2014年11月25日

小松伊吹「ほら、いつものしてよ♪」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411987712



伊吹「フンフフンフフーン♪」





ガラッ





伊吹「もー、Pったらまたこんなに散らかしてる!」



伊吹「ちゃんと整理しといてって言ってるのに...」



伊吹「そのうち『伊吹!あれどこにいった!?』って騒ぎ出すんだから...」



伊吹「...まったくもう♪」



伊吹「よし!ここはひとつ、アタシの本気を見せちゃおう!」



伊吹「まず書類は一か所にまとめて、それから掃除機をかけよっかな...」



伊吹「それじゃ、お掃除開始!」



伊吹「フンフフーン♪」

ウィィィィン...







伊吹「ちょっと見ない間にけっこうホコリ溜まってるなぁ...」



伊吹「『自分のところは自分でやるから』とか言ってたけど、面倒くさがってるだけだよねコレ」



伊吹「ダメだなぁ、やっぱりPにはアタシがいないとね♪」



伊吹「ふふっ♪帰ってきて自分の部屋がピカピカになってるのを見たらどう思うかな?」



伊吹「やっぱりビックリするよね、きっと!」



伊吹「喜んでくれるかなぁ♪」



伊吹「そしたらきっと...」







−−−−−−

P『伊吹、俺の部屋をこんなに綺麗にしてくれたのか?』



伊吹『うん、ダメだよ?ちゃんと掃除しとかないとさ』



P『すごいな、あんなに散らかってたのに...大変だったろ?』



伊吹『まあ、ちょっとだけね♪』



P『ありがとう...』チュッ



伊吹『んっ...いいよ別に...』



P『いや、もっとちゃんとお礼をしないと...』チュッ チュッ



伊吹『んんっ...だってPの奥さんだもん...これくらい当たり前...』



P『ああ...こんなにいい奥さんをもらえて俺は幸せだよ...』



伊吹『P...』



P『部屋を綺麗にしてくれたお礼に...今日は俺が伊吹を綺麗にしてやる...』



伊吹『ちゅっ...ダメぇ...』



P『なにを恥ずかしがってるんだ今更、夫婦なんだからこれくらい普通だろ?』



伊吹『でも...』



P『ほら服を脱いで...』



伊吹『あっ...』







P『今夜は眠れると思うなよ?』







−−−−−−





伊吹「いやいや、さすがにこれは...」



伊吹「でもでも、なんだかんだ言ってPもけっこうエッチだし...」



伊吹「えへへ...♪もし本当に迫られたらどうしよう...」



伊吹「アタシ多分断れないからそのまま夜通し...」ガンッ!



伊吹「あ痛っ!小指ぶつけた!」





ドサドサ...





伊吹「いたたた...Pの机から色々落ちちゃった...」



伊吹「んっ...なんだろうコレ?」ペラッ



伊吹「あっ、昔のアルバムだ!」



伊吹「なつかしいなぁ、アタシのアイドルだった頃の写真もある...」



伊吹「この頃は楽しかったなぁ♪」



伊吹「あっ、この写真...」



伊吹「これ覚えてるかも、確かこの日は事務所の近くの公園で...」





−−−



−−−−−−

聖來「いくよわんこ!それーっ!」シュッ!



わんこ「わんわんっ!」タッタッタ...



聖來「おー、速い速い!もう少しだよー、がんばれっ!」



わんこ「わおーんっ!」ピョーンッ





伊吹「へーいっ」パシィ





わんこ「!?」



聖來「あっ、伊吹すごーい!」



伊吹「やっほー♪わんこと遊んでたの?」



聖來「うん、でもすごいね伊吹、まさかキャッチするとは思わなかったよ」



伊吹「へへっ、よゆーよゆー♪」



聖來「今度はもっと遠くに投げるけど追いつける?」



伊吹「いいよー、かかってこーい!」



わんこ「わん!わんわん!」



聖來「いくよー、えーいっ!」



伊吹「うおおおおっ、とりゃっ!」パシッ



聖來「ヒュー!やるゥー!」



伊吹「ラクショーだよん♪」







わんこ「......」ショボーン

P「おーい伊吹ー、どこ行ったー?」





ガサガサ...





