2013年12月29日

モバP「晴の女子力を上げる!」

P「晴、話がある」

晴「んー? なんだよ」

P「突然だがお前の女子力を鍛えようと思う。女の子らしさを身に付けるためだ」


晴「断る」

P「まず>>2をしよう」

晴「おいこら、聞けよ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370522236

P「ウサミン星へ行こう」

晴「……今なんつった?」

P「ウサミン星に行けば誰でもかわいくなれるって話を聞いてな」

晴「一応聞くけど、誰からそんな話聞いたんだ?」

P「もちろん菜々だ!」

晴「」

P「まずはウサミン星への行き方を教えてもらわないとな。菜々を探すぞ!」

晴(マジで言ってんのかよ……)
P「菜々ーっ!」

菜々「Pさん!? ど、どうしたんですか急に」

P「悪いんだけどウサミン星への行き方を教えてくれ! 晴のためなんだ!」

晴「……うっす」

菜々「(うわぁ、すごく不機嫌そう!) えっとぉ、もう少し詳しく理由を話してもらっていいですか?」

P「晴に女の子らしさを身に付けてほしくてな。ウサミン星ならなんとかしてくれるんだろ?」

菜々「それはですねぇ……」 チラッ

晴「……」 ジトーッ

菜々(ううっ、視線が冷たい……PさんはPさんでヤケにノリノリだし、ナナはどうしたらいいの!?)

P「さあ早く、さあ!」

菜々「うぐ……ウサミン星へ行くには…………し、資格! そう、資格が無いと入国、じゃなくて入星できない決まりなんです!」

P「資格? パスポートじゃ駄目なのか?」

菜々「ウサミン星人はか弱いから簡単に変な人が入ってこないように、あらかじめ念入りに調査されるんですよ!」

P「そうだったのか。その調査ってどのくらいかかるんだ?」

菜々「えーっと……えー、エージェントがですね、ウサミン星に入星したい方を秘密裏に観察して、それでですねぇ……」

晴(アイドルって大変なんだな)
菜々「――そういうわけで、今すぐには行けないんです!」

P「なるほどな。うーん、仕方ないか。今回は諦めるよ」

菜々「本当ですか! ……ふぅー」

晴「アンタも苦労してんだな」 ボソッ

菜々「!?」

P「いきなり押しかけて悪かったな菜々。よし、次は>>7で女子力上げるぞ!」

晴「まだやんのかよ、めんどくせーなぁ」





菜々(……幼女に同情されちゃった) ズーン
P「次はお茶を楽しもうと思う」

晴「なんだ、喫茶店でも行くってのか?」

P「いや、今回はわびさびに通じてる肇と飲もうか。肇のおしとやかさに直に触れれば女子力へ繋がるはずだ」

晴「オレには女子力って言葉がよくわかんねーんだけど」

P「とにかく肇のところに行こう」

晴「……ちょっとだけな」




肇「私とお茶、ですか?」

P「ああ。晴に肇をお手本にしてもらおうと思ってな」

晴「うっす」

P「肇の一挙手一投足を見て晴に女の子らしさを学んでほしいんだ」

肇「そんな、私なんてまだまだですよ」

P「そういう物腰柔らかなところとか、俺はすごくイイと思うんけどなぁ。理想の日本人女性みたいな雰囲気というか」

肇「もう……おだてても何も出ませんよ? ふふっ」

晴(……なんとなくこの人を付きあわせた理由がわかった気がするぜ)
晴「……」 プルプル

P「この前の花見は良かったなー。来年も行きたい、ところだけどみんな忙しくなってそうだ」

肇「それでしたら、私は今のままでもいいかな。……なんて」

P「おいおい、担当プロデューサーの前で売れたくないなんて言わないでくれよ?」

肇「冗談ですよ。でも、穏やかな時間をお茶と一緒にゆっくり味わって過ごせる日も、大切にしたいです」

P「売れっ子になれば慌ただしい日々が待ってるだろうからな……」

肇「……Pさん。私がこの先もっと忙しくなったとしても、側で支えてくださいますか?」

P「当然だろう? まあ、側にいてやれる時間は減るかもしれないけど、出来る限り支えてやるさ」

肇「本当ですか? なんだか安心しました……これからも、よろしくお願いします」

P「おう。任せとけ」

晴「……なぁ」 プルプル

P「ん、どうした晴?」

晴「足伸ばしていいか? 正座とか普段しねーから痺れてきた……」 プルプル

P「却下」

晴「」

P「お茶、おかわりいいか?」

肇「はい。すぐ淹れますね」
P「あー、肇の淹れてくれたお茶は美味かった」

晴「オレはお茶なんか味わってる余裕なかったけどな」

P「どうだ晴。肇と過ごして少しは女の子らしさがわかったか?」

晴「だからそんな余裕なかったっつーの!」

P「せっかくいい見本になってくれてたんだけどな」

晴「正座に長く耐えられるのが女らしさなのかよ?」

P「いや、もっとこう、なんかあっただろ? あの和やかな空気をかもし出せる子は結構貴重なんだぞ」

晴「それはなんとなくわかる。でもオレの性分には合わねーな」

P「お前なぁ。……まあ晴があんな感じになるのも想像つかんけど。ええい、次は>>12だ!」
P「晴ならともすれば招待されるかもしれん」

晴「招待? どこにだよ」

P「晴はきらりんルームって知ってるか?」

晴「帰る」

P「しかし まわりこまれて しまった!」

晴「……きらりんルームってあれだろ? どこからともなく巨大な影が現れて、飽きるまで拉致監禁の限りを尽くすってやつ」

P「物は言い様だな」

晴「そんなのに招待されるのオレはイヤだぞ」

P「そう言ってやるなよ。きらりも悪気はないんだ」

晴「一番タチが悪いパターンだよなそれ」

P「……とにかく! 招待されるかはさておき、きらりが着てるようなヒラヒラでフリフリな服も着こなせるようにしようってことだ」

晴「はあ? オレはカッコイイ服がいいって言ったはずだけど」

P「つべこべ言うな! 晴はもっとカワイイ格好も似合うはずなんだから、これを機に着てみろ!」

晴「イヤだっつってんだろーが! ……っ!? なんだ、どこからか威圧感みてーな気を感じたような……? くそっ、放せーー!」
P「智香から脇見せのレクチャーを受けてこい!」

晴「脇? まてまて、んなこと教わってどうすんだよ」

P「人間にはな、いろんなフェチってものがあるんだ」

晴「アンタがロリコンであるようにか?」

P「そうそう……違う違う! なんてこと言うんだ!」

晴「違うの?」

P「……。そんなに俺ってロリコンに見える?」

晴「自分に都合よくオレを変えようとしつこく付きまとってくるからつい」

P「」

晴「好きなようにプロデュースしてみろとは言ったけどよ、なんか目に余るっつーか」

P「俺としたことが……そんなに晴に無理させてたのか……」

晴「……っ、冗談だよ冗談! そんなに落ち込まなくたっていいだろーが!」

P「……冗談?」

晴「不本意ながらだんだん慣れてきちまってるし、ほんとはカッコイイ方がいいのは変わんねーけど、な」

P「は、晴ーー!!」 ギュ-ッ

晴「うわっ!? そ、そういうのはやめろ! だからロリコンだっつってんだよこらー!!」 ジタバタ



智香(……えっと、アタシはどうしたらいいんだろう?)
P「じゃ、じゃあ智香、早速頼む……」 ボロッ

晴「……ふんっ」

智香「あ、あははー……。それよりPさん、アタシは晴ちゃんとチアのレッスンをすればいいんですか?」

P「いや脇見s――そうだな、そうしてくれ」

P(智香も意識して脇を見せつけてるわけじゃないよなぁきっと)

