2014年12月12日

モバP「南条光ひみつ図鑑」


事務所:事務室



モバP「……ええ、本当にありがとうございます。今後とも、うちの南条光をよろしくお願いします。では」カチャンッ





ちひろ「……もしかして、いけたんですか!?」



モバP「やりました。貰いましたよ」



ちひろ モバP「南条光で!主演映画ーっ!」パァン!パァンッ!



ちひろ「思えば長く、来たものですねぇ……。向こうから、何か要望とかありますか?」



モバP「光の映し方をまとめておいて欲しいそうです」



ちひろ「うーん、本人の志望もありますし、カッコいい系で行きません?」



モバP「いえ、武器は多く用意したいですね。カッコかわいいの二刀流とか」



ちひろ「いいですね。じゃあ、二人で作りますか!」



モバP「了解です。ヒーローアイドル南条光の、秘密をたっぷり御覧じろ……です」







SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1417930530





ちひろ「まず、プロフィールから洗いますか」



モバP「南条光、十四歳。属性はPa。出身は徳島県で、九月十三日生ま

れ乙女座のB型」



モバP「誕生花はリンドウ・ヤナギ・タマスダレ・ヒガンバナに……」



ちひろ「それはいいです。身長140cmって……凄くちっちゃいですね」



モバP「いいえ、生温いです。ものすごーく小さいですよ」





モバP「具体的に、緒方智絵里より13cm小さいです」



ちひろ「小動物系の智絵里ちゃんと比較しても、更にミニですね」



モバP「うさぎの智絵里より小さいし、ハムスターみたいなサイズですね。更に、小関麗奈より8cm小さいです」



ちひろ「えっ!?」



モバP「加えて柳瀬美由紀より4cm低く、赤城みりあ及び結城晴と同じ身長です」



ちひろ「しょ、小学生に並ばれる身長ですか……」



モバP「『小さな英雄』の肩書きは、伊達じゃないですねー。14歳組最下位です」



モバP「年上に限って低身長の娘を探してみても、双葉杏しかいません。それでも1cm差です」



ちひろ「どうしようも無いんですね」



モバP「女子の成長期は十五歳くらいまでなので、望みは薄いです」



モバP「ちなみ平成25年度における十四歳女子の平均身長は、156.5cmとなってます」



ちひろ「16cm差ですか!?」



モバP「ほぼそうです。キスに適当な身長差じゃ無いですけど、完全に守られる側の身長ですね」



モバP「これ、大変なことなんですよ。例えばクラスメートに光が混じってたら、どうなると思います?」



ちひろ「完全に……頭、隠れちゃいますね」



モバP「撫で撫でされ易そうです。完全に妹役で、マスコットで、愛玩動物ですよ」





モバP「ところで、光にはですね。大事な話をするとき、相手の両肩に手を置いて、真正面から相対しようとする癖があるんです」



ちひろ「……それ、手が届きませんよね」



モバP「ところがそうでもないんです。爪先立ちして、上目遣いで何とか成立させてるんですよ」



ちひろ「ぷっ!」



モバP「言ってることは文句なしに熱く・激しいんですけどねー」



ちひろ「しかしまあ、こんな娘が背中からチョロチョロと付いてきたら……こう、クルものがありますね」



モバP「ちょろちょろ動き回りはしても、背中には多分いないですよ」





光『急ごう、P!行く先は、えーと……走りながら考える!』



光『正義に向かってゴーッ!』



光『廊下は走らない……しまった!』





モバP「とまあ、このように常に全速力で走っては」





光『スタミナ切れだ……ド、ドリンクをくれぇ……』ゼェハァ





モバP「と、なるのが常ですから」



ちひろ「ペース配分が苦手なんでしょうか?」



モバP「いざへばるまで、疲れてることに気付かないタイプでもありますね。夢中になると周りが見えなくなるので」