P「んっ、伊吹?」



わんこ「くーん...」シュン...



P「なんだ、わんこじゃないか、どうしたんだ?」



わんこ「わん...」



P「聖來は一緒じゃないのか?お前がいるって事は聖來もその辺に...」



わんこ「くぅーん...」



P「あっ、もしかしてはぐれたのか?」



わんこ「わふっ...」



P「よしよし、実は俺も飼い犬に逃げられた所なんだよ」



わんこ「わんっ?」



P「ちょっと目を離した隙にいなくなってな、まったく困ったもんだ」



わんこ「わん!」



P「しょうがない、一緒に探しに行くか」ナデナデ



わんこ「わんっ♪」

聖來「ほりゃっ!」



伊吹「よいしょっと!」パシィ



聖來「おー、ナイスキャッチ!」



伊吹「へへっ♪」



聖來「すごいね伊吹、百発百中じゃん!」



伊吹「まあね、最近乗れてなかったけど腕は鈍ってないみたい!」



聖來「今度教えてよ、アタシもやってみたいからさ♪」



伊吹「いいよ、でもちょっと疲れたから休憩しよ?」



聖來「うん、ジュースでも飲んでゆっくり...って、あれ?」



伊吹「どうしたの?」



聖來「わんこがそこにいたはずなのに...」



伊吹「あれ、本当だ」

聖來「わんこーっ!おーいわんこー!どこー?」



伊吹「いなくなっちゃった?」



聖來「そういえばほったらかしにしちゃってた...」



伊吹「大変!すぐに探さないと!」



聖來「わんこー!」



伊吹「わんこさまーっ!」







ガサガサ...







伊吹「わんこ!そこにいるの?」



P「むっ、その声は...」ヒョコッ



伊吹「あっ、P...」

聖來「Pさん?」



P「おっ、いたいた!わんこ、ご主人様がいたぞ」



わんこ「わぅーん...」



聖來「あっ!Pさんが捕まえてくれたの?」



P「ああ、さっきあっちで歩いてたのを見つけてな」



聖來「ゴメンねわんこ!ほったらかしにしちゃって!」ギューッ



P「気をつけろよ、すごく心細そうにしてたんだからな」



聖來「うん、ありがとね♪ところでPさんもお散歩してたの?」



P「まあそんなところだ、でもひとりじゃなくてふたりで散歩してたんだ」



聖來「ふたりで?」



P「ああ、だけどあろうことか誘った本人が急にどこかへ行っちゃってな、置いてけぼりをくらってたんだよ」



伊吹「あ、あはは...」



P「仕方ないから置いてかれた者同士で寂しくしてたところだ、なあわんこ?」ナデナデ



わんこ「わんっ!」

伊吹「ゴメンP!天気良かったから一人で行っちゃって...すぐに戻るつもりだったんだけど...」



P「まったく...ちょっと電話してた隙にいなくなったから心配しただろ」



伊吹「うん、気を付けるね...」



聖來「それーっ!」シュッ!



わんこ「わんわんっ!」パシッ



伊吹「おー、わんこすごい!」



P「すごいなー、わんこは」



聖來「よしよし、よくできたねわんこ♪」ナデナデ



わんこ「わんっ!」



聖來「そういえばPさん、伊吹がスケボー乗ってるの見た?」



P「いやまだだ、でも今日は見せてくれるって言うから期待してたんだが、置いていかれたからなぁ」



伊吹「もうっ!だから謝ったじゃん!アタシが悪かったってば!」



P「わかったわかった、もう怒ってないから安心しろ」

聖來「すごかったんだよ伊吹、ピョーンって高く飛んでてさ、遠くに投げたフリスビーもちゃーんとキャッチしちゃってね♪」



わんこ「わんわんっ!」



聖來「あっ、ゴメンゴメン、わんこの方がもっとすごいからねー」ナデナデ



わんこ「わんっ♪」



伊吹「よし!じゃあP、アタシのトリック見せてあげる!」



P「おっ、いよいよか」



伊吹「へへ、ちゃんと見ててね?スゴイのやっちゃうから!」



P「あんまり無理するなよ、その服装だしケガでもしたら大変だからな?」



伊吹「ダイジョーブ♪それじゃまず軽くオーリーから...とうっ!」



P「おおっ、高い!」



伊吹「ほら見てわんこ、すごいねっ」



わんこ「わんわんっ!」



伊吹「まだまだ行くよー!そーれっ!」







P・聖來「おーっ」

−−−−−−





伊吹「いよっと!ふぅ...」



聖來「伊吹すごーい!」



伊吹「気持ちー♪さいこー♪」



聖來「すごいね、Pさん!」



伊吹「へへ、どうかなP?」



P「ああ、うん...すごいな...」



伊吹「あれ、それだけ?なんかリアクション薄くない?」



P「いや、なんていうかさ、驚いてるんだよ...想像してたよりずっと上手だったからな...」



伊吹「...そう思う?」



P「うん、それになんだか...」



伊吹「なんだか?」



P「伊吹がとってもイキイキしてて、可愛いなと思ったんだ...」



伊吹「...可愛い?」



P「ああ、今の伊吹はとってもいい顔をしてるよ、すごく可愛いぞ」

伊吹「P...///」



聖來「ふーん、自分のプロデュースするアイドルを口説くなんてPさんもやるねー♪」



P「な、なんだよ...俺は素直に思った事を言っただけで...」



伊吹「よーし!じゃあ今日は特別に、一番すごいトリック見せてあげる!」



P「もっとすごいのがあるのか?」



伊吹「うん!ちゃんと見ててね♪」



P「いいけど無理するなよ?」



伊吹「大丈夫!今のアタシならいけるって!」



P「えっ、今のアタシならって...」



伊吹「いくぞー!」



聖來「がんばれ伊吹ー!」



わんこ「わんわん!」



伊吹(可愛い、Pがアタシのこと可愛いだって...えへへ♪)



伊吹(うん、ここは一発派手に決めて、もっとPをビックリさせてやろうかな!)



伊吹(あっ、でもあえて転んだりしたら...)



伊吹(お、お姫様抱っこされちゃうとか...)



伊吹(いやいや、さすがにそれは...)



伊吹(でもでも、Pも意外と優しかったりするし...)





−−−−−−

ガターン!





伊吹「あ痛っ...」



P『伊吹、大丈夫か!?』



伊吹『う、うん...これくらい平気...』



P『無理するな、ほら...』ヒョイッ



伊吹『きゃっ...』



P『ちょっと我慢しろよ?』



伊吹『は、恥ずかしいよぉ...』



P『今更なにを言ってるんだ、俺とお前の仲だろ?』



伊吹『P...』



P『一生支えるよ、なにがあっても...』





−−−−−−

伊吹(みたいな感じで...)



伊吹(だ、ダメだってば!アタシアイドル、Pはプロデューサー!)



伊吹(で、でも前例がないわけじゃないよね...アイドルとプロデューサーが結婚するのって...)





P「伊吹!」





伊吹(もしPがその気になっちゃったらアタシ...)





P「おい伊吹!前見ろ!」



伊吹「えっ、前...きゃあっ!」





ドンガラガッシャーン!





P「伊吹っ!」



聖來「大丈夫!?」



伊吹「いたた...植木に突っ込んじゃったよ...」

聖來「あっ、大変!血が出てる!」



伊吹「うん、多分植木の枝で切ったかな...大丈夫だよこれくらい」



P「バカ言うな、そのままでいろ」



伊吹「平気だってば...えっ、ちょっと...きゃっ...」



P「よっと...」ヒョイッ



伊吹「P...」



P「聖來、絆創膏かなにか持ってないか?」



聖來「ちょうど持ってるよ、はいこれ」



P「サンキュー、悪いな」



聖來「でも消毒しないとダメなんじゃないの?」



P「実は消毒液を持ってたりする」



聖來「スゴイ!でもなんで?」



P「伊吹が俺にスケボーを見せるって聞いてから、万が一ケガでもしたら大変だと思ってあらかじめ買っておいたんだよ」



聖來「さすが、プロデューサーの鑑だね♪」

伊吹「......」



伊吹(Pに...お姫様抱っこされてる...)



伊吹(アタシの空想じゃなくて...本当に...)



伊吹「...えへへ♪」ギュッ



P「んっ、どうした伊吹?」



伊吹「なんでもない♪」ギュウウウウウ



P「...なんか嬉しそうだな?」



伊吹「そう見える?」



P「ああ、ニヤニヤしてる」



伊吹「んふふ...そっか♪」





ムニッ





伊吹「ふぁっ!?」



P「笑ってる場合か、骨折でもしたらどうするつもりだったんだ?えー、おい?」ムニムニ...



