2014年12月25日

芳乃「牛丼処 よしのや」

注意事項



キャラ崩壊注意(中二要素は薄め)



牛丼処と書いているが牛丼以外も普通に出ます。





Yoshino is God





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第一章「よしのや 始動」



〜CGプロ事務所〜



テレビ「今日未明、○○区で小学5年生の下着を盗んだとして、近所の高校に通う17歳の少女が窃盗の疑いで現行犯逮捕されました。

逮捕された少女は「我慢できなかった、ふひひ★」と容疑を認めています……」



芳乃「はぁー……衆生を救うために下界に降りて来たものの……人の世の悲しみは絶えませんねー」



芳乃「あのお方の元でこうしてあいどるをしておりますがーもう少し別の試みも必要なのかもしれませんねー……あらー?」



テレビ「ハローエブリバディ♪」



芳乃「……牛鍋丼ですねー、とっても美味なのでしょうねー……食べている者の顔も大変幸せそうでー今日にでも茄子に……」



ガタッ!!



芳乃「これなのでしてー!!」



第二章「仲間を集めよう」



芳乃「えっほ、えっほ、……ふぅー」



ドザァ



芳乃「素材と器具はこれで十分ですねー……ですがー」



芳乃「わたくしに料理の心得が無いのを失念していたのでしてー」ガーン



芳乃「困りましたねーこれではせっかくの試みもー」



茄子「芳乃様―♪お昼の準備が……って芳乃様?」



芳乃「茄子ー……おおー!!」



トテトテ



茄子「よ、芳乃様!?」



芳乃「茄子!お願いがあるのですよー!」



茄子「よ、芳乃様……その様に抱き着かれては話もお聞きできませんので……」



芳乃「ああーこれはこれはー失礼いたしましたねー。茄子」



茄子「して芳乃様、私に何か御用がおありで?」



芳乃「はいー、わたくしと共に牛鍋丼で衆生を救うのですよー」



〜5分後〜



茄子「つまり……事務所の皆に牛丼を振る舞って皆の心を癒したいと……」





芳乃「そうなのでしてーですがーわたくしには料理の心得が無くー途方にくれていたのでしてー」



茄子「ああ、それで私に」



芳乃「はいー茄子ならば素晴らしき牛鍋丼を作れると思ったのでー……わたくしの力になって頂けないでしょうかー」



茄子「……!この鷹富士茄子、全身全霊を持って芳乃様の望みを遂げる一助とならせて頂きます!」



芳乃「感謝感激なのですよー」



茄子「材料と器具は……こちらにありますね。では……」



芳乃「膳は急げなのでしてー」



第三章「初めてのお客様」



芳乃「おおーこれはこれはー大変に美味なのでしょうねー」



茄子「ふふふっ……芳乃様、一口どうぞ♪」



芳乃「あーん……美味しいのでしてー♪」



蘭子「如何な儀式を執り行っている?空を亡ぼす龍よ?(何してるんですか?芳乃ちゃん?)」



芳乃「おおー初めての客人なのでしてー」



茄子「蘭子ちゃん、どうぞ♪」



蘭子「な、何様か?……むっ!これは……聖餐の香り!?(ど、どうしたんですか?あ……美味しそうな匂いが)」



芳乃「よしのやの牛鍋丼なのでしてー」



蘭子「おお、聖牛と愛知白の共演!!(玉ねぎと牛肉の量も程よくて美味しそうです♪)」



芳乃「つゆはどれほどでー?」



蘭子「Atziluthで頼む(つゆだくでお願いします)」



茄子「承りました。あ、紅ショウガはそこですよ」



蘭子「では卿らの創造……味わわせてもらおうか(いただきまーす!!)」



蘭子「もごもぐ、もごもぐ、むしゃむしゃ」





芳乃「どうなのでしてー」



蘭子「……ぼ、」



芳乃 茄子「ぼ?」



蘭子「暴食のシンが疼くわ!!(おいしいです!!)」



茄子「本当ですか!?」



蘭子「真だ!(本当です!)」



芳乃「流石、茄子なのですよー」



茄子「蘭子ちゃん、良かったらお代わりどうですか?」



蘭子「来たれゴグマゴォオグッ!(はい!頂きます!)」



〜5分後〜



蘭子「ふぅ〜……我が暴食のシンも収まりを見せ始めたか(お腹いっぱいです)」



芳乃「それは良かったのでしてー」



蘭子「して……一つ問いがあるのだが(あの……一つ聞いてもいいですか?)」



芳乃「でして?」



蘭子「卿の渇望に更なるカタチの発現はあるのか?(牛丼以外のメニューはあるんですか?)」



芳乃「むー……考えていなかったのでしてー」



茄子「確かに……牛丼一つだと少々レパートリーに欠けますよね……」



蘭子「す、済まん。過ぎた言動であった!(ごめんなさい!余計な事でしたよね)」



芳乃「いえ、今後に向けて大変参考になる意見でしてー感謝いたしますよー」



蘭子「礼には及ばぬ……あ!対価を忘れておった!(いえ、そんな……あ、お金!)」



茄子「ああ!いいんですよ。ですよね、芳乃様?」



芳乃「わたくしたちはそなた達の心を晴らす為にやっているのでーお代はけっこうですよー」



蘭子「むぅ……ならば卿らの清めの補助をしよう!(なら……皿洗いをします!)」



茄子「それなら……」