ちひろ「子供っぽいというか、何重の意味で目が離せませんね」



モバP「危なっかしいですよ、本当に」



ちひろ「それにしても、元気が過ぎる娘ですし……Pさんは付いてけてるんですか?」



モバP「小柄な分ね、歩幅が狭いんです。早足になれば追い付いつけますから」



ちひろ「身長がどこまでも根を引きますね」



モバP「……背が低いのは、背が低いからなのかもしれませんね」



ちひろ「禅問答ですか?」



モバP「いえ。背が低いと、胃袋も小さいものでしょう?」



ちひろ「その上、燃費が悪いのって……生活習慣が子供のそれですね」



モバP「ニチアサキッズは、いつまでも少年の心を忘れられないみたいですから」



ちひろ「関係無いと思いますよ?」



モバP「ですよね」



モバP「ところで。光の歩き方は、その日の気分次第で少し変わるんですよ」



ちひろ「例えば?」



モバP「スパイ映画を観た日は電柱を壁にしつつ、指鉄砲を顔の前に持ってきてV字歩行してます」



ちひろ「真似好きなんですね」



モバP「お芝居が趣味ですから。晶葉のところでロボットアニメを観た日には、袖から手を出してグーパーしてますし」



ちひろ「変形合体してるんですねぇ」



モバP「でしょうね。落ち込んでたら俯いてトボトボ……調子がいい日は歌いながらランニングっていう風にも、変化をしております」



ちひろ「待ってください。光ちゃんが落ち込んでた時の話、聞いていいですか?」



モバP「いいですけど、そんなに食いつく話ですか?」



ちひろ「いや、いつも笑ってる光ちゃんが、どうしてそんなことに……って思いまして」



モバP「光だって人の子ですよ。えーっと、話せば長くなりますが……」



回想開始→「ライブ終了後にて」



モバP『お疲れ、光。最っ高にカッコよかったと言われてたぞ』



光『へへっ、やったぜ!……そのさ、P。ちょっとだけいいかな』



モバP『どうした?』



光『ファンの皆はさ、それ以外にも何か言ってなかったか?』



モバP『カッコいい以外なら……カワイイらしいな。うん、俺も可愛らしくやれてると思った』



光『そっか。……サンキュな、P』



モバP『どうしたって言うんだ。今後に関わる話がしたいんじゃないのか』



光『うん……アタシさ、ヒーローになりたいんだ。皆を勇気付けられる、本物のヒーローに』



モバP『立派にヒーローをしていたと思うが』



光『ううん。しているじゃなくてさ、ならないとダメなんだ』



モバP『……何が言いたい』



光『アタシの観たヒーローたちはさ、皆にカッコいい姿を見せて、観た人達を元気にしてるんだ』



光『でも、可愛い系にそれが出来るのか……ちょっと、よくわかんなくって』



モバP『……それは』



光『アタシ、やっぱりヒーローになりたい。でも……背の低い女子は、ダメか……?』





回想終了→事務所:事務室



ちひろ「そんなことないです!カワイイヒーロー、いていいじゃないですかっ!」クワッ!



モバP「よくぞ言ってくれました。ちなみに、これもまた自然と上目遣いになるんですね」



ちひろ「うわ……破壊力二倍、三倍ですね」



モバP「はい。低い身長だってカッコいいのだから、勲章みたいに思って欲しいですね。見せてやれ、胸を張れって感じですよ」



ちひろ「ですね……次行きましょう!スリーサイズは上から順に……79-50-80!?」



モバP「実は、かなり恵まれてるんですよ。本人の希望次第では、グラビアだって考えたいですね。見出しは『見ててください!アタシのキャストオフ!』で」



ちひろ「趣味ですか?」



モバP「遊びじゃ言ってませんよ。特撮ヒロインには、セクシーさだって必要なんです」シレッ



ちひろ「もっともらしいことを……」



モバP「善ですよ。俺は善きことをしてます。ふふっ、信心だな……」



モバP「ところで、この数値に比較的近いのは、146cmで80-60-82の日野茜ですね。こんな感じです」



日野茜(17)

