2014年12月01日

P「お姉ちゃん」あずさ「何かしら〜?」

初投稿です。

Pがあずささんの弟という設定で台本形式でのやりとりになります。

Pの容姿がやや女性的であるということを先に理解して読んでいただけると誤解を生じにくいと思われます。

場面の転換がわかりにくいかもしれませんが雰囲気で読み取っていただけると思います。





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P「おはようございま〜す」



P「お姉ちゃんいますか〜?」



律子「その呼び方直してって言ってるのに…」



律子「あずささんならまだ来てませんよ」



P「あれ〜?先に行くって今朝、出て行っちゃったんですけど…」



律子「え〜!?ちょっと!身内なら迷わないように一緒に来てって言ったじゃない!」



P「ご、ごめんなさい〜」



律子「…探しに行きましょうか?」



P「いいえ、僕が行ってきます」



律子「じゃあ任せましたよ」



P「は〜い。行ってきま〜す」



律子「…はぁ。朝から毒気抜けるわ…」



小鳥「あずささんに似ておっとりしてる感じはありますよね」



律子「そうですね。あれで意外としっかりしてるから何とも…」



小鳥「ふふっ、姉弟似ているようで案外違うものですね」



律子「こっちは嬉しいやら悔しいやらで、複雑な気分ですよ…」



小鳥「彼が来てからお仕事増えてきましたからね」



P「ただいまです」



小鳥「あ、Pくん。お帰りなさい」



律子「早っ!!」



あずさ「おはようございます〜」



あずさ「ごめんなさいね、P。私ったらまた道に迷っちゃって…」



P「いいよお姉ちゃん。次に早く出かけるときは一緒に行こうね」



あずさ「ありがとう、P」



律子(そして、このほんわかムード…)



