2014年12月22日

響「甘夜」


今日は一日オフ。

同じ765プロ所属の貴音と一緒に過ごしている。

なかなか休日が被る事は少ないが、それでも同じ日に休日が重なるとこうして一緒に過ごす事がほとんどだ。

765プロは全体の雰囲気として仲が良い。



その中でも、自分と貴音は一番の親友同士だと思っている。





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「響、こちらへ」



自宅で何をするでもなくテレビを見たり、お茶をしながらおしゃべりしていたら突然貴音から隣へ来るように催促された。



「どうしたんだ、貴音」



促されるまま貴音の対面から隣へと移動する。



「響、せっかくの休日なのに、あのように離れて座らずとも良いではないですか……」





どうやら貴音は、対面に座っていた事がお気に召さなかったようだ。

有体に言えば拗ねていた。

普段の凛々しいイメージからはかけ離れた子供のような一面。

事務所の誰も知らない、自分だけが知っている、自分だけの貴音。

そんな貴音が、愛おしい。



隣に座っていた貴音が、突然自分の膝に頭を預けてきた。



「ははっ、甘えん坊だな貴音は」



普段から貴音は二人きりの休日にはこうやって甘えてくる。

いじらしく、愛くるしく。





そんな貴音のふわりとした髪を撫でてやると、気持ち良さそうに目を閉じている。



窓から刺す陽光を浴びてキラキラと輝く柔らかな銀髪から、シャンプーの匂いが鼻腔をくすぐった。

とても落ち着く匂い。

自分は、この貴音の髪の香りが好きなのだ。



「もっと撫でてください、響」



蕩けた表情を見せる貴音からさらなるおねだり。

よく見ると頬は紅潮し、薄く開かれた瞼の奥では艶っぽく潤んだ瞳が自分の目を見つめていた。

自分より年上の貴音が、まるで赤子のように甘えている。

そんな状況が庇護欲を掻き立て、貴音の望み通り撫でる行為を継続する。





「気持いいか貴音ぇ?」



そんな状態の貴音に、こちらも赤子をあやすかのような声で問いかけた。

自分の太ももに右耳を当てた状態の貴音が、首だけでそれに答える。

それだけで嬉しくなり、口角が釣り上がるのが分かった。



ひとしきり撫でてやると満足したのか、貴音は膝から頭を上げてこちらを見ている。

瞳はまだ潤んだままだ。

頬も紅い。





言葉を発さないままただ見つめ合う自分と貴音。

どのくらいそうしていたか、恐らくはほんの数分であろうが、ただそうしているだけでも胸には幸福感が溢れ、また貴音も同じようだった。



「響……」



小さく自分の名前を呼んだ貴音は、瞳を閉じてあごを少しだけ自分の方へ突き出している。

今日の貴音は本当に甘えん坊だ。



右手で軽く頬に触れ、そこから柔らかな髪へと指を動かしニ、三度撫でてやると、艶やかな唇から吐息が漏れる。

撫でた流れで前髪をかきあげ、顕になった額へと軽く口付けをした。





「むぅ……響。そうではないのです……!」



すぐ真下から貴音が不満を訴えている。

一旦口を離し、しかしすぐに目尻、鼻、頬へと順に口付けを繰り返していく、その度に貴音は不満を口にした。

逆の頬へと口付けをし、不満を訴える前にその出口を口で塞いでやる。

一度見開かれた目はすぐに蕩け、再び瞼が降りた。

恍惚とした表情を浮かべながら、口を閉じたり開いたりして自分の唇を貪る貴音。

次第にそれは激しさを増し、ついには口腔内に舌が侵入してきた。

生き物のように蠢き、口内を蹂躙するように動きまわっている。





やられっぱなしなのも性に合わない。

まずは貴音の舌の動きを止めるため、吸う。



「んっ……ひうぃき……!」



自分の名前を呼んだと思われるが、舌を吸われているせいで上手く発音できていない。

じゅるじゅると音を立てながら吸ってやると、先ほどの勢いは消え、すっかりされるがままとなっている。



「ぷはぁ……」



思い切り吸われた貴音は、息を荒くしながらくったりと床に横たわっている。

キスだけでこんなになるのは珍しい。









「はっ……はぁ……っ……ひ、びき……あっ」



さっきよりももっと潤んだ瞳と、唾液でてかてかと艶めく唇。

そこから荒い吐息が漏れて、その度に貴音の豊満な胸が上下する。

扇情的なその姿に、劣情を催した。



横たわる貴音に、側面から近寄り、もう一度口付けをする。

今度は優しく、啄むように何度かのキス。





「んっ……ひびき……ふぁ……っ」



キスをしながら、貴音の大きく膨らんだ2つの山を服の上から撫でる。



一度大きく身体を仰け反らせた貴音は、自分が指を合わせる度に小刻みに震えながら熱い吐息を漏らした。

依然唇を合わせたまま、貴音のシャツをまくり上げる。

自分の物よりも大きな質量を持ったそれは、黒の下着に包み込まれていた。



「やっぱり貴音は大きいなぁ」





唇から口を離して、首筋に舌を這わせる。

舐めながら指を貴音の口元に持って行くと、迷わずしゃぶりついて来た。

ぴちゃぴちゃと音を立てながら自分の指先と指の股を丁寧に舐めている。

その姿に、背筋がゾクゾクと震えるのを感じた。



少し乱暴に指を引っこ抜き、貴音の唾液に塗れた指先を見つめる。

ただ濡れているだけの指が、とても淫靡な物に見え、心臓がその動きを早めた。



「見て、貴音。貴音のヨダレでいっぱいだぞ」



見せつけるように貴音の目の前に指を運ぶ。



「あぁ……やめてください、響……そのような辱めは……」





赤かった頬をさらに赤く染め上げ、自分がした行為の羞恥に悶えている貴音。



「ほら……あ〜ん」



ヨダレにまみれた指を自分の口に運び、貴音のヨダレを舌で舐め取る。



「いけません、響! そのような……あぁ……っ」



貴音が自分の指にそうしたように、音を立てて自らの指を舐めしゃぶると、貴音はより一層赤面していた。

潤んだ瞳からは、恥ずかしさの余り涙が溢れている。



「響……お願いです……やめて……お願いですから……ひっ!?」



懇願する貴音をよそに、大きな双丘に五指を沈ませると大きな反応を見せた。

不意を突いた形になったので、準備ができていなかったのだろう。





「はっ……はぁっ……あぅ……っ」



乳房を包む下着を剥ぎ、ツンと尖った先端を白日の下に晒した。

桜色した突起は身体の震えと同調し、小刻みに震えている。



柔らかい半球を揉みしだき、ぐにぐにと自分の手で変形させる。



「ひっ……びきっ……あ……っ……くぅっ」



形を変える度に貴音の身体がぐねぐねと波打つ。

指から伝わる貴音の心臓は、早鐘かの如くどくどくと脈打っていた。





「はっ……はっ! くぁっ……ひび、き……っ!」



面白いように身体をくねらせる貴音の反応をもっと見たいがために、意図して触れずにいた突起を口に含む。



「くひぃ……!? あっ……か……っ!」



先ほどまで赤子のように甘えていた貴音の胸に吸い付く、今度は自分が赤子になったような気分を覚えた。

舌で突起を舐め、吸うと、身体はびくびくと悶え、その度に貴音が喘ぐ。



「ひもひいいか、たかにぇ?」



口を離さずに感想を聞いてみた。





「ひびき……っ……あっ……ふあ……しゃべ、っては……んっ……なりま……ひっ!?」



息も絶え絶えになりながら懸命に答えようとする貴音だが、舐めるだけだった先端を、歯で軽く噛むと一際大きく身体を仰け反らせる。



「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」



声にならない声を発した貴音は、そのままグッタリと脱力してしまった。

恐らく果ててしまったのだろう、しかし攻め手を緩めずさらに貴音の先端を甘咬みし、手で逆側をこねくり扱く。



「あっ……! ひび……っ……ダメです……! そのよう、な……はぁ……!」





快感の波が収まる前に連続して攻めていると、面白いように身体を跳ねさせる貴音。

更に攻め立てると、ふと、貴音の腕が股間に伸びていることに気付いた。

口ではダメだと言っていても、堪え切れずに貴音は自らを慰めている。



ロングスカートの上から指で擦って更に興奮を高めているようだった。

乳房から口を離して顔を貴音の耳元に移動させる。



「貴音ぇ、我慢できなくなっちゃったのか? いやらしいぞ」



と、囁いてやると



「〜〜〜〜ッ! ひぁっ……あぅ……」





より興奮したのか、指の動きがわずかばかりか激しくなるのがわかった。

いじらしく慰める姿を見ていると嗜虐心が煽られ、激しさを増す貴音の腕を掴んで動きを無理やり止める。



「ひび…き……!? 離してくださいませ! 私……もう……!」



おあずけされたのが堪えたのか、貴音の目からは今にも涙が溢れそうだった。

生殺しにも近い状態で、貴音は自分に最後までさせて欲しいと懇願してくる。

そこに普段の凛々しさは微塵も感じられず、ただただ快楽を欲するだけの肉欲に溺れるだけの姿。



腕を掴んだまま再び耳元で囁きかける。





「本当に貴音はいやらしいな……。でもダメだぞ」



自分の言葉に貴音は頭を振って更に懇願してくる。



「お願いです響……! どうか……おねが……んん!」



貴音の言葉を遮り唇を唇で塞ぐ。

そのまま舌で歯の裏をなぞり、口内を蹂躙する。



「んっ……ぷぁ……ひ……んぅ……ひうぃき……んはっ……〜〜〜〜〜っ!?」



掴んでいた手を離し自由にしてやるが、貴音が事に及ぶより先に自分の指を秘部にあてがい刺激し始める。

瞬間、貴音の身体は大きく跳ね、指の動きに合わせて腰が浮き沈みを繰り返す。





「あっ……あぁっ! んっ! はっ……はぁ……!」



震えながらがくがくと腰を上下させる貴音。

スカートを捲り上げると、ブラと同じ黒いショーツが顕になった。

ショーツの上に指をあてがうと、既に濡れており、湿っているというレベルではなくショーツから愛液がにじみ出ている程だった。



唇を吸いながら秘部を弄び、貴音の反応を楽しんだところで唇と指を離す。



「あっ……んっ……! ひび、き……?」



突然指が離れた事に、不思議そうな表情を浮かべている貴音。

首筋、胸、臍と舌を滑らせていき、足の付根を舐める。





「ふふっ、貴音のここ、すごい匂いだぞ」



すえた匂いが鼻腔を刺激した。



「響……! そのような場所の匂いなど……その……恥ずかしいです……」



顔を真赤にして照れている貴音がとてつもなく愛おしく感じられ、ショーツの上からにじみ出た蜜を舌ですくう。



「きゃ……っ! な、なりません……そのような……あぁ……ひびき……なりません……」





口では拒否をする貴音だが、身体は抵抗をしていないのでそのまま舌を這わせ続ける。

指で攻めていた時ほどではないが、腰が浮き沈みし、身体をぐねぐねと悶えさせていた。



「ダメです……ひび、き……。私は……もう……!」



身体をがくがくとさせ、途切れ途切れになりながら言葉を紡ぐ貴音。

舌の動きを止め、ショーツを横にずらしてやるとそこは蜜に塗れ真っ赤に充血していた。



濡れそぼった秘裂を、舌で上下になぞる。



「ひびっ……あぁぁぁ……!! 〜〜〜〜〜〜ッッ!!」





溢れる蜜を直接すすると、その瞬間貴音は大きく腰を浮かせて感極まったようだ。

先程同様、容赦をせず舐め続ける。



「ひっ……ダメです……! やめてくだ……あぁ! ひびき……! 今……そのような……くぅん!」



いぬ美が甘える時のような声を出しながら貴音が自分の舌で気持ち良くなっている。

それが自分の胸に多幸感を運び、貴音を攻める原動力となっていた。

貴音が喘げば喘ぐほど、攻めに力が入る。





何度目かの絶頂を迎えた貴音は床の上でグッタリとしている。

時折うわ言のように自分の名前を溢しては小刻みな痙攣を繰り返していた。



口の周りが貴音の蜜だらけになったが全く気にならない。

腕で拭ってから今度は優しくキスをする。

貴音の目は虚ろで、焦点はどこにも合っていないようだった。



「ひび……き……。わたくしは……んっ」



ぼんやりした状態の貴音が自分の事を見つめている。





「ごめんな貴音、辛かったろ?」



少し乱暴だったかもと思い、頭を撫でながら詫びた。

その言葉を聞いた貴音は、ゆっくりニ回、首を横に振る。



「いいのです、響。少し激しくはありましたが、響からの愛を、多分に感じましたよ。真、嬉しく思います」



重そうに腕を伸ばし自分の頭を撫でてくれた。





しんどいだろうに、それでも自分を気遣ってくれる貴音がたまらなく愛おしい。

唇を合わせるだけのキスをお返しして、優しく抱きしめた。

ふわりと貴音の匂いに包まれて、幸せで胸がいっぱいになる。



「響……?」



不思議そうに問いかけてくる貴音。

しかしそれには応えず、ただ抱きついていると貴音はまた自分の頭を撫でてくれた。





暖かくて、柔らかい。

次第に貴音の腕の動きが鈍くなり、遂には動かなくなった。

代わりに気持ち良さそうな寝息が聞こえてくる。



貴音に包まれたまま自分も目を閉じ、そのまま微睡みに沈んでいった。



今はただ、この幸福感を抱えたまま朝を迎えたい。

愛する貴音と一緒に。









おしまい



08:30│我那覇響 
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