http://imgur.com/pQF8h3N.png



モバP「で、肝心の光はこの様に」



http://imgur.com/AV58Oef.png









モバP「……そうか、わかったぞ。敵だ、皆敵なんだ……」ブツブツブツブツ



ちひろ「戻ってきてくださーいっ!」





ちひろ「まあとにかく、案外プロポーションがいいんですね」



モバP「はい。悪い虫が付かないように、一瞬たりとも目を離すわけには行きませんね」



ちひろ「いけないなぁ、そういう発想は」



ちひろ「ところで!他にもアピールする部分はありますよね?」



モバP「はい。とりあえずこちらの写真を、どうぞ」



ちひろ「……ブランコが何か?」



モバP「本当に地味なところですが……足を見てください」



ちひろ「足?……あ、ちゃんと閉じてますね!」



モバP「女の子女の子してないから忘れがちですけどね。女性らしい振る舞いやマナーの基礎を、実は抑えてるんですよ」



ちひろ「これは意外ですね……!……ところで、スカートで足を開いてこいでる珠美ちゃんは」



モバP「言わないであげてください」



モバP「ところで、光の立ち振る舞いに関して、最近あったことなんですけど……」



回想開始→「レッスン帰りにて」



光『あ、P!?来てくれたんだ!送迎ありがとねっ!』ガチャン



モバP『どうも。起こすから、寝てて良いぞ』バタン



光『サンキュ!……ふわぁ……地球の平和は、任せたぜ……』スヤァ……



モバP『早っ……』





十数分後:女子寮前



ブロロ……キィィィ……ッ、ンヴッ



モバP『ついたぞー……。って、夢の中か。どれ、運んであげますかっと』ガチャ バタン



ガチャ



光『アアエフォブリョレジャメオボリャコビリェジミャ……フォムデェンフォメファンデュブリョシャジャフォショビリェ……♪』スゥスゥ……



モバP『……手を重ねて枕にしてる……』



プニプニ



光『ヤメロショ・・カー……♪』ニヘヘー……



モバP『……つついたところから腐る……!?』





回想終了→事務所:事務室



ちひろ「桃ですかっ!」



モバP「ふにふにほっぺでした。理性をポイして大型犬のようにワシャワシャしなかったことを、褒めてほしいくらいです」



ちひろ「私ならワシャってます……よく頑張りました!」





モバP「どうも。締めに入りますけれど、やっぱり最大の魅力は眼ですね」



ちひろ「ぱっちりしてますね」



モバP「キラッキラの良い眼です。度胸もある。何かに夢中な人の姿って、本当に綺麗です」



ちひろ「稀に置いてけぼりになっちゃいますけどね……」



モバP「頷くだけで、いいじゃないですか。こちらをどうぞ」



http://imgur.com/zEVmZS3.png











モバP「見てください。この、水鏡がごとく純粋な瞳を……」



ちひろ「あぁ……邪心が洗われますね……」



モバP(邪心が抜けたら何が残るんだこの人)



ちひろ「怒り肩なのもいいですよね。肩の力が抜けきってない感じがして」



モバP「張り切り屋ですから。……よし、ここらを中心に纏めて、撮ってもらいますか」



ちひろ「はい♪目が綺麗、怒り肩、女の子……と!」カタカタカタカタ



モバP「他にも仕事熱心でストイックなところとか、色々入れたいですけど……それは、追って伝えれば良いですよね、っと」カタカタカタカタタッーンッ



ンヴィーッ!ンッキョッンッキョッンッキョッンッキョッ



コピー機「コピーガトレタヨーー!!!」



モバP「いちたすにぃたすサンバ……抜け落ちなし……っと」ペラペラペラペラ……トントン



ちひろ「第一便ですか?送っておきますねっ」



モバP「撮影所さんに?ありがとうございます」



ちひろ「私、アシスタントですから♪」



モバP「アシスタント、か……よーしっ、俺もアシスタントを、いやプロデュースに精を出しますか」



ちひろ「その意気ですね!私達の戦いは、まだまだこれからです!」



モバP「そういう打ち切りっぽいのって、縁起が悪いですよ……」





その後、753ギガバイトに及ぶ資料が続々と撮影スタッフに届けられ、南条光を主役にした映画の撮影が始まった。



アイドル映画に芸術を持ち込もうとする現場と、いかに可愛く撮れるかを重視した事務所との間で血みどろの抗争劇が発生したものの、なんとか無事に公開された。





おわり



08:30│南条光 
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