伊吹「いふぁいふぁい...ふぉめんなふぁい...」



P「ったく...そこのベンチで消毒するからな」



伊吹「うん...」

−−−−−−





P「これでよし...痛くないか?」



伊吹「うん...大丈夫」



P「少し休んでろ、お説教はその後だ」



伊吹「うっ...やっぱり怒ってる?」



P「当たり前だ、膝を切ったくらいで済んでよかったけどもっとひどいケガをしてたらどうするつもりだったんだ?」



伊吹「...ゴメン」



P「それと、一つ気になったんだけどな伊吹?」



伊吹「なに?」



P「最後に俺に見せようとしてくれたやつ、本当に出来るトリックだったのか?」



伊吹「......」



P「どうだ?」



伊吹「...実はあんまり成功したことない...」

P「やっぱりな、『今のアタシならできる』とか言ってるからそうじゃないかと思ったんだよ」



伊吹「うん...」



P「無理するなって言っただろ、どうしてあんな事をしたんだ?」



伊吹「...だって」



P「?」



伊吹「...Pに褒めてほしかったんだもん」



P「褒めてほしかったって...」



伊吹「Pが言ってくれたんだもん...」



伊吹「スケボーやってるアタシが『イキイキしてて可愛い』って...」



P「そりゃ言ったけどさ...」



伊吹「だから...Pの前でカッコいいトリックをキメて...もっと褒めてほしくて...」



P「伊吹...」



伊吹「...ゴメンなさい」

P「ふぅ...わかったわかった、もう怒ってない」



伊吹「ホント?」



P「ああ、だから泣くなよ」



伊吹「...泣いてないもん」



P「ウソつけ、聖來にほったらかしにされた時のわんこみたいになってるぞ?」



伊吹「グスッ...そんな顔してない...」



P「いやいや、そのしょんぼりした感じはどう見てもあの時のわんこ...」



伊吹「...いじわる」



P「あっ、悪い...つい...」



伊吹「グスッ...」



P「...伊吹」ナデナデ



伊吹「んっ...」

P「もし骨折でもしてたら大変な事になってたんだぞ?」



伊吹「うん...」



P「ダンスもしばらく踊れなくなるし、それこそスケボーだって...」



伊吹「うん...」



P「伊吹が褒められるとやる気出るのはわかった、でも褒められるために無茶するのだけはやめろ」



P「そんなに無理しなくたって、伊吹はそのままの伊吹でいれば充分結果を出せるんだからな」



伊吹「...そう思う?」



P「ああ、それに伊吹にもしものことがあったらと思うと、心配でたまらないよ」



伊吹「心配なの?」



P「当たり前だろ」



伊吹「...それってプロデューサーとして?」



P「えっ?いや、まあそうなるかな...」



伊吹「アタシに何かあったら、お仕事できなくなるから心配ってこと?」



P「それは...」



伊吹「......」ジーッ



P「...プロデューサーとして心配ってのももちろんある」



P「でも、仕事とか関係なく伊吹の事は大事に思ってるし、その...いつも心配してるよ」



伊吹「P...」



P「だから...危ない事はしないでくれ」



伊吹「...うん!」ギュッ

P「元気でたか?」



伊吹「えへへ...もうバッチリだよ♪」



P「それならよかった、今度からは気をつけろよ?」



伊吹「わかってる...あと、ひとつ言ってもいい?」



P「なんだ?」



伊吹「これ聞いたらPは怒るかもしれないけどさ...」



伊吹「アタシ、今日の事でPにとっても大事にされてるのがよくわかったの...」



伊吹「スケボーは失敗しちゃったけど、でもそのおかげでPの気持ちが知れたから...失敗してよかったなって...」



P「こいつめ、本当に反省してるのか?」



伊吹「へへっ、ゴメンゴメン、反省してまーす♪」ペロッ



P「まっ、伊吹がそう言うんなら信じるか」



伊吹「ふふっ、そんな簡単に信じちゃっていいの?」



P「いいんだ、可愛いは正義だからな」



伊吹「き、急にそういう事言うのは...ズルいよ...」



伊吹「そんなの言われたらアタシ...」ススッ...





P「伊吹...」



伊吹「P...」





わんこ「わんっ!」





P・伊吹「っ!!?」ビクッ!

