2013年12月16日

モバP「美世ー、次のお仕事が決まったぞー」

美世「ホント!?」

P「今度は北海道だ」

美世「北海道かぁ、結構遠いなぁ」


P「そういう訳だから、今回はh」

美世「お仕事っていつ?」

P「ん?明後日だが」

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美世「場所は?泊まる場所はもう決まってるの?」

P「あぁ」

美世「そっか。じゃあ、現地集合?」

P「?……何言ってるんだ、俺も一緒に行くぞ?」



美世「えっ?」

P「えっ?」
美世「こ、ここから北海道まで行くんでしょ?」

P「あぁ」

美世「そうなると丸々半日近く……プロデューサーさんと二人っきりって事になるよね?」

P「?……ずっと二人っきりって事は無いと思うが」

美世「なら一緒にお仕事する子が他にいるの?」

P「いや、今回は美世だけだよ」

美世「えっ?」

P「えっ?」
P「ま、まぁとにかくだ。仕事に備えて、美世も準備しておくように」

美世「うーん……予報だと、まだあっちは冬だよね」

P「寒波の影響で大分冷え込んでるらしいな」

美世「となるとチェーンは必須かなぁ」

P「チェーン?……何で?」

美世「えっ?」

P「えっ?」
美世「いや、だって必要でしょ?チェーン」

P「そ、そうかぁ?」

美世「この時期に北海道方面に行くなら、ちゃんと巻いておかないと」

P「……チェーンって、アイドルの間で流行ってるのか?」

美世「流行るも何も、命に関わることでしょ」

P「えっ!?」

美世「えっ?」
P「ち、ちょっと待ってくれないか、美世」

美世「う、うん」

P「……何か、とんでもない誤解をしていないか?」

美世「プロデューサーさんが?」

P「いや、美世の方が」

美世「えっ?」

P「えっ?」
美世「そ、そんなはずは……じゃあプロデューサーさん、質問いい?」

P「
おう」

美世「プロデューサーさんが乗る予定の乗り物のタイヤの数っていくつ?」

P「た、タイヤの数?」

美世「うん」

P「聞かれるまで数えた事ないし、何とも……細かく数えたら、二桁?くらい行くんじゃないか?」

美世「二桁!?」

P「ん?」
美世「そんなビッグサイズ……装甲車だって6〜8輪なのに……あっ!」

P「どうした?」

美世「もしかしてキャタピラだったりする?それ」

P「いや、全然」

美世「違うの!?」

P「つーか何でキャタピラなんだよ……」

美世「……あっ、分かった!アレね、アレ!」

P「アレ?」
美世「今回のお仕事はズバリ、野外でしょ!」

P「普通に局内のスタジオだが」

美世「えっ!?」

P「?」

美世「……だったら、現地まで他に何を運ぶの?」

P「だから、さっきも言った通り、美世だけだよ」


美世「そ、それってどういうことっ!?」バンッ

P「……はい?」
美世「運ぶのは、あたしだけって……」プルプル

P「いや、正確には美世だけじゃあないんだが……俺としてはそうなる」

美世「プロデューサーさんにとって、あたしは荷物なの!?」

P「えっ!?」

美世「言っておくけど、あたしそんなに重くないから!皆と比べたらまだ軽い方なんだけど!」

P「ち、ちょっと待て!一体何を言ってるんだ!?」

美世「だって……わざわざトレーラーで、北海道まで行くんでしょ?」

P「……はぁ?」
美世「え?……違うの?」

P「違う。全然違う。トレーラーでもなければ装甲車でもない」

美世「ウソッ!?」

P「……なぁ美世、逆に聞いていいか?」

美世「?」

P「お前が北海道まで行くつもりだった乗り物のタイヤの数は?」

美世「えーっと……2〜4輪、かな?」

P「………」
美世「……ど、どしたの?」

P「はぁ〜……」

美世「えっ、何?……あたし、変な事言った?」

P「陸路で北海道まで行くつもりだったのか?」

美世「そ、そうだけど」

P「……今回自動車は使いません」

美世「あ、そうなの?じゃあ……うーん」

P「ん?」

美世「この時期に二人乗りはちょっと厳しいから……サイドカーd」

P「サイドカーにも乗りません!」

美世「えぇっ!?」
美世「そ、それじゃあ……電車?新幹線?」

P「違う」

美世「ならどうやって北海道まで行くの!?」

P「飛行機だ」





美世「えっ?」

P「飛行機だ」
美世「……い、今、何て……?」

P「飛行機だ」



「飛行機だ」

「飛行機だ」「飛行機だ」

「飛行機だ」「飛行機だ」「飛行機だ」

「飛行機だ」「飛行機だ」「飛行機だ」「飛行機だ」



グワングワングワングワングワン…



美世「いやです」

P「そうか、それは良かっ……はい?」
美世「絶対やだ」

P「な、何で?」

美世「落ちたら死ぬよね?」

P「いや、落ちないから」

美世「こないだのニュース、見なかったの!?飛行機で火災事故起きてたでしょ!?」

P「それは俺達が乗る飛行機じゃないから。あれはたまたま」

美世「たまたまで墜落死なんかしたくない!」

P「……むぅ」
美世「未だに何で飛べてるのかさえ分かってないんでしょ!?飛行機って!」

P「え、そうなの?」

美世「頼まれればプロデューサーさんでもぶん殴ってみせるけど、飛行機だけは勘弁して!」

P「頼まれればぶん殴られるのか、俺……」

美世「せめて、せめて新幹線……ううん、普通電車でいいから!お願いだから、地球を走らせてっ!!」

P「参ったなぁ……今からキャンセル効くかな」



ちひろ「あ、それはダメですよ〜」

P「ちひろさん?」
ちひろ「今キャンセルすると、もれなくキャンセル料を取られます」

P「そ、そりゃそうですよね……」

ちひろ「プロデューサーさん達の交通費は、全てウチの経費で払う仕組みになってるんです」

ちひろ「キャンセル料も、もちろん経費から――」



ちひろ「なぁんて」ズイッ

美世「ひっ!?」



ちひろ「そ ん な 暴 挙 が 、 許 さ れ る と で も ?」
〜翌日〜

P「ちひろさんの壮絶な説得によって、何とか北海道行きを納得させられたようだ」

P「しかし……ちゃんと時間通りに空港まで来れるんだろうか、美世は」

P「……迎えに行ってやるべきだったかな」


ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ…


P「ん?なんだ、この音は」
ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ…


ドチャッ


美世「ふぅ、ふぅ……」

P「………」



美世「あっ、プロデューサーさん……お、お待たせっ」ゼェゼェ

P「……戦争にでも行くつもりか?」

美世「えっ?」
P「一体何なんだ、その大仰な装備は」

美世「えっと……飛行機に乗るために必要なものを調べて、持ってきたんだけど」

P「………」

美世「フラッシュライトでしょ、ナイフに航空地図、レインコート……」

美世「方位磁石、パラシュート、1000錠入った塩のビン、包帯キット」

美世「山の食用動物図鑑、水1リットル、サングラスにウォッカ2リットル」

美世「っと、化粧用の鏡に外套……あ、ちゃんとプロデューサーさんの分もあるから」ガサガサ

P「全部要らん」

美世「えぇっ!?」
P「機内に持ち込めない物もいくつかあるが……塩のビンとか、何に使うんだ?」

美世「人間が生きる為には塩分が必要でしょ?だったらこれくらいは」

P「こんなに塩いらねーよ!東北か北海道の山中でサバイバル生活でもする気だったのか!?」

美世「プロデューサーさんと一緒なら、それもいいかなーって……」

P「ダメだダメだ、全部置いていけ!全部、全部だ!!」

美世「そ、そんなぁっ……!」ガーン



P「(……こりゃあ、急いだ方がいいな)」

P「(この調子だと、普通に乗り遅れる……!)」
P「あぁ、やっと片付いた……」

美世「うぅ……ふ、不安だなぁ……」

P「ほら、ゲート通るぞ」

美世「は、はいっ」


ビーッ



P「ん?」

職員A「うっうー!ちょっといいですかー」
美世「な、何……一体なに!?」

職員B「んっふっふ〜……金属部品持ってたら、ぜーんぶここに出しちゃって→」

P「俺のブツが引っかかったのか?」カチャカチャ

職員B「ううん、引っかかったのはそこのおねーちゃんだけ……って、な、何してんの兄ちゃん!?」

職員A「うぅー、さりげなくベルト緩めて粗末なモノ見せようとしないでくださいー」

P「!?」ギクッ

女性客A「なんなのなの、あの人……」ヒソヒソ

女性客B「Pヘッドの兄ちゃんには変態が多いって、いおりんの言う通りだったね……」ヒソヒソ
美世「えーっと……こ、これかな?」ガチャン

P「……何でスパナ持ってきてんの?」

美世「だって、ほら!飛行途中で故障しちゃったら大変でしょ!?」

美世「もしかしたら『お客様の中でメカニックの方はいらっしゃいませんか』って声が」

P「かかる訳ないだろう!?乗ってる最中に修理するとか、メタルマックスじゃないんだから!」

P「……それも置いていくんだ。いいな?」

美世「あうあうぁぅ……」シュン

P「ったく……」
〜機内〜

P「はぁ……飛行機に乗るだけで、こんなに苦労するとは」


ガタガタガタガタガタガタガタガタ


P「ん?」



美世「」ガタガタガタガタガタガタガタガタ

P「……お、おい、落ち着け美世。まだ飛んでないぞ」

美世「と、と、飛ぶっ……飛びます……もう飛ぶ……飛んじゃうっ……!」

美世「……どこへっ!?」

P「北海道だよ……」
『今一度、座席ベルトをお確かめ下さいますよう――』



美世「し、シートベルト、シートベルト!」

P「ちゃんと付けてるよ、大丈夫だ」

美世「次は救命胴衣、救命胴衣を膨らませて……!」

P「膨らませなくていい」

美世「酸素吸入器、ちゃんと降りてくるよね!?」

P「その時になったらな」

美世「あぁもう、何で非常口の前に座席取らなかったの!?」

P「ちひろさんに聞いてくれ」
『本機は、まもなく離陸致します』


ゴウンゴウンゴウンゴウンゴウンゴウンゴウン…


美世「ああああぁっ……やだウソ……動いてる、走ってるよぉ……」ガタガタガタガタ

美世「やだやだやだやだやだっ……怖い、怖い怖い怖い怖い怖い……!」ブルブルブルブル

P「だから落ち付けって言ってるだろ」

美世「落ち付けって言われて落ち着く人間なんかいないよっ!」

P「……それもそうか」

美世「うぅぅぅ……お、お父さん、お母さん……先立つ不孝を、お許しくださいぃ……!」ガクガクガクガク
ゴゴゴゴゴゴゴゴ


美世「はぁ〜……も、もう駄目、もう死ぬ……」ガタガタブルブル

美世「響子ちゃん、美優さん……結婚式、行けなくてごめんね……ごめんねっ……!」

美世「そ、それから、それから……拓海……拓海は……あああーっ!」

P「どうした」

美世「まだ貸したお金、返してもらってない!」

P「……帰ってからな」

美世「も、もう帰りたい!返してって言うか、帰し―――」


フワッ


美世「ひぃっ」
美世「な、何これ……何このフワッとした感じ……!?」

P「あぁ、離陸したんだな。俺もこれはちょっと慣れないんだよなぁ」

美世「ああああああああやだやだやだやだやだやだあああああああああああ」

美世「落ち落ち落ち落ち落ちる落ちる落ちる落ちる落ちるぅぅぅぅぅ」

P「……いい加減落ち付けって」

美世「そそそそそんなの無理無理無理無理無理無理死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死―――」


ギュッ


P「死ぬ時は俺も一緒だ、バカ」

美世「……あっ……」
P「………」

美世「……え、と……」





P「………」

美世「……あ、あの……プロデューサー、さん?」

P「ん?」
美世「……こ、このまま、手……握ってて……いい……?」

P「いいけど、頼むから静かにしててくれよ」

美世「……うん」



P「………」

美世「………」





夏美「爆発しろ」

P「!?」

夏美「ゲフンゲフン……お、お飲み物はぁ〜、いかがでしょうかぁ〜?」
〜翌々日〜

P「――そんなこんなで先日、無事に仕事も終えて帰ってきたわけです」

ちひろ「ご苦労様でした」

P「いやぁ参りましたよ、ホント」

P「飛行機に乗ってる間、ずーっと手を握っぱなしだったんですよ?帰りも」

ちひろ「ご苦労様でした」

P「とは言え美世の奴、いつも以上に活躍してくれまして。向こうも絶賛していました」

P「行くまではあれだけ絶不調だったのに……一体どうしてなんでしょうかね」

ちひろ「ご苦労様でした」

P「……ちひろさん、ちゃんと聞いてます?」
美世「おっはよープロデューサーさーん!今日も元気にフルスロットルだよーっ!」

P「おう、美世。また仕事が入ったぞー」

美世「えっ……」

P「あぁ、今度は飛行機は使わないから。心配するなって」

美世「ほ、ホント!?」

P「ホントだとも。次の仕事先は東京都だからな」

美世「やったぁーっ!今度こそ、今度こそクルマに乗ってお仕事できるのね!」

P「えっ?」



美世「えっ?」
美世「……東京都でしょ?クルマ、必要だよね?」

P「んー、まぁ途中まではそうだが」

美世「途中までは?」

P「フェリーに乗るんだよ。丸一日使って、フェリーで移動するんだ」

ちひろ「小笠原諸島って、結構遠いんですね〜」





美世「……おが、さわら……?」
P「青い空、広い海、水平線の見える世界……」

P「どうだ、美世?丁度ゴールデンウィークだし、皆より一足先にバカンスを楽しm」





美世「」ガクガクブルブル

P「美世!?」



おわり

21:30│原田美世 
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