2014年12月05日

喜多見柚「まぁるいせかいをはんぶんこ」




―12月2日 朝









喜多見柚(15)「えっ? 今日の仕事がお休みになった?」



モバP「ああ。どうやら先方で何やら事情があったそうだ」



柚「そっかー……Pサンはこれからどうするの?」



P「俺は別件の用事で出かけてくるよ」



柚「それじゃ柚、今日はヒマになっちゃったね」



P「良い機会だとは言いにくいが、せっかくだから今日はのんびりと羽を休めたらどうだ?」





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柚「ダメダメ! 柚はずっとぱたぱたしてないといけないからねっ」



P「分かった分かった。それじゃあムリしない程度にぱたぱたしてるんだぞー」



柚「りょーかーい」



P「それじゃあ行ってくるよ」



柚「いってらっしゃいPサン!」







バタンッ









柚「さーて今日はどうしよう?」





柚「……」





柚「とりあえず、外で暇つぶしでもしてようカナ?」







―――

――







柚「よっと」





ポーン





柚「それっ」





ポーン





柚「ていっ」





ポトッ





柚「ありゃりゃ落っこちちゃった」







柚「うーん……一人でぽんぽんしててもつまんないね」



柚「誰か来ないかなー」







「待ち合わせでございますですか?」





柚「うん?」









ライラ(16)「ライラさんでございますよ」



柚「ライラサン!」



ライラ「はい、ライラサンさんでございますよー」



柚「ライラさんサンだー♪」



ライラ「ライラサンさんですねー」



柚「おはようライラサン♪」



ライラ「おはようございます、ユズさん」



柚「それにしてもこんなに早くに来てどうしたの?」



ライラ「ライラさんには最近ひそかな朝の楽しみがあるのですよ」



柚「楽しみ?」



ライラ「よろしければ一緒に楽しみますか?」







ガサゴソ





柚「あっパンだ! いー匂いっ♪」



ライラ「さぁハトさんスズメさん、どうぞこちらにー」





バサバサバサッ





柚「わっ!? 一気に集まってきた!」



ライラ「慌てなくてもたくさんございますよ」



柚「これってみちるチャンのとこのパンだよね?」



ライラ「以前フゴフゴさんからパンをいただいたでございます」



柚「ふむふむ」



ライラ「その味をわたしくもトリさん達もとても気に入りましたのでこうしてときどきわけっこしているのでございます」

http://i.imgur.com/znNV6Un.jpg









柚「それにしてもこの子たち、ずいぶんとライラサンに懐いてるね!」



ライラ「そう思われるのはうれしいですねー」



柚「ねねっ、柚も食べさせてみていいカナ?」



ライラ「ユズさんもライラさんと一緒に楽しみましょう」



柚「ほらスズメさんご飯だよー♪」





チュンチュンッ





柚「あーん……と見せかけて自分でパクッ♪ んまっ!」パクッ





ヂュンッ!?