聖來「あっ、わんこったら!おとなしくしてないとダメじゃない」



伊吹「せ、聖來...」



聖來「ふふっ、なあに?」



P「い、いつからそこに...」



聖來「んとね、『仕事とか関係なく伊吹の事は大事に思ってるし、その...いつも心配してるよ』ってところからかな?」



P「よ、よりによってそこからか...」



聖來「せっかくふたりの為にジュース買ってきてあげたのに、どうやらお邪魔だったみたいだね♪」



伊吹「......///」カアァァァァ



P「あ、あのな聖來、これは...」



聖來「Pさんったらいけないんだ、自分のプロデュースするアイドルを無理矢理手篭めにしちゃおうだなんて」



P「ち、違う!別に手篭めになんて...」



伊吹「そ、そうだよ!Pはそんな人じゃないもん!それに無理矢理なんかしなくても、Pがそうしたいんならアタシは...」



P「だぁーっ!お前は少し黙れ!」



伊吹「で、でもこのままじゃPが悪者に...」



P「だからってお前がそんなことを言わなくてもいいんだ!」



伊吹「やだ!言うっ!」



聖來「あははっ♪なんかおもしろいね二人とも、ねえわんこ?」



わんこ「わんっ?」



聖來「あっ、ついでだから写真撮っちゃおうかな?」





聖來「はい、チーズ!」





−−−−−−

伊吹「うんうん、こんなこともあったなぁ」



伊吹「そのまま二人であれこれ言い合いながら事務所に帰ったんだっけ」



伊吹「なつかしいなぁ...」



P「...伊吹、なにやってるんだ?」



伊吹「ひゃあっ!」ビクッ



P「具合でも悪いのか?」



伊吹「な、なんだPか...びっくりしたぁ...」



P「ビックリしたのはこっちだよ、帰ってみたら伊吹が部屋の隅っこに座ってニヤニヤしてるんだからな」



伊吹「あ、あははは...ていうかずいぶん帰るの早いね?」



P「ああ、今日は打ち合わせの予定だったんだけどな、先方が都合悪くなって中止になったんだ」



伊吹「へぇ、でも他の仕事とかしなくていいの?」



P「まあ、やらなきゃいけない仕事はいくつかあるけど、家でできなくもないし...」



P「それと、なんか伊吹の顔が見たくなったから帰ってきちゃった」

伊吹「P...」



P「それはそれとして、お前俺の部屋でなにやってるんだ?」



伊吹「えっとね、掃除しようとしてたんだけど...そしたら昔のアルバム見つけちゃって...」



P「それで、読んでるうちに掃除の事は忘れてたってわけか?」



伊吹「ま、まあそういうことかな...」



P「まったく...んで、なんの写真見てたんだ?」



伊吹「これだよ、覚えてる?」



P「ああ、伊吹がスケボーで盛大に転んだやつか」



伊吹「もうっ!そんな言い方ひどいよ!」



P「あの時は本当に心配したんだぞ?」



伊吹「うん、Pにいっぱい怒られたしそれはよく覚えてる、あと...」



P「なんだ?」



伊吹「事務所に帰る時もPがお姫様抱っこしてくれたってことは覚えてるよ?」



P「そうだったな...」



伊吹「あの後社長からしばらくスケボー禁止令を出されてちょっと落ち込んだなぁ...」



P「当たり前だろ、ケガでもしたら大変だし...」



伊吹「へへっ、でもPはナイショでやらせてくれたよね」



P「...まあ、隠れてコソコソやられるよりは俺が見てた方が安全だしな」



伊吹「ふふっ、なんだかんだ言ってPはアタシに甘かったもんね?」



P「それに、伊吹が仕事を頑張ってこなしてたから、たまにはゴホービを与えないとな」



伊吹「えへへ♪」



P「ほら、どうせ見るならソファーで一緒に見よう、掃除は後でやればいいさ」



伊吹「うん、そうしよっか、いたた...」



P「どうした?」



伊吹「掃除してた時に足の小指ぶつけちゃって...」



P「また考え事でもしてたんじゃないのか?」



伊吹「そ、そんなことないよ?」



P「まったく...よっと!」ヒョイッ



伊吹「きゃっ...」



P「仕方ないからソファーまで運んでやるよ」



伊吹「ふふっ、ありがと♪」ギュッ

P「伊吹は昔から目が離せないな、本当に...」



伊吹「Pは昔から優しいね」



P「そうかな?」



伊吹「うん、過保護なくらいだよ、今だってちょっと足の指ぶつけたくらいでこうやってお姫様抱っこしてくれるし」



P「たまたまだよ、たまたま、それに掃除を頑張ってくれたからな」



伊吹「まだ終わってないんだけどね」



P「じゃあ普段から家事を頑張ってくれてるからだ」



伊吹「ふふっ、そうやって素直じゃないところも昔からだよね♪」



P「こら、あんまり生意気言ってると落とすぞ?」



伊吹「じゃあ落ちないように思いっきりしがみつこうっと!」ギュウウウウ



P「これじゃまるでコアラだな」



伊吹「うん、でもこうやってPにギューって抱きついてるの...すごく好き...」



P「そっか...」



伊吹「ねえP、アタシのこと頑張ったと思うなら、褒めてほしいな...」



P「...そうだな」ナデナデ



伊吹「んっ...」



P「いつもありがとう、伊吹は本当に偉いな...」



伊吹「...ありがと」



P「やっぱりコアラじゃなくて犬だな、眼を細めて嬉しそうにしちゃって...」

伊吹「だってPに撫でてもらうの好きなんだもん」



P「じゃあもっと撫でてみようかな」ナデナデ



伊吹「ん〜、気持ちいいよぉ...」



P「そりゃよかった」



伊吹「ほら、いつものしてよ♪おかえりの挨拶は?」



P「んっ...」





チュッ





P「ただいま伊吹...」



伊吹「おかえりなさい、P...」



P「ほら、ソファーに付いたぞ、降りろ」



伊吹「ん〜♪」ギュウウウウ



P「こーら、アルバム見るんじゃなかったのか?」



伊吹「もうちょっとこのまま...」



P「...わかった」







P「......」



伊吹「......」







伊吹「えへへ...」ギュウウウウウウ



P「どうした?」



伊吹「今こうしてるのは...空想じゃないんだなぁって思ってね」



P「空想?なんのことだ?」







伊吹「なんでもなーい♪」チュッ







おわり



23:30│小松伊吹 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: