2014年11月12日

泉「『Hello World』」

アイドルマスターシンデレラガールズの、大石泉のSSです

初SSになりますが、どうぞよろしくお願いします



注意事項

モバPは喋りませんが、行間で喋っている設定です



ガチャの時期は大分前ですが、そこは大目に見て下さい



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415630890



泉「…………あれ、Pはまだ仕事? 駄目だよ、あまり根詰めたら」





泉「たまには息抜きも必要だって。環境は大事だからさ」





泉「……うん、今日のレッスンは終わったよ。今は私一人」





泉「亜子もさくらも、今日は単独の仕事だったからね。それにひとりの時間も、キライじゃないよ」





泉「Pの手腕の賜物、でしょ? 少し寂しいけど、それだけ私たちも有名になってきたって事かな」

泉「ふふっ、じゃあ悪いって思ってるなら今日は送って行って欲しいな……とか」





泉「え、いいの? 冗談のつもりだったんだけど…………それに仕事は?」





泉「もう終わった? 相変わらず仕事が早いね…………」





泉「……そっか、次のライブ会場の設営案だったんだ。内容はまだ秘密? うん、分かった」





泉「じゃあ、お言葉に甘えようかな。お願いするね、P」

泉「こうしてPの車に乗るのも何回目だろうね」





泉「アイドルになったばかりの頃は、よく一緒に営業したっけ?」





泉「あの時は下積みになんて意味は無いって思ってたけど、今なら分かるよ。どれだけ大事だったかって」





泉「…………らしくないかな。ふふっ、確かに私らしくないよね」





泉「昔と比べて変わった? 亜子とさくらにもよく言われるよ。自分では…………あまり分からないけど」

泉「データだけじゃ計れない物があるって分かったから。アイドル、楽しいよ」





泉「硬さも、少しずつ…………ね」





泉「ダンスだって、昔に比べれば上達したよ。体力もついたし。でも、Pの合格ラインを越えるのが、まずは目標かな」





泉「その合格ラインを高くするだけだって? なら、それを越えるだけだから。…………覚えておいてね、P」





泉「…………え、寄る所がある? 珍しいね、寄り道なんて。私は大丈夫だよ」

泉「お母さんもお父さんも、Pの事は信頼してるから。もちろん、弟もね」





泉「私にとって、Pは課外授業の先生って感じかな。…………うん、信じてる」





泉「あ、ここで降りるんだ。じゃあ、しばらく歩くの?」





泉「私は構わないよ。ふふっ、もしかしたらPより体力はあるかもしれないし」





泉「昔より営業も行かなくなったし。体が鈍ってるかもね、Pは」





泉「Pもレッスンしてみる? 結構ハードだよ、ベテラントレーナーさん」





泉「考えておく? じゃあ楽しみにしてるね」





泉「…………よし、じゃあ歩こうか」



泉「寒くなって来たね、外も」





泉「胸元開けて寒くないかって? もう…………女の子にそういうの、言う事じゃないよ」





泉「さ、流石に学校では閉めてるよ! Pの前だけだよ、こんな恰好するの」





泉「あ、別に深い意味は無いから! …………多分」





泉「少しはオシャレくらいしないとって思うんだけど…………変?」



泉「あ、でも外で目立つのは良くないよね。もっと有名になれば、変装とかも必要かな」





泉「そこはPに任せてもいい? Pなら私の事、上手く着飾ってくれるから」





泉「…………ふふっ、お任せするね。楽しみだな、Pのセンスが見れそうで」





泉「ここ? この喫茶店って確か…………」





泉「やっぱり、私がデビューして間もない頃に一緒に来た…………」





泉「もう注文も予約してあるって…………本当に、相変わらず仕事が早いね、Pは」





泉「あ…………あの時、一緒に食べたチーズケーキ…………」





泉「覚えててくれたんだ。…………私も覚えてるよ、Pの事なら何でも、ね」





泉「…………誕生日。お祝いしてくれてありがとう、P」





泉「え、誕生日プレゼント? 何かの資料みたいだけど…………?」



泉「『ビット・パフォーマー』。サイバーステージで大石泉の単独ライブって…………え、私の単独ライブ!?」





泉「ほ、本当に? う、嘘でも夢でも無いよね、これ?」





泉「じゃあ、最近ダンスレッスンが多かったのも、Pが忙しそうにしてたのも…………」





泉「…………ふふっ。ありがとう、P。最高の誕生日プレゼントだよ。今度は…………四人でまた、ここに来よう」





泉「え、あ、あんまりこっち見ないで。今、顔見られたくないから…………」



泉「…………うん。Pなら誕生日、祝ってくれるって思ってた。そこは計算通り」





泉「でも嬉しい気持ちは、計算外かな…………ありがとね、P」





泉「これからも私のコントロール、お願いするから」





泉「あぁ……『ありがと』って、もう何度も言ってるよね」





泉「それだけいつもPを頼ってたんだ…………うん、自覚させられたよ。ホント、今更だね」





泉「でも今の私があるのはPのおかげだって、再認識できたのはよかった。…………ちょっとくすぐったいけど」







泉「そうだ、このライブってサイバーステージなんだよね」





泉「CGを駆使した立体型のライブ…………私をイメージした舞台、か…………」





泉「大丈夫、力負けしないよ。CGや効果は作り物だけど、演じる私の気持ちは本物だから」





泉「それにPが用意してくれた私の為のステージ、絶対に成功させるよ」





泉「…………ねぇ、P。このライブの最初にさ、入れたい言葉があるんだけどいいかな?」





泉「……ありがとう、こういうステージならどうしても入れたい言葉があって」





泉「『楽しんでいってね?』…………ふふっ、違うよ。もっと単純で、もっと暖かい言葉」





泉「…………うん、そうだよ。私らしい、言葉かな」





泉「『Hello World!』」



おわり



20:30│大石泉 
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