芳乃「はいーお願いいたしますー」



蘭子「うむ!(はい!)」







第四章「美優さんの親子丼(背徳)」



〜1時間後〜



芳乃「むー……」



茄子「蘭子ちゃんが来てから人が来ませんね……」



芳乃「掲示を確認いたしましたがー今日は私達以外多忙な様なのでしてー」



茄子「はぁ……張り切って作りすぎたかな……」



芳乃「仕方ないですねーわたくしたちも少し頂きましょうー」



茄子「ですね……あら?」



ガチャリ



美優「ただいま戻りました」



芳乃「お客様なのですよー!」



茄子「わーい!!」



美優「えっ、芳乃ちゃん!茄子ちゃん!これは……いったい……」



茄子「美優さん、お昼はまだですか?」



美優「うん、まだだけど……これは、牛丼?」



芳乃「そうなのですよー。ささ、座ってくださいましー食べてくださいまし―」



美優「うん、じゃあお言葉に甘えようかな……頂きます」



〜6分後〜



美優「ふぅ……美味しかったですよ、茄子ちゃん、芳乃ちゃん」



茄子 芳乃「ありがとうございます(なのでしてー)!」



美優「ふふっ……何だか姉妹みたい。ところで……二人は何で牛丼を作ってるの?」



茄子「それは芳乃様が」



芳乃「美味なる牛鍋丼を皆に食べていただきー幸せになってもらえればと思いましてー」



美優「二人ともすごいなぁ……アイドルもあんなに頑張ってるのに事務所の皆の事まで……」



芳乃「ですがー少し問題がございましてー」



美優「……?」



芳乃「やはり牛丼だけではですねーこう変わり映えしないですしー皆により喜びを与えるためにはー新たなめにゅうも必要かとー」



美優「新しいメニュー……それなら少し協力できるかも」



茄子「本当ですか!?」



美優「うん、作り方も簡単だし……万人受けするメニューだと思うわ。鶏肉はあるかしら?」



芳乃「はいなのでしてー」



美優「じゃあ……美味しい牛丼のお礼に、少し腕を振るっちゃおうかな」



〜15分後〜



美優「はい……お口に合うといいのだけど……」



茄子「これは……」



芳乃「親子丼ですねーとりあえず頂きましょうー」



茄子「はむ」



芳乃「ふごふご」



茄子「……っ!美味しい!」



芳乃「美味なのですよー」



美優「ふふっ……二人に喜んでもらえて良かったわ」



芳乃「茄子―これはぜひー我らがよしのやのー新たなるめにゅうに」



茄子「ですね!」



美優「あらあら……お役に立てて良かったわ。じゃあ私は仁奈ちゃんを迎えに行かないといけないから……二人とも頑張ってね。私で良ければいつでも力になるから」



芳乃「またのご来店をお待ちしているのでしてー」



茄子「またのご来店をお待ちしてまーす!!」



芳乃「さて……茄子ー」



茄子「美優さんがレシピを残してくれたので今すぐにでも!」



芳乃「お品書きには……『女神の親子丼』とでも記しておきましょうかー」



茄子「ですね♪」



第五章「メディアの女王の3分クッキング♪」



〜3日後〜



芳乃「お務めがやっと終わったのでしてー」



茄子「ふぅー……まさか芳乃様の番組に出演できるとは思いもしませんでした」



芳乃「わたくしも茄子がこの度の『芳乃の部屋』の客人と知った時はとってもおどろいたのでしてー」



茄子「芳乃様はこれから夕方のラジオ収録までお休みなんですよね」



芳乃「茄子もぐらびあ撮影というものが始まるまではおやすみなのですよねー」



茄子「では♪」



芳乃「よしのや開店なのですよー」



〜CGプロ 給湯室〜



芳乃「茄子―親子丼の支度はできているのでしてー?」



茄子「はい。つつがなく」



芳乃「では、あとはいつもの様に待つのみでございますねー」



茄子「今日は時間にあまり余裕がないので早く来ていただけるとありがたいですねー」



時子「あら、ここかしら」



芳乃 茄子「いらっしゃいませー(なのでしてー)!!」



時子「ねぇ、貴方達かしら?ここで究極の豚丼を作っているのは」



芳乃「豚丼でしてー?」



茄子「うちは牛丼と親子丼しかやってないのですが……」



時子「チッ……使えないわね。とりあえず、その親子丼とやらを寄越しなさい」



茄子「は、はい。ただいま!!」



〜1分後〜



茄子「お、お待たせしました」



時子「……これが貴方達の親子丼?はむ……」



芳乃「いかがでございましょうー」



時子「……ふん。まぁ、努力は認めてやらん事もないわ。だが……」



茄子「何でしょう……?」



時子「汁物がいつまで経っても来ないのはどういう事かしら……今どきの定食屋で汁物を出さないとかあり得ないわよ、フ・ツ・ウ」



芳乃「……!汁物ですかー」



茄子「わ、忘れてました」



時子「さては……お前たち、定食屋に行ったことが無いわね?」



芳乃 茄子「「はい」」



時子「ハァ……良い?日々、地べたを這いずり回っている愛すべき豚どもにとって丼ものと共に出てくる汁物は絶対の存在なのよ。そう……およそ丼を扱う店で汁物の一つもろくに作れない店なんてクズも同然と言っても良い……」



