2014年12月25日

橘ありす「波間さすらう難破船のように」


男子『偉そうなことをピーチャカさあ、ウザうるさいんだよ』



ありす「…………」





男子『また論破お化けの石女が来たぞーっ!』



ありす「……っ」



女子『鉄面皮って言うのよ、アンタみたいのを』





ありす「……っ!」ポロポロポロポロ





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1418720540







346プロダクション事務所:事務室



モバP「まったく。どうして機種依存文字なんかが使われてんだ……」カタカタ



ガチャガチャ、バタンッ!



ありす「…………」



モバP「ン……ありす。お帰り」



ありす「……こんにちは」ドタドタ、ドサッ!



モバP(乱暴にソファに座った?)



モバP(……また、クラスメートとトラブルでも起こしたか)



モバP「ウガイと手洗いをすませてくれ。紅茶でも沸かすから」



ありす「……いらないです」



モバP「喉を冷やして、とがめるといけないだろ。紅茶がイヤならココアにするが」



ありす「……わかりました」トボトボ



モバP(重傷だな。……秘密兵器を投入するか)



346プロダクション事務所:女子化粧室



ジャァァァァァァッ



ありす「……ひどい顔」



ありす「……」ザッパザッパ



ジャァァァァァァッ



ありす「つめた……」ビショビショ



ありす「……忘れられない、のかな」



フキフキ



ありす「イソジンは、えっと……あった」



トクトクッ



ガラララララ…



ピシャッ



ありす「……はねちゃった」



ジャァァァァァァッ

フキフキ



ジャァァァ……キュ



ありす「……戻らなきゃ」グスッ





346プロダクション事務所:休憩室



ありす(手を洗うのに、時間かけすぎちゃったかな……)



モバP「おかえり。茶はそこにある」ピコピコ



ありす「ミルクティー?にしては、変なにおいがしますね……あれ、何をしてるんですか?」



モバP「いい香りと言ってくれ。シナモンにカモミール、ジンジャーとバターたっぷりの薬膳ティーだ」



ありす「温かくなれそうですね。ところで、ゲーム機ですか。それ」



モバP「ああ。テスターを任されてな、手伝ってくれないか」







ありす「私が、ですか」



モバP「少しだけ時間あると思うんだが、やれないか」



ありす「レッスンまでだと……十分くらいしかないです」



モバP「そんなにしてくれれば十二分だ」



ありす(お茶を淹れてもらったんですし、それくらいはしないといけませんよね)



ありす(……もしかしたら、気づかってくれたの、かな)



ありす「思い上がり、ですね」ボソッ



モバP「何が?」



ありす「何でもないです。どんなゲームなんですか」



モバP「アクションゲームだよ。センサにフィギュアをのせて、その中のICチップを読みとってキャラをコントロールするんだ」



モバP「特徴的なのは、うちに所属してる娘のフィギュアを使う点だな」



ありす「アイドルにそういう暴力的なことをさせちゃったら、販売できないと思うんですけど」



モバP「試作品らしくてな。最悪、システムだけ売り出す手があるそうだ」



ありす「そうですか。使えるのは、えっと」



モバP「とりあえず、光のフィギュアには対応させてるみたいだ。どっせい、っと」カチ



ミョーン



ヒカルinゲーム端末『ヒトッパシリツキアエヨ!』ピョンピョン





ありす「あ、動いた。……そういえば、光さんは今どうしてるんですか?」



モバP「ヴィジュアルレッスンで、飛鳥にしごかれてるよ。ありすの衣装を着せてみたりな」



ありす「光さんが、私のをですか」



モバP「サイズ的には問題ないしな。フアンがフリフリを所望してるのだから、少し試してるんだ」



ありす「……私のを光さんが着れるなら、逆も出来るんですよね」



モバP「そうだが、カッコイイ系への転向を考えてるのか?」



ありす「そうじゃないです。気になっただけですから」



モバP「そうか。始まるから、ほれっ」



ありす「わっ。ありがとうございます」



モバP「始まった始まった」



パーパーパーパパー♪テレレレレーン♪テケテーン♪



ゲーム端末『ジンルイガフエスギタジンコウヲ……』



ありす「SFみたいな感じですか」



モバP「そんなところにアイドルがいるのは、少しだけシュールだな」メモメモ



ヒカル『パンチ!キック!セキズイブッコヌキ!』ブンブン!



ありす「動きは結構素直ですね」カチカチ



ナンジョー『マックスピード!スッローゥ!ズゥゥム!』バシュバシュ



モバP「操作は良好、と」メモメモ



ありす「それにしても、どうしてPさんにテスターの仕事が来たんです?」



モバP「ありすがゲーム好きだからだよ」



ありす「答えになってません」



モバP「担当の趣味の勉強費を、少しだけ事務所が持ってくれていてな。その一環で、こっちに回されてきたんだ」



ありす「そうなんですか。じゃあ、飛鳥さんみたく漫画を描いたり、光さんみたく特撮みたり」



モバP「絵心ばかりはな……綺麗な線をやっとひけるようになったばかりだ」



モバP「特撮に関しちゃ、光は貰いっ子だからな。自主的に払ってる」



ありす「貰いっ子?」



モバP「本来の担当のPaPさんは、常には事務所にいてくれなくてな」



ありす「Pさんは代打さんなんですね」



モバP「ん。ただ、いい加減常態になってるから、少しはサポートが欲しいな……おっ、敵出た」





ぴにゃ、ぴにゃ、ぴにゃ、ぴにゃ、ぴにゃ、ぴにゃ、ぴにゃ、ぴにゃ……



敵A『ピニャァ』ズモモモッ



敵B『ピニャァァァァァ!!』



敵C『ボドボドダ!』



敵D『ビーニャ、ピニャピニャ、ピニャッピニャー♪』ゾロゾロゾロゾロ



ありす「……あの、多すぎません?」



モバP「だな。貴重な意見として、開発に回しておく」メモメモ





敵A『ピニャァァァァァッ!』ザシュッ!



ヒカル『ナンノ!』ガキィンッ!



ありす「くっ。私がドジか、相手が出来過ぎ?」



モバP「難易度は辛めだな」



ありす「でも、タイミングを併せて、3・2・1……えいっ」グイッ



敵A『ピニャグワァァァ!』チュドーン!



モバP「おおー、上手上手」パチパチ



ありす「っ、耳元で拍手は、響くので止めてください」



モバP「む。すまない」



ありす「……ふふっ」ドヤァ



モバP(まったく……。まともになりつつあるし、良いか)





モバP「次が来たが、どうする?」



ありす「こうします。……そこっ」カチッドンッ



敵D『ヒガ…ヒガ…カアサン…』チュドーン



モバP「あいてっ。……おお、紙一重」



ありす「前に出過ぎたから、やられるんです」カチカチ



モバP(……ありすとマリカだけはやめよ)



………………………………………



ありす「ふっ……うっ、はぁっ」カチカチ、カチカチ!



敵V�『ピニャピニャア!』



ヒカル『マダダ!アタシハクジケナイ!』ゼェハァ



モバP(弱ってきてるな……。助け舟を出そう)



モバP「ありす。ゲージが溜まってるから、属性チェンジが使えるぞ」



ありす「てやぁっ。……あの、なんです?」



モバP「属性チェンジ。メダルを読み込ませて、戦い方を変えられるんだ」



ありす「なら、一旦離れなきゃですね」



ヒカル『マックスピード!』ビュンッ!



モバP(結構慣れてるのかな)「はい、CoとCuの好きな方を使ってくれ」スッ



ありす「じゃあ、Coメダルにします」パチンッ



ゲーム端末『ゾクセーイコウカーン!キリカエテークール!キリカエテークール!』



ヒカル(Co)『……ピニャコラタハセンメツスル!』



ありす「少し黒くなりましたね」



モバP「動きが遅くなったかわりに、飛び道具が使えるみたいだな」



ありす「はい。……そこっ」



ヒカル『アタシガミンナヲマモルンダー!』ズビャー!



敵V�『シニタクナイ!シニタクナイピニャアア!アメピニャアァァァァ!』ドカーン!



ありす「……敵の叫び声が生々し過ぎるとおもうんですけど」



モバP「後で直すつもりで、適当に作ったんだろうな……」メモメモ





……………………………………………





モバP「よし、そろそろ時間だから。出発の支度を……」



ありす「…………」カチカチカチカチ



モバP(のめり込んでるなー)



つんつん



ぷにぷに



モバP(頬をつついても無反応か。……ならば)



モバP「……猫騙しっ」パンッ



ありす「きゃあっ!?……え、どうしたんですか?」



モバP「時計を見てくれ」



ありす「……あ。時間、なんですか」シュン



モバP(目で見て取れる……)「感想を自分で書いてくれるなら、持ち帰ってもいいぞ」



ありす「いいんですか?」



モバP「いいんです」



ありす「……ありがとうございます!」



モバP「じゃあ、車暖めてくるから。可及的速やかに降りてきてくれ」スタスタ



ありす「はい!……あ、紅茶飲んでからでいいですか」



モバP「まだ手をつけてなかったのか」



ありす「すみません」ゴクッ……



ありす「……あ、まだあったかいですね」



モバP「バターのおかげだな。……様子はもう、すっかりいいみたいだな」



ありす「何がですか?」



モバP「なんでも無い。ふふっ……」スタスタ



ガチャ



バタン



ありす「……何でもかんでも煙に巻いて、これだから大人って生き物は……」



ありす「……気にすることでも、無いですよね。急ぎますか」スッ





ガチャ



バタン



トットットットッ……



オクレテスミマセン!モンダイナイ、ノッタノッタ!ハイ!



ブルルルル……ブロロンッ!ンヴッ!ブロロロロロ……





後日、ありすの徹ゲーが発覚。

滅茶苦茶お説教された。



おわり



おまけ 嘘次回予告



ありす「苺の錠前に一目ぼれしたからじゃないです。Cu部のCuンPさんに呼ばれたから出かけたんです」



ありす「そういう朝に光さんを着せ替える為のレッスンがあるのなら、私はドレスを着て参加……」



ありす「……出来ませんでした。光さんが着替えちゃったからです」



ありす「次回、シンデレラガールズ『961プロの圧力』。待ち遠しくても、待てますか」

おまけ思いついたので追加します



おまけ

オーバーワークの世界



??:???



光「うっ……ここは、何処なんだ?」



飛鳥「目覚めの気分はどうかな、光」



光「それなりだけど……飛鳥はここが何処ってわかるの?」



飛鳥「理解るさ。晶葉の催眠プロジェクタを利用したレッスンの、実験台をやってるってことくらいはね」



光「あー、そうだった気も……いや、そうだ!思い出した!冠みたいだからって、引き受けたんだった!」



飛鳥「冴えてきたみたいだね」クスッ





光「おう!……ところで、どうしてアタシが、ありすちゃんの衣装を着てるんだ?」



飛鳥「サイズはぴったりのハズだけれど?」



光「い、言わないでくれ……フリフリって、なんか動き辛くないか?キックとかさっ」ビュオッ!



飛鳥「そうかい。それでも、いい前蹴りだね」(無垢・純粋・変身を意味する、真白色か)



光「えへへっ、鍛えてますから!……あれ、なんの声だ?」



ガヤガヤガヤガヤ……



ワー!ワー!ヒカルチャーン!マダカーイー!ウタッテー!オドッテー!トマンナー!ビビンナー!



光「……ステージの袖なんだ、ここ!?」







飛鳥「そして同時に、キミがヒーローではないセカイでもある」



光「なに……それ?」



飛鳥「言葉通りさ。ステージを縦横無尽に舞うことも、勇気のフレーズを示すわけでもない」



飛鳥「このセカイにおいて……キミはヒーローアイドルじゃなく、ロリータファッションのアイドルとなってるんだ」



光「ど、どうして……どうしてアタシから、ヒーローを失くすんだっ!?」



飛鳥「知りたいんだ。キミが何を理由に歌えるのかをね」



飛鳥「答えて欲しい。何もかもを押し流してなお残る……キミの残滓を」





光「……そんなの、言わずもがなだよ。決まってるさ」



カワイイー!カワイイー!ヒッカールチャーン!



光「アタシが歌う理由……それはあそこにいる人たちが答えだよ」



ヒャクヨンジュー!マゴニモナンチャラー!



光「そう。たとえ、アタシの得意じゃない服を着てたって……恥ずかしくないワケじゃないけど、歌ってみせるさ」ピラッ



飛鳥「裾はそう持つものじゃないよ」



光「アタシに渡された歌が、どんなものでも……誰よりも、歌いぬく理屈に変わりはないんだ」



飛鳥「キミが人の話を聞かないのは、そう言えば今に始まったことじゃ無かったね」



光「アタシには……笑っていて欲しい人がいる!だから!皆のために!歌うんだぁぁぁぁ!」ズワワワワワワ!!



飛鳥「……そうか。それがキミの戦う理由……誰にも曲げられない、輝く意思なのか」



飛鳥「よく言った。……よく言ってくれたァァァ!」



ズゴゴゴゴ……



パリリーン!



光「うわっ!?光景が割れた!?」





飛鳥「より相応しい舞台に変えたのさ。キミはやっぱり、ボクの思った通りの人だったよ」



光「それって褒めてくれてるの?」



飛鳥「最大級の賛辞さ」



光「へへっ、やったぜ!」



飛鳥「だからこそ。キミとはここで、決着をつけないといけないんだ」



光「……やっぱり、そうなっちゃうんだね」



飛鳥「運命を超えた、ある種の宿命さ。白と黒が剣を交えるのに、捲り目眩く目紛しいステージ以上に相応しいものはない」



光「言ってることはよくわかんないけど……飛鳥とだって戦ってみたいな」



光「もっともっと強くなって、もっともっとみんなを笑顔にしたい!」



飛鳥「ふふっ、やはりそうかい」クスッ



飛鳥「そしてその感受性こそ、ボクとキミがここに立つ理由でもある……!」



光「そうなの?……いいや、はじめよっか!」



飛鳥「ああ。……『世界への抵抗者』二宮飛鳥」



光「『弱い自分を倒す』南条光!」









「「……参るッ!」」



346プロダクション:レッスンルーム





ありす「あの二人は、どうして大声を出しながらシャドーボクシングしてるんですか?」



モバP「わからん話だ……」



おわり



17:30│橘ありす 
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