう見えるかもしれないが、これは意外と簡単だ」

伊織「やけに自信あるじゃない。それで、その意味は?」

P「まずこの『知らぬが仏』の部分だけどな……」

伊織「もったいつけないで早くしなさいよ」

P「ぶっちゃけ、これはただの文字数合わせとかそんな感じだ」

伊織「はぁ!?あんたふざけてんの!?」

P「ふざけてないぞ。よく考えてみろよ。なんだよ『知らぬが仏ほっとけない』って。意味分かんないだろ」

伊織「……読解力に自信ありはどこに行ったのかしら?」

P「その優れた読解力の結果がさっきの解釈だ。つまり――」

伊織「つまり?」

P「ここの意味は『ほっとけない』だけで事足りるって事だな」

伊織「……本当かしら」

P「まあ最初でうだうだ悩んでも仕方ない!次行くぞ!」

伊織(相談相手間違ったかな……)
P「さて『くちびるポーカーフェイス』についてだが……」

伊織「ポーカーフェイスって言うのはあれよね。無表情って意味よね」

P「流石は伊織だな、正解だ。そして、そこに『くちびる』が入ってる訳だ」

伊織「つまり、口だけ無表情って事?」

P「多分そんな感じだな。口ではカッコいい事言ってるって事だろう」

伊織「あんたも口だけは達者よね」

P「ぐ……ちゃんと仕事も取ってくるさ」

伊織「期待してるわよ。にひひっ♪」

P「つ、次の歌詞だ!」

伊織(逃げたわね)
P「『Yo灯台、もと暗しDo you know!?』な訳だが」

伊織「どんな訳よ。説明しなさいよ」

P「い、今からしようと思ったんだ!」

伊織「何その『明日から本気出す』みたいな言い訳……」

P「これはあれだ。まず『Yo』が完全に音だけだな」

伊織「意味無いってやつ?」

P「ああ。ここの意味は『灯台もと暗し Do you know!?』だけで取れる」

伊織「えーっと……『灯台もと暗しなの分かってる?』で、いいのかしら」

P「ああ、恐らく完璧だな」

伊織(完璧なのに恐らくって一体……)

P「次だ!」
伊織「次は『噂のFunky girl』ね」

P「Funkyの意味は分かるか?」

伊織「この伊織ちゃんをバカにしてるの?そうね……『イカス』みたいな意味かしら?」

P「そうだな。曲調からすればそっちの方がしっくりくる」

伊織「ふふん♪褒めてもいいのよ?」

P「あーよしよし」

伊織「ぞんざいな……」

P「ここまでを総合するとだな」

P「なんか口だけ達者なほっとけない奴に『イカした女の子がここに居るのよ?』って言ってる……そんな感じだ!」

伊織「意味不明なままじゃない」

P「こ、これから分かるんだよ!」

伊織「期待させて貰うわ」

P「NEXT STAGE!」

伊織(カッコよく言っても何も変わらないと思うけど)
>>7 あ、前にP「真美に『honeyheartbeat』の歌詞の意味を教えてあげよう」を書いた人とは別人です