芳乃「……そうなのでしてー?」



茄子「も、申し訳ございません芳乃様……私もあまりそういったお店には言ったことが無くて……」



時子「それみたことか。その程度の知識しかないくせに豚どもを救う料理を作りたい?呆れて物も言えないわね」



芳乃「…………一つお願いを聞いていただいてもよろしいでしてー?」



時子「ええ……聞いてあげる」



芳乃「私たちに真に人々を喜ばせる事の出来る料理というものを教えていただけないでしょうかー」ペコリ



茄子「私からも……お願いします!」



時子「……そこのダメ神、豚肉とここに書いてあるモノを買ってきなさい。一つの漏れも遅れも許さないわ」



時子「そして……そこのボケナスには、私がミッチリ……豚どもを絶頂させる手管を教え込んであげる」



芳乃「い、行ってくるのですよー」



茄子「ちょっ、と、時子さん、これは料理とは関係が無いのでは……ああん!!」



時子「豚どもを救いたいのでしょう。なら豚どもと同じ領域に一度堕としてあげるわ。感謝なさい!」



〜15分後〜



時子「ほら、何にしてもらいたいの!?揚げ茄子?それとも麻婆茄子!?」



茄子「浅漬けが良いですっ!」



時子「なすび風情が偉そうに頼んでんじゃないわよ!!!」ピシッ



茄子「ああん!!はぁ、ぁときこさまぁ、もっとぉぉ……」



芳乃「で、出来上がったのでしてー」



時子(エプロンの柄 豚)「お前たちの覚えが悪かったから余計な時間を食ってしまったわ」



茄子「はい!時子様!どうぞ私めにお仕置きを!!」



時子「仕置きはあとでたっぷりとしてあげるから待ってなさい……さて」



芳乃「……?」



時子「食べなさい、豚の様に」



芳乃「い、頂きますなのでしてー……っ!び、美味なのですよー!!」



時子「当然よ。ほらお前も」



茄子「有難うございます時子様、ああん!!」



時子「あら、豚肉は上よ。ほら……もっと高く跳びなさい」



茄子「はいっ!!」ピョーン



芳乃「……とりあえず今後、お品書きには加えておくのですよー……どの様な品名に致しましょうー(茄子……犠牲は無駄には致しませんよー)」



時子「時子様の豚丼とでも書いておきなさい。さて……そろそろ撮影の時間ね。無駄だろうけど、せいぜい精進なさいな」



カツコツカツコツ



芳乃「去りましたねー……茄子ー茄子ー正気に戻るのですよー」



茄子「ハッ!私は今まで何を!?と、時子様は!?」



芳乃「微妙に治っておりませんねー。まぁ、時間が解決するでしょうー」



茄子「……何のことですか芳乃様?」



芳乃「……知らぬが仏というやつなのですよー」



第6章「使用え……ッ!使用え……ッ!橘流を……ッッ!」



〜2時間後〜



茄子「芳乃様、そろそろ店を閉める時間の様ですよ」



芳乃「おおーもうそんな時間でー。……では、そろそろ店じまいの支度でも」



ありす「待ってください」



芳乃「おお、そなたはー」



茄子「ありすちゃん!今帰って来たんですか?」



