2014年11月07日

モバP「佐久間まゆの献身」

P(トレーナーさんからまゆがレッスンに来ていないと連絡があった)



P(まゆは無断で休むような子じゃない、何かあったかもしれない)



P(というわけでまず女子寮に来てみたんだが……)





P(どうやら部屋にいるみたいなんだよな)



トントン



P(さて、出てくるかな……)



P(まさか部屋から出られないようなことになってないだろうか)



ガチャ



佐久間まゆ「あら、プロデューサーさん。まゆに会いに来てくれたんですか?」



P(普通に出てきた)



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414675230



P「まゆ、今日レッスンだぞ。もしかして忘れてた?」



まゆ「いえ、覚えてますけど……裕子ちゃんから聞いてません?」



P「何を?」



まゆ「こずえちゃんの看病するから休みます、って」









〜朝食時〜



堀裕子「こずえちゃん、なんだか顔が赤いですね」



まゆ「ええ、どうやら風邪ひいたみたいなのであとで病院に連れて行きます」



遊佐こずえ「あたま、ぼーっとするの……」



裕子「まゆちゃんは平気ですか? 同じ部屋ですよね?」



まゆ「今のところは。あっ、こずえちゃんの看病でレッスン休みますって知らせないと……」



裕子「それなら私が伝えますよ」



まゆ「そうですか? でもやっぱりこういうことは自分で」



裕子「大丈夫です、任せて下さい!」

まゆ「……って押し切られたから任せたんですけど、結局伝わってなかったんですね」



P「はぁ、あいつは……ちゃんと責任持てよなぁ」



P「で、こずえは……あ、今寝てるのか。具合はどう?」



まゆ「まだ熱高いですけど、ただの風邪みたいです。お薬もらってきました」



P「そうか、ありがとう。まゆは優しいな」



まゆ「同室なんだから、それくらい当然です」



まゆ「ご両親から預かっている大切なこずえちゃんに、万が一があってはいけませんからねぇ」



P(間違っちゃいないが……ご両親から預かっているのはまゆも同じなんだけどな)



P「病院に連れて行ったあとは、女子寮にいる誰かに任せても良かったんだぞ?」



まゆ「そんなのダメですよぉ」



まゆ「別に信頼してないわけじゃないですけど」



まゆ「他の人じゃなくてまゆ自身が看病してあげたいんです」



P「ン……まあ、今日はレッスンだけだからいいか」



P「明日はちゃんと仕事行くんだぞ?」



まゆ「お休みしちゃダメですか? まゆ、こずえちゃんのことが心配で……」



P「気持ちは分かるけどダメ。プロなんだから仕事には責任持ちなさい」



まゆ「でも働くママさんって『子供が熱出したから』ってすぐ休むじゃないですか」



P「そうじゃない人もいるって」



P「あと、まゆの子供じゃないだろ」



まゆ「毎日同じ部屋で生活してるんですから親子みたいなものです♪」



P「いや、その理屈はおかしい」

P「……ねえまゆ」



まゆ「はい、なんですか」



P「もし俺が風邪ひいたら看病してくれる?」



まゆ「もちろんです。おかゆとか作りに行きますよ」



P「じゃあ俺とこずえが同時に風邪ひいたら?」



まゆ「……。申し訳ないですけど、まずこずえちゃんの看病をします」



P「まゆに見捨てられた」



まゆ「ち、違いますよ、人聞きの悪い」



まゆ「プロデューサーさんは大人、こずえちゃんは子供、だからですっ」



まゆ「こずえちゃんのあとでちゃんとプロデューサーさんも看病しますから」



P(うーん、俺に興味を失ったわけじゃなさそうだが)



P(こずえのほうが優先されるのか……これはこれでちょっと悲しい)

P「まゆがそこまでこずえを好きとは思わなかったよ」



まゆ「だってお人形さんみたいで可愛いじゃないですか」



まゆ「初めて見たときは天使に出会ったかと思いました!」フンス



P(まゆにここまで言わせるとは、こずえすごいな)



まゆ「プロデューサーさんに対してと同じように、こずえちゃんも愛してます」



まゆ「プロデューサーさんとこずえちゃんと」



まゆ「どちらの赤ちゃんも産みたいくらいです」///



P「おい待て」



まゆ「あっ、こずえちゃんにまゆの赤ちゃん産んでもらうのもいいなぁ♪」



P「うん、冷静になろうか」









プルルルル



裕子「はいもしもし」



P「まゆが今何をしてるか知ってるか?」



裕子「こずえちゃんの看病ですよね」



P「ふむ、やはり知っていたか」



P「どうして俺やトレーナーさんに報告しなかったんだ?」



裕子「ええっ、ちゃんとしましたよ? テレパシーで!」



P「…………気づかなかったよ。次から重要な連絡は電話か口頭にしてくれ」



裕子「ムム〜、仕方ないですね。分かりました」



P「やれやれ、裕子はブレないな……」



プルルルル



P「ん、今度は着信か……もしもし、モバPです」



こずえ母「お世話になっております、遊佐こずえの母です」



P「あ、お世話になってます〜」



こずえ母「あの、変に思わないでくださいね。虫の知らせというか……」



こずえ母「なんとなく、こずえが体調崩しているような気がしたんですが」



こずえ母「こずえは元気にやってますでしょうか?」



P(…………マジか)



こずえ母「モバPさん?」



P「あ、えっと。風邪ひいたみたいですが」



P「同室の佐久間まゆが病院に連れて行ったので心配いりません」



こずえ母「まあ、そうなんですか。まさか本当に……」

P(裕子のテレパシーが俺じゃなくてこずえのお母さんに?)



P(いやいや、まさかな。まさか……)



P「す、すごい偶然ですね。親子の絆ですね」



こずえ母「ふふ、そうなんでしょうか」



こずえ母「佐久間まゆちゃん……優しくて気が利いて、とってもいい子ですよね」



P「え? ええ……まゆのこと、よく知ってるんですね?」



こずえ母「以前こずえのライブを見に来たとき、こずえと一緒に迎えに来てくれて」



こずえ母「観光案内もしてくれたんです」



P「へ、へえ……そんなことまで」



こずえ母「こずえに寮生活なんて不安でしたけど、まゆちゃんが同室で本当に良かったです」



P(こずえの子供を産みたいとか言っちゃう子なんですが、それでも良かったですか?)







こずえ「ん……ふわぁ」



まゆ「起きた? もう眠くない?」



こずえ「うん」



まゆ「じゃあそろそろお昼だからおかゆ作りますね」



こずえ「まゆおねえちゃん……」



まゆ「なぁに?」



こずえ「ほんとうは、れっすんだったんでしょ?」



こずえ「こずえのせいで、ごめんね……」



まゆ「そんなこと気にしなくていいのよ」



まゆ「レッスンはあとからでも出来るけど、こずえちゃんの看病は今しないと意味がないでしょう?」



まゆ「それに一人で寝てたら……特に病気のときは寂しくならない?」

こずえ「なる……かも」



まゆ「こずえちゃんにそんな寂しい思いさせられないもの」



こずえ「まゆおねえちゃん、なんだかほんとうの……おねえちゃんみたい」



まゆ「ふふっ、そう? こずえちゃんみたいな可愛い妹だったら大歓迎です」



こずえ「えへへ、まゆおねえちゃん、だいすきー」



まゆ「私も、こずえちゃん大好きよ」ギュッ



こずえ「ふわ……かぜ、うつっちゃうよぉ?」



まゆ「こずえちゃんが治るなら感染ってもいいです♪」



こずえ「じゃあそのときは、こずえが……おせわするー」



まゆ「本当? ありがとう」



まゆ(そのときのために、こずえちゃんに合うナース服用意しておこうっと)



まゆ(いえ、ナースメイド服のほうがいいかしら)



まゆ(そのためには風邪ひかないといけないけど……うふふ、でも楽しみ)

まゆ「おかゆ出来ましたよ」



まゆ「ふぅふぅ……はい、あーん」



こずえ「あー……ん」



まゆ「熱くない?」



こずえ「うん、だいじょうぶ」



こずえ「……でもこずえ、ひとりで……たべられるよー?」



まゆ「そうね。でも病気のときは治すことだけ考えて、素直に甘えてほしいな」



まゆ「それとも食べさせてもらうのはいや?」



こずえ「ううん、たべさせてもらうの……うれしい。えへへ」



まゆ「そう、良かった。じゃあ、あーん」



こずえ「あーん」

こずえ「もういらないー」



まゆ「ちょっと多かったかしら。お腹いっぱいになった?」



こずえ「うん……だいじょうぶ。ごちそうさまでしたー」



まゆ「お粗末さまでした。じゃあ残りは私が食べますね」



まゆ(……!)



まゆ(こずえちゃんと間接キス……っ!)



まゆ(ど、どうしましょう……私が食べるなんて言っちゃったけど)



まゆ(こずえちゃんは気にならないかしら……!?)



こずえ「やっぱり、もうちょっとたべようかなぁ……」



まゆ「ええっ!?」



こずえ「なんで……がっかりするのぉー?」

こずえ「こずえは、おふろ……はいっちゃだめ……?」



まゆ「お風呂って結構疲れちゃうから病気のときは良くないんですよ」



まゆ「そのかわり濡れタオルで身体拭いて綺麗にしましょうね」



まゆ「はい、脱いで。ばんざーい」



こずえ「んー」



まゆ(こずえちゃんの肌を傷つけないように優しく……)ゴシゴシ



まゆ「痛くない?」



こずえ「へいきー。たおる、あつくて……きもちいい……」



まゆ「……よし、上はおしまい。下半身も拭きましょうね」



こずえ「じゃあ……ぬぐねー」ヌギヌギ

まゆ「こ、こずえちゃん。パンツは、履いててもいいのよ? 恥ずかしくない?」



こずえ「おふろ、いっしょにはいるし……まゆおねえちゃんなら、いいよー?」



まゆ(それはそうだけどこんなに無防備だと)



まゆ(なんだかこっちが恥ずかしくなります……)



まゆ(よく考えたらお風呂でもそんなにまじまじ見ないし)



まゆ「か、身体拭きますねっ」///



こずえ「おかお、あかいよぉー……。まゆおねえちゃんも……ごびょうき?」



まゆ「だ、大丈夫だからっ」

まゆ「終わりましたよ。さあ、新しいの着て」



こずえ(スリスリ)



まゆ「どうかした?」



こずえ「ふわぁー……はだかでべっどにねるの、はじめて……」



こずえ「おふとん、すべすべで……きもちいいー」



まゆ「もう。はしたないことしてると風邪治りませんよ?」



まゆ「はい、下着」



こずえ「はーい。んしょ……」



こずえ「でもねぇー?」



まゆ「なぁに?」



こずえ「きょうみたいに……まゆおねえちゃんとずっといっしょなら」



こずえ「ときどき、びょうきになっても……いいかも」

まゆ「……!」キュン



まゆ「もうっ、そんなこと言って困らせないで。はい、パジャマ」



まゆ「そういうの、殺し文句っていうんですからね。ふふっ」



こずえ「しんじゃうのー?」



まゆ「そうですよぉ、こずえちゃんが可愛いから幸せすぎて死んじゃいます」



こずえ「えぇー、そんなのだめー……」



まゆ「大丈夫。こずえちゃんがキスしてくれたら、今度は嬉しすぎて生き返っちゃいますよ」



こずえ「しらゆきひめ……みたいだねぇー」



まゆ「じゃあこずえちゃんは王子様ですねぇ」



まゆ(白タイツにかぼちゃパンツが似合いそう)



こずえ「おんなのこなのに、おうじさま……? くすくす、おもしろーい」



こずえ「ふわぁ……むにゃ」



まゆ「そろそろ寝ましょうか」



こずえ「うん。あ……あのね……?」



まゆ「なぁに?」



こずえ「びょうきのときは、あまえていい……って、いってたでしょ?」



まゆ「ええ」



こずえ「きょうは、いっしょに……ねてもいい?」



まゆ「ふふ、毎日でもいいですよ」



こずえ「でも……ね? ままが、ひとりでねれるように……なりなさいって」

まゆ「一人で寝ないといけないときは、寂しくてもちゃんと我慢できるでしょ?」



まゆ「ならそれで十分。普段は誰かと一緒に寝てもいいと思うな」



こずえ「そっかぁ……そうなんだぁー」ギュッ



まゆ「うふふ」ナデナデ



こずえ「まゆおねえちゃん、やわらかくて……あたたかいー」スリスリ

 

まゆ「こずえちゃんはふわふわで、綿菓子みたいよ」



まゆ「さあ、もう目を閉じて」



こずえ「うん。ふわわぁ…………おやすみぃ。すや……」



まゆ(おやすみなさい。たくさん休んで早く良くなってね)



まゆ(私のかわいいかわいい王子様)







まゆ「プロデューサーさん、ちゃんと掃除してますか?」



P「してるよ……週一くらいで」



まゆ「もう。不潔にしてるから体調崩すんですよ?」



こずえ「ふわぁ、ほこりたまってるー」



P「あのさぁ、看病のついでに掃除してくれるのは嬉しいんだけど」



P「なんで二人共メイド服着てるのかな?」



まゆ「違います、ナースメイド服です。ほら、ナースキャップ」

まゆ「こずえちゃんに、まゆにも着て欲しいってお願いされたので」



P「そもそもなぜナースメイド服?」



まゆ「せっかくこずえちゃんに看病してもらうなら、可愛い格好のほうがいいでしょう?」



こずえ「まゆおねえちゃんが、かぜひいたら……」



こずえ「こずえが、これきて……おせわするんだよー」



P(ふむ……まゆもどちらかと言えばおっとりしてるし)



P(姉妹みたいで良いコンビかも)



こずえ(じーっ)



P「ど、どうした?」

こずえ「ぷろでゅーさー……おしごとのこと、かんがえてるー?」



P「えっ!?」



まゆ「プロデューサーさん……」



P「いやー、仕事のことなんて、カンガエテナイヨ?」



まゆ「絶対考えてましたよね? こんなときくらいお仕事は忘れてください」



P「はい……」



P(この二人に隠しごとは出来そうもないなぁ)



P「バレたからこの際言っちゃうけど、二人のユニットを考えてるんだ」



まゆ「私とこずえちゃんのユニット?」

こずえ「わー、やりたいー」



P「だろ? 今日のこの感じだと、絵になると思うんだよな」



まゆ「うふ、楽しみです」



P「ユニット名は……とりあえず仮決めだけど、『ゆさくま』なんてどうだろう」



こずえ「ゆさくま……」



まゆ「遊佐と佐久間だから、ですか?」



P「うん」



まゆ「プロデューサーさん、どうやら酸素欠乏症みたいですね」



P「あっ、ヒデエ」



おわり



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