智香「了解しましたーっ☆ じゃあ晴ちゃん、アタシがチアの良さを教えてあげるね!」

晴「んー、その前にさ。チアリーディングってつまり応援団だよな?」

智香「そうだね。服装とか応援の仕方は全然違うけど、誰かを応援するぞー! ってところは一緒だよ!」

晴「だったらオレは応援団の方が性に合ってる気がする。学ランとか着てな」

智香「でも晴ちゃんは女の子だし、チアしてる晴ちゃんのほうがかわいいと思うなぁ」

晴「あ、そうか……これも女の子らしさを身に付けるためにやってんだっけ」

P「そうだぞ晴。ちょうどこの衣装なら脇も見えるし学ランなんてとんでもない!」

智香「脇?」

P「あ、いや、続けて続けて」
晴「しっかし変な感じだな。サッカーしてるせいか応援する側に回るなんて考えもしなかったぜ」

智香「晴ちゃん晴ちゃん、アイドルも言っちゃえば誰かを応援する側だよ?」

晴「そうなのか?」

智香「そうだよー。歌やダンスに込められた気持ちをね、アタシたちは一生懸命伝えるの」

晴「ふーん」

智香「晴ちゃんは音楽を聴いて勇気づけられたりしたことはないかな?」

晴「音楽か、あんまり聴かねーからなぁ」

智香「サッカーにも応援歌ってあるじゃない? おーおーー♪ っていうのとか」

晴「ああ、あれな。中継とか見ててたしかにあれがなかったら調子狂うかもしれねー、いや絶対狂う」

智香「歌の力ってすごいよね! 同じように、アタシたちも歌やダンスでみんなに気持ちを届けるんだよ!」

晴「そういうことか……ただ歌って踊ってるだけじゃないんだなアイドルって」

智香「チアリーディングもチアって形で気持ちを伝えるの。頑張れー、ファイトー! って気持ちをね☆」

晴「……」

智香「それじゃあ続き、一緒にやろっか!」

晴「……うっす!」



P(あれ? ぼんやりと2人の脇を眺めてる俺の立場っていったい……?)
晴「なんつーか、アイドルって結構やりがいあるかもしれねーな!」

P「……」

晴「あん? なんだよ黙りこくっちゃって」

P「俺って何なのかなぁと思って」

晴「アンタはプロデューサーだろ?」

P「うん、そうなんだけどさ」

晴「しっかりしてくれ。せっかく付き合ってやってんだからよー」

P「……そうだな、俺には俺の仕事があるよな」

晴「?」

P「よし、じゃあ次は>>40でいこうか」
真奈美「ふむ。私に料理を教わりたい、と」

晴「……」 コクッ

P「晴も年頃ですしね。晴のご家族も男性ばかりと聞いてますし、いずれ頼りにされるんじゃないかなって」

真奈美「今の時代、料理は女性のすべきことだと思ってるのだとしたら、いささか時代錯誤だぞ? Pよ」

P「うっ……それはそうかもしれませんけど」

真奈美「ふふっ、冗談さ。私とて親しい間柄と食事をするなら料理を振る舞ってやりたいしな」

晴「えっと、ちょっといい……っすか?」

P「どうした?」

晴「オレ、家庭科で習った程度にしかできねーんだけど、教われることってあるのか?」

真奈美「大丈夫だよ。そもそも君のレベルに合わせてやらなきゃ意味がないからね」

晴「そういうもの、なんすか」

真奈美「何事も基礎を積み重ねてこそさ。君が好きなサッカーだって、素人がいきなり試合に出ても結果は出せるかな?」

晴「ぜってー無理だな。……ああ、そっか」

真奈美「なに、安心したまえ。出来ないことを責めるような教え方はしないつもりだ。では始めようか」

晴(おい、なんかこの人カッコイイな)

P(だろう? 料理もすごく上手いしな。ハロウィンの時に配ってたクッキーなんか絶品だったぞ)

晴(クッキー!? うわ、悪いけどイメージじゃねぇな)

真奈美「……聞こえてるぞ。まったく、そんなに意外かい?」

P・晴「「」」
真奈美「そうだな、今日は包丁の扱い方を徹底的に教えよう」

晴「料理はしないんすか?」

真奈美「まずは道具を正しく扱えるようにならなければね。それからさ。料理なんてレシピ通りにやれば一人でもある程度作れるからな」

P「今の晴に包丁持たせたら、ご家族は気が気じゃなかったりしてな」

晴「……あのオヤジならありうるぜ。勝手にアイドルに応募するような親馬鹿だし」

P(それだけかわいく思ってるんだろうよ。男ばかりの家庭なら特に)