ライラ「あらあら」



柚「ごめんごめんじょうだんじょーだん! はい今度こそ……あーん!」





パクッ





柚「おいしそうについばんでるぅ!」



ライラ「トリさん達が嬉しそうだとライラさんも嬉しくなりますねー」





柚「それじゃ、今度はライラサンにあーん!」



ライラ「ライラさん、トリさんになるのでございますか?」



柚「はやくはやくっ」





ライラ「それでは……あーん」



柚「えいっ」ヒョイッ





ライラ「もぐっ……ふごふごはんのぱんはあいかわらずのおあじでふね」



柚「だねー」



ライラ「ではユズさんにもライラさんがあーんしてあげるでございますよ」





柚「じゃエンリョなく……あーん!」



ライラ「はいっ」ヒョイッ





柚「もぐっ……うむっ、たいへん美味でよはまんぞくである!」



ライラ「ははー」





柚「さてじゃあ次は……ってあれ?」



ライラ「どうしたでございますか?」



柚「ねねっライラサン、空見てよ空」



ライラ「空……あら」



柚「いつの間にかもうそんな季節なんだー」



ライラ「スノー……雪、でございますね」



柚「ふわふわだー」



ライラ「ふわふわでございますねー」





ビュオォッ





柚「うーさむさむ! いったん部屋の中に戻ろっかー」







・・・・・・

・・・







柚「はいライラサン、飲み物どーぞ!」



ライラ「ありがとうございますです」



柚「だんだん積もってきたねー」ズズッ



ライラ「空からアイスがいっぱいでございますよ」ズズッ



柚「雪が降って、今年もおわりが近づいて……へへっ、ちょっとセンチメンタルだっ」



ライラ「日本ではこの時期に降り始めるでございますか?」



柚「そうだねー。地域によってもっと早かったり遅かったりだけど大体そんな感じカナ?」



ライラ「スノー……日本に来てはじめて見た時はとても新鮮でございました」





柚「そうなの?」



ライラ「ライラさんの国はとても暑い国でございますから」ズズッ



柚「それじゃあ雪合戦や雪だるまもやったことないカンジ?」



ライラ「ユキガッセン……イクサでございますか?」



柚「それは仁美サンが好きな感じのだねー」



ライラ「日本語はまだまだ難しいでございます……」



柚「雪合戦は雪を投げあう遊びで、雪だるまは雪を丸めて人形を作ること! 以上柚せんせーのレクチャーなのだっ」



ライラ「わー」パチパチ







柚「というか実際やってみた方がはやいカモ! えーっと確かあの辺りに……ちょっと待ってて!」



ライラ「?」







ガサゴソ





柚「えーっとこっちじゃなくて」





ドサーッ





柚「こっちでもなくてー」





グサァーッ <ピニャーッ







柚「あったー! 見つけたったら見つけたった♪」



ライラ「何を探していたのでございますか?」



柚「へへっ……じゃじゃーん!」



ライラ「これは……スノーマンのお洋服?」

http://i.imgur.com/PquPaiZ.jpg





柚「こういう時の為にいろいろと用意してあったのさっ」



ライラ「ユズさんはしっかりさんなのでございますね」



柚「それほどであるカナ♪ それじゃライラサン、これ着て外で遊ぼう!」



ライラ「雪遊びでございますか?」



柚「そろそろ雪も落ち着いてきたからね」



柚「ただそっちの服はちょっと寒いかもしれないケド……」



ライラ「大丈夫、ライラさんは元気の子でございますから」



柚「むむっ? 柚も元気っぷりではまけないぞー?」



ライラ「ライラさんとユズさんのどちらが元気か……いざカッセンでございますよ」



柚「その勝負うけてたとうっ!」







―――

――







柚「そりゃっ」





ヒューン





ライラ「それっ」





ヒューン





柚「なんのっ!」





ヒュッ









ライラ「スキありでございますよー」ポイッ



柚「わぷっ」ペチャッ





ライラ「今度はライラさんの勝ちでございます」



柚「むむむ……これで柚の3勝4敗かぁ」



ライラ「6戦目はとくに熱いカッセンでございました」



柚「へへーそろそろ休憩にしよっか! まーまー隣にすわってすわって♪」



ライラ「よいしょ」



柚「えへへー♪」



ライラ「ユズさん、なんだか嬉しそうでございます」



柚「こーゆー遊びするのひさしぶりだからねっ!」



ライラ「ライラさんははじめてです。でもとっても楽しかったでございますよ」



柚「今度はあずきチャンや穂乃香チャンや忍チャンやさー、他にもいろんなみんなをさそって遊ぼっか!」



ライラ「それはとても楽しみですねー」







・・・・・・

・・・









柚「ころころー」



ライラ「ころころー」



柚「まるまるー」



ライラ「まるまるー」







柚「それじゃ乗せるよライラサン」



ライラ「どうぞー」



柚「それっ……よしっ、完成だー♪」



ライラ「かわいらしいスノーマンでございます」



柚「あんましおっきくはないけどねっ」





柚「ふー……いい達成感!」



ライラ「……」



柚「どしたのライラサン? 寒くなってきた?」



ライラ「いえ……逆にとてもぽかぽかなのでございますよ」



柚「ぽかぽか?」



ライラ「遠い国から日本に来て、名前も知らなかったスノーをはじめてみたのですよ」



柚「うんうん」



ライラ「そしてこうやってユズさんともスノーマンを作ったりと、新鮮なできごとばかりでございます」



柚「ふむふむ」



ライラ「他にも皆に色々なプレゼントをもらいました」







ライラ「だからライラさんはいま、とてもあたたかくて幸せなきもちでございます」







柚「へへっ……アタシもおんなじ気持ち♪」



ライラ「それではユズさんとライラさんはぽかぽか仲間でございますねー」



柚「いえーい! ぽかぽかぬくぬくふれんず!」





柚「さてライラサン、そろそろ戻る?」



ライラ「ライラさんはもう少しだけ見ていきます」



柚「そっかそっか。じゃあ柚もいっしょにもーちょっとっ!」



ライラ「ユズさん」



柚「うん?」



ライラ「スノーマン、とけないといいでございますね」



柚「そうだねー。せっかく作ったんだし」



ライラ「消えて水になっちゃうのはさみしいでございますよ」





柚「だからねがいをおくっとこう!」



ライラ「お願い、でございますか?」



柚「これからもずっといっしょにいられるように……『むむむーん!』とか『にょわにょわー!』ってカンジで!」



ライラ「お願い……優しいきもちを込めたら、スノーマンにあたたかい心が宿るかもしれないですね?」



柚「おおーその考えかたはファンタジックで柚好きカモ♪」



ライラ「ライラさん、いっぱいの気持ちをこめるでございますよー」







柚「柚も! それじゃ……むむむん!」



ライラ「にょわにょわー」







―――

――







柚「さてさて戻ろーか! そろそろPサンも戻ってくるからねっ」



ライラ「P殿はお出かけしていたのでございますね」



柚「さっき電話があってねー。ライラサンと遊んでるって言ったらもう少ししたら戻るぞーって!」



ライラ「それでは二人でP殿をお出迎えするでございますよー」



柚「さーんせい!」







柚「あ、そだライラサン。その前にちょっと待って!」



ライラ「はい?」



柚「ぽっけぽっけ……はいこれ!」





ライラ「おおー……これはきれいな缶バッジでございますね」



柚「柚のお気に入りの一つなんだそのバッジ♪ 今日の柚とライラサンの約束のしるしに一足早いプレゼント!」



ライラ「せっかくのお気に入りをわたくしがもらってもいいのでございますか?」



柚「あともう一個あるから大丈夫! だから、柚とライラサンとではんぶんこ!」



ライラ「はんぶんこ……ありがとうございますユズさん。きっと大切にするでございますよ♪」



柚「へへー♪」





柚「それじゃー今度こそ!」



ライラ「戻るでございますよー」



柚「へへー手つないでこライラサン♪」ギュッ



ライラ「ユズさんは手もぽかぽかでございますねー」



柚「それスピンだっ! くるくるくる〜♪」



ライラ「ラ、ライラさん目が回ってしまうでございますよー」







おわり





08:30│喜多見柚 
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