2014年11月18日

千早「今日は11月11日だぞ」響「そうだね」

千早「ねぇ我那覇さん」



響「何だー?」



千早「今日はポッキーの日らしいわね」





響「みたいだね」



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千早「実はここにリボンちゃんからもらったポッキーがあるのだけれど」



響「リボンちゃんて……ポッキーくれた春香に対して何て言い草なんだ……」



千早「あら。我那覇さんだってすぐに春香ってわかったじゃない」



響「……それはともかく」



千早「話を逸らしたわね」



響「で、そのポッキーでポッキーゲームでもするの?」

千早「なっ……なぜわかったの我那覇さん……?まさかエスパー……!?」



響「今日学校で友達がやろうやろうってうるさくて」



千早「じゃ、じゃあ我那覇さんはポッキーゲーム処女じゃないってこと!?」



響「ちょっ、大きい声で何言ってるの!?」



千早「大きい声も出るわよ!私、我那覇さんのために春香の誘惑も振り切ってポッキーゲーム処女を取っておいたのに……」



千早「そんな……私の片思いだったの……?」



響「前より千早のことわかってきたつもりだったけど自分はまだまだだったみたいだな……」



千早「いやよ我那覇さん……私を捨てないで、お願い……愛人で、愛人でいいから……」

千早「まぁそんなわけで私とポッキーゲームしましょう、我那覇さん」



響「ついさっきまで泣いてたのにすごい変わり身の早さだな」



千早「ふふ。最近プロデューサーにも褒められたわ。千早は演技の幅が広がったな、って」



響「ポッキーゲームのためにその努力の成果を使わないでよ……」



千早「じゃあしましょ。我那覇さん」



響「……自分、今日はもう嫌になるほどポッキー食べたから丁重にお断りしたいんだけど」



千早「嫌になるほど食べた!?ポッキーゲームをして!?」



響「そ、そうだぞ」



千早「そんな……我那覇さんがそんな淫乱ビッチだったなんて……」



響「なんてこと言うんだ。ていうかアイドルがそんな言葉口に出しちゃだめだぞ」



千早「ね?」



響「いや、ね?って言われても……」



千早「……我那覇さんは私とポッキーゲームするの嫌?」



響「いや、そういうわけじゃないけど……」



千早「いいの。わかってるわ我那覇さん。私だってこんな面倒くさい女とポッキーゲームなんてしたいとは思わないもの」



響(自覚あるのか)



千早「でもね、ちーちゃんは昨日から我那覇さんとポッキーゲームすることをずっと、ずーっと考えてたの」



響「ちーちゃんて」

千早「だから、だからね。一回!一回で良いから!先っぽだけで良いから!私とポッキーゲームしましょう!」



響「必死すぎだぞ……」



千早「ね?ね?」



響「……あーもう!わかったわかった!一回だけだぞ!」



千早「よっしゃ!」グッ

千早「あの、我那覇さん……?」



響「ん?」



千早「私、初めてだから優しくしてね……?」



響「ポッキーゲームがでしょ?さっき、しょ……って言ってたし」



千早「ポッキーゲームじゃないほうも処女よ」



響「その情報はいらなかったぞ……」

千早「……」パクッ



響「ん……」カプッ



千早「ほれじゃ、はひめましょう」



響「んー」



千早「……」ポリポリ



響「……」ポリポリ



千早「……」ポリポリポリポリポリポリィッ!!



響「!?」ポリポリ



ポキンッ

響「な、なんで急に食べるの早くなるの!?」



千早「反応が早い……さすがにダンスをやっているだけのことはあるわね……」



響「関係ないと思うぞ」



千早「それよりも我那覇さん。折るの早すぎよ。これじゃ一つになることができないじゃない」



響「ごめん。千早が何言ってるのか自分、よくわからないや」



千早「物語の終わりは主人公とヒロイン、二つの影が一つに重なって終わるのが常識でしょ!」



響「自分も千早も女の子だぞ」



千早「愛があれば性別なんて関係ないわ」



響「自分と千早の間にそんな愛なんてなかったと思うけど……」

千早「何よ……最後まで付き合ってくれてもいいじゃない……もう我那覇さんなんて知らないわ」



響「ちょ、拗ねないでよ千早。最後までって……えっと、キス、になっちゃうじゃん」



千早「私は我那覇さんと熱いチッスをしたかっただけなのよ……」



響「そう易々と奪われるほど自分のファーストキスは安くないぞ」



千早「まだ未経験だったのね我那覇さん。つまりまだ私にもチャンスはあるということ……」



響「なんで一瞬で立ち直るのさ」



千早「そうよ千早。たかが一回の失敗が何よ!まだ我那覇さんのファーストチッスは誰にも奪われていない。落ち込んでいる暇はないわ!すぐに次の作戦を考えなきゃ!!」



響(今後の千早との付き合い方を少し検討する必要があるぞ……)

千早「ねえ我那覇さん?もういちどポッキーゲームを……」



響「嫌だぞ。一回だけって言ったしもう自分、ポッキー飽きちゃった。また来年ね」



千早「そう……残念だわ」



響「自分、そんなにポッキー好きじゃないし。だから一緒にこれ食べよ!さっき買ってきたんだ」



千早「これは……たけのこの里……!」



響「うん!自分、チョコ菓子ならポッキーよりこっちの方が好きなんだ!」

千早「……ってない……」



響「うん?」



千早「わかってないわ我那覇さん……よりにもよって私の前にたけのこの里なんかを置くだなんて……」



響「え?え?」



千早「私が無垢な我那覇さんに教えてあげるわ……たけのこの里派が私たちキノコの山派に対してどれだけ極悪非道な行いをしてきたか」



春香「耳を貸しちゃダメだよ響ちゃん!」



響「は、春香!?いたのか!?」



千早「でたわね春香……今日という今日は生きて返さないわよ」



春香「それはこっちのセリフだよ千早ちゃん……純真無垢な響ちゃんに偽りの過去を教えようだなんて、この私が許さないよ」



春香「全てはたけのこの里のために……千早ちゃん、覚悟ッ!!」ゴゴゴゴ



千早「あなたの死に場所はここよ、春香ッ!!」ゴゴゴゴ



響「もうなにがなんだかわからないぞ……」



おわり

おまけ



美希「お腹に入ればみんな一緒だって思うな」





やよい「うっうー!チョコ菓子なんざを買う余裕、うちにはないですー!」





黒井「弱小貧乏765プロには細々としたポッキーがお似合いだ。王者でありセレブな私はシルベーヌ一択!きさまら貧乏人にはこの高尚な味はわかるまい……ふふふ、ふーはっはっはっは!!!」



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