真奈美「大事な娘に傷でもつけたら――なんてことになったら大変だな? P」

P「う……ま、まあ教える人が優秀なら大丈夫でしょう、きっと、たぶん、ええ」

晴「別にちょっと切ったくらいでどうってことないけどな。サッカーやってりゃ擦り傷なんて当たり前だぞ」

真奈美「だが包丁を扱うとなれば別だ。刃物だからな、油断したり誤った使い方をすれば深い傷を負いかねない」

晴「うー、サッカーだって捻挫とか打撲、骨折なんてことにもなるんだぜ!」

P「晴、そこは張り合うところじゃない」

真奈美「さて、食材は一通り揃えてある。少しずついろいろ練習してみようか」

P「手をつけた分は今夜の食卓に形を変えて並んでるんですね?」

真奈美「食べ物を粗末に扱ってはいけないからな。なに、この後で何かすぐ見繕っても構わないが」

P「いただきます!」

晴「あ、オレも!」

真奈美「2人とも素直だな。ふふっ、嫌いじゃないぞそういうところ」
 トントントントントントントントン

真奈美「とまあこんな感じかな。自分のペースでいいからやってみたまえ」

晴「お、おう」

 トン  トン  トン  トン

晴「くっ、どうしたらあんなに早く、しかも綺麗に切れるんだ……?」

真奈美「最初から上手く使いこなせる人なんていないものだよ。わかるだろう?」

晴「経験値が違いすぎるってことはわかるけどさ」

真奈美「なに、君の年頃ならこれでも十分な方だ。これから積み重ねていけばいずれできる」

晴「料理もサッカーも同じ、か。アイドルもそうなのかな」

真奈美「アイドルだってそうさ。決してidle(怠ける)ではidol(アイドル)も務まらないだろう、なんてね」

晴「?」

P「晴にはちょっと早い洒落ですよそれは」

真奈美「ふむ、昨今は小学生の時分から英語が必修だと聞いているが」

P「それこそまだまだ基本しかやってないでしょうから難しいと思いますね」

晴(会話についていけねー……なんか悔しいな)サクッ

晴「あっ」

P「あっ」

真奈美「P、救急箱はそこにあるな? 傷は浅いようだ、すぐ処置しよう」
P「だ、大丈夫ですかね? 跡に残ったりでもしたら……」

真奈美「この程度なら心配いらないよ。それよりどうする、今日はもうやめるかい?」

晴「へっ、このぐらいなんだってんだ。やるよ!」

真奈美「ふっ、その意気だ。私も教えがいがあるよ」

晴「この程度でへこたれるほどヤワじゃねーし。だろっ、P?」

P(俺は晴のご家族にお叱りを受けないか心配でへこたれそうだ……)

真奈美「さあ集中しなおそう。心が浮ついてしまっては刃物はすぐに凶器となるからね」

晴「うっす!」



 トン トン トン トン

P「あー、それにしてもいい光景を拝ませてもらってるなぁ」

真奈美「そうかい?」

P「なんといいますか、微笑ましいですよね。まるで母娘みたいな」

真奈美「さしずめ君は父親かな?」

P「いやーえっとそれはですねぇ」

真奈美「返答次第では君の分の料理は出してやらないぞ」

P「ぜひとも父親役をやらせていただく所存でございます」

真奈美「ふふっ、素直でよろしい。しかし母娘か……」

晴「ふぅ。どうかな、さっきより少しはマシになったと思うんだけどさ」

真奈美「……ああ、悪くないな」
P「美味かった……料理上手な女性って男からしたらかなりポイント高いんだぞ。これ豆知識な」

晴「ああそうかよ。まあ覚えて損はねーし、少しは練習してやってもいいかな」

P「晴の手作り料理か、放っておいたら男っぽい料理になりそうだ」

晴「料理に男も女もあるのかよ?」

P「それがあるんだなぁ、性格が出るって言ったほうがいいのかもしれないけど」

晴「ふーん。でも美味けりゃどっちだっていいだろ?」

P「それもそうだな。さて、次は>>50だ」

晴「てっきり終わりかと思ってたぜ!」
P「文香から本の面白さを学んでこい!」

晴「?」

P「なんだよノリが悪いな。仕上げだぞ? 仕上げ」

晴「いや、仕上げでどうして本なんだよ」

P「ふっ……晴もだんだん女子力のなんたるかが身についてきたからな。アプローチを変えてみようと思った」

晴「イマイチよくわかんねーけど、それでどうして本なんだ?」

P「晴はどちらかというと活発なスポーツ少女だろ?」

晴「まあな。体動かしてるほうが好きだし」

P「そこで文香だ。文香は晴と対照的に淑やかな文学少女。でもどちらも女の子には変わりがない」

晴「ああ、アプローチを変えるってのはそういうことか」

P「俺の意図が掴めたみたいだな。つまり、本を介してあわよくば文学少女というものを学んでこいってことだ」

晴「でもよー。いよいよそんなのオレのキャラじゃねぇっつーか、なあ?」

P「『キャラじゃない』女の子らしさをここまで学んできたじゃないか。別に文学少女になれとは言ってないさ」

晴「……ん、わーったよ。これが最後なんだろ? とっとと終わらせてくる」

P「よしよし、その意気だ」

晴「ただしこれが終わったら、わかってるよな? ここまで付き合ってやったんだから」

P「お、おう。大丈夫だ、今度は晴のわがままに付き合うよ」

晴「へへっ。じゃあ行ってくる」

P(そうきたかー。何に付き合わされるやら……?)
文香「……」 ペラッ

晴「うっす。やっぱ本読んでるのな」

文香「……あ、結城さん」

晴「そんなかしこまるなよ。同期だし、オレのほうが年下だしさ」

文香「そう、ですね…………すみません」

晴(もっと堂々としてりゃいいのに。オレが無遠慮すぎなだけかもしれねぇが)