ありす「はい、お二方が事務所で大層美味なる料理を振る舞っていると聞きましたので、橘流イタリアン筆頭として一度食さねばと思い、急いで帰ってきました」



茄子「では本日最後のお客様ですね」



芳乃「どうぞ召し上がっていってくださいませー」



〜1分後〜



茄子「お待たせいたしました、牛丼と豚汁になります」





ありす「では、まず豚汁を……悪くありませんね」



ありす「……牛丼の方は…………橘流イタリアンには劣りますがまぁまぁ美味しいですね」



芳乃「ほーほー……一つ聞いてもよろしいのでー?」



ありす「はい、何ですか芳乃さん?」



芳乃「その橘流いたりあんなるもの……ぜひわたくし達に伝授してはいただけないでしょうかー?」



ありす「一応聞いておきましょうか……何故?」



芳乃「わたくし達は料理で人々の心を救いたいと思いこうして皆に料理を振る舞っているのですよー。ですからーそなたの力を人々の為に是非貸していただけないかとー」



ありす「ん、んんっ///わ、分かりました。橘流イタリアン、伝授いたしましょう」



芳乃「感謝いたしますよー」



ありす「では茄子さん、芳乃さん、いざ厨房へ」



〜〜〜〜



ありす(エプロンの柄 苺)「橘流イタリアン……その神髄は……既知感(ゲットー)の破壊です」



芳乃 茄子「ふむふむ」



ありす「イタリアンと言えばピザ、リゾット、カルパッチョ、どれも日本では代表格のイタリアンですが……はっきり言ってこれらでは既知感は破壊できません」



芳乃「りぞっとは一度食しましたがー中々に美味だったのですよー」



茄子「私はピザが好きなんですよ♪」



ありす「……特にピザ。これはアメリカなどで肥満問題を生み出した悪いイタリアンです。

ピザも多様性には優れていますが先の点がネックです……。そこで私が見出したのが……パスタです」



茄子「パスタですか」



芳乃「わたくしは“ぱすた”は余り好みませんねー。蕎麦の方が美味なのですよー」



ありす「蕎麦も確かに良いものですが……多様性……技術の発展性がパスタに劣ります。橘流イタリアンでは既知感の破壊こそが至上命題でありますからね。で、パスタにおいていかに既知感を破壊するかですが……」



茄子「あのーまーだ時間掛かりそうですかねー」



芳乃「茄子はこの後ぐらびあなる務めを果たさなくてはならないのですがー」



ありす「……っ!私としたことが……失礼いたしました。百聞は一見に如かずとも言いますし、実際に作って見せましょうか」



ありす「では……まず、麺は……このイチゴを練り込んだ特製品を使って……生クリームと……イチゴをのせてっと……完成しました」



芳乃「こ、これがー」



茄子「た、橘流……」



ありす「はい、橘流イタリアン〜Briah〜苺世界 洋麺変生です」



芳乃(こ、これはーわたくしの第六感がぴんぴんするのでしてー)



茄子(よ、芳乃様……わ、私が行きます)



芳乃(いや、そなたはわたくしの娘でありーそしてー今は同じ夢を追う同志でもあるでしょうー……ここはわたくしが行きましょうー)



茄子(芳乃様!)

芳乃「あむ」



瞬間、芳乃の瞳に罅が走り、あの時の光景が彼女の脳裏をよぎった。



???「なぜぼののを一人にしてくれないんですか……滅尽滅相ォォォォォ!!!」



△△△「いけませんわ!!○○○ちゃま!!!ぐぁあっ!!」



???「まずは一人……いいですよ、ぼののの宇宙がぼのので満たされる」グリッ



○○○「……!きさまはだれをふみしめているのー!!!でぃすけ りーべんす!!!」



???「はーっはっはっはっはっは!!!――邪魔です」



△△△「なのー!!!」



芳乃「うぅ……このままでは宇宙が……そうはさせないのでしてー!!」



???「逃げた……まぁいいです。これでぼののは一人……」



芳乃「△△△っ○○○っそなた達の誇りと守ろうとした者達はわたくしが必ず守り抜くのでしてー!!!」



〜〜〜〜〜〜〜



茄子「……s……よし……芳乃様!!」



芳乃「はっ!今のはー随分と昔の事を思い出していたようですねー」



ありす「ど、どうでしたか」



芳乃「凄く……一撃必殺でしてー」



ありす「……///まぁ、当然ですね。橘流イタリアン、メニューに加えてくださっても構いませんよ」





芳乃「はいー加えておきましょうー」



ありす「では私はこれで」



茄子「芳乃様!お身体は……」



芳乃「問題ありませんよーただ少し……昔の事を思い出しただけなのでしてー」



茄子「ありすちゃんの……どうします?」



芳乃「メニューには加えておきましょうーまぁこちらからは出しは致しませんがー

お、おろろっ」



茄子「よ、芳乃様!?」



第七章「ハンバーグ(魚)」



〜翌日〜



グツグツ



芳乃「さて今日も開店でございますよー」



茄子「何と!今日は既にお客様がお待ちしています!」



芳乃「いつかは行列なども出来ると良いですねー」



のあ「……早くしてもらえるかしら」



七海「牛丼は久々れすね〜楽しみれす~」



芳乃「おおー只今お持ちいたしますよー」



のあ「つゆ切りでお願いするわ」



七海「七海はあたまの大盛りでお願いするれす」



茄子「承りましたー♪」



〜1分後〜



芳乃「どうぞなのでしてー」



のあ「…………あむ……」



七海「れす……」



茄子「どう……ですか」



のあ「モキュッモキュッハフハフッガツガツ……おいしいわ」



七海「とってもおいしいのれす〜」



芳乃「それは良かったのでしてー」



のあ「……さて、ここでは食事の対価としてレシピの提供を求めていると聞いたのだけれど……」



茄子「……何か良いメニューがお有りで?」



のあ「ええ……私の大好物……ハンバーグ丼を伝授するわ」



七海「七海はネギトロ丼を教えるれす」



芳乃「はんばぁぐーねぎとろー。まためにゅうが賑やかになりますねー」



茄子「遂に魚系の丼が出せますね!」



〜厨房(給湯室)〜



のあ(エプロンの柄 猫)「七海……特製ハンバーグの準備は良いかしら……」



七海(エプロンの柄 サバオリ君)「ネギトロもハンバーグもばっちりなのれすよ」



のあ「……よし、あとは……」



七海「みくちゃんが来るのを待つだけれすねー」



〜調理終了〜



のあ「……終了したわ」



七海「完成なのれすよ」



芳乃「ほー……これは双方とも何とも美味しそうなー」



茄子「ですねー……ちなみにこのハンバーグは何の肉を使っていらっしゃるんですか?」



のあ「……食べてからのお楽しみ」



芳乃「ではー頂くのでしてー」



茄子「いただきまー」



みく「間に合ったにゃー!!」



のあ「来たわね」



七海「来たのれす」



茄子「みくちゃん……まさか私達の牛丼を食べに?」



みく「そうにゃ!中々芳乃チャンと茄子チャンが作ってる時に行けなかったから、のあチャンから連絡を受けてダッシュで来たにゃ!」



茄子「まぁ♪ではすぐにお持ちいたしますね」



芳乃「待っている間に少しこれを食べてみるのでしてー」



みく「これは……ハンバーグ丼と……ああ、ネギトロか……もちろん、みくは魚チャンはダメだからハンバーグ丼を頂くにゃ!」



のあ(計画通り……ッ!)



七海(れす……ッッ!!)



みく「あむ……むしゃむしゃ……美味しいにゃー!!こんな美味しいハンバーグ生まれて初めて食べるにゃー!」



芳乃「そんなに美味なるものをー……そなたは素晴らしい力量をお持ちですねー」



のあ「……それ程の物ではないわ」



みく「このハンバーグ丼……のあチャンが作ったのかにゃ?」



芳乃「ええー高峯の一品なのでしてー」



七海「七海も少し協力したのれすよー」



のあ「……ところでみく……そのハンバーグにはどんな肉が使われているのか……当てられる」



みく「どんなお肉が使われているかなんて……そんなの牛と豚のあいびきに決まってるにゃ!!間違いないにゃ!」



のあ「……間違いないのね……そう……ふふふ」



七海「れすれすれす……」



みく「な、何にゃ!?何でいきなり怪しい笑い方をしてるにゃ……」





のあ「みく……そのハンバーグに使われている肉は……牛でも豚でも無い」



みく「ああ!鶏肉だったのかにゃ?」



七海「いえ……鶏肉でもラム肉でも蛇肉でも断じてない……そのハンバーグの原材料は」



みく「原材料は……!」



のあ 七海「「マグロよ(と豆腐れす)」



カラン……パリィン!!



芳乃(あーお皿がー)



みく「――ひッ……ぁ、がぁ、ぐ……ご、にゃ、にゃぁぁぁ……!?」



のあ「始まったわね……貴方が喜んで食べたのは豚肉でも、牛肉でも無い……貴方の嫌いな鮪肉よ」



みく「にゃぁぁ!!」



のあ「見えたわね……貴方は魚が食べられないんじゃない……食わず嫌いなだけよ」



みく「―ああaぁアァぁあああァアああアアアぁ――」



みく「ちガう―ウそをつクナ……みクはサカなアレるぎーナのニャ……ミくは牛サんとかジャナキゃタベるコとガデキナイにゃ……サカナナンテ嫌いにャ――嫌いニャ!嫌いなんや!!キライデス!!!ウソヲックナぁァァァぁああ!!!!???」



のあ「では……なぜ、貴方はマグロハンバーグを美味しそうに食べていたのかしら」



のあ「魚が嫌いだというのなら……魚など食べられないなんて言うのなら――先程の喜びは嘘なのかしら?」



みく「おマ……エ……図にノルナ。勘違いしなイデヨノアチャン――!!」



のあ「本当は魚を食べられるのでしょう……味を知りたかったのでしょう……あなたが決してやろうとしない事を私は代行したまでよ」



みく「あああ――黙れ」



のあ「逃げた先には……碌なことがないわよ」



のあ「貴方は―」



みく「みくは―」



のあ 七海「「ただの痩せさばらえた、ファッション魚嫌いに過ぎない……!!!」」



みく「黙レぇぇぇぇぇぇぇぇぇェぇぇ!!!!」



芳乃「さっきからうるさいのでしてー!!」



のあ みく「イタッ!!」



芳乃「むーむーむー!!皿は割り、作った牛鍋丼は食べず……いったい何しにここにきているのですかー!!」



のあ みく「ア、ハイ、スミマセン……サラ、カタヅケマス」



芳乃「早くしないと橘流をお見舞いするのですよー!!」



茄子「何だか……凄い事になってますね……」



七海「れすねー♪」



第8章「大人のキノコ」



芳乃「ふー…ほーほー」



茄子「何をしていらっしゃるんですか、芳乃様?」



芳乃「お品書きを見ながらですねーわたくし達のよしのやの“めにゅう”も随分と賑やかになってきましたねーと思っていたのですよー」



茄子「確か……牛丼から始まって親子丼、豚丼、豚汁、ネギトロ丼、ハンバーグ丼(鮪)

