2014年11月25日

モバP「梨沙が話しかけてきたぞ」

・モバマスSS

・すぐ終わる



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梨沙「前から気になってたけどアタシのお小遣いじゃ手の届かなかったアクセをプレゼントしてくれたのよ」





P「そうか」



梨沙「誕生日ケーキもアタシの大好きな味だったのよ」



P「そうか」



梨沙「でもパパ本人は出張だなんて信じらんない!」



P「それをどうして俺に愚痴る」



梨沙「ロリコンのアンタくらいしか黙って聞いてくれる人がいないからよ」



P「そうか。そして俺はロリコンではない」

P「学校の友達は聞いてくれないのか?」



梨沙「学校のクラスメートなんておこちゃま過ぎてダメダメ」



P「そうなのか」



梨沙「皆アタシがパパの話をすると嫌そうな顔するのよ。パパの素晴らしさがわかんないなんて子供よね」



P「小学生も大変だな」



梨沙「大変なのよ」

P「学校じゃなくても事務所のメンバーがいるだろ」



梨沙「いや、こっちもこっちで」



『そんな事よりサッカーやろうぜ!』



『私もヒョウくんが大好きです〜』



『私には見えました! イチゴ料理の更なる進化の可能性が!』



梨沙「みたいな感じでロクに話を聞いてくれないのよ」



P「個性のドッジボールか」



梨沙「まあ、もし他の娘がパパに惚れても困るけどね!」

梨沙「それにしても、久々にパパとデート出来ると思ってたのに」



P「パパがその出張他で稼いだ金で生活出来てるんだから我慢しなさい」



梨沙「ぐっ」



P「就職難、不景気と言われる現代だ。安定した仕事があるだけでも感謝しないとな」



梨沙「ところでアンタのアイドルのプロデューサーって安定した職業なの?」



P「聞くな」

梨沙「で、アンタはアタシに何か渡す物ないの?」



P「図々しいヤツだな……。急だからあげられる物はないが、夕飯くらいなら連れてやってもいいぞ」



梨沙「ふふん、このアタシを夕ご飯に誘うなんていい度胸じゃない」



P「そうかな」



梨沙「そうよ。このアタシを誘うからにはそれなりのお店ってことでしょ」



P「よし、ファミレスでいいな」



梨沙「アタシの話聞いてた?」



P「聞いてたけど、今ちょっと節約志向でな」



梨沙「節約?」



P「割とマジな話、今月末から来月にかけて色々と出費がヤバいからな……」



梨沙「何遠い目してんのよ……」



P「まあ、な? というわけでファミレスで我慢してくれ」



梨沙「はぁ……アンタがそこまで言うなら我慢してあげるわよ」

P「というわけでファミレスだ」



梨沙「まったく……」



P「とりあえず梨沙はお子様ランチでいいな」



梨沙「はぁ!? なんでアタシがそんなもの食べなくちゃいけないのよ!」



P「いいか梨沙。今日でお前は12歳だ」



梨沙「そうだけど?」



P「このお子様ランチは小学生までしか頼めない」



梨沙「何が言いたいのよ」



P「つまり、誕生日にお子様ランチを食べれる機会は今日が最後だ。それでもお前はお子様ランチを頼まないのか?」



梨沙「別にお子様ランチに未練ないし」



P「そうか」

P「美味かったな」



梨沙「悪くはなかったわ」



P「さて、これから口直しに牛丼でも食いに行くか」



梨沙「つっこまないわよ」



P「梨沙が冷たい」



梨沙「アンタが子供っぽいのがいけないのよ。まったく、パパを見習いなさいよ」



P「梨沙は本当にパパさんが好きだなあ」



梨沙「あったりまえじゃない! パパ以外の男の人なんて考えられないわ!」



P「パパに一途の梨沙はかわいいなぁ」



梨沙「その発言がロリコンなのよ」

P「ところで、梨沙から見て俺ってどのくらいの関係だ?」



梨沙「キモッ」



P「いや、親愛度的な話であって……」



梨沙「一つ言えるのはパパがいる以上、永遠にアンタがアタシの中でトップになることはないわね」



P「つまり梨沙のパパさんを落とせばお前もついてくると」



梨沙「パパはぜ・っ・た・いに渡さないから!」



P「ちなみに俺はお前の反骨精神結構好きだぞ」



梨沙「反骨精神も何も、アタシにとってはこれが当然なのよ」



P「そうか」

P「そういえば、オーストラリア楽しかったか?」



梨沙「唐突に何よ」



P「ふと思い出したから」



梨沙「とりあえず、悪くはなかったわね」



P「それは良かった」



梨沙「アタシが有名になればそれだけパパの凄さを多くの人に知らしめる事になるから、その点からすると海外の仕事は重要ね」



P「つまり、世界に羽ばたきたいんだな?」



梨沙「まあ、そうなるわね」



P「それなら今度、世界レベルに弟子入りするか」



梨沙「それは勘弁して」

P「さて、梨沙の家に着いたぞ」



梨沙「パパがいないのは残念だったけど、アンタのお陰で退屈はしなかったわ」



P「有意義な時間を過ごせたならよかった……そうだ、誕生日プレゼント決めた」



梨沙「何よ」



P「今すぐにとはいかないがまたいずれ、梨沙が梨沙のパパさんに褒められるような仕事を持ってくるよ」



梨沙「っ! ふ、ふんっ、アンタにしてはいい発想じゃない」



P「プロデューサーらしいプレゼントといえばそれくらいだからな」



梨沙「いい? 出来るだけ早く、大きな仕事持ってきなさいよ!」



P「ああ。じゃあ、またな」



梨沙「またね」





おわり



20:30│的場梨沙 
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