2013年12月22日

モバP「撮影の合間に」

ちひろ「はい。三船さんはですねぇ、今日から三日はレッスンだけですよ。
その次の日には雑誌の撮影の予定です。どうかされましたか?」

美優「いえ、私の話ではなくて、茜ちゃんたちの予定を教えて欲しいなぁって思いまして…ダメですか?」


ちひろ「いえ、別に構いませんけど…。そうですね。あと四日くらいは撮影で帰ってこないですよ。何かあったんですか?」

美優「いえいえ。茜ちゃんがいないと静かで寂しいなって思いまして…」

ちひろ「確かにそうですね。ちょっと寂しいですね」

美優「あ、ありがとうございますね。ちょっとお願いがあるんですが……」ゴニョゴニョ

ちひろ「はいはい。はい……。えぇ。分かりました。それではそのようにしますね」

美優「ご迷惑かけてしまってすみません」

ちひろ「いえいえ。ただ、その分集中してやってくださいね」

美優「はい。それでは失礼しますね」

ちひろ「えぇ。行ってらっしゃいませ」

美優宅

美優「さてと、準備しなくちゃ…。あ、その前にメール、メール」

美優「『プロデューサーさんがそっちで暇な時間いつか聞いてくれる?』直球だけどこれでいいかな…」

美優「それじゃ、これを茜ちゃんに送信っと」ピッ

美優「あ、準備準備…」

ピロリロリーン

美優「あ、返信…。明後日が空いてるみたいです!…か。よし。それじゃ、次は…」ピポパ

P『はい。Pです。えーと美優さんですか?』

美優「はい。そうです。今お時間よろしいですか?」

P『今ですか?構いませんよ。何か問題が?』

美優「いえ…、そういうわけではなくてですね…」

P『はい』

美優「明後日お暇なんですよね?」

P「明後日ですか…さっき茜も聞いてきたなぁ…。はい。空いてますよ。どのくらい空いてるかは撮影次第ですけどね。ただ、俺はこっちにいますよ?」

美優「あ、それは分かってるんですけども。その、なんて言うか…その、空けておいてくれませんか?」
P『…?分かりました。とりあえず空けておけばいいんですね』

美優「はい。それでは失礼します。おやすみなさい。あ、私からの電話ってことは秘密にしておいてくださいね」

P『はい。分かりました。おやすみなさい』

美優「…ふぅ」

美優「さてと、明後日は何時に出ようかな…」

P「なんだったんだろう一体…?」

茜「プロデューサーさん!どうしましたか?ご飯はもういいんですか!」

P「あー、いいよ。俺はあんまり動いてないからこれ以上食べると太りそうだ」

桃華「Pちゃまはもう少し体つきがよくなってもいいと思いますの」

加蓮「てか、電話誰から?ちひろさん?」

P「ん、いや、違くはないか…」

加蓮「なんの電話?なんか問題あった感じなの?」

P「いや、スケジュール確認だな。急にスケジュールが入っても対応出来るようにしとかないといけないからさ」
加蓮「ふーん。そう言えばさ、明後日暇なんでしょ?どっか行かない?」

P「いや、実はちょっとだけ用事が入ってさ」

桃華「あら、またお仕事ですの?あまり無理しないで下さいまし」

P「あぁ、ありがとな」

桃華「べ、別に当たり前のことを言っただけですの」

P「だから、買い物とかなら明日の撮影終わってからとかならいいぞ」

加蓮「ホント?じゃ、それでいいよ」

茜「ならプロデューサー!夕日に向かって一緒に走りましょう!!」

P「撮影終わって体力残ってたらな…」

桃華「それでは、その後、わたくしに付き合っていただけますか?」

P「おう。任せとけ…」

P(スタドリ持ってきたっけなぁ…)

レッスン場

トレーナー「はい。それじゃ、今日はここまでで。美優さんお疲れ様です」

美優「えぇ。お疲れさまです」ゼェゼェ

トレーナー「今日はやけに気合い入ってましたね?どうかしました?」

美優「えぇ。明日レッスンが出来ないので今日頑張ろうと思いまして…」

トレーナー「あぁ、そういうことなんですね。どこかにお出かけですか?」

美優「ちょっと遠出しようかと思いまして」

トレーナー「怪我はしないで下さいね?」

美優「はい。ありがとうございます。それじゃ失礼しますね」


P「……ん?メールだ」

美優『明日十時にXX駅に来て頂いて貰ってもよろしいですか?』

P「まさかとは思うけど…」

P「『こっちに来るんですか?』」

美優『…いけませんか?』

P「まぁ、休みならいいですけど…」

美優『はい。お願いしますね♪』

茜「Pさん!!携帯なんか見てないで走りましょう!!」

P「あぁ、分かった分かった行くぞ!」

茜「その意気です!!ボンバー!」

加蓮「元気だね…あの二人」

桃華「…そうですわね」

加蓮「あたしらはお茶でも飲んで休憩しとく?」

桃華「えぇ。そうしますわ」
P「大…丈夫か?茜」

茜「はい!大丈夫です!」ゼェゼェ

P「その割にはフラフラしてるけどな」

茜「い、いえちょっと足にキタだけです!」

P「大分走ったな」

茜「加蓮さん達が消えました!!」

P「そうだな。それじゃ歩いて帰るか」

茜「はいっ!夕日をバックに帰りましょう!!」

P「そうするか。なんかあれだなこうやって歩いてると雰囲気出るな…」

P(部活みたいだ…)

茜「雰囲気……はっ!!うう……ボンバー!」ダッ

P「え、ちょ、なんでもう一回走りだすんだよ!!」

加蓮「大丈夫?」

P「まぁな。それじゃ買い物行くか」

加蓮「無理しなくてもいいよ?」

P「いや、大丈夫。スタドリ飲んだし」ゴクゴク

加蓮「あれって何が入ってるの?」

P「さぁ?ある時を境に考えるの辞めたから分からないな。ま。そんなに危険なもんじゃないだろ」

加蓮「だといいけどね…。それじゃ行こ」

P「おう」

加蓮「どう。これ似合う?」

P「似合うな」

加蓮「これは?」

P「似合うぞ」

加蓮「なんだか張り合いがないなぁ。ホントに見てる?」

P「うん。怒った顔は似合わない」

加蓮「…そーゆうのはいいから」カァァ

加蓮「あ、Pさんこっちきて」

P「ん?なんだ?」パシャ

加蓮「へへ。ツーショット写真ゲットー。凛と奈緒に自慢しちゃおうっと」

P「ほどほどにしておけよ」

加蓮「大丈夫だって。一緒に買い物してるって送るだけだから」

P「ならいいけど…」ピロリーン

P「ん?メール?」

凛『今度買い物付き合ってね』

P「反応早いな…。ま。時間が合えばな…」

加蓮「どんだけ反応早いのよ…」

P「たまたま携帯見てただけだろ。それじゃ次じゃどこ行くんだ?」

加蓮「え?あ、うーん…。あ、次はあのお店に入ってみようよ」

P「分かった分かった」

桃華「それで…Pちゃまは大丈夫ですの?」

P「まぁ…なんとか」

桃華「とてもそうは見えませんわね。そんなPちゃまとお茶をしても楽しくありませんの。
明日の朝お茶に付き合って貰ってもよろしくて?」

P「あぁ。ごめんな。桃華」

桃華「いえ。わたくしとしてもPちゃまの体調を考えずに自分を押し付けるということをするほど不躾ではありませんですので。
それでは、おやすみなさいませ」

P「あぁ、おやすみ」

P(正直もう倒れそうだ…)

P「約束には遅れないようにしないと…」バタンッ

P「…朝か」

P(まだ七時。時間には余裕がある。桃華が起きてたらお茶でもしよう)

P「でも、起きてるのかなぁ…」コンコン

桃華「はい?」ガチャ

P「あ、ごめん起こしちゃったか?」

桃華「……!Pちゃま!ちょっと失礼しますの」バタンッ

P「なんなんだ一体…」

桃華「ふぅ。改めておはようございますの。先程は恥ずかしい所を見せてしまいましたわ」

P「そういうことか。ごめんな気使えなくて」

桃華「いえいえ。起きて最初に出会った方がPちゃまというのも悪くなくてですよ?」

P「それならいいんだけどさ」

桃華「えぇ。それでは参りましょうか」ニコッ


P「朝から桃華と一緒にいると何だか優雅な気分になれるな」

桃華「どういうことですの?」

P「心が落ち着くって言うのかな」

桃華「Pちゃまが望むのであれば毎日ご一緒して差し上げてもよろしくてよ?」

P「はは。時間が合えばな」

桃華「わたくしとしても誰かと飲むお茶は格別ですからね」

P「それはよかった。あ、何か食べるか?」

桃華「あ、でしたら、クロワッサンを」

P「了解。それじゃちょっと待っててな」

桃華「ありがとうございますの」

桃華(出来れば、そこは毎日わたくしとお茶が飲みたいな。と言ってくれることを期待してましたのに…)

桃華「まぁ、そこまで性急にことは進むわけはありませんのね。あら、Pちゃまの紅茶がなくなってますわ。淹れてきて差し上げましょう」

P「えーと、皆の予定聞いてなかったけど大丈夫かな…」

P(聞こうにも、茜と加蓮はまだ寝てるし…)

P「桃華は桃華でありす達と遊ぶとか言ってたし、まぁ日中なら俺がいなくても平気か」

P(なにかあったら連絡するようにいってあるし…)

P「お、それじゃ遅れないようにしないと」

美優(ちょっと早く着き過ぎたかな…。まだ三十分もあるし)

P「あれ?美優さん?」

美優「えっ?Pさんですか?」

P「どうも。お早いですね。あれ?俺が時間間違えたのか?」

美優「い、いえっ、まだ約束の時間まで三十分以上ありますから」

P「それはよかった。それでどうしてこちらに?」

美優「一緒に歩きたくなった。それじゃダメですか…?」カァァ

P「っ!い、いえ。そういうことですか。男冥利に尽きますね。日中は美優さんの為に空けてありますんでどこでもおつきあいしますよ」

美優「はい。ありがとうございます。それじゃちょっと早いですけど行きましょうか」

P「はい。あ、荷物持ちましょうか?」

美優「い、いえ。私日帰りの予定なんでほとんどなにも入ってないんでいいですよ」

P「そうですか。それならいいですけど」

美優「えぇ。それでは…」
P「買い物とかはしなくていいんですか?」

美優「えぇ…。別に買い物しようと思ってきたわけじゃないですから」

P「そうですか。ならいいですけど」

美優「潮風が気持ちいいですね」

P「そうですね。それだけでちょっと遠くに来た気になれますしね」

美優「あ、次はこっちに行ってみませんか?」
美優「あの、すみません」

P「はい?」

美優「ちょっと日差しが強いので傘をさしてもいいですか?」

P「えぇ。構いませんよ。確かに日差しが強いですしね」

美優「ふふ。私ももう若くないんですかね」

P「そんなことないですって」

美優「ありがとうございます。…傘をさしてると、この間の鎌倉のことを思い出しますね」

P「ですねぇ…」

美優「雨も好きですけど晴れてるのもいいですね。気持ちも晴れやかになるようで」

P「気持ちいですよね」

美優「えぇ。あ、歩きながらでいいんですけど一つお話よろしいでしょうか」

P「はい。何かあったんですか?」

美優「いえ、鎌倉でもお話したんですけど少し相談ごとがありまして…」

P(何かあったかな…)

美優「両親がですね…そろそろ良い人いないのかと最近言われるようになりまして…」

P「なるほど…」

美優「はい。でも、ですね。私はアイドルじゃないですか。こんな年ですけど」

P「まだまだ綺麗ですよ」

美優「あ、ありがとうございます」カァァ

美優「じゃなくてですね。やっぱり恋愛をすると私のファンでいてくれる方たちに申し訳ない気がするんですね」

P「確かに心がけとしては間違ってないと思います」

美優「でもですね。それだと…親に申し訳が立たなくてですね…」

P「確かにそうなりますね」

美優「ですから、お願いがありまして…。あ、着きました」

P「え、あ、えぇっ!?」

P「ここですか?確かここは、明日の加蓮の撮影で使う予定の…」

美優「そうなんですか?それじゃ、私が一番乗りですね」

美優(本当は知ってますけど…)

P「ってことは…」

美優「はい。私と一緒に…写真を撮って下さい。前撮りという形で」カァ

P「まぁ、ここまで来てしまったわけだし、構いませんけども俺なんかでいいんですか?」

美優「えぇ。むしろ…そうじゃなきゃ嫌です」


P(タキシードってこうなってるのか…)

P「美優さん準備出来ましたか?」

美優「はい…出来ました。どうですか?似合います?」

P「うわぁ…。綺麗ですよ。掛け値なしに。良かったら明日の撮影に一緒に行きますか?」

美優「いえいえ。人に見せるものじゃないんで…」

美優(それに加蓮ちゃんに嫉妬されちゃいそうですし…)
美優「そういうPさんも…その、カッコいいですよ?」

P「あ、そうですか?着慣れないですけどそれは良かったです」

美優「えぇ。それじゃ撮りましょうか」

カメラマン「はい。それじゃ失礼しまーす」パシャ

カメラマン「こんなもんでどうでしょう?」

美優「あ…はい。良く撮れてます。ありがとうございます」

カメラマン「いやいや、被写体がこんなにいいとこっちも頑張り甲斐があるってもんです」

美優「…ありがとうございます」

カメラマン「それじゃ、お帰りの際に渡せるようにしますんで、それでは失礼します」

美優「結構綺麗に撮れてましたよ」

P「それは良かったです。そう言えば結婚前にウェディングドレス着ると婚期が遅れるって聞いたことありますよ」

美優「…そうなったら責任取ってくれますか?」

P「え?あ、どうでしょうかねぇ」アハハ

P(優柔不断だなぁ俺)

美優「もう。ここは、はっきり頷いて欲しいですよ」プクー

P「えぇ、すみません」

美優「……」キョロキョロ

P「どうかしたんですか?」

美優「いえ、ちょっと…」

美優(誰もいませんよね…?)

P「美優さーん?」
美優「あ、あのですね。今は私しか、いないんで、私だけを見てください」グイッ

P「えっ…っ!」

美優「…んっ。ぷはっ。そ、それじゃ、私、着替えてきますね!」

P「え、あ、はい…」

P(マズい…顔が熱いぞ)カァァ

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美優「…ちょっと大胆だったかな?でも、これくらいしても罰は当たりませんよね♪」
美優「それじゃ、私はこれで失礼します。写真は大切にしますから」

P「あはは…。お疲れ様でした」

美優「また、明日からご指導お願いしますね」

P「えぇ、あの、そのなんて言うかさっきはありがとうございます」

美優「……あ、あれはそのなんていうか。そっちの方も待ってますから」カァァ

美優「それでは失礼しますね」

P「はい。お疲れさまです」

P(いいなぁ…美優さん)

P「いや、あの人はアイドルだ。そして俺はプロデューサーだ。そこを間違えないようにしないと!」

加蓮「あ、帰ってきた。どこ行ってたの?」

P「まぁ、皆のお土産でも買ってこようかなって」

茜「私にもお土産ありますか!!」

P「ないぞ。ここにいるんだし」

茜「確かにそうですね!!」

桃華「あ、これからみんなでお茶会をしようってなっていたんですが、Pちゃまもどうですか?」

P「あぁ、俺も参加させて貰おうかな」

加蓮「そういや、明日あたしウェディングドレス着るんだよね?」

P「そうだな」

加蓮「和久井さんが言ってたけど、結婚前に着ると婚期が遅れるんだって?」

P「みたいだな」

加蓮「もし、そうなったら責任とってくれるの?」

P「はい?」

加蓮「だから、私がPさんが取ってきた仕事のせいで行き遅れたら責任取ってくれるの?」

桃華「と言うか、そもそもPちゃまはわたくしと添い遂げるのですから」

茜「そういうことなら私もプロデューサーと二人三脚でやっていきたいです!」

桃華「意味を分かって言ってらっしゃいますの?茜さん」

茜「意味ですかっ!……」ボッ

茜「ちょ、ちょっと夕日に向かって走ってきます!!」ダッ

P「あ、ちょっと…。桃華、俺と茜のお茶残しておいてな」

桃華「えぇ。頑張って下さいまし」ニコッ

P「おーい。茜待ってくれ!」

茜「ま、待ちません!!今捕まると色々マズイので!!」
終わりです。
見てくださった方、画像貼ってくれた方ありがとうございます。

14:30│モバマス 
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