2014年11月11日

城ヶ崎莉嘉「お姉ちゃんのばかっ!」


莉嘉「お姉ちゃんなんかもう知らないっ!」



美嘉「あっ!莉嘉!」







アタシ、城ヶ崎莉嘉 12歳



カリスマギャルのお姉ちゃんと姉妹でアイドルやってます☆



だけど今日はお姉ちゃんと喧嘩してしまいました



……いいもん、だってここはアイドル事務所



お姉ちゃんの他にも、素敵なお姉さんはたくさんいるもん!



あ、あそこにいるのは…





莉嘉「かな子ちゃーん☆」



かな子「あ、莉嘉ちゃん」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415268195





莉嘉「何してるの?」



かな子「今ね、ケーキ作ってたんだ」



莉嘉「ケーキ!」



かな子「ふふっ、焼きあがったら莉嘉ちゃんにも…」



莉嘉「決めたっ!」



かな子「え?」



莉嘉「アタシ、かな子ちゃんの妹になる!」



かな子「い、妹?」





・・・・・・

・・・・・・





莉嘉「ねぇお姉ちゃーん、ケーキまだー?」



かな子「もうちょっと待ってね」



かな子「あの…莉嘉ちゃん?」



莉嘉「なーに?お姉ちゃん」



かな子「えっと、どういうことかな?急にお姉ちゃんって…」





莉嘉「いいじゃん!今日からかな子ちゃんは莉嘉のお姉ちゃんなのー!」



かな子「話がさっぱりわからないんだけど…」



莉嘉「それより、お姉ちゃん ケーキ大丈夫?」



かな子「えっ? あ! わああああ!!!」



かな子「危ない危ない、もうちょっとで焦がす所だった…」



莉嘉「もぉー、お姉ちゃんのおちょっこちょい☆」



かな子「あ、あはは…」





かな子(どうしたんだろう、莉嘉ちゃん…)



かな子(でも、お姉ちゃんかぁ…)チラッ



莉嘉「えへっ☆なーに?」ニコニコ



かな子(キュンッ)



かな子(か、かわいい…!)



かな子(お姉ちゃん、悪くないかも…!)



莉嘉「ねーねー、どうしたの?」



かな子「な、なんでもないよ!」



莉嘉「? 変なお姉ちゃん」





かな子「それより莉嘉ちゃん、ケーキ焼けたよ」



莉嘉「わぁ、美味しそう!ね、ね、食べていい?」



かな子「食べる前に手を洗ってきてね」



莉嘉「はーい、いってきまーす」とてとて



かな子「ふふっ、可愛いなぁ莉嘉ちゃん…」



かな子「よーし!莉嘉ちゃんに美味しいお菓子いっぱい食べさせてあげるぞー!」





莉嘉「手洗ってきたよー!」



かな子「はーい、それじゃあ召し上がれ」



莉嘉「いただきまーす!」もぐもぐ



かな子「お味はどうかな?」



莉嘉「ちょー美味しいよー!お姉ちゃん天才!」



かな子「本当?莉嘉ちゃんにそう言ってもらえると嬉しいなぁ」



チン!



莉嘉「あれ、なんの音?」



かな子「クッキーが焼けたみたい」





莉嘉「クッキーも焼いてたんだ!」



かな子「はい、焼きたてどうぞー」



莉嘉「わぁい!いただきまーす!」サクサク



莉嘉「美味しいー!」



チン!



莉嘉「あれ、また?」



かな子「今度はカップケーキが焼けたみたい」



かな子「はい、焼きたてどうぞー」



莉嘉「わ、わぁい 嬉しいなぁ」



チン!



