2014年10月12日

小鳥「何もする事がないなぁ」

小鳥「事務所には私一人しかいない……」



小鳥「仕事はまだ普通にやる事あるけど、絶望的にやる気がおきないわ……」



小鳥「こんな時に無理に仕事しようとしたって、無駄よね」





小鳥「少し気分転換して、やる気が出てきてから仕事した方が、絶対効率的よね」



小鳥「……うん、私は間違ってない。律子さんの様に合理的だわ」



小鳥「という訳で暇だなぁ……何もする事がないなぁ」



小鳥「どうしようかなぁ……」



小鳥「…………」



小鳥「取り敢えず、妄想しとこう」



小鳥「……うへへへへ」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407496616



小鳥「あん、プロデューサーさん!ダメですよ、こんな所でなんて!」



小鳥「でも私も我慢出来ない!プロデューサーさん、プロデューサーさーん!」



小鳥「はぁはぁはぁはぁ、ぴよぅっ!……ふぅ……」



小鳥「はぁ……本当に日本って平和で良い国よね……」



小鳥「今この瞬間にも、飢えや病気で亡くなっている子どもだっているというのに、私はこうやってのんびり妄想に耽る事が出来るんだから……」



小鳥「……さて、次は何しようかなぁ」



小鳥「やっぱり、こういう時はV◯Pよね」カタカタ



小鳥「何か面白そうなスレないかなぁ」



小鳥「……あぁ、そういえば寄◯獣アニメ化するのよね」



小鳥「原作は好きだけど、アニメはキャラデザも変わってるし、どうなるのかなぁ……」



小鳥「……でも、シンイチ君はアニメの方が美味しそうよね」



小鳥「ぐふふ、ぐふ……ペロッと食べちゃいたわ……ぐふふふふ」



 ……カツ …カツ カツ



小鳥「!」ピクッ



小鳥「この音……ヒールの音だわ」



小鳥「あずささんか貴音ちゃん……いや、それにしては歩調が速い」



小鳥「律子さんの可能性もあるわ……まずい」



小鳥「まず速やかにタブを閉じて、仕事画面を開いて」カチカチカチカタカタカタ



小鳥「適当な書類を机に広げて」バサバサ



小鳥「ボールペンも装備!」シュパ



小鳥「間に合った……完璧ね」

 カツ カツ カツ ガチャ



千早「おはようございます」



小鳥「あら千早ちゃん、おはよう。どうしたの?」



千早「おはようございます音無さん。実は昨日、事務所に忘れ物をしてしまって……」



小鳥「そうだったのね……ねぇ千早ちゃん、もし時間があったら、少し休んでいかない?」



千早「すみません、この後は用事があるんです」



小鳥「あら、残念ね」



千早「すみません」



小鳥「良いのよ、気にしないで。それじゃ、気を付けてね」



千早「はい、お疲れ様です。失礼します」



小鳥「はい、お疲れ様」



 ガチャ パタン



小鳥「……また一人になっちゃった」



小鳥「どうしようかな」

小鳥「……久しぶりにssでも書いてみようかな」カタカタ



小鳥「そういえば、ssも最近は見てなかったわね」



小鳥「よし、ss速◯vipへゴー!」カタカタ



小鳥「……ふむふむ」



小鳥「……千早ちゃんの暇シリーズは、新しいのはまだ無いのね」



小鳥「あれ毎回楽しみにしてるんだけどなぁ……早く来ないかしら」



小鳥「……CGプロの方でいつも書いてるこの人は本当に多才よね」



小鳥「書き手の端くれとして、素直にスゴイと思うわ」



小鳥「卯月ちゃんのアヘ顔とか、堪らないわね……ぐふふ♪」

 ……コツ …コツ



小鳥「!」ピクッ



小鳥「この音は革靴……という事はプロデューサーさんね」



小鳥「プロデューサーさんなら優しいし、そんなには怒られないから隠蔽しなくても平気ね」



小鳥「……外暑かっただろうし、冷たいお茶でも用意しておいたら、喜んでくれるかしら」



小鳥「……よし」ガタッ

 コツ コツ コツ ガチャ



P「ただいま戻りました!」



小鳥「お帰りなさいプロデューサーさん。外は暑かったですよね?冷たいお茶を用意しておきましたよ」スッ



P「あぁ、すみませんわざわざ。助かります!」



P「……んぐ……んぐ……ぷはぁっ!いやー、生き返りましたよ!ありがとうございます!」



小鳥「いえいえ、どういたしまして」



P「……っと、すみません!またすぐに、書類持って行かなきゃいけない所があるんですよ」ガサガサ



小鳥「忙しそうですね……無理しないで下さいね?」



P「大丈夫ですよ!最近は忙しくて、音無さんも大変でしょうけど無理しないで下さいね」



小鳥「っ……はい、大丈夫ですよ。ありがとうございます」



P「それじゃ、また行ってきます!」



小鳥「はい、いってらっしゃい。気を付けて下さいね」



 ガチャ バタン



小鳥「……さっきまで暇潰ししてたし、ちょっと良心が……」



小鳥「……いやいや、息抜きは必用よ!この後、もう少ししたらやるから良いのよ!」



小鳥「……どうしようかな」

小鳥「エロ同人も最近、見てないわね」



小鳥「良い機会だし、ちょっと色々見ちゃお」カタカタ



小鳥「……ふんふーん♪」カタカタ



小鳥「ぴよっ!この高×黒良いわっ!」



小鳥「ああっ!でもこのあま×ほくも素敵だわっ!」



小鳥「うっひょー!良いわ、良いわ!!」



小鳥「うんうん……やっぱりこういう息抜きは必要だったんだわ」



小鳥「なんだかみなぎって来たわ!!」



小鳥「ぐふふふ」

 ……タッ …タッ タッ



小鳥「!」ピクッ



小鳥「この音はスニーカー……亜美ちゃんは今日は雪歩ちゃんと直行直帰だから、真美ちゃんかやよいちゃんかしらね」



小鳥「怒られる心配はないから隠す必要は無いけど、流石にこれを見られるのは……」



小鳥「敢えて見せ付けて、羞恥心に染まる表情を見るのも良いけど……」



小鳥「いやいや、私は常識と良識のある大人の女……そんな事はしないわ」



小鳥「という訳で閉じましょう」カチカチカタカタカタ

 タッ タッ タッ ガチャ



真美「はっろろ→ん!」



小鳥「あら真美ちゃん、おはよう」



真美「あっ!ぴよちゃん、おはおは→!って、ぴよちゃんだけ?」



小鳥「えぇ、そうよ」



真美「そっかー……」



小鳥「どうしたの?」



真美「今日は亜美はお仕事でいないし、お父さんもお母さんも出かけてるから、夕方まで真美一人でさ」



真美「一人で家にいてもつまんないから、誰かいるかと思って遊びに来たんだけどね」



小鳥「あら、私じゃ駄目なの?」



真美「だってぴよちゃん、お仕事あるっしょ?」



小鳥「ううん、もう(今日中にやらないといけない仕事の内の最低限の事は)終わったから大丈夫よ?」



真美「ホントに!?じゃ、一緒にゲームしよ!!」



小鳥「ええ、良いわよ」

真美「ギャー!?ぴよちゃん、強過ぎっしょ→!」



小鳥「ふふふ、真美ちゃんもまだまだね」



真美「ぐぬぬ……真美たちの世代のゲームのはずなのに……」



小鳥「もう一戦、する?」



真美「うー……いや、ここは他ので……って、ヤバ!もうこんな時間じゃん!」



小鳥「あらっ!本当ね、いつの間に……」



真美「それじゃ真美、もう帰るね!ありがとぴよちゃん!」



小鳥「どういたしまして……それじゃ、気を付けて帰るのよ?」



真美「うん!それじゃ、またね→!」



 ガチャ バタン



小鳥「……さて、それじゃ私もいい加減仕事しなきゃ……」



小鳥「ふぁ……ぁ……なんか久しぶりに本気でゲームしたら、疲れたのか眠くなってきちゃっわね……」



小鳥「ちょっと休んで……いやいや、流石にそろそろまずいわ」



小鳥「……よし!やるわよー」

―――――



 ……ト…サン…トリ…ン……



小鳥「……ん……ぅむ」



律子「小鳥さん、起きて下さい」



小鳥「ん……あれ……律子、さん……?」



律子「小鳥さん、目覚めました?」



小鳥「あ……すみません……私……っ!!」ハッ



小鳥(ヤバ……仕事再開したけど、殆どやらないうちに、寝落ちしちゃった!)



小鳥(……怒られる!!)



小鳥「あ、あの律子さん、これは違――」



律子「小鳥さん、すみません!」



小鳥「えっ……?」





律子「仕事中に寝ちゃうなんて、よほど疲れてたんですね……」



小鳥「え……いや……」



律子「最近、忙しくなってきて、私もあの子達や自分の事で精一杯で……」



小鳥「いや……あの……」



律子「小鳥さんの事まで気が回らなくて……本当にすみません」



小鳥「ぁ……ぅ……」



小鳥(そんな……私なんて今日は午前中しかまともに仕事してなかったのに……)



小鳥(律子さんが忙しく動き回ってる時に、遊び呆けてたのに……)



小鳥(なのに……そんな本気で申し訳なさそうな顔して謝られたら……)



小鳥(そんなに優しくされたら……)



小鳥(……良心が……!良心が痛み過ぎて……)

小鳥「ぅ……っ!」ポロッ



律子「!? 小鳥さん……泣いて……」



小鳥「っ……すみま……せ…っ…!」ポロポロ



律子「小鳥さん……」



 ギュッ



小鳥「!? 律子……さ……」



律子「……辛かったんですね」



小鳥「!……違……っ」ポロポロ



律子「良いんですよ……無理しなくて」



小鳥「……だか…ら…ぅ……ち…が…っ」グスグス



律子「大丈夫です……無理に話さなくて良いですから……」



小鳥「……!……です…か、ら……」ボロボロ



律子「ほら……今日はもういいですから、帰りましょう?もう、私と小鳥さんだけですよ」



小鳥「……ふ……ぐ……!」ボロボロ

律子「こんなに泣いて……綺麗な顔が台無しじゃないですか」



小鳥「ぅ……っ……ぐす」



律子「はい、ちょっと失礼しますね……」フキフキ



小鳥「ぁう……すみません……」



律子「落ち着きましたか?」



小鳥「……はい」



律子「それじゃ、帰りましょう」



小鳥「でも……」



律子「良いんです!ね?」



小鳥「……良いんですか?」



律子「はい」

小鳥(なんか……泣いたらスッキリしてきた……)



小鳥(律子さんも良いって言ってくれてるし、別に大丈夫な気がしてきたわ……)



小鳥(……そうよ!律子さんが良いって言ってくれたんだから大丈夫よ!)



小鳥「それじゃ、帰りましょうか」



律子「はい……あ、そうだ。折角ですし、ちょっと一緒に飲みにでも行きません?」



小鳥「え?でも、律子さんは……」



律子「烏龍茶で良ければ付き合いますよ!辛い事があったなら、パーっと飲んで忘れちゃいましょう!」



小鳥「……そんな甘えちゃって良いんですか?」



律子「良いですよ。大人だって甘えたい時がありますよ……私で良ければ、甘えちゃって下さい」



小鳥「……ふふっ、ありがとうございます。それじゃ、今日は本当に甘えちゃいますね」



律子「そうと決まったら、早く行きましょう!」



小鳥「はい!」

















おわり

おまけ



小鳥「んぐ、んぐ、んぐ……ぷはーっ!美味しー!」



律子「飲みますねー、大丈夫ですか?」



小鳥「大丈夫ですよー、このくらい!律子さんも飲んじゃったらどうですか?」



律子「いえ、未成年ですので……」



小鳥「もぅ、真面目なんだからぁ」



律子「……小鳥さん」



小鳥「なんですかー?」



律子「別に言いたくなかったら良いんですけど……その……私なんかで良ければ、いつでも相談して下さい」



律子「力になれるかはわかりませんけど……聞く事ぐらいなら出来ますから……」



小鳥「あぁ……今日の事ですかぁ」



律子「あっ、別に無理して言わなくて良いですから」



小鳥「いや実はですねー」



律子「……はい」



小鳥「午前中にある程度仕事したら、午後から全くやる気がなくなっちゃって、遊び倒してたんですよー」



小鳥「そしたら疲れて居眠りしちゃって……それで律子さんに起こされて『怒られる!!』って思ったんですけど」



小鳥「でも律子さんが、何か辛い事があったんだと思って本気で謝ってきたら、凄く申し訳なくなっちゃって、それで……」



律子「そうだったんですか……」



律子「…………」



律子「……」



律子「は?」

律子「……小鳥さん」



小鳥「なんですかー?」



律子「今の話、本当なんですか?」



小鳥「そうですよー」



律子「……小鳥さん」



小鳥「どうしたんですかー?律子さん……なんだか顔がこわ……あ、あら?」



小鳥「……な、なんでかしら……さっきまでお酒で暖かかったのに、急に寒く……」



律子「…………」



小鳥「律子さん?え、いやちょっと待って下さい!だって律子さんが勝手に勘違……あ、いや何でも……でもでも、律子さんだって今日はもう良いって……律子さん待って!律子さん……律子さぁぁぁーーーん!!」











今度こそおわり



21:30│音無小鳥 
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