それはそうと、早くも自信無くなってきたんですが……
P「『忍び込まれたあたしの心、破れかぶれの夜』だな」

伊織「うーん……これもぶっ飛んでるわね……」

P「アイドルが『ぶっ飛んでる』とか使っちゃうのはどうなんだ?」

伊織「今はカメラ回ってないでしょ?」

P「いい性格してるよホント」

伊織「ありがと♪」

P「もう何も言うまい……さて、肝心の歌詞だが」

伊織「お手上げかしら?」

P「見くびるなよ?まず『忍び込まれたあたしの心』だが……」

P「これは『ちょっといいかな?』って思っちゃったって事だな!」

伊織「それは分かるわよ。問題は『破れかぶれの夜』でしょ?」

P「流石は伊織……痛いところを的確に突いてくるな……」

伊織「いや、訳分からないのはこの繋がりでしょ……一つだけドヤ顔で説明されても……ねぇ?」

P「何が『ねぇ?』だ。俺だってそこが問題点だって知ってましたよ?」

伊織「何でいきなり敬語なのよ……」

P「冗談はさておき、これは……『やけっぱちな夜』の事。つまり、ノリでセックスしたとかそんな感じの……」

伊織「セッ……!なんて事言ってんのよ!このセクハラ大魔王!」

P「ごぶっ!?お、教えろっていったのは伊織じゃないか……」

伊織「……そうだったわね、続けていいわよ」

P「せめて一言謝ってくれても……」

伊織「変態に掛ける言葉はないわ」

P「……次行きます」
>>10 多分そんな感じだと思うよ、うん。まあ、あくまで多分の領域は出ないとだけ言っておくけどね。多分
P「『解き放つ罠、油断は大敵』だな……」

伊織「なんでちょっと落ち込んでんのよ」

P「いや、一言ぐらい謝ってくれても」

伊織(まだ引きずってたの……?)

伊織「わ、悪かったわよ……」

P「よっしゃあああぁぁぁ!じゃあこの意味なんだけどな!?」

伊織「テンション高っ!謝られただけでどんだけ嬉しいのよあんた!」

P「だって伊織って……あ、よく考えたら意外と謝る事多いな」

伊織「私だって自分が悪いと思えば謝るわよ。ていうかどんな印象だったのよ、あんたの中の私って」

P「御想像にお任せします。まあ、いつも『オレンジジュース買ってこい』とか言ってるイメージからさほど遠くはないとだけ言っておこうか」

伊織(……反省しよう)

P「で、『解き放つ罠、油断は大敵』……これの主語?は誰でしょうか?」

伊織「質問する方が疑問形とかやめてくれない?」

P「つまりだ。だれが罠を解き放つのか……それが大事だ!」

伊織「『油断は大敵』って自分に言い聞かせるみたいだし……この場合は、女の子が主語?になるのかしら」

P「そうだな。で、この場合『解き放つ罠』が何かも大事なんだが……俺の解釈だとだな」

伊織「うんうん」

P「この『解き放つ罠』とはイコール、女の子の体なのではないかと――!?」

P「危なっ!?レバーブローとかどこで覚えるんだそんな事!

伊織「またセクハラしようとした奴に言われたくないわよ!」

P「だって!ハニートラップとか言うじゃん!」

伊織「あんた14歳を相手にしてるって事自覚しなさいよね!110押したら手錠が飛んでくるのよ?」

P「ひぃ……善処します……」

伊織「で、つまりどういう事よ」

P「恐らく、『誘惑するけど、あくまで主導権は私なのよ。気をつけなさいね、私』って感じかと……」

伊織「なんか、卑猥な歌詞なのね……」

P「では次……」
P「『さすらうペテン師の青い吐息』だな」

伊織「青い吐息って何よ。これ、適当にそれっぽく考えたんじゃないでしょうね?」

P「俺に言われても困る訳だが……まあ、考えてみようか」

P「『さすらうペテン師』……これは多分、登場人物を鑑みると冒頭に出てきた口だけ野郎だな」

伊織「なるほど……『ペテン師』っていうのが『くちびるポーカーフェイス』に通じているとも取れるわね」

P「さらに言えば、『さすらう』ってところが『ほっとけない』ところなんだろうな」

伊織「ふぅん……あんた、意外とちゃんと考えてるのね」

P「だって、レバーブロ―とか間違っても食らいたくないし……」

伊織「あんたがセクハラしなきゃいいだけの話よ」

P「この歌詞を説明する時点で無理ゲーだろそれ……」

伊織「それで、この『青い吐息』っていうのは何なの?」

P「これはもう完全に憶測なんだが……後の歌詞の繋がりも考えると……こいつ、酔ってるんじゃないか?」

伊織「お酒飲んでるって事?」

P「ああ。あと、アルコールって病院みたいな青暗い?っていうのか分からんけど、そんなイメージないか?」

伊織「んー……言われてみればそんな気もうっすらとするわね……」

P「まあ、ここで詰まっても何だし次に行こうか」
>>15 ちょっ……そういう不安になる事マジでやめてください……
伊織「次は『手がかりに I wanna 恋どろぼ Oh!』ね」

P「うむ。『手がかりに』はまあ、『手始めに』とか『最初は』って感じだろう」

P「糸口とか入口ってイメージだな」

伊織「それはいいわ。『I wanna 恋どろぼ Oh!』はどうなの?」

伊織「『恋どろぼ Oh!』が『恋泥棒』になるのは分かるけど」

P「『I wanna 恋どろぼ Oh!』で『私は恋泥棒になりたい』だな。『I wanna』が分からなかったのか?」

伊織「違うわ。どうしてなりたいのかが分からないのよ」

P「多分だが……そのほっとけない奴を落とすのに、第一歩として恋泥棒になりたいって事だろう」

P「泥棒は盗む側……つまり、主導者だ。このあたりがあの、その、まあ、男女の契り的なので主導権を握りたいっていうのに繋がるな」

P「盗まれるのはごめんって訳だ」

伊織「……そこまで気を遣わなくていいわよ?」

P「え?マジで!?じゃあセックスとか連発していいの!?」

伊織「手錠が欲しいならどうぞ」

P「慎みます」

伊織「よろしい」

P「では次!」
P「『射止めるなら、覚悟に酔いどれ』……これがさっき言ってた、酒飲んでる根拠なんだが」

伊織「『酔いどれ』って言葉だけで判断したの?」

P「いや違う。ちょっとセックスの話に戻るんだが……よろしいでしょうか?」

伊織「もう面倒臭いから普通にしなさい。あくまで普通にだけど」

P「勿論ですとも」

伊織「あんたの普通って……」

P「冗談だ。で、『射止めるなら、覚悟に酔いどれ』だが……」

伊織「泥棒――つまり、主導権を握ってる私を落とすなら……ってところまでは分かるけど、『覚悟に酔いどれ』が難しいわね」

P「そこなんだ。さっき、男が酔ってるって言ったよな?」

伊織「言ったわね」

P「でも、女は酔ってないよな?」

伊織「まあ、文脈からしてそうなんじゃないかしら」

P「つまりだ。セックスの時に男が酔っていて、女は酔ってない。で、『覚悟に酔いどれ』……」

P「主導権を握ってる女は余裕がある筈。なら、男を挑発するように『貴方の覚悟で私を酔わせてみなさいよ』って言ってもおかしくない』

P「セックスの体位を考えても、女が組み敷かれてる姿が想像できる。勿論、顔は余裕の表情だ」

P「体位はきっと正常位だろうし、男の息が女の顔にかかるのも頷ける」

P「やたら言葉遊びが好きなこの曲の性格からして、『覚悟』と『酒』の両方に『酔いどれ』が掛かってるんだろう」

伊織「でも、酔いどれって名詞じゃなかったかしら?」

P「それなんだよな……『酔いどれ』って『~れ』で終わってるから、ちょっと命令形にも聞こえる……気がする」

伊織「そこは自信ないのね」

P「流石にこれは無理があるかな……次に行こうか」
P「『女は天下のまわりもの』……もうこれだけでヤバいな」

伊織「何が?」

P「だって『天下のまわりもの』だぞ?これはもうヤリまくりですよ」

伊織「ヤリっ――!?」

P「いや冗談抜きで。今までだって女が男を落とそうとしてるじゃん?」

伊織「それはまぁ……そうね」

P「この曲の主人公は女なんだ、と思う。だから何もおかしくないよ。例えそれがヤリまくりでも」

伊織「ヤリまくり言うなぁ!」

P「おっと、これは失敬。ハハハ」

伊織「こいつ……愉しんでるわね……」

P「さてどうかな?では次!」


伊織「『痺れるくびれ』ね……嫌な予感がするわ」

P「ご明察だよ伊織。だって『痺れるくびれ』なんてアレだもの。完全に」

伊織「……アレって何よ」

P「時に伊織さん。『騎乗位』ってご存知で?」

伊織「そういえばさっきも『正常位』とか言ってたわね――あ、しまった!」

P「分からないようでしたら説明しよう!何を隠そう『正常位』とはセックスの体位で――」

伊織「分かったから!それはもう分かったから!」

P「でも『騎乗位』は分からないんでしょう?」

伊織「くっ……ムカつく顔だわ……」

P「それは千早の専売特許だぞ。さておき、『騎乗位』とは女性優位の体位の事でな」

P「例えば、ソファに俺が寝そべるとするだろ?」

伊織「……で?」

P「で、俺の股間に伊織が跨って思いっきり腰を振る訳だ」

伊織「何が『振る訳だ』よ!セクハラしてんじゃないわよ!」

P「ここで『痺れるくびれ』……くびれの位置から推察するに、痺れる原因は一つだな」

伊織「……何よ?」

P「恐らく、ここで伊織は絶頂するのだと思われる。くびれ――つまり、下腹部がこう、じぃぃぃんって感じに」

伊織「さりげなく私に置き換えるのはやめて!」

P「あれ?絶頂知らない?オナニーとかしない訳?」

伊織「する訳ないでしょ!?」

P「じゃあなんで置き換えて欲しくなかったの?」

伊織「そ、それは……とにかく!私のイメージに傷が付くでしょ!」

P「カメラ回ってないんだしいいんじゃない?」

伊織「こいつ……!」

P「では次―!」
P「『言わぬが、花となり散りる』だな」

伊織「『散りる』って文法的にどうなのよ?」

P「聞かない表現だな。検索しても出なかったし」

伊織「あんた……検索に頼って私に意味教えてたの?」

P「やれれば何でもいいだろ?」

伊織「そういえばあれ、『I wanna』の意味って『私は~したい』じゃなかったかしら?」

P「いやそれはその、『恋泥棒したい』ってことはまあ、『恋泥棒になりたい』みたいな解釈でいい事もなきにしもあらずと言いますかその……」

伊織「あやふやな……」

P「と、とにかく!まずは結論を出す事から始めよう?な?じゃないと『SMOKY THRILL』の歌詞って本当に訳分からんし」

P「という訳で、『言わぬが、花となり散りる』だが……」

伊織「『散りる』は語感だけで『散る』と同じに捉えていいのかしら?」

P「ああ。多分それでいいだろうな。多分」

伊織「何それ……」

P「そして恐らく、あくまで仮定だが『言わぬが花』と『花が散る』で『経験あるっぽい振りしてたけど本当は処女だったの。でも追求するのは野暮ってものよ』みたいな意味があると思われる。多分な」

伊織「ここにきて一気に前の解釈捻じ曲げてきたわね」

P「いや、考え直したらそっちの方が自然かなって……ま、まあ次に行こうか」
伊織「『秘めたる身体』ね……これがその……しょ、処女っていう根拠かしら?」

P「ああうん。そんな感じ。根拠と言われたらまあ根拠だよー、みたいな?」

伊織「みたいなって……」

P「でも『秘めたる身体』――『秘めている身体』って事だし、多分そうなのではないかと」

伊織「あれ?『秘めている』って事はこの子、その……セッ……とかしてないんじゃないの?」

P「その辺の時系列はもう正直分かんない」

伊織「最初の自信はどこに行ったのよ……」

P「自信なんていつまでもあるとは思わない事だな」

伊織「やけに自信満々に言うじゃない。格好悪いけど」

P「大体何で『SMOKY THRILL』なんだよ……他にも意味分からん曲なんてごまんとあるだろうに……」

伊織「まあ私も若干選曲悪かったかな~、とは思ってるわ」

P「もうまとめに入らせてくれ、お願いします」

伊織「私も今頭こんがらがってるし、一回答え出しちゃいましょ」

P「俺の解釈だと、まとめはこうだ。あくまで、あくまで一意見としてだがな?」

伊織「それは分かったから早くしなさい」

P「ああ。じゃあ十分に言い訳したところで、次はまとめだ!」
P「さっきも言ったが、『花となり散りる』と『秘めたる身体』あたりでこのは劇中の女の子は処女だと分かる」

P「途中は端的に『女』って言ってたけど、冒頭でも『lady』じゃなくて『girl』だし、処女でもおかしくない」

P「まあ、『lady』=『性行為の経験がある』みたいな偏見で見てない事を断っておくがな」

伊織「で、その女の子は年上の口だけ男に恋するのね?」

P「ああ。でもこの少女、なんかやたらとプライドが高いらしい。フラフラしてる男――こいつは大人だろうけど――に対して、『ほっとけない』ときた」

P「あ、『知らぬが仏ほっとけない』の『知らぬが仏』の部分削ったけど、これも『こんな男に関わるとロクな事ないだろうけど、でも好きなの』みたいな意味にも取れるな」

伊織「怒涛の修正ね」

P「もう開き直る事にしたよ……」

P「でだ。『Yo 灯台もと暗し Do you know!?』の『Yo』も多分『夜』と掛けてる……気がする。削っちゃったけど」

P「まあ灯台をより強調する意味もあるだろうから、ここは『夜』の意味も取り入れておく」

伊織「すると……『ここにイケてる女が居るじゃない。気づきなさいよ』みたいになるのかしら」

P「まあな。あくまで一解釈としてだが」

伊織「もう言い訳はいいから次行きましょ」

P「了解」
P「『忍び込まれたあたしの心、破れかぶれの夜』……この『破れかぶれの夜』が女の子の処女性を強調してるな。今にして思えばだが」

伊織「どのあたりが?」

P「この高飛車な女の子は口だけ男に振り向いて欲しい訳だが、いかんせん、少女なだけあって恋愛経験が足りない」

P「で、どうせ14~16歳あたりの女の子なんて耳年増だろうから、なかなか靡かせれないとくれば、次の手段はセックスになるんだろうな」

P「その証拠……と言っていいのか分からないが、この歌に出てくる体位って『正常位』と『騎乗位』の二つだけだろ?」

P「いかにもちょっと『ませてる』女の子の知識だと思わないか?」

伊織「わ、私に訊かれても困るわ……」

P「まあ伊織は『騎乗位』知らなかったもんな……逆に言えば『正常位』は知ってた訳だけど」

伊織「セクハラはやめなさいって言ったわよね?」

P「110されない内に次に行くとしよう」
P「この『解き放つ罠、油断は大敵』っていうのも処女性に拍車を掛けてるな」

伊織「んー……まあ確かにそうね」

P「優位に立ちたいプライドの高い女の子だけど、意外と気が回るみたいだな。セックスは男にリードされがちって考えがあるんだろう。それも耳年増なせいだと考えれば微笑ましいけどな」

伊織「で、『さすらうペテン師の青い吐息』と」

P「セックスの時、男は酒を飲んでいた……という事にしておこう。俺の精神衛生上、そっちの方が望ましい」

伊織「はいはい。それで『手がかりに I wanna 恋どろぼ Oh!』ね」

P「行為中に『酒くさっ!私に集中しなさいよ!』とか思ってるだろうけど、それでもプライドの高さがそうさせるのか、あくまで『私が恋泥棒なのよ』みたいな姿勢を崩さないところが容易に想像できるな」

伊織「歌詞は難解そのものだけどね」

P「で、自分の方で主導権を握りたい女の子。大人の真似して『私を落としたいなら覚悟見せてみなさいよ』なんて挑発しちゃうんだろうなぁ」

P「具体例が近くに居るから想像しやすい」

伊織「それって誰?」

P「さぁ?」

伊織「まあいいけど……次ね」
P「『女は天下のまわりもの』だな。最初はとんだビッチだと思ったが……」

伊織「ビッチってあんたね……」

P「経験のない女の子が『女なんて色んなところでヤッてる訳だし、今こいつとセックスしても問題ないわよね?』みたいな、自分に言い聞かせてる感じに聞こえるな」

P「そして挿入される『ナニ』」

伊織「いちいち言い方が卑猥なのよ!」

P「そうは言うが、直接チ○ポとは言わなかった俺の気遣いに感謝して欲しいぐらいなんだが」

伊織「よりひどい例を出すのはやめなさい!」

P「じゃあ何と言えばいいんだ」

伊織「その……お、おち……とか?」

P「んー?聞こえんなぁ?」

伊織「あーもう!『ナニ』でいいわよ!『ナニ』で!」

P「分かった。しかしアイドルが『ナニ』とか……正直興奮するな」

伊織「このド変態!頭おかしいんじゃないの!?」

P「こんな曲の歌詞を教えて欲しいとか言って来た伊織に変態とか言われたくないんだが」

伊織「私だってまさかこんなのだとは思わなかったのよ……」

P「あ、そうそう。さっき『騎乗位』云々言ったような気がするけど、よく考えたら騎乗位の描写なんてなかったね。ごめんね」

伊織「さりげに修正してるし……」

P「でもダンス見たら騎乗位っぽいんだよなぁ……」

伊織「ちょっ!?ダンス踊りにくくなるでしょ!」

P「まあ、歌詞に沿ってだけ解釈していくか……はぁ……疲れる」

伊織「私も疲れてきたわ……」

P「では次……」
伊織「『言わぬが花となり散りる』『秘めたる身体』ね」

P「ここの解釈はさっきと変らないし、軽く流そう」

伊織「えーと……『処女だったのは言わない約束よ』って感じ?」

P「ま、そんな感じで。『秘めたる身体』はあれだ。『今まで誰にも触らせてないのよ?感謝しなさいよね』みたいな意味だろう」

伊織「適当ね」

P「適切って言えないところが悲しいな」

P「どれもこれも全部『SMOKY THRILL』の所為だ。ひいては伊織の所為だな」

伊織「……否定はしないわ」

P「一番責任を持つべきは作詞者だろうけどな。英語混ぜおってからに……」

伊織「読解力に自信ありは?」

P「看板に偽りありだ」

伊織(上手い事言ったつもりかしら……情けない……)

P「そういえば間奏の後の歌詞の解説忘れてたな。まあ、ちょうどいいから今からやるか」

伊織「じゃあ次に行きましょ」
P「『さよなら、一昨日おいで。Oh,さらば、あわよくば又』だな」

伊織「区切らないの?」

P「ここは一気にいけそうだからな。まず『さよなら、一昨日おいで』だが……」

伊織「これはそのまま意味を取っちゃえばいいわね。『もう二度と会う事もないでしょう』みたいな感じかしら」

P「そうだな。それで『Oh,さらば』が『おさらば』。高飛車なこの子っぽい言い回しだな」

伊織「その後に『あわよくば又』ってきてるのは?」

P「多分だが……この子の性格からして、『気が向いたらもう一回相手してあげるわ』みたいな意味だろう」

伊織「あれ?恋心を抱いてるんじゃなかったの?」

P「それはそうだが……例えば伊織、お前が誰かを好きになってセックスして、男から『ちょろいなこいつ』って思われたらどう思う?」

伊織「……無性に腹が立つわね。舐めんじゃないわよって思うわ」

P「流石伊織だな」

伊織「褒めてるの?それ」

P「お前が褒められたと思ったらそうなんじゃないか?それと同じように、俺がこう思ったからこの解釈なんだ」

伊織「さらっと言い訳入れるのね……」

P「受け手の問題だからね、仕方ないね」

P「とにかく。『一回エッチしたぐらいで落としたって思わないでね』みたいなプライドが見え隠れしてるな」

伊織「なるほどねぇ……」

P「そのプライドの根拠は最後にもあるな。次でそれは話そう」

伊織「じゃあ次ね」
P「この後、冒頭の歌詞の繰り返しがあって『ギリギリで、おあずけ Funky girl』で締めになる訳だが」

伊織「これのどこが根拠なの?」

P「まあ話半分に聞いてくれ」

伊織(半分でいいのかしら)

P「『ギリギリで』って部分はそのまんまギリギリだ」

伊織「説明になってない気がするけど」

P「あれだ。あの……その、こう、ギリなんだよ」

伊織「何が?」

P「多分、引き際が?」

伊織「引き際?」

P「ああ。この後に『おあずけ Funky girl』ってあるだろ?」

伊織「ええ」

P「この曲の主人公は女の子。だから『おあずけ』は口だけ男に掛かってる、と思いたいところ。だが!」

伊織「あら?違うの?」

P「この女の子は恋愛経験なさそうだって言っただろ?あれが理由なんだが、恐らく『おあずけ Funky girl』で『もっと押したいかもしれないけど、ここで我慢しなさい。私』みたいな意味になるんじゃないかと」

伊織「そう考えるとしっくりくるかもしれないわね。口だけ男に『おあずけ』って言うのもおかしくはないかもしれないけど……」

P「ああ。『おあずけ Funky girl』を『男におあずけ食らわせるイカした女』って捉えてもいいかもしれないが、今までの背伸び具合を見るに、これも自分に言い聞かせてるような気がするんだよな」

伊織「ふぅ……これでまとまったかしら?」

P「最後にもっと分かりやすくまとめよう」

伊織「次で最後ね」
P「この歌詞の総まとめに入るぞ」

伊織「分かりやすくお願いね」

P「任せておけ!」

伊織「調子いいんだから」

P「最後ぐらいは自信持とうと思って……」

伊織「じゃあ自信をもってどうぞ!」

P「この女の子は年上男を好きになるけど、プライドが高くて自分優位じゃないと気が済まない」

P「でも翻弄するだけの恋愛経験もない。じゃあどうすればいいのかって考えたら、耳年増な所為もあってセックスって結論になった」

P「『女は天下のまわりものよ』みたいに思って半ばヤケでヤッちゃうけど、意外と主導権が取れない。でも強がって『酔わせて見せなさい』なんて挑発もする」

P「それでも男の方が上手で、絶頂させられて、結局主導権は取られちゃった。処女もあげちゃったけど、安い女って思われたくない」

P「だからセックスが終わったら『おさらば』なんて言っちゃう。更には『あわよくば又』なんて偉そうに言っちゃう」

P「本当は好きだけど、ここで追いかけたら簡単な女になるじゃない。って事で『ギリギリで踏みとどまろう、私。それがいい女よ』って結論になる」

P「あれだな。追うんじゃなくて、追わせたいって感じが強く出てる歌詞だろう」

P「で、どうよ!?」

伊織「長いわ。一言でお願い」

P「つまり、伊織みたいな女の子の恋の歌って事だな」

伊織「私はこんな尻軽じゃないわよ!」
P「まあそれはさておき、伊織は今日、誕生日だったな。おめでとう」

伊織「いきなり何よ……まあ、ありがとうって言ってあげるわ」

P「これで1年分成長して、耳年増じゃなくなったな」

伊織「誰が耳年増よ」

P「強がらなくても、俺に靡いていいんだぜ?」

伊織「ふん!そういう事は私を『酔わせて』から言いなさいよね!にひひっ♪」


――伊織誕生日おめでとうEND――



08:30│水瀬伊織 

この記事へのコメント

1. Posted by にゃんにゃん   2014年01月10日 13:37
知らぬが仏ほっとけない

知らない方が幸せなのはわかってる、だけどほっとけないのよ
って意味じゃないのか?
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