晴「あー、話は通ってるはずなんだけど。引き受けてくれるのか?」

文香「……はい。プロデューサーさんから、さきほど。私でよければ、その……」

晴「なら頼むぜ。アイツがアンタを選んだってことはきっと良い成果も出るだろうし」

文香「あの、私……頑張りますね」

晴「おう」

晴(オレも人のこと言えねーけど、よくアイドル続ける気になったなこの人)
文香「……結城さん。本はお好き、ですか?」

晴(マンガは無し、だろうな多分)

晴「あんまり読まねーなぁ。せいぜい読書感想文の宿題でいやいや読むくらい」

文香「本は……いいですよ。自分の知らない知識や、物語……いろんなことを吸収出来ます」

晴「そうはいっても、学校の教科書とか読んだって楽しくもなんともねーしな」

文香「……でしたら、結城さんが興味のあることについての本なら……どうでしょうか」

晴「オレが興味あること?」

文香「たとえば……スポーツの技術指南書、とか」

晴「それなら読んでもいいな。試しに」

文香「一流選手のエッセイ集……とか」

晴「……あー、トッププレイヤーがどんなこと考えてたりするのかは興味あるかも」

文香「知りたいことは……本がいつでも、なんでも教えてくれます。人と話すのが苦手でも……本なら……」

晴「そう言われると、まあ本も悪くねー気はするな」

文香「……結城さんも……せっかくですから、何か読んでみては……?」

晴「うん。オレが読んでも面白そうなやつなら読んでみっかな」

晴(つってもどんなのがいいんだ? やっぱサッカー関連の本か――)

晴「……。なあ、さっき読んでたそれって何の本なんだ?」

文香「……これ、ですか?」

晴「参考までに。アンタほど本が好きなヤツがどんなの読んでるか気になった」

文香「あの……あまり結城さんが面白いと思えそうな本ではないかと」

晴「いいからいいから、よっと」 パシッ

文香「あ……」

晴「やっぱ難しそうな小説か? えっと――『楽しく話せる会話術』?」

文香「…………」

晴「……第一章、人の目を見て話そうってあるけど」 チラッ

文香「……あの、その」 サッ

晴(ふーん。まあ努力はしてんだな、しかしこんなの読んでたのか)
晴「アイドル続けるためか? これ読んでるのって」

文香「……ええ、まあ」

晴「だよな。話すの苦手みてーだし。アイツになんとかしろって言われたとかそういう?」

文香「そういうわけでは…………その」

晴「ん?」

文香「アイドルをしてみて……私、変われそうかな……って」

晴「変われそう、か」

文香「……人前とか、抵抗あって……一人で本を読んでいたほうが、楽しくて……」

文香「でも……プロデューサーさんがアイドルという、私の知らなかった世界を教えてくれて……」

文香「今の私……人と関わることとか、誰かとお話することにあまり嫌な気はしなくて……まだ苦手ですけれど」

晴(……なんだ、オレと同じなのか)

晴「オレも、さ。ちょっとはアイドルやるの楽しめるようになったんだ」

晴「だからってわけじゃ……いや、そうなんのか。柄にもなく『女の子らしさ』ってやつを勉強してんだけどよ」

晴「アイドルやってなきゃこんなことしなかっただろうな。もっと言えば、アイツがいなかったら今のオレはいねーかも」

文香「結城さんも……?」

晴「なんか悔しいけど、そういうことみてーだ。ったく、なんなんだろうなアイツ」

文香「……なんでしょうね」

晴「変なヤツだよな。まっ、そういうわけで本の話に戻すけどさ」

文香「……読みたい本、決まりましたか?」

晴「ああ。なんつったらいいのか、女の子が読む本ってどんなだ?」

文香「そうですね……ファッション雑誌なんかは特に親しまれていますが」

晴「そういうんじゃなくて、小説がいい。あーでもケータイ小説は勘弁な。あれはいろんな意味で読みにくかった……」

文香「……小説ですか。私が読んできたなかから、ご紹介しましょうか?」

晴「頼んだ。オレでも読み切れそうなやつがあればいいんだけどな」

文香「……努力します。私が結城さんくらいの頃に読んでいた本、探してみますね」

晴(女の子が読むっつったらやっぱ恋愛小説なんだろうなー。好きとか嫌いとかよくわかんねーけど)