小鳥「癒されるわ」



律子「ところであずささん。今日はまた何でこんな早くに?」



あずさ「今日のお仕事、気合入れていこうかな〜と思って早く来ちゃいました」



P「今日は確か…竜宮小町の取材と撮影だったよね」



あずさ「ええ、そうなの」



P「午後からだから、僕もちょっと早すぎだと思うけど…」



あずさ「私は年長者だから、しっかりしないといけないのよ」



あずさ「だからねP、私がみんなのお手本にならなきゃダメなの」



律子「あずささん…」



P「う〜ん…でもお姉ちゃん。それはちょっと根詰めすぎじゃないかな?」



P「気を張りすぎるのもよくないよ」



小鳥「そうですよ、あずささん。Pくんの言う通りです。あずささんは自然体で十分に魅力的です」



あずさ「あらあら〜、そんなお世辞言ったってダメですよ小鳥さん」



あずさ「Pも心配しすぎよ?お姉ちゃんはこのくらい頑張らなきゃお仕事なくなっちゃうわ」



P「お姉ちゃんがそう言うならいいけど…」



律子「仕事の方は私がちゃんと取ってきますので安心してください」



P「秋月さん頼もしいです」



律子「あなたに言われたくないですよ」



P「あれ〜?」



伊織「おはよう」



亜美「おっはよー!」



真美「やっほー兄ちゃん!」



P「おはよ〜」



伊織「朝から気の抜ける返事ね…」



亜美「でもそれが兄ちゃんらしいっていうか!」



真美「そこがまたいいよね」



P「?…ありがと〜!」



伊織「別に褒めてないわよ」



P「あれ〜?」



やよい「おはようございます!!」



響「おはよう、みんな!」



律子「あら、あなたたちも早いじゃない」



響「そうだぞ!自分、今日はやよいと真美と撮影だからいてもたってもいられなくて!」



真美「ひびき〜ん!そんなに真美たちとのお仕事が楽しみだったんだね」



やよい「嬉しいですー!私、皆さんの足を引っ張らないように頑張りまーす!」



P「うん。この3人なら元気があっていいと思ったんだ〜。今日の撮影もきっとうまくいくよ」



響「そんなの当り前だぞ。自分、完璧だからな」



P「秋月さん。3人のこともお願いしますね」



律子「ええ、任せてください」



小鳥「みんな行っちゃいましたね」



P「そうですね〜。でもそろそろ来ると思いますよ」



春香「おはようございまーす!」



小鳥「ふふっ、ほんとですね」



春香「あれ?私だけですか?」



P「うん。みんな仕事に行ったよ」



春香「じゃあ私お茶でも用意して待ってますね!プロデューサーさんと小鳥さんもいりますか?」



P「お願いします〜」



小鳥「ありがとう、春香ちゃん」



春香「クッキー焼いてきたんで、お茶と一緒にどうぞ」



小鳥「じゃあ、いただきます」



小鳥「美味しい。ほんと上手ね春香ちゃん」



春香「えへへっ…そう言ってもらえると作った甲斐があります」



春香「プロデューサーさんもどうぞ!」



P「ありがと〜。この書類整理したらもらうね」



春香「むっ…」



小鳥(あーあ…Pくんってこういう女心が、わかってないっていうか。春香ちゃん、ちょっとムッとしちゃってる)



春香「プロデューサーさん。はい、あ〜ん」



P「あ〜…ん、美味しい〜。ありがと〜天海さん」



小鳥(なっ!なんてナチュラルに『あ〜ん』を…)



小鳥(やるわね、春香ちゃん!)



春香「はい、あ〜ん」



P「あ〜…ん」



千早「…何をやっているの、春香?」



春香「ち、千早ちゃん!?…これは、その…ていうか、一体いつから!?」



千早「ついさっきよ」



P「あ、如月さん、おはよ〜」



千早「ええ、おはようございますプロデューサー」



小鳥(いい笑顔だわ…千早ちゃんはPくんのこと、とっても信頼してるのよね)



千早「プロデューサー、今日の約束覚えてますか?」



P「うん。歌のレッスンを僕が見てあげればいいんだよね。如月さんには僕みたいな素人の意見は必要ないと思うけどな〜」



千早「そんな。私の知る限りプロデューサーが一番のトレーナーです」



P「ありがと〜。僕でいいなら力になるよ」



千早「いえ、こちらこそ。いつもありがとうございます」



小鳥(おお、なにやら良い雰囲気に…)



春香「ぐぬぬ…!」



春香「千早ちゃんばっかりずるいよー!」



千早「でも春香、このことは前から約束してて…」



春香「三日前も二人でレッスンしてた!」



小鳥(春香ちゃん必死…)



P「け、喧嘩はダメだよ〜?」



春香「でも…!」



P「天海さんも頼ってくれたら僕、力になるから。ね?」



春香「はぅ…。…じゃあ約束です。今度のお休みの日お出かけしましょう!」



P「うん。…あれ〜?」



千早「春香、思い切り私情をはさんでるじゃない」



春香「と、とにかく約束は約束です!いい、ですよね…?」



P「う〜ん。まあいっか」



千早「ちょっと、プロデューサー!?」



春香「わっほーい!」



千早「なら、その次の休みは私と!」



P「了解〜」



小鳥「軽いですよ…Pくん」



P「あ、でも次の休みはお姉ちゃんと出かける予定だったんだ」



P「だから天海さん、その次の休みでいいかな〜?」



春香「そ、そんな…。その次の休みっていつですかー!?」



P「う〜ん。わかんない。あははっ!」



春香「笑い事じゃありませんっ!」



千早「プロデューサーらしいですね。ふふっ…」



春香「千早ちゃんまで!」



小鳥(千早ちゃんは、まさかベタ惚れなのでは?)



千早「じゃあ私は春香の次でお願いしますね」



P「うん。わかった〜。ごめんね、天海さん」



小鳥(そして千早ちゃんの、この余裕は一体何なのかしら…)



P「じゃあ如月さん行こっか」



千早「はいっ!」



春香(すごく嬉しそう…)



P「音無さん、事務所の方はお願いします」



小鳥「はい。行ってらっしゃい」



P「行ってきま〜す」



千早「行ってきます」



小鳥「…ふぅ。…春香ちゃん、大丈夫?」



春香「何がですかー…」



小鳥「ダメそうね…」



春香「だって千早ちゃんがあんなに嬉しそうにしてて、妬けちゃいますよ」



小鳥「春香ちゃんだって積極的な方じゃない?」



春香「そうかもしれませんけど…」



小鳥「春香ちゃんだけを応援はできないけど、頑張ってね」



春香「はぁ…千早ちゃん手強いなー」



千早「プロデューサー、今のはどうでしたか?」



P「うん。この節を少し強くして、その直後の節はもっと抑えめにしてみたらどうかな?そしたらサビでもっと盛り上がると思うんだけど」



千早「なるほど…」



P「全体的にはとても良かったから細かい指摘になっちゃうね」



千早「いいえ、構いません。…ちょっとやってみますね」







千早「どうにも上手くいってないような…」



P「きっと僕のアドバイスが悪かったんだ。ごめんね」



千早「いえプロデューサーのせいじゃありません…よければお手本を聴かせてもらえませんか?」



P「え〜?僕じゃダメだよ〜」



千早「お願いします」



P「下手だけどいいの?」



千早「プロデューサーじゃなきゃ嫌です」



P「…じゃあ、一回だけだよ」







千早「やっぱりプロデューサーは私なんかより十分上手です」



P「いいよ〜、そんな気を使わなくって」



千早「いえ、別に気を使ってるわけでは…。」



P「それで、参考になった?」



千早「ええ、十分です」



P「なら、よかったよ」



千早「プロデューサー、今日はありがとうございました」



P「やっぱりすごいな如月さんは。…最初よりもっと良くなったと思う」



千早「プロデューサーのおかげです」



P「やだな。僕は何もしてないよ」



千早「プロデューサーが来てからレッスンもボイトレも充実してますし、私の歌の評価も上がってきてるんです」



P「きっと、いずれはこうなる運命だったんだよ〜」



千早「ふふっ、プロデューサー、あずさみたいです」



P「え〜?僕とお姉ちゃん、あんまり似てないよ」



千早「あずさもよく運命の人を探しているようなので、プロデューサーも今、運命って…」



P「う〜ん。恥ずかしいな」



千早「でも…だったら私とプロデューサーが会ったのも運命じゃありませんか?」



P「……あはは、そうだね」



千早「だから私が成長できてるのもプロデューサーのおかげです」



P「そっかな〜?…でも如月さん」



千早「でもも、だってもありません。私の言ったことが信じられませんか?」



P「………信じてるよ」



千早「じゃあ自分にもっと自信を持ってください。プロデューサーは立派な方です」



P「……ありがと。如月さん」



千早「あと、その呼び方…」



P「呼び方?」



千早「私のことは呼び捨てでいいですから」



P「え〜!でも、それは…」



千早「『でも』は無しです」



P「う〜ん。いきなりはちょっと…。慣れてきたらでいいかな?」



千早「じゃあ今、練習しましょう」



P「今?」



千早「はい。言ってみてください」



P「そ、そんな…」



千早「プロデューサー、はやくっ…」



P「……如月」



千早「………え?」



千早「…………ぷっ!くふふっ!ふふふふ…!」



P「な、なんで〜!?」



千早「ち、違いますプロデューサー…くふふっ…!」



P「え、でも何が違うの〜?」



千早「上の名前じゃなくて、下の名前です」



P「そ、そっか〜…うん、そうだよね」



P「じゃあ、千早…」



千早「はい。なんですかプロデューサー?」



P「けっこう普通に言えたかな?」



千早「ばっちりです。次からはそう呼んでください。そうしなきゃ返事してあげません」



P「如月さんは意地悪だな〜」



千早「………」



P「………あれ〜?」



P「………千早は本当に意地悪だよ〜」



千早「そんなことありません。意地悪はプロデューサーの方です」



P「あはは、ごめんね」



千早「わざと言ってるのが見え見えでしたので」



P「そっか〜」



千早「では私はそろそろ帰ります」



P「送ってくよ〜」



千早「ありがとうございます。ではお言葉に甘えて…」



P「ただいま〜」



あずさ「あ、P!遅かったじゃない。心配したのよ〜?」



P「あはっ、ごめんねお姉ちゃん?」



あずさ「いいえ、Pが無事ならお姉ちゃん、それでいいの」



小鳥「Pくん。あまりあずささんに心配かけないでくださいね」



律子「そうよ。あずささんったら、あなたが事故に巻き込まれてないかとか、ずっとそわそわしてて、私たちも落ち着かなかったんだから!」



P「ご、ごめんなさい〜」



P「…お姉ちゃん。さすがに心配しすぎじゃないかな?」



あずさ「あ、あら〜。そうかしら〜?」



P「あのね〜?僕だって男の子なんだから、夜に一人でも大丈夫だよ〜」



あずさ「でも、Pが高校せいだったとき、痴漢にあってお姉ちゃんに泣きついたことあったじゃない?」



小鳥「ぴよっ!?」



律子「はいっ!?」



P「お、お、おおおお姉ちゃん!!?」



律子「わっ!」



小鳥「ぴっ!」



あずさ「あ、あらあら〜、ごめんなさいねP…」



律子「そんな大きな声出せるんですね…」



小鳥「びっくりしました…」



P「あ、あれ〜…驚かせてごめんなさい…」



律子「いや、そっちも驚いたけど…」



小鳥「何より、痴漢の話が気になりすぎて…」



P「…はぁ〜…もういいですよ。お姉ちゃん、話してもいいよ〜」



あずさ「あら〜…本当にいいのP?」



P「だからいいって…それより離して…」



あずさ「ええ、わかったわ。あれはPが高校2年の頃だったんです」



P「じゃなくって、いつまで抱っこしてるの〜?その話はしてもいいけど、まずは抱っこを止めてください〜」



あずさ「あら〜…ごめんねP?それともお姉ちゃんのこと嫌いになってしまったのかしら?」



P「そ、そんなわけないよ!お姉ちゃんのことは大好きだけど、お仕事しなきゃいけないから」



あずさ「そうだったのね。私、大好きって言ってもらえて嬉しいわ」



律子「あの、惚気はいいのではやくプロデューサーの話を…」



小鳥「そうですよ。気になって業務に集中できません!」



あずさ「では、気を取り直して…」



あずさ「その頃、Pは電車で通学していたんです」



あずさ「朝は何事もなかったみたいなんですけど、帰りの電車は、そこそこ人もいたみたいです」



あずさ「学校から自宅の最寄り駅まで4駅分だったんですけど、電車に乗ってすぐ体をぎゅっと密着されたみたいです」



律子「プロデューサーが痴漢の人に?」



小鳥「そこそこの混み具合でそれは不自然ですね」



あずさ「はい…それで、Pは学ランだったんですけど、服の上から太ももを触られて、そのまま2駅」



律子「う、うわぁ…」



小鳥「ひ、ひええ…」



あずさ「そして、そのままPのお尻をいやらしく触って、前に手を伸ばされそうになったところで、Pは慌てて駅を飛び下りたそうです」



律子「危なかったですね。いや、完全にアウトですけど…」



律子「ていうか、なんでそのホモ野郎を捕まえなかったのよ!?」



P「あ、いや、それは、その、怖くて…」



律子「男なのに情けない」



P「ごめんなさい…」



小鳥「律子さん」



律子「何ですか?あらたまって…」



小鳥「その痴漢は本当にホモだったんでしょうか?」



律子「小鳥さん何言ってるんですか?プロデューサーは男じゃないですか」



小鳥「じゃあ初めて会ったとき男に見えました?」



律子「!!…それは」



小鳥「そうです。つまりその痴漢はPくんを女の子として見ていたのでは!?」



律子「うっ…否定できない」



小鳥「というか、そもそもその人は男ではなく女の人だったとか!」



律子「プロデューサー、どんな人だったんですか?」



P「…正直、ずっと俯いて目をつむってたので、どんな人だったかは見てないんです。」



小鳥「そうなの…じゃあ結局、犯人が男なのか女なのかも、ホモなのかレズなのかも、わからずじまいってことですね」



P「あまり思い出したくないです」



あずさ「…実はこの話、続きがあるんです〜」



律子「ほんとですか!?」



小鳥「これで真実が…」



P「もうないよ〜!」



あずさ「真実とは関係なくて、Pが泣きついてきた話なんですけど〜」



律子「ほほう」



小鳥「ぴよ」



P「二人とも興味津々…」



あずさ「そのあとPが帰ってきてすぐ、私の部屋まで来て『おねえちゃ〜ん!』って抱き付いてきて、私がどうしたのって聞いてもずっと泣くばかりで大変だったわ」



律子「へ〜、普段しっかりしてるプロデューサーがねえ…」



小鳥「私も泣かれてみたい…」



P「…」



小鳥(Pくんの顔真っ赤になってる)



あずさ「それからさっきの話をぽつぽつと話してくれて、その日は一諸に寝ました〜」



あずさ「Pには悪いけど本当に可愛かったわ〜」



律子「くくくっ…!その日の寝心地はどうでした?ん、お子ちゃまプロデューサー?」



P「うぅ〜…最高でした…」



小鳥「そこは律儀に答えるのね…」



律子「私が一緒に寝てもいいんですよ?そんなに泣くくらいなら」



P「意地悪な秋月さんとはぜ〜ったいに嫌です!」



律子「へぇ、じゃあ意地悪じゃなければいいのかしら?」



あずさ「Pがいいって言ってもダメですけどね」



小鳥「出たー!あずささんのブラコン!」



律子「ふぅ…ちょっとはしゃぎすぎましたね」



小鳥「そろそろ、あがりますか…」



P「そうですね。…お姉ちゃん、帰ろ〜」



あずさ「は〜い。それでは、お疲れ様でした〜」



P「お姉ちゃんさ〜。次はあんな話しやめてよね?」



あずさ「え〜。P可愛かったのに…」



P「ちょっと〜…」



あずさ「うふふ。わかってるわ。冗談よ」



P「そう言って頭撫でないでください…」



あずさ「あら〜。Pはいつになったら私より大きくなるのかしら?」



P「もう一生大きくならないと思う…」



あずさ「残念ね〜。このままでも私はいいけど」



P「僕はよくないかな〜…双海さん(女子中学生)くらいしか身長ないし」



あずさ「そんなに気にすることはないわ。それもPの魅力よ?」



P「…ありがとう。でも素直に喜べないかも〜」



あずさ「別に男らしくある必要はないわ」



P「そうかもね」



あずさ「…久しぶりに一緒に寝る?」



P「どうしてさ!?話が飛躍したような…」



あずさ「たまにはいいじゃない。お姉ちゃん寂しいわ…」



P「う〜ん。じゃあこのことはみんなには内緒ね?」



あずさ「うん!じゃあ約束ね」



P「…とは言ったけどさ。抱き付く必要あるかな〜?」



あずさ「いいじゃない。それともお姉ちゃんのこと嫌い?」



P「知ってるくせに…」



あずさ「うふふっ…。ほら、Pも抱き付いていいのよ?」



P「…………うん」







あずさ「…ていうことが昨日あったんです〜」



伊織「あっはは!!…なによそれ!?ぷふ〜っ…!!」



亜美「兄ちゃんもまだまだお子ちゃまですなー!ねぇ、まみくん?」



真美「あずさお姉ちゃん離れできそうにない、困った弟さんですなー!ねぇ、あみくん?」



P「お姉ちゃ〜ん!?何で言うのさ!?」



伊織「まあ安心しなさいプロデューサー。私だってお兄様と一緒に寝てもらってた時期はあったわ。8つまでだったけど…。〜ぷはっ!あはははっ!!」



やよい「いおりちゃん、笑いすぎだよ。プロデューサーかわいそう」



やよい「でもそんなプロデューサー、可愛いかなーって!」



P「高槻さんの優しさが悲しいよ〜…」



亜美「だからあずさお姉ちゃん、今日は一段と機嫌いいんだねー」



真美「兄ちゃんも兄ちゃんなら、あずさお姉ちゃんもあずさお姉ちゃんってことだね」



伊織「真美、なんかしたり顔してるけど、言ってること意味わからないわよ」



あずさ「弟自慢のつもりだったんだけど〜」



P「恥さらしの間違いだよ〜っ!」



貴音「おはようございます。おや、朝から賑やかですね」



P「四条さ〜ん!助けてください〜!」



貴音「これはプロデューサー。どうしたのでしょうか?」



P「昨日お姉ちゃんと寝ただけなのに、それだけでみんながいじめてくるんですよ…」



貴音「それは真ですか、あずさ?」



あずさ「ええ、とっても可愛かったのよ〜?」



貴音「そこのところを詳しくお聞かせください」



P「四条さんっ!」



貴音「なんでしょうかプロデューサー?」



P「四条さんはみんなと一緒になっちゃダメっ!」



貴音「…」



伊織「貴音が無言でプロデューサーの背後に…」



亜美「そんで、ぎゅっとしてるねー」



真美「うあうあ〜、なでなでも始めちゃったよー」



やよい「わっ、仲良しですー」



P「実況しなくていいから…」



貴音「はっ…!!…プロデューサーが愛らしくてつい…」



P「いいから離して〜」



貴音「面妖な…。プロデューサーを離すことができません」



伊織「それは本当に面妖な事態ね」



あずさ「いいえ、私にもわかるわ」



伊織「それも面妖ね…」



千早「おはようございます」



やよい「千早さん!おはようございます!」



真美「おっ!兄ちゃんラブの千早お姉ちゃんの登場だよー」



亜美「これが噂に聞く修羅場というやつですな?」



伊織「あんたそういうのことは知ってるのね…」



千早「プロデューサー。どういうことですか?」



P「千早〜。おはよ〜」



律子「プロデューサー。何ですか、その呼び方?」



あずさ「…本当ね。いつの間に千早ちゃんとそんなに仲良しに?」



伊織「ていうか、律子いたのね」



律子「ツッコむまいとしていたのよ。でも千早の名前呼びは確かに驚いたわ」



P「昨日、千早と一緒にレッスンしてた時に本人が名前で呼んでって…」



千早「ぷ、プロデューサー!余計なことは言わなくていいんです!」



真美「おやぁ?千早お姉ちゃん珍しく取り乱してるねー?」



亜美「自分からなんて、なかなか大胆ですなー?」



千早「うっ…そ、それより、何で四条さんはプロデューサーを…その、抱きしめているんですか?」



律子「強引に話題を変えたわね…」



貴音「なぜだかプロデューサーをとても愛おしく感じてしまいまして、つい…」



千早「つい…じゃありません!プロデューサーから離れてください!」



貴音「面妖な…。別によいではありませんか」



千早「だ、ダメです!」



P「はふぅ…」



千早「プロデューサーは何で安心しきった顔をしてるんですか!?」



P「なんか落ち着くかも…」



貴音「はぁ、あなた様、そんな可愛らしさは卑怯です」



千早「だ、だめーーーー!」



律子「千早、うるさい!」



あずさ「よかったわね、P。そんな大事にしてもらって…でも、なんだかお姉ちゃん寂しいわ…」



亜美「亜美たちには早い話っぽいねー」



真美「そだねー」



伊織「やよいは見ちゃダメよ。あれがダメな大人たちの典型なの」



やよい「でも伊織ちゃん。大人も甘えたいときはあるのかも…」



伊織「……まあ、そういうときもあるんじゃない?」



小鳥「やっと落ち着きましたね」



P「ええ、勘弁してほしいかもです…」



貴音「申し訳ありません」



真美「お姫ちーん。もうちょっと落ち着こうよー」



P「真美ちゃんに説教される四条さんって………くふふっ!」



貴音「おや、プロデューサー。さっきの続きをご所望ですか?」



P「…いいえ、ごめんなさい…」



真美「兄ちゃん、情けないYO〜!」



小鳥「うふふっ…本当ね」



P「それより、萩原さんが来たら僕たちも出発するよ〜」



貴音「心得ております」



真美「ゆきぴょんとお姫ちんかー、んっふっふ〜」



P「どうしたの真美ちゃん?」



真美「ううん、何か久しぶりだよねー」



貴音「そうですね。この三人での撮影はいつ以来でしたでしょうか」



P「いや、この三人で組むのは初めてのはずだよ〜」



真美「そっか、じゃあ前に一緒だったのはダンスの練習の時だね」



貴音「そういえば、雪歩に踊りを教えてほしいと言われましたね」



P「へぇ〜、そんなことが…」



雪歩「おはようございます…あの、お待たせしました!」



P「あ、噂をすれば…」



貴音「おはようございます、雪歩」



真美「おはよーゆきぴょん。今日はよろよろ〜」



雪歩「うん、よろしくね!」



小鳥「それにしても、雪歩ちゃんは男嫌いなのにプロデューサーのときは大丈夫だったわよね」



P「そうだね〜。現場の男性はダメなんだけど…」



雪歩「ごめんなさいぃ…男の人は怖いけど、なぜかプロデューサーは大丈夫なんです」



P「僕も男なんだけどなぁ…」



小鳥(まあ、その容姿なら男とみられなくても納得だわ。ちょっと失礼だけど)



真美「兄ちゃんのその見た目で女の子って言われたら、真美プロデューサーのこと女の子って思いこむよ」



P「うん。容姿があれだっていうのはわかってたよ〜…萩原さんが大丈夫な理由も何となくわかってたよ〜…」



雪歩「ぷ、プロデューサーがわたしのせいで落ち込んじゃいましたぁ!」



P「大丈夫だよ、萩原さん…僕なんていつもお姉ちゃんに頭撫でられるし、さっきも四条さんにお人形みたいな扱いされるし、僕なんて…」



真美「うあうあ〜!兄ちゃんが重要だよ〜!」



小鳥「えっ?何が重要なの?」



貴音「重症と言いたかったのでは?」



真美「そうそう、ちょっと言い間違えちゃったよー」



P「穴掘って埋まってますぅ〜!!」



雪歩「そ、それわたしのー!!」



小鳥「いけない!いつも非力のプロデューサーがどこからともなく取り出したスコップで事務所の地面を掘り始めてしまったわ!」



貴音「落ち着いてくださいプロデューサー」



P「うわ〜ん!」



P「落ち着きました〜。申し訳ありません」



雪歩「もうプロデューサー、あんなに掘ったら明日筋肉痛になっちゃいますよぅ?」



P「え?」



貴音「何でしょうかその可愛らしい顔は…」



真美「考えてなかったって感じだねー」



小鳥「それより、そろそろお仕事の時間ですよ」



P「あ、本当だ。みんな行こっか?小鳥さん、留守お願いします〜」



小鳥「はい。みんな行ってらっしゃい」



雪歩「はい、行ってきます」



真美「じゃあねー、ぴよちゃん!」



貴音「行って参ります、小鳥嬢」



小鳥「……寂しくなるわね」





P「それじゃあ僕は挨拶してくるから、みんなはメイクと衣装チェックしといてね〜」



P「…よ〜し!今日も頑張ろう!」



貴音「では後ほど…」



真美「んっふっふ〜!な〜んか面白いことないかなー?」



雪歩「ダメだよっ真美ちゃん」



真美「わかってるよーゆきぴょん。じゃあさ、みんなに協力してもらおうよー」



貴音「どういうことですか?いたずらはいけませんよ真美」



真美「お姫ちんは女の子の格好した兄ちゃん見てみたくない?」



貴音「ふむ、相手はプロデューサーですか…」



雪歩「確かに、プロデューサーが女の子の格好するのは想像できるかな?」



貴音「しかしプロデューサーが進んでそのような格好をするはずがありません」



真美「んっふっふ〜!そこでみんなに協力してもらうんだってー」



貴音「何か策があるようですね」



雪歩「プロデューサーには悪いけど見てみたいかも…」



真美「じゃあ決定ー、真美に任せといてよ」



P「みんな、撮影お疲れ様〜。とっても可愛く撮れたね〜!」



雪歩「ありがとうございますぅ」



貴音「雪歩は真、輝いておりました」



P「四条さんも真美ちゃんもだよ〜」



メイク「あのPさん?」



P「はい?…あ、メイクさん本日はありがとうございます。うちの者がお世話になりました〜」



メイク「いえ、みんな可愛くてメイクのしがいがありました。ところで…」



P「なんでしょうか?」



メイク「真美ちゃんから聞いたんですけど、Pさんは男らしくかっこよくなりたいだとか…」



P「うえぇ!?真美ちゃんが!?あの、その、確かにその通りなんですけど…は、恥ずかしいな〜…」



メイク「…」



メイク「それで、メイクで男らしく見えるようにすることもできるんです。ほら、宝塚の男役みたいな感じで…。よかったらしていきませんか?」



P「本当ですかっ!?…でもどうして急に?」



メイク「真美ちゃんが日ごろの感謝とかで、Pさんにぜひやっていただけないかと…」



P「真美ちゃん…」



メイク(ごめんなさいっ!!Pさんごめんなさいっ!!)



貴音「プロデューサー、よかったではありませんか」



雪歩「罪悪感が…うぅ…」



P「じゃあお願いしてもいいですか?…あ、四条さんたちは…」



貴音「お待ちしますよプロデューサー」



雪歩「わたしも待ってますぅ…」



メイク「はい。終わりました!」



メイク「Pさん…最高です!!」



P「そんなにかっこよくなってるんですか〜…えっと、鏡は…」



メイク「鏡なんて必要ありません。私を信じてください」



P「はあ…わかりました!」



真美「んっふっふ〜計画通りですなー!」



カメラマン「真美ちゃん。君、いい仕事したよ」



真美「でしょでしょー!じゃあ撮影会いってみようよ、おっちゃん!」



カメラマン「おう!最高の一枚を撮ってやるぜ!」



衣装「Pさん。では衣装はこれを…」



P「これ、女性ものじゃあ…?」



衣装「いいえ、これはイケてる男性にしか勧めない服なんです。最近は男性がスカートを穿くのも珍しくないんですよ?」



P「でも、これフリフリ過ぎじゃ…」



衣装「そこが男らしさを引き立てるのです!着替えさせてあげますからこちらへどうぞ」



P「う〜ん。衣装さんが言うなら間違いないのかな〜?」



衣装「とってもいいです!!魅力もぐっとアップですよ!」



P「ほんとですか!?でもなんか恥ずかしいかも…」



メイク「気のせいですよ!堂々としてください」



P「堂々と………むんっ!」



衣装(可愛い)



メイク(可愛い)



P「あ、鏡見てもいいですか?」



カメラマン「おっと、撮影が先だ。時間が時間だしな」



P「そっか〜ごめんなさい。わざわざ時間割いていただいて…」



カメラマン「いいよいいよ。撮影終わったら、たっぷり自分の魅力を堪能してくれ」



P「自分の魅力…そうだったのか〜」



貴音「いかがいたしましたか?」



P「本当はそんなに男前だったのかと思って…自信ついたかも〜」



雪歩(プロデューサーがあんなに嬉しそうに…)



貴音(申し訳ありません)







カメラマン「いいねいいねー!かわ…イケてるねー!!これは雑誌の表紙を飾れるよ!」



真美「兄ちゃんもノリノリになってきたね」



貴音「はぁ〜…真、愛らしいですプロデューサー」



雪歩「…」



メイク(雪歩ちゃんさっきから携帯で撮りまくってるわね…私も結構撮ってるけど)



衣装(いやーまさか、男性がここまで化けるとはねー)



P「今日は本当にありがとうございました〜!」



メイク「いいのよ、気にしなくて」



P「真美ちゃんありがとね」



真美「うあうあ〜!兄ちゃん、そんな曇りの無い眼で真美を見ないでおくれー!」



P「ふふっ!おかしな真美ちゃんだな〜」



貴音「でもよかったのでしょうか、メイクを落としてしまって」



P「うん。いいよ。結局、二時間も過ぎちゃったしこれ以上わがままに付き合ってもらえないよ〜。後で写真送ってくれれば見れるし」



雪歩「じゃあ帰りましょうプロデューサー?」



P「そうだね〜。みなさんお疲れ様でした〜」



『お疲れ様でーす』



律子「あっははははは…!!なんですかそれー!?」



美希「へぇープロデューサーなかなか可愛いね。ミキには負けるけど」



真「プロデューサー!ずるいですよっ!自分はこんな女の子っぽくなって、僕だってフリフリの可愛いやつ着たいのに!」



P「菊池さんは僕の気持ちわかってくれると思ったのに…」



真「わかりません!」



律子「いやいや、そこはわかってあげなさいよ。プロデューサーは男らしくなりたいのにみんなは逆の格好させたがるなんて、あなたの性別を反転させたようなものじゃない。それにしてもこのノリノリのプロデューサー………ぶふーっ!!あはははは…!!無理…!」



真「律子、笑いすぎだよ…でも、そっかプロデューサーも僕と似たような悩みを…」



P「そうだよ菊池さん。君が僕のことを羨ましく思ってるように、僕も君を羨ましく思ってるんだよ〜」



美希「でもそんな二人はお似合いかも」



真「それはないよ美希。一緒にいたら嫉妬でおかしくなりそうだよ」



美希「真くん、さらっと怖いこと言うの…」



あずさ「P〜こんなに可愛い写真が送られてきたわ〜」



P「お姉ちゃん!」



あずさ「お姉ちゃんも見たかったのに〜」



律子「あずささん。それもうみんなに送られてきてますよ」



あずさ「あら〜、そうだったのね。それにしても可愛いわ〜」



真「やっぱりプロデューサーはあずさと一緒にいないとね」



美希「あずさはミキにとってもお姉さんみたいだからプロデューサーは妹なの」



P「え〜!?僕は男だし、星井さんよりも年上だから妹じゃなくてお兄ちゃんだよ〜」



美希「えー?ミキ的にそれはないって思うな。プロデューサーはミキの弟だよっ!」



P「もういいよそれで…」



あずさ「あら、ダメよ美希ちゃん?Pは私だけの弟なんだから。うふふっ…!」



                                     終わり





17:30│三浦あずさ 
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