2014年10月20日

P「あずささんが、手をワキワキさせて貴音ににじり寄ってるぞ」

765プロ 事務所



P(ふぅ……やっと事務所に帰ってこれたぞ)



P(やれやれ、今日の打ち合わせはずいぶんと長引いたな)





P(もう夕方か。しかし、俺の仕事はまだ終わらない!)



P(これから明日用の書類をまとめないと……ん?)



あずさ「貴音ちゃん。少しだけだから、ね?」



貴音「そんなことを言われましても、嫌なものは嫌なのです!」



あずさ「あらあら〜。そんなに怖がらなくてもいいんじゃないかしら?」



貴音「あずさ! どうか、どうかご勘弁を!」



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P(何だろう? あずささんが、手をワキワキさせて貴音ににじり寄ってるぞ)



あずさ「あら、プロデューサーさん?」



P「あ、あずささん。ただ今戻りました」



あずさ「うふふ、お疲れ様です〜」



貴音「プ、プロデューサー! あずさを、あずさを止めてください!」



P「おいおい、どうしたんだよ貴音? 何だか、ずいぶんと怯えてるみたいだけど」



貴音「お願いします! このままでは……」



P「このままでは?」



貴音「このままでは私は、あずさにくすぐられてしまいます!」



P「……へ?」 

P「くすぐられる、って……?」



あずさ「うふふ! プロデューサーさん、驚かせてごめんなさいね」



P「えー、っと。あずささん、一体どういうことなんです?」



あずさ「さっき私が事務所に帰ってきたら、貴音ちゃんが一人で読書をしてたんです」



P「ふむふむ。絵になりそうな光景ですね」



あずさ「すっごく集中してたから、ちょっと脅かしてみたくなっちゃいまして」



P「は、はぁ。あずささん、意外と子供っぽい所がありますよね……」



あずさ「それでふざけて、貴音ちゃんの肩を軽く揉んだんです。そうしたら……」



P「そしたら?」

あずさ「貴音ちゃんは身を捩って、座っていた椅子から転げ落ちちゃったんです〜!」



貴音「で、ですからあずさ! 私は、身体を触られるのが苦手なのです!」



P「ああ。そういえば、そんな事を言ってたっけか」



あずさ「プロデューサーさん、ご存じだったんですか?」



P「ええ。貴音がこの間、一日署長をやった時に聞きまして」



P(アニメじゃなくて、2の時間軸での出来事だな)



あずさ「あらあら〜。私、とっても意外でした〜! うふふ!」



貴音「わ、笑わないでください! 仕方がないのです! どうしようもないのです!」

あずさ「で、本格的にくすぐったらどうなるか、試してみたくなっちゃったんです〜!」



P「な、なるほど。そういう事でしたか」



あずさ「プロデューサーさんも、興味ありませんか?」



P「まあ正直言って、興味はありますね」



貴音「な、なぜですか!?」



P「貴音が慌てふためく姿なんて、滅多に見られないからさ」



貴音「そ、そんな事は……」



P「というわけで、とりゃあ!」ガシッ



貴音「えっ!?」



あずさ「あら?」

貴音「プ、プロデューサー!? どうして私を羽交い締めにするのです!?」



P「あずささん、捕まえました! 俺が押さえてるんで、試してみてください!」



あずさ「あらあら〜! ご協力、ありがとうございます〜!」



貴音「な、な……!?」



P「すまん貴音。好奇心には勝てなかった!」



貴音「い、嫌です! プロデューサー、離してください!」ジタバタ



あずさ「うふふ……。貴音ちゃん、心の準備はいいかしら〜?」ワキワキ



貴音「お、お待ちください、あずさ!」



あずさ「え〜い、コチョコチョコチョ〜」



貴音「ひゃあああああ!?」

あずさ「コチョコチョ」



貴音「あ、やめっ、ひゃうぅ!?」



P「おお! 貴音が、艶っぽい声を出し始めたぞ!」



あずさ「やっぱり思った通りね〜。貴音ちゃん、かわいいわ〜!」コチョコチョ



貴音「だ、駄目です! おやめください!」



あずさ「コチョコチョコチョ」



貴音「ひゃあ!? 駄目、ですっ!」



あずさ「コチョコチョコチョコチョ」



貴音「そこはやめて、くださいっ! ああ、あああっ!」

あずさ「コチョコチョコチョコチョコチョ」



貴音「あは、あははははは!」



あずさ「もう少し、指の動きをゆっくりにした方がいいかしら?」コチョコチョ



貴音「ひゃひぃ!」



あずさ「それとも、速くした方がいいかしら〜?」コチョコチョコチョ



貴音「あ、あぁん! お、お許しをぉ! あずさぁ!」



P「あずささんの指技に、髪を振り乱しながら悶える貴音……」



あずさ「うふふふ、コチョコチョコチョ〜」



貴音「ひぃあぁ! ひゃあ! ああああっ!」



P「うむ……! かわいいな!」

あずさ「コチョコチョコチョ、コチョコチョコチョコチョ〜!」



貴音「ひひひひぃ! あずさぁ! もう、もうやめて、くださいぃ!」



あずさ「はい、おしまーい! お疲れ様、貴音ちゃん!」



貴音「あ、はぅ、はぁ……」



P「あずささん、満足しましたか?」



あずさ「はい! 大満足です〜!」



貴音「は、はひぃ……ひぃ」



P「苦しかったか? よく頑張ったな、貴音!」



貴音「プ、プロデューサー……」



P「ん、どうした?」

貴音「は、早く、私を自由にしてください……」



P「おお、すまんすまん! よっと」パッ



貴音「うぅ……」ガクリ



あずさ「貴音ちゃん、平気?」



貴音「な、何とか……けほっ」



あずさ「ごめんなさい。少し、調子に乗り過ぎてしまったかしら?」



貴音「わ、私、笑い死にをするかと思いました……」



あずさ「まあ、貴音ちゃんったら大げさね〜」



P「あずささんの指使いを見る限り、大げさでもなかった気がしますけどね」



あずさ「あ、あらあら〜」

貴音「うぅ、まだ身体がむずむずしております……」



あずさ「プロデューサーさん、ご協力ありがとうございました〜!」



P「いえいえ、こちらこそ! 非常に得した気分です!」



あずさ「そうですね〜! 貴音ちゃん、本当にかわいかったです〜!」



貴音「そ、そのような事を言わないでください! 恥ずかしいではありませんか!」



P「まあまあ、貴音! 照れるな照れるな!」



あずさ「うふふふふ〜」



貴音「……ところで、あずさ」



あずさ「え?」

貴音「あずさの方こそ、どうなのです?」



あずさ「な、何がかしら?」



貴音「あずさは先程の私のように体をまさぐられて、平気でいられるのですか?」



あずさ「そ、それは……えーっと……」



P「ああ。そういえばその手の話、あずささんからは聞いたことないな」



貴音「どうなのです、あずさ?」



あずさ「そ、そ、そうね〜。わ、割と平気だと思うわよ〜?」



貴音「動揺しておりますね……。プロデューサー、怪しいとは思いませんか?」



P「そうだな。俺も、大いに怪しいと思う!」ガシッ



あずさ「きゃあっ!?」

P「よし! 貴音、あずささんを羽交い締めにしたぞ!」



貴音「おお、何という素早い動き! 見事です、プロデューサー!」



あずさ「プ、プロデューサーさん! ちょっと、ちょっと待って!」ジタバタ



P「さあ貴音! 気になる事は、積極的にどんどん試してみよう!」



貴音「承知しました。それでは早速……」ワキワキ



あずさ「や、やめてちょうだい貴音ちゃん! 正直に言うから!」



貴音「ふむ?」



あずさ「わ、私も貴音ちゃんと同じで、身体を触られるのはダメなの!」



貴音「なるほど、そうでしたか。あずさも、私と同じだったのですね」



P「ほほう……」

あずさ「だからお願い、くすぐるのはやめて!」



貴音「こちょこちょこちょ」



あずさ「きゃっ!? きゃああああっ!」



P「おおっ! 貴音があずささんをくすぐり始めたぞ! 一切の躊躇なく!」



あずさ「貴音ちゃ、きゃははは! ど、どうしてぇ!」



貴音「先程私も嫌がりましたが、止めてくれなかったではありませんか?」コチョコチョ



あずさ「きゃはははは! イヤああぁぁ!」



P「あずささん、貴音の言う事はもっともです。人生、あきらめも肝心ですよ」



あずさ「そ、そんなぁ! む、無理です! くすぐったいぃ!」

貴音「では、五秒だけ耐えていただきましょう」コチョコチョ



あずさ「あははははは! も、もういい! 今すぐやめてぇ!」



貴音「ごーお」コチョコチョ



あずさ「きゃはぁ! あーっはははは!」



貴音「よーん」コチョコチョ



あずさ「や、やめてぇ! きゃ、きゃはははは!」



P「うぅむ。貴音の指さばき、絶妙だな……」



貴音「さーん」コチョコチョ



あずさ「ひぃひぃ! きゃひひひひひ!」



P「何だか、こっちまでムズムズしてくるぞ……」

貴音「にーい」コチョコチョ



あずさ「あはははっ! きゃはは! やめてぇ!」



貴音「いーち」コチョコチョ



あずさ「きゃははははは! ひいぃ!」



貴音「延長してもよろしいですか?」



あずさ「え、え!?」



P「ここでフェイント!?」



あずさ「イヤぁ! これ以上は絶対ダメ! 終わり終わり! 終わりにしてえぇ!」



貴音「ふふ、冗談です。それでは最後にもう一秒だけ」コチョコチョ



あずさ「はひぃ! はぁぁぁぁん!」

貴音「はい、終わりです」



あずさ「は……あふはふはふ……はひゃ……」



P「貴音……。なかなかに容赦がないな……」



貴音「プロデューサー、もう結構ですよ? あずさを解放してあげてください」



P「お、おう。わかった」パッ



あずさ「あ、はは……ひゃぁ……」トサッ



貴音「あずさ、大丈夫ですか?」



あずさ「あ、あんまり大丈夫じゃないわ……。か、身体に、余韻が……」

貴音「あずさ。これに懲りて、私の身体に触ろうなどとは考えない事です」



あずさ「え、でもぉ……」



貴音「おや、まだ足りませんでしたか? では改めて、もう一度……」ワキワキ



あずさ「わ、わかったわ! わかったから、その手つきはやめて!」



貴音「わかっていただければ結構です。ふふふっ!」



P「それにしても、あずささんがあんなに子供っぽく笑い転げるとはなぁ……」



貴音「そうですね。ここまで大笑いするとは、少々予想外ではありました」



P「いつものお姉さん的な雰囲気とのギャップ、新鮮でしたよ! あずささん!」



あずさ「プ、プロデューサーさん! やめてください!」

貴音「付け加えるならば、笑っている時の顔も素晴らしかったですよ?」



P「何っ、そうなのか!?」



貴音「はい。まるで幼子のような、かわいらしい満面の笑顔でした」



P「後ろで押さえてたんじゃ、顔は見れないもんなぁ……。残念」



あずさ「か、からかわないでぇ!」



P「別にからかってなんか……なぁ?」



貴音「ええ。私達はただ、思った事を口にしただけですよ?」



あずさ「も、もう……」



P「さて、と! 俺はそろそろ、仕事に取り掛かるとするかな!」

貴音「おや? ようやく帰ってきたというのに……」



あずさ「まだ、お仕事があるんですか?」



P「明日の準備をしないといけないんですよ。では、俺はこれで!」



あずさ「……貴音ちゃん」



貴音「……ええ、心得ました」



P「ん?」



あずさ「えいっ!」ガシッ



貴音「やあっ!」ガシッ



P「え」



P(な、何だ? あずささんと貴音が、左右から俺の腕に組みついてきたぞ……?)

P「えーと……両手に花で気分は最高なんですが。俺、今すぐ仕事を始めないと……」



あずさ「プロデューサーさぁん? 逃がしませんよ?」ワキワキ



P「いっ!? いや、俺は逃げるなんて、そんなつもりじゃ……」



あずさ「一人で美味しい思いだけするのは、ずるいんじゃないでしょうか〜?」ワキワキ



貴音「同感ですね。このままでは、少々不公平かと」ワキワキ



P「だ、だから! 俺には本当に仕事があるんだって! しかも明日までの!」



貴音「ご安心ください。そこまで時間は取らせませんので」ワキワキ



あずさ「うふふふ〜」ワキワキ



貴音「ふふふ……」ワキワキ



P(ヤバイ)

P「タ、タイム! こ、こんな事はやめましょう、あずささん! 貴音も!」



あずさ「コチョコチョコチョ」



貴音「こちょこちょこちょ」



P「うひゃあああああああ!?」



あずさ「あらあら〜。プロデューサーさんも、こういうのに弱いのかしら?」コチョコチョ



貴音「今の反応を見る限り、そのようですね」コチョコチョ



P「や、やめてくれぇ! うぎゃははははは、のおほほのおほほほひひひひ!」



貴音「ふふ。もうしばらく、お付き合いいただきますよ?」コチョコチョ



あずさ「覚悟してくださいね、プロデューサーさん?」コチョコチョ



P「ぎゃはははははははは! た、助けて! 誰か、誰か助けてくれええええ!」

P(その後俺は三分間、あずささんと貴音にくすぐられ続けた)



P(正直、死ぬかと思ったぞ……)



P(ひどい目には遭ったけど、普段とは違う二人の姿も見られたし)



P(まあ、悪い事ばかりでもなかった……かな?)







   アブノーマルコミュニケーション!



おわり



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