晴(本読めば知らないことを知れるっつーし、何かの参考になりゃいいか)
P「……なあ、大丈夫か?」

晴「何が?」

P「目の下にクマが……よく眠れてないんじゃないのか?」

晴「そんなことねーよ。ちょっと続きが気になって」

P「続き?」

晴「あ、ちがっ、なんでもねぇ!」

P「んー? なにが違うんだ? なあ、教えてくれよ」 ニヤニヤ

晴「うっせー! パワハラで訴えんぞ」

P「パワハラ!? ちょ、どこでそんな言葉覚えてきたんだ!」

晴「いいだろそんなの、覚えられたら困るってのか?」

P「そういうわけじゃないけど、よく知ってたな……」

晴「んなことよりそっちこそ覚えてんだろーな? 今度はオレのわがままに付き合うって話」

P「ああ、そんな話だったな……。それで、オレはどうしたらいい?」

晴「>>77」
ちょっと無理やり感が否めなくてサーセン
次ラストの安価になるます
晴「……洋服、選んでくれ」

P「ん? すまん聞こえなかった、もっかい頼む」

晴「だから……オレの服、選んでみろって言ってんだよ!」

P「服? 衣装の話か?」

晴「ちげーよ私服! 私服を買いに行くから、ついでにPのセンスを見てやろうってだけだ」

P「ほほう、俺のセンスに委ねると」

晴「わかったらついてこい。……じゃねーな、つれてけ! 考えてみりゃどんな服屋がいいのかさっぱりだ」

P「じゃあ適当にいろいろあたってみるか。ところで、俺に任せるんならスカートとかでもいいんだろ?」

晴「……まあな。あんまり着ないかもしれねーけど、たまになら着てやってもいい」

P「それじゃもったいないな。いつも着てたくなるようなのを見繕ってやるぞ」

晴「どうだかな。それも含めて、いいセンスしてるかどうかテストしてやるぜ」

P「ははっ、お眼鏡にかなえばいいんだけどな」

晴「あーそれと、あんまり手持ちがねーから高くても困る」

P「いいよいいよ俺が出すから。晴は黙ってコーディネートされてればいい」

晴「あん? オレの買い物だぞ、そこまでしてもらうつもりはねーよ」

P「俺がそうしたいんだよ。いろいろ付き合わせたんだ、これぐらいお安い御用さ」

晴「……」

P(というか服だけ選んで小学生に金出させるのは保護者失格すぎるだろ、たぶん)

晴「つまり、Pのおごりってことでいいんだな?」

P「おごり、か。まあそういうことだ」

晴「……ふーん」
P「不服か? でもここは譲れないな」

晴「いや、それはいいんだけど……なんつーか」

P「ん?」

晴「よくわかんねーけどさ、これってデートってやつなのか?」

P「……ほう。晴はデートがしたいのか」

晴「したいとかしたくないを言ってんじゃねーよ!! 何言ってんだバカ! バーカ!!」

P(おお、顔を赤くして怒るとは珍しいもの見れた)

P「当人がどう思うか次第、じゃないかな。晴はどう思う?」

晴「知らねーよ! ……ふんっ」

P(普通に考えれば誰が見たってデートではないよなぁ。下手するとお巡りさんに疑われるレベル)

P(まあでも、そんなこと言うのは野暮ってもんだ)

P「俺は楽しみだけどな、晴とのデート」

晴「だからデートじゃ……っ! ……好きにしろよ。てかアンタやっぱりロリコンなんじゃねーの?」

P「それは言ってはいけない。今だけは言ってはならない」

晴「言ってほしくなきゃ変なこと言うなよな」

P「はい……」

晴「……あと、服買ったらそのあと飯食いにいく。いいよな」

P「仰せのままに、なんてな」

晴「よし。じゃあ行こうぜ、P!」

P「待て待て、俺が先導するんだろ? そんなに急ぐなって、おいってば、おーい――」




おわり
いろんなキャラを即興で捌ける人の凄さがわかった まる
良安価サンクス。キャラ崩壊とかしてたらすまぬ

スレタイ通り女子力上がったか自信ないけど晴がかわいければいいよね!

12:30│結城晴 
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