前川ハンバーグ丼(牛)と来て……イチゴパスタ。何だか本物のお店みたいですねー」



芳乃「……お肉以外を使った丼が一つもありませんねー」



茄子「……ですね。CGプロは女性の方が多いですし……お肉以外を使ったメニューも必要かもしれませんね……」



芳乃「ですがーお肉を使わない丼というのも中々に難しいのでしてー」



輝子「は、話は……聞かせてもらったぞ……フフ」



芳乃「おおーそなたはー星が輝子ではありませんかー」



輝子「フフフ……お肉が無くてもキノコがあれば問題なし……キノコマイスターとしてキノコ丼を伝授しにきたぞ……」



茄子「茸を丼に使うんですか?」



輝子「ああ……使うのは…シイタケ……エリンギ……エノキタケ……シメジ……ブナシメジ……マイタケと……まさにキノコカーニバル……フヒッ」



芳乃「これらの茸をどうするのでしてー?」



輝子「この良く実ったマイフレンズ達を……バターで炒める……そしてフレンズがしんなりしたら……醤油とだし汁を投入だ……いい香りがしてきただろう……」



茄子「本当だ……茸とバター醤油の香りが合わさって……お腹がすいてきますね」



芳乃「茸たちが輝いておりますねー」



輝子「そしてこの具をゴハンに乗っけて……完成。お、温泉タマゴはお好みで……どうぞ」



芳乃「ではいただくのでしてー」



茄子「頂きまーす♪」



芳乃 茄子「美味しい(のでしてー)!!」



茄子「茸のいろいろな触感と……はむ……バター醤油が絡み合って……とっても美味しいです」



芳乃「そなたのご友人には感謝しなければなりませんねー。」



輝子「ふふ……そういってもらえるとキノコも喜ぶ……この丼でキノコたちをもっと輝かせてくれ……」



芳乃「はいーそなたの友人たちが衆生の光となれるようわたくしたちも全力をつくさせていただくのですよー」



輝子「あ……ありがとう……キノコで困ったことがあったら……ぜひ呼んでくれ……フフフ」



ツクエノシタニモグル



芳乃「これでわたくしたちの“よしのや”にもお肉以外を使った丼ができましたねー」



茄子「輝子ちゃんとキノコに感謝ですね」



〜おまけ1 玄関先でクチ込まれ編〜



カツコツカツコツ



美優「ふぅ……」



輝子「……奥サァァァン!!」



美優「ああっ!」



輝子「フフ……クイズをクチ込んでやるぞ……」



美優「そんな……クチ込まれても///」



輝子「フヒッ……この中でアンタを幸せにするのは……どれだ。婚活……就活……愛は勝つ」



美優「愛は…勝―」



輝子「ぶぶー……答えは菌活」グリッ



美優「あっ……あぁっ……んんっ……はぁ、ぁは///」



輝子「菌活しーませんかー……フフフ」



輝子「茸はホ○ト……チャオ」



第9章「よしのや 夜間営業」



モバP「芳乃、今日はもう遅いから家まで送って行こうか?」



芳乃「いえー結構なのですよー。事務所で茄子と待ち合わせをして帰る予定でございますのでー」



モバP「そうか。帰るときには気を付けて帰るんだぞ……さて凛を迎えにでも行ってくるか」



芳乃「また明日見えましょうー」



芳乃「ふぅ……茄子がこちらに来るまで暇でございますねー」



シクシク……ゴクゴク……プハァ



芳乃「……向こうに誰かおりますねー少し見て参りませー」



芳乃「誰かいらっしゃるのでー?」



楓「シクシク……あぁ……芳乃ちゃん……芳乃ちゃんじゃないですかぁ」



芳乃(日本酒臭いのでしてー)



芳乃「まーまーこんなに飲まれてー……何かあったのですかー?わたくしで良ければ話でも聞きましょうー」



芳乃「ほら、ツマミ(牛丼の具の残り)もございますよー」



楓「ぐすっ……あ、頂きます……それでね芳乃ちゃん……Pさんが……Pさんがぁぁぁ!!!」



芳乃「これはいい感じにキマッておられますねー……で、あのお方がどうされたのですかー?」





楓「Pさんったらひどいんです……最近Pさんが持ってくる仕事で着る衣装がですね、全部胸元が凄いんですよっ!!!」プンプン



芳乃「あのお方も男子でございますからねー、致し方ないのですよー」



楓「この前やったかえで☆マギカでも“あるてぃめっとふぉーむ”とかいって胸元が開いた衣装を着させられるし……続編の叛逆の物語でも……あむ、あるてぃめっとになったと思ったら、美優さんに襲われるし、美優さんもろしゅつすごかったし、試写会で男のひと皆、正座してたし……これはもうわたしへの当てつけとしか思えませんよ!……私、皆より小さいの気にしてるのに……」



芳乃「ですが衣装はとっても似合っておりましたよー……ささーもう一杯ー」



楓「ぐびっぐびっ……らりがとうございます。それで次のそうしゅーせんしんかんがくえんはちみょうじんっていう舞台で辰宮百合香という役をやらせていただいたんですけどね、

これも!もう!むなもとががらあきでしてね!あ、しつじやくのあいちゃんに足をなめてもらったのはちょっとよかったなーとおもってるんですけど、その劇でもとなりの美波ちゃんやまきのちゃんはばいんばいんで……自信なくしちゃって」





芳乃「……ふむ。これ(胸)だけはどうしようもないものなのですよー。むしろ凶数をもって生まれなかっただけ幸運なのですよー」



楓「はぁ……Pさんは私の事をイジメたいんですかね……」



芳乃「……それだけは断じてないと申せますよー」



楓「……?」



芳乃「あのお方がそなたにその様な扇情的な衣装を着せるのは、きっとそなたが魅力的だからなのですよー。決してそなたを苛めようとしている訳ではございませんよー」



楓「……魅力的?Pさんにとって私が?」



芳乃「はいーあのお方はいつもそなたの事を気にかけているのですよー」



楓「ほんとう……ですか?」



芳乃「そうでございますよー。ただあのお方は恥ずかしがりやであらせられますのでー自身の気持ちを自分の為せる方法で伝えようとしているだけなのですよー……わたくしは時に意地悪ですがー、愛にだけは真摯で誠実なのですよー」



楓「……そう……Pさんが……ふふ……御免なさい芳乃ちゃん、格好悪いところを見せちゃったわね」



芳乃「気にしないで良いのですよー、人の子にはそんな時もあって良いのですからー」



楓「何だか芳乃ちゃんは本当の神様みたいね……今度はちゃんと牛丼を食べに来るからね……じゃあ、また明日」



芳乃「いつでもお待ちしておりますよー」



茄子「芳乃様。今、楓さんとすれ違ったのですが……芳乃様、何か……なされたのですか?」ニコニコ



芳乃「……大した事はしておりませんよー。人の子の悩みに耳を傾けるのはわたくしの仕事でございますからー」



茄子「ふふっ……本当に芳乃様は人々の幸福を守護する神様なのですね♪」



芳乃「照れるのでそういうことは余り言わないで欲しいのですよー……あ///」グゥゥ



茄子「あはは……では帰りましょうか芳乃様」



キョウノユウゲハナンナノデシテー



フフッ……ヒミツデス♪





第10章「銀色の狼襲来!よしのや最大の危機」



〜3日後〜



芳乃「おまちどうなのでしてー」



周子「おおーありがとさん。ちょうどお腹すいたーん♪って気分だったんだよね」



芳乃「いえいえーこちらは好きでやっているのですからー礼など不要なのでしてー」



周子「いやー悪いねー。茄子ちゃん、美味しいよこの牛丼」



茄子「ありがとうございます♪あっお代わりもありますよ」



周子「ホントに至れり尽くせりだねー。よーし、親子丼も食べちゃうぞ―」



???「たのもぉ!!」



芳乃「……!」



茄子「……あれは……貴音様!」



周子「えっ……何なん!?」



貴音「芳乃様、茄子様、お忙しいところ失礼いたします……芳乃様がここで至上の丼を扱っているという話を聞きまして……」



芳乃「おおー久々ですねー……随分と大きくなったのですねー」



貴音「本来ならば、もっと早くお会いするべきでしたのに……申し訳ございません」



芳乃「構いませんよー。ささー食べていくのでしてー」



茄子「どうぞ、召し上がってください」



貴音「では、失礼いたします」



周子「茄子ちゃん、茄子ちゃん」コソコソ



茄子「何ですか?周子ちゃん」



周子「あの人ってさ、765プロの四条貴音ちゃんだよね……知り合いなの?」



茄子「はい、貴音様は私の小さい頃からの友達なんです」



周子「それってさ……やっぱ、こう……公家的な?」



茄子「いえいえ、確かに家同士の付き合いもありますが、貴音様とは個人的な友人ですよ」



周子「はえー……やっぱすっごいね茄子ちゃんや芳乃ちゃんは」



貴音「ご馳走様でした。……大変美味でございました」



芳乃「お代わりはよいのでしてー?」



貴音「お代わりしても良いのですか!?」



芳乃「好きなだけ食べていって良いですよー」



茄子「あっ……芳乃様……!」



貴音「好きなだけ……と仰いましたか」



芳乃「す、好きなだけと言ってもげ、限度はあるのですよー」



貴音「では、限度が参りましたら“止め”と申してください」



芳乃「わかりましたー……では食べるのでしてー」



貴音「そうですね……まずは、この“めにゅう”にある全ての丼を特盛で……それと豚汁は鍋ごとお願いいたします」



周子「ひぇーっ!」



茄子「ああ……始まってしまいましたか」



芳乃「茄子ーこれはどういう事なのでしてー?」



茄子「貴音様は幼き頃からそれはもう大食らいでございまして……時には店一つをたやすく店じまいにしてしまう程なのです」



周子「確かにテレビではすっごい食べてるよねー」



茄子「あれでも貴音様からすれば欲求不満らしく……ああ、よしのやがラーメン屋で無くて本当に良かった……」



周子「ラーメン屋だったら……」



茄子「よしのやが一週間壊滅します」



周子「うわー……化物だね」



貴音「芳乃様、お代わりを!次は全部二倍盛りでお願いします!」



芳乃「まだ食べるのですかー!!」



貴音「はいっ!ようやく“えんじん”が掛かって参りました」



芳乃「あぁー……言葉には気を付けるべきでしたねー」ヘナッ



茄子「あ、あははははは……」



終章「ねぎらい」



芳乃「ふぅー……これで皿の片づけも終わりですねー」



茄子「はい、ご苦労様でございます」



芳乃「貴音は……強敵でございましたねー」



茄子「はい……よしのやが潰されるかと……」



芳乃「そなたも疲れたでしょうー……少し待っているのでしてー」



茄子「……?」



〜10分後〜



コトッ



茄子「芳乃様……これは」



芳乃「はいーわたくしが一人で作った牛鍋丼なのですよー……茄子の見様見真似で作ったので……あまり美味しくないかもしれませんがー」



茄子「では…………頂きます」



芳乃「……どうぞでしてー」



茄子「…………美味しいっ……美味しいです芳乃様っ♪」



芳乃「ま、真でございますかー」



茄子「はい、私は芳乃様には絶対に嘘は申しませんから」



芳乃「う、嬉しいのでしてー……あ、ありがとうなのでしてー///」プルプル



茄子「私の方こそ……ありがとうございます……でも」



芳乃「……?」



茄子「包丁の扱い方は気をつけてくださいね、手……傷だらけです。今、傷薬をお持ち致しますから……」



芳乃「こ、こんなの唾でもつけておけば治るのですよーこれでも神格なのですからー」



茄子「だめです。芳乃さまも今は神ではなく……一人の女の子なのですから」



芳乃「はぁー……やはり茄子には敵わないのでしてー」



終わり





22:30│依田芳乃 
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