莉嘉「またぁ!?」



かな子「今度はパウンドケーキが…」





・・・・・・

・・・・・・





かな子「莉嘉ちゃん、美味しい?」



莉嘉「うぷ…お、美味しいよ…☆」



かな子「嬉しいなぁ」



かな子「よーし、莉嘉ちゃんにお姉ちゃんが特別大サービスしちゃうよー!」



莉嘉「サ、サービス…?」



かな子「よいしょっと かな子特性スペシャルチョコレートパフェ」ズドォォォオン



莉嘉「ひぃぃぃぃぃい!!!」



かな子「たーんと召し上がれー」



莉嘉「も、もうかな子ちゃんの妹やめます!」



かな子「えっ!?どうして!?」



莉嘉「逃げろー!」ピュー



かな子「ちょっ、莉嘉ちゃーん!?」





莉嘉「はぁはぁ…かな子ちゃんには悪いけど、あの量は食べられないよ…」



莉嘉「うぷ…もう、当分甘いものは食べられない…」



莉嘉「さて、次のお姉ちゃんは誰にしようかな」



莉嘉「お、あれは…」



莉嘉「おーい、茜ちゃーん!」



茜「莉嘉ちゃん!こんにちは!!!」



莉嘉「茜ちゃん!莉嘉のお姉ちゃんになって!!」



茜「はひっ!?お姉ちゃんですか!!?」





・・・・・・・

・・・・・・・





莉嘉「お姉ちゃん!何して遊ぼうか?」



茜「す、少し照れますね!!」



莉嘉「ねーねー、何するー?」



茜「そうですねぇ…」



茜「そうだ!莉嘉ちゃんが好きなカブトムシを獲りにいきましょう!」



莉嘉「カブトムシ!?わーい!いくいく!」



茜「それじゃあ、獲りにいく前に準備体操をしましょう!」



莉嘉「え?必要かなぁ…?」



茜「怪我をしないためにも準備体操は大切ですよ!」



莉嘉「そ、そう…?」



茜「それじゃあまずは5キロランニングです!!」



莉嘉「ご、5キロ!?」



茜「行きますよー!うおおおおおー!!」シュタタタタ



莉嘉「ちょっ、はやっ!待ってー!!お姉ちゃーん!」











茜「ふぅー!!いい汗かきました!!」



莉嘉「はぁはぁ…5キロなんて…初めて走った…」



茜「それでは次は…」



莉嘉「カブトムシ!?」



茜「腹筋100回です!!」



莉嘉「」







莉嘉「うぐぐ…きゅーじゅーきゅう…!」



茜「莉嘉ちゃん頑張って!あと一回、あと一回です!!」



莉嘉「ううううう……ひゃああく…!」



莉嘉「ふわああ…おわったああ…」ガクン



茜「よく頑張りました!偉い!莉嘉ちゃん偉いです!!」なでなで



莉嘉「えへへ…ちょっと嬉しい…」



茜「それじゃあ次はスクワット100回です!!!」



莉嘉「ま、まだ続くのぉぉおお…?」







茜「いーち!にー!!」



莉嘉(やばい、やばいよ…)



茜「さーん!しー!!」



莉嘉(このままじゃ筋肉ムキムキ系アイドルになっちゃうよ…)



茜「ごー!ろーく!!」



莉嘉(こうなったら…!)



莉嘉「あ、あの お姉ちゃん」



茜「はい!なんですか!?」



莉嘉「えっと、おしっこ…」



茜「トイレですか!?」



莉嘉「う、うん…」



茜「我慢はよくないですよ!行ってらっしゃい!!」



莉嘉「うん、行ってくるね…」



茜「はい!!」





莉嘉「茜ちゃんには悪いけど、このままずらかろう」



莉嘉「よく考えたらこの時期にカブトムシいないよ…」



莉嘉「あ」ぐぅぅぅ



莉嘉「運動したからお腹すいた…」



莉嘉「さっきあんなにお菓子食べたのに…」



菜々「どうしたんですか?莉嘉ちゃん」



莉嘉「あ、菜々ちゃん…」



莉嘉「莉嘉、お腹すいちゃった…」



菜々「それじゃあナナと何か食べに行きますか?」



莉嘉「……菜々ちゃん!」



菜々「はい?」



莉嘉「莉嘉を菜々ちゃんの妹にして!!」



菜々「い、妹!?」





・・・・・・

・・・・・・





莉嘉「莉嘉ねー、ハンバーグが食べたいなぁ☆」



菜々「はーい!じゃあレストラン行きましょうねー♪」



莉嘉「なんかお姉ちゃんご機嫌だね!」



菜々「えー?そんなことないですよー?」



莉嘉「そう?」



菜々「うふふ、お姉ちゃんかぁ…」



菜々「12歳の莉嘉ちゃんのお姉ちゃんかぁ♪」ルンルン



莉嘉「?」





某レストラン



菜々「莉嘉ちゃん、美味しい?」



莉嘉「うん!美味しいよ☆」



莉嘉「お姉ちゃんのスパゲッティも美味しそうだねぇ…」



菜々「食べてみますか?」



莉嘉「いいの?」





菜々「もちろん!はい、あーん」



莉嘉「あーん…」パクッ



莉嘉「んー、美味しい!」



菜々「ほら、口の周りにソースがついてますよ?」ふきふき



莉嘉「んっ…」



菜々「はいっ、きれいになった!」



莉嘉「ありがとうお姉ちゃん!」



菜々「でへへ〜、お姉ちゃんかぁ〜」デレデレ



莉嘉「?」





莉嘉「美味しかったー!ごちそうさま!」



菜々「もういいんですか?デザートにパフェでも…」



莉嘉「パ、パフェはいいよ!!」



菜々「どうして?遠慮しなくてもいいんですよ?」



莉嘉「もうお腹いっぱいだから!ほら、もう行こ!ね!?」グイグイ



菜々「え?ちょ、り、莉嘉ちゃん?」







「ありがとうございましたー」



莉嘉「ふぅー満腹満腹!」



莉嘉「お姉ちゃん、ごちそうさま!」



菜々「はーい ふふ、お姉ちゃんかぁ〜♪」デレンデレン



莉嘉「優しいお姉ちゃんで、莉嘉幸せだなぁ」



菜々「そんなぁ、優しいお姉ちゃんだなんて…」



莉嘉「でも、菜々ちゃんはお姉ちゃんっていうより…」



莉嘉「お母さんかな☆」



菜々「」



莉嘉「あれ?菜々ちゃん?おーい!」



菜々「」





莉嘉「菜々ちゃんが固まっちゃった」



莉嘉「まぁ事務所ついたし、いっか」



莉嘉「さぁて、次は誰の妹になろうかなぁ」



莉嘉「あ、あのだらしない後ろ姿は…」



莉嘉「おーい!杏ちゃーん!」



杏「ん、莉嘉?どした」



莉嘉「莉嘉のお姉ちゃんになって!」



杏「え…?お姉ちゃん?」





・・・・・・

・・・・・・





杏「…」ダラダラ



莉嘉「…」



杏「…」ウダウダ



莉嘉「…」



杏「…」ゴロゴロ



莉嘉「……もう!お姉ちゃん!」



杏「んー、なに?」



莉嘉「莉嘉つまんない!遊んでよー!」



杏「えー、めんどい…」



莉嘉「遊んで遊んでー!」



杏「しょーがないなぁ」



杏「じゃあゲームでもやる?」



莉嘉「ゲーム?やるやる!」



杏「…」ピコピコ



莉嘉「…」ピコピコ



1P WIN!!



杏「へっへー、また杏の勝ちだね」



莉嘉「ううう……」



莉嘉「お姉ちゃん!少しは手加減してよー!」



杏「莉嘉や、ライオンはウサギを狩る時でも全力を尽くすんだよ」



莉嘉「そのやる気をアイドル活動に出しなよ…」





杏「どうする?もう一回やる?」



莉嘉「うん!次は負けないよ!」



杏(しゃーない、少し手加減してやるか)



3,2,1 fight!!



莉嘉「…」ピコピコ



杏「…」ピコピコ



莉嘉「…」



莉嘉「ふわぁ…」





杏「莉嘉、眠いの?」



莉嘉「ね、眠くないよ」



莉嘉「…」ウトウト



杏「莉嘉、莉嘉ー?」



莉嘉「Zzz……」



杏「あーあ、寝ちゃった」





莉嘉「すーすー…」



莉嘉「んー…お姉ちゃん…」



杏「……」



杏「美嘉とケンカでもしたのかー?」



杏「ふわぁ…杏も眠くなってきた」



杏「寝よ」



杏「ぐう」



・・・・・・・

・・・・・・・





莉嘉「んっ…」



莉嘉「ふわぁ、よく寝た」



卯月「目が覚めました?」



莉嘉「あれ、卯月ちゃん…?杏ちゃんは?」



卯月「杏ちゃんはきらりちゃんと帰りましたよ」



莉嘉「そうなんだ…」



莉嘉「じゃあ、今度は卯月ちゃんの妹になる!」



卯月「えへへ、莉嘉ちゃんのお姉ちゃんになれるのは嬉しいけど」



卯月「今日はもう遅いし、姉妹ごっこはこのくらいにしてそろそろ帰らないと…」



莉嘉「ごっこじゃないもん!今日は卯月ちゃん家に泊まるもん!」





卯月「美嘉ちゃんが心配しますよ?」



莉嘉「お姉ちゃんなんか知らないもん…」



莉嘉「きっとあたしのことなんか心配してないよ…」



卯月「本当にそう思う?」



莉嘉「え…?」



卯月「きっと、そろそろ迎えに来るんじゃないかなぁ」



リカー!リカー!!



莉嘉「あ、お姉ちゃんの声…」



卯月「ね?」



美嘉「莉嘉っ!!」ゼェゼェ



莉嘉「お姉ちゃんっ…」



卯月「ほら、よく見て莉嘉ちゃん」



莉嘉「えっ?」



卯月「カリスマの美嘉ちゃんが、あんなに髪の毛乱して莉嘉ちゃんのこと探してたんですよ」



卯月「よっぽど莉嘉ちゃんが心配だったんですね」



莉嘉「お姉ちゃん…」

美嘉「どこ行ってたの莉嘉…」



美嘉「心配…したんだから…!」ポロポロ



莉嘉「うう…」グスッ



莉嘉「お姉ちゃん!!」ギュウウ



美嘉「莉嘉…!」ギュウ



卯月「美しい、姉妹愛ですね…」ウルウル



卯月「卯月、感動しますっ!」





莉嘉「お姉ちゃん、さっきはごめんなさい…」



美嘉「ううん、こっちこそごめんね」



莉嘉「アタシ、お姉ちゃん子供扱いされてると思ってかっとなっちゃったけど…」



莉嘉「お姉ちゃんは、莉嘉のこと思って言ってくれたんだよね?」



莉嘉「アタシ、これからはちゃんとお姉ちゃんの言うこと聞くよ!」





美嘉「無理しなくていいんだよ?」



莉嘉「ううん!アタシ、お姉ちゃんのこと大好きだもん!」



美嘉「本当?それじゃあ…」



美嘉「これからも一緒にお風呂入ってくれる?」



卯月「ん…?」



莉嘉「うんっ!」



美嘉「夜一緒の布団で寝てくれる?」



卯月「んんん…?」



莉嘉「もちろん!」



美嘉「ふひっ、よかった」



美嘉「それじゃ、そろそろ帰ろ★」



莉嘉「うん!」



美嘉「それじゃ卯月、またね」



卯月「え?あ、はい」



美嘉「莉嘉、手つないで帰ろっか★」



莉嘉「うんっ☆」



ばたんっ



卯月「……」



卯月「美しい、姉妹愛ですね…!」



おわり



20:30│城ヶ崎莉嘉 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: