2013年12月18日

春香「結成!お見合いバスターズ!!」

日曜日/???


春香「!こちらチーム・女子会、プロデューサーさん来たよ」


真『こちら…チーム・いっイケメン…プロデューサー確認したよ』

千早『じゃあ、私達はプロデューサーの後ろに…うん、空いてるわね』

真美「はるるん、こっちは何処に座る?」

春香「うーん…そうだな…」

雪歩「春香ちゃん、真美ちゃん、こっちは?」

真美「観葉植物で隠れられるって訳だね!いーじゃん♪」

春香「よぉーし…このお見合い…絶対失敗させるよ!私達は!」


「「「『『お見合いバスターズ!!」」」』』


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先日/765プロ事務所


高木「おはよう、諸君!久しぶりだね」

P「社長、おはようございます。出張お疲れ様でした」

高木「なぁに、旧友に会えて楽しかったよ!はっはっは」

小鳥「社長、おはようございます。」

高木「おはよう、音無君」

小鳥「不在の間の書類は、社長室にまとめてありますので目を通しておいて下さいね」

P「あ、ハンコもお願いします」

高木「あぁ、わかっているよ…おっとその前に渡しておかないとな」スッ


P「?俺に?何ですか?…」

高木「君のお父様から、私宛に送られてきたのでね」

高木「日時は、来週の日曜日…場所は○△ホテルのカフェラウンジだ」

P「ホテルのカフェ…?ん?コレ…写真?」

高木「私が付添い人の代理になるからね、お相手の上司と私は知り合いだから」

P「…あぁ!お見合い!」

高木「…なんだと思ってたんだね、キミィ」


小鳥「(緊急連絡!!総員集合!!)」ポパピプペ



このSSは

雪歩「劣等感の足跡」

等の続きになります。

未読の方はこちらをお読みください。

よろしくお願いします。


/765プロ事務所

春香「……どうしよう…」

千早「プロデューサーが…」

真「お見合いしちゃうなんて…」

伊織「…何よ…私に断わりも無く…」

雪歩「…お見合いしたら…そのまま…」

響「結婚しちゃうのかっ!?」

美希「ハニーっ!!ダメなのーっ!!」



あずさ「結婚っ!!…」フラッ

貴音「三浦 あずさ!お気を確かに!」

亜美「兄ちゃん…遊んでくんなくなっちゃうのかな?」

真美「ヤダぁ…やだよぉ…グスッ」

やよい「うぅ…何か胸の中がもやもやしますぅ…」

律子「…よっ喜ばしい事じゃない!ね?」

小鳥「律子さん…本当にそう思ってますか?」


律子「うぐっ…」

小鳥「プロデューサーさんは…みんなの要でもあるんです。」

小鳥「はっきり言って、これじゃあ…ガタガタになりますよ?」

真「この時点でもうみんな、調子崩してるしね…」

千早「…プロデューサーが居ないと…」

小鳥「そんな訳で、日曜日に○△ホテルのカフェラウンジに集まれる人ー?」

春香「小鳥さんっ!!」


小鳥「まぁまぁ…怒らないで♪春香ちゃん」

貴音「ですが…小鳥嬢…私達の都合で邪魔をするというのは…如何なものかと」

小鳥「でもでも、『お見合いの現場に乱入!連れ去る!』って少女漫画の王道じゃなぁい?」

真「たっ確かに…」ゴクリ

小鳥「是非とも真ちゃんにお願いしたいわね…ウヒェヘヘヘ…」ジュルリ ポワワ

真「え?ぼっボク?」


見合い相手『私は、ホニャララ学園を首席で卒業、そのままウンニャラ大学へ進学しまして…』

P『…はっ…はぁ…そうですか…ん?』ダダダダッ ダンッ!!

真『プロデューサー!!』

P『まっ真!?どうしてここにっ!?』

真『どうして?決まってるじゃないですか!!…ここから、連れ出す為ですよ…』ニコッ キラキラ


小鳥「恰好良かったですか?へへっでも…ボク、本当は…お姫様なんですよ…///」ニカッ

真「勝手にボク主演の妄想劇を始めないでくれます?」



雪歩「真ちゃん…素敵…///」ポッ

美希「ハニーを助け出す為に真クン!今すぐタキシードを着て欲しいの!」ムフー

真「なんでだよっ!」

千早「ナチュラルに男役に配役されちゃうのね…」

真「嫌だからねっ!!」



あずさ「でも、みんなは…ほっ本当にどうするの?」

美希「ミキは行くのっ!!絶対絶対止めてみせるの!!」

貴音「ですが、美希…その日は…」

響「そうだぞ!自分達とロケがあるさ」

美希「えええっ!?…そうだったの…でっでも!ミキは!」

律子「ダーメーよー!仕事はちゃんとしなさい」

美希「律子!さん!ハニーが盗られちゃうの!!一大事なのっ!!」



小鳥「――それで…結局当日行けるのは…」

春香「私と千早ちゃんに」

真「ボクと雪歩…」

真美「そして!真美だぁ!」

亜美「…そうか!わかったよ!こういうことだね!」

あずさ「亜美ちゃん?」


亜美「レッド!」

春香「え?」

亜美「ブルー!」

千早「亜美?何を…」

亜美「イエロー!」

真美「ジャキィイイン!!」

亜美「ホワイト!」

雪歩「ほぇ?」

亜美「ブラック!」

真「あーそういう…」


亜美真美「「結成!お見合いバスターズ!!」」ドォーン

小鳥「いいわね!ニチ●サ・ヒーロー・ヒロインタイムね!!」

やよい「うっうー!!家の弟達も大好きですぅー!!」

律子「いやいや…意味がわからないんだけど…」

響「何処から五色の煙出したんだ…?」

伊織「何かもう不安しか残らないわ…」

貴音「面妖な…」



小鳥「そして、敵を知り己を知れば百戦危うからずよ」スッ

春香「えっコレってもしかして、お見合い写真ですかっ!?」

律子「ちょっと!勝手に机から持ってきちゃダメじゃないですかー!!」

小鳥「ピヨ?プロデューサーさんからの書類に混じってしまったみたいピヨ」キョトン

響「ユクサー…」

美希「ミキ、小鳥の自分に正直なトコロだけはいいと思うの」


千早「みっ見てみましょうか…」

真「そっそうだね!…とっ当日顔を確認しないとだし?」

雪歩「うっうん!ひっひちゅ、必要ですぅ」

春香「うーん…こういうの何か言い方があったような…」

やよい「あ!あれじゃないですか?『赤信号みんなで渡れば怖くない』」

伊織「それ、暗に全員共犯って事になるわね…」

響「巻き込まれもいいとこだぞ…」


春香「…じゃあ、見るよ…」

一同「…………」コク

春香「…おー…きっ綺麗な人だね…」ピラ

雪歩「年齢は…プロデューサーと同じくらいかな?」

貴音「それか、少し上の様な気配が致しますね…」

伊織「ふっふーん…何か冷たそうな感じね!!」

響「そういう事言うもんじゃないぞ、伊織」

伊織「何よ!」



あずさ「すごく…ピシッとした印象…プロデューサーさんこういうのが好みなのかしら…」

小鳥「今朝の話を聞いた限りでは、お父さんから持ってきたお見合いでは無いそうです」

雪歩「違うんですか?この間のお正月帰省した時に、その話をしたんじゃあ?」

小鳥「要するに、プロデューサーさんのお父さんの会社の重役の繋がりだそうで」

律子「ずっ随分遠回りして、話持ってきましたね…」

小鳥「プロデューサーさんの言葉ではこんな…」>ピッ

春香「…流れるように録音してたんですか…」

小鳥「の∋の」

伊織「むかつく…」


P『…お見合い…断ったはずなのに、親父め…』

高木『そう言うな、和解したのだろう?』

P『和解、したからこそ、お見合い話が持ち込まれちゃったんです…』

高木『おや、そうなのかね?』

P『今までは不仲だから…なんて話でお茶仁後してたらしいんですが』

P『…その、和解出来たのが嬉しくて年末年始周囲に触れ回ったらしくて…///』

高木『はっはっは!相当嬉しかったんだねぇ…』




P『そのせいで、お見合い好きというか…縁組が好きな知り合いに捕まったんです』

高木『散々断って来た手前…無理だったという訳か…』

P『まぁ、仕方ありません…お会いするだけ会いましょう』

高木『なぁに!気にいったら本当に結婚してしまってもいいんだよ?』

P『なっ何言ってるんですか!社長!俺はまだ、結婚は…』

高木『縁とはそういうものだよ?はっはっは…』□ピピッ



真美「…とりあえず、社長さんはアマゾンの奥地にでも出張させればいいと思うな→」

律子「真美っ!」

美希「…気にいったら…結婚…」

あずさ「…縁…運命…ううぅ…」

亜美「あずさお姉ちゃん、顔色悪いよ?大丈夫?」

あずさ「うん、ありがとう…平気よ」


小鳥「まぁプロデューサーさんはあまり乗り気では無いみたいだし…」

春香「そっそうですね!そのあたりが…少し安心かなーなんて…」

亜美「写真だけじゃ、わかんないぢゃん?」

春香「うっ」

亜美「会った瞬間…なんて事も」


真「だっだからこそボク達が、行く意味があるんじゃないか!」

雪歩「そうですぅ!」

真美「…やだもん…まだ真美…結婚出来ないし…」

千早「行くしか無いわね…結果はどうなるかわからないけど…」

春香「それじゃあ行くよ!76…いや、行くよ!!お見合いバスターズ!!」

一同「オォーッ!!」


日曜日/○△ホテル・カフェラウンジ


P「はぁ…」

高木「そんな溜息をつくんじゃない、女性に失礼だろう?」

P「そりゃあ、相手の女性が来たらこんな顔はやめますよ」

高木「プレイボーイな発言かね?私も若い頃は…」

P「違いますよ。」



真美「…チーム・イケメン、こちらチーム・女子会、書体の位置に着きました。」

千早『…チーム・女子会…こちら…ちっチーム・イケメン準備完了…後、所定ね』

春香「それじゃあ、バレないようにね?千早ちゃん、真」

真『バレたくないんだったら、こんな恰好させないでよ…』

雪歩「えへへ…」


30分前/○△ホテル・入口


真「…確かにボク達は頼んだよ…�プロデューサーや周りにバレない�変装を…」

千早「そうね、でも真…多分私達は頼む相手を間違えたのよ…」

雪歩「えぇ〜?駄目だったかなぁ?」

真美「や→だな→まこちんも千早お姉ちゃんも、文句ばっかり」

春香「そうだよ!私達三人に加え、小鳥さんからも協力を得たというのに!」

真「それが原因だからっ!何でボク達二人はスーツ姿なんだよっ!!///」

千早「しかも、なんだかコレ…なんというか…水商売の方みたいな…」


真美「うんっ!ピヨちゃんが…『ホストクラブ�1と2』だってさ」

真「…小鳥さんめ…」

千早「あの人は…本当に…」

春香「でも、真は当然ながらカッコイイけど」

真「当然って何で!?///」

春香「千早ちゃんも、すっごい似合ってるよー!」のヮの b グッ

千早「…ありがとうとはあまり言いたくないわね…」



真美「んもぅ〜わがままさんなんだから」

千早・真「「真美…」」ゴゴゴゴゴゴ

雪歩「まっまぁ…二人とも、変装だから、ね?」

真「変装なんだから、目立っちゃダメじゃないか…」

千早「コレ…相当目立つわよ?」

春香「そう…だね…」

千早「やっと冷静になった?」


千早「…配置を考えましょう…私達二人はプロデューサーの目線に入らないように」

真「プロデューサー達の背後の席に陣取る感じだね」

千早「えぇ、恐らく向かい合って座るでしょうから、相手の表情を見ましょう」

春香「逆に私達は、プロデューサーさんの向かいに居る感じで…」

雪歩「でも、近過ぎたら…バレちゃうよね…」

真美「変装はしたけどね→」

真「…因みにさ、そっち三人はどういうコンセプトで?」


春香「『女子大生が少し奮発して、良いホテル泊まって女子会プラン利用中』」

千早「…妙にリアルな設定ね…」

雪歩「『その後、ホストに会って貢いじゃう』っていう」

真「その設定絶対要らないよね!!///」

真美「『リアルなラブい物語〜偶然の出会い〜』脚本:ピヨちゃん」

真「連続ドラマかっ!!」

千早「スタート前に疲れて来たわ…」


/○△ホテル・カフェラウンジ


春香『私達の方は、観葉植物に良い感じで隠れてるよ』

千早「こっちは、斜め後ろって感じね…振り向かれたらアウトよ…」

真「騒ぎにならないように、メガネと…サングラス渡されたけどさ…」

雪歩『真ちゃん…カッコイイよぉ///』

真「雪歩に似た視線が複数感じられるんだよね…」

千早「無視よ、話かけられたりしないわ…多分ね」

真美『ピヨちゃんに渡されたカメラと録音機材は?準備出来てる?』


千早「出来てる…はずだけど…こんな小さなカメラとマイク、何で持ってるのかしら?」

真「小鳥さんって割と謎だよね…」

春香『こっちからは、プロデューサーさんの表情だけだから…』

春香『えっと?マイクを繋ぐと…こっちにも声が聞こえるらしいから、千早ちゃん?』

千早「わかったわ…えっと…これかしら?」カチッ


P『もう…約束の時間…過ぎてますよね?』

高木『あぁ…過ぎているねぇ…』

P『きっと、都合悪くなったんですよ!帰りましょう!』

高木『そう言わずに、少し待とうじゃないか』


春香「オッケー聞こえてるよ、千早ちゃんそっちは?」

千早『えぇ、こっちも大丈夫…録音も出来てるみたいね…しかし…』



真「いきなり…遅刻か…」

千早「遅刻に関してはプロデューサー厳しいものね…」

真美『とっとと帰っちゃえばいいのに→』

雪歩『あっ…きっ来ました!私達の方から、曲がって来ますぅ』…カツッカツッカツッ…

真「来たね…こちらも目視確認…もう一人は…」

春香『社長と同じ付添い人じゃない?』


高木「おー来てくれたね、久しぶり」

上司「高木さん、お久しぶりです…今日はどうぞよろしく」

高木「はっはっは、私に言っても仕方がないさ」

上司「そうですね、ご紹介します…彼女が…」

??「…和久井 留美と申します…よろしくお願いします…」

P「あ…はい、私が…」


春香「うー…」

雪歩「どうしたの?春香ちゃん?」

春香「なんか…相手の女性…怒ってない?」

真美「えー?わかんないよ…でも怒ってるって何でよん?」

春香「それは…わかんないけど…」

真『緊張してるんじゃ?』

千早『…困惑と少し怒気が混ざった感じがするわね…』


上司「高木さん、本当に申し訳無いのですが、すぐ会社に戻らねば…」

留美「…………」

高木「何と、慌ただしいね…私も話したいことがあったのだがね」

上司「この詫びは必ず何かで…では、失礼します…」スッ

高木「ふむ…そうだ!会社に戻る間に話そう!」

P「え?社長?まさか」

高木「私もこれで失礼するよ!あぁ…後は若い二人で…おーい待ってくれ!」スタスタスタ

P「あの人絶対�若い二人で�が言いたかっただけだ…」


春香『こっこれは…話にならないね』

雪歩『お見合い組んでおいて、ここまでフォロー無しなんてふざけてます!』

千早「…上司の人の方は何というか…ここからすぐ逃げ出したい様な口ぶりだったわね」

真「まっ、このお見合いは確実にご破算だね」


P『えっと…わっ和久井さん…まず何か飲まれますか?ケーキとかもありますけど』


真美『兄ちゃんってばお人好しだなぁ…』



留美「あの…大変失礼を致しました…まずそのお詫びを」

P「なっ何言ってるんですか、失礼なんてありませんよ」

留美「…遅刻した上に、すぐに帰るなんて…」

P「あはは…いいんですよ、お見合いなんて初めてで、何が正しいとかじゃないですから」

留美「…あっありがとうございます…そう言っていただけますと…ありがたいです」

P「何、飲まれますか?」

留美「では…コーヒーを…」

P「はい、注文しますね」スッ


千早「…帰ってしまえばいいのに」プクー

真「お父さんと、社長の手前、会話もせず帰るってのは出来ないんでしょ…」

春香『なんか初っ端から、グダグダになったね』

雪歩『いきなり、初対面の人と二人きりで話すなんて難易度MAXですぅ…』

真「…プロデューサーはそういう難易度楽しんじゃうタイプだもんね」

真美『一言でいうならドМ?』

千早・春香「『やめなさい!真美!」』

真美『んっふっふ〜なんか、パパとママに叱られたみたい』


P「あの…秘書の方のお仕事ってどういうものなんですか?」

P「恥ずかしながら、大学出てすぐに765プロに来たので普通の会社勤めした事が無くって」

留美「そうですね…スケジュール管理が主な仕事でして…まぁ…」

留美「円滑に仕事を進めるにあたって、必要な雑務…を…」ズーン

P「(なんかドンドン暗くなっていくっ!?何コレ!?)」


春香「なんなのかな?あの女の人は…心に闇でも抱えてるのかな?」

真美「自分の仕事の話してるだけだよね?」

千早『こっちからは表情も見えたけど…何と言うか悲しそうだったわ』

真『うん…何でココに居るんだろう…みたいな?』

雪歩「じゃあその顔を、プロデューサーも見てるんだよね…」

真美「まーたお人好しが出てきちゃうんじゃないの?」


P「…あの…どうかなさいましたか?」

留美「ハッ!…ごっごめんなさいね…」

P「何かありましたか…?その…腹立たしい事…とか」

留美「…ごめんなさい…抑々このお見合い…私はブチ壊すつもりでいたの…」

P「あぁ…やっぱりそうですか」


春香「よっし!」

雪歩「一安心ですぅ」

真美「はーよかった…」

千早『ほっ…』

真『まぁよかった…けど何だか、ボクこの人の話気になってきちゃった…』

春香「あ、私も」

真美「真美もー」


P「…どなたか心に決めた方でもいらっしゃるんですか?」

留美「いいえ…そういう訳では無いのよ、このお見合い自体が…」

P「お見合い自体が…嫌だったんですか?」

留美「このお見合いは、家の会社が今業績悪くって…その…」

P「?…あっまさか…このお見合い…人員整理の一環だったり…?」

留美「ええ…随分と不遜な態度の見え隠れする再就職の斡旋よね…」オォォン

P「…女性軽視な感じがしまっすね…(怖っ)」


千早「…ひどいわね…」

真「女性を馬鹿にしてるよね、要するに寿退社でサヨウナラってことでしょ?」

春香『むっかつくよね〜』


留美「秘書課は縮小…同僚も、辞めたり…異動したり、お見合いさせられたり…」

留美「…私達に代わりは、デジタルツール…あんなものに…」

留美「…意地でも辞めてやるものかって…でも、それも限界で…」

留美「なら最後にお見合い相手に思いっきり無礼を働いて」

留美「クビになろうって…」


P「…秘書の仕事が…好きなんですね…」

留美「えぇ…仕事が趣味…そう言ったっていいわ」

留美「だからこそ、仕事に、会社に裏切られたようで…」

P「…自分で辞表を出すより、クビになりたかったんですか…」

留美「…うふふ…あー!子供ね…馬鹿みたい…」


春香「大人の人でも、こんな風に迷うんだね…」

雪歩「悲しかったんだね…」

千早『それと同じくらいに悔しかったでしょうね…』

真美「ジョ●ス恨んじゃうね」

真『そうじゃないから』


留美「お見合いをブチ壊そうって思って…色々考えていたけど」

留美「会社には直接関係ない人だし…」

P「プロダクションですから…顔だけは広いって感じですかね」

留美「それになんだか…あなた…全然こう業界人ぽくない…普通の人だし…」

P「あぁ〜よく言われます『普通なんだね』って」


千早「そこがいいんじゃない…」イライラ

真「落ち着いてね」

春香『水でもかける気だったのかなぁ?』


留美「こう…もっとギラギラ?してるみたいなイメージだったんだけれど」

P「キャラ的に無理ですねぇ…」

留美「…失礼だけれど、本当にあの765プロのプロデューサーなの?」


お見合いバスターズ「「「「「むっ」」」」」カッチーン


P「あはは…一応頑張ってやらせてもらってます」

留美「プロデュース業は…一体どんな事をしていたの?全くの未経験だったのよね?」

P「えぇ、最初は社長の昔のコネで…アイドル達はエキストラとかで出演したんですが…」

P「結局、次には繋がらなくって…本来なら偉い人にここで仲良くなるんでしょうけど」

P「その…話しかけられなくって…///」

留美「そこで恥かしがってどうするのよ…」

P「いやぁ…頑張ったんですけど、周りに人多くて…挨拶だけで精一杯でした」

P「結局、歳の近い人とか現場の人としか喋れなくって」


春香「だぁっそんな理由だったんですかっ!」

雪歩「その後は仕事があんまり来なくなっちゃったんだよね…」

真『レッスン漬けの毎日だったね』

春香「毎日、誰かしら事務所かレッスン場に居て…ちょっと懐かしいね…」


P「現場の人達って意外と、副業とか趣味で…他の事している方多くて良く行きました。」

留美「そうなの…」

P「はい、ヘアメイクさんで舞台に出てる人が居たり…カメラさんの展示とか」

留美「そう言うのって…社交辞令なんじゃないの?」

P「でしょうね〜でも、面白そうなのでアイドルの子達も連れて見に行きました」

留美「それは…どうして?」

P「…みんな暇だったのもありますが…」


春香「そんな事言わなくていいですってプロデューサーさん!///」

雪歩「恥ずかしいなぁもう…///」

真美「あーだから、兄ちゃんってスタッフさんと仲良いんだ」

千早『765プロが暇だったなんて言わなくっていいのに…///』


P「アイドルは�人に見られる仕事�です、でも�人に見られない仕事�をしている」

P「数多くのスタッフさん達に支えられている事をわかって欲しかった」

P「そして…スタッフさん達も自分を表現する場を求めている事を知って欲しかったんです」

留美「そういう事なのね…」

P「夢野久作の『懐中時計』という話はご存知ですか?」

留美「夢野久作は知っているけど…作品までは…」


P「短い話なんですが、その中の言葉で…こういうのがあるんです」

P「『人の見ない時だけか、又は人が見ている時だけに働いているものはどちらも泥棒だよ』」

P「アイドル達には、どんな時でも自分を磨く場にして欲しかったんです。」

留美「それは…彼女達には伝わったの?」

P「どうなんでしょう?でも、楽しかったと思ってくれたのなら全然良いんです!」

留美「ポジティブなのね…」


千早「私は、コンサートに何度か連れてってもらったわね…」

真美『真美達は科学館に行ったよぉ〜ゲームとかあって超楽しかった〜』

雪歩『私は、美術館に行きました…紅茶の陶器とか綺麗だったなぁ』

真「ボクの時は、街全体で大道芸のフェスやっててさ!面白かったんだ!」

千早「春香は?」

春香『………工場見学』

真美『なんでっ!?』


P「…秘書の…お仕事も、�人に見られない仕事�が大半ですよね?」

留美「そう…えぇそうね…」

P「味気の無い機械よりも、熱意のある貴女の仕事を求める場所が必ずあると思います」

留美「そう信じていたわ…でも、簡単に取って代わられる様な仕事だったのよ…」

P「…そうじゃ…ありませんよ…あの、和久井さん」

留美「?はい?」

P「うちの765プロに双海 亜美と双海 真美という双子が居るのご存知ですか?」


真美「!!?」



留美「えっ?…えぇ一応は…あの元気の良い双子の子達よね?」

P「以前ですが…双子は二人で一人の『亜美』として、活動していた事があるんです」

留美「へぇ…そうだったの」

P「今は、二人それぞれ活動の場を広めていて、プロデュースの仕方も変わったんですが」

P「別々に活動し始めた理由もまぁ色々としょーもないんですが…」


真美「…ちくしょう兄ちゃんめ過ぎた事を…///」

春香「ンクッ…ふふふっ」

真美「…はるるん後でイタズラしてやるから」

春香「ごめんっごめん許して〜」

千早『予告してイタズラってのも珍しいわね』


P「…理由の根底にはきっと飢えがあったんです…」

留美「うっ飢えって…求め欲する飢え?」

P「はい…亜美と真美にはそれぞれの個性があって、したい事があって」

P「…自分を出す事にきっと飢えていたんです…」

P「姿形が同じだから…こなす仕事が一緒だからなんて」

P「…そんなの、自分を出してないからだと思います。」

留美「………」


真美「…///」プルプル

雪歩「うふふ…」

春香「よ〜か〜ったねぇ〜」ナデナデ

真美「…はるるん、泣いたって許ちてあげないかんね///」ナデナデ

真『怖い怖い、ふふふっ』


留美「…痛い所を突いてきますね」

P「すみません」

留美「でも、本当そうよね…自分を出すそんな仕事か…」

P「…ところで、和久井さん」

留美「なにかしら?」ニコ

P「アイドルになってみませんか?」

留美「え?」


千早「えぇっ?」

春香『うぇっ?すっスカウト!?』

真「うわー女の人、呆気にとられてる顔だ…」

真美『兄ちゃんはいたって真剣な顔だね…』

雪歩『ほっ本気みたいですぅ…』


留美「わっ私がアイドル…?悪趣味な冗談ね…」

P「いいえ?冗談でこんなこと言いませんよ」

留美「でっでも、私はあなたよりも歳が上なのよ?」

P「若けりゃいいっていうもんでもありませんよ?」

留美「若い方がいいでしょっ!?」

P「いえ、和久井さんのクールな顔立ち、立ち振る舞い�大人の魅力�」

留美「え?おっ大人?」


P「空気を…そうですね独自の空気を持ってる感じがします」

P「それが、舞台ならもっと…こう拡がっていくビジョンが見えます!」

留美「くっ空気ってそんな事言われても…」

P「例えば…そうだな、あずささんと組んで…バラード曲とか」

P「そうだ!今度、雪歩が主演の学園ドラマの教師役とか!ハマりそうです!」

留美「ちょっ!」

P「それこそ秘書の役だって!きっとすごく人気出ますよ!」

留美「ちょっと待ってぇ!!」


春香「プロデューサーさんのマシンガントーク」

真美「好きな物事にはとことんだからねー」

雪歩「以前、カレーライスについて熱弁してた時は凄い剣幕でしたぁ」

真『飴色玉葱の糖度がぁ〜って言ってたアレね』

雪歩「そうそう…」

千早『それだけ、本気でスカウトしてるって事よね…』

春香「うーん、確かに…綺麗な人だもんねぇ…」


留美「ちょっと待って!私…アイドル?やっやらないわよ?///」

P「あ…そっそうですか…」ショボン

留美「…(だっ大の大人がそんな寂しそうな顔しないでよっ)///」


雪歩「…なんか可愛い///」キュン

春香「男の人なのに可愛いが似合うプロデューサーさんって…」

真『プロデューサーはボクの嫁』キリッ

雪歩「まっ真ちゃぁんっ!!///」フラッ

千早『…音無さんが大騒ぎそうだわ…』

真美「輸血の準備だけしておく?」

春香「まず、雪歩起こそうか〜」


留美「きゅ、急に…おかしな事言わないでちょうだい///…」

P「いやー高木社長風に言うと一目見てティンと来たと言うか」

留美「765プロって不思議なトコロね…」

P「みんな個性的ですからね」

留美「…(そんなメンバーをまとめてる…この人が一番個性的じゃないかしら?)」

留美「本当にプロデューサーという仕事が好きなのね…」


P「まだまだ、駆け出しの私が言うのも生意気ですが…プロデュース業って」

P「多分、ボクシングのトレーナーとかに似てるんです」

留美「…トレーナー…まぁ育てるという点では…そうかもしれないけど」

P「ハイ、練習を見守り、悪い所は直して…良い所は伸ばして…」

P「頑張りをずっと見てきて、そして…ステージへ向かう彼女達の背中を見送る」

P「…違うのは、タオルを投げない事ですかね?あはは…」


春香「ずっと…見守ってくれてたんだよね…」

千早『私達は…プロデューサーが居てくれたから…』

雪歩「うん…毎日が楽しくって…」

真『高い目標にだって…諦めず進んでいける』

真美「み〜んなで、笑いながらね♪」


留美「…ギブアップはしないって事かしら?」

P「…失敗して悔やむのも、力が足りなくて嘆くのも…あの子達です」

P「もちろん、光いっぱい輝くのだって、あの子達ですけどね」

P「その為に、出来る事が自分にあるなら…頑張れます!」

P「人に見られない仕事ですけど…誇りを持って言えます」

P「765プロのプロデューサーになって良かった、この仕事が大好きです!」ニコ

留美「…(グッときちゃった…///)」


春香「…グスッ…あはは…涙出てきちゃった」

真美「えへへっ…嬉しいね…」

千早『そうね…プロデューサーの頑張りにもっと応えたいわ』

雪歩「私も…もっと頑張ります!」

真『プロデューサーの言葉が聞けて…よかったよ…グスッ、へへっ』


留美『…結婚も…いいかもしれないわね…』ボソリ


お見合いバスターズ「「「「「!!!!!」」」」」



春香「…どっどうしよう…プロデューサーさんの魅力に気づいた?」

真美「しっしまったぁ〜…とっととお開きにすればよかったんだよぉ!」

千早『…少し伏し目がちでプロデューサーには聞こえてないみたいだけど』

雪歩「こっちのマイクでは拾ったんですね…」

真『忘れてた、これお見合いだったんだね』


雪歩「…?…!!はっ春香ちゃん!真美ちゃん!」アタフタ

春香「どうしたの?雪歩…」

真美「ゆきぴょん、あんまり騒ぐとバレちゃうよ」

雪歩「あっち!あの大きな柱の陰!見て!」

春香「柱の…陰?」ジーッ


美希・響・貴音「「「………………」」」ピョコ!ピョコ!ピョコ!


春香・真美「「ブフッ!!」」


春香「何してんのぉ〜…三人とも…」

真美「しかも、全くのノー変装…」

千早『どうしたの?春香?』

春香「…千早ちゃん…ゆっくり、大きな柱の方を見て」

千早『え?後ろの柱って事?…』


千早・真『『…オフンッ!!』』



真『あの三人ロケじゃなかったの?』

千早『というか、あれ相当目立ってるわよっ』

春香「割とロケ現場が近かったんじゃないかなぁ?」

雪歩「あれ、完全にロケ終わってそのまま来てるよね…」

真美「うーん…どうしよう…このままじゃバレるのも時間の問題だよ→」オロオロ



真『とにかく、ボク達が行ってくるよ…音声はとりあえず今は諦めて』

春香「うん!お願いね!私達がプロデューサーさん見てるから!」

千早『こっち気にし過ぎてバレないようにね』

雪歩「りょっ了解ですぅ!」


P「    」ニコニコ

留美「    」コクコク



雪歩「…うぅ…何喋ってるんだろう…」

春香「内容がわかんないなぁ…」

真美「何話してるかわかんないと…余計気になるよ→!」

春香「あの人と…結婚…しちゃうのかな…」

真美「!…しないもん、兄ちゃんにはまだ早いよぅ!」

雪歩「でも、プロデューサーの歳くらいの人ならもう…」

真美「しーなーいっ!!…しないもん…しちゃヤダもん…」


/○△ホテル・フロント前


千早「美希!我那覇さん!四条さん!」

響「おわぁっ!え?…あっ千早?」

真「何してるんだよぉ、三人とも」

美希「わぁ〜真クン!とってもカッコイイの〜」

貴音「なんと面妖な…変装ですか?」


千早「そうです…あぁ、あっちには春香達もいます」

響「え?何処だ?全然わかんないぞ?」キョロキョロ

真「キョロキョロしないでよ、バレない為にしてるんだからさ!」

響「ごっごめん…」

貴音「ですが…その恰好は周囲の目を惹くのでは…?」

千早「…衣装を用意したのは、音無さんだから…」


響「あぁ…通りで…なんかホストっぽい…」

美希「でもでも!すごいの!真クンも千早さんもイケてるよ☆」

千早「そうじゃなくて…」

貴音「?では…何が…?」

真「三人とも自分達がアイドルってわかってる?」

千早「それが柱の陰から何か見てるんじゃ…周囲の目を惹くのはあなた達でしょ?」

美希・響・貴音「「「…あっ」」」


響「そっか…ロケ終わってそのまま来ちゃったから…」

貴音「お見合い現場がこの辺りだと分かったものですから…気が急いて」

美希「ごっごめんなさいなの…どうしよ…」

千早「とりあえず…この場を離れてもらうしか…」

美希「えぇっ?ヤなの!ミキも気になるの!」

真「それは、わかるけどさ」

響「じゃあ!自分達も変装してくるぞ!それでいいか?」


千早「いっ今から?」

響「行こう!貴音!美希!」ダッ

真「どっどうする気?」

美希「近くのお店探すの!そこで変装してくるの!」ダッ

貴音「すぐに戻ります!」ダッ

千早「ちょっと…って…行っちゃった…」

真「大丈夫かなぁ…」


春香『もしかして、本当に変装しに行っちゃったの?』

千早「そうみたい…戻って来るって…」

真美『え〜?どうなるかな…』

雪歩『どうなっちゃうんだろう?…』

千早「不安ね…」

真「美希達には戻ってきたら、一旦連絡するようにメールしておこう…」


留美「     」スッ


春香「あっ!女の人どっか行っちゃったよ?」

真美「おっ終わったの?帰った?」

雪歩「…違うね、化粧直しに行ったんだよ」

春香「わっ私も行ってくる」

真美「真美も」

雪歩「大勢で行くと目立って覚えられちゃうよ…春香ちゃんお願いね」

春香「うん…」


/○△ホテル・女子トイレ


留美「…フゥー…(何だか変に意識してしまうわね…)」

春香「…(綺麗な人だなぁ…こういう人の方が奥さんなら自慢なのかな?)」

留美「…(この目つき…本当にどうにかならないかしら?)」グイーッ

春香「…(目尻伸ばしてる…なんか可愛いな…)」ガチャガチャ コン コロン

春香「ぅあっリップが」

留美「?あぁ…」ヒョイ

留美「はい、どうぞ」スッ

春香「あっありがとうございましゅ」ペコ

留美「いいえ」ニコ

春香「…(噛んだぁー///ましゅって///ましゅって///)」ゴンゴン


留美「よし…と」パチン スッ

春香「(私も、追いかけなくちゃ…)」スッ ガッ

春香「んわきゃっ!」ドンガシャーン

留美「だっ大丈夫!?」サッ

春香「あっ…大丈夫です///…平気で///」アセアセ

留美「怪我はしてない?足を捻ったとかは?」

春香「してないです、日常茶飯事なので…///」

留美「?そっそう?」


/○△ホテル・カフェラウンジ


雪歩「おかえり…どうしたの?」

春香「相手の方、めっちゃ大人ですんごく良い人です///…」

真美「この短い時間で何があったのさ…」

春香「転んだ私を、心配してくれたの…」

雪歩・真美「「あぁ…」」

春香「それで、納得されちゃう私も私だよね?」


P『えぇ、響チャレンジは本当にやってますよ』

留美『そっそうなんですか…でも無謀じゃあ…?』

P『どんなのとでも仲良くなるから…段々ハードルが上がるんですよね』

留美『気を付けなくちゃいけませんよ?』

P『ですよねぇ…』


春香「あっ音声戻ったんだ…」チラ

千早『………』シィー

春香「あれ?…真は…?」

真『ボクは少し離れてるよ、美希達が戻ったらわかるように入口近くに居る』

春香「りょーかいっ…ナンパされないようにね?」

真『…うん…わかってる…よ?…』

真美「(声くらいはかけられたっぽいな…当然女の子に)」


留美『沖縄の海に…では、地方ロケも多いんですか?』

P『多いですね、最初の頃はヘルプなんかに入ることも多くて』

留美『ヘルプ?』

P『えぇ…何らかのトラブルで出演がダメになって、代わりにって言う』

留美『そういうお仕事も…フォローが大変ですね』

P『あはは…アイドル達は、トラブルに強くなりましたね』



春香「…普通の会話だね」

真美「うん、はるるんが言うと説得力があるね!」

春香「…どういう事?」

真美「THE・普通の天海 リボンヌさん」

春香「真美ぃ…」の皿の ギリリッ

雪歩「あっあのぉけっ喧嘩はダメだよぉ」


P『ご出身は、広島なんですか』

留美『えぇ、広島に来た事はあるの?』

P『何度か仕事で…広島風お好み焼きおいしかったなぁ、また食べたい』

留美『…東京でも食べれるお店あるわよ?』

P『本当ですかっ!?』

留美『ウニクレソンも絶品で…』

P『ウニクレソンっ!?何ですかソレ!?』


真美「むーん…これってさ」

春香「うん、ご飯とかに誘う気だよね…」

真『そうか、次の約束だね…っと』

千早『?どうしたの?真…』

真『えっとメールが…あ、美希達が変装かんりょ…え!?もうホテル内に居るっ!?』

春香「なっ…」

雪歩「えぇえ…」

真美「まこちん!入口見てたんじゃないのっ!?」


真『あ…いや、その…』

春香「声かけられて、見逃したね…」

雪歩「真ちゃん…」オォオン…

真『ごっごめん…実は逃げてて入口付近には居なかったんだ…そっち戻るね』

千早『一体…何処に…あ…』


P『?…んんっ?』

留美『どうかしたの?』

P『あっいえ…すみません…ちょっと…』ジーッ


春香「?プロデューサーさんどこ見て…」

千早『春香、私の方からも確認出来たわ…プロデューサーの目線の先』

真美「え?どこどこ?」

雪歩「もしかして…カフェのケーキのショーケースに貼り付いてる…」

春香「キャリアウーマン風の格好だけど…銀髪が隠せてないよ…貴音さぁん…」

真『うっわー…ボクも見つけた…』


真『雪歩の後ろに響が居る』

雪歩「え?」クルリ

響「あっ雪歩〜」フリフリ

雪歩「ちょっ!!シーッ!!」アタフタ

真美「ひびきん…何その恰好…」

響「えっへへー///寝る時少し寒くってなー暖かいルームウェアが欲しくって」

春香「ココ、老舗ホテルのカフェなんだよ!何で寝間着みたいな恰好してるの!!」

真美「やばい…やばいよ→」


真美「まこちんの後ろの方から歩いてくるのって…」

真『え?』クルリ

美希『あっ♪真クン居たのー』

真『みっ美希…何で変装してないの?』

美希『え?してるよ?帽子も被ってるしー服も替えたの』

真『でも、顔そのまんま出してたら意味ないじゃないかー!!』

美希『あれ?ダメなの?』


春香「とりあえず響ちゃんこっち来て!!」グイ

響「おぉわぁあ!?」ポスン

雪歩「千早ちゃんが四条さんを、真ちゃんは美希ちゃんを席に座らせて!!」

千早『わかったわ』

真『了解!美希座って!静かにしててね!!』

美希『はぁ〜いなの』ポスン


真美「…お見合いバスターズに新規加入メンバーが増えました…」

美希『ライトグリーンなの!』

響「アクアブルーだぞ!」

貴音『わいんれっど…あの…このもんぶらんとやらは…』

春香「なんだこの…ごった煮感…」

真美「…ホスト二人にキャリアウーマンとモデル」

真『そっちは女子会にニートが混じってるね』

響「え?ニートって自分か?」


春香「うぅう…千早ちゃん、反応しないで聞いて」

千早『………………』

春香「プロデューサーさんがそっち見てるから…気を付けて」

真『どうしろって言うのさ…』

真美「まずはミキミキの帽子を目深にして顔隠して!!」

美希『えぇ〜…この帽子は浅く被るから可愛いの…』

貴音『如月 千早…この、ちぃずけぇきと、れあちぃずとは何が違うのですか?』ワクワク

千早『お願いだからっ、四条さん静かにぃい…』ボソボソ


P『…そんな訳無いか…』

留美『どうしたの?』

P『あ、すみません!ちょっと…見間違いだと…思います』

留美『そう…お見合い中に他の女性に目が行くなんて…』

P『…すっすみません…本当に…』

留美『うふふ…ちょっと意地悪言ってみただけよ』


春香「ぐぬぬ…」

雪歩「なんか…距離が縮まってる感じがしますぅ…」

美希『最初は違ったの?』

響「どんな感じだったんだ?」

真美「…最初は女の人の方からお見合いブチ壊す気だったみたんなんだよ→」

美希『え?じゃあすぐ終わらせればよかったの!』

真『そうもいかなかったんだよ』


千早『プロデューサーが話を続けてて』

美希『んもぅ…ハニーってば…』プクー

雪歩「そして、プロデューサーはあの人アイドルにスカウトして」

貴音『なっなんと…』

春香「まっまぁ、女の人は断ったけどさ」

貴音『このすとろべりぃぱるふぇ…相手に不足無し!!』

春香「貴音さぁん…」


響「プロデューサーはスカウトも仕事だしな…それで?どうなったんだ?」

春香「そっそれで…こう…プロデューサーさんの仕事感の話をして…」

響「うん」

春香「…そしたら…女の人がボソリと結婚もいいかもって」

美希『!!…だっダメなのぉ!!』ガタッ

真『ちょっと!!!美希ぃっ!!』グイ

千早『静かに!』


P『…?』

留美『…時間気にしてるのかしら?』

P『あっいえ…何だか聞き覚えのある声が…』キョロキョロ

留美『?高木社長がお戻りになったのかしら?』

P『いえ…社長では無く…どういう事だろ?』


真『美希…お願いだから…暴走しないで…』

美希『でも、ハニーが盗られちゃうのぉ!ヤなのぉ!』ジタバタ

春香「お見合いを盗み聞きしてたのバレたら、嫌われちゃうかもね…」ボソ

美希『なの!!』ピタ

真美「だからこそ、このミッチョンはピヨちゃんなのですよ」

響「?なんで、ピヨ子が出てくるんだ?」

雪歩「あの、音無で…静かにって真美ちゃんは言いたかったんだと…」

響「あぁ!なるほど!ミッチョンっていうのは?」

真美「ひびきんのボケ殺し///…」


留美『まだ、時間は大丈夫なのよね?』

P『えぇ仕事もありませんし』

留美『…よかったら、歩きながらもう少しお話ししない?』

P『あ、いいですね』


真「移動っ…どうする?追いかけるにしたって…」

春香『マイクはそのまま、千早ちゃんがスーツに隠して』

千早「わかったわ」

美希「春香達と合流するの?」

春香『うーん…目立つよね…』

響『とりあえず別々に行動するしかないぞ!!』

真美『でもさ、外に出て行かれたらどうすんの?』

雪歩『おっお見合いの定番は外のお庭で歩きながらってヤツですぅ』


P『じゃあ…このホテルの庭にちょっと行ってみたいんですがいいですか?』

留美『えぇ、もちろん…庭に何か見たいモノでも?』

P『えぇ社長に聞いたんですが…気になって』

留美『…?何かあるの?』


春香『よし、私達がプロデューサーさん達の先を歩くね』

千早「そうね、その方がいいわ…」

真「でも、ボク達もそんなに近づけないからね?」

雪歩『音声が途切れ途切れになりそう…』

真美『んもぅ、なんでそんな恰好してんのさ〜』

千早「あなた達がこんな恰好させたんじゃないっ!!」

真「千早、疲れるだけだからやめときな…」


/○△ホテル・庭園


春香「こちら…チーム・女子会+α…プロデューサーさんの姿を確認」

千早『こちら…チーム・イケメン+α…後方15m程…音声は入らず…』


留美「     」ニコニコ

P「     」ニコニコ



真美「やっぱり気になるよぉお…」

雪歩「…マイクの範囲ってどのくらい?」

真『小鳥さんの説明だと、明瞭に聞えるのは7m〜8m以内だって』

響「カフェなら十分だったけど、歩いてるとなんか近く感じるな…」

貴音『では、まいくのみを持った者が一人近づくというのはどうでしょう?』

春香「よかった貴音さん、会話に参加してくれた…」

貴音『そしてこの庭園の先には、美味なるお団子を出すお茶屋があると聞きました』

真美「お姫ちん、本当に何しに来たのさ…」


千早『…私が一人で近づいてみるわ…』

春香「千早ちゃん…」

千早『顔だけ見られなければ大丈夫よ…』

美希『千早さん…気を付けてなの…』

千早『ちゃんと顔隠しておくのよ?』

雪歩「遠くから見ると、別れ際のホストとモデルみたい…」

真美「やめてあげて、ゆきぴょん、やめてあげて」


千早『…………………』

和久井『ふふふっ…そんな場所でも…』

P『あの時は、ネコも獣なんだなって思いましたよ…』

和久井『でも羨ましいわ、私は猫好きだけど…猫アレルギーで…』

P『…意外ですね…』

和久井『…それって、猫好きって所が?』

P『あっえーっと…』

和久井『もう…失礼ね、うふふ…』


千早『…………………』

留美『ふふふっ…そんな場所でも…』

P『あの時は、ネコも獣なんだなって思いましたよ…』

留美『でも羨ましいわ、私は猫好きだけど…猫アレルギーで…』

P『…意外ですね…』

留美『…それって、猫好きって所が?』

P『あっえーっと…』

留美『もう…失礼ね、うふふ…』


春香「…千早ちゃん…頑張って…」

響「結構近いんだな…」

真『バレないといいけど…』


P『あっあったココだ…』

留美『…ここは?』

P『ここ、芸事の神様を祭ってるんですよ』

P『元々は敷地の外だったんだそうですが、第二次世界大戦で焼失したのを』

P『ここに新たに建て直したそうで、ホテルの庭園の中にあるんです』

留美『へぇ…面白いわね…』

P『んじゃ早速…』チャリン


真美「兄ちゃん…すごく真剣にお願いしてるね…」

雪歩『…私達の事だよね…』

貴音『…嬉しいですね…とても』

春香「プロデューサーさん…」


留美『…なんて、願い事したのかしら?』

P『え?まぁ…アイドル達にとって良い仕事が、舞い込みますようにって、あはは』

留美『良い…仕事か…』

P『…あれっ?こういうのって言っちゃダメなんでしたっけ?』

留美『?…あぁいいじゃない、口に出すから目標になるのよ』

P『なるほど…』

留美『ねぇ…』

P『はい、なんですか?』


留美『今までで一番、印象に残ってる仕事って何かしら?』

P『そう…ですね…うーん…やっぱり、千早の約束のライブの時ですかね…』

千早『!!!』


春香「…あ、ヤバい千早ちゃんがもう泣きそうだ」

真美「わかるけど!早いよ!」



P『不本意ですが、一番報道されましたしから、大変で…』

P『でも、それ以上に何と言うか宝物のような…』

留美『宝物…』

P『アイドル全員で歌詞を書いたというのも、印象深くて…もう…その…』

P『うまく、言葉では表せないんですよ、込み上げてくるものがあって』

千早『………………』ジワッ


響「自分も泣いちゃいそうだぞ…グスッ」プルプル

雪歩「響ちゃんっ!わかるけど!私もだけどぉお!」ブワッ


P『�約束�は…聴く人みんなと…手を繋ぐような、近さを感じさせてくれる歌で』

P『千早が歌えた瞬間は、思わず「やった!」って声に出てて』

P『あんなに嬉しい瞬間…人生でそうはありません…俺の宝物です…』

千早『………………』ダッ



春香「千早ちゃんっ!おわっとぉ!」ガバッ

千早「はぅかっ…もっ…グスッもぅ無理ぃ…うぅぇ…」プルプル

春香「…うん…よかったねぇ千早ちゃん…」ギュウ

真『あっ春香!隠れて!プロデューサー達そっち進んでるから!』

春香「どっどうしよ?あっベンチ!千早ちゃん、そこ座って?ね?」ストッ


留美『…人生の宝物ね…」コツコツ…

P「はい、一生モンですから」コツコツ…

春香「…(えーと私は石…動かないし喋らないからバレなーい)」ドキドキ

留美「アイドルか…」

P「あっ!興味出てきました!?」ワクワク

留美「やらないわよ?」

P「ふふふっ無理には誘いませんよ…」

留美「無理じゃあなかったら誘うのね…」


P「そりゃあもちろん!」

留美「…ねぇ…アイドルじゃなくちゃ…ダメかしら?」

P「?どういう事ですか?」

留美「その…私と…本当に…」

P「?」

留美「これから…並んで、一緒に歩んでくれるかしら?///」


春香「(これって…逆プロポーズ!?)」


P「…それって…」


美希「ダーメーなのぉおおお!」ダダダダダダッ

P「え?…美希?」

和久井「え?」

美希「ハニー!ダメなのっ!ミキがっお嫁モガっ」

真「美希っ!走り出したらっうわぁあっ!プロデューサー!」

P「真まで…お前達…何して…」

真「やっば…美希!ほら!逃げるよ!」グイ

真美「んもー!ミキミキの馬鹿ー!」グイ

雪歩「真ちゃん待ってよ〜!」ダッ

美希「ハニー!やあぁなぁのぉおお…」ビュウウン


P「…なんだ…今の…」

留美「あっあの…」

P「ハッ!すっすみません!何か見に来てたみたいでっ」

留美「そっそれは、いいの…その…返事は、もっもらえるのかしら?///」

P「…えっと…」

留美「…………///」

P「でも、それは俺の一存では決められませんし…」

留美「…………は?」


P「アイドルのスカウトは俺も出来ますけど…社員の雇用となると…」

留美「…あの…何を言って…?」

P「?765プロで、秘書として働けないかって事ですよね?」

留美「…………は?」

P「確かに和久井さんは有能ですから、欲しい人材です」

P「うん!社長に進言してみましょう!和久井さんの再出発ですもんね!」グッ

留美「…………冗談ならよかったわ、ホント。」


P「?和久井さん?」

留美「…ふぅ…」

P「あれ?」

留美「…………」ニッコリ

P「…あっ…あはは…」ニコ

留美「…鈍感っ」バチーン

P「へぶぅっ!?」

留美「…それじゃあ、失礼しますね…」コツッコツッコツッコ…


春香「…さすがに可哀想だなぁ…」

千早「ほぼ、逆プロポーズを完全スルーだったわね…」

響『なぁ、春香?千早?聞こえるか?』

春香「あ、響ちゃん?うん聞こえるよー」

響『あぁよかった!もぅこっちは大変なんだぞ!』

千早「何があったの?」

響『美希が泣き出しちゃって、それを宥めてるんだけど…』


春香「あちゃー…」

千早「えっと、我那覇さん?今さっきなんだけど、お見合い終わったわ」

響『えっ!?どどっどうなったんだっ!?』

春香「えーと…プロデューサーさんが引っ叩かれて終わったよ…」

響『引っ叩かれた!?…じゃあ…お見合いは失敗…?』

春香「うん…多分…」


/○△ホテル・フロント前


響「あ!みんなー!おーい!プロデューサーのお見合い終わったぞ!」

美希「!ほっ本当!?それ本当なのっ!?響!!!」<●><●>クワッ

響「…いつも寝惚け眼の美希が目を見開くと怖いな…」

真美「どうなったのっ!?ひびきん!?」

響「あぁ、相手の女の人に引っ叩かれて失敗したみたいだぞ」

雪歩「よかったぁ…」


真「あの雰囲気から、引っ叩かれて終わるって…何をしたんだふふふっ」プルプル

真美「兄ちゃんはデリンジャーが無いからねー」ニヤニヤ

雪歩「銃器だからね、デリカシーをってもう無理矢理だよぉ♪」ペチ

響「まぁ確かに、女心には疎いよなープロデューサーは」ニコニコ

貴音「いけずですからね…」ホッ

美希「んもぅ…ハニーってばしょうがないの…」ヤレヤレ


P「…ふーん」


一同「!!!」


P「俺ってそんな風に思われてたんだーへぇー」

春香「やっやっほぉーみんな…そして、ごめん…」

千早「私達がバレてしまって…ごめんなさい…」

真「あっいや…あの…プロデューサー」

P「すいません真さん、真さんみたいにイケメンじゃないんでビンタされましたわー」

真「あぁーいやー…その…」

真美「兄ちゃんあのね…」

P「真美ぃーなんだっけ?俺に?何が?無いんでしたっけ?」

真美「うぅう…」


雪歩「あのっ」

P「雪歩なら知ってるかなぁ俺ってなんだっけデリ?デリ…何が…」

雪歩「はぅううう…」

響「やっやばいぞ…」

P「だよなー響ぃ〜ヤバいよなー女心に疎いとさーヤバいよなー?」

響「あぁああ…」


貴音「あのっあなた様…」

P「いけずですいません、貴音さん…本当ご面倒かけますぅ」

貴音「いえあの…その…ですね…」

美希「ハニー…あのね、違うの!みんなね?」

P「…俺ってしょうがない奴なんですよね〜星井さん?」

美希「うぅ…ハニー…」


P「…何か俺に言う事無いか?」

一同「……ごめんなさい!!!」ペコ

P「そんじゃ、事務所戻って説教なー」

真美「えー兄ちゃん勘弁してよぉ〜」

P「人の見合い勝手に覗いて、叱られないとでも思ってるのかなぁ?」

雪歩「うぅう…」


P「…本当にお前等…何も聞いてないんだろうな…」

真「え?」

千早「…真…」ボソリ

真「?」

春香「…ド〜ッキリあん♪セクシー」中村先生ウィンク >ヮ<


真「えっええ!聞いてません!ボク達は遠目から見てただけです!」

雪歩「そそそっそうですぅ!声は全然聞こえなくって、わからなかったですぅ!」

響「?何言ってるんだ?自分達はモガッ」

貴音「響…お静かに…」

真美「なっ何にも聞いてないよ?」

P「それなら、いいけど…」


春香「…(これで、録音データは守った!)」

P「何にも聞いてなかろうが、説教は軽くならんからな?」

真美「ちぇー」

P「ほら!とっとと事務所行くぞー!」

一同「はーい♪」

P「…何でちょっと嬉しそうなんだ?」


/○△ホテル・庭園出口


留美「…ふぅ…つい怒って叩いちゃったわね…」

留美「結婚もいいけど、まだもう少しね…あぁでもチャンスは逃せないし…」

留美「婚姻届は常備しておこうかしら…」

留美「でも、これで…辞表出す決意もついたわ…うふふ…」

留美「おもしろい人だったわね…変な人だったけど」

留美「…さてと、私も自分を出せる、自分だけの仕事…探しましょうか」ニコ

留美「…アイドルは…無しよね…それに…ふふふっ」


留美「私に、アイドルさせようなんて悪趣味な人…もう、居る訳無いわよね…」


おわり


/765プロ事務所


P「…さて、今回の首謀者で衣装協力の音無 小鳥さん…」

小鳥「…はい…」

P「…ふぅー…どうしてやろうか…」

小鳥「ぴよぉおお…何卒ご寛大な捌きをぉおお」orz

P「そうですねー、俺、とってもぉ精神的にダメージ喰らったのでぇ」

小鳥「えっ?え?精神?」

P「…小鳥さんは、小豆色のイモジャージにすっぴんで」

P「婚活パーティに叩き込みますから!楽しみにしてて下さいね!」

小鳥「ぴよぉおおおおおおっ!!!」


ほんとにおわり

23